JP7352220B2 - 熱拡散デバイスおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱拡散デバイスおよび電子機器に関する。
近年、素子の高集積化および高性能化による発熱量が増加している。また、製品の小型化が進むことで、発熱密度が増加するため、放熱対策が重要となっている。この状況はスマートフォンおよびタブレットなどのモバイル端末の分野において特に顕著である。熱対策部材としては、グラファイトシートなどが用いられることが多いが、その熱輸送量は十分ではないため、様々な熱対策部材の使用が検討されている。中でも、非常に効果的に熱を拡散させることが可能である熱拡散デバイスとして、面状のヒートパイプであるベーパーチャンバーの使用の検討が進んでいる。
ベーパーチャンバーは、筐体の内部に、作動媒体(作動流体ともいう)と、毛細管力によって作動媒体を輸送するウィックとが封入された構造を有する。上記作動媒体は、電子部品などの発熱素子からの熱を吸収する蒸発部において発熱素子からの熱を吸収してベーパーチャンバー内で蒸発した後、ベーパーチャンバー内を移動し、冷却されて液相に戻る。液相に戻った作動媒体は、ウィックの毛細管力によって再び発熱素子側の蒸発部に移動し、発熱素子を冷却する。これを繰り返すことにより、ベーパーチャンバーは外部動力を有することなく自立的に作動し、作動媒体の蒸発潜熱および凝縮潜熱を利用して、二次元的に高速で熱を拡散することができる。
特許文献1には、作動流体が内部に封入された扁平状のコンテナと、上記コンテナの内部に設けられたウィックと、を備え、上記ウィックは、繊維を筒状に編んだ編組体と、上記繊維よりも太い繊維を線状に束ねた線状束と、を有し、上記線状束は、上記編組体の内周面によって囲まれた空洞部に配置されており、上記編組体の周囲に、上記作動流体の蒸気流路が形成され、上記空洞部に、上記作動流体の液体流路が形成されている、ことを特徴とするヒートパイプが開示されている。
特開2018-76989号公報
特許文献1に記載のヒートパイプでは、ウィックの材料として用いられている繊維の太さを変えることで、ウィックに内部領域と外部領域とを形成した上で、内部領域を液体流路、外部領域を蒸気流路としている。
しかしながら、ベーパーチャンバーにおいてウィックが繊維から構成される場合、ウィックの毛細管力と透過率とはトレードオフの関係にある。そのため、充分な液輸送性能を得ることが困難である。
なお、上記の問題は、ベーパーチャンバーに限らず、ベーパーチャンバーと同様の構成によって熱を拡散させることが可能な熱拡散デバイスに共通する問題である。
本発明は、液輸送性能に優れた熱拡散デバイスを提供することを目的とする。さらに、本発明は、上記熱拡散デバイスを備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明の熱拡散デバイスは、厚さ方向に対向する第1内壁面および第2内壁面を有する筐体と、上記筐体の内部空間に封入される作動媒体と、上記筐体の上記第1内壁面と上記第2内壁面との間に配置される、シート状の多孔質体と、上記多孔質体の延伸方向に沿って上記筐体内に配置され、上記筐体の上記第1内壁面および上記多孔質体を支持する支持体と、を備える。上記多孔質体は、上記支持体と上記第2内壁面との間に配置されている。上記筐体を上記厚さ方向から平面視したとき、上記第1内壁面と上記多孔質体が重なる領域は、上記第1内壁面と上記多孔質体が重ならない領域より小さい。上記多孔質体と上記第1内壁面とで囲まれた空間に、上記作動媒体の液体流路が形成されている。
本発明の電子機器は、本発明の熱拡散デバイスを備える。
本発明によれば、液輸送性能に優れた熱拡散デバイスを提供することができる。さらに、本発明によれば、上記熱拡散デバイスを備える電子機器を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱拡散デバイスの一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。 図3は、図2に示す熱拡散デバイスのIII-III線に沿った断面図である。 図4は、本発明の熱拡散デバイスにおける液体流路の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の熱拡散デバイスにおける液体流路の一例を模式的に示す斜視図である。 図6は、支持体の一例を模式的に示す平面図である。 