JPH1033413A - 介助フレーム - Google Patents

介助フレーム

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JPH1033413A
JPH1033413A JP20890196A JP20890196A JPH1033413A JP H1033413 A JPH1033413 A JP H1033413A JP 20890196 A JP20890196 A JP 20890196A JP 20890196 A JP20890196 A JP 20890196A JP H1033413 A JPH1033413 A JP H1033413A
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JP
Japan
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support rod
frame
lock
shaft
link
Prior art date
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Pending
Application number
JP20890196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsukumo Kiyou
龍雲 姜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shinkansai Bearing Co Ltd filed Critical Shinkansai Bearing Co Ltd
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Publication of JPH1033413A publication Critical patent/JPH1033413A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor
    • A47K17/024Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor pivotally mounted on the wall

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 跳ね上げ収納式の介助フレームにおいて、フ
レームの上げ下ろしを安全にしかも軽快に行うことがで
き、さらに支持棒を水平の使用位置にロック固定できる
介助フレームを提供する。 【解決手段】 壁面にブラケット1を固定する。ブラケ
ット1で支持棒2を上下揺動自在に支持する。支持棒2
の中途部下面に脚ブロック11を固定する。脚ブロック
11に脚柱3を連結して、支持棒2を支える。支持棒2
の下方にリンク枠5を配置し、両者2・5が平行リンク
を構成するようブラケット1および脚柱3に連結する。
脚ブロック11とブラケット1との間にフレーム重量を
相殺するガスダンパー4を配置する。支持棒2とリンク
枠5との間に、使用位置において支持棒2の揺動を阻止
するロック機構6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トイレットや浴
室等に適用される、折りたたみ収納が可能な介助フレー
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の支持具として、特表平6−50
2089号公報、特開平5−111444号公報、実開
平5−55991号公報、実開平5−31697号公報
等が公知である。いずれも、支持枠を壁面に固定したブ
ラケットで、壁面に沿って起立する収納姿勢と、壁面か
ら水平に突出する使用姿勢との間で起伏自在に支持して
ある。
【0003】実開平5−19035号公報には、ブラケ
ットで起伏自在にした支持枠とは別に、支持枠を下面側
から支える脚を設け、使用時に支持枠に作用する荷重の
殆どを脚で支持する支持具が開示してある。支持枠の揺
動基端とブラケットとの間には、金属ボールとばね、お
よび金属ボールが落ち込み係合する穴を要素部材とする
ロック具が設けてあり、支持枠を垂直の収納位置におい
てロック保持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の支持具は、金属
