JP2002153329A - 伸縮部材及び脚付き家具 - Google Patents

伸縮部材及び脚付き家具

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JP2002153329A
JP2002153329A JP2000353163A JP2000353163A JP2002153329A JP 2002153329 A JP2002153329 A JP 2002153329A JP 2000353163 A JP2000353163 A JP 2000353163A JP 2000353163 A JP2000353163 A JP 2000353163A JP 2002153329 A JP2002153329 A JP 2002153329A
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leg
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lower cylinder
mounting member
fixed
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JP2000353163A
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English (en)
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Naonobu Yamashita
直伸 山下
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Koyo Giken KK
Original Assignee
Koyo Giken KK
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Publication date
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  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
  • Legs For Furniture In General (AREA)
  • Furniture Connections (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】上筒と下筒とを摺動自在に嵌め合わせる伸縮部
材では、下筒の下端に挿入された取付金具を溶接により
固定し、この取付部材に脚部を取り付ける。溶接によ
り、下筒の外表面が膨らみ、外観が損なわれる。溶接コ
ストが高い。 【解決手段】合成樹脂製の取付部材15を下筒3の下端
に圧入し、この取付部材15のねじ孔19に、固定型脚
部5を取り付ける。固定型脚部5はねじ孔19に固定さ
れる本体21と、この本体21に対してねじ軸25を介
して連結されるベース22を含む。ベース22を回動さ
せて伸縮部材の全長を微調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば机、椅子、
テーブル及びベッド等の脚付き家具の脚体の高さを調節
する伸縮部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
金属製の上筒及び下筒を互いに軸方向への摺動自在に嵌
め合わせて本体とする伸縮部材がある。この伸縮部材で
は、両筒の嵌合長を変更して本体の長さを調節した後、
本体内のロック機構によって両筒の相対移動を拘束する
ようにしている。通例、下筒の下端に床面に載置するた
めの脚部を設けている。この脚部は、下端の内周面に溶
接により固定された取付金具に固定するようにしてい
た。しかしながら、溶接コストが高いため、製造コスト
が高くなっている。また、溶接時の熱歪みで下筒の外周
面に膨れを生じることもあり、外観上好ましくない。
【0003】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、安価で且つ外観に優れた伸縮部材及びこれを含む
脚付き家具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、請求項1に係る発明は、互いに軸方向
への摺動自在に嵌合する金属製の上筒及び下筒を含む本
