JP7356711B2 - 伸縮杆構造 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮杆構造に関する。
外筒に内筒を伸縮可能に挿入し、全体の長さを調整自在な伸縮杆構造としては、従来、所望の全長にて、内筒と外筒とを相対的に、軸心廻りに、回転させて、弾性材から成るクサビ部材(ストッパ片)を、外筒の内面に圧接して、その摩擦力によって、内筒と外筒の軸心方向の作動───伸縮───を阻止し、所望全長に固定する構成の伸縮杆が公知である(特許文献1及び2参照)。
特開2003-184836号公報 登録実用新案第3000489号公報
上記特許文献1,2に記載の伸縮杆は、洗濯物干竿として、あるいは、家庭建物内の左右の両側壁間に突っ張らせて固定する(小物用の)吊持杆等として、広く使用されてきた。
しかしながら、最近、物流現場や工場内に於て、形状変更可能なピッキングカート(台車)、昇降可能なテーブルや作業台、区画広間の高さ寸法・幅寸法を変更可能な商品保管ラック、ローラコンベヤやベルトコンベヤの勾配・高さを変更自在な搬送支持台等に、立体的パイプ構造物が、注目を浴びるようになった。
即ち、長さが相違する多数のパイプを選択的に組立てることで、高さ寸法・幅寸法等が相違した立体的に形状変更自在なパイプ構造物を作製して、物流現場や工場内での作業能率を向上させたいという要望が高まっている。
しかしながら、従来の伸縮杆構造(特許文献1,2参照)では、耐圧縮力(短縮方向への耐力)が小さく、大きな外力(圧縮力)が作用する物流現場や工場内のパイプ構造物として、使用できない、という問題がある。
そこで、本発明は、伸縮可能として外筒に内筒を挿入し、上記内筒の基端側には、伸縮の際に上記外筒の内面に摺接するガイドブロックが固着された伸縮杆構造に於て;長手方向に所定ピッチの複数個の係合部を有する細長状ロックプレート3が、上記外筒に内挿されると共に該外筒に対して長手方向に動かないように固着され;しかも、上記ロックプレートを上記ガイドブロックに串挿状として挿通し;さらに、上記ロックプレートの上記係合部に係脱自在な爪部材と、該爪部材を上記係合部に対して係合する方向に弾発付勢するバネと、上記係合部に対する上記爪部材の係合を解除させて非係合状に保つ規制片とを、上記ガイドブロックに内蔵させた構成である。
また、上記ガイドブロックは、短円柱体を、その軸心を含む平面で2分割した半円柱状の第1半体と第2半体から、構成され;上記第1半体と第2半体の合せ面の各々には、上記ロックプレートが摺接する凹溝と、上記規制片を保持する規制片嵌込凹部と、上記爪部材の軸部を枢支する小円形凹窪部と、揺動自在として該爪部材を収容する爪部材収容凹部と、折曲げ金属片から成る上記バネを収容保持するバネ収容凹部とが、形成されている。
また、最伸長状態で上記規制片に当接して、該規制片をスライドさせ、上記係合部に対して上記非係合状に切換える当接部を、上記ロックプレートの自由端近傍に設け;さらに、上記当接部が上記規制片に当接する前に、上記ガイドブロックに対して、弾発的制止力を付与する圧縮コイルバネを、上記ロックプレートの自由端近傍に配設した。
本発明によれば、外筒及び内筒の外径を細径化でき、かつ、部品点数も少なく、コンパクト化を図ることが、できる。しかも、耐圧縮力(耐垂直荷重)も十分に大きくすることが可能となり、物流現場や工場内等の立体的パイプ構造物等にも、十分に応用できる。
