JP2022160040A - 露出配線ボックス、並びに露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法 - Google Patents

露出配線ボックス、並びに露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の壁表面に設置されるものであって、壁表面に沿って配設される配線ダクトの接続作業が容易である露出配線ボックスを提供する。【解決手段】壁面60に固定される固定部11を有する底壁と、底壁から立設する周壁20と、を備え、周壁20aには、ケーブル73の配設経路を内部に構成する配線ダクト40の端部が挿入される挿入開口23を形成し、固定部11は、配線ダクト40の挿入開口23への挿入方向に沿って延びる長孔12で形成した。長孔12の延びる長さは、挿入開口23が形成された周壁20aの板厚を越える大きさであり、挿入開口23の周壁20aの外面を基点とした、当接開口13の延びる長さより大きく形成した。【選択図】図4

Description

本発明は、建物の施工後に壁表面に設置される露出配線ボックス、並びに露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法に関するものである。
建物の壁面に取り付けられるコンセント等の配線器具が取り付けられる配線ボックスは通常壁面の裏側に設置されるが、建物の施工後に増設することがあり、その場合、配線ボックスは壁面の表側に露出した状態で設置される。この場合、ケーブルを収容する配線ダクトが壁面に沿って配線ボックスまで配設され、配線ダクト内のケーブルは配線ダクトから引き出されて配線ボックス内に収容される。建物の施工後に増設されるこの種の露出配線ボックスとして、特許文献1、2に記載されたものが開示されている。
特許文献1、2に記載された配線ボックスを壁表面に設置するときは、コンセント等の配線器具の設置中心位置と配線ボックスの中心位置とを合わせて配線ボックスを壁面に固定し、次いで、配線経路を構成する配線ダクトを、固定した配線ボックスを目安に切断して長さを調整する。その後、配線ダクトを配線ボックスの周壁に設けた挿入開口から壁面に沿って配線ボックス内に入り込むように撓ませて挿入しつつ、両面接着テープで壁面に固定している。ここで、配線ダクトは、両面接着テープ等を使用して壁面に固定される長尺の基台と、基台に上方から組み付けられた長尺のカバー体と、で構成されている。
特開2004-201469号公報 特開2012-228176号公報
しかし、従来の露出配線ボックスの設置において、配線ダクトを接着により壁面に設置するとき、その作業中に、配線ダクトの基台に貼着された両面接着テープが予定しない位置で早めに接着されてしまうことがある。このため、配線ダクトを所定位置に配置するまで、両面接着テープが壁面に接着されてしまわないよう気を付けながら基台の端部を配線ボックスの挿入開口に挿入しなければならなかった。しかも、その作業は、配線ダクトの基台が水平あるいは垂直等の一定方向に保持されるよう調整しつつ行なわなければならなかった。このため、配線ダクトを設置する作業は面倒であった。
また、配線ダクトの基台を壁面に設置した後、配線ダクトの蓋体を上方から基台に取り付ける際には、蓋体を撓ませながら、これを配線ボックスの挿入開口と基台との狭い隙間内に挿入しつつ、基台に嵌合させなければならないため、蓋体の取り付けにおいても作業しにくかった。これは、配線ダクトの基台を釘、ビス等で固定する場合も同様である。
そこで、本発明は、建物の壁表面への設置において、壁表面に沿って配設される配線ダクトの接続を円滑に行なうことができる露出配線ボックス、並びに露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法の提供を課題とするものである。
請求項1の露出配線ボックスは、配線器具が前面に設置されるものであって、
構造物に固定される固定部を有する底壁と、当該底壁から立設する周壁と、を有し、
