JP5992580B1 - ボックス支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面の間隔の違いやボックス支持方向の両面化に対して、容易に且つ低コストに対応できるようにする。【解決手段】建造物の壁の内部に配置するボックスの側板を所定方向から受け入れて挟持するボックス挟持部(32〜34、33a、34a)と、壁の内部にその壁と平行に横架された棒状体を前記所定方向と反対方向から受け入れて挟持する棒状体挟持部(42、42a、42b)とを有し、前記ボックス挟持部に挟持したボックスの開口面を前記壁の内面に向けた状態で支持するためのボックス支持具において、ボックス挟持部を含む第1の支持金具30と、棒状体挟持部を含む第2の支持金具40とが、ボックス挟持部と前記棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で連結する連結機構(35、36、45、47a、50)を介して一体的に連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の壁の内部に通された各種のケーブルを中継したり、壁の内部のケーブルと壁面に取り付けられる各種スイッチや機器との間の配線を行なうために用いられるボックス(アウトレットボックス、配線ボックス、スイッチボックス)を、壁の内部に横架されたボルト等の棒状物に支持するためのボックス支持具に関する。
マンション、学校、工場等の各種建物を建築する現場では、商用電源のケーブルや通信用のケーブルを壁の内部の空間を利用して配線しており、それらのケーブルと壁の表面に取り付けられるスイッチやコンセント等の壁面取付機器に接続する場合には、その壁面取付機器の取付位置の裏側の壁内部にケーブル引込用のボックスを配置させ、そのボックス内に引き込んだケーブルと、壁面取付機器との間を接続する工事が行なわれている。
このような目的で使用されるボックスは、アウトレットボックス、配線ボックスあるいはスイッチボックス等と呼ばれている。そのボックスの一般的な構造を図14に示す。
図14のように、ボックス1は、合成樹脂あるいは金属材により、前面が開口され、所定の奥行きをもつ矩形箱状(一般的には正方形である)に形成され、上板1a、下板1b、両側板1c、1dおよび後板1eには、施工現場でのハンマー等による打ち込み作業でケーブル引込用の穴を容易に形成できるように円形の切り込み加工が施されている。また、側板1cの前端下部および側板1dの前端上部には、ボックス1の開口面側に、壁面取付機器のフレームなどを取り付けるための蓋体やスペーサ等(図示せず)をネジ止めするためのネジ止め片1f、1gが設けられている。
このボックス1の取付形態は各種あるが、その一つの形態として、図15のように、壁5、6(実際にはボックス取付作業後に施工される壁)に挟まれた空間(一般的に間柱間という)に横架された丸鋼や全ネジボルト等の棒状体7に、ボックス支持具10を介して取り付ける方法が従来から行なわれている。
図16は、ボックス支持具10の構造例を示すものであり、長方形状の基板11と、基板11の一端側から基板11の上面側に折り返されて、基板11の他端側から一端側へボックス1の下板1bを受入れて、基板11の上面との間でボックス1の下板1bを挟持するボックス挟持板12と、基板11の他端側から基板11の下面側に略半円筒状に延び、基板11の一端側から他端側へ向かう方向で棒状体7を受け入れて挟持する棒状体挟持板14とを有している。
ボックス挟持板12の先端部はやや上方に傾斜して延び、その両端にはボックス1の下板1bの受入方向に対して鋭角をなすようにして基板11の上面側に向かって突出する爪12a、12aが設けられている。また、棒状体挟持部14の先端部はやや下方に傾斜して延び、その両端には棒状体7の受入れ方向に対して鋭角をなすようにして基板11の下面側に向かって突出する爪14a、14aが設けられている。
このボックス支持具10を用いてボックス1を棒状体7の上部に支持する場合、図17の(a)のように、ボックス支持具10の基板11と爪12a、12aの間に、ボックス1の下板1bをその端部から奥まで受け入れる。ここで、爪12a、12aの先端と基板11との隙間は、ボックス1の下板1bの厚さより狭く設定されている。