ボールの摩擦抵抗によって支持枠の下降揺動動作をある
程度抑止できる。しかし、例えば起立収納した支持枠を
勢いよく引き降ろし操作し、あるいは支持枠にぶら下が
るような場合に、支持枠および脚が急激に落下揺動する
おそれがあり、安全性に不安が残る。金属ボールの圧接
圧を増加し、摩擦抵抗を大きくすると、下降時の揺動速
度を低下できるが、そうすると、支持枠の起立収納操作
が困難化する。脚が支持枠に固定したブラケットで揺動
自在に支持してあるので、収納時に外部振動を受けてが
た付き、異音を生じやすい。
【0005】水平の使用姿勢において、支持枠は脚で支
えられて下方揺動できない。しかし、上方への揺動は可
能であり、そのため、身体の一部が支持枠に対して上向
きに当たるような場合に、バランスを失い体勢を崩すお
それがある。
【0006】この発明の目的は、起立収納した支持棒を
ゆっくりと下降揺動でき、しかも介助フレームの全体を
軽快に起立姿勢へ揺動収納できる、安全で操作しやすい
介助フレームを提供することにある。この発明の他の目
的は、支持棒を水平の使用位置において上下揺動不能に
ロック固定でき、従って、使用者が身体のバランスを崩
しかけたような場合にも、使用姿勢を維持して人体を確
りと支えることができる介助フレームを提供することに
ある。この発明の他の目的は、支持棒を水平の使用姿勢
に下方揺動するだけで、支持棒および脚を自動的にロッ
ク固定でき、収納時には支持棒に設けたロック解除具を
操作してロック機構をワンタッチでロック解除できる、
全体として操作が簡単な介助フレームを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の介助フレーム
は、壁面に固定されるブラケット1で上下揺動可能に軸
支される支持棒2と、床面に接当して支持棒2をほぼ水
平の使用位置で支える脚柱3を備えている。支持棒2と
ブラケット1との間に、フレーム重量を減殺ないしは相
殺するガスダンパー4を設ける。支持棒2の外面に、支
持棒2に同行して上下揺動するリンク枠5を設ける。リ
ンク枠5と支持棒2とは、それぞれの一端をブラケット
1に第1軸26と第2軸27で連結する。さらに、それ
ぞれの他端側を脚柱3に第3軸28と第4軸29で連結
し、平行リンク機構を構成する。支持棒2と、支持棒2
に隣接する平行リンク機構の構成部材との間に、支持棒
2の揺動変位を阻止して、支持棒2をほぼ水平の使用位
置にロック固定するロック機構6を設ける。
【0008】具体的には、脚柱3を支持棒2の中途部に
固定した脚ブロック11に第3軸28を介して連結す
る。支持棒2の揺動基端に固定したエンドブロック8
と、脚ブロック11とで、リンク枠5を支持棒2の長手
方向に沿ってスライド可能に案内支持する。リンク枠5
の第2軸27および第4軸29との連結穴23・24
を、リンク枠5が支持棒2と同行揺動する際の両者2・
5の間隔差を吸収できる長穴で形成する。支持棒2とリ
ンク枠5との間にロック機構6を設ける。ロック機構6
は、支持棒2およびリンク枠5に設けたロック穴22・
32と、両ロック穴22・32に同時係合するロックピ
ン33と、ロックピン33をリンク枠5のロック穴22
に対して係脱操作する切換え具35と、切換え具35を
変位操作する操作具37と、ロックピン33をロック穴
22と係合する向きに付勢するばね39を含んで構成す
る。
【0009】ガスダンパー4のシリンダー側の端部を脚
ブロック11に連結し、ロッド側の端部を第2軸27に
連結する。ガスダンパー4および脚ブロック11を、断
面コ字形に形成したリンク枠5の枠内に配置する。管材
で形成した支持棒2の内部にロック機構6を収容し、支
持棒2の突端に、操作具37を押し込み操作するロック
解除用のボタン38を配置する。
【0010】脚柱3を支持棒2の中途部に固定した脚ブ
ロック11に第3軸28を介して連結する。ロック機構
6は、脚ブロック11に設けたロック体44と係脱する
ロックアーム46と、脚ブロック11で揺動自在に支持
されて、ロックアーム46をロック解除操作する解除レ
バー47と、ロックアーム46をロック体44と係合す
る向きに揺動付勢するばね48とを含む。ロックアーム
36はリンク枠5と共に第2軸27でブラケット1に上
下揺動可能に連結する。リンク枠5とロックアーム46
との間にばね48を配置する。
【0011】
【作用】支持棒2は、壁面に沿って起立する収納位置
と、ほぼ水平に傾倒した使用位置との間で上下揺動し、
使用位置においては、床面に接当する脚柱3で支えられ
