JP7355230B2 - アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法 - Google Patents
アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7355230B2 JP7355230B2 JP2022517295A JP2022517295A JP7355230B2 JP 7355230 B2 JP7355230 B2 JP 7355230B2 JP 2022517295 A JP2022517295 A JP 2022517295A JP 2022517295 A JP2022517295 A JP 2022517295A JP 7355230 B2 JP7355230 B2 JP 7355230B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- rhodium
- producing
- group
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J31/00—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
- B01J31/16—Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
- B01J31/24—Phosphines, i.e. phosphorus bonded to only carbon atoms, or to both carbon and hydrogen atoms, including e.g. sp2-hybridised phosphorus compounds such as phosphabenzene, phosphole or anionic phospholide ligands
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J37/00—Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
- B01J37/04—Mixing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B61/00—Other general methods
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/49—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
- C07C45/50—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C47/00—Compounds having —CHO groups
- C07C47/02—Saturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms or to hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C47/00—Compounds having —CHO groups
- C07C47/20—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C47/21—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms with only carbon-to-carbon double bonds as unsaturation
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
このため、RhH(CO)Xnを形成させるために、ヒドロホルミル化反応に先立ち、ロジウム化合物等の長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物と有機リン系配位子化合物とを混合して予めオキソガスと接触させることでRhH(CO)Xnを形成する前処理(プレカルボキシレーション)が行われている。
特許文献1において、触媒の前処理は、COガスによるスパージング前の撹拌工程でも高々85℃であり、COガスによるスパージング前に液温は50℃以下に冷却される。
・塩化Rh(III)由来のCl成分がプラントを腐食する。
・塩化Rh(III)からRhH(CO)Xnを調製した後、沈殿したRhH(CO)Xnを分離し、場合によっては更にCl成分を取り除くために洗浄する必要があり、工程が煩雑になる。
例えば、特許文献2の実施例には、酢酸ロジウム37gをメタノール2.7リットルに溶解した溶液とホスファイト化合物570gをノルマルブチルアルデヒド29kgに溶解し、85℃、0.39MPaGの条件下で一酸化炭素及び水素を含有する合成ガス(一酸化炭素:水素=1:1(モル比))の雰囲気下で2時間カルボニル化させて前処理することが記載されている。
特許文献3の実施例には、窒素置換下の100Lの撹拌機付き反応器に酢酸ロジウム38.8g、トリフェニルホスフィン15kg、トルエン70Lを仕込み、撹拌機強度1kW/m3で撹拌させながらオキソガス(H2/CO=1.02)で反応器内の圧力を1.7MPaGとして、熱媒などで反応液温度を70℃として前処理することが記載されている。
アルデヒドの工業的な製造においては、従来技術を更に改良して、Rh錯体触媒の活性をより一層高め、ヒドロホルミル化反応の反応速度及び目的物の収率等を高めて生産効率を向上させることが望まれている。
すなわち、本発明は、Rh錯体触媒等の長周期型周期表第8~10族遷移金属錯体触媒を用いた、原料オレフィンのヒドロホルミル化反応によるアルデヒドの製造において、前処理によるRh錯体触媒等の第8~10族遷移金属錯体触媒の活性化効果をより一層高め、アルデヒドを効率的に製造することが可能な、アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法を提供することを課題とする。