本発明の実施の一形態を示す分解斜視図である。 別の角度から見た分解斜視図である。 組立状態の簡略斜視図である。 本発明の要部を示す図であって、(A)はガイドブロックが最下端位置にある最短縮状態を示す要部拡大断面図であり、(B)は(A)のB-B断面図である。 ガイドブロックが僅かに上昇した状態を示す要部拡大断面図である。 伸長途中において、ガイドブロックが上下中間位置にあり、爪部材の係合状態を示す要部断面図である。 最伸長状態に近づいて規制片等が切換わる状態を説明する断面図であって、(A)は最伸長状態に近づきつつある状態の断面図、(B)はさらに最伸長状態に近づいた最伸長直前状態の断面図、(C)は最伸長状態の断面図である。 内筒及び外筒を省略して示した図7(B)の拡大断面図である。 内筒及び外筒を省略して示した図7(C)の拡大断面図である。 短縮途中状態において、ガイドブロックが上下中間位置にあり、爪部材の非係合状を示す要部断面図である。 ガイドブロックが最下端位置に近づいて、規制片が切換わる直前を示す要部断面図である。 ロックプレートの一例を示す斜視図である。 爪部材の一例を示す斜視図である。 バネの一例を示す斜視図である。 規制片の一例を示す斜視図である。 ガイドブロックを説明のための図であり、(A)はガイドブロックの第1半体の斜視説明図、(B)はガイドブロックの形状を説明する短円柱体と2分割する平面を示した斜視簡略図、(C)は2分割した半円柱状の第1半体と第2半体を示す図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1~図3に示すように、内筒1は外筒2に挿入されて全長が伸縮自在に組立てられる。内筒1の基端側には、伸縮作動時に外筒2の内面2Aに摺接するガイドブロック5が、固着されている。
3は、長手方向に所定ピッチの複数個の係合部4を有するロックプレートであって、横断面形状がコの字形であり、係合部4は矩形状の貫孔をもって形成されている場合を示す(図4(B)と図12参照)。
さらに、詳しく説明すると、ロックプレート3は、長尺帯板部33と、その両端縁を同一方向に直角に折曲げた補強短辺部34,34と、から成り、浅いチャンネル形であると言うこともできる。矩形状貫孔から成る係合部4は、上記長尺帯板部33に、上下所定ピッチにて、形成されている。
このような浅いチャンネル形は、(圧縮に対する)座屈強度がアップする利点がある。また、このロックプレート3は真直ぐな(ストレートの)長尺形状であって、長手方向の端部位置に折曲げが無い。
このロックプレート3の一端(下端)には、固定ブロック8が固着される。具体的には、この固定ブロック8は、短円柱体を2分割した短半円柱状の半割体8A,8Aから成り、ボルト9とナット10等の固着具にて、図2と図4及び図5に示すように、外筒2の下端又は下方部位に固着される。
ロックプレート3の一端(下端)には、ボルト9用の孔41と、半割体8Aの位置決め用小突出子8Pが挿入(係止)する孔42が、貫設されている。
半割体8A,8Aを合体させつつロックプレート3を挾持して、外筒2に内挿し、ボルト9を串挿状に螺着すれば、図4,図5に示したように、固定ブロック8が固着され、しかも、ロックプレート3が、外筒2の軸心近傍に内挿状態で、固着される。
言い換えると、ロックプレート3は、外筒2に対して、長手(軸心)方向に動かないように固着され、かつ、ロックプレート3は、一端(下端)31が、固定ブロック8にて固定され、他端(上端)32は、(後述するように)圧縮コイルバネ20等が取着されるが、内筒1及び外筒2に対しては固着せず、自由端とする。
そして、内筒1に固着されたガイドブロック5には、長手方向(上下方向)に貫通状として摺動孔6が形成され、ロックプレート3は、ガイドブロック5の上記摺動孔6に串挿状として、挿通される。
また、図4~図11、及び、図1~図3に示すように、ロックプレート3の係合部4に対して係脱自在な爪部材11と、この爪部材11を係合部4に対して係合する方向に(常時)弾発付勢するバネ12と、上記係合部4に対する爪部材11の係合を解除させて非係合状態(図7(C),図9,図10,図11参照)に保つ板片状規制片13とは、上記ガイドブロック5に内蔵されている。