図7は、支持体の別の一例を模式的に示す平面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る熱拡散デバイスの一例を模式的に示す断面図である。 図9は、複数の多孔質体が配置された熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。 図10は、筐体が複数の蒸発部を有する熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。 図11は、筐体が複数の蒸発部を有する熱拡散デバイスの内部構造の別の一例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の熱拡散デバイスについて説明する。
しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。第2実施形態以降では、第1実施形態と共通の事項についての記述は省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しない。
以下の説明において、各実施形態を特に区別しない場合、単に「本発明の熱拡散デバイス」という。
以下では、本発明の熱拡散デバイスの一実施形態として、ベーパーチャンバーを例にとって説明する。本発明の熱拡散デバイスは、ヒートパイプなどの熱拡散デバイスにも適用可能である。
以下に示す図面は模式的なものであり、その寸法や縦横比の縮尺などは実際の製品とは異なる場合がある。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態では、多孔質体と第2内壁面との間に、作動媒体の蒸気流路が形成されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱拡散デバイスの一例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。図3は、図2に示す熱拡散デバイスのIII-III線に沿った断面図である。
図1に示すベーパーチャンバー1は、気密状態に密閉された中空の筐体10を備える。筐体10には、図2に示すように、封入した作動媒体20(図3参照)を蒸発させる蒸発部(evaporation portion)EPが設定されている。図1に示すように、筐体10の外壁面には、発熱素子である熱源(heat source)HSが配置される。熱源HSとしては、電子機器の電子部品、例えば中央処理装置(CPU)等が挙げられる。筐体10の内部空間のうち、熱源HSの近傍であって熱源HSによって加熱される部分が、蒸発部EPに相当する。
筐体10は、図3に示すように、厚さ方向Zに対向する第1内壁面11aおよび第2内壁面12aを有する。筐体10は、外縁部が接合された対向する第1シート11および第2シート12から構成されることが好ましい。
ベーパーチャンバー1は、全体として面状である。すなわち、筐体10は、全体として面状である。ここで、「面状」とは、板状およびシート状を包含し、幅方向Xの寸法(以下、幅という)および長さ方向Yの寸法(以下、長さという)が厚さ方向Zの寸法(以下、厚さまたは高さという)に対して相当に大きい形状、例えば幅および長さが、厚さの10倍以上、好ましくは100倍以上である形状を意味する。
ベーパーチャンバー1の大きさ、すなわち、筐体10の大きさは、特に限定されない。ベーパーチャンバー1の幅および長さは、用途に応じて適宜設定することができる。ベーパーチャンバー1の幅および長さは、各々、例えば、5mm以上500mm以下、20mm以上300mm以下または50mm以上200mm以下である。ベーパーチャンバー1の幅および長さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
筐体10が第1シート11および第2シート12から構成される場合、第1シート11および第2シート12を構成する材料は、ベーパーチャンバーとして用いるのに適した特性、例えば熱伝導性、強度、柔軟性、可撓性等を有するものであれば、特に限定されない。第1シート11および第2シート12を構成する材料は、好ましくは金属であり、例えば銅、ニッケル、アルミニウム、マグネシウム、チタン、鉄、またはそれらを主成分とする合金等であり、特に好ましくは銅である。第1シート11および第2シート12を構成する材料は、同じであってもよく、異なっていてもよいが、好ましくは同じである。