(1)長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を、該混合液の液温が95℃以上135℃以下、及び、前記第8~10族遷移金属化合物由来の遷移金属に対する前記有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(2)前記触媒混合液を用いて前記ヒドロホルミル化反応を行う反応工程
(3)長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を、該混合液の液温が95℃以上135℃以下の範囲内、且つ、酢酸ロジウム由来のロジウムに対する有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(4)前記触媒混合液に貧溶媒を混合した後、前記第8~10族遷移金属-有機リン系錯体触媒を晶出させ、晶出した該錯体触媒を前記触媒混合液から回収する回収工程
本発明のアルデヒドの製造方法の第一の実施態様は、後述する触媒の存在下に、後述する原料オレフィンを水素及び一酸化炭素と反応させるヒドロホルミル化反応によりアルデヒドを製造する方法であって、下記(1)及び(2)の工程を含む、アルデヒドの製造方法である。
(1)長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物(以下、「第8~10族遷移金属化合物」という。)、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液(以下、「混合液(1)」という。)を、該混合液の液温が95℃以上135℃以下、及び、前記混合液(1)中の前記第8~10族遷移金属化合物由来の遷移金属(以下、単に「第8~10族遷移金属」という。)に対する前記有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(2)前記触媒混合液を用いて前記ヒドロホルミル化反応を行う反応工程
本発明の触媒の製造方法は、下記(3)及び(4)の工程を含む。
(3)第8~10族遷移金属化合物、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液(以下、「混合液(3)」という。)を、該混合液(3)の液温が95℃以上135℃以下の範囲内で、該混合液(3)中の酢酸ロジウム由来のロジウムに対する有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(4)前記触媒混合液に貧溶媒を混合した後、第8~10族遷移金属-有機リン系錯体触媒を晶出させ、晶出した該錯体触媒を前記触媒混合液から回収する回収工程
本発明の触媒の製造方法において、前記一価以上三価以下のロジウム化合物としては、上述した理由と同様の理由により、酢酸ロジウムを用いることができる。
本発明の触媒の製造方法において、前記有機リン系配位子化合物としては、特に限定されず、トリフェニルホスフィンを用いることができる。
<混合液の調製>
本発明のアルデヒドの製造方法の第一及び第二の実施態様、並びに、本発明の触媒の製造方法(以下、これらをまとめて「本発明」と称す場合がある。)における前処理工程では、まず、酢酸ロジウム等の第8~10族遷移金属化合物と有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を調製する。この混合液中の溶質はすべて溶解している必要はなく、一部は溶解せずに分散していてもよい。
酢酸ロジウムのアルコールに対する溶解度はメタノール>エタノール>イソプロパノールの順で大きく、アルコールの炭素数が多くなる程、酢酸ロジウム等の第8~10族遷移金属化合物が溶解し難くなる。このため、アルコール溶媒としてはメタノールを用いることが好ましい。
従って、酢酸ロジウムをアルコールに溶解したアルコール溶液は、水分量1~10質量%のアルコール溶液であることが好ましい。更に好ましくは、水分量3~7質量%のアルコール溶液である事が好ましい。
(前処理工程の液温)
本発明では、上記のようにして調製した混合液をオキソガス(水素及び一酸化炭素)と接触させて触媒混合液を得る。
該混合液とオキソガスとを接触させる際の混合液の液温(以下、「前処理工程の液温」という。)の下限は、触媒の活性化効果が得られ、オキソ化における副生成物の生成を抑制できる観点から、95℃以上であり、100℃以上が好ましく、105℃以上がより好ましい。一方、前処理工程の液温の上限は、触媒の失活が抑制され、触媒の活性化効果が得られる観点から、135℃以下であり、130℃以下が好ましく、125℃以下がより好ましい。
本発明において、前記混合液とオキソガスとを接触させる際の系内の圧力(以下、「前処理工程の圧力」という。)の下限は、特に限定されないが、0.5MPaG以上が好ましい。前処理工程の圧力の下限が0.5MPaG未満では、触媒の活性化効果が不十分となる。前処理工程の圧力は1.0MPaG以上がより好ましく、3.0MPaG以上がさらに好ましい。一方、前処理工程の圧力の上限は、特に限定されないが、圧力が高すぎると、反応器の設計圧が高くなることから、通常10MPaG以下が好ましく、6.0MPaG以下がより好ましく、5.0MPaG以下がさらに好ましい。
本発明において、前処理工程の液温の下限を95℃以上とすることで、Rh錯体触媒等の第8~10族遷移金属錯体触媒の活性化効果を高めることができるメカニズムの詳細は明らかではないが、以下のように推察される。
例えば、Rh(III)を還元してRh(I)錯体に変換する反応には吸熱反応が含まれるため、熱が必要になる。このため、前処理工程の液温度を高くしないと、高活性な錯体が得られない。
本発明では、このような観点から、前処理工程の液温度を高くすることでRh錯体触媒等の第8~10族遷移金属錯体触媒の活性化効果を高める。
このように液温を上げる観点から、Rh錯体触媒等の第8~10族遷移金属錯体触媒の有機リン系配位子化合物としては、耐熱性の高いもの、例えばトリフェニルホスフィンを用いることが好ましい。
また、上述したように、前処理工程の液温の上限を135℃以下とすることで、Rh錯体触媒等の第8~10族遷移金属錯体触媒の失活を抑制し、活性化効果を良好に維持することができる。