体と、この本体に内蔵され両筒の嵌合長が調節された状
態で両筒の相対移動を解除可能にロックするロック機構
とを備える伸縮部材において、上記下筒の下端に固定さ
れる合成樹脂製の取付部材と、この取付部材に取り付け
られる脚部とを備え、脚部及び取付部材を介して本体が
載置面に支持されることを特徴とする伸縮部材を提供す
る。本発明では、取付部材の下筒への固定に溶接を用い
ないので、下筒の外表面に膨れを生ずることがない。コ
ストの高い溶接を用いずに組み立てできるので、製造コ
ストを安くすることができる。なお、合成樹脂製の取付
部材の下筒への固定は、取付部材の少なくとも一部を下
筒内に圧入しても良いし、下筒内に挿入された取付部材
の外周面と下筒の内周面との間に介在させた接着剤を介
して取付部材を固定しても良いし、或いは下筒を径方向
に貫通するねじを下筒内に挿入された取付部材の側部に
ねじ込んで固定しても良い。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、上記取付部材は筒状をなし、その内周面にねじを形
成しており、脚部は取付部材のねじに結合するねじを有
し、両ねじの結合位置に応じて伸縮部材の全長が微調整
されることを特徴とする。本発明では、上筒と下筒との
嵌合長の調節で伸縮部材の全長の大まかな調整をした
後、脚部と取付部材のねじ嵌合長の調節により伸縮部材
の全長を微調整できる。したがって、例えばテーブル等
の脚として用いた場合に、床面の不陸に対応したきめ細
かな対応が可能となる。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ロック機構は、下筒により軸方向移動を止
められ且つ所定間隔毎に第1の係合部を有する柱体と、
上筒に取り付けられて上記第1の係合部に離脱可能に係
合する第2の係合部とを含み、柱体は上記取付部材を介
して下筒に取り付けられることを特徴とする。本発明で
は、下筒に圧入される樹脂製の取付部材を介して柱体を
下筒に取り付ける。柱体を下筒に溶接する必要がないの
で、下筒の外周面に膨らみを生ずることがなく、外観に
優れる。また、溶接を用いないので、製造コストを安く
することができる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項3におい
て、柱体は連結体を介して取付部材に取り付けられ、連
結体の長さとして本体の長さに応じた複数種のものが設
定されていることを特徴とする。この場合、本体の標準
長さが異なる種々の伸縮部材において、本体や連結体を
除くパーツを共用化することができ、安価に伸縮部材の
バリエーションに対応することができる。請求項5に係
る発明は、請求項1,2,3又は4において、上記脚部
として、載置面に面当たりするベースを含む固定型脚部
と、載置面を転がる車輪を含む移動型脚部とが択一的に
取り付け可能とされており、固定型脚部と移動型脚部の
高さが相等しくされていることを特徴とする。本発明で
は、同じサイズの伸縮部材において、脚部を除くパーツ
を共用化でき、ユーザのニーズに応じた種々の製品をコ
スト安価に提供することができる。なお、固定型脚部や
移動型脚部が高さ調整式のものである場合は、これらの
標準高さを相等しくすることになる。
【0008】請求項6に係る発明は、複数の脚体を備え
る脚付き家具において、複数の脚体は、固定型脚部を含
む請求項5記載の伸縮部材と、移動型脚部を含む請求項
5記載の伸縮部材とを含むことを特徴とする。本発明で
は、脚付き家具が床面に設置された状態で固定型脚部が
床面に接触していると、家具が簡単に移動してしまうよ
うなことがない。一方、ユーザが家具を移動させるとき
には、家具の片側を少し持ち上げて固定型脚部を床面か
ら浮かせた状態で、移動型脚部の車輪を床面に転がして
いけば良い。家具全体を持ち上げる必要がなくて持ち上
げ荷重を少なくでき、しかも転がり移動させることがで
きるので、家具を非常に容易に移動させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の脚付き家具としてのテーブルの概略側面図であ
り、図2はテーブルの脚体に用いられる伸縮部材の内部
構成を示す概略断面図である。図1を参照して、テーブ
ルTの脚体として、二種類の伸縮部材1A及び1B(総
称していうときは、単に伸縮部材1という。)が用いら
れている。例えば4本の脚体のうち片側2本が伸縮部材
