JP2022035997A - 蓋体 - Google Patents

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【課題】紙系素材を用いて容器口部の密閉性に優れた蓋体を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞して天蓋と接合一体化された紙系素材よりなる側壁を有し、前記側壁は上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に形成され、前記天蓋の天面部にはリブ状凹凸部が形成され、側壁の下部壁の内周側には、容器口部と係合する係合部を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は紙系素材よりなる蓋体に関する。
従来より、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等では飲食料品を簡易容器に入れて販売する販売形態が広く行われている。例えばコンビニエンスストアでは、コーヒーなどの飲料を紙やプラスチックからなるカップ形状の容器に入れて販売することが行われているが、購入者がコーヒー等の飲料を持ち帰る際に、内容物が溢れ出ないようにするため、容器口部を覆うための蓋も各種提案されている。この種の蓋としては、従来よりプラスチック成形体からなるものが広く用いられていた。しかしながら、プラスチック製品は各種の環境問題を引き起こす虞があることから、近年、短期間で使い捨てされる飲食品用の簡易容器や蓋の原材料としてプラスチック使用の削減が叫ばれている。このため、プラスチックにかわって紙製の蓋も提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2006-248530号公報 特表2012-513940号公報
しかしながら、紙材料はプラスチック材料に比べて素材の弾力性が低く、成形性も低くプラスチックのような複雑な形状に成形することは困難であるため、プラスチック製の蓋のように、容器口部を高い密閉性をもって確実に閉蓋でき、容器内容物が液体であっても漏れる虞のない形状・構造の紙蓋を得ることは容易ではなかった。
従来より紙製の蓋の容器口部への密着性を高めるために、構造上の工夫が種々なされている。特許文献1には、紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、その壁面部に囲まれた天蓋部を有し、容器口部の内側にはまり込むように構成された蓋体が記載されている。また特許文献2には天板と、天板の周りに下向きに設置される側壁とで構成され、側壁を補強する補強材の内上端と天板との間の収納部に、容器の上端周りを保持させて容器を閉蓋するように構成された紙蓋が記載されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の紙蓋は、閉蓋時の容器口部との間の密着性が十分とは言い難く、容器内の液体が溢れ出る虞があった。また、紙製の蓋や容器の場合、紙の特性上、湿度等の影響によって蓋体や容器口部の寸法にバラツキが生じ易い。しかしながら上記従来の紙蓋は、容器口部と係合する部位が、側壁と天蓋とが重なった構造に形成されていたり、側壁が補強材で補強されているため、容器口部にはまり合う部分は固く弾力性に乏しい。このため蓋体や容器口部の寸法に微細なバラツキが生じた場合、確実に容器を閉蓋できなくなり、安定した密閉性能を発現し難いという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、紙系素材よりなる蓋体でありながら、紙製容器に対しても安定した密閉性を得ることができ、液漏れ防止性に優れ、蓋体の容器への閉蓋強度を向上し、不用意に容器から外れる等の虞のない蓋体を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
(1)容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞して天蓋と接合一体化された紙系素材よりなる側壁を有し、前記側壁は上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に形成され、前記天蓋の天面部にはリブ状凹凸部が形成され、側壁の下部壁の内周側には、容器口部と係合する係合部を有することを特徴とする蓋体。
(2)前記天蓋は、天面部の周縁に形成された立ち上がり部を有し、該立ち上がり部を前記側壁の上部壁内面に接合して天蓋と側壁とが一体化されている上記(1)の蓋体、
(3)前記天蓋の天面部の上面側は、凹湾曲状に形成されている上記(1)又は(2)の蓋体、
(4)前記側壁の上部壁の上端部は、天蓋周縁の立ち上がり部内面側に折り曲げ形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(5)天蓋の立ち上がり部の上端側は、立ち上がり部内面側に折り曲げ形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(6)天蓋の立ち上がり部の上端側は、側壁の上部壁の外側に折り曲げ形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(7)前記側壁の上部壁の上端部は、前記上部壁の外面側に折り曲げ形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(8)側壁の上端部を屈曲形成したカール部が上部壁の上端部に形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(9)天蓋の立ち上がり部を屈曲形成したカール部が、上部壁上端に形成されている上記(1)~(3)のいずれかの蓋体、
(10)前記側壁は、紙系素材からなる環状扇形のブランク材の両端側を相互に接合して上端側から下端側に向かって先細り傾斜筒状に形成したものである請求項1~9のいずれかの蓋体、
(11)前記係合部は、前記下部壁内周面を押圧プレスして形成した環状凹溝よりなる上記(1)~(10)のいずれかの蓋体、
(12)前記係合部の下端側内寸法が、上端側内寸法よりも小さく形成されている上記(1)~(11)のいずれかの蓋体、
(13)容器口部に取り付けた際に、係合部の下端側が容器側壁と非接触状態で取り付けられる上記(1)~(12)のいずれかの蓋体、