本発明において、前述のように調製した混合液をオキソガスと接触させるには、上述した理由により、好ましくは混合液を仕込んだ容器にオキソガスを0.5~10MPaG程度の圧力で圧入し、この容器の全圧が0.5~10MPaG、液温95~135℃の範囲となるように維持しながら0.5~5時間程度撹拌すればよい。
以下に、本発明の触媒の製造方法における(4)の工程、即ち、
(4)前記触媒混合液に貧溶媒を混合した後、第8~10族遷移金属-有機リン系錯体触媒を晶出させ、晶出した該錯体触媒を前記触媒混合液から回収する回収工程
について説明する。
本発明の触媒の製造方法における前記(3)の工程は、前述した本発明の前処理工程において挙げた条件と同様の条件で行うことができる。
第8~10族遷移金属の回収率の観点から、貧溶媒としては、水と炭素数1~3のアルコールとの混合物が好ましい。その混合比(体積比率)は、水:アルコールが通常5:1~1:5、好ましくは1:1~1:4である。水の比率が少ないと錯体の溶解度の理由から回収率が低下し、逆に水の比率が高すぎても系が油水の2相となり、良好な回収率が得られない。
本発明のアルデヒドの製造方法の第一の実施の形態および第二の実施の形態では、上記前処理工程後のヒドロホルミル化反応工程において、前処理を経た触媒混合液の存在下、反応器に、原料オレフィンとオキソガスを供給して、ヒドロホルミル化反応を行うことによりアルデヒドを得る。
また、反応媒体としては、反応で生成するアルデヒドや、その三量体や四量体などのアルデヒド縮合物を用いることもできる。さらに、原料オレフィンと同炭素数を有するパラフィン類を用いることもできる。例えば、プロピレンのヒドロホルミル化であれば、トルエンやブチルアルデヒド又は3量体や4量体などのアルデヒド縮合物との混合物を用いるのが好ましい。
反応器から抜き出された反応液からの生成アルデヒドの分離は、蒸留、蒸発、ガスストリッピング、ガス吸収又は抽出等の任意の分離操作及び装置を選んで行うことができる。これらの中でも、好ましくは蒸留による分離である。この場合、蒸留塔を用いて、塔頂より生成アルデヒドを主成分として含む成分を留出させて分離することができる。蒸留の条件としては、特に限定されないが、通常は、塔底温度が50~150℃であることが好ましい。塔内の圧力は、特に限定されないが、通常0.01~0.1MPaであることが好ましい。
酢酸ロジウム水溶液(酢酸ロジウム濃度28質量%)(商品名:酢酸ロジウムL、エヌ・イーケムキャット株式会社製)
トリフェニルホスフィン(商品名:TPP、北興化学工業株式会社製)
<混合液の調製>
内部を窒素置換した0.5Lの撹拌機付き反応器に、第8~10族遷移金属化合物として酢酸ロジウムの水溶液(酢酸ロジウム濃度28質量%)にメタノールを混合した溶液3.63g(酢酸ロジウム濃度2.12質量%、水分量5.45質量%)と、有機リン系配位子化合物としてトリフェニルホスフィン(TPP)をトルエンに溶解した溶液159.44g(トリフェニルホスフィン濃度0.54mol/L)を仕込み、反応器内の液を、上下撹拌機を用いて撹拌した。
次いで、オキソガス(水素/一酸化炭素=1(モル比))を該ガスの圧力が1.5MPaとなるように反応器内の液(混合液)に圧入し、昇温を開始した。反応器内の液の温度が120℃になったところで反応器内の全圧が2.0MPaとなった。反応器内の液の温度を120℃に維持しながら2時間撹拌を行った。
次いで、反応器内の内液を室温(25℃)まで冷却し、オキソガスを脱圧した後、反応器へプロピレンを10g供給した後、反応器内の液の温度を110℃まで昇温した。オキソガス(水素/一酸化炭素=1(モル比))を反応器中での該ガスの圧力が2.0MPaとなるように圧入した後、この圧力及び温度を維持したまま、1.5時間ヒドロホルミル化反応を行った。
ヒドロホルミル化反応中に、オキソガスの減少量からプロピレンの減少量を求めた。更にプロピレンの量が半分になるまでの時間(半減期)を求めたところ、11.85分であった。この半減期は触媒活性の指標であり、この値が小さいほど、ロジウム錯体触媒の触媒活性が高い傾向にある。
次いで、算出した反応速度を用いて、下記式(1)を用いて算出したロジウム錯体触媒の活性率は、95.0%であった。ロジウム錯体触媒の活性率は触媒活性のもう一つの指標であり、この値が大きいほど、ロジウム錯体の触媒活性が高い傾向にある。
実施例1において、プレカルボニレーションを行わなかったこと以外は実施例1と同様の条件で、ヒドロホルミル化反応を行って半減期及びロジウム錯体触媒の活性率を求めた。結果を表2に記載した。
プレカルボニレーション(前処理)の温度を、実施例1における120℃から、表1記載のとおりに変更したこと以外は実施例1と同様の条件で、ヒドロホルミル化反応を行ってプロピレン量の半減期、ロジウム錯体触媒の活性率及びプロパン化率を求めた。結果を表2に記載した。
プレカルボニレーション(前処理)に供する混合液の組成と、圧力、温度、時間を、表1記載のとおりに変更すると共に、ヒドロホルミル化反応条件を表2記載のとおり変更したこと以外は実施例1と同様に行って、プロピレン量の半減期、ロジウム錯体触媒の活性率及びプロパン化率を求めた。結果を表2に記載した。
(プロピレン量の半減期)
A:12.3分以下
B:12.3分を超え14.0分以下
C:14.0分超
(ロジウム錯体触媒の活性率)
A:90.0%以上
B:80.0%以上90.0%未満
C:80.0%未満
(プロパン化率)
A:0.420%以下
B:0.420%を超え0.500%以下
C:0.500%超
特に、図1に示されるように、実施例2~4の条件では、ロジウム錯体触媒の触媒活性が特に優れていた。
本出願は、2021年3月30日付で出願された日本特許出願2021-056855及び2021年11月26日付で出願された日本特許出願2021-192233に基づいており、その全体が引用により援用される。
Claims (16)
- 触媒の存在下に、原料オレフィンを水素及び一酸化炭素と反応させるヒドロホルミル化反応によりアルデヒドを製造する方法であって、
下記(1)及び(2)の工程を含む、アルデヒドの製造方法。