1Aからなり、他側の2本が伸縮部材1Bからなる。伸
縮部材1Aは、金属製の上筒2及び下筒3を有する本体
4と、この本体4の下端に取り付けられる固定型脚部5
とを備える。一方、伸縮部材1Bは上記本体4と、本体
4の下端に取り付けられる移動型脚部6とを備える。固
定型脚部5と移動型脚部6とは等しい高さに設定されて
おり、且つねじ式による高さの微調整機構を備えてい
る。
【0010】本実施の形態では、図2に示すように、伸
縮部材1が、脚付き家具としてのテーブルTの裏面のコ
ーナ部に取付ねじ7により取り付けられる例に則して説
明するが、これに限るものではなく、例えば、テーブル
に予め装備されている脚体の下端に取り付ける構成とし
ても良い。また、伸縮部材1を机、椅子、ベッドその他
の脚付き家具に適用することができる。図2を参照し
て、上筒2及び下筒3は、内筒及び外筒として互いに軸
方向への摺動自在に嵌合している。上筒2の上端には、
外向きに開く環状フランジ8が例えば溶接により固定さ
れており、この環状フランジ8を貫く上記の取付ねじ7
によって、環状フランジ8をテーブルTに締結すること
により、伸縮部材1がテーブルTに固定されている。
【0011】下筒3の上端には上筒2の進退を案内する
筒状のガイド9が取り付けられている。ガイド9は下筒
3の上端と嵌合する環状溝を有する筒状部10と、筒状
部10の上端に設けられる環状の端壁11とを備えてい
る。筒状部10の上半部の内周面は、上にいくほど拡径
されるテーパ状傾斜面12を含んでおり、テーパ状傾斜
面12と上筒2の外周面との間にくさび状空間13が区
画されている。このくさび状空間13には、例えばOリ
ング等の摩擦体14が収容されている。
【0012】上筒2を下筒3内に押し込む際には、摩擦
体14がくさび状空間13の狭いほうへ移動して適度に
つぶれ、上筒2の押し込みに対して摩擦体14から適度
な摩擦力が付与される。一方、上筒2が下筒3から退出
する際には、摩擦体14がくさび状空間13の広いほう
へ移動し、上筒4は摩擦体14からの抵抗をほとんど受
けることなくスムーズに移動できる。下筒3の下端には
筒状をなす合成樹脂製の取付部材15が圧入により固定
されている。取付部材15は、下筒3内に挿入された筒
状部16と、筒状部16の下端に延設される環状フラン
ジ17とを有し、環状フランジ17は下筒3の下端に当
接してこれを受けている。筒状部16の外周には複数の
断面略直角三角形をなす環状突起18が形成されてい
る。環状突起18は圧入方向には撓み易く、反圧入方向
にはたわみ難くなっている。このため、一旦、取付部材
15の筒状部16を下筒3内に圧入すれば、まず抜ける
ことがない。
【0013】取付部材15にはねじ孔19が形成され、
このねじ孔19に固定型脚部5のねじ軸20が結合する
ことにより、固定型脚部5が本体4に取り付けられるよ
うになっている。すなわち、固定型脚部5及び取付部材
15を介して本体4が床面に支持されることになる。固
定型脚部5は、互いに相対回転自在にねじ嵌合する合成
樹脂製の本体21及びベース22を備える。本体21
は、下筒3に等しい外径を持ち、且つ上面に上記ねじ軸
20を一体に突出形成している。本体21は下筒3の下
端に取付部材15を介して固定される。本体21の下面
にはねじ孔23が形成されている。一方、ベース22
は、載置面としての床面に面当たりする受け板24と、
この受け板24の上面に一体に形成され、本体21のね
じ孔23にねじ込まれるねじ軸25とを備えている。本
体21に対してベース22を回転させることにより、本
体21とベース22との距離を増減させ、伸縮部材1の
長さを無段階に微調整する。
【0014】なお、ねじ軸25の根元部には所定長さの
ねじ無し部26が形成されている。ねじ軸25のねじ部
分が本体21から露出しない範囲内(すなわちねじ無し
部26のみが露出する範囲内)で調整を行うことを予め
ユーザに知らせておき、ユーザは高さ調整するときに、
露出部分を目安として、ねじ軸25を過度に緩め過ぎる
ことを防止する。また、取付部材15の上部には、例え
ば円板状をなす金属板27が固定されている。金属板2
7の外周縁は、取付部材15の樹脂成形時に、取付部材
15内に埋設され、これにより、金属板27が取付部材
15に固定されている。
【0015】この金属板27に連結体28がねじ締結さ
れ、この連結体28を介して、後述するロック機構29
の柱体30が金属板27に固定されている。すなわち、