前記周壁には、前記配線器具に接続されるケーブルの配設経路を内部に構成する配線ダクトの端部が挿入される挿入開口が形成され、
前記固定部は、前記配線ダクトの前記挿入開口への挿入方向に沿って延びる長孔からなり、
前記長孔の延びる長さは、前記挿入開口が形成された前記周壁の板厚を越える大きさであるものである。
請求項2の露出配線ボックスは、特に、底壁には、配線ダクトの端部を周壁の内面よりも内側に挿入可能とするように、当該挿入した配線ダクトの端部を構造物に当接可能とする当接開口が、前記挿入開口と連通するとともに当該挿入開口が形成されている前記周壁を貫通する方向に延びて形成されており、固定部の延びる長さは、前記挿入開口が形成されている前記周壁の外面を基点とした、前記当接開口の延びる長さより大きいものである。
請求項3の露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法は、請求項1または請求項2に記載の露出配線ボックスを、正規の設置位置と、前記挿入開口に接続される前記配線ダクトの挿入長さ以上に当該挿入開口への挿入方向に移動した仮位置と、の間でスライド移動可能となるように、前記固定部を貫通するビスが前記構造物に軽く打ち込まれた仮固定状態とし、
前記露出配線ボックスを前記仮位置に配置し、
それにより露出した前記配線ダクトの端部配置箇所に前記配線ダクトの端部を配置し、
前記露出配線ボックスを前記正規の設置位置にスライド移動させて、前記挿入開口から前記配線ダクトの端部を受け入れ、
前記ビスを増し締めして前記正規の設置位置にある前記露出配線ボックスを前記構造物に本固定するものである。
本発明は、露出配線ボックスの固定部である長孔の延びる長さが、挿入開口が形成された周壁の板厚を越える大きさに形成されている。このため、露出配線ボックスに配線ダクトを接続するとき、露出配線ボックスが長孔内の正規の設置位置でビスで壁面に仮固定されている状態において、露出配線ボックスを仮位置にスライド移動させることにより、その後に配線ダクトの端部の配置が予定されている端部配置箇所を壁面上に露出させることができるから、配線ダクトは露出配線ボックスと干渉することなく壁面に対して正面から配置することができる。そして、配線ダクトを設置した後は、露出配線ボックスを正規の設置位置にスライド移動させ、ビスを増し締めして露出配線ボックスを壁面に本固定することができる。これにより、配線ダクトを円滑に壁面に設置し露出配線ボックスに接続することができる。
本発明の実施形態の露出配線ボックスを示し、(a)は開口側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。 図1の露出配線ボックスを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A切断線による断面図である。 図1の露出配線ボックスに接続される配線ダクトを示し、(a)は斜視図、(b)正面図である。 図1の露出配線ボックス及び図3の配線ダクトを壁面に固定する手順を説明する平面図である。 (a)、(b)は図4(c)の断面図、配線ダクトの断面図であり、(c)、(d)は図4(d)の断面図、配線ダクトの断面図である。 図1の露出配線ボックスに配線器具、化粧プレートを取り付けた状態を示し、(a)、(c)は平面図、(b)、(d)は断面図である。 図1の露出配線ボックスに配線ダクトを縦向きに接続する状態を示す平面図である。 同じく、図1の露出配線ボックスに配線ダクトを縦向きに接続する状態を示す平面図である。 図4と別の方法で露出配線ボックスに配線ダクトを接続する手順を説明する平面図である。
以下、本発明の実施形態の露出配線ボックス及び配線ダクトを図に基づいて説明する。露出配線ボックス及び配線ダクトは、建物の施工後に壁表面に設置される。
図1及び図2において、露出配線ボックス1は、合成樹脂により細長の矩形箱状に形成され、底壁10と、底壁10から立設する周壁20と、を備え、周壁20の先端側には、配線器具の後端側を収容する収容開口30が形成されている。露出配線ボックス1は左右両側の周壁20に配線ダクト40を接続できるようになっている。なお、露出配線ボックス1は、金属製のものであってもよい。