て使用姿勢を維持する。こうした介助フレームにおい
て、支持棒2とブラケット1との間にガスダンパー4を
設け、ガスダンパー4の内部ガス圧によってフレーム重
量を減殺ないしは相殺するので、起立収納した支持棒2
および脚柱3を、使用位置へゆっくりと下降揺動でき
る。たとえ、支持棒2を勢いよく引き降ろし操作したと
しても、その操作力はガスダンパー4が受け止めて、支
持棒2の急降下を阻止できる。逆に支持棒2を使用位置
から起立収納するときは、ガスダンパー4の伸長出力に
よってフレーム重量を減殺ないしは相殺して、介助フレ
ームを小さな操作力で軽快に上方揺動できる。
【0012】使用位置にある支持棒2をロック機構6で
上下揺動不能にロック固定するので、支持棒2に上向き
あるいは斜め上向きの外力等が作用することがあって
も、ほぼ水平の使用姿勢を維持して使用者を確実に支え
ることができ、スリップや躓きによる転倒等を防止でき
る。支持棒2とリンク枠5とで平行リンク機構を構成
し、これらが協同して外力を受け止めるので、跳ね上げ
収納式の介助フレームであるにも拘らず、その剛性を十
分なものとすることができる。
【0013】リンク枠5を脚ブロック11とエンドブロ
ック8とでスライド可能に案内した半拘束式の平行リン
ク機構によれば、リンク枠5と支持棒2とを一体化し
て、相互に相手部材を補強し合うことができるうえ、横
向きの力やねじり力に対する剛性を増強できる。リンク
枠5を支持棒2に沿ってスライド案内するので、両者5
・2の間にリンク機構6を設けるのに都合がよく、ロッ
ク機構6の動作を確実なものとすることができる。
【0014】支持棒2およびリンク枠5を利用してそれ
ぞれにロック穴22・32を設け、両穴22・32をロ
ックピン33で係合してリンク動作を阻止するロック機
構6によれば、支持棒2およびリンク枠5を利用する分
だけ、ロック機構6の構成部材点数を減らすことができ
る。さらに、十分な強度を有する支持棒2およびリンク
枠5の一部をロック機構6に利用するので、ロック係合
部分の強度を十分に確保し、より大きな外力が作用する
場合にも高度の耐久性を発揮できる。
【0015】脚ブロック11およびガスダンパー4をリ
ンク枠5の枠内空間に配置した介助フレームによれば、
上下揺動時の動作部分をリンク枠5で覆って、誤って手
を挟むなどの事故を防止できる。リンク枠5は使用時の
外観をシンプルですっきりした印象にするのにも役立
つ。ロック機構6の構成部品を、支持棒2の内部空間を
利用してそこに収容するのも、介助フレームの外観を簡
素化することに役立つうえ、ロック機構6に対するいた
ずらを防ぐのに都合がよい。
【0016】ロック機構6は、支持棒2が使用位置へ傾
倒するのに連動して、自動的にロック状態へ切り換わる
ように構成できる。こうした介助フレームによれば、支
持棒2および脚柱3を起立収納する必要がある場合に、
ロック機構6をロック解除操作するだけでよく、介助フ
レームの取り扱いを容易化できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図7は、この発明に係る介助フ
レームの実施例1を示す。図1において、介助フレーム
は、壁面に固定されるブラケット1と、ブラケット1で
上下揺動自在に軸支した支持棒2と、支持棒2を下面側
から支える脚柱3と、フレーム重量を減殺ないしは相殺
するガスダンパー4と、支持棒2と協同して平行リンク
機構を構成するリンク枠5と、支持棒2を水平の使用位
置でロック固定するロック機構6などで構成する。
【0018】支持棒2は断面円形のステンレス管材から
なり、その右端にエンドブロック8を外嵌固定し、左端
にキャップ9を内嵌固定する。キャップ9側の管周面に
はすべり止め層10が、例えばナイロン樹脂を塗布して
形成してある。支持棒2の中途部下面に脚ブロック11
をビス止めする。図2および図3において脚ブロック1
1は半円ブロック状のプラスチック成形品ないしは精密
鋳造品からなり、上面に支持棒2の周面を受ける受座1
2を有し、受座12の前後面のそれぞれに、リンク枠5
をスライド案内する一対のガイド溝13を設ける。半円
状のブロック内面には、脚柱3およびガスダンパー4を
連結するための空所14を、下向きに開口する状態で形
成し、その左側端に脚柱3の揺動限界を規制するストッ
パー壁15を設ける。エンドブロック8も脚ブロック1
1と同じ素材でキューブ状に形成し、その前後面の下部
にリンク枠5用のガイド溝13を設ける(図4参照)。
【0019】脚柱3はステンレス管材からなり、その下
