JP7352456B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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Description

本開示は電子写真感光体、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
電子写真感光体は、像担持体として電子写真方式の画像形成装置(例えば、プリンター、及び複合機)において用いられる。電子写真感光体は、感光層を備える。電子写真感光体としては、例えば、積層型電子写真感光体、及び単層型電子写真感光体が挙げられる。
積層型電子写真感光体は、電荷発生の機能を有する電荷発生層と、電荷輸送の機能を有する電荷輸送層とを含む機能分離型の感光層を備える。単層型電子写真感光体は、電荷発生の機能と、電荷輸送の機能とを有する感光層を備える。
特許文献1には、添加剤としてビフェニル誘導体を有する感光層に、さらにシリカ粒子を含有させる技術が記載されている。
特開2015-169859号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子写真感光体では、耐摩耗性と電気特性の両立が十分ではない場合があった。
本開示の一態様は、支持体と、支持体上に形成された単層型の感光層を有する電子写真感光体において、耐摩耗性に優れ、且つ電気特性が良好な電子写真感光体を提供に向けたものである。
更に、本開示の他の態様によれば、耐摩耗性に優れ、且つ電気特性が良好な電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供される。
上記の目的は以下の本開示の態様によって達成される。
即ち、本開示の態様にかかる電子写真感光体は、支持体と、該支持体上単層型の感光層と、を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、下記式(5)で示されるターフェニル化合物、及びシリカ粒子を有し、
該シリカ粒子、下記式(1)で示されるシランカップリング剤、下記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び下記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている
ことを特徴とする。
(式(1)中、R11~R14は、それぞれ独立に、飽和アルキル基はアルコキシ基を示す。ただし、R11~R14の少なくとも1つはアルコキシ基である。また、R11~R14の少なくとも1つは、炭素数nの飽和アルキル基であり、nは2以上9以下の整数である。)
(式(2)中、R21~R23は、それぞれ独立に、アルコキシ基はアルキル基を示す。ただし、R21~R23の少なくとも1つはアルコキシ基である。R24は、置換又は無置換のフェニル基はナフチル基を示す。Xは単結合はアルキレン基を示す。)
(式(3)中、R31~R33は、それぞれ独立に、アルキル基はアルコキシ基を示す。ただし、R31~R33の少なくとも1つはアルコキシ基である。R34水素原子はメチル基である。Xは単結合は下記式(4)を示す。)
(式(4)中、nは1~3の整数である。)
(式(5)中、R51、R52及び53は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、又は置換しくは無置換のアリール基示す。)
又、本開示に係るプロセスカートリッジは、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、除電手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とする。
又、本開示に係る電子写真装置は、上記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、及び転写手段を有することを特徴とする
本開示の態様によれば、耐摩耗性に優れ、且つ電気特性が良好な電子写真感光体を提供することができる。
電子写真感光体の層構成の概略図 電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略図
以下、好適な実施の形態を挙げて、本開示の態様を詳細に説明する。
[電子写真感光体]
本実施形態に係る電子写真感光体は、支持体と、支持体上に単層型の感光層を有する。感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、ターフェニル化合物及びシリカ粒子を有する。シリカ粒子は、上記式(1)で示されるシランカップリング剤、上記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び上記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている。
単層型の感光層とは、電荷発生能と共に、正孔輸送性能及び電子輸送性能を有する感光層をいう。単層型とは、感光層が単層であることを示している。
一般に、感光層にシリカ粒子等の無機粒子を含有させることで、感光層の耐摩耗性を向上できることが知られている。感光層に粒子を含ませる場合、感光層中の粒子が十分に分散していることで、感光層表面の摩耗が進んでも耐摩耗性を維持できる。そのため、粒子の分散性向上のために、粒子表面に表面処理を施すことがある。
また、感度の向上や残留電位の低下等、電気特性向上のために、感光層に添加剤を含有させる技術が知られている。こうした添加剤の一つとして、ターフェニル化合物が挙げられる。
しかしながら、単層型の感光層において、先行技術で知られたシランカップリング剤で表面処理を施したシリカ粒子を用いた場合、ターフェニル化合物の感度向上効果を阻害する場合があることが分かった。
この原因は、先行技術で知られたシランカップリング剤で表面処理されたシリカ粒子がターフェニル化合物を引き寄せることに拠ると推察する。すなわち、単層型の感光層中で、電荷発生材料と、正孔輸送材料や電子輸送材料との間で、ターフェニル化合物が有する電荷の受け渡しをサポートする効果が、効率よく発揮されなくなったためと推測される。
本発明者らは鋭意検討した結果、シリカ粒子の表面処理剤として本開示の態様に係るシランカップリング剤を用いることで、シリカ粒子の表面処理剤が、ターフェニル化合物を引き寄せる作用を抑制できることが分かった。本発明者は、この作用により、感光層中のターフェニル化合物とシリカ粒子の分散性を向上させた結果、耐摩耗性と高感度の両立を達成できることを見出した。
電子写真感光体の構成については、以下、図1を参照して説明する。
ここで、図1は、本実施形態に係る電子写真感光体の一例の一部断面を概略的に示している。
単層型の感光層を有する電子写真感光体104は、図1(a)に示すように、支持体101上に、単層型の感光層102が直接設けられてもよい。また、図1(b)に示すように、支持体101上に、下引層103及び単層型の感光層102が設けられてもよい。
以下、単層型の感光層を有する電子写真感光体104の各要素について説明する。なお、符号は省略して説明する。
<支持体>
本開示の態様において、電子写真感光体は、支持体を有する。本開示の態様において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<下引き層>
