JP7355643B2 - 配線器具取付体 - Google Patents
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Description
また、配線器具取付体について、前記移動限界位置の間で前記螺入部材を移動不能に位置決めする位置決め手段を備えていてもよい。
また、配線器具取付体について、前記配線器具取付体は、前記配線器具に接続される配線が収容される配線用ボックスに取り付けられ、前記配線用ボックスは、一対の壁材の間に中空部を有する中空壁内に配置されるとともに、前記配線器具取付体の前記空間は、一方の前記壁材を厚さ方向に貫通する貫通孔に面しており、前記螺入部材は、前記空間内に突出して当該空間を狭める空間縮小部を備えていてもよい。
上記問題点を解決するための配線器具取付体は、配線器具が配置される空間を囲む本体を備え、前記配線器具を前記本体に取り付けるための取付ビスが螺入される一対のビス孔を備えるとともに、前記一対のビス孔が前記空間を挟むように前記本体に対向配置される配線器具取付体であって、前記一対のビス孔同士を繋ぐ直線の延びる方向を対向方向とすると、前記対向方向に沿って移動可能に前記本体に組付けられた空間縮小部材を備え、前記空間縮小部材を、前記対向方向に沿って前記空間に向けて移動させることで当該空間が狭められることを要旨とする。
図1又は図2に示すように、配線器具取付体としてのボックスカバー10は、有底四角箱状の配線用ボックスBの開口側に取り付けられ、配線器具23を配線用ボックスBに設置するためのものである。なお、配線器具は、コンセント、スイッチ、カードリーダ、インターホン、火災報知器など、配線用ボックスBに設置可能であり、配線用ボックスB内に配線されたケーブルが接続される器具であれば、どのような器具であってもよい。
螺入部材25は、金属の薄板製である。螺入部材25を板厚方向から見た正面視では、螺入部材25はT形状である。螺入部材25は、上述のビス30の軸部31が螺入される第1ビス孔25aを備える。第1ビス孔25aは雌ネジである。また、螺入部材25は第2ビス孔25bを備える。第2ビス孔25bには、配線器具23をボックスカバー10に取り付けるための取付ビス40の軸部41が螺入される。第2ビス孔25bは雌ネジである。螺入部材25において、第1ビス孔25aと第2ビス孔25bが並ぶ方向を並設方向Hとする。螺入部材25の板厚方向の両面に沿い、かつ並設方向Hに直交する方向を幅方向Fとする。
次に、配線用ボックスBについて説明する。
始めに、一対の取付孔24aのピッチが60mmの配線器具枠24を用いる場合について説明する。
まず、各螺入部材25において、ビス30の中心軸線を、指示部21の第2移動限界位置用印21cに合わせ、図8又は図9に示すように、ビス30を第1ビス孔25aにさらに螺進させるとともに、頭部32を取付凹部18の支持面18aに押し付ける。すると、各螺入部材25が第2移動限界位置P2に移動不能に位置決めされ、一対の第2ビス孔25bのピッチが40mmに設定される。
続いて、図14に示すように、配線器具23を保持した配線器具枠24の各取付孔24aに挿通された取付ビス40を、ボックスカバー10の第2ビス孔25bに螺入する。このとき、配線器具枠24の一対の取付孔24aのピッチは40mmに設定され、ボックスカバー10の一対の第2ビス孔25bのピッチも40mmに設定されているため、配線器具枠24はボックスカバー10に速やかに固定される。
(1)ボックスカバー10の螺入部材25を第2方向Yへ移動可能に構成した。また、螺入部材25に一体のビス30とボックスカバー10との当接、及び螺入部材25に一体の当接片26とボックスカバー10との当接によって、第1移動限界位置P1又は第2移動限界位置P2から螺入部材25が抜け出る方向への移動を規制できる。このため、ボックスカバー10からの螺入部材25の抜け出しを規制しつつ、螺入部材25に設けた第2ビス孔25bの位置を変更でき、一対の第2ビス孔25bのピッチを調節できる。よって、配線用ボックスBに対するボックスカバー10の取付向きを変えるなどしなくても、第2ビス孔25bの位置を変更できる。