(14)前記側壁は、蓋体が取り付けられる容器の側壁の傾斜角よりも小さい傾斜角で傾斜状に形成されている上記(1)~(13)のいずれかの蓋体、
を要旨とするものである。
本発明の蓋体は、天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞して天蓋と接合一体化された紙系素材よりなる側壁を有し、前記側壁は上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に形成され、前記天蓋の天面部にはリブ状凹凸部が形成され、側壁の下部壁の内周側には、容器口部と係合する係合部を有する構造としたことにより、紙系素材よりなる蓋体でありながら、紙製容器に対しても安定した密閉性を得ることができ、液漏れ防止性に優れ、蓋体の容器への閉蓋強度を向上し、不用意に容器から外れる等の虞がない。
本発明の蓋体の一実施形態の斜視図である。 図1のII-II線に沿う縦断面図である。 蓋体を容器に被せた状態の縦断面図である。 蓋体を積み重ねた状態を示す縦断面図である。 蓋体の異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の斜視図である。 図9の蓋体において蓋片を引き上げて飲み口を形成した状態の飲み口付近の断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の斜視図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 本発明の蓋体を製造する方法の一例を示す縦断面図である。 蓋体を容器に取り付ける際の作用の説明図である。 蓋体を容器から取り外す際の作用の説明図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 側壁形成用ブランク材の平面図である。 蓋体の異なる実施態様の縦断面図である。 側壁形成用ブランク材の異なる実施態様の平面図である。 異なる実施態様の蓋体を製造工程の縦断面図である。 側壁形成用ブランク材の更に異なる実施態様の平面図である。 蓋体の異なる実施態様の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 異なる実施形態の蓋体の縦断面図である。 リブ状凹凸の異なる形態の蓋体の蓋体の斜視図である。
以下、本発明の蓋体について図面に基づき説明する。図1、図2は本発明の蓋体1の一実施形態を示し、この蓋体1は、天面部2aの周縁に立ち上がり部4を形成した天蓋2と、該天蓋2の天面部2aの周囲を取り囲む側壁3とで形成され、天蓋2の立ち上がり部4を側壁3の上部壁5の内面側に接合して天蓋2と側壁3とを一体化して形成されている。即ち、蓋体1は、天蓋2を形成するための円形状等のブランク材の周囲を曲げ形成して天面部2aの周縁に立ち上がり部4を形成し、この立ち上がり部4を側壁3の上部壁5の内面側に接合して天蓋2と側壁3とを接合一体化することで形成されている。側壁3は紙系素材の両端部を囲繞状に接合して筒状(天面部2aを囲むように)に形成して構成され、側壁3は上端側から下端側に向けて先細り傾斜状に形成されている。
尚、側壁が上端側から下端側に向けて先細り形状に形成されているとは、側壁の外壁形状が上端側から下端側に向かって全体として先細り形状に形成されていることであり、側壁の外壁の一部に膨出部や突出部等が有っても、全体的に先細り形状になっていれば、上端側から下端側に向けて先細り傾斜状の側壁に包含される。
側壁3の下部壁6には、図3に示すように、容器7の口部に設けられたカール部8と係合する形状に形成された、環状凹溝状の係合部9が形成されている。係合部9は、環状凹溝状に形成する場合に限らず、容器7のカール部8と係合することができれば、任意の形状に形成することができるが、側壁3の下部壁6の内周面を押圧プレスして環状凹溝状の係合部9を形成すると、矩形状や扇形状の紙系素材の両端部を接合して形成した側壁3の下部壁6に形成される係合部9における接合部の段差を小さくすることができ、蓋体1と容器7との間に隙間が形成され難く、蓋体1による密閉性が向上される。尚、図2に示した例では、押圧プレス等によって形成した環状凹溝状の係合部9の外側面(下部壁6の外側面)は膨出状に形成されているが、下部壁6の内面側に環状凹溝状の係合部9が形成され、下部壁6の外側面は膨出状に形成されていない場合であっても良い。側壁3の接合部における段差を小さくするためには、側壁3を形成するための環状扇形のブランク材の両端部を接合する前に、接合すべき両端部付近を端縁部方向(側壁3の周方向)に向かって厚みが漸次薄くなるように圧縮した後、両端部を接合して側壁3を形成するようにしても良い。
本実施形態の蓋体1では、側壁3を上端側の弧形状の長さが下端側の弧形状の長さよりも長い環状扇形の紙系素材の、両側端部を接合して囲繞状に形成して構成しており、側壁3は側面が上端側から下端側に向かって(容器7の口部方向に向かって)全体的に先細り傾斜状に(図2の矢印a方向に全体的に傾斜状に)形成され、係合部9の下端側内寸法d2が、係合部9の上端側内寸法d1より小さくなるように形成されている。
すなわち、本実施形態の蓋体1は、側壁3を、図18に示すような上端側の弧形状部33の長さが、下端側の弧形状部34の長さよりも長い環状扇形(円錐台の側壁部の展開形状)のブランク材35の、両側端部36、37が、側壁3の周方向に向かい合うように両側端部36、37を接合して環状に形成して構成しており、側壁3は側面が上端側から下端側に向かって(容器7の口部方向に向かって)全体的に先細り傾斜状に(図2の矢印a方向に全体的に傾斜状に)形成され、係合部9の下端側内寸法d2が、係合部9の上端側内寸法d1より小さくなるように形成されている。
本発明の蓋体1は、天面部2aにリブ状凹凸2cが形成されていることを特徴とする。リブ状凹凸2cは、天蓋2の天面部2a部分を押圧プレスする等により形成することができる。本実施形態に示す蓋体1のように、天面部2aの周縁に立ち上がり部4が形成され、該立ち上がり部4が側壁3の上部壁5に接合して天蓋2と側壁3とを一体化してなる蓋体1にリブ状凹凸2cを設ける場合に限らないが、このような構造の蓋体1の場合、上部壁5が内側に動かされる強い力が上部壁5に加わって天面部2aが反り返った場合、係合部9と容器口部のカール部との係合が外れる虞があるが、リブ状凹凸2cを天面部2aに設けると、天面部2aの反り返りが防止され、不用意に蓋体1が外れる虞がなくなる。このため、本発明は天面部2aの周縁に形成した立ち上がり部4を側壁3の上部壁5に接合して天蓋2と側壁3とを一体化してなる構造の蓋体1に特に有効である。リブ状凹凸2cの高さは特に限定されないが、高さが低すぎると所期の効果が得られにくく、高すぎると内部の飲み物を飲むときの障害となる虞があるため、通常は0.5mmから4mm程度とすることが好ましい。