このため、ボックス支持具10は、基板11と爪12a、12aの隙間がボックス1の下板1bの厚みによって拡がるように弾性変形して、図17の(b)のように、ボックス1の下板1bを奥まで進入させることになり、奥まで進入したボックス1の下板1bを逆方向に引き抜こうとすると、弾性復帰力により下板1bの上面側に先端部を食い込む方向に当接させている爪12a、12aにより、その引抜き方向の移動が規制される。
次に、図18の(a)のように、ボックス1を支持したボックス支持具10を、その基板11と棒状体挟持板14の爪14a、14aの間に棒状体7が進入するように移動させる。ここで、棒状体挟持板14の半円筒部分の内径は、棒状体7の外径より若干小さく設定されており、爪14a、14aの先端と基板11の下面側との距離は、棒状体7の外径より若干小さく設定されている。
したがって、ボックス支持具10は、基板11と爪14a、14aの隙間が棒状体7の外径によって押し拡げられるように弾性変形して、図18の(b)のように、棒状体7の外周が棒状体挟持板14の半円筒部分の内周全体に接する位置に達することになり、この位置からボックス支持具10を棒状体7から外す方向に移動させるようとすると、弾性復帰力により棒状体7の外周に先端部を食い込む方向に当接させている爪14a、14aにより、その方向の移動が規制される。
このようにして、壁5、6が施工される前の間柱間に架設された棒状体7の上方位置に、ボックス1を堅固に支持することができる。なお、上記構造のボックス支持具10は、例えば非特許文献1に開示されている。
ネグロス電工 電子カタログ 総合カタログ2015/16A 第199頁、第200頁(URL www.negrosu.co.jp/)
上記した従来構造のボックス支持具は、壁内部に架設された棒状体にボックスを堅固に支持することができるが、壁の隙間寸法の違いやボックス支持方向の両面化等への対応が困難であるという問題があった。
即ち、上記構造のボックス支持具10を用いた場合、壁の内部に横架された棒状体7の位置に対して支持するボックス1の開口面の位置が固定される。棒状体7の位置は、ボックスや蓋体の奥行きにより変動する。また、壁5、6の間隔は、建物の種類等、種々の要件によって異なる。
したがって、ボックス支持具10で支持されるボックス1の開口面とその開口面に対向する壁5までの距離が現場によって異なる場合がある。
ここで、図19の(a)に示しているように、壁5とボックス1の開口面との距離Lが、その後の壁面取付機器の取付作業で用いる蓋体やスペーサ等の厚みの種類等を考慮した所望距離Lsに等しければ問題無いが、例えば図19の(b)のように、壁5とボックス1の開口面との距離Lが、所望距離Lsより大きいと対応できない。
これを解決するために、図20の(a)のように、距離Lが所望距離Lsに等しくなるように、棒状体7を壁5寄りの位置に架設することが考えられる。
しかし、このようにすると、図20の(b)に示すように、前記ボックス1とは別のボックス1′を壁5と反対の壁6側に向けて設置する場合に、その距離L′を所望距離Ls′に一致させることができない場合が生じる。
したがって、このような広い間隔の壁の両面に向けて複数のボックスを同一高さに支持する場合には、図21のように、2本の棒状体7、7′を同じ高さに平行に架設し、壁5に開口面を対向させるボックス1については壁5寄りに設置した棒状体7にボックス支持具10を介して支持し、壁6に開口面を対向させるボックス1′については壁6寄りに設置した棒状体7′にボックス支持具10′を介して支持する必要があり、棒状体の架設作業が従来の2倍となって煩雑でコスト高になってしまう。
本発明は、上記課題を解決し、壁面の間隔の違いやボックス支持方向の両面化に対して、容易に且つ低コストに対応できるボックス支持具を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のボックス支持具は、
建造物の壁の内部に配置するボックス(1)の側板(1b)を所定方向から受け入れて挟持するボックス挟持部(32〜34、33a、34a)と、前記壁の内部に該壁と平行に横架された棒状体(7)を前記所定方向と反対方向から受け入れて挟持する棒状体挟持部(42、42a、42b)とを有し、前記ボックス挟持部に挟持したボックスの開口面を前記壁の内面に向けた状態で支持するためのボックス支持具において、
前記ボックス挟持部を含む第1の支持金具(30、30′)と、前記棒状体挟持部を含む第2の支持金具(40、40′)とが、前記ボックス挟持部と前記棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で連結する連結機構(35、36、45、47a、50)を介して一体的に連結されており、