○ 図15に示すように、螺入部材25は、T形状でなく、細長四角形状であってもよい。この場合、ボックスカバー10のガイド孔15、及びガイド孔15を囲む取付凹部18は長孔状であってもよい。また、螺入部材25が当接片26を備えていないため、ボックスカバー10の段差面13dは無くてもよい。
○ ボックスカバー10は、第2面11bが配線用ボックスB内を向き、第1面11aが外部に露出する状態でボックスカバー10を配線用ボックスBに取り付けて使用してもよい。この場合、ボックスカバー10は、配線用ボックスBとともにコンクリート壁に埋設される。コンクリート壁を構築するために一対の型枠を立設し、一方の型枠の裏面にボックスカバー10の当接リブ17の当接面17aが密接するように、配線用ボックスBを図示しない支持手段により型枠内に支持させる。
○ ボックスカバー10において、空間縮小部材と螺入部材25とは別部材であってもよい。この場合、空間縮小部材と螺入部材25とは、本体11の板厚方向に重合配置される。このように構成すると、螺入部材25を移動させず、空間縮小部材を移動させると、第2ビス孔25bは移動させずに、空間11cのみ縮小させることができる。逆に、空間縮小部材を移動させず、螺入部材25を移動させると、空間11cを縮小することなく、又はある程度、空間11cを狭めた状態を維持しつつ、第2ビス孔25bのみを移動させることができる。要は、空間縮小部材と螺入部材25は連動してもよいし、独立して移動してもよい。
○ ボックスカバー10において、本体11は丸枠状であってもよい。
○ 配線器具23をボックスカバー10に取り付ける際、取付ビス40を配線器具枠24の取付孔24aに挿通したが、配線器具23そのものに取付ビス40が貫通する取付孔を設けてもよい。
Claims (4)
- 配線器具が配置される空間を囲む本体を備え、
前記配線器具を前記本体に取り付けるための取付ビスが螺入される一対のビス孔を備えるとともに、前記一対のビス孔が前記空間を挟むように前記本体に対向配置される配線器具取付体であって、
前記一対のビス孔からなる組を一方向に並べて複数備え、
前記一対のビス孔同士を繋ぐ直線の延びる方向を対向方向とすると、
前記一対のビス孔のうちの少なくとも一方の前記ビス孔は、前記対向方向に沿った位置を変更可能に前記本体に組付けられた螺入部材に設けられるとともに、当該螺入部材は2箇所定められた移動限界位置の範囲内で位置変更可能であり、
前記螺入部材は、前記一方向に並ぶ複数の前記ビス孔を備え、
前記螺入部材の移動を各移動限界位置で規制する移動規制手段を有し、
前記移動規制手段は、前記螺入部材が備える部材側当接部と、前記本体が備える本体側当接部とによって構成され、前記部材側当接部と前記本体側当接部との当接によって前記螺入部材の移動が規制されることを特徴とする配線器具取付体。 - 配線器具が配置される空間を囲む本体を備え、
前記配線器具を前記本体に取り付けるための取付ビスが螺入される一対のビス孔を備えるとともに、前記一対のビス孔が前記空間を挟むように前記本体に対向配置される配線器具取付体であって、
前記一対のビス孔同士を繋ぐ直線の延びる方向を対向方向とし、前記対向方向に沿った前記一対のビス孔の間隔をピッチとすると、
前記一対のビス孔のうちの少なくとも一方の前記ビス孔は、複数設定された前記ピッチに変更可能に前記本体に組付けられた螺入部材に設けられ、
複数設定された前記ピッチを維持すべく、前記螺入部材を位置決めする位置決め手段を複数箇所に備えることを特徴とする配線器具取付体。 - 前記一対のビス孔は、それぞれ同じ構成の前記螺入部材に設けられている請求項1又は請求項2に記載の配線器具取付体。
- 前記配線器具取付体は、前記配線器具に接続される配線が収容される配線用ボックスに取り付けられ、前記配線用ボックスは、一対の壁材の間に中空部を有する中空壁内に配置されるとともに、前記配線器具取付体の前記空間は、一方の前記壁材を厚さ方向に貫通する貫通孔に面しており、前記螺入部材は、前記空間内に突出して当該空間を狭める空間縮小部を備える請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の配線器具取付体。
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