本実施形態の蓋体1は、側壁3が傾斜状に形成されているためスタッキング性に優れ、図4に示すように(以下の説明の図では、便宜上、リブ状凹凸を省略することがある)、複数の蓋体1を上下に積み重ね合わせることで、少ないスペースでの保管、運搬が可能となり、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。側壁3は側面が傾斜状に形成されている場合に限らず、側壁3の一部分、例えば上端側又は下端側だけが傾斜状に形成されていても良く、側壁3の上端側と下端側とで異なる傾斜角に形成されていても良い。先細り状に傾斜した筒状とすることで、蓋体1のスタッキング性が向上するとともに、蓋体1の容器7に対する閉止性、密着性がより優れたものとなる。特に図21に示すように、上部壁5側が下部壁6側よりも傾斜角が広がるような形状の金型14を用い、金型13で上部壁5の内側から上壁部5を押圧したり、上部壁5と下部壁6とが異なる傾斜となるような、図22に示す形状の上部壁形成部5aと下部壁形成部6aとを有するブランク材35を用いて側壁3を形成する等により、上部壁5の傾斜角が下部壁6の傾斜角よりも大きくなるように形成したり、あるいは図23に示すように上部壁5と下部壁6との境界部に、下部壁6側の寸法が上部壁5側の寸法よりも小さくなるような段差38を形成すると、よりスタッキング性が向上する。
本発明の蓋体1における、筒状の側壁3を形成する紙系部材の両端部の接合、天蓋2と側壁3との接合は、公知の接合方法により接合一体化することができる。接合方法としては、通常の接着剤やホットメルト接着剤、二液型接着剤を使用する方法、ヒートシール、超音波接合、高周波接合等の方法が挙げられるが、天蓋2と側壁3の接合面とをヒートシール性を有する素材で構成して、ヒートシールによる接合することが製造効率上好ましい。
図3は蓋体1を容器7に被せて容器7の口部を封止した状態を示す。本実施形態の蓋体1は、係合部9が容器7のカール部8に係合するように、側壁3の下部壁6の内壁側に囲繞状の凹溝状に形成されている。本実施形態の蓋体1は、係合部9を容器7のカール部8に係合させた際に、下部壁6の下端部30が容器7の側壁7aと接しない構造に形成されている。本発明の蓋体1は、容器7を高い密閉性で閉蓋できるともに、下部壁6が(下部壁6の内側方向及び外側方向への)弾力性を有するために容器7からの取り外しも容易に行うことができるが、容器7に取り付けた際に、下部壁6の下端部30が容器7の側壁7aと接しない構造とすることで、容器7から蓋体1を取り外す際に、下部壁6の下端部30等に指等をかけて下部壁6を引き上げることにより(図15Aの矢印方向)、容器7の口部のカール部8と蓋体1の係合部9との係合が外れ、蓋体1を上方に引き上げることで容器7から蓋体1を更に容易に取り外すことができる(図15Bの矢印方向)。本発明の蓋体1は、紙系素材を囲繞状にして形成された側壁3の下部壁6に、容器7の口部と係合する係合部9を形成した構成を有している。また、係合部9が設けられている側壁3の下部壁6は、側壁3の下部壁6を折り返して天蓋2と接合した場合に比べて弾力性に優れている。このため、蓋体1の係合部9の径を、容器7のカール部8の外径よりも小さめに設計しても、蓋体1を容器7に確実に係合させることができ、係合部9の径を容器口部(カール部8)の外径より小さめに設計することで、容器7内にコーヒー等の液体製品、特に熱い液体製品等を収納して容器内圧力が高まった場合でも、蓋体1が容易に外れる虞がなく、高い密閉性を維持した状態で容器7を閉蓋することができ、側壁3が上端側から下端側に全体的に先細り傾斜状に形成されていることと相まって、高い密閉性をもって閉蓋することができる。また図5、図6、図16等に示すように、必要に応じて下部壁6の下端縁部に切り込み39を設けると、容器7の口部への密着性を高めた構造の蓋体(例えば係合部9の径をカール部8の外径よりも、より小さくした構造の蓋体等)であっても、蓋体1の容器7の口部への取り付け、取り外しも容易に行うことができる。下部壁6の下端縁部の一部は、図19に示すように下部壁6の内側に折り返されていても良い。この場合、折り返し部40の端縁40aが、蓋体1を容器に取り付けた際に、容器のカール部8等の下側に位置するように構成すると、蓋体1の容器への嵌合性が向上する。また、折り返し部40に切れ込み39を設けることで、容器7の口部への取り付け、取り外しを容易に行うことができる。
また本発明の蓋体1は側壁3の下部壁6が弾力性を有することにより、容器7の口部の寸法に誤差があっても確実に容器7の口部を確実に閉止して高い密閉性を保持することができる。また側壁3を上端側から下端側に先細り状に傾斜し、この側壁3の上部壁5内面に、拡開傾斜状に立ち上がり形成した(天蓋2の周縁から拡開するように傾斜して上向きに伸びる)立ち上がり部4を接合して天蓋2と側壁3とが接合一体化されていることで、天蓋2の立ち上がり部4(天蓋2の周縁から上向きに伸びる立ち上がり部4を意味する)と、側壁3の上部壁5との接合強度が高まり、蓋体1に負荷力が加わった時でも、蓋体1に捩れ等が生じ難くなり、係合部9と容器7のカール部8との係合が外れる虞がなく、熱い飲料等を収納した際に密閉した容器7の内圧が高まっている場合でも、蓋体1が外れる虞が少ない。天蓋2の大きさが大きい蓋体1ほど、蓋体1への負荷によって天蓋2が捩れ易くなる。側壁3を上端側から下端側に先細り状に傾斜形成し、この側壁3の上部壁5内面に、拡開傾斜状に立ち上がり形成した立ち上がり部4を接合した構成とすることにより、大型の蓋体の場合でも、蓋体1に加わる負荷によって蓋体1が容器7から外れる虞が少なくなる。本発明の蓋体1は、天蓋2の立ち上がり部4と側壁3の上部壁5との接合部分の下接合点29の間の大きさ(円形の天蓋2の場合、下接合点29の径)が、係合部9の下端部30の間の大きさ(円形の天蓋2の場合、係合部9の下端部の内径)より大きく形成されることで、確実な閉蓋状態を保持することができる。