柱体30は、連結体28、金属板27及び取付部材15
を介して下筒3に固定されることになる。連結体28は
例えば金属パイプを含み、連結体28の上端及び下端付
近に溶接により端板31,32が固定されている。連結
体28の下端を金属板27により受けた状態で金属板2
7を貫く取付ねじ33が端板32にねじ込まれ、これに
より、連結体28の下端が金属板27に固定されてい
る。一方、連結体28の上端は円盤状の受け板34を受
けており、受け板34と端板31とは受け板34を貫く
取付ねじ35を端板31にねじ込むことにより、互いに
固定されている。また、取付ねじ35により、柱体30
のベース36が受け板34と友締めにより固定されてい
る。
【0016】ロック機構29は、上筒2と下筒3の嵌合
長が調節された状態で両筒2,3の相対移動を解除可能
にロックするものであり、本体4に内蔵されている。ロ
ック機構29は、下筒3と平行に延び且つ上述の如くし
て取付部材15により下筒3に対する軸方向移動を止め
られた柱体30と、上筒2に保持され、柱体30の複数
の第1の係合部としての係止孔37に択一的に係止する
第2の係合部としての係止爪38とを備えている。柱体
30は例えばアングル状をなす柱部39と、柱部39の
下端に延設される上記ベース36とを含んでいる。柱部
39には所定間隔毎に上記係止孔37が配置されてい
る。また、40は柱部39において最上段の係止孔36
の上方の適宜位置に穿設された制御弁であり、41は柱
部39において最下段の係止孔36の下方の適宜位置に
穿設された制御弁である。
【0017】係止爪38はロックレバー動作機構42に
より操作される。ロックレバー動作機構42は、内筒2
の下端に取付ねじ43により固定される断面コの字形形
状の枠体44と、この枠体44に水平な支軸45を介し
て揺動自在に支持され、上記係止爪38を一体に形成し
たロックレバー46と、係止爪38が係止孔37に係合
する方向(図では時計回り)にロックレバー46を回動
付勢するスプリング47とを備えている。ロックレバー
46は係止爪38と拘束部48とを支軸45を挟んだ両
側に有している。
【0018】図2に示すように係止爪38が係止孔37
に係合した状態で、拘束部48が上筒2への取付側であ
る枠体44の内壁面に当接することにより、ロックレバ
ー46の係合状態から時計回りへの回転が拘束されてい
る。上筒2を下筒3から引き出すときには、係止爪38
の傾斜状カム面49が係止孔37の上縁に当接すること
により、ロックレバー46がスプリング47に抗して反
時計回りに回転されて係止孔37に対する係合が一旦外
れる。その後、係止爪38が上方に隣接する係止孔37
に到達するに伴い、スプリング47に付勢力によりロッ
クレバー46が時計回りに回動されて、係止爪38が隣
接する係止孔37に係止する。このようにして、係止孔
37に配置ピッチに応じて段階的に伸縮部材1の長さが
調整できるようになっている。
【0019】また、最上段の係止孔37を超えて係止爪
38が上昇すると、ロックレバー動作機構42のスライ
ダ50の上端部が制御片41に当接する。スライダ50
は枠体44の長孔51に嵌合する突起部52を有してお
り、枠体44に対して上下に所定ストロークでスライド
自在に設けられている。スライダ50は、制御弁41と
当接することより長孔51の下端位置まで押し下げられ
るに伴い、ロックレバー44をスプリング47の付勢力
に抗して反時計回りに回転させると共に、係止爪38と
係止孔37との間に介入して、これらの係合を阻止す
る。これによって、上筒2の下筒3への押し込みが許容
される。
【0020】係止爪38が最下段の係止孔37を超えて
下降するときには、制御片42によってスライダ50が
前述の反対の動作で押し上げられ、このスライダ50に
よるロックレバー44の係合阻止状態が解除される。そ
して、再びロックレバー動作機構42を上筒2とともに
上昇することにより、もと図1の状態に戻る。図3を参
照して、伸縮部材1Bに装備される移動型脚部6は、取
付部材15のねじ孔19にねじ込まれるねじ軸53を一
体に有する合成樹脂製のアジャスタ54と、このアジャ
スタ54に対して鉛直な連結軸55を介して連結軸55
の回りに回動自在に連結されたキャスタ56とを備えて
いる。
【0021】キャスタ56は、連結軸55を介してアジ
ャスタ54に連結される、球状の一部をなす本体57
と、この本体57に水平な支軸58を介して回動自在に
支持される一対の車輪59と、本体57に支軸60の回