そして、図16に示す如く、ガイドブロック5は、短円柱体15を、その軸心L15を含む平面P15で、2分割した(図16(B)参照)短半円柱状の第1半体16と第2半体17から、構成されている(図16(C)参照)。
しかも、図16(C)に示した第1半体16と第2半体17の合せ面P0 ,P0 の各々には、ロックプレート3が摺接する凹溝6Aが形成されている(図16(A)、及び、図4~図6参照)。第1半体16と第2半体17を合せ面P0 ,P0 で相互当接して、合体させれば、ロックプレート3が挿通される摺動孔6が構成される。
また、各凹溝6Aに対しては、図4に示すように、ロックプレート3の長尺帯板部33の半分、及び、一方の補強短辺部34が差込まれる(嵌合する)。
さらに、図16に於て、第1半体16と第2半体17の合せ面P0 ,P0 の各々には、図15、及び、図1,図2,図4~図11に示した規制片13を保持する規制片嵌込凹部18を形成する。
かつ、上記合せ面P0 ,P0 の各々には、図16、及び、図13,図4~図11に示すように、爪部材11の一体状軸部11Aを枢支する略小円形凹窪部19を有すると共に爪部材11を揺動自在として収容する爪部材収容凹部21と、折曲げ金属片から成るバネ(板バネ)を収容保持するバネ収容凹部23とが、形成されている。
規制片13は、図15に示すように、矩形小窓部13Aを有する矩形状本体片部13Bと、この本体片部13Bから上方へ突設された小さ目の当接片部13Cと、本体片部13Bの下辺を水平状に一旦折曲げた水平部13Dと、水平部13Dの前縁に連続する垂下片部13Eとから成る。例えば、板材の打抜き加工と折曲加工等のプレス加工で作製される。
規制片嵌込凹部18は、垂下片部13Eが上下スライド可能に差込まれる(横断面一文字状の)案内保持孔24を、下端に有する。
ところで、図16に於て、第1半体16と第2半体17は、凹溝6A,凹部18,凹窪部19、凹部21,23等を含んで、全体の立体的形状は、面対称に形成されている。
図16(A)に示す第2半体17と、これと面対称の(図示省略の)第1半体16とを、合体させた状態で対面する小凹溝26,26によって、前記案内保持孔24が、構成される。
次に、爪部材11は、図13、及び、図4~図11に示すように、軸部11Aを含んで(全体が)一体ものから成る。つまり、爪本体11Bと軸部11Aが一体化され、軸部11Aの両端部は、爪本体11Bの側面から僅かに突出している。この突出した軸突部11Cが小円形凹窪部19に枢着される。
なお、図4~図11に示すように、爪部材11が軸部11Aの軸心廻りに前後揺動する揺動角度を所定範囲内に規制すべく、軸部11Aには、段付部27,27が形成され、横断面形状を大円半部と小円半部を合体した形状(略小円形)とする。これに対応して、凹窪部19は、段付部28,28を有し、大円半部と小円半部を合体した略小円形としている(図16(A)参照)。
爪部材収容凹部21は、図16(A)に示すように、前述の凹窪部19と、爪本体11Bの側面が揺動時に摺接する摺接面部21Aと、から成る。
また、バネ収容凹部23の底面と上記摺接面部21Aは、連続状に形成される。しかも、バネ収容凹部23と爪部材収容凹部21は、図16(A)及び図4~図11にて明らかなように、部分的に重複しており、両凹部23,21の境界は相互に重なり合う。
ここで、爪部材11の形状につき、追加説明する。爪本体11Bがロックプレート3及び規制片13に対応する側を「正面」と呼び、反対の側を「背面」と呼ぶとすると、爪部材11の爪本体11Bは、小段付部29を介して、正面方向に僅かに突出した当接面部30を有し、この当接面部30は、図4(A),図6,図7(A)に示すように、爪部材11がロックプレート3の係合部4に係止した状態で、規制片13に当接する。
図13に於て、この当接面部30から、正面外方へ突出している部位を、爪本体11Bの先端膨出部Zと呼ぶとすれば、以下のような形状であると言える。なお、図13では、2点鎖線Yは、当接面部30の延長面を示し、この延長面にて切断したと仮定し、その先端側の部位が、先端膨出部Zとなる。