本実施形態の蓋体1は、天蓋2の上側に、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4との接合部が突出壁10として形成されており、この突出壁10は、容器7の内容物がコーヒー等の飲料の場合、飲料を飲む際の口当て部として利用することができるとともに、飲料の溢れ防止壁として利用することができる。なお、本発明の蓋体1を飲料用容器の蓋として用いる場合、天蓋2に飲み口24が設けられていても良い。また容器7は、コーヒーカップやカップヌードルの容器のように側壁7aが傾斜した形状の容器に限らず、ナッツ缶等の円筒状容器であっても良い。本発明の蓋体1は、紙容器、プラスチック容器、発泡プラスチック容器、金属缶等の種々の容器に使用することができ、液体物を収納する容器に限らず、乾燥した食品等の収納容器や、非食品容器等の蓋体としても用いることができる。本発明の蓋体1は、コーヒーカップやカップヌードル、ナッツ缶等の容器の他、スープ、ヨーグルト、アイスクリーム、各種惣菜や弁当の容器等の蓋体として用いることができるが、飲食品用の容器に限らずあらゆる容器の蓋体として用いることができる。
側壁3が上端側から下端側に先細り傾斜状に形成されている本実施形態の蓋体1は、蓋体1の側壁3の傾斜角:αと、容器7の側壁7aの傾斜角:βは、同じであっても異なっていても良く、異なる場合には側壁3の傾斜角:αが、容器7の側壁7aの傾斜角:βより大きくても小さくても良いが、傾斜角:αが傾斜角:βより小さい場合(傾斜が大きい場合)には、蓋体1の容器7への嵌合力がより高くなり、より密閉性が高められる。蓋体1の側壁3の傾斜角:αの、容器7の側壁7aの傾斜角:βに対する大きさは、蓋体1の密閉性を高めるために、容器7の大きさ(蓋体1の大きさ)等の違いに応じて任意に変更することができる。また多角形状の容器のような非円形容器の場合には、蓋体1がはまり込む容器部位の形状の違いに応じて蓋体1の側壁3の傾斜角:αを変えることにより、容器の部位の違いによる密閉性が変化することを防止することもできる。
上記実施形態の蓋体1は、側壁3の上部壁5と、天蓋2の立ち上がり部4とが同一の高さとなるように形成されているが、側壁3の上部壁5と、天蓋2の立ち上がり部4とは、高さは等しくなるように形成されている場合に限らず、側壁3の上部壁5、天蓋2の立ち上がり部4のいずれか一方が他方よりも短く形成されていても良い。
本発明の蓋体1の側壁3を構成する紙系素材としては、繊維原料のスラリーを網上に抄き取り、乾燥ないし押圧乾燥、抄紙してシート状にして得られる、いわゆる紙や、パルプ系繊維等からなる原料シートを粉砕機で粉砕して得られる粉砕パルプ等の開繊繊維原料を空気流によって積繊し、積繊体の繊維相互をバインダーで固定して得られるいわゆるエアレイドシート等や、これらを複数枚積層したもの等が挙げられる。紙系素材としては、パルプだけからなるもののほか、非パルプ系の天然繊維や合成繊維、再生繊維等の繊維を含むものであっても良いが、パルプを50質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むものがより好ましく、更に80質量%以上含むものが好ましいが、特にパルプ100質量%からなるものが好ましい。紙系素材は、合成樹脂や天然樹脂のフィルムや不織布、木箔等の木質系素材等、さらにはアルミ箔等の素材との複合材料も用いることができるが、複合材料とする場合、複合材料全体としてパルプを50質量%以上含有することが好ましく、特に80質量%以上のパルプを含むものが好ましい。パルプ含有分の高いほど、紙系素材が生分解されやすくなるため好ましい。また、透明な紙系素材であるセルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)から形成された透明な紙を用いることもできる。
パルプとしては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプ等から得られるものが挙げられる。パルプは、赤松、トド松、エゾ松、ダグラスファー、ヘムロック、スプルース等の針葉樹パルプ、ブナ、ナラ、カバ、ユーカリ、ポプラ、アルダー等の広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合物等の木材パルプ、ケナフ、バガスパルプ、タケパルプ、シリアルパルプ、ワラパルプ、アバカパルプ、木綿パルプ等の非木材パルプ、古紙パルプ等を用いることができる。針葉樹パルプは広葉樹パルプに比べて繊維長が長いため、針葉樹パルプ等の繊維長の長いパルプを用いた紙材料は、繊維相互の絡み具合が高まり、また針葉樹パルプ等を用いた原料シートを粉砕した粉砕パルプも、広葉樹パルプからなる原料シートを粉砕した粉砕パルプに比べて繊維長が長いため、繊維相互の絡み合いにより紙系素材の強度が向上する。
紙系素材は耐水性を有することが好ましく、耐水紙等のあらかじめ耐水性が付与された素材を用いたり、少なくとも紙系素材の容器側に位置する表面にコート層を設けたものを用いても良い。コート層は、フィルムを貼着したり、塗工剤を塗布することにより設けることができる。コート層は、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂であるポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ナイロン、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂等により形成することができ、2種以上を併用して形成しても良い。コート層は、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂等の生分解性樹脂で形成すると、生分解性が向上するため好ましい。コート層は、フィルムを貼着して形成する場合に比べ、塗工剤を塗布して形成した場合が、リサイクル性に優れるため好ましい。