りに揺動自在に支持されるストッパ61とを備えてい
る。車輪59の外縁内周には、凹部62が形成されてお
り、ストッパ61はその操作部63を操作することよ
り、その係止軸64を凹部62に係合させて車輪59の
回転を止める。65は図2のねじ無し部26と同様の機
能を果たすねじ無し部である。
【0022】本実施の形態では、取付部材15を下筒3
に固定するのに溶接を用いないので、下筒3の外表面に
膨れを生ずることがない。また、コストの高い溶接を用
いずに組み立てできるので、製造コストを安くすること
ができる。特に、ロック機構29の柱体30を樹脂製の
取付部材15を介して下筒3に取り付けるので、柱体に
ついても下筒3への溶接が不要となる。したがって、こ
の点からも下筒3の外周面に膨らみを生ずることがな
く、外観に優れる。また、溶接を用いないので、製造コ
ストを安くすることができる。
【0023】また、上筒2と下筒3との嵌合長の調節で
伸縮部材1の全長の大まかな調整をした後、脚部5,6
と取付部材15のねじ嵌合長の調節により伸縮部材1の
全長を微調整できる。したがって、本伸縮部材1を例え
ばテーブル等の脚付き家具の脚体として用いた場合に、
床面の不陸に対応したきめ細かな対応が可能となり、使
い勝手が良い。また、固定型脚部5と移動型脚部6の標
準高さを相等しくしてあるので、同じ長さサイズの伸縮
部材1A,1Bにおいて、脚部5,6を除くパーツを共
用化でき、ユーザのニーズに応じた種々の製品を安価に
提供することができる。特に、一つの脚付き家具の中で
の脚体として併用し、設置性、移動性ともに優れた脚付
き家具を安価に提供することができる。すなわち、脚付
き家具としてのテーブルT等が床面に設置された状態で
固定型脚部が床面に接触していると、テーブルTが簡単
に移動してしまうようなことがない。一方、ユーザがテ
ーブルTを移動させるときには、テーブルTの片側を少
し持ち上げて固定型脚部5を床面から浮かせた状態で、
移動型脚部6の車輪を床面に転がしていけば良い。テー
ブルT全体を持ち上げる必要がなくて持ち上げ荷重を少
なくでき、しかも転がり移動させることができるので、
テーブルTを非常に容易に移動させることができる。
【0024】また、本実施の形態では、柱体30が連結
体28を介して取付部材15に取りつけられているが、
連結体28の長さを本体4の長さに応じた種々のものに
変更したり、或いは図4に示すように連結体28を廃止
して柱体40を金属板27に直接固定したりすること
で、下記の利点がある。すなわち、本体4の長さとして
種々のバリエーションの製品がある場合に、本体4に内
蔵されるパーツのうち連結体28を除くパーツを共用化
して、これらのバリエーションに安価に対応することが
可能となる。
【0025】また、図2や図3のように、固定型脚部5
のベース22や移動型脚部6のアジャスタ54の最大外
径を本体21や下筒3の外径よりも大きくしておけば、
ユーザが上筒2を下筒3から引き抜くときに、上記の最
大外径の部分をユーザの爪先等で抑えて下筒3が持ち上
がるのを防止することができ、作業性が良くなる。ただ
し、デザインを優先して、上記最大外径を本体21や下
筒3と等しい径としておいても良い。
【0026】また、図1の実施の形態において、柱体3
0が取付部材15に対して回動できるようにしても良
い。例えば図1の取付ねじ35に代えて図5に示すよう
に段付きねじ35Aを用いることにより、段付きねじ3
5Aの回りに柱体30が回動できるようする。この場
合、段付きねじ35Aの中心軸線が上筒2の中心軸線に
一致している必要があるが、柱体30を含むロック機構
29が上筒2と共に下筒3に対して相対回動できること
となる。そして、例えば1本脚のテーブルや椅子の脚体
として伸縮部材を用い、伸縮部材の下端に重量のある大
型の固定型の脚部66を設ける場合において、重量のあ
る大型の脚部66を持ち上げることなく、テーブルの天
板や椅子の座板を自在に回転できる点で好ましい。な
お、段付きねじに限らず、柱体30を取付部材15に対
して回動自在な状態で連結する支軸があれば良い。
【0027】本発明は上記各実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば図2の固定型脚部5の本体21を廃
止し、図6に示すように、ベース22を取付部材15の
ねじ孔19に直接、ねじ込んで取り付けるようにしても
良い。この場合、ねじ無し部を配置しても良いし、ベー