この先端膨出部Zの形状は、当接面部30の下縁に連続する第1勾配面51と、第2勾配面52と、第3勾配面53と、第4勾配面(底面)54と、から成る。
当接面部30と第1勾配面51のなす角度は、100°~110°の鈍角とする。当接面部30と第2勾配面52とのなす角度は、150°~160°の大きな鈍角とする。
また、第4勾配面54は第1勾配面51と直交するのが良い。第3勾配面53は、第2勾配面52と第4勾配面54との(仮想の)交わる角部の面取り程度とする。また、第1勾配面51と第2勾配面52の(仮想の)交わる角部にも(小さな)面取り55を施すのが好ましい。
また、第4勾配面54は、背面側まで延長されて、底面部56を形成すると共に、アール曲面部57を介して、背面部58に連続する。背面部58と当接面部30とのなす角度は、20°~30°とするのが良い。
次に、折曲げ金属片から成るバネ12と、それを収容保持するバネ収容凹部23等について、説明する。
図14に示すように、水平片36と、その一端から下方へ折曲状として連設される垂下片37と、水平片36の他端から上方へ折曲状として連設される起立片38と、この起立片38の上端から傾斜状に連設された爪当接片39と、から成る。
これに対し、ガイドブロック5のバネ収容凹部23は、図16(A)に示すように、「ヘの字」形のバネ保持突片部43によって、下方のポケット状のバネ固定取着部44と、上方のバネ揺動許容部45とに、区画されている。
バネ保持突片部43は、水平部43Aと、下方へ傾斜状に延伸した傾斜部43Bと、から成る。また、バネ固定取着部44の上辺は、前記バネ保持突片部43の下面をもって構成されると共に、下辺は、小山部44Aと小谷部44Bをもって構成される。
図4~図11に示したように、バネ12の垂下片37(図14参照)は、バネ固定取着部44の上記小谷部44B(図16(A)参照)に差込まれる。
さらに、バネ12の垂下片37と起立片38によって形成される隅部40(図14参照)に対して、突片部43の傾斜部43Bの先端が当接すると共に、起立片38が規制片13に沿うように、上記傾斜部43Bの先端は押付け可能とする。このとき、小山部44Aはバネ12の水平片36を下方から当接して、サポートしている。
図4~図11に示したいずれの状態に於ても、バネ12の下半部位は、上述の如く、ポケット状のバネ固定取着部44に深く侵入状態で、安定姿勢を維持する。
これに対して、バネ12の上半部───特に、傾斜状爪当接片39───は、図4~図11に示したように、爪部材11の揺動に伴って、弾性変形して、爪部材11を常に、ロックプレート3の存在する方向へ、弾発付勢している。
次に、図1~図3に示したように、内筒1と外筒2は、長手方向の凹溝を外面に有する異形断面パイプ材とする。そして、外筒2の上端には、廻り止めキャップ47を取着する(図7参照)。
このキャップ47は、異形断面の外筒2に対して回転しないように固着され、かつ、内筒1の伸縮作動時にも、内筒1が外筒2の軸心に対して回転しないようにガイドする。
次に、ロックプレート3の自由端近傍(上端近傍)には、規制片13に当接して、この規制片13を切換える(下方へスライドさせる)ための当接部50が設けられている。この当接部50としては、例えばプレス加工にて小突起部を形成した場合を、図2,図7,図8,図9に示す。なお、別の小部品を上記自由端近傍に固着するも自由である(図示省略)。
次に、図4~図11に示した実施形態に基づいて、本発明に係る伸縮杆構造の作動及び作用・機能等について、説明する。
図4(A)は、ガイドブロック5が最下端位置にある、内筒1・外筒2の最短縮状態を示し、外筒2の内部に固着の固定ブロック8の上面に対して、内筒1の下端に固着されたガイドブロック5の下端面5Aが当接し、かつ、規制片13の下端13Xも当接している。