該連結機構は、
前記第1の支持金具および第2の支持金具のいずれか一方の支持金具に前記所定方向に沿って設けられた長穴(36、45b)と、他方の支持金具に設けられたネジ締付け用のネジ穴(47a、49a、35a)と、前記一方の支持金具の長穴と前記他方の支持金具のネジ穴とが重なる状態で前記一方の支持金具を前記他方の支持金具に対して前記所定方向に沿って移動できるようにガイドする規制部(46a、48a、49b、49c、49d)と、前記長穴を通過して前記ネジ穴に締めつけられて前記第1の支持金具と前記第2の支持金具とを、前記ボックス挟持部と前記棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で一体的に連結するネジ(50)とを含み、
さらに、前記一方の支持金具の長穴を有する板部(35、45″)の一面側で、且つ前記ボックス挟持部に挟持されるボックスの前記側板側に向いた面側に、前記他方の支持金具の前記ネジ穴を有する板部(47、49、49′、35′)が重なり、前記長穴に重なる前記ネジ穴が、前記棒状体挟持部に挟持される棒状体と重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
このように、本発明のボックス支持具では、ボックス挟持部を含む第1の支持金具と、棒状体挟持部を含む第2の支持金具とが、ボックス挟持部と棒状体挟持部との間隔を可変できるように連結する連結機構を介して一体的に連結されているので、壁の内部に横架設された一本の棒状体に対して、壁面の間隔の違いやボックス支持方向の両面化に容易に対応でき、余分な棒状体を設置することなく、低コストにボックス支持工事が行なえる。また、その連結機構は、第1の支持金具および第2の支持金具のいずれか一方の支持金具に所定方向に沿って設けられた長穴と、他方の支持金具に設けられたネジ締付け用のネジ穴と、一方の支持金具の長穴と他方の支持金具のネジ穴とが重なる状態で一方の支持金具を他方の支持金具に対して所定方向に沿って移動できるようにガイドする規制部と、長穴を通過してネジ穴に締めつけられて第1の支持金具と第2の支持金具とを、ボックス挟持部と棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で一体的に連結するネジとを含み、一方の支持金具の長穴を有する板部の一面側で、且つボックス挟持部に挟持されるボックスの前記側板側に向いた面側に、他方の支持金具のネジ穴を有する板部が重なり、長穴に重なるネジ穴が、棒状体挟持部に挟持される棒状体と重ならない位置に設けられているので、ボックスを棒状体に支持させている状態であっても、ネジの緩め作業および締付け作業が行なえる。
本発明の実施形態の構造を示す図 本発明の実施形態の要部の平面図 本発明の実施形態の要部の側面図 本発明の実施形態の要部の平面図 本発明の実施形態の要部の側面図 本発明の実施形態の使用方法を示す側面図 本発明の実施形態の使用方法を示す側面図 本発明の実施形態の使用方法を示す側面図 本発明の実施形態の使用方法を示す平面図 本発明の別の実施形態の構造を示す図 本発明の別の実施形態の構造を示す図 本発明の別の実施形態の構造を示す図 本発明の実施形態の棒状体の断面形状が異なる場合の使用方法を示す側面図 ボックスの構造を示す図 ボックス支持具を介して壁の内部にボックスを支持する場合の配置を示す図 従来のボックス支持具の構造を示す図 従来のボックス支持具の使用方法を示す側面図 従来のボックス支持具の使用方法を示す側面図 従来のボックス支持具の使用方法を示す側面図 従来のボックス支持具の使用方法を示す側面図 従来のボックス支持具の使用方法を示す平面図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1の(a)は本発明を適用したボックス支持具20の全体図、図1の(b)はその分解図、図2、図3は、ボックス支持具20を構成する第1の支持金具30の側面図と平面図、図4、図5は、ボックス支持具20を構成する第2の支持金具40の側面図と平面図である。
図1に示しているように、ボックス支持具20は、金属板のプレス加工によって製造された第1の支持金具30と第2の支持金具40とを、ネジ50によって一体的に連結した構造を有している。