端にすべり止め用の接床キャップ17を内嵌固定し、上
端に連結ブロック18を内嵌しビスで締結固定する。連
結ブロック18は、脚柱3に連結される基部19と、基
部19から斜め上方に突設した腕部20とを有する、全
体がく字形に屈折するプラスチック成形品ないしは精密
鋳造品からなる。脚ブロック11の空所14に差し込ま
れる腕部20の突端側は腕基部側に比べて薄く形成す
る。
【0020】図5においてリンク枠5は、ステンレス板
材をプレス成形した、下向きに開口する断面コ字状の枠
体からなり、上壁左右のそれぞれを帯状に打ち抜いて、
前後に対向するスライド壁21を形成する。左方の打ち
抜き穴に隣接してロック穴22を通設する。リンク枠5
の前後壁の左右には、上下方向の長穴からなる連結穴2
3・24をそれぞれ通設する。
【0021】ガスダンパー4は市販されているユニット
部品であって、シリンダー内に高圧の窒素ガスが封入し
てあり、シリンダー内外の圧力差によって、ピストンロ
ッドが進出する向きの動作力を常時出力する。ダンパー
出力は、ピストンロッドが全退入した状態のとき最大と
なる。
【0022】支持棒2と、脚柱3と、ガスダンパー4、
およびリンク枠5は次のように組まれて、支持棒2とリ
ンク枠5とが半拘束式の平行リンク機構を構成する。
【0023】図2に示すように支持棒2の右端にエンド
ブロック8を外嵌固定し、支持棒2の中途部下面に脚ブ
ロック11をビス止めして、両ブロック8・11のガイ
ド溝13でリンク枠5のスライド壁21を案内支持す
る。連結ブロック18の腕部20の突端を脚ブロック1
1の空所14に差し込んで、両者11・20を第3軸2
8で屈折自在に連結する。さらに第3軸28より右方の
空所14内に、ガスダンパー4のシリンダー側の端金具
を差し込んで、同様に軸30で屈折自在に連結する。連
結ブロック18の腕部20の基端と、この基端を前後に
挟むリンク枠5の前後壁とを、連結穴24に通した第4
軸29で連結する。
【0024】上記の状態の支持棒2の右端をブラケット
1の前後壁の間に差し込んで、支持棒2およびエンドブ
ロック8を第1軸26で上下揺動自在に連結し、支持棒
2を水平の使用位置と、壁面に沿って起立する収納位置
との間で変位できるよう支持する。同様に、リンク枠5
の連結穴23とガスダンパー4のロッド側の端金具と
を、第2軸27で上下揺動自在に連結する。
【0025】第2軸27は第1軸26より壁面から遠ざ
かる側の斜め下方に位置しており、第4軸29も第3軸
28に対して同じ関係位置にある。さらに、第1軸26
と第2軸27の軸間ピッチと、第3軸28と第4軸29
の軸間ピッチは等しく設定してある。当然、第1軸26
と第3軸28の軸間ピッチと、第2軸27と第4軸29
の軸間ピッチも等しい。これにより、支持棒2とリンク
枠5、および脚柱3の腕部20とブラケット1とは、そ
れぞれ対を為すリンクを構成して平行リンク機構を構成
する。
【0026】従って、支持棒2が第1軸26を中心にし
て上下揺動するとき、リンク枠5は第2軸27を中心に
して支持棒2と同行揺動する。但し、先に述べたよう
に、リンク枠5はエンドブロック8と脚ブロック11で
スライド自在に案内支持されており、半ば支持棒2に拘
束さている。そのため、例えば支持棒2が水平の使用位
置から上方揺動する場合には、リンク枠5は支持棒2と
一体になって同行揺動する。その一方でリンク枠5の端
部は第2軸27でブラケット1に拘束されている。この
動きのずれを吸収するために、支持棒2が上方揺動する
と、リンク枠5は図7に示すようにガイド溝13に沿っ
てブラケット1の側へ相対スライドする。さらに、リン
ク枠5が支持棒2に拘束されない状態では、支持棒2の
揺動に伴って、支持棒2とリンク枠5の間隔が変化する
が、この間隔差に相当するずれを連結穴23・24で吸
収して、リンク枠5が支持棒2と一体に揺動するのを許
している。つまり、リンク枠5の長手方向のずれ成分を
自身のスライド動作で吸収し、長手方向と直交するずれ
成分を長穴からなる連結穴23・24で吸収できるよう
にしている。
【0027】支持棒2が上方揺動するとき、ガスダンパ
ー4は図6に示すように徐々に伸長して脚ブロック11
にダンパー出力を作用させる。そのため、支持棒2はご
く小さな力で跳ね上げ操作できる。脚柱3は常に垂直姿
勢を維持したままで壁面に接近しながら斜め上方へ平行
移動する。フレームが下降操作される場合には、ガスダ
ンパー4はフレームの急激な落下や下降速度を規制する
ので、支持棒2および脚柱3をゆっくりと安全に下降揺