図4(A)に示した、このような最短縮状態にあっては、ロックプレート3の係合部4の上下位置に対して、規制片13の小窓部13Aが略一致している。即ち、矩形状窓部から成る係合部4(図12参照)と、規制片13の小窓部13A(図15参照)が略全面貫通状態となって、爪部材11(の先端膨出部Z)は、小窓部13Aを介して、係合部4に係合する。
その後、内筒1を僅かに上昇させる───伸長させる───と、図5に示すように、爪部材11は、係合部4から離脱する。つまり、バネ12の爪当接片39を押圧変形させて、軸部11A廻りに(図5における反時計方向に)揺動しつつ係合部4から離脱する。
引続き伸長作動を続ければ、図6に示す爪部材11の(係合部4に対しての)係合状態と、図5に示す爪部材11の(係合部4に対しての)離脱状態を、交互に繰返して、内筒1は伸長してゆく。
内筒1と外筒2から成る伸縮杆全長が所望長さを僅かに越えれば、伸長作動を一旦中止し、直ちに短縮作動を起こせば、直ちに爪離脱状態(図5参照)から図6に示した爪係合状態に自動的に切換わって、短縮作動が阻止されて伸縮杆を所定長さとすることができる。
このように、図6の爪係合状態と、図5に示した爪離脱状態を交互に繰返しつつ、(カチッカチッという音をたてて)伸長させることができ、しかも、所望の伸縮杆の長さにおいて圧縮方向の外力(荷重)を外部から付与すれば、直ちに伸長作動から爪係止状態(停止状態)に切換わる。なお、前述の所望の伸縮杆の長さとは、ロックプレート3に貫設された多数の係合部4の所定間隔(ピッチ)によって決定される段階的長さである。
その後、図7(A)から、図7(B)と図8へ、さらに、図7(C)と図9へと順次示したように、規制片13の上端13Yが、ロックプレート3に形成された前記当接部50に当たって、下方へ小寸法ΔHだけスライドして切換わり、係合部4に対して爪部材11を常時非係合状態───離脱状態───に保つよう、規制する(図7(C)及び図9参照)。
図16及び図7~図9に於て、ガイドブロック5について追加説明すると、内筒1の下端が嵌込まれる凹部5Eが形成されているが、その凹部底面5Bから前記小寸法ΔHの深さの切欠き部5Cが(摺動孔6の内面に)形成されている。
図4,図5,図6,図7(A),図7(B),図8の各状態では、規制片13の上端13Yは、凹部底面5Bと同一面上に存在する。しかし、ロックプレート3から突出した当接部50は、図7(C)と図9に示す、内筒1と外筒2の最伸長状態では、(凹部底面5Bから上記小寸法ΔHだけ深く切欠かれた)切欠き部5Cの底面まで、侵入降下する。この侵入降下によって、規制片13の上端13Yは、切欠き部5Cの底面に一致するまで、押下げられる(図9の矢印K13参照)。
図7(C),図9に示した最伸長状態では、規制片13によって、爪部材11は、ロックプレート3の係合部4に対して、非係合状態(離脱状態)に維持されるため、その後は、図10に示す如く、内筒1と外筒2の相対的伸長短縮は、自由自在に維持される。図10の矢印H5 は、ガイドブロック5が自由に降下してゆくことを示している。
ここで、図7~図9にもどって、本発明の重要な作用・効果を奏する構成につき、追加説明する。
図7~図9、及び、図1と図2に於て、48は固定バネ受け、49は可動バネ受けを示し、ロックプレート3の上端(自由端)の近傍の長手方向スリット60(図12参照)に、取着される。固定バネ受け48は最上端に配設され、コイルバネ20を上下から挾持するように、可動バネ受け49を下方に、上下動自在として配設している。
そして、コイルバネ20は、図7(A)の状態下でも、固定バネ受け48と可動バネ受け49によって、圧縮状態下で、ロックプレート3に取着されている。従って、可動バネ受け49は、当接部50が規制片13の上端13Yに当接する以前(図7(B)及び図8参照)に、ガイドブロック5に対して、弾発的制止力F20を付与している。