図1〜図3に示しているように、第1の支持金具30は、垂直方向に延びた概略矩形の基板31、基板31の中央中段から基板31と直交する方向に延びた第1のボックス挟持板32、基板31の両端の上段から第1のボックス挟持板32と同じ向きに延びた第2のボックス挟持板33、第3のボックス挟持板34、基板31の下端から第1のボックス挟持板32と対向するように延びた連結板35を有している。
第1のボックス挟持板32および第2、第3のボックス挟持板33、34で挟まれる部分は、基板31と直交する方向(以下、ボックス受入方向)からボックス1の側板(ここでは下板1bとするが、ボックス1の開口面を囲む4つの側板のいずれでもよい)を受け入れて挟持するボックス挟持部を形成するものである。
第2、第3のボックス挟持板33、34は下に凸のV字状に屈曲され、上方に傾斜する先端部の外縁には、ボックス受入方向に対して鋭角をなすようにして突出し、支持したボックスの抜けを規制するための爪33a、34aが基板31側に向かって延びている。第2、第3のボックス挟持板33、34の爪33a、34aの下端の位置は、第1のボックス挟持板32の上面より所定距離(支持対象のボックスの板厚より小さい)となるように設定されている。
また、連結板35の中央には、ボックス受入方向に沿った長穴36が所定長(例えば20〜30mm)に渡って形成されている。この連結板35は、後述する第2の支持金具40の連結板45とともにこの実施形態の連結機構を形成するものである。
一方、第2の支持金具40は、図1、図4、図5に示しているように、略水平方向に延びた基板41と、基板41の一端側から基板41の下方位置まで略半円筒状に延びた棒状体挟持板42と、基板41の他端側に設けられた連結板45とによって形成されている。
棒状体挟持板42の内側は、棒状体をボックス受入方向と反対の方向から受け入れるための棒状体支持部を形成するものであり、半円筒部分の内径は、受け入れる棒状体の外径より若干小さく設定され、先端からやや下方に延びた先端部42aの両側部に、棒状体受入方向に対して鋭角をなすようにして半円筒部の内側へ向かって延び、半円筒部分に受け入れた棒状体の抜けを規制するための爪42bが設けられている。
連結板45は、基板41の他端から上方に延び、上部に第1の支持金具30の連結板35を通過させるスリット46aが設けられた第1のスリット板46と、第1のスリット板46の上縁から第1のスリット板46に直交する方向に延び、その中央部にネジ50を螺着するためのネジ穴47aが設けられたネジ板47と、ネジ板47の先端から第1のスリット板46に対向するように延び、第1のスリット板46と同様に第1の支持金具30の連結板35を通過させるスリット48aが上部に設けられた第2のスリット板48とによって構成されている。2つのスリット46a、48aの高さと幅は、連結板35の厚さと幅よりそれぞれ僅かに大きく設定されていて、連結板35は、スリット46a、48aにより厚さ方向および幅方向の移動が規制された状態で長さ方向に沿って直線的にスライド移動するようにガイドされる。
このように構成された第1の支持金具30と第2の支持金具40は、図1の(a)に示しているように、第1の支持金具30の連結板35を、第2の支持金具40の第2のスリット板48のスリット48a側から挿入し、第1のスリット板46のスリット46aを通過させる。この状態で、第2の支持金具40のネジ板47のネジ穴47aは、第1の支持金具30の連結板35の長穴36に重なるので、ネジ50の先端を、連結板35の下方から長穴36を通過させてネジ板47のネジ穴47aに通して締めつけることで、第1の支持金具30と第2の支持金具40とが一体的に連結される。
そして、ネジ50を緩めることで、第1の支持金具30は、第2の支持金具40に対して、長穴36の長さ方向に移動させることができ、これによって、第1の支持金具30のボックス挟持部と第2の支持金具40の棒状体挟持部との間隔を、長穴36の長さの範囲内で可変することができ、前記した壁の間隔の違いや、ボックス支持方向の両面化に対して、一本の棒状体で容易に且つ低コストに対応できる。
次に、このボックス支持具20の使用方法について説明する。
始めに、図6の(a)に示すように、ボックス支持具20の第1の支持金具30の第1のボックス挟持板32と第2、第3のボックス挟持板33、34の先端部との間に、支持対象のボックス1の下板1bの端部を押し込む。
この際、ボックス1の下板1bの厚さは、第1のボックス挟持板32と爪33a、34aの隙間より大きいので、ボックス1の下板1bの進入によって第1のボックス挟持板32と爪33a、34aの隙間が押し広げられように第2、第3のボックス挟持板33、34が弾性変形し、図6の(b)のように、下板1bを奥まで受け入れることになる。