本開示の態様において、支持体の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド酸樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。
重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素-炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などを更に含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤を更に含有してもよい。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上述の各材料及び溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<単層型の感光層>
本開示の態様において、支持体、もしくは支持体上に設けた下引き層上には単層型の感光層を設ける。本開示の態様における単層型の感光層は、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、ターフェニル化合物及び本開示の態様に係るシランカップリング剤で表面処理されたシリカ粒子を有する。
[結着樹脂]
結着樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーンアルキッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、スチレン-アルキッド樹脂、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリシラン等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
[電荷発生材料]
電荷発生材料としては、例えば、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、ジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料が、適用される。更に、ペリレン顔料、ピロロピロール顔料、フタロシアニン顔料、酸化亜鉛、三方晶系セレン等の電子写真感光体に用いられる公知の電荷発生材料が適用される。
中でも、感光体の高感度化、電荷発生材料の分散の点から、電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料、ガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種が適用されることが好ましい。
本開示の態様の効果が高まる点で、無金属フタロシアニン顔料であることがより好ましい。
電荷発生材料の含有量は、例えば、結着樹脂の全質量に対して、0.05質量%以上30質量%以下であり、好ましくは1質量%以上15質量%以下であり、より望ましくは2質量%以上10質量%以下である。
[正孔輸送材料]
正孔輸送材料としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
正孔輸送材料は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
正孔輸送材料の含有量としては、例えば、感光層の全質量に対して、1質量%以上50質量%以下であり、好ましくは5質量%以上40質量%以下である。
[電子輸送材料]
電子輸送材料としては、例えば、キノン系化合物、ジイミド系化合物、ヒドラゾン系化合物、マロノニトリル系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸、及びジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。キノン系化合物としては、例えば、ジフェノキノン系化合物、アゾキノン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、ニトロアントラキノン系化合物、及びジニトロアントラキノン系化合物が挙げられる。
これらの電子輸送材料は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
電子輸送材料の含有量としては、例えば、感光層の全質量に対して、1質量%以上50質量%以下であり、好ましくは5質量%以上40質量%以下である。
[ターフェニル化合物]
ターフェニル化合物としては、置換もしくは無置換のo-ターフェニル、置換もしくは無置換のm-ターフェニル、置換もしくは無置換のp-ターフェニルが挙げられる。置換ターフェニルの置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
本開示の態様の効果の点から、下記式(5)で示されるターフェニル化合物が好ましい。
Figure 0007352456000006
(式(5)中、R51、R52、及びR53はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアリール基もしくはハロゲン原子を示す。)
本開示の態様の効果を高める観点から、R51、R52、及びR53が水素原子であることがより好ましい。
ターフェニル化合物の含有量としては、例えば、感光層の全質量に対して、0.01質量%以上20質量%以下であり、本開示の様態の効果が高まる点で、0.5質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
[シリカ粒子]
シリカ粒子としては、例えば、合成シリカが挙げられる。合成シリカとしては、乾式シリカ粒子、湿式シリカ粒子が挙げられる。
乾式シリカ粒子としては、シラン化合物を燃焼させて得られる燃焼法によるシリカ粒子、金属珪素粉を爆発的に燃焼させて得られる爆燃法によるシリカ粒子が挙げられる。湿式シリカ粒子としては、珪酸ナトリウムと鉱酸との中和反応によって得られる湿式シリカ粒子、酸性珪酸をアルカリ性にして重合することで得られるコロイダルシリカ粒子、有機シラン化合物の加水分解によって得られるゾルゲル法シリカ粒子が挙げられる。
中でも、燃焼法によるシリカ粒子が電気特性の点で好ましい。湿式シリカ粒子を用いる場合は、精製等により、アルカリ等の不純物を低減させたシリカが好ましい。
シリカ粒子の体積平均粒径は、特に限定はないが、耐摩耗性の観点からは100nm以上であることが好ましい。また、塗膜の均一性の観点をも考慮すれば、100nm以上500nm以下であることが好ましく、より好ましくは100nm以上300nm以下である。
本開示の態様において、シリカ粒子の体積平均粒径の測定方法は、以下の通りである。層中からシリカ粒子を分離し、このシリカ粒子の一次粒子100個をSEM(走査型顕微鏡)により100,000倍で観察し、一次粒子ごとの最長径、最短径を測定し、この中間値から球相当径を測定する。得られた球相当径の累積頻度における50%径(D50v)を求め、これをシリカ粒子の体積平均粒径とした。
[シリカ粒子の表面処理]
本開示の態様においてシリカ粒子は、下記式(1)で示されるシランカップリング剤で表面処理される。
Figure 0007352456000007