要するに、(内筒・外筒の)最伸長状態に近づいた最伸長直前状態───図7(B)及び図8参照───に於て、弾発的制止力F20を発生する。内筒1と外筒2を作業者が手で握って、伸長させてゆけば、最伸長直前状態にまで到達したことを、上記弾発的制止力(抵抗力)F20を手で感知できる。これによって、最上段の係合部4に爪部材11を係止させる作業が確実に行い得る。
あるいは、最伸長状態に突然に(不意に)到達する危険を、防止できる。即ち、突然に(不意に)最伸長状態に到達すれば、図10の矢印H5 にて説明したように、フリーな短縮作動が突然発生して、伸縮杆構造に短縮方向の荷重(負荷)が作用している状態では、パイプ構造物の破損、あるいは、荷物等の落下の危険があるが、このようなことを避け得る。図10については、前述の如く、規制片13が下方にスライドした位置にあって、爪部材11は、常時、後方位置(非係合状態)にあり、矢印H5 に示すように、ガイドブロック5が下降して、内筒1と外筒2は短縮自在である。
その後、図11に示すように、ガイドブロック5が最下端位置───最短縮状態───の直前まで到達すると、所定小寸法H13だけ、下方突出状の規制片13の下端13Xは、固定ブロック8の上面に当たって、既述した図4(A)の最短縮状態となる。即ち、規制片13が上方へ移動し、爪部材11は係合部4に係合する。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、設計変更自由であって、例えば、図面では、内筒1を外筒2から上方へ伸長自在な構成を示したが、これを、天地逆に、配置するも、自由である。また、水平状や傾斜状に配置するも、自由である。
本発明は、以上詳述したように、伸縮可能として外筒2に内筒1を挿入し、上記内筒1の基端側には、伸縮の際に上記外筒2の内面2Aに摺接するガイドブロック5が固着された伸縮杆構造に於て;長手方向に所定ピッチの複数個の係合部4を有する細長状ロックプレート3が、上記外筒2に内挿されると共に該外筒2に対して長手方向に動かないように固着され;しかも、上記ロックプレート3を上記ガイドブロック5に串挿状として挿通し;さらに、上記ロックプレート3の上記係合部4に係脱自在な爪部材11と、該爪部材11を上記係合部4に対して係合する方向に弾発付勢するバネ12と、上記係合部4に対する上記爪部材11の係合を解除させて非係合状に保つ規制片13とを、上記ガイドブロック5に内蔵させた構成であるので、ガイドブロック5内にコンパクトに爪部材11・バネ12等を収容でき、内筒1・外筒2のコンパクト化(細径化)を図り得る。かつ、部品点数も少なくできる。さらに、ロックプレート3を、内筒1・外筒2の軸心に一致して、配置することも容易であって、細長状ロックプレート3に上下方向の圧縮力が作用しても、曲げや座屈を発生せずに、強度面から有利である。これによって、外筒2の外径をコンパクトにすることが可能であり、耐圧縮荷重も増加できる。
最近の物流現場や工場内に於て、形状変更自在なピッキングカート(台車)、昇降可能なテーブルや作業台、区画広間の高さ・幅寸法を変更可能な商品保管ラック、ローラコンベヤやベルトコンベヤの支持枠の勾配や高さの変更自在な搬送支持台等の立体的パイプ構造物に、好適である。即ち、耐圧縮力が大きく、長さ寸法の調整が確実かつ迅速にできるため、このような立体的パイプ構造物に広く活用可能である。
さらに、溶接等の面倒な作業を要さずに、部品の組立てにて、容易に、かつ、確実に作製できる。