この状態で、ボックス1をボックス支持具20から外そうとしても、弾性復帰力によりボックス1の下板1bの内周面に強く且つ食い込む方向に当接している爪33a、34aがその移動を規制するので、弱い力で外れることはない。
次に、図7の(a)のように、ボックス支持具20の第2の支持金具40の棒状体挟持板42に、間柱に横架された棒状体7が入り込むようにボックス支持具20を手前に強く移動させる。
この際に、棒状体挟持板42の半円筒部分の内径は棒状体7の外径より若干小さく、先端側が開いているので、その半円筒部分の径が拡げられるように弾性変形して、図7の(b)のように、棒状体7が半円筒部分に入り込む。また、このとき、弾性復帰力により爪42bの先端が棒状体7の外周に強く且つ抜け方向に対して食い込む方向に当接するので、ボックス支持具20が棒状体7から簡単に外れることは無い。
上記した作業では、先にボックス支持具20にボックス1を取り付け、その後にボックス支持具20を棒状体7に取り付けていたが、先にボックス支持具20を棒状体7に取り付け、その後にボックス1をボックス支持具20に支持させてもよい。また、ボックス支持具20は、分離可能な第1の支持金具30と第2の支持金具40とで構成されているから、両者を分離させた状態で、第1の支持金具30をボックス1に取り付け、第2の支持金具40を棒状体7に取り付けておき、ボックス1に取り付けた第1の支持金具30を棒状体7に取り付けた第2の支持金具40に挿着してネジ50で連結させることもできる。
このようにして、ボックス支持具20を介してボックス1を棒状体7に支持することができる。ここで、例えば図8の(a)に示しているように、壁5、6の隙間のほぼ中間に棒状体7が固定されていて、ボックス1の前面から壁5までの距離Lが前記所望距離Lsになっていない場合には、ドライバーでネジ50を緩め、図8の(b)のように、ボックス1の位置が壁5から所望距離Lsとなるように第1の支持金具30を壁5側にずらし、ドライバーでネジ50を締めつけることで、ボックス1の前面から壁5までの距離を所望距離Lsに設定できる。
また、図9に示すように、一方の壁5だけでなく、反対の壁6に向けて別のボックス1′を支持する場合であっても、第1の支持金具30の第2の支持金具40に対する可動範囲内で任意の位置にボックスを支持することできるから、図9の(a)のように壁5、6の間隔が狭い場合だけでなく、図9の(b)のように壁5、6の間隔が広い場合であっても、壁5、6のほぼ中間に横架された一本の棒状体7で壁5側に開口面を向けたボックス1と壁6側に開口上面を向けたボックス1′をそれぞれ所望の位置に支持することができ、従来のように棒状体を壁の中心からずらして設置したり、あるいは複数の棒状体を平行に設けたりする必要がなくなり、壁面の間隔の違いやボックス支持方向の両面化に対して、容易に且つ低コストに対応できる。
なお、上記説明では、壁5、6のほぼ中間に架設された棒状体7に対してボックスを支持する場合を示したが、第1の支持金具30の第2の支持金具40に対する可動範囲は、上記構造例でいえば、第1の支持金具30の連結板35に設けた長穴36の長さによって決まる。したがって、棒状体7が壁5、6の中間から多少ずれた位置にある場合であっても、長穴36の長さによって決まる範囲でボックス支持具20の位置を可変することで、ボックス1、1を壁に5、6に対してそれぞれ所望距離の位置に固定することができる。また、この可動範囲は長穴36の長さを延ばすことで延長することができ、そのように広い範囲で間隔を可変できるようにすれば、棒状体7の架設位置が壁5、6の中間から大きく離れた位置にあっても対応できる。
また、上記構造のボックス支持具20では、第2の支持金具40の連結板45のネジ板47のネジ穴47aの位置を、棒状体挟持板42による棒状体7の挟持位置と重ならないように設けているので、第2の支持金具40が棒状体7に固定されている状態であっても、その棒状体7に邪魔されることなく、ネジ50の緩め作業および締付け作業が行なえ、第1の支持金具30の位置を随時変更することができる。
前記ボックス支持具20のボックス挟持部、棒状体挟持部および連結機構の構造は一例であって、本発明を限定するものではない。
例えば、第1の支持金具30のボックス挟持部の構造として前記図16に示したボックス支持具10の構造を用いてもよい。また、上記実施形態では、第1の支持金具30のスライド移動をガイドするために第2の支持金具40の2つのスリット板46、48を設けていたが、第2のスリット板48を省略することも可能である。この場合、スリット46aと、長穴36を通過するネジ50とにより、第2の支持金具40に対する第1の支持金具30のスライド移動がガイドされることになる。