(1)長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を、該混合液の液温が95℃以上135℃以下、及び、前記第8~10族遷移金属化合物由来の遷移金属に対する前記有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(2)前記触媒混合液の存在下、原料オレフィンを水素及び一酸化炭素と反応させて前記ヒドロホルミル化反応を行う反応工程 - 前記第8~10族遷移金属化合物由来の遷移金属の含有割合が、前記混合液の総質量に対して、40質量ppm以上500質量ppm以下である、請求項1に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記第8~10族遷移金属化合物が、一価以上三価以下のロジウム化合物を含む、請求項1又は2に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記一価以上三価以下のロジウム化合物が、酢酸ロジウムである、請求項3に記載のアルデヒドの製造方法。
- 触媒の存在下に、原料オレフィンを水素及び一酸化炭素と反応させるヒドロホルミル化反応によりアルデヒドを製造する方法において、
酢酸ロジウム、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程と、該触媒混合液の存在下、原料オレフィンを水素及び一酸化炭素と反応させて前記ヒドロホルミル化反応を行う反応工程とを有し、
該前処理工程において、該水素及び一酸化炭素と接触させる該混合液の液温を95℃以上135℃以下、且つ、酢酸ロジウム由来のロジウムに対する有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内とする、アルデヒドの製造方法。 - 酢酸ロジウム由来のロジウムの含有割合が、前記混合液の総質量に対して、40質量ppm以上500質量ppm以下である、請求項4又は5に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記混合液を、酢酸ロジウムをアルコールに溶解したアルコール溶液と、有機リン系配位子化合物を芳香族炭化水素溶媒に溶解した芳香族炭化水素溶液とを混合することにより調製する、請求項4~6のいずれか一項に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記アルコールがメタノールである請求項7に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記アルコール溶液が更に水を含む、請求項7又は8に記載のアルデヒドの製造方法。
- 前記有機リン系配位子化合物のリン原子換算の含有割合が、前記混合液の総質量に対して、2.8質量%以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載のアルデヒドの製造方法。
- 下記(3)及び(4)の工程を含む、触媒の製造方法。
(3)長周期型周期表第8~10族遷移金属化合物、有機リン系配位子化合物及び有機溶媒を含む混合液を、該混合液の液温が95℃以上135℃以下の範囲内、且つ、酢酸ロジウム由来のロジウムに対する有機リン系配位子化合物のリンのモル比率が200以上400以下の範囲内で、水素及び一酸化炭素と接触させ、触媒混合液を得る前処理工程
(4)前記触媒混合液に貧溶媒を混合した後、前記第8~10族遷移金属-有機リン系錯体触媒を晶出させ、晶出した該錯体触媒を前記触媒混合液から回収する回収工程 - 前記(3)の工程において、反応系内の圧力を0.5MPaG以上10MPaG以下とする、請求項11に記載の触媒の製造方法。
- 前記(4)の工程において、前記貧溶媒として水及びアルコールから選ばれる少なくとも1種を混合した後に、前記触媒混合液を10℃以下まで冷却する、請求項11又は12に記載の触媒の製造方法。
- 前記混合液を、前記第8~10族遷移金属化合物をアルコールに溶解したアルコール溶液と、有機リン系配位子化合物を芳香族炭化水素溶媒に溶解した芳香族炭化水素溶液とを混合することにより調製する、請求項11~13のいずれか一項に記載の触媒の製造方法。
- 前記第8~10族遷移金属化合物が、一価以上三価以下のロジウム化合物を含む、請求項11~14のいずれか一項に記載の触媒の製造方法。
- 前記一価以上三価以下のロジウム化合物が、酢酸ロジウムである、請求項15に記載の触媒の製造方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021056855 | 2021-03-30 | ||
JP2021056855 | 2021-03-30 | ||
JP2021192233 | 2021-11-26 | ||
JP2021192233 | 2021-11-26 | ||
PCT/JP2022/011630 WO2022209855A1 (ja) | 2021-03-30 | 2022-03-15 | アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2022209855A1 JPWO2022209855A1 (ja) | 2022-10-06 |
JP7355230B2 true JP7355230B2 (ja) | 2023-10-03 |
Family
ID=83458891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022517295A Active JP7355230B2 (ja) | 2021-03-30 | 2022-03-15 | アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7355230B2 (ja) |
BR (1) | BR112023019467A2 (ja) |
WO (1) | WO2022209855A1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169131A (ja) | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | ヒドロホルミル化方法 |