(式(1)中、R11~R14はそれぞれ独立に、飽和アルキル基またはアルコキシ基を示す。ただし、R11~R14の少なくとも1つはアルコキシ基である。また、R11~R14の少なくとも1つは、炭素数nの飽和アルキル基であり、nは2以上9以下の整数である。)
具体例としては、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、n-オクチルトリメトキシシラン、n-オクチルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシランなどが挙げられる。
前記式(1)で示されるシランカップリング剤が持つアルコキシ基は、メトキシ基またはエトキシ基であることが好ましい。
又は、本開示の態様においてシリカ粒子は、下記式(2)で示されるシランカップリング剤で表面処理される。
Figure 0007352456000008
(式(2)中、R21~R23は、それぞれ独立に、アルコキシ基またはアルキル基を示す。ただし、R21~R23のうち少なくとも1つはアルコキシ基である。R24は、置換又は無置換のフェニル基またはナフチル基を示し、Xは単結合またはアルキレン基を示す。)
以下に、上記式(2)で示される化合物の具体例(例示化合物2-1~2-8)を挙げるが、本開示の態様はこれらに限定されるわけではない。
Figure 0007352456000009
又、本開示の態様においてシリカ粒子は、下記式(3)で示されるシランカップリング剤で表面処理される。
Figure 0007352456000010
(式(3)中、R31~R33はそれぞれ独立に、アルキル基またはアルコキシ基を示す。ただし、R31~R33の少なくとも1つはアルコキシ基である。R34は水素原子またはメチル基である。Xは単結合または下記式(4)である。)
Figure 0007352456000011
(式(4)中、nは1~3の整数である。)
具体例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルメトキシジメチルシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、及び3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシランが挙げられる。
また、前記式(1)で示されるシランカップリング剤の含有量は、シリカ粒子に対して、0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
感光層中の表面処理されたシリカ粒子の含有量としては、感光層の全質量に対して、0.1質量%以上50質量%以下であることが好ましく、本開示の態様の効果の観点からは、1質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。
[その他添加剤]
本開示の態様における単層型の感光層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
[単層型の感光層の形成]
本開示の態様における単層型の感光層は、上述の各材料及び溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、その塗布液で感光層となる塗膜を支持体上又は下引き層に形成し、塗膜を乾燥させることで形成される。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
感光層用塗布液中に粒子を分散させる方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、高圧状態で分散液を液-液衝突や液-壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
感光層用塗布液を塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
本開示の態様における単層型の感光層の膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上40μm以下であることがより好ましい。
<プロセスカートリッジ、電子写真装置>
本開示の他の態様のプロセスカートリッジは、上記の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とする。
また、本開示の他の態様の電子写真装置は、上記の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする。
図2に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に帯電される。尚、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本開示のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本開示の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、及び、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本開示の態様を更に詳細に説明する。本開示の態様は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。また、実施例感光体(11)は参考例である。
<表面処理シリカ粒子の製造例>
[製造例1]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)100部、及び表面処理剤としてオクチルトリメトキシシラン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P1を得た。
[製造例2]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤としてエチルトリメトキシシラン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P2を得た。
[製造例3]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)を100部、及び表面処理剤として例示化合物2-1(トリメトキシフェニルシラン(東京化成工業(株)製))を2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P3を得た。
[製造例4]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤として3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P4を得た。
[製造例5]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(製造例1と同様)100部、及び表面処理剤としてビニルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P5を得た。
[製造例6]
水20部、エタノール600部の混合溶媒に、シリカ粒子としてSO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)100部、及び表面処理剤として1,1,1,3,3,3,-ヘキサメチルジシラザン(東京化成工業(株)製)2.5質量部添加し、30分撹拌し、エバポレーターを用いて溶剤を除去し表面処理されたシリカ粒子P6を得た。
<電子写真感光体の製造例>
[実施例感光体の製造例1]
結着樹脂として、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂を47質量部と、電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料を2質量部用いた。更に、正孔輸送材料として、下記式(6)で示される化合物を22質量部、電子輸送材料として、下記式(7)で示される化合物を22質量部、ターフェニル化合物として、下記式(5-1)で示される化合物を2質量部用いた。更に、シリカ粒子として、上記製造したシリカ粒子P1を5質量部用いた。上記材料全量と、溶剤として、テトラヒドロフラン350質量部と、からなる混合物を、直径1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルにて4時間分散し、感光層用塗布液を得た。
この感光層用塗布液を浸漬塗布法にて、直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウム支持上に塗布し、100℃で40分間乾燥させて、厚さ30μmの単層型の感光層を形成することで実施例感光体(1)を作製した。
以上の工程を経て、実施例感光体(1)を作製した。
Figure 0007352456000012
[評価]
<電気特性評価>
評価装置として、キヤノン社製の電子写真装置(複写機)(商品名:iR-ADV C5255)の改造機を用いた。
電子写真感光体の表面電位の測定は、評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位プローブ(商品名:model6000B-8、トレック社製)を固定し、表面電位計(model344:トレック社製)を使用して行った。
23℃/50%RH環境下で、評価に用いる電子写真感光体の暗部電位(Vd)が-750Vになるように調整した。次に、露光装置の露光光量の条件一定の下、電子写真感光体の表面の明部電位(Vl)を評価した。
評価結果を表1に示す。明部電位(Vl)が-250[V]~0[V]の場合、電気特性が良好と判断した。
<耐摩耗性評価>
続いて、印字率5%濃度のテストチャートを用いて、A4横送りで5000枚の耐久画出しを行い、耐久画出し終了後に感光層の膜厚を測定した。耐久前後の膜厚の変化量を感光層の摩耗量[μm]とした。
評価結果を表1に示す。感光層の摩耗量が1.0μm以下の場合、耐摩耗性が良好と判断した。
[実施例感光体の製造例2]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P2に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(2)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例3]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1の添加量を、37質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(3)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例4]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1の添加量を、42質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(4)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例5]
実施例感光体の製造例1において、ターフェニル化合物を、下記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(5)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 0007352456000013
[実施例感光体の製造例6]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P3に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(6)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 0007352456000014
[実施例感光体の製造例7]
電荷発生材料として、無金属フタロシアニン顔料を、チタニルフタロシアニン顔料に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(7)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例8]
シリカ粒子P1の添加量を、40質量部に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(8)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例9]
シリカ粒子P1の添加量を、50質量部に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(9)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例10]
ターフェニル化合物として、上記式(5-1)で示される化合物を、上記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(10)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例11]
ターフェニル化合物として、上記式(5-1)で示される化合物を、上記式(5-3)で示される化合物に変更した以外は、実施例感光体の製造例6と同様にして実施例感光体(11)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例12]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P4に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(12)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例13]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P5に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして実施例感光体(13)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例14]
実施例感光体の製造例1において、無金属フタロシアニン顔料を、チタニルフタロシアニン顔料に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(14)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例15]
実施例感光体の製造例12において、シリカ粒子P4の添加量を、40質量部に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(15)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例感光体の製造例16]
実施例感光体の製造例12において、ターフェニル化合物を、上記式(5-2)で示される化合物に変更した以外は実施例感光体の製造例12と同様にして実施例感光体(16)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例感光体の製造例1]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、上記製造したシリカ粒子P6に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(1)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例感光体の製造例2]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子P1を、未処理のシリカ粒子SO-E1(体積平均粒径:250nm、アドマテックス(株)製)に変更した以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(2)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例感光体の製造例3]
実施例感光体の製造例1において、シリカ粒子を添加しなかったこと以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(3)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例感光体の製造例4]
実施例感光体の製造例1において、上記式(5-1)で示される化合物を添加しなかったこと以外は実施例感光体の製造例1と同様にして比較例感光体(4)を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 0007352456000015
表1に示すように、感光層が結着樹脂、電荷発生材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、ターフェニル化合物、シリカ粒子を含有し、シリカ粒子が、本開示の態様に係るシランカップリング剤で表面処理されている本開示の態様の電子写真感光体を用いると、電気特性と耐摩耗性が共に良好であった。
本開示の態様に係る特定のシランカップリング剤がターフェニル化合物に効果的に作用し、感光層におけるシリカ粒子とターフェニル化合物との良好な分散状態が維持されていることにより、上記効果が発揮されたと推察する。
・実施例感光体(1)~実施例感光体(5)に関して
シリカ粒子の表面処理剤として前記式(1)で示されるシランカップリング剤を用いることで、シリカ粒子の疎水性と嵩高さが向上し、ターフェニル化合物がシリカ粒子の表面処理剤に補足され難くなったためと推察する。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
・実施例感光体(6)~実施例感光体(11)に関して
又、シリカ粒子の表面処理剤として前記式(2)で示されるシランカップリング剤を用いることで、シリカ粒子表面のアリール基とターフェニル化合物の相互作用により、ターフェニル化合物のシリカ粒子に起因する凝集が抑制されたためと推察する。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
・実施例感光体(12)~実施例感光体(16)に関して
又、シリカ粒子の表面処理剤として前記式(3)で示されるビニル基を有するシランカップリング剤を用いることで、理由は明確でないが、ターフェニル化合物がシリカ粒子の表面処理剤に補足され難くなったためと推察している。これによって、ターフェニル化合物の感光層における分散状態が向上し、上記効果が発揮されたと推察する。
101…導電性支持体
102…感光層
103…下引き層
104…単層型の感光層を有する電子写真感光体
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (6)

  1. 支持体と、該支持体上単層型の感光層と、を有する電子写真感光体であって、
    該感光層が、結着樹脂、電荷発生材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、下記式(5)で示されるターフェニル化合物、及びシリカ粒子を有し、
    該シリカ粒子、下記式(1)で示されるシランカップリング剤、下記式(2)で示されるシランカップリング剤、及び下記式(3)で示されるシランカップリング剤からなる群より選択されるいずれか一つのシランカップリング剤で表面処理されている
    ことを特徴とする電子写真感光体。
    (式(1)中、R11~R14は、それぞれ独立に、飽和アルキル基はアルコキシ基を示す。ただし、R11~R14の少なくとも1つはアルコキシ基である。また、R11~R14の少なくとも1つは、炭素数nの飽和アルキル基であり、nは2以上9以下の整数である。)
    (式(2)中、R21~R23は、それぞれ独立に、アルコキシ基はアルキル基を示す。ただし、R21~R23の少なくとも1つはアルコキシ基である。R24は、置換又は無置換のフェニル基はナフチル基を示す。Xは、単結合はアルキレン基を示す。)
    (式(3)中、R31~R33それぞれ独立に、アルキル基はアルコキシ基を示す。ただし、R31~R33の少なくとも1つはアルコキシ基である。R34水素原子はメチル基である。Xは単結合は下記式(4)を示す。)
    (式(4)中、nは1~3の整数である。)
    (式(5)中、R51、R52及び53は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、又は置換しくは無置換のアリール基示す。)
  2. 前記式(5)中、R51、R52、及びR53が、それぞれ水素原子である請求項に記載の電子写真感光体。
  3. 前記感光層における、表面処理されている前記シリカ粒子の含有量が、前記感光層の全質量に対して30質量%以下である、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記電荷発生材料が無金属フタロシアニンである請求項1~のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段、除電手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれ少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の電子写真感光体、並びに、帯電手段、露光手段、現像手段、及び転写手段を有する、ことを特徴とする電子写真装置。
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