また、本発明は、上記ガイドブロック5は、短円柱体15を、その軸心L15を含む平面で2分割した短半円柱状の第1半体16と第2半体17から、構成され;上記第1半体16と第2半体17の合せ面P0 ,P0 の各々には、上記ロックプレート3が摺接する凹溝6Aと、上記規制片13を保持する規制片嵌込凹部18と、上記爪部材11の軸部11Aを枢支する小円形凹窪部19と、揺動自在として該爪部材11を収容する爪部材収容凹部21と、折曲げ金属片から成る上記バネ12を収容保持するバネ収容凹部23とが、形成されている構成であるので、ガイドブロック5を合成樹脂等にて、安価に大量生産することもでき、爪部材11やバネ12や規制片13を、コンパクトに組込みでき、しかも、各部品の組込み作業も容易である。
また、最伸長状態で上記規制片13に当接して、該規制片13をスライドさせ、上記係合部4に対して上記非係合状に切換える当接部50を、上記ロックプレート3の自由端近傍に設け;さらに、上記当接部50が上記規制片13に当接する前に、上記ガイドブロック5に対して、弾発的制止力F20を付与する圧縮コイルバネ20を、上記ロックプレート3の自由端近傍に配設したので、(従来のように)最伸長状態に近づいていることを作業者が認識できず、爪部材の係止が不意に解除されてしまう不具合がなくなる。しかも、当接部50及び圧縮コイルバネ20は、ロックプレート3に、コンパクトに設けることができる。
1 内筒
2 外筒
2A 内面
3 ロックプレート
4 係合部
5 ガイドブロック
6A 凹溝
11 爪部材
11A 軸部
12 バネ
13 規制片
15 短円柱体
16 第1半体
17 第2半体
18 規制片嵌込凹部
19 小円形凹窪部
20 圧縮コイルバネ
21 爪部材収容凹部
23 バネ収容凹部
50 当接部
20 弾発的制止力(抵抗力)
15 軸心
0 合せ面

Claims (3)

  1. 伸縮可能として外筒(2)に内筒(1)を挿入し、上記内筒(1)の基端側には、伸縮の際に上記外筒(2)の内面(2A)に摺接するガイドブロック(5)が固着された伸縮杆構造に於て、
    長手方向に所定ピッチの複数個の係合部(4)を有する細長状ロックプレート(3)が、上記外筒(2)に内挿されると共に該外筒(2)に対して長手方向に動かないように固着され、
    しかも、上記ロックプレート(3)を上記ガイドブロック(5)に串挿状として挿通し、
    さらに、上記ロックプレート(3)の上記係合部(4)に係脱自在な爪部材(11)と、該爪部材(11)を上記係合部(4)に対して係合する方向に弾発付勢するバネ(12)と、上記係合部(4)に対する上記爪部材(11)の係合を解除させて非係合状に保つ規制片(13)とを、上記ガイドブロック(5)に内蔵させた
    ことを特徴とする伸縮杆構造。
  2. 上記ガイドブロック(5)は、短円柱体(15)を、その軸心(L15)を含む平面で2分割した短半円柱状の第1半体(16)と第2半体(17)から、構成され、
    上記第1半体(16)と第2半体(17)の合せ面(P0 )(P0 )の各々には、上記ロックプレート(3)が摺接する凹溝(6A)と、上記規制片(13)を保持する規制片嵌込凹部(18)と、上記爪部材(11)の軸部(11A)を枢支する小円形凹窪部(19)と、揺動自在として該爪部材(11)を収容する爪部材収容凹部(21)と、折曲げ金属片から成る上記バネ(12)を収容保持するバネ収容凹部(23)とが、形成されている
    請求項1記載の伸縮杆構造。
  3. 最伸長状態で上記規制片(13)に当接して、該規制片(13)をスライドさせ、上記係合部(4)に対して上記非係合状に切換える当接部(50)を、上記ロックプレート(3)の自由端近傍に設け、
    さらに、上記当接部(50)が上記規制片(13)に当接する前に、上記ガイドブロック(5)に対して、弾発的制止力(F20)を付与する圧縮コイルバネ(20)を、上記ロックプレート(3)の自由端近傍に配設した請求項1又は2記載の伸縮杆構造。
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