底壁10は、細長の矩形板状に形成され、幅方向中間部に長手方向に所定間隔をおいて構造物の壁面60に固定される2つの固定部11が設けられている。固定部11は、周壁20の後述する挿入開口21への配線ダクト40の挿入方向すなわち底壁10の長手方向に沿って延びる長孔12からなる。
周壁20は、4面のうち幅の狭い側の周壁20aすなわち図2(a)の左右両側の対向する一対の周壁20a,20aの各底壁10側の端部には、配線ダクト40の端部が挿入される挿入開口23が設けられている。挿入開口23は配線ダクト40の外壁面とほぼ一致する形状に形成されているとともに底壁10側は外部にまで貫通している。挿入開口23にはこれを閉塞する板状の蓋部材24が着脱自在に取り付けられている。
底壁10において、各固定部11と左右の周壁20aとの間には、配線ダクト40の端部40aを周壁20aの内面21よりも内側に挿入可能となるように、挿入した配線ダクト40の端部40aを壁面に当接可能とする当接開口13が設けられている。当接開口13は、周壁20aの挿入開口23と連通するとともに挿入開口23が設けられている左右の周壁20aを貫通する方向に延びて形成されている。
図2(a)に示すように、底壁10に設けられた一対の固定部11,11の長孔12,12は、延びる長さL1が、少なくとも挿入開口23が形成されている周壁20aの板厚tを越える大きさに形成されている。ここで、長孔12の延びる長さとは、露出配線ボックス1をスライド移動させることにより、長孔12内に取着されたビス50が長孔12内を相対的に移動可能な長さを意味する。更に、長孔12の延びる長さL1は、挿入開口23の周壁20aの外面22を基点とした、当接開口13の延びる長さL2より大きい。ここで、当接開口13の延びる長さとは、当接開口13内に挿入された配線ダクト40の端部40aが周壁20aの外面22を基点として当接開口13内に進入し得る長さを意味する。なお、この点に関し、長孔12の延びる長さL1は、配線ダクト40の挿入許容長を基準として特定しているが、長孔12の延びる長さL1を、挿入開口23を基準として特定すれば、挿入開口23の内部空間の高さより大きい、と表現することもできる。
4面の周壁20うち幅の広い側の周壁20bすなわち図2(a)の左右両側の周壁20aと直交して隣接し上下方向に対向する一対の周壁20b,20bにおける長手方向中間部の底壁10側の端部には、図2(b)に示すように、周壁20bに形成されたノックアウトを除去することで配線ダクト40の端部40aが挿入可能な挿入開口25が形成されている。また、底壁10の長手方向中間部における上下方向の両側部には、挿入開口25から配線ダクト40の端部40aが周壁20bの内面よりも内側に挿入可能となるように、挿入開口25と連通し配線ダクト40の端部40aを壁面60に当接可能とする当接開口14が形成されている。これらの周壁20bに形成される挿入開口25及び底壁10の当接開口14は、ケーブルの配線方向により予備的に使用される予備接続部を構成している。
なお、底壁10には、配線器具70を保持する配線器具取付枠71を取り付けるための取付ねじを保持するビス保持部15が形成されている。また、周壁20bの長手方向中間位置の内壁面には内部を仕切る仕切板を保持する溝16が形成されており、仕切板を取り付けることにより、露出配線ボックス1内を左右に仕切ることができるようになっている。
露出配線ボックス1の収容開口30の両端部にあって、両側の周壁20aにおける収容開口30側の端部にはボス部31が設けられており、ボス部31には、配線器具70を保持する配線器具取付枠71の両端部の挿通孔を挿通する取付ねじが螺着される取付孔32が形成されている。ボス部31の取付孔32はボス部31にナットが埋設されてなり、あるいはボス部31に直接ねじ孔が形成されてなる。