また、上記実施形態では、第2の支持金具40のネジ穴47aを設けたネジ板47が、第1の支持金具30の連結板35の上に重なるようにしていたが、図10に示すように、第2の支持金具40として、平坦な連結板45′が基板41と連続するように形成し、第1、第2のスリット板46、48とネジ板47の機能を有するネジ板49を付属部材とする構成も可能である。
この場合、連結板45′の中央に、ネジ50のネジ部を通過させ、頭部を通過させない径の穴45aを設け、それと重なるネジ板49の中央の位置にネジ50を締めつけるためのネジ穴49aを設けるとともに、その両側から下方に延びた規制板49a、49bにより、自身の回り止めおよび連結板35の厚さ方向および幅方向の移動を規制した状態で長穴36の長さ方向に沿ってスライド移動するようにガイドする。
この構成では、ネジ50のネジ部を、第2の支持金具40の連結板45′の穴45aおよび第1の支持金具30の連結板35の長穴36を通過させ、ネジ板49のネジ穴49aに締めつけることで、第1の支持金具30と第2の支持金具40を一体的に連結することができる。そして、前記同様に、ネジ50の緩めおよび締付けにより、第1の支持金具30が挟持するボックス1の位置を壁5、6に対して適切な距離となる位置に固定することができる。
また、図11に示すように、連結板45′の一方の側縁から所定高さの規制板49dを立ち上げ、その規制板49dの上縁から連結板45′に対向するネジ板49′を延設し、連結板45′とネジ板49′の間に通した連結板35の一方の側縁を規制板49dでガイドする構造も可能である。この場合、規制板49dの高さを連結板35の厚さより若干大きく設定し、連結板45′の中央の穴45a(図10参照)と重なるネジ板49′の中央の位置にネジ穴49aを設ける。
この構成でも、ネジ50のネジ部を、第2の支持金具40の連結板45′の穴45aおよび第1の支持金具30の連結板35の長穴36を通過させ、ネジ板49′のネジ穴49aに締めつけることで、第1の支持金具30と第2の支持金具40を一体的に連結することができる。そして、前記同様に、ネジ50の緩めおよび締付けにより、第1の支持金具30が挟持するボックス1の位置を壁5、6に対して適切な距離となる位置に固定することができる。
また、前記実施形態では、ボックス1を挟持する第1の支持金具30側に長穴36を設け、棒状体7を挟持する第2の支持金具40側にネジ締付け用のネジ穴47a、49aを設けていたが、図12に示すように、ボックス1を挟持する第1の支持金具30′側にネジ締付け用のネジ穴35aを設け、棒状体7を挟持する第2の支持金具40′側に長穴45bを設けてもよい。
ここで、第1の支持金具30′の連結板35′は、基板31とほぼ等しい幅で水平方向に延び、その先端には下方に延びたスリット板37が設けられている。スリット板37には、後述の第2の支持金具40′の連結板45″の幅より僅かに広い幅で、連結板45″の厚さより僅かに大きい高さのスリット37aが設けられている。連結板35′の中央には、ネジ50を締付けるためのネジ穴35aが設けられている。
一方、第2の支持金具40には、水平な基板41の一端側から前記スリット板37の高さより若干大きな高さで上方に延びた垂直基板41′と、垂直基板41′の上端から垂直基板41′と直交する方向(棒状体受入方向)に沿って延びた長方形の連結板45″とが設けられ、その連結板45″の中央に長穴45bが設けられている。また、連結板45″は第1の支持金具30′の連結板35′と重なりあった状態で且つ長穴45bが連結板35′のネジ穴35aに重なり合う状態でスリット37aを通過できるように形成されている。
したがって、ネジ50のネジ部を第2の支持金具40′の長穴45bを通過させ、第1の支持金具30′のネジ穴35aに締めつけることで、第1の支持金具30′と第2の支持金具40′を一体的に連結させることができる。そして、前記同様に、ネジ50の緩めおよび締付けにより、長穴45bの長さに応じた範囲内で、第1の支持金具30′を第2の支持金具40′に対してスライド移動させることができ、第1の支持金具30′が挟持するボックス1の位置を壁5、6に対して適切な距離となる位置に固定することができる。