筐体10が第1シート11および第2シート12から構成される場合、第1シート11および第2シート12は、これらの外縁部において互いに接合される。かかる接合の方法は、特に限定されないが、例えば、レーザー溶接、抵抗溶接、拡散接合、ロウ接、TIG溶接(タングステン-不活性ガス溶接)、超音波接合または樹脂封止を用いることができ、好ましくはレーザー溶接、抵抗溶接またはロウ接を用いることができる。
第1シート11および第2シート12の厚さは、特に限定されないが、各々、好ましくは10μm以上200μm以下、より好ましくは30μm以上100μm以下、さらに好ましくは40μm以上60μm以下である。第1シート11および第2シート12の厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。また、第1シート11および第2シート12の各シートの厚さは、全体にわたって同じであってもよく、一部が薄くてもよい。
第1シート11および第2シート12の形状は、特に限定されない。例えば、第1シート11は、厚みが一定の平板形状であり、第2シート12は、外縁部が外縁部以外の部分よりも厚い形状であってもよい。
あるいは、第1シート11は、厚みが一定の平板形状であり、第2シート12は、厚みが一定で、かつ、外縁部に対して外縁部以外の部分が外側に凸の形状であってもよい。この場合、筐体10の外縁部に凹みが形成される。そのため、ベーパーチャンバーを搭載する際などに外縁部の凹みを利用することができる。また、外縁部の凹みに他の部品などを配置することができる。
ベーパーチャンバー1全体の厚さは、特に限定されないが、好ましくは50μm以上500μm以下である。
厚さ方向Zから見た筐体10の平面形状は特に限定されず、例えば、三角形または矩形などの多角形、円形、楕円形、これらを組み合わせた形状などが挙げられる。また、筐体10の平面形状は、L字型、C字型(コの字型)、階段型などであってもよい。また、筐体10は貫通口を有してもよい。筐体10の平面形状は、ベーパーチャンバーの用途、ベーパーチャンバーの組み入れ箇所の形状、近傍に存在する他の部品に応じた形状であってもよい。
図3に示すように、ベーパーチャンバー1においては、筐体10の内部空間に作動媒体20が封入されている。
作動媒体20は、筐体10内の環境下において気-液の相変化を生じ得るものであれば特に限定されず、例えば、水、アルコール類、代替フロン等を用いることができる。例えば、作動媒体は水性化合物であり、好ましくは水である。
筐体10の第1内壁面11aと第2内壁面12aとの間には、シート状の多孔質体30が配置されている。
多孔質体30は、毛細管力によって作動媒体20を輸送するウィックとして機能する。図3では、多孔質体30により発現する毛細管圧力の向きが矢印Pで示されている。
多孔質体30は、例えば、金属多孔体、セラミックス多孔体または樹脂多孔体から構成される。多孔質体30は、例えば、エッチング加工または金属加工により形成される金属多孔膜、メッシュ、不織布、焼結体などであってもよい。多孔質体30の材料となるメッシュは、例えば、金属メッシュ、樹脂メッシュ、もしくは表面コートしたそれらのメッシュから構成されるものであってよく、好ましくは銅メッシュ、ステンレス(SUS)メッシュまたはポリエステルメッシュから構成される。多孔質体30の材料となる焼結体は、例えば、金属多孔質焼結体、セラミックス多孔質焼結体から構成されるものであってよく、好ましくは銅またはニッケルの多孔質焼結体から構成される。
さらに、筐体10内には、多孔質体30の延伸方向(ここでは長さ方向Y)に沿って支持体41および42が配置されている。図3に示す例では、多孔質体30の延伸方向に沿って互いに並列するように2列の支持体41および42が配置されているが、多孔質体30の延伸方向に沿って1列の支持体が配置されてもよく、多孔質体30の延伸方向に沿って互いに並列するように3列以上の支持体が配置されてもよい。
支持体41および42は、筐体10の第1内壁面11aおよび多孔質体30を支持している。多孔質体30は、支持体41および42と第2内壁面12aとの間に配置されている。
図2に示すように、筐体10を厚さ方向Zから平面視したとき、第1内壁面11aと多孔質体30が重なる領域は、第1内壁面11aと多孔質体30が重ならない領域より小さい。
図3に示すように、多孔質体30と第1内壁面11aとで囲まれた空間には、作動媒体20の液体流路50が形成されている。一方、筐体10内の液体流路50以外の隙間には、作動媒体20の蒸気流路60が形成されている。
図4は、本発明の熱拡散デバイスにおける液体流路の一例を模式的に示す断面図である。図5は、本発明の熱拡散デバイスにおける液体流路の一例を模式的に示す斜視図である。なお、図4および図5では、多孔質体30を支持する支持体41および42を省略している。
一般に、ベーパーチャンバーなどの熱拡散デバイスにおいては、液相の作動媒体はウィックの内部を通過しながら輸送される。例えば、特許文献1に記載されているようにウィックが繊維の束から構成される場合、蒸発部への液輸送性能を高めるための方法として、ウィックの内部を密集構造にすることで、毛細管圧力を高くすることが考えられる。しかし、ウィックの内部が密集構造になると、ウィックの内部を通過する流体抵抗が大きくなることで透過率が低くなるため、その分は液輸送性能が悪化する。また、熱拡散デバイスの薄型化に伴い、ウィックの厚みが小さくなるほど、液体流路の体積を確保すること、および、流体抵抗を小さくすることが困難になる。
これに対して、本発明の熱拡散デバイスでは、図3、図4および図5に示すように、ウィックとして機能するシート状の多孔質体30が支持体41および42(図3参照)の周囲を覆うことで、多孔質体30と筐体10の第1内壁面11aとで囲まれた空間に、作動媒体20の液体流路50となる空洞が形成される。この構成では、まず、空洞の周囲の多孔質体30によって毛細管圧力(図3および図4中の矢印P)を発現させることができる。さらに、空洞内を通過する流体抵抗が小さくなることで作動媒体20が空洞内をスムーズに流動できるため、透過率(図5中の矢印K)を高くすることができる。その結果、蒸発部EPへの液輸送性能が高くなる。また、熱拡散デバイスの薄型化に伴って多孔質体30の厚みが小さい場合であっても、支持体41および42によって多孔質体30がテントのように支えられることで、液体流路50が潰れにくくなるため、液体流路50の体積を確保することができる。
図3に示すように、多孔質体30は、支持体41および42により第1内壁面11aから離れている第1領域31と、第1領域31に連続し、かつ、端部が第1内壁面11aに接する第2領域32と、を有することが好ましい。多孔質体30がこのような構成を有することにより、液体流路50の側面にウィックが構成されるため、液体流路50と蒸気流路60との境界におけるウィックの表面積を増大させることができる。なお、図3に示す例では、多孔質体30は、第2領域32に連続し、かつ、全体が第1内壁面11aに接する第3領域33をさらに有するが、多孔質体30は第3領域33を有しなくてもよい。
図3に示すように、多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体30の第1領域31の厚さをT、筐体10の第1内壁面11aおよび多孔質体30を支持する支持体41または42の高さをTとしたとき、T/Tの比は特に限定されないが、1以上であることが好ましい。上述したように、支持体41および42によって多孔質体30を支える構造とすることで、多孔質体30の厚みが小さい場合であっても、液体流路50の体積を確保することができる。一方、T/Tの比は、例えば4以下である。
なお、上記断面において、幅方向Xで多孔質体30の第1領域31の厚さが異なる場合には、最も厚い部分の厚さをTと定義する。また、支持体41の高さと支持体42の高さが異なる場合には、最も高い部分の高さをTと定義する。
図3に示すように、多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、支持体41と支持体42の間隔をDとしたとき、D/Tの比は特に限定されないが、例えば1以上5以下である。
多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、支持体41と支持体42の間隔Dは特に限定されないが、例えば500μm以上3000μm以下である。
なお、上記断面において、厚さ方向Zで支持体41と支持体42の間隔が異なる場合には、最も広い部分の間隔をDと定義する。
図3に示すベーパーチャンバー1は、さらに、支持体43および44を備えることが好ましい。図3に示す例では、多孔質体30の延伸方向に沿って互いに並列するように2列の支持体43および44が配置されているが、多孔質体30の延伸方向に沿って1列の支持体が配置されてもよく、多孔質体30の延伸方向に沿って互いに並列するように3列以上の支持体が配置されてもよい。支持体43は支持体41に対向することが好ましく、支持体44は支持体42に対向することが好ましい。
支持体43および44は、筐体10の第2内壁面12aおよび多孔質体30を支持している。その結果、多孔質体30の第1領域31と第2内壁面12aとの間に、作動媒体20の蒸気流路60が形成されている。筐体10の第2内壁面12aと多孔質体30との間に支持体43および44が配置されることで、蒸気流路60が潰れにくくなるため、蒸気流路60の体積を確保することができる。
多孔質体30の第1領域31および第2領域32は、例えば、シート状の多孔質体30をプレス加工することによって形成することができる。多孔質体30が第3領域33を有する場合も同様であり、プレス加工によって第3領域33を形成することができる。
多孔質体30の第2領域32の端部は、筐体10の第1内壁面11aに固定されていることが好ましい。例えば、多孔質体30が金属から構成される場合、第2領域32の端部が筐体10の第1内壁面11aに接合されていることが好ましい。接合の方法は特に限定されないが、例えば、拡散接合などを用いることができる。多孔質体30が第3領域33を有する場合も同様であり、第3領域33の全体は、筐体10の第1内壁面11aに固定されていることが好ましい。例えば、多孔質体30が金属から構成される場合、第3領域33の全体が筐体10の第1内壁面11aに接合されていることが好ましい。
多孔質体30の第1領域31は、支持体41、42、43および44に固定されていることが好ましい。例えば、多孔質体30が金属から構成される場合、多孔質体30の第1領域31が支持体41、42、43および44に接合されていることが好ましい。接合の方法は特に限定されないが、例えば、拡散接合などを用いることができる。
図3に示すように、多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体30の第2領域32と支持体41との間にも液体流路50が形成されていることが好ましい。同様に、多孔質体30の第2領域32と支持体42との間にも液体流路50が形成されていることが好ましい。この場合、支持体41または42の外側にも作動媒体20が回り込むことができるため、幅方向Xのウィック機能を向上させることができる。
多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体30の第1領域31と第2領域32とがなす角度(図3中、αで示す角度)は特に限定されないが、90度より大きいことが好ましい。上記角度αが90度より大きいと、多孔質体30の第2領域32と支持体41との間に液体流路50を形成することができる。さらに、多孔質体30の第1領域31および第2領域32がプレス加工により形成される場合には、上記角度αを90度より大きくすることで、曲げ箇所が破損しにくくなる。上記角度αは、支持体41側と支持体42側で同じでもよく、異なってもよい。一方、上記角度αは、例えば135度より小さい。
図3に示す例では、多孔質体30の第1領域31および第2領域32はいずれも直線状であるが、一方が直線状で他方が曲線状であってもよく、いずれも曲線状であってもよい。
支持体41、42、43および44を形成する材料は、特に限定されないが、例えば、樹脂、金属、セラミックス、またはそれらの混合物、積層物等が挙げられる。また、図3に示すように、支持体41、42、43および44は、筐体10と一体であってもよく、例えば、第1シート11または第2シート12の内壁面をエッチング加工すること等により形成されていてもよい。
図6は、支持体の一例を模式的に示す平面図である。図7は、支持体の別の一例を模式的に示す平面図である。
図6に示す例では、支持体41は、1本の支柱41Aから構成されており、支持体42は、1本の支柱42Aから構成されている。この場合、図示されていないが、支持体43および44は、各々、1本の支柱から構成されていることが好ましい。
図7に示す例では、支持体41は、間隔を空けて配置される複数の支柱41Bから構成されており、支持体42は、間隔を空けて配置される複数の支柱42Bから構成されている。この場合、図示されていないが、支持体43および44は、各々、間隔を空けて配置される複数の支柱から構成されていることが好ましい。
筐体10の第1内壁面11aおよび多孔質体30を支持する支持体41および42の形状は、多孔質体30を支持できる形状であれば特に限定されないが、図7に示すように、間隔を空けて配置される複数の支柱41Bまたは42Bから支持体が構成されていることが好ましい。この場合、隣り合う支柱41Bの間または隣り合う支柱42Bの間にも作動媒体20が回り込むことができるため、幅方向Xのウィック機能を向上させることができる。
筐体10の第2内壁面12aおよび多孔質体30を支持する支持体43および44の形状は、多孔質体30を支持できる形状であれば特に限定されないが、間隔を空けて配置される複数の支柱から支持体が構成されていることが好ましい。この場合、隣り合う支柱の間にも蒸気が回り込むことができる。
間隔を空けて配置される複数の支柱から支持体が構成される場合、支柱の高さ方向に垂直な断面の形状としては、例えば、矩形等の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
間隔を空けて配置される複数の支柱から支持体が構成される場合、支柱の高さは、一のベーパーチャンバーにおいて、同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、ある領域における支柱の高さと、別の領域における支柱の高さが異なっていてもよい。
間隔を空けて配置される複数の支柱から支持体が構成される場合、支柱の幅は、多孔質体30を支持できる強度を与えるものであれば特に限定されないが、支柱の端部の高さ方向に垂直な断面の円相当径は、例えば100μm以上2000μm以下であり、好ましくは300μm以上1000μm以下である。
間隔を空けて配置される複数の支柱から支持体が構成される場合、支柱の配置は特に限定されないが、所定の領域において均等に支柱が配置されることが好ましく、全体にわたって均等に、例えば支柱間の距離が一定となるように支柱が配置されることがより好ましい。
[第2実施形態]
本発明の第1実施形態では、多孔質体と第2内壁面との間に蒸気流路が形成されているのに対し、本発明の第2実施形態では、多孔質体が筐体の第2内壁面に接している。
図8は、本発明の第2実施形態に係る熱拡散デバイスの一例を模式的に示す断面図である。
図8に示すベーパーチャンバー2では、多孔質体30が筐体10の第2内壁面12aに接している。図8に示すように、多孔質体30が第1領域31と第2領域32とを有する場合、多孔質体30の第1領域31が筐体10の第2内壁面12aに接している。図8では、多孔質体30により発現する毛細管圧力の向きが矢印Pで示されている。
多孔質体30の第1領域31は、筐体10の第2内壁面12aに固定されていることが好ましい。例えば、多孔質体30が金属から構成される場合、多孔質体30の第1領域31が筐体10の第2内壁面12aに接合されていることが好ましい。接合の方法は特に限定されないが、例えば、拡散接合などを用いることができる。
図8に示すように、多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体30の第1領域31の厚さをT、筐体10の第1内壁面11aおよび多孔質体30を支持する支持体41または42の高さをTとしたとき、T/Tの比は特に限定されないが、1以上であることがより好ましい。一方、T/Tの比は、例えば4以下である。
多孔質体30の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体30の第1領域31と第2領域32とがなす角度αは特に限定されないが、90度より大きいことが好ましい。一方、上記角度αは、例えば135度より小さい。
その他の構成については、第1実施形態と同様である。
[その他の実施形態]
本発明の熱拡散デバイスは、上記実施形態に限定されるものではなく、熱拡散デバイスの構成、製造条件等に関し、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
本発明の熱拡散デバイスでは、複数の多孔質体が配置されてもよい。この場合、厚さ方向からの平面視で、複数の多孔質体は、互いに間隔を空けて並列するように延びていることが好ましい。
図9は、複数の多孔質体が配置された熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。
図9に示すベーパーチャンバー3では、複数の多孔質体30が配置されている。それ以外の構成は、ベーパーチャンバー1と同じである。図9では、4個の多孔質体30が示されているが、多孔質体30の数は、2個以上であれば特に限定されない。
厚さ方向Zからの平面視で、複数の多孔質体30は、互いに間隔を空けて並列するように延びている。これらの多孔質体30は、図9に示すように、蒸発部EPに集約するように配置されることが好ましい。多孔質体30を蒸発部EPに集約させることで、短い距離で作動媒体を循環させることができる。
図9に示すように、隣り合う多孔質体30の間には第1蒸気流路61が形成されていることが好ましい。この場合、複数の多孔質体30のうち、最も外側に位置する一方の多孔質体30(図9では左側の多孔質体30)と筐体10との間には、第1蒸気流路61よりも幅の広い第2蒸気流路62が形成されていることが好ましい。さらに、最も外側に位置する他方の多孔質体30(図9では右側の多孔質体30)と筐体10との間には、第1蒸気流路61よりも幅の広い第3蒸気流路63が形成されていることが好ましい。
複数の多孔質体30が一部に偏在していると、その部分には作動媒体の蒸気が通らないため、ベーパーチャンバー全体の均熱性能が低下する。そこで、多孔質体30の間に隙間を設け、その隙間を蒸気流路とすることで、均熱性能を改善することができる。結果として、液循環および蒸気循環に優れ、液輸送能力と均熱性能の高いベーパーチャンバーが得られる。
多孔質体30の材料は、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよい。
多孔質体30の厚さは、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよい。
本発明の熱拡散デバイスにおいて、筐体は、複数の蒸発部を有してもよい。すなわち、筐体の外壁面には、複数の熱源が配置されてもよい。蒸発部および熱源の数は特に限定されない。
図10は、筐体が複数の蒸発部を有する熱拡散デバイスの内部構造の一例を模式的に示す平面図である。図11は、筐体が複数の蒸発部を有する熱拡散デバイスの内部構造の別の一例を模式的に示す平面図である。
図10に示すベーパーチャンバー4では、2個の多孔質体30が配置されており、各多孔質体30の端部に蒸発部EPが設けられている。図11に示すベーパーチャンバー5では、3個の多孔質体30が配置されており、各多孔質体30の端部に蒸発部EPが設けられている。
本発明の熱拡散デバイスにおいて、蒸発部は筐体の端部に設けられてもよいし、筐体の中央部に設けられてもよい。
本発明の熱拡散デバイスにおいて、筐体が第1シートおよび第2シートから構成される場合、第1シートと第2シートとは、端部が一致するように重なっていてもよいし、端部がずれて重なっていてもよい。
本発明の熱拡散デバイスにおいて、筐体が第1シートおよび第2シートから構成される場合、第1シートを構成する材料と、第2シートを構成する材料とは異なっていてもよい。例えば、強度の高い材料を第1シートに用いることにより、筐体にかかる応力を分散させることができる。また、両者の材料を異なるものとすることにより、一方のシートで一の機能を得、他方のシートで他の機能を得ることができる。上記の機能としては、特に限定されないが、例えば、熱伝導機能、電磁波シールド機能等が挙げられる。
本発明の熱拡散デバイスでは、多孔質体の延伸方向に垂直な断面において、多孔質体の厚さが一定であってもよく、一定でなくてもよい。例えば、第1領域における多孔質体の厚さと、第2領域における多孔質体の厚さが異なっていてもよい。
本発明の熱拡散デバイスは、シート状の多孔質体以外のウィックをさらに備えてもよい。その場合、毛細管力により作動媒体を移動させることができる毛細管構造を有するウィックであれば特に限定されない。ウィックの毛細管構造は、従来の熱拡散デバイスにおいて用いられている公知の構造であってもよい。毛細管構造としては、細孔、溝、突起などの凹凸を有する微細構造、例えば、多孔構造、繊維構造、溝構造、網目構造などが挙げられる。
本発明の熱拡散デバイスは、放熱を目的として電子機器に搭載され得る。したがって、本発明の熱拡散デバイスを備える電子機器も本発明の1つである。本発明の電子機器としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、ゲーム機器、ウェアラブルデバイス等が挙げられる。本発明の熱拡散デバイスは上記のとおり、外部動力を必要とせず自立的に作動し、作動媒体の蒸発潜熱および凝縮潜熱を利用して、二次元的に高速で熱を拡散することができる。そのため、本発明の熱拡散デバイスを備える電子機器により、電子機器内部の限られたスペースにおいて、放熱を効果的に実現することができる。
本発明の熱拡散デバイスは、携帯情報端末等の分野において、広範な用途に使用できる。例えば、CPU等の熱源の温度を下げ、電子機器の使用時間を延ばすために使用することができ、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等に使用することができる。
1、2、3、4、5 ベーパーチャンバー(熱拡散デバイス)
10 筐体
11 第1シート
11a 第1内壁面
12 第2シート
12a 第2内壁面
20 作動媒体
30 多孔質体
31 第1領域
32 第2領域
33 第3領域
41、42、43、44 支持体
41A、41B、42A、42B 支柱
50 液体流路
60 蒸気流路
61 第1蒸気流路
62 第2蒸気流路
63 第3蒸気流路
D 支持体の間隔
EP 蒸発部
HS 熱源
多孔質体の第1領域の厚さ
筐体の第1内壁面および多孔質体を支持する支持体の高さ
X 幅方向
Y 長さ方向
Z 厚さ方向
α 多孔質体の第1領域と第2領域とがなす角度

Claims (13)

  1. 厚さ方向に対向する第1内壁面および第2内壁面を有する筐体と、
    前記筐体の内部空間に封入される作動媒体と、
    前記筐体の前記第1内壁面と前記第2内壁面との間に配置される、シート状の多孔質体と、
    前記多孔質体の延伸方向に沿って前記筐体内に配置され、前記筐体の前記第1内壁面および前記多孔質体を支持する支持体と、を備え、
    前記多孔質体は、前記支持体と前記第2内壁面との間に配置され、
    前記筐体を前記厚さ方向から平面視したとき、前記第1内壁面と前記多孔質体が重なる領域は、前記第1内壁面と前記多孔質体が重ならない領域より小さく、
    前記多孔質体と前記第1内壁面とで囲まれた空間に、前記作動媒体の液体流路が前記多孔質体の延伸方向に沿って形成されている、熱拡散デバイス。
  2. 前記支持体は、前記多孔質体の延伸方向に沿って互いに並列するように配置されている、請求項1に記載の熱拡散デバイス。
  3. 前記支持体は、間隔を空けて配置される複数の支柱から構成されている、請求項1または2に記載の熱拡散デバイス。
  4. 前記多孔質体は、前記支持体により前記第1内壁面から離れている第1領域と、前記第1領域に連続し、かつ、端部が前記第1内壁面に接する第2領域と、を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  5. 前記多孔質体の延伸方向に垂直な断面において、前記多孔質体の前記第2領域と前記支持体との間にも前記液体流路が形成されている、請求項4に記載の熱拡散デバイス。
  6. 前記多孔質体の延伸方向に垂直な断面において、前記多孔質体の前記第1領域と前記第2領域とがなす角度が90度より大きい、請求項5に記載の熱拡散デバイス。
  7. 前記筐体の前記第2内壁面および前記多孔質体を支持する支持体をさらに備え、
    前記多孔質体の前記第1領域と前記第2内壁面との間に、前記作動媒体の蒸気流路が形成されている、請求項4~6のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  8. 前記多孔質体の前記第1領域が前記筐体の前記第2内壁面に接している、請求項4~6のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  9. 前記多孔質体の延伸方向に垂直な断面において、前記多孔質体の前記第1領域の厚さをT、前記筐体の前記第1内壁面および前記多孔質体を支持する前記支持体の高さをTとしたとき、T/Tの比が1以上である、請求項4~8のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  10. 前記多孔質体と前記第2内壁面との間に、前記作動媒体の蒸気流路が形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  11. 前記筐体の前記第2内壁面および前記多孔質体を支持する支持体をさらに備える、請求項10に記載の熱拡散デバイス。
  12. 前記多孔質体が前記筐体の前記第2内壁面に接している、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱拡散デバイス。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の熱拡散デバイスを備える、電子機器。
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