次に、露出配線ボックス1に接続される配線ダクト40は、図3に示すように、断面が一定の四角枠状に形成され、壁面60に固定される長尺の基台41と、基台41に上方から組み付けられて内部に配線経路を形成する長尺の蓋体42と、で構成されている。基台41は、図示しないビス孔からなる固定部を有する板状部41a及び板状部41aの両側に立設する側壁41bを有し、壁面60に固定される。蓋体42は、基台41の各側壁41bに形成された嵌合部41cと嵌合する被嵌合部42bを内側に有する一対の側板部42a,42a及び側板部42a,42aを繋ぐ天板部42cを有し、基台41に上方から組み付けられて内部にケーブル73の配線経路を形成する。これらの部材は合成樹脂材により形成されている。配線ダクト40は、基台41に両面接着テープを貼着して壁面60に接着固定したり、基台41に釘、ビス50等を打ち付けて固定することができる。
次に、上記のように構成された露出配線ボックス1及び配線ダクト40を、建物の施工後に壁面60の壁表側に設置する方法を説明する。ここでは、露出配線ボックス1及び配線ダクト40を水平方向に配置して壁面60に設置する場合を説明する。
まず、図4(a)に示すように、露出配線ボックス1の2つの固定部11の長孔12のそれぞれにビス50を取着して露出配線ボックス1を構造物である壁面60の正規の位置に固定する。なお、露出配線ボックス1を固定する前に、一方の挿入開口23である右側の周壁20aに設けられている蓋部材24を取り外しておく。次に、ビス50を少し弛めて仮固定状態とし、図4(b)に示すように露出配線ボックス1を左にスライド移動させる。移動後、各ビス50は長孔12の右端部に位置する。
露出配線ボックス1を左に移動させた後は、右側の周壁20aの外側部分に露出した壁面60が新たに出現し、その部分の壁面60は、その後に配線ダクト40の端部40aの配置が予定される端部配置箇所61となる。そこで、次に、図4(c)及び図5(a)、(b)に示すように、配線ダクト40の基台41を水平方向に配置してその端部41dを端部配置箇所61に配置しつつ壁面60に当接させて基台41に予め貼着されている両面接着テープで接着固定する。このとき、基台41は露出配線ボックス1とは干渉することなく壁面60に対して正面から配置することができる。また、このとき、配線ダクト40の先端部の位置は、露出配線ボックス1の右側の周壁20aの外面22とほぼ一致していてもよく、周壁20aの外面22から少し右側に離間していてもよい。なお、基台41は、両面接着テープに替えて釘、ビス50等を打ち込んで壁面60に固定してもよい。
続いて、配線ダクト40の基台41内にケーブル73を配線し、更に、露出配線ボックス1の挿入開口23からケーブル73を挿通し、内部に配線する。その後、基台41の上方からつまりは壁面60に対して正面から配線ダクト40の蓋体42を嵌合して取り付ける。このとき、蓋体42は、上方から押し付けるだけで両側部の嵌合部41cが蓋体42の両側部の被嵌合部42bに弾性的に嵌合して被着される。
次に、図4(d)及び図5(c)、(d)に示すように、露出配線ボックス1を右にスライド移動させて挿入開口23から配線ダクト40の端部40aが挿入されるようにしてこれを露出配線ボックス1の内部に受け入れ、正規の設置位置において仮固定しておいたビス50を増し締めして露出配線ボックス1を壁面60に本固定する。
このようにして、露出配線ボックス1及び配線ダクト40を壁面60に固定したら、図6(a)及び(b)に示すように、ケーブル73と配線器具70とを接続する。その後、配線器具70を保持している配線器具取付枠71の両端部の挿通孔に取付ねじを挿通し、露出配線ボックス1の両側のボス部31の取付孔32に取り付け、配線器具取付枠71を介して配線器具70を露出配線ボックス1に設置する。その後、図6(c)及び(d)に示すように、配線器具70の表側に化粧プレート72を嵌めて取り付ける。これにより、露出配線ボックス1及び配線ダクト40は施工後の壁材の壁表面に露出した状態で固定され、配線器具70の設置作業が完了する。