動できる。
【0028】支持棒2を水平の使用位置において上下揺
動不能にロック固定するために、支持棒2とリンク枠5
との間にロック機構6を設ける。ロック対象は、支持棒
2と相対移動するリンク構成部材、あるいはガスダンパ
ー4のいずれかひとつを利用できるが、支持棒2の下面
に沿って、脚ブロック11とエンドブロック8で位置決
めされた状態でスライド変位するリンク枠5をロック対
象にすると、その位置精度が良好な点、およびリンク枠
5の強度が十分な点で都合がよい。
【0029】図3、図5および図7において、ロック機
構6は、使用位置において上下に隣接する支持棒2の下
部壁とリンク枠5の上壁にそれぞれ通設したロック穴3
2・22と、両ロック穴32・22に同時に係合して、
リンク枠5のスライド変位を阻止するロックピン33
と、ロックピン33をリンク枠5に対して係脱操作する
操作機構などからなり、操作機構およびロックピン33
などの部材を支持棒2の内部空間を利用して管内に配置
する。
【0030】操作機構は、コ字状に折り曲げられて、前
後壁にカム溝34が形成してある切換え具35と、切換
え具35を左右スライド自在に案内する鈎形のガイド枠
36と、切換え具35をスライド操作する帯板状の操作
具37と、操作具37のキャップ9側の端に固定される
ボタン38、およびキャップ9とボタン38の間に介装
した圧縮コイル形のばね39などで構成する。
【0031】ガイド枠36はビスで脚ブロック11と共
締め固定してあり、その下壁に通設した穴40と支持棒
2のロック穴32とで、ロックピン33を上下動自在に
案内支持する。ロックピン33の上部にはピン41を固
定し、このピン41を前後のカム溝34に係合して、ロ
ックピン33と切換具35とを連結する。ばね39は、
ボタン38と操作具37を介して切換え具35を左方へ
スライド付勢している。従って、ロックピン33のピン
41はカム溝34の傾斜下端に位置し、ロックピン33
はロック穴32から下方へ突出している。この状態か
ら、ボタン38をばね39の付勢力に抗して押し込み操
作すると、切換え具35が右方スライドし、ピン41が
カム溝34で上方へ持ち上げられて、ロックピン33を
ロック解除操作できる。上記のばね39とは別に、ガイ
ド枠36の上壁とロックピン33との間に、ロックピン
33を押し下げ付勢する専用のばねを設けることができ
る。
【0032】介助フレームは、図1に示すように支持棒
2を水平に延ばして使用する。このとき、脚柱3は床面
に接当して、支持棒2を下面側から支えている。リンク
枠5はその右方端がエンドブロック8の端部下方に位置
している。ガスダンパー4は脚ブロック11の側へ向か
って、僅かに上り傾斜する状態で退縮している。
【0033】上記の状態からボタン38を押し込むと、
図6(a)に示すようにロックピン33が切換え具35
でロック解除操作されて支持棒2内へ退入する。この状
態のまま支持棒2を持ち上げると、リンク枠5は支持棒
2に対してブラケット1の側へ相対スライドしながら同
行揺動し(図6(b)参照)、先に説明したように、第
1軸26と第2軸27を中心とする揺動動作のずれを吸
収する。さらに連結穴23・24がリンク枠5の長手方
向と交差する向きのずれ成分を吸収する。ボタン38
は、支持棒2が僅かに上方揺動するまで押え込む必要が
あるが、以後はロックピン33の下端がリンク枠5の上
壁で受け止められるので放置できる。
【0034】図7に示すように、支持棒2が水平位置か
ら45度上向き揺動した状態では、連結穴23・24の
下端が第4軸29および第2軸27に最接近し、さらに
揺動角が増すと、連結穴23・24の下端は両軸27・
29から徐々に離れる。最終的に、支持棒2は垂直に起
立して収納姿勢となる。脚柱3の腕部20は、第3軸2
8と第4軸29を介して脚ブロック11とリンク枠5に
連結されており、それ自体平行リンクの一部を構成して
いる。従って、支持棒2が使用位置にあるときはもちろ
ん、上(下)方揺動するとき、さらに収納位置にあると
きも脚柱3が揺れ動くことはない。
【0035】介助フレームを収納位置から使用位置へ引
き下げ操作するとき、フレーム重量の殆どをガスダンパ
ー4が支える。さらにガスダンパー4はピストンに通設
した圧力平衡穴によってガスの流動を規制し、ピストン
ロッドの急激な移動と移動速度の規制とを行う。従っ
て、支持棒2を強い力で引き降ろし操作し、あるいは脚
柱3にぶら下がるような場合であっても、支持棒2およ
び脚柱3をゆっくりと下降操作できる。支持棒2が水平
位置に近付くと、ロックピン33はばね39の付勢力に
抗してリンク枠5の上壁上に乗り上がる。この乗り上が
りを容易化するために、ロックピン33の下端に傾斜面
を設けている(図7参照)。支持棒2が水平の使用位置
に下降するのと同時に、ロックピン33はロック穴22
に落ち込み係合し、リンク枠5を自動的にロック固定す
る。
【0036】(実施例2)図8および図9は上記の実施
例1の一部を変更した介助フレームを示す。主な変更点
は、リンク枠5を支持棒2でスライド自在に案内する構
成を省略し、支持棒2によるリンク枠5の拘束を解放し
て、両者2・5を通常の平行リンク機構として構成した
点と、ロック機構6を変更した点とにある。なお、実施
例1と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0037】支持棒2は突端を下向きに曲げてJ字状に
形成し、そいの中途部下面に脚ブロック11を溶接し
た。脚ブロック11は下向きに開口する断面コ字状の金
属枠体からなり、その空所14に脚柱3の腕部20とガ
スダンパー4のシリンダー側の端金具とを、第3軸28
および軸30で連結する。軸30は脚ブロック11の前
後面から突出しており、この突出軸部分をロック体44
に利用してロック機構6を構成する。
【0038】ロック機構6は、一端が第2軸27に軸支
され、他端に上記のロック体44と係脱する爪部45を
有するロックアーム46と、ロックアーム46をロック
解除操作する解除レバー47と、リンク枠5とロックア
ーム46の揺動基端側の端部間に配置されて、ロックア
ーム46をロック体44と係合する向きに揺動付勢する
ばね48とからなる。解除レバー47は左端にグリップ
部49を有し、グリップ部49から突出する前後一対の
腕の先端に、ロックアーム46の爪部45を押し下げ操
作する接当面50が斜めに形成してある。一対の腕で脚
ブロック11の前後面を挟み、前後の腕の中途部をそれ
ぞれビス51で脚ブロック11に止め付けることによ
り、解除レバー47の全体はビス51を中心にして揺動
できる。
【0039】上記の実施例2と同様に、実施例1の介助
フレームにおいても、支持棒2とリンク枠5とを通常形
態の平行リンク機構として構成することができる。ガス
ダンパ4は支持棒2とブラケット1との間に設けてあれ
ばよく、そのピストンロッド側の端部は第2軸27とは
別の専用軸でブラケット1に連結することができる。ロ
ック機構6は支持棒2の外面に配置できる。さらにその
切換え具35は、ベルクランク状のレバーや斜面カムで
形成できる。支持棒2は平面視でU字状やJ字状に形成
でき、必ずしも直線状である必要はない。使用位置にお
ける支持棒2は水平位置から上下いずれかへ僅かに傾い
ていてもよい。
【0040】
【発明の効果】この発明では、支持棒2とリンク枠5、
および脚柱3とブラケット1の四者を平行リンク機構と
して組み、支持棒2とブラケット1との間にガスダンパ
ー4を設けて、介助フレームの重量をガスダンパー4で
減殺ないしは相殺できるようにした。従って、壁面に沿
って起立収納した介助フレームをゆっくりと下降揺動で
き、逆に介助フレームを起立収納する場合には、小さな
力で軽快に揺動収納でき、安全でしかも収納操作の容易
な介助フレームが得られる。支持棒2にロック機構6を
設けて、ほぼ水平の使用位置において支持棒2を揺動不
能にロック固定するので、使用者が身体のバランスを崩
しかけたような場合にも、使用姿勢を強固に維持して人
体を確実に支えることができ、跳ね上げ収納式の介助フ
レームであるにも束らず、固定式の介助フレームと同様
に安全に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用姿勢に倒した介助フレームの正面図であ
る。
【図2】介助フレームの縦断正面図である。
【図3】図3(a)は図2におけるa−a線断面図、図
3(b)は図2におけるb−b線断面図である。
【図4】図2におけるc−c線断面図である。
【図5】介助フレームを分解した状態の正面図であり、
一部の部品を断面図で示している。
【図6】介助フレームの動作を示す正面図である。
【図7】介助フレームの揺動途中状態を示す縦断正面図
である。
【図8】実施例2に係る介助フレームの縦断正面図であ
る。