本発明の蓋体1における天蓋2は、側壁3と同様の紙系素材で構成することができるが、紙系素材の他に、フィルム乃至シート材で構成することができる。天蓋2をフィルムやシート材で構成すると、天蓋2が紙系素材よりなる場合よりも屈曲性が高いため、蓋体1の容器7へのはめ込みがより容易となる。また透明なフィルムやシート材で構成すると、容器7に取り付けた際に、容器7内の収納物を容易に目視確認することができる。フィルムやシート材としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂であるポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ナイロン、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂、グラシン紙、セロファン紙、硝酸紙、パラフィン紙や、これらの複合体等を用いることができるが、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂、グラシン紙、セロファン紙、硝酸紙、パラフィン紙等の生分解性を有するものが好ましい。また紙等に蒸着等によりアルミニウム層を形成したものや、更に紙等の表面にアルミニウム層を設け、更にその片面又は両面にポリエチレン、ポリプロピレン等のラミネート層やコート層を設けた積層体も用いることもできる。天蓋2をフィルムやシート材で構成する場合、PET等のヒートシールが困難な材質を用いる場合、側壁3と接合する面に、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン(OPP、CPP等)がコートされていると、ヒートシールによる接合を容易に行うことができる。天蓋2をフィルムやシート材で形成する場合、フィルムやシート材は、着色ないし非着色の透明や半透明のものであっても、不透明のものであっても良い。また、透明な紙系素材であるセルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)から形成された透明な紙を用いることもできる。
本発明の蓋体1は、天蓋2を紙系素材で構成する場合も、フィルムやシート材で構成する場合も、天蓋2の容器7の口部と接する側がヒートシール性を有する素材で構成されている場合には、天蓋2を容器7の口部(図3に示す態様では容器7のカール部8)とヒートシールによって接合しておいても良く、使用時にシールを外しながら蓋体1を容器7から取り外すようにしても良い。このようにすると、容器7の内容物を使用するまで、外気から遮断することが可能となる。天蓋2をフィルムやシート材で構成する場合、耐通気性や耐透湿性を有する材質を用いると、外気に対する遮断性が高まり好ましい。蓋体1に用いる紙系素材としては、目付量が150g/mから400g/m程度のものが用いられるが、160g/mから360g/mのものがより好ましく、170g/mから350g/mのものが更に好ましい。
本発明の蓋体1により(口部にカール部8を有する)容器7を閉蓋する場合、まず、図14Aに示すように蓋体1の一端側の係合部9を、容器7のカール部8にはめ込み、次いで、図14Bに示すように、蓋体1の反対側に向けて係合部9を順次、カール部8にはめ込んで行き、天蓋2を反らせるようにして、蓋体1の他端側の係合部9を容器7のカール部8にはめ込むことで、容器7に蓋体1をはめ込んで閉蓋することができる。本発明の蓋体1は全体としての撓み性を有し、かつ側壁3の下部壁6は肉厚方向に弾力性を有しているため、容器7の口部の外寸法よりも、下部壁6の下端部の内寸法が小さい場合でも、容器7に蓋体1をはめ込むことができ、容器口部(カール部8)と蓋体1の下部壁内面及び天蓋下面側とが密着して高い密閉性をもって確実に容器7を閉蓋することができる。
本発明の蓋体1は、カール部を有する容器に限らず、容器口部に嵌め込んで高い密閉性を維持することができる。
(他の実施形態)
図5は本発明の蓋体1の異なる実施形態を示し、この実施形態の蓋体1は、側壁3の上部壁5を内側に折り曲げて天蓋2の立ち上がり部4を包み込むように折り曲げ部11を形成した状態を示す。また図6は天蓋2の立ち上がり部4の上端部を内側に折り曲げた折り曲げ部12を形成した状態を示す。図5、図6に示す折り曲げ部11、12を設けて突出壁10の上端縁にアール部(丸まった部分)16が形成されるようにすると、容器7内の飲料を飲む際に、突出壁10に口を当てた際の口当たり感を向上することができる。折り曲げ部11、12は折り曲げた内面側が接合されていても良い。図5に示す態様では、上部壁5の内面と、天蓋2の立ち上がり部4とが接する部分にヒートシール性を付与しておくと、折り曲げ部11を天蓋2の立ち上がり部4とを容易に接合することができる。また図6に示す態様では、天蓋2の上面側にヒートシール性を付与しておくことで、折り曲げ部12を容易にヒートシールすることができる。図6に示した蓋体1のように、天蓋2の立ち上がり部4を内側に折り曲げて折り曲げ部12を形成する場合、アール部16が側壁3の上端縁よりも突出するようにすると、口当たり感をより高めることができる。また、特に図示しないが、側壁3の上端部を側壁外側に折り曲げて折り曲げ部を形成しても、天蓋2の立ち上がり部4の上端を外側に折り曲げて、側壁3の上端部を包み込むように折り曲げ部を形成しても、同様の効果を奏することができる。折り曲げ部11、12の長さは、天蓋2の立ち上がり部4の長さと同じにしても、立ち上がり部4よりも短く形成しても良い。
本発明の蓋体1は、図7に示すように側壁3の下部壁6に、係合部9の下端部から外周方向に拡がる片部(ガイド部)20を形成しても良い。このような片部20を設けると、蓋体1と容器7との係合性を高めるために係合部9の径(特に係合部9の下端部の内径)を、容器7の口部の外径よりも小さく設計した場合や、容器寸法のバラツキ等によって容器7の口部の外径が蓋体1の係合部9の径よりも大きくなった場合でも、蓋体1の容器7の口部への係合取り付けが容易となる。また本発明の蓋体1は、必要に応じて図7に示すように蓋体1の上端にカール部21を設けても良い。図7に示す例ではカール部21を側壁3の上部壁5の上端部をカールして形成した場合を示すが、カール部21は図8に示すように天蓋2の立ち上がり部4の上端部をカールして形成しても良い。また特に図示しないが、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4の上端部を重ねてカールしてカール部21を形成しても良い。蓋体1の上端部にカール部21を設けると、コーヒー等の飲料を飲む際の口当たり感が良くなる。また本発明の蓋体1は、容器7の口部に強く係合して容器7の口部を閉蓋するため容易に外れる虞がないが、カール部21を有していると、カール部21が蓋体1を容器7から外す際の手掛り部となって、蓋体1の取り外しを容易に行うことができる。図8に示す蓋体1のように、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4の接合端部が、カール部21によって覆われるようにカール部21を設けたり、図5に示すように折り曲げ部11により接合端部が覆われるようにすると、飲料が接合端部から染み込む虞が少なくなり好ましい。本発明の蓋体1で閉蓋した複数個の容器7を横並びに陳列したり収納したりする場合、折り曲げ部11、12を設けた蓋体1等のようなカール部8を周囲に有していない蓋体1は、カール部8を有する蓋体1に比べて外寸法が小さくて済むため、省スペース化を図ることができる。また、蓋体1は、カール部8を設ける場合に比べて、側壁3の全体の高さを低くすることが容易であり、蓋体1に使用する材料を節減してコストの低減化を図りやすい。