ここで、上記は、露出配線ボックス1及び配線ダクト40を水平方向に配置して固定しているが、配線ダクト40を上方から垂直に配設して露出配線ボックス1に接続し固定する場合は、図7(a)に示すように、露出配線ボックス1を縦長の姿勢にして正規の位置でビス50を壁面60に取着して固定した後、ビス50を少し弛めて相対的に長孔12内を移動させつつ、図7(b)に示すように、露出配線ボックス1を下方にスライド移動させる。このとき、露出配線ボックス1は自重により下降するので、ビス50はかなり弛めの締付状態でもよい。この状態においては、露出配線ボックス1の上方の壁面60にはその後に配線ダクト40の端部40aの配置が予定される端部配置箇所61が露出するので、図7(b)に示すように、配線ダクト40の基台41を垂直状態にして端部41dを端部配置箇所61に配置し、基台41を壁面60に固定し、蓋体42を取り付ける。
その後は、前述の露出配線ボックス1等を水平方向に設置する場合と同様にして、露出配線ボックス1を上方にスライド移動させて挿入開口23から配線ダクト40の端部40aが挿入されるようにして露出配線ボックス1の内部に受け入れ、ビス50を増し締めして、露出配線ボックス1を正規の設置位置にて壁面60に本固定する。
また、配線ダクト40を逆に下方から垂直に配設して露出配線ボックス1に接続し固定する場合は、図8(a)に示すように、露出配線ボックス1を縦長にして正規の位置でビス50を壁面60に取着した後、ビス50を少し緩めて長孔12内を相対移動させつつ図8(b)に示すように露出配線ボックス1を上方にスライド移動させる。このときは、各ビス50は長孔12の下端部に位置し、仮固定状態ではあるが、ビス50の締め付けが弛いと露出配線ボックス1は自重で下降してしまうので、ビス50は露出配線ボックス1が自重で落下しない程度に少し強めに締め付ける。この状態においては、露出配線ボックス1の下側の壁面60には端部配置箇所61が露出するので、図8(b)に示すように、基台41の端部41dを露出配線ボックス1の下方の端部配置箇所61に配置しつつ壁面60に当接させて固定し、蓋体42を取り付ける。
以下は、露出配線ボックス1を下方にスライド移動させて配線ダクト40の端部40aを露出配線ボックス1の内部に受け入れ、ビス50を増し締めして露出配線ボックス1を正規の設置位置にて壁面60に本固定する。
次に、本実施形態の露出配線ボックス1の作用を説明する。
露出配線ボックス1は、固定部11である長孔12の延びる長さL1が、挿入開口23が形成された周壁20aの板厚tを越える大きさに形成されている。このため、露出配線ボックス1に配線ダクト40を接続するとき、長孔12内の正規の設置位置でのビス50の仮固定状態において露出配線ボックス1を仮位置にスライド移動させることにより、周壁20aの外側の壁面60に配線ダクト40の端部40aが配置される端部配置箇所61を露出させることができるから、配線ダクト40は露出配線ボックス1と干渉することなく壁面60に対して正面から配置し固定することができる。そして、配線ダクト40を設置した後は、露出配線ボックス1を正規の設置位置にスライド移動させ、ビス50を増し締めして露出配線ボックス1を壁面60に本固定することができる。
その結果、配線ダクト40を壁面60に設置する際、基台41に貼着された両面接着テープが設置途中に壁面60に付着してしまわないよう気を付けながら配線ダクト40の基台41を露出配線ボックス1の挿入開口23に挿入する必要はなく、また、配線ダクト40の蓋体42を撓ませながら露出配線ボックス1の挿入開口23と基台41との狭い隙間内に挿入することなく基台41に嵌合させて取り付けることができる。その結果、配線ダクト40を簡単かつ楽に壁面60に設置し露出配線ボックス1に接続することができる。
また、長孔12の延びる長さL1は、挿入開口23が形成された周壁20aの板厚tを越える大きさに形成されていることにより、少なくとも配線ダクト40の先端部は、周壁20aの内面21より内部側にまで挿入されるとともに、挿入開口23の内壁面の板厚全体部分が配線ダクト40の外面と重なり合って挿入開口23と配線ダクト40との隙間が塞がれるから、露出配線ボックス1と配線ダクト40との接続箇所の見栄えが向上するとともに、外部から塵埃等が配線ダクト40内に侵入するのを防止できる。