【図9】図8におけるd−d線断面図である。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 支持棒 3 脚柱 4 ガスダンパー 5 リンク枠 6 ロック機構 11 脚ブロック 23・24 連結穴 26 第1軸 27 第2軸 28 第3軸 29 第4軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に固定されるブラケット1で上下揺
    動可能に軸支される支持棒2と、床面に接当して支持棒
    2をほぼ水平の使用位置で支える脚柱3を備えており、 支持棒2とブラケット1との間に、フレーム重量を減殺
    ないしは相殺するガスダンパー4が設けられており、 支持棒2の外面に、支持棒2に同行して上下揺動するリ
    ンク枠5が設けられており、 リンク枠5と支持棒2とは、それぞれの一端がブラケッ
    ト1に第1軸26と第2軸27で連結され、それぞれの
    他端側が脚柱3に第3軸28と第4軸29で連結され
    て、平行リンク機構を構成しており、 支持棒2と、支持棒2に隣接する平行リンク機構の構成
    部材との間に、支持棒2の揺動変位を阻止して、支持棒
    2をほぼ水平の使用位置にロック固定するロック機構6
    が設けてある介助フレーム。
  2. 【請求項2】 脚柱3が支持棒2の中途部に固定した脚
    ブロック11に第3軸28を介して連結されており、 支持棒2の揺動基端に固定したエンドブロック8と、脚
    ブロック11とで、リンク枠5が支持棒2の長手方向に
    沿ってスライド可能に案内支持されており、 リンク枠5の第2軸27および第4軸29との連結穴2
    3・24が、リンク枠5が支持棒2と同行揺動する際の
    両者2・5の間隔差を吸収できる長穴で形成されてお
    り、 支持棒2とリンク枠5との間にロック機構6が設けてあ
    る請求項1記載の介助フレーム。
  3. 【請求項3】 ロック機構6が、支持棒2およびリンク
    枠5に設けたロック穴22・32と、両ロック穴22・
    32に同時係合するロックピン33と、ロックピン33
    をリンク枠5のロック穴22に対して係脱操作する切換
    え具35と、切換え具35を変位操作する操作具37
    と、ロックピン33をロック穴22と係合する向きに付
    勢するばね39を含んで構成してある請求項1又は2記
    載の介助フレーム。
  4. 【請求項4】 ガスダンパー4のシリンダー側の端部が
    脚ブロック11に連結され、ロッド側の端部が第2軸2
    7に連結されており、ガスダンパー4および脚ブロック
    11が、断面コ字形に形成したリンク枠5の枠内に配置
    してある請求項2又は3記載の介助フレーム。
  5. 【請求項5】 管材で形成した支持棒2の内部にロック
    機構6が収容されており、支持棒2の突端に、操作具3
    7を押し込み操作するロック解除用のボタン38が配置
    してある請求項3又は4記載の介助フレーム。
  6. 【請求項6】 脚柱3が支持棒2の中途部に固定した脚
    ブロック11に第3軸28を介して連結されており、 ロック機構6が、脚ブロック11に設けたロック体44
    と係脱するロックアーム46と、脚ブロック11で揺動
    自在に支持されて、ロックアーム46をロック解除操作
    する解除レバー47と、ロックアーム46をロック体4
    4と係合する向きに揺動付勢するばね48とを含み、 ロックアーム36がリンク枠5と共に第2軸27でブラ
    ケット1に上下揺動可能に連結されており、 リンク枠5とロックアーム46との間にばね48が配置
    してある請求項1記載の介助フレーム。
JP20890196A 1996-07-18 1996-07-18 介助フレーム Pending JPH1033413A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264032A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Naka Ind Ltd 縦可動手摺
KR200460424Y1 (ko) 2009-11-30 2012-05-24 주식회사 이에스피 트랙의 경사 및 곡면 보드를 위한 서포팅 유닛
JP2018201590A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 ポータブルトイレ及び肘掛け

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