蓋体1の上端縁側に折り曲げ部11、12やカール部21を設けると、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4とが接合された蓋体1の上側部分の強度がより高くなり、蓋体1への負荷によって天蓋2が捩れ難くなるため、蓋体1が外力によって外れる虞が更に少なくなる。
(更に異なる実施形態の説明)
図16は更に蓋体1の更に異なる実施形態を示し、この蓋体1は、下部壁6の内側に凹溝状の係合部9を形成しておらず、蓋体1を容器7の口部に嵌め込んだ際に、側壁3内面側の平坦な面と、容器7の口部(のカール部8等)との接触によって容器を封止する構造になっている。この構造の蓋体1では、容器7との密閉性を向上するために、下部壁6の内面側の容器7の口部と接触する部分の摩擦性を高めたり、蓋体1の下端側の内寸法を容器7の口部の外寸法に比べて更に小さめに設計したり、蓋体1の側壁3の傾斜角:αを、容器7の側壁7aの傾斜角:βよりも小さく設計する等により、密閉性の高い蓋体1とすることができる。本発明の蓋体1は、容器口部に係合する側壁下端部は、紙系素材の重なり構造を有していないため弾力性があり、このため蓋体1下端側の内寸法を容器7の口部の外寸法に比べて更に小さめに設計等しても、容器7口部への嵌め込みが容易に行える。
図9は、本発明の蓋体1を飲料用の容器の蓋体として用いる例を示す。この蓋体1は天蓋2に、飲み口24(図10)を開口形成するための切り込み22を設けた蓋片23を有している。蓋片23には蓋片23を引き上げるための摘み片25が、一端側にヒートシール等により接合部25aを設けて蓋片23に接合されている。摘み片25の他端側には、折り曲げ部25bが形成され折り曲げ部25bの中央付近には、切り込み25dによって突片部25cが設けられるようになっている。この蓋体1は、摘み片25を摘まんで蓋片23を引き上げることで、飲み口24が開口形成される。摘み片25を摘まんで蓋片23を引き上げる際に、摘み片25の折り曲げ部25bで摘み片25が折り曲げられ、この際に突片部25cが摘み片25の下側に突出する。突出した突片部25cは、天蓋2に設けられた保持孔26に挿入して摘み片25を保持することで飲み口24が開口保持される。この保持孔26は容器7内の圧抜き穴としても機能する。摘み片25は、天蓋2側の面に再剥離性の粘着剤を設けておくことで、摘み片25による飲み口24の開口、閉止を繰り返して容易に行うことができるが、再剥離性粘着剤は繰り返し使用している間に粘着性が低下する虞があり、粘着性が低下すると引き上げた蓋片23を引き上げた状態に保持することが困難となり、飲み口24を開口した状態に保持することができなくなる。一方、図9等に示すように、摘み片25の突片部25cを天蓋2の保持孔26に差し込んで飲み口24の開口状態を維持するようにすると、蓋片23を繰り返し開閉した場合でも、確実に蓋片23により飲み口24を確実に開口保持することができるとともに、粘着剤を設けた摘み片25によって蓋片23を保持する場合に比べ、摘み片25を小さくすることが可能となる。切り込み22はハーフカット状に形成してもミシン目状に形成しても良い。切り込み22をハーフカット状に形成すると、蓋片23を開ける前は高い密閉性を維持することができ、容器内の蒸気圧の上昇に伴って内容物が噴き出たり、蓋体1が不用意に容器7から外れたりすることを防止できる。また飲み口24を形成するための切り込みに加え、又は飲み口24を形成するための切り込みに代えて、ストローを挿入するための例えば十字状の切り込みや、カップ焼きそば容器等の場合には、湯切り口形成用の切り込みを設けても良い。
図11は紙系素材からなる天蓋2の一部分に透明素材を貼着した窓部27を設けた蓋体1を示す。窓部27は、天蓋2に設けた開口孔に、着色又は非着色の、透明又は半透明な(樹脂)フィルム、セロファン紙、グラシン紙等を貼着したり、透明な紙系素材であるセルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)から形成された透明な紙を用いること等により形成することができる。透明や半透明な素材を貼着した窓部27を設けることにより、容器7の内容物が漏れ出ることなく、蓋体1を容器7から取り外さずに容器7の内容物を確認することができる。窓部27の形状は図示したものに限らず、任意の大きさ、形状に形成することができる。本実施形態の蓋体1は、天蓋2の紙系素材からなる部分に、切り込み22を設けて蓋片23を形成し、この蓋片23に、蓋片23を引き開けるための摘み片25を、その一端側をヒートシール等により接合して設けてある。天蓋2は、全体をフィルムやシート材で形成した場合には、特に図示しないが、裏面側に再剥離性の粘着剤層を設けた摘み片25を、その一端側をヒートシール等により蓋片23に接合して、切り込み22の全体を覆うように摘み片25を設けると、蓋片23を引き上げて開口する前の密閉性が高められるとともに、蓋片23を引き上げて開口した際に、摘み片25を天蓋2に粘着して固定することで蓋片23を開口状態で容易に保持することができる。
図12は天蓋2を、天蓋2の立ち上がり部4の周縁(立ち上がり部4が設けられた天蓋2の周縁)から天蓋2の内側に向かう凹陥状部28が形成されるように形成した蓋体1の例を示す。立ち上がり部4の周縁から天蓋2の内側に向かう凹陥状部28を設け、該凹陥状部28付近に飲み口24を設けることで、一旦飲用した飲料の残部は飲み口24から容器7内に戻り易く、天蓋2の周囲に広がって天蓋2の上面が汚れる虞が少なくなる。凹陥状部28は、天蓋2の立ち上がり部4の周縁から天蓋2の中央部に向かって全体的に凹陥状となるように形成しても良いが、天蓋2の一部を凹陥状に形成しても良い。天蓋2の一部を凹陥状に形成する場合、凹陥状部分に飲み口24が形成されるようにすることが好ましい。