更に、露出配線ボックス1の底壁10には、挿入開口23に挿入された配線ダクト40の端部40aを壁面60に当接可能とする当接開口13が形成されており、また、長孔12の延びる長さL1は、挿入開口23の周壁20aの外面22を基点とした当接開口13の延びる長さL2より大きく設定されている。このため、露出配線ボックス1をスライド移動して調整し得る範囲が広がり、また、長孔12内でのビス50を打ち込む位置の自由度が増し、壁面60への露出配線ボックス1の設置位置の自由度が増す。
ところで、上記実施形態では、露出配線ボックス1及び配線ダクト40を壁面60の壁表側に設置する方法において、最初の、露出配線ボックス1の長孔12内にビス50を打ち込んで露出配線ボックス1を壁面60の正規の位置に固定するときに、2本のビス50を2つの長孔12に打ち込んで露出配線ボックス1を仮固定状態に取着している。これに対して、図9に示すように、最初に、右側のビス50のみを取着して仮固定し、その状態で露出配線ボックス1をスライド移動させてもよい。すなわち、最初に、図9(a)に示すように、右側のビス50を右側の長孔12の正規位置に取着する。次いで、図9(b)に示すように、露出配線ボックス1を左側にスライド移動し、それにより右側の周壁20aの外側に露出する端部配置箇所61に正面から配線ダクト40の基台41の端部41dを図9(c)に示すように配置する。
最終的に露出配線ボックス1を右側にスライド移動して正規位置に戻し、本固定するときには、図9(d)に示すように、追加で左側の長孔12にビス50を取着する。その際、左側のビス50を追加取着する位置は、先の実施形態では、2本のビス50を打ち込んでから露出配線ボックス1を左にスライドさせる必要があることから、図4(a)に示すように、長孔12内の左寄りの位置としているが、図9の場合は、図9(d)に示すように、長孔12内の右寄りの位置とする。そうすることで、2本のビス50は互いに長孔12内で反対側寄りの位置に配置されるので、ビス50が多少弛んだとしても、露出配線ボックス1は左右へのスライド移動が規制される。これにより、露出配線ボックス1は一定位置に保持される。
なお、この図9の場合においては、最初の図9(a)に示す状態において、ビス50を1本のみで固定したときに、締め付けが弛過ぎると、左右の重量バランスから右側1本のビス50の取着位置を中心に露出配線ボックス1が傾き、垂直状態に回動してしまうので、ビス50は回動しない程度に少し強めに締め付ける。あるいは、図9(a)の状態において、左側の長孔12内のいずれかの位置に2本目のビス50を、露出配線ボックス1が自重で回動しない程度の弛めの締付力で取着しておき、露出配線ボックス1が最終の図9(d)の位置に移動したときに、そのビス50を左側の長孔12から一旦取り外し、再度同じ左側の長孔12内において図9(d)に示した右寄りの位置に打ち直してもよい。
また、上記実施形態では、長孔12の延びる長さは、配線ダクト40の端部40aが当接開口13の内部にまで挿入可能な大きさに形成されているが、少なくとも挿入開口23の設けられている周壁20aの内面21まで挿入可能なものであればよい。
加えて、上記実施形態の設置手順では、配線ダクト40は、露出配線ボックス1が仮位置にあるときに壁面60に固定しているが、これに限られるものではなく、露出配線ボックス1を仮位置から正規の位置に移動させて配線ダクト40の端部40aが挿入開口23から露出配線ボックス1内に挿入された状態としてから、釘、ビス等を使用して壁面60に固定してもよいし、更に、正規の位置で露出配線ボックス1が本固定されてから壁面60に固定してもよい。
更に、配線ダクト40の蓋体42は、露出配線ボックス1が仮位置にあって配線ダクト40の端部配置箇所61に配線ダクト40の基台41の端部41dが配置されてから基台41に取り付けられているが、露出配線ボックス1を正規の位置にスライド移動させた後に基台41に取り付けるのを妨げるものではない。