なお、この構造においても、第2の支持金具40′の長穴45bの棒状体挟持板42寄りの端が、棒状体挟持板42に挟持される棒状体7と重ならない位置に設けているので、第2の支持金具40が棒状体7に固定されている状態であっても、その棒状体7に邪魔されることなく、ネジ50の緩め作業および締付け作業が行なえ、第1の支持金具30の位置を随時変更することができる。
また、前記第1の支持金具30、30′のボックス挟持部は、肉厚の薄い(1mm程度)金属製のボックスだけでなく、肉厚の厚い(3〜4mm程度)樹脂製のボックスでも共通に受け入れて挟持できるように、第1のボックス挟持板32、第2、第3のボックス挟持板33、34の板厚、形状、第1の挟持板32と爪33a、34aの間隔等が設定されており、これにより、使用するボックスの材質を意識することなく共通に使用できる。
上記実施形態では、挟持する対象の棒状物7が丸鋼やボルト(全ネジ等)のような円形断面の場合について説明したが、例えば、図13の(a)に示すように棒状体7の断面が長方形(フラットバー)の場合や、図13の(b)に示すように棒状体7の断面が6角形の場合(正方形断面や他の多角形断面でもよい)でも、その上下方向の寸法(厚み、太さ)が半円筒形状の棒状体挟持板42の開口上端と爪42bの間隔よりやや大きいものであれば、丸鋼やボルトなどのような円形断面の棒状体と同様に挟持することができる。
また、太さや厚みが大きく異なる複数種類の棒状体が使用される場合、その棒状体の外径の種類に応じて棒状体挟持板42の内径が異なる複数種類の第2の支持金具を用意しておき、挟持する棒状体に対応した第2の支持金具を選択し、第1の支持金具30と連結して用いればよい。この場合、第1の支持金具は1種類で共通に使え、経済的である。
1……ボックス、5、6……壁、7……棒状体、20……ボックス支持具、30、30′……第1の支持金具、31……基板、32……第1のボックス挟持板、33……第2のボックス挟持板、34……第3のボックス挟持板、33a、34a……爪、35、35′……連結板、35a……ネジ穴、36……長穴、37……スリット板、37a……スリット、40、40′……第2の支持金具、41……基板、41′……垂直基板、42……棒状体挟持板、42a……爪、45、45′、45″……連結板、45b……長穴、46……第1のスリット板、47、49、49′……ネジ板、47a、49a……ネジ穴、48……第2のスリット板、50……ネジ

Claims (1)

  1. 建造物の壁の内部に配置するボックス(1)の側板(1b)を所定方向から受け入れて挟持するボックス挟持部(32〜34、33a、34a)と、前記壁の内部に該壁と平行に横架された棒状体(7)を前記所定方向と反対方向から受け入れて挟持する棒状体挟持部(42、42a、42b)とを有し、前記ボックス挟持部に挟持したボックスの開口面を前記壁の内面に向けた状態で支持するためのボックス支持具において、
    前記ボックス挟持部を含む第1の支持金具(30、30′)と、前記棒状体挟持部を含む第2の支持金具(40、40′)とが、前記ボックス挟持部と前記棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で連結する連結機構(35、36、45、47a、50)を介して一体的に連結されており、
    該連結機構は、
    前記第1の支持金具および第2の支持金具のいずれか一方の支持金具に前記所定方向に沿って設けられた長穴(36、45b)と、他方の支持金具に設けられたネジ締付け用のネジ穴(47a、49a、35a)と、前記一方の支持金具の長穴と前記他方の支持金具のネジ穴とが重なる状態で前記一方の支持金具を前記他方の支持金具に対して前記所定方向に沿って移動できるようにガイドする規制部(46a、48a、49b、49c、49d)と、前記長穴を通過して前記ネジ穴に締めつけられて前記第1の支持金具と前記第2の支持金具とを、前記ボックス挟持部と前記棒状体挟持部との間隔を可変できる状態で一体的に連結するネジ(50)とを含み、
    さらに、前記一方の支持金具の長穴を有する板部(35、45″)の一面側で、且つ前記ボックス挟持部に挟持されるボックスの前記側板側に向いた面側に、前記他方の支持金具の前記ネジ穴を有する板部(47、49、49′、35′)が重なり、前記長穴に重なる前記ネジ穴が、前記棒状体挟持部に挟持される棒状体と重ならない位置に設けられていることを特徴とするボックス支持具。
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