また図17に示すように、天蓋2の外面側の側壁3との接合部周縁に、囲繞状凸条部31を設けることによっても、前記凹陥状部28を設けたと同様に飲用した飲料の残部は飲み口(図示せず)から容器7内に戻り易く、飲料が天蓋2の周囲に広がって天蓋2の上面が汚れる虞が少なくなる。また、囲繞状凸条部31の内側(天蓋2の内面側)に、容器7のカール部8と接する形状の凹部32が形成されるようにすると、容器7のカール部8と蓋体1との接触面積が広がるため、より密閉性を高めることができる。
図13は、第1実施形態の蓋体1を製造する方法の一例を示す。図13に示すように本発明の蓋体1は、天蓋2と側壁3とを金型13、14で矢印方向から挟んで、成形するとともに、天蓋2の立ち上がり部4と側壁3の上部壁5の内面とを接合するとともに、係合部成形用の金型15を回転させながら、側壁3の下端部30の内周面に沿って移動させながら、下端部30を押圧プレスして係合部9を形成する等により得ることができる。天蓋2の立ち上がり部4と、側壁3の上部壁5内面との間のヒートシール性を有する素材を用い、加熱手段を備えた金型を用いることにより、天蓋2と側壁3とをヒートシールにより、容易に接合一体化することができる。
上記実施形態に示した蓋体1では、係合部9を側壁3の下端部30を押圧プレスして側壁下端側内周に囲繞状の凹溝状に形成した場合を示したが、係合部9は容器7の口部と係合する構造を有していれば、係合部9は凹溝状を有していなくてもよく、係合部9の形状、構造は任意に変更することができる。また係合部9を押圧プレス等により凹溝状に形成する場合も、図示したように下部壁6の外面側は凸状に形成されていなくても良い。
本発明の蓋体1は、図19に示すように蓋体1の上端縁部に切り込み41を設け、該切り込み41によって上端縁部に折り曲げ可能に構成したタグ42を設けても良い。タグ42に容器内容物表示を設け、容器内容物の種類に対応した表示がされたタグを折り曲げる等によって、容器内容物を容易に識別することができる。図19に示す蓋体1のように、側壁3の上部を天蓋2の立ち上がり部4側に折り曲げ形成した折り曲げ部11の上端部11aに、切り込み41を設けてタグ42を形成する場合、図示するように天蓋の立ち上がり部4の上端4aが、折り曲げ部11の上端部11aの内側部分よりも短くなるように形成し、折り曲げ部11の上端部11aと、天蓋2の立ち上がり部4の上端4aとの間の空隙部分に、切れ込み41を設けるようにすると、タグ42の折曲げが容易となる。
図20は、図19に示した蓋体1を形成するためのブランク材35の一例を示し、該ブランク材35の上端側の弧形状部33に近い箇所にタグ42を形成するための切り込み41aを有し、下端側の弧形状部34に近い箇所に、下部壁6の折り返し部40の切れ込み39形成するための切れ込み39aが設けられている。このブランク材35の上端側、下端側それぞれを折り曲げ形成することにより、図19に示すごとく、蓋体1の上端部に切り込み41を有するタグ42を有し、下端部には、折り曲げ部40の下端に切り込み39を有する蓋体が形成される。
また、図5,図6に示す蓋体1の折り曲げ部11、12の上端縁11a、12aや、図7、図8に示す蓋体1のカール部21に、切り込みを設けて蓋体1の上端縁部に折り曲げ可能に構成したタグを設け、該タグに容器内容物表示を設けるようにしても良い。図5に示す蓋体1のように、上部壁5の上端側を折り曲げた折り曲げ部11を形成した蓋体1や、図6に示す蓋体1のように天蓋の立ち上がり部4の上端側を折り曲げて折り曲げ部12を形成した蓋体1の場合も、折り曲げ部の曲げ上端部11a、12aが、天蓋の立ち上がり部4の上端や、側壁3の上端よりも突出するようにし、当該突出部にタグ部を形成すると、タグ部の折曲げが容易となる。
本発明の蓋体1は、図24に示すように天蓋2の裏面側に金属薄膜層43を設けると、耐水性、耐湿性等を高めることができるとともに、閉蓋時の蓋体1と容器7の口部との密着性が向上する。金属薄膜層43としては、通常はアルミニウムが好適に用いられ、アルミニウム箔等の金属箔を貼着したり、蒸着する等により設けることができる。金属薄膜層43は、天面部2aの裏面側2bの露出部分に設けることが好ましい。天蓋2の立ち上がり部4に金属薄膜層43が設けられていないことにより、立ち上がり部4と側壁3との間のヒートシール性を保つことができる。
本発明の蓋体1は、図25に示すように天蓋2の立ち上がり部4に囲まれた天面部2a(上面部)が凹湾曲状、すなわち凹状に湾曲するように形成されていると、天面部2aと容器口部との接触圧が高まるため(天面部2aの下面と容器口部のカール部8等との間の接触圧が天面部2aが凹湾曲していない場合よりも高くなるため)、より高い閉蓋時の密閉性を保ったまま、蓋体1の容器7への嵌め込み、取り外しが容易に行える。また、液体容器用の飲み口を有する蓋体の場合、天面部2aが凹湾曲状に形成されていると、飲み残しが天面部2aから飲み口を経て容器7の内部に戻りやすく、天面部2a上に残留しにくい。天面部2aの凹湾曲度は0.3mm以上が好ましく、より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.8mm以上、特に好ましくは1mm以上である。また、凹湾曲度の上限は蓋体1の大きさにもよって異なるが、通常は6mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、4mm以下が更に好ましい。上記凹湾曲度とは、天蓋部2の天面部2aの最も高い部分と最も低い部分との高さの差であり、図25に示すように、通常は天蓋2の立ち上がり部4との境界部分と、天面部2aの最も低い部分との間の差:hである。
図26は、本発明の蓋体1の更に異なる実施態様を示す。図26に示すように、側壁3を構成する下部壁6の折り返し部40は、端縁40aが天蓋2の裏面部2bと接するか、又は略接するように折り曲げ形成されていてもよい。図26に示す蓋体1や、前記した図19に示す蓋体1の下部壁6は、折り返すことで二重構造となっているが、天蓋2における天面部2aの周縁に形成されている立ち上がり部4が上部壁5に接合されるようになっているため、容器7の口部と係合する部位である下部壁6が、側壁と天蓋とが重なった構造の従来の蓋体のように固くなる虞がない。このため、下部壁6が2重二重構造に形成されたとしても、下部壁6の弾力性が低下する虞もない。