スの最大径を本体の外径に等しくしても良い。また、上
記各実施の形態では、取付部材を下筒に圧入により固定
したが、接着剤を用いて固定したり、下筒を径方向に貫
通して取付部材にねじ込まれるねじを用いて固定したり
することができる。その他、本発明の範囲で種々の変更
を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の脚付き家具としてのテ
ーブルの概略側面図である。
【図2】テーブルの脚体として用いられる、固定型脚部
を有する伸縮部材の縦断面図である。
【図3】移動型脚部を有する伸縮部材の要部の断面図で
ある。
【図4】本発明の別の実施の形態の伸縮部材の要部の断
面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態の要部の断面図
である。
【図6】本発明のさらに別の実施の形態の要部の断面図
である。
【符号の説明】
1,1A,1B 伸縮部材 2 上筒 3 下筒 4 本体 5 固定型脚部 6 移動型脚部 15 取付部材 21 本体 22 ベース 28 連結体 29 ロック機構 30 柱体 37 係止孔(第1の係合部) 38 係止爪(第2の係合部) 42 ロックレバー動作機構 46 ロックレバー 54 アジャスタ 55 支軸 56 キャスタ 59 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 7/14 F16B 7/14 M 12/44 12/44 C Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに軸方向への摺動自在に嵌合する金属
    製の上筒及び下筒を含む本体と、この本体に内蔵され両
    筒の嵌合長が調節された状態で両筒の相対移動を解除可
    能にロックするロック機構とを備える伸縮部材におい
    て、上記下筒の下端に固定される合成樹脂製の取付部材
    と、この取付部材に取り付けられる脚部とを備え、脚部
    及び取付部材を介して本体が載置面に支持されることを
    特徴とする伸縮部材。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記取付部材は筒状を
    なし、その内周面にねじを形成しており、脚部は取付部
    材のねじに結合するねじを有し、両ねじの結合位置に応
    じて伸縮部材の全長が微調整されることを特徴とする伸
    縮部材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、上記ロック機構
    は、下筒により軸方向移動を止められ且つ所定間隔毎に
    第1の係合部を有する柱体と、上筒に取り付けられて上
    記第1の係合部に離脱可能に係合する第2の係合部とを
    含み、柱体は上記取付部材を介して下筒に取り付けられ
    ることを特徴とする伸縮部材。
  4. 【請求項4】請求項3において、柱体は連結体を介して
    取付部材に取り付けられ、連結体の長さとして本体の長
    さに応じた複数種のものが設定されていることを特徴と
    する伸縮部材。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4において、上記脚
    部として、載置面に面当たりするベースを含む固定型脚
    部と、載置面を転がる車輪を含む移動型脚部とが択一的
    に取り付け可能とされており、固定型脚部と移動型脚部
    の高さが相等しくされていることを特徴とする伸縮部
    材。
  6. 【請求項6】複数の脚体を備える脚付き家具において、
    複数の脚体は、固定型脚部を含む請求項5記載の伸縮部
    材と、移動型脚部を含む請求項5記載の伸縮部材とを含
    むことを特徴とする脚付き家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007143588A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Takano Co Ltd 家具の高さ調節装置
JP7356711B2 (ja) 2020-01-29 2023-10-05 向陽エンジニアリング株式会社 伸縮杆構造

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