JP2006281211A (ja) | 2006-05-22 | 2006-10-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | ロジウム錯体溶液の調製方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2913820B2 (ja) * | 1989-11-20 | 1999-06-28 | 三菱化学株式会社 | ヒドロホルミル化方法 |
JP3528244B2 (ja) * | 1994-06-30 | 2004-05-17 | 三菱化学株式会社 | ロジウム系錯体触媒の製造方法及びその触媒を用いたヒドロホルミル化方法 |
JPH10291996A (ja) * | 1997-04-22 | 1998-11-04 | Mitsubishi Chem Corp | ロジウム錯体溶液の調製方法 |
-
2022
- 2022-03-15 JP JP2022517295A patent/JP7355230B2/ja active Active
- 2022-03-15 BR BR112023019467A patent/BR112023019467A2/pt unknown
- 2022-03-15 WO PCT/JP2022/011630 patent/WO2022209855A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169131A (ja) | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | ヒドロホルミル化方法 |
JP2006281211A (ja) | 2006-05-22 | 2006-10-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | ロジウム錯体溶液の調製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2022209855A1 (ja) | 2022-10-06 |
BR112023019467A2 (pt) | 2023-12-05 |
JPWO2022209855A1 (ja) | 2022-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1980001691A1 (en) | Process for the preparation of aldehydes | |
EP3083541A1 (en) | Hydroformylation process | |
EP2699350B1 (en) | Methods to store transition metal organophosphorous ligand based catalysts | |
CN111344273A (zh) | 醛制造方法及醇制造方法 | |
KR20210015839A (ko) | 하이드로포밀화 공정의 제어 방법 | |
EP3374340B1 (en) | Process for producing aldehydes | |
CN111278560B (zh) | 从氢甲酰化方法回收铑的方法 | |
JP7355230B2 (ja) | アルデヒドの製造方法及び触媒の製造方法 | |
JP4534732B2 (ja) | ヒドロホルミル化方法 | |
JP4548103B2 (ja) | ヒドロホルミル化方法 | |
JP4835228B2 (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
WO2023095907A1 (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
JP2023079892A (ja) | 金属錯体触媒の製造方法、アルデヒドの製造方法 | |
JP2006169131A (ja) | ヒドロホルミル化方法 | |
JP4457780B2 (ja) | ヒドロホルミル化プロセス | |
TWI852914B (zh) | 自氫甲醯化方法回收銠之方法 | |
EP4448170A1 (en) | Compounds, transition metal complex hydroformylation catalyst precuror compositions comprising such compounds, and hydroformylation processes | |
WO2023114578A1 (en) | Transition metal complex hydroformylation catalyst precuror compositions comprising such compounds, and hydroformylation processes | |
JP2013147445A (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
JPH08225481A (ja) | アルデヒド類の製造方法 | |
JP4595495B2 (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
EP4054762A1 (en) | Processes for recovery of rhodium from a hydroformylation process | |
JP2021187800A (ja) | アルデヒドの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230904 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7355230 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |