JP7352456B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
即ち、本開示の態様にかかる電子写真感光体は、支持体と、該支持体上の単層型の感光層と、を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、下記式(5)で示されるターフェニル化合物、及びシリカ粒子を含有し、
該シリカ粒子が、下記式(1)で示されるシランカップリング剤、下記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び下記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている、
ことを特徴とする。
[電子写真感光体]
本実施形態に係る電子写真感光体は、支持体と、支持体上に単層型の感光層を有する。感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、ターフェニル化合物及びシリカ粒子を有する。シリカ粒子は、上記式(1)で示されるシランカップリング剤、上記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び上記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている。
ここで、図1は、本実施形態に係る電子写真感光体の一例の一部断面を概略的に示している。
単層型の感光層を有する電子写真感光体104は、図1(a)に示すように、支持体101上に、単層型の感光層102が直接設けられてもよい。また、図1(b)に示すように、支持体101上に、下引層103及び単層型の感光層102が設けられてもよい。
本開示の態様において、電子写真感光体は、支持体を有する。本開示の態様において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
本開示の態様において、支持体の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電荷注入阻止機能を付与することができる。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤を更に含有してもよい。
本開示の態様において、支持体、もしくは支持体上に設けた下引き層上には単層型の感光層を設ける。本開示の態様における単層型の感光層は、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、ターフェニル化合物及び本開示の態様に係るシランカップリング剤で表面処理されたシリカ粒子を有する。
結着樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーンアルキッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、スチレン-アルキッド樹脂、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリシラン等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生材料としては、例えば、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、ジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料が、適用される。更に、ペリレン顔料、ピロロピロール顔料、フタロシアニン顔料、酸化亜鉛、三方晶系セレン等の電子写真感光体に用いられる公知の電荷発生材料が適用される。
中でも、感光体の高感度化、電荷発生材料の分散の点から、電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料、ガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種が適用されることが好ましい。
本開示の態様の効果が高まる点で、無金属フタロシアニン顔料であることがより好ましい。
電荷発生材料の含有量は、例えば、結着樹脂の全質量に対して、0.05質量%以上30質量%以下であり、好ましくは1質量%以上15質量%以下であり、より望ましくは2質量%以上10質量%以下である。
正孔輸送材料としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
正孔輸送材料は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
正孔輸送材料の含有量としては、例えば、感光層の全質量に対して、1質量%以上50質量%以下であり、好ましくは5質量%以上40質量%以下である。
電子輸送材料としては、例えば、キノン系化合物、ジイミド系化合物、ヒドラゾン系化合物、マロノニトリル系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸、及びジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。キノン系化合物としては、例えば、ジフェノキノン系化合物、アゾキノン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、ニトロアントラキノン系化合物、及びジニトロアントラキノン系化合物が挙げられる。
これらの電子輸送材料は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
電子輸送材料の含有量としては、例えば、感光層の全質量に対して、1質量%以上50質量%以下であり、好ましくは5質量%以上40質量%以下である。
ターフェニル化合物としては、置換もしくは無置換のo-ターフェニル、置換もしくは無置換のm-ターフェニル、置換もしくは無置換のp-ターフェニルが挙げられる。置換ターフェニルの置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
シリカ粒子としては、例えば、合成シリカが挙げられる。合成シリカとしては、乾式シリカ粒子、湿式シリカ粒子が挙げられる。
本開示の態様においてシリカ粒子は、下記式(1)で示されるシランカップリング剤で表面処理される。
本開示の態様における単層型の感光層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
本開示の態様における単層型の感光層は、上述の各材料及び溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、その塗布液で感光層となる塗膜を支持体上又は下引き層に形成し、塗膜を乾燥させることで形成される。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
本開示の他の態様のプロセスカートリッジは、上記の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とする。
[製造例1]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)100部、及び表面処理剤としてオクチルトリメトキシシラン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P1を得た。
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤としてエチルトリメトキシシラン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P2を得た。
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)を100部、及び表面処理剤として例示化合物2-1(トリメトキシフェニルシラン(東京化成工業(株)製))を2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P3を得た。
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤として3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P4を得た。
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤としてビニルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P5を得た。
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)100部、及び表面処理剤として1,1,1,3,3,3,-ヘキサメチルジシラザン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P6を得た。
[実施例感光体の製造例1]
結着樹脂として、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂を47質量部と、電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料を2質量部用いた。更に、正孔輸送材料として、下記式(6)で示される化合物を22質量部、電子輸送材料として、下記式(7)で示される化合物を22質量部、ターフェニル化合物として、下記式(5-1)で示される化合物を2質量部用いた。更に、シリカ粒子として、上記製造したシリカ粒子P1を5質量部用いた。上記材料全量と、溶剤として、テトラヒドロフラン350質量部と、からなる混合物を、直径1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルにて4時間分散し、感光層用塗布液を得た。
この感光層用塗布液を浸漬塗布法にて、直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウム支持上に塗布し、100℃で40分間乾燥させて、厚さ30μmの単層型の感光層を形成することで実施例感光体(1)を作製した。
以上の工程を経て、実施例感光体(1)を作製した。
<電気特性評価>
評価装置として、キヤノン社製の電子写真装置(複写機)(商品名:iR-ADV C5255)の改造機を用いた。
電子写真感光体の表面電位の測定は、評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位プローブ(商品名:model6000B-8、トレック社製)を固定し、表面電位計(model344:トレック社製)を使用して行った。
23℃/50%RH環境下で、評価に用いる電子写真感光体の暗部電位(Vd)が-750Vになるように調整した。次に、露光装置の露光光量の条件一定の下、電子写真感光体の表面の明部電位(Vl)を評価した。
評価結果を表1に示す。明部電位(Vl)が-250[V]~0[V]の場合、電気特性が良好と判断した。
続いて、印字率5%濃度のテストチャートを用いて、A4横送りで5000枚の耐久画出しを行い、耐久画出し終了後に感光層の膜厚を測定した。耐久前後の膜厚の変化量を感光層の摩耗量[μm]とした。
評価結果を表1に示す。感光層の摩耗量が1.0μm以下の場合、耐摩耗性が良好と判断した。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P2に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(2)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1の添加量を、37質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(3)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1の添加量を、42質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(4)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、ターフェニル化合物を、下記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(5)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P3に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(6)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料を、チタニルフタロシアニン顔料に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(7)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
シリカ粒子P1の添加量を、40質量部に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(8)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
シリカ粒子P1の添加量を、50質量部に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(9)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
ターフェニル化合物として、上記式(5-1)で示される化合物を、上記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(10)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
ターフェニル化合物として、上記式(5-1)で示される化合物を、上記式(5-3)で示される化合物に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(11)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P4に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(12)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P5に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(13)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、無金属フタロシアニン顔料を、チタニルフタロシアニン顔料に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(14)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例12において、シリカ粒子P4の添加量を、40質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(15)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例12において、ターフェニル化合物を、上記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(16)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P6に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(1)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、未処理のシリカ粒子SO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(2)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子を添加しなかったこと以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(3)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例感光体の製造例1において、上記式(5-1)で示される化合物を添加しなかったこと以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(4)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
シリカ粒子の表面処理剤として前記式(1)で示されるシランカップリング剤を用いることで、シリカ粒子の疎水性と嵩高さが向上し、ターフェニル化合物がシリカ粒子の表面処理剤に補足され難くなったためと推察する。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
又、シリカ粒子の表面処理剤として前記式(2)で示されるシランカップリング剤を用いることで、シリカ粒子表面のアリール基とターフェニル化合物の相互作用により、ターフェニル化合物のシリカ粒子に起因する凝集が抑制されたためと推察する。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
又、シリカ粒子の表面処理剤として前記式(3)で示されるビニル基を有するシランカップリング剤を用いることで、理由は明確でないが、ターフェニル化合物がシリカ粒子の表面処理剤に補足され難くなったためと推察している。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
102…感光層
103…下引き層
104…単層型の感光層を有する電子写真感光体
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (6)
- 支持体と、該支持体上の単層型の感光層と、を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、下記式(5)で示されるターフェニル化合物、及びシリカ粒子を含有し、
該シリカ粒子が、下記式(1)で示されるシランカップリング剤、下記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び下記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている、
ことを特徴とする電子写真感光体。
- 前記式(5)中、R51、R52、及びR53が、それぞれ水素原子である、請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記感光層における、表面処理されている前記シリカ粒子の含有量が、前記感光層の全質量に対して30質量%以下である、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生材料が、無金属フタロシアニンである、請求項1~3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、除電手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能である、ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の電子写真感光体、並びに、帯電手段、露光手段、現像手段、及び転写手段を有する、ことを特徴とする電子写真装置。
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