そして、上記実施形態の手順では、ケーブル73は、露出配線ボックス1が仮位置にあって基台41の端部41dが配置されてから基台41及び露出配線ボックス1内に配線し、基台41に配線ダクト40の蓋体42を取り付けているが、基台41を壁面60に固定し、露出配線ボックス1を仮位置から正規の位置にスライド移動した後であって蓋体42を基台41に取り付ける前に配線してもよい。
加えて、上記実施形態の固定部11は、底壁10において幅方向中間部に長手方向に所定間隔をおいて2つ設けられ、それぞれ長孔12で形成されているが、本発明を実施する場合には、これらに限定されるものではなく、仮固定状態において、露出配線ボックス1を配線ダクト40の長手方向に沿ってスライド移動できれば、固定部11は、1つあるいは3つ以上設けてもよく、底壁10における形成位置も問わない。また、固定部11の形状も長孔12に限定されない。なお、固定部11を1つの長孔12で形成する場合は、1つの長孔12内に通常2つのビス50が取着されるので、長孔12はかなり長尺のものになる。
なお、上記実施形態の露出配線ボックス1は、細長の矩形箱状に形成されているが、この形状に限られるものではなく、正方形箱状、多角形箱状、略円形箱状、略楕円形箱状などのものでもよい。また、配線ダクト40も、上記形態のものに限定されるものではない。
更に、本発明の露出配線ボックスは、建物の施工後の壁表面に設置されるものに限られず、露出状態で設置され、配線ダクトとの接続部の見栄えを向上する各種配線ボックスに適用することができる。
1 露出配線ボックス 40 配線ダクト
10 底壁 40a 端部
11 固定部 50 ビス
12 長孔(固定部) 60 壁面
13 当接開口 61 端部配置箇所
20、20a、20b 周壁 70 配線器具
21 周壁の内面 73 ケーブル
22 周壁の外面 L1 長孔の延びる長さ
23 挿入開口 L2 当接開口の延びる長さ
30 収容開口 t 周壁の板厚

Claims (3)

  1. 配線器具が前面に設置される露出配線ボックスであって、
    構造物に固定される固定部を有する底壁と、当該底壁から立設する周壁と、を有し、
    前記周壁には、前記配線器具に接続されるケーブルの配設経路を内部に構成する配線ダクトの端部が挿入される挿入開口が形成され、
    前記固定部は、前記配線ダクトの前記挿入開口への挿入方向に沿って延びる長孔からなり、
    前記長孔の延びる長さは、前記挿入開口が形成された前記周壁の板厚を越える大きさであることを特徴とする露出配線ボックス。
  2. 前記底壁には、前記配線ダクトの端部を前記周壁の内面よりも内側に挿入可能とするように、当該挿入した配線ダクトの端部を前記構造物に当接可能とする当接開口が、前記挿入開口と連通するとともに当該挿入開口が形成されている前記周壁を貫通する方向に延びて形成されており、
    前記固定部の延びる長さは、前記挿入開口が形成されている前記周壁の外面を基点とした、前記当接開口の延びる長さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の露出配線ボックス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の露出配線ボックスを、正規の設置位置と、前記挿入開口に接続される前記配線ダクトの挿入長さ以上に当該挿入開口への挿入方向に移動した仮位置と、の間でスライド移動可能となるように、前記固定部を貫通するビスが前記構造物に軽く打ち込まれた仮固定状態とし、
    前記露出配線ボックスを前記仮位置に配置し、
    それにより露出した前記配線ダクトの端部配置箇所に前記配線ダクトの端部を配置し、
    前記露出配線ボックスを前記正規の設置位置にスライド移動させて、前記挿入開口から前記配線ダクトの端部を受け入れ、
    前記ビスを増し締めして前記正規の設置位置にある前記露出配線ボックスを前記構造物に本固定することを特徴とする露出配線ボックス及び配線ダクトの設置方法。
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