図27に示す蓋体1は、天面部2aの周囲に、下方に折り曲げられた垂下片44を形成した天蓋2の、前記垂下片44を、側壁3の下部壁6の内面側に接合して天蓋2と側壁3とを一体化して形成されている。図27Aに示す蓋体1では、下部壁6の下端側6aを、天蓋2の垂下片44側に折り込んだ構造を有し、図27Bに示す蓋体1では、下部壁6の下端部を折り返すことなく、天蓋2の垂下片44と下部壁6とを接合している。図27Aに示す蓋体1では、天蓋2の垂下片44の内側に折り返した下部壁6の下端側6aは、通常、垂下片44と接合一体化されている。図27Aに示す蓋体1では、係合部9に凸条9aが設けられ、容器のカール部8は、係合部9の凸条9aと、天面部2aの裏面部2b都の間に係合するようになっているが、容器口部に係合できる構造であれば、係合部9は必ずしも凸条9aを有していなくても良い。また図27Bに示す蓋体1では、係合部9に凸条を有していないが、天蓋2の垂下片44の内側に凸条を設けても良い。また図2等に示した、天面部2aの周囲に設けた立ち上がり部4を、側壁3の上部壁5の内面側に接合した構造の蓋体1の場合も、係合部9に凸条を設けても良い。
(リブ状凹凸の形状の異なる実施態様)
上記した例では、リブ状凹凸2cを天面部2aの中心部付近から、天面部2aと側壁3との境界付近まで、放射状に4本形成した場合について示したが、リブ状凹凸2cの形状、長さ、本数、リブ状凹凸2cを設ける位置等は上記した場合に限られない。図28Aは、天面部2aの中央部付近にリブ状凹凸2cを形成した場合を、図28bはリブ状凹凸2cをリング状に形成した場合を示す。リング状のリブ状凹凸2cの場合、同心円又は非同心円状に複数のリング状のリブ状凹凸2cを設けても良い、更にリング状のリブ状凹凸2は、真円状に限らず、楕円状等であっても良く、またリング状に限らず多角形状等に設けたり、これらを組み合わせて形成しても良い。また図28cに示すようにリブ状凹凸2cは、天面部2aの中心部付近から、長さの短いリブ状凹凸2cを放射状に形成しても良く、長短のリブ状凹凸2cを組み合わせて形成しても良い。リブ状凹凸2cは、図示したように天面部2aの上側に突出した凸部として形成されている場合に限らず、天面部2a上面に凹陥状の凹部として形成されていても良く、凸状のリブ状凹凸と、凹状のリブ状凹凸とが混在していても良い。
上記した説明では、蓋体1が円形状の場合について示したが、本発明の蓋体1は、楕円状や矩形状、三角形状、多角形状、面取り矩形状、面取り多角形状等の形状に形成することもできる。また、上記した例は、それぞれ独立して適用してもよく、また適宜組み合わせて適用してもよい。
1 蓋体
2 天蓋
2a 天面部
2b 裏面部
2c リブ状凹凸
3 側壁
4 天蓋の立ち上がり部
5 側壁の上部壁
6 側壁の下部壁
7 容器
8 容器のカール部
9 係合部
10 突出壁
11 折り曲げ部
11a 折り曲げ部端部
12 折り曲げ部
12a 折り曲げ部端部
13 金型
14 金型
15 係合部成形用の金型
16 アール部
20 片部
21 蓋体のカール部
22 切り込み
23 蓋片
24 飲み口
25 摘み片
25a 接合部
25b 折り曲げ部
25c 突片部
25d 切り込み
26 保持孔
27 窓部
28 凹陥状部
29 下接合点
30 下部壁の下端部
31 囲繞状凸条部
32 凹部
33 ブランク材の上端側弧形状部
34 ブランク材の下端側弧形状部
35 ブランク材
36 ブランク材の側端部
37 ブランク材の側端部
38 段差
39 切り込み
39a 切り込み
40 折り返し部
41 切り込み
41a 切り込み
42 タグ
43 金属薄膜層
44 垂下片

Claims (14)

  1. 容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、
    天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞して天蓋と接合一体化された紙系素材よりなる側壁を有し、前記側壁は上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に形成され、
    前記天蓋の天面部にはリブ状凹凸部が形成され、側壁の下部壁の内周側には、容器口部と係合する係合部を有することを特徴とする蓋体。
  2. 前記天蓋は、天面部の周縁に形成された立ち上がり部を有し、該立ち上がり部を前記側壁の上部壁内面に接合して天蓋と側壁とが一体化されている請求項1記載の蓋体。
  3. 前記天蓋の天面部の上面側は、凹湾曲状に形成されている請求項1又は2記載の蓋体。
  4. 前記側壁の上部壁の上端部は、天蓋周縁の立ち上がり部内面側に折り曲げ形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  5. 天蓋の立ち上がり部の上端側は、立ち上がり部内面側に折り曲げ形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  6. 天蓋の立ち上がり部の上端側は、側壁の上部壁の外側に折り曲げ形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  7. 前記側壁の上部壁の上端部は、前記上部壁の外面側に折り曲げ形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  8. 側壁の上端部を屈曲形成したカール部が上部壁の上端部に形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  9. 天蓋の立ち上がり部を屈曲形成したカール部が、上部壁上端に形成されている請求項1~3のいずれかに記載の蓋体。
  10. 前記側壁は、紙系素材からなる環状扇形のブランク材の両端側を相互に接合して上端側から下端側に向かって先細り傾斜筒状に形成したものである請求項1~9のいずれかに記載の蓋体。
  11. 前記係合部は、前記下部壁内周面を押圧プレスして形成した環状凹溝よりなる請求項1~10のいずれかに記載の蓋体。
  12. 前記係合部の下端側内寸法が、上端側内寸法よりも小さく形成されている請求項1~11のいずれかに記載の蓋体。
  13. 容器口部に取り付けた際に、係合部の下端側が容器側壁と非接触状態で取り付けられる請求項1~12のいずれかに記載の蓋体。
  14. 前記側壁は、蓋体が取り付けられる容器の側壁の傾斜角よりも小さい傾斜角で傾斜状に形成されている請求項1~13のいずれかに記載の蓋体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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