JP7354499B2 - 構造物 - Google Patents
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Description
先ず、第一実施形態について説明する。
図1には、第一実施形態に係る構造物10が示されている。構造物10は、複数階(複数層)を有している。また、構造物10は、各階の床を形成するスラブ12、及びスラブ12を支持する梁14等を有している。この構造物10の外壁部16には、ダブルスキン構造20が適用されている。
ダブルスキン構造20は、内側外装材22及び外側外装材24を有している。内側外装材22及び外側外装材24は、外装面材で形成されており、外壁部16の厚み方向(矢印T方向)に互いに対向して配置されている。
ダブルスキン構造20には、複数の遮水機構50が設けられている。複数の遮水機構50は、下側通気口30よりも上側で、かつ、上側通気口32よりも下側に配置されている。また、複数の遮水機構50は、ダブルスキン構造20内の空間26に、上下方向に間隔を空けて設けられている。より具体的には、遮水機構50は、各階のスラブ12(壁部22A)と、当該スラブ12と対向する外側外装材24の枠状部24Aとの間に設けられている。
図1に示されるように、構造物10には、図示しない公共雨水管に雨水を排水する雨水処理設備60が設けられている。雨水処理設備60は、雨樋62と、雨水枡64と、排水管66とを備えている。
制御部は、例えば、CPU、メモリ、及び記録装置を含むコンピュータで構成されている。また、制御部には、各階の遮水機構50、及び複数の開閉弁62V,70V,74Vが電気的に接続されている。さらに、制御部は、構造物10がある地域の降水量予報を受信する受信部を有している。この制御部は、一例として、構造物10がある地域の降水量予報に基づいて、遮水機構50、及び複数の開閉弁62V,70V,74Vの動作を制御可能とされている。
次に、第一実施形態の作用について説明する。
先ず、ダブルスキン構造20の作用について説明する。図1に示される構造物10では、下側通気口30及び上側通気口32の開閉機構40が開放状態とされている。この開放状態では、外側外装材24の下側通気口30及び上側通気口32が開放される。
次に、雨水処理設備60の作用について説明する。図1には、雨樋62の開閉弁62Vが開放されるとともに、各階の雨水供給管70及び雨水排出管74の開閉弁70V,74Vが閉塞された状態が示されている。なお、図1では、前述したように、各階の遮水機構50が解除状態とされている。
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同じ構成の部材等には、同符号を付して説明を適宜省略する。
図4及び図5には、第二実施形態に係る構造物80が示されている。構造物80は、一階F1を有している。また、構造物80は、基礎81、一階F1の床を形成するスラブ82、構造物80の屋根を形成する屋根スラブ84、及び屋根スラブ84を支持する梁86等を有している。この構造物80の外壁部88には、ダブルスキン構造90が適用されている。
ダブルスキン構造90は、内側外装材22及び外側外装材24を有している。この外側外装材24と内側外装材22との間に、空間26が形成されている。また、ダブルスキン構造90内の空間26に、雨水が貯留可能とされている。つまり、本実施形態では、ダブルスキン構造90内の空間26全体が、貯水空間とされている。
ダブルスキン構造90には、遮水機構100が設けられている。遮水機構100は、起伏式の遮水板(防水板)102と、可動アーム104とを有している。
図4に示されるように、構造物80には、屋上(屋根)84Aで集水された雨水を再利用する雨水処理設備110が設けられている。雨水処理設備110は、ろ過装置114と、給水器116と、雨水排出管118と、ポンプ120とを備えている。
制御部には、遮水機構100が電気的に接続されている。また、制御部には、例えば、構造物80の屋上84Aに降雨した雨水を検知する図示しない降雨センサが電気に接続されている。この制御部は、一例として、降雨センサで検知された降雨情報に基づいて、遮水機構100の動作を制御する。
次に、第二実施形態の作用について説明する。
先ず、ダブルスキン構造90の作用について説明する。図4に示される構造物80では、下側通気口30及び上側通気口32の開閉機構40が開放状態とされている。この開放状態では、外側外装材24の下側通気口30及び上側通気口32が開放されている。
次に、雨水処理設備110の作用について説明する。図4では、前述したように、遮水機構100が解除状態とされている。
次に、上記第一実施形態及び第二実施形態の変形例について説明する。なお、以下では、上記第一実施形態を例に各種の変形例について説明するが、これらの変形例は、上記第二実施形態にも適宜適用可能である。
22 内側外装材
22B 透光部
24 外側外装材
24B 透光部
26 空間
30 下側通気口
32 上側通気口
50 遮水機構
52 回転仕切板(仕切部材)
70A 雨水供給口
74A 雨水排出口
80 構造物
100 遮水機構
112 雨水供給口
118A 雨水排出口
Claims (5)
- 内側外装材と、
前記内側外装材の外側に配置され、該内側外装材との間に空間を形成する外側外装材と、
前記空間に通じる下側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、前記空間に通じる上側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、屋上に降雨した雨水を前記空間内に供給する雨水供給口と、
前記下側通気口からの雨水の流出を制限する制限状態と、前記制限を解除する解除状態と、に切り替えられる遮水機構と、
を備える構造物。 - 内側外装材と、
前記内側外装材の外側に配置され、該内側外装材との間に空間を形成する外側外装材と、
前記空間に通じる下側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、前記空間に通じる上側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、前記空間内に雨水を供給する雨水供給口と、
前記下側通気口からの雨水の流出を制限する制限状態と、前記制限を解除する解除状態と、に切り替えられる遮水機構と、
を備え、
前記遮水機構は、前記下側通気口よりも上側で、かつ、前記雨水供給口よりも下側に配置され、前記制限状態において前記空間を上下に仕切る仕切部材を有する、
構造物。 - 内側外装材と、
前記内側外装材の外側に配置され、該内側外装材との間に空間を形成する外側外装材と、
前記空間に通じる下側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、前記空間に通じる上側通気口と、
前記下側通気口よりも上側に配置され、前記空間内に雨水を供給する雨水供給口と、
前記下側通気口からの雨水の流出を制限する制限状態と、前記制限を解除する解除状態と、に切り替えられる遮水機構と、
を備え、
前記雨水供給口は、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記遮水機構は、複数の前記雨水供給口の下側にそれぞれ設けられる、
構造物。 - 前記内側外装材及び前記外側外装材は、透光性を有する透光部をそれぞれ有する、
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の構造物。 - 前記雨水供給口よりも下側に配置され、前記空間内に貯留された雨水を排出する雨水排出口を備える、
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の構造物。
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