JP7351878B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、車体フレーム及びエンジン等によって構成される車体と、車輪を支持する懸架部材と、車体と懸架部材とを接続するダンパーとを備え、ダンパーがブラケットを介して車体に接続される鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62-238186号公報
ところで、上記従来の鞍乗り型車両では、ダンパーからの振動によって車体が振動することがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ダンパーから車体に伝わる振動を抑制できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両は、車体と、車輪を支持する懸架部材と、前記車体と前記懸架部材とを接続するダンパーとを備え、前記ダンパーがブラケットを介して前記車体に接続される鞍乗り型車両において、前記車体と前記ブラケットとの間には、前記車体及び前記ブラケットの少なくとも一方が凹むことで形成される空間部が設けられ、前記空間部には、弾性部材が配置され、前記弾性部材は、前記車体と前記ブラケットとの間で圧縮されていることを特徴とする。
鞍乗り型車両において、ダンパーから車体に伝わる振動を抑制できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 リアクッションと車体との接続構造を後方側から見た斜視図である。 リアクッションの上端部と車体との接続構造を示す断面図である。 ブラケットと車体との接続構造を示す斜視図である。 ブラケットを取り外した状態で後面部を後方側から見た図である。 図3のVI-VI断面図である。 ブラケットを前方側から見た斜視図である。 ブラケットと後面部との接続部を示す断面図である。 弾性部材を前方側から見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11及びパワーユニット12等によって構成される車体を覆う車体カバー30を備える。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下がりに後方に延びる左右一対のメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム32と、メインフレーム31の前端部から下方に延びるダウンフレーム(不図示)とを備える。
リアフレーム20は、フロントフレーム19の後端部から後方に延びる。
パワーユニット12(エンジン)は、メインフレーム31の下方且つピボットフレーム32の前方に配置され、フロントフレーム19に支持される。
ピボット軸22は、左右のピボットフレーム32を車幅方向に接続する。スイングアーム16は、ピボット軸22を介し左右のピボットフレーム32に支持される。
スイングアーム16は、後輪15(車輪)を揺動自在に支持する懸架部材である。
車体とスイングアーム16との間には、リアクッション40が掛け渡される。リアクッション40は、スイングアーム16の揺動を減衰させるダンパーである。
図2は、リアクッション40と車体との接続構造を後方側から見た斜視図である。
図1及び図2を参照し、クランクケース23の後面部23aには、車体フレーム11に固定されるフレーム接続部33が設けられる。
フレーム接続部33は、後面部23aの一部が後方側に延出した部分である。フレーム接続部33は、左右のピボットフレーム32の間に配置される。
左右のピボットフレーム32の上端部には、クランクケース23のフレーム接続部33を左右方向(車幅方向)から挟む左右一対のパワーユニット支持部32aが設けられる。
クランクケース23の後端部は、パワーユニット支持部32aに設けられる連結部材34によってピボットフレーム32に連結される。
連結部材34は、左右のパワーユニット支持部32aを左右に接続するボルトである。連結部材34は、クランクケース23のフレーム接続部33に挿通される。
ピボット軸22(図1)は、左右のピボットフレーム32を左右に接続する軸である。連結部材34は、ピボット軸22及びスイングアーム16よりも上方に配置される。
リアクッション40は、上下方向に延びる筒状部材である。リアクッション40は、リアクッション40の軸方向に延びるダンパー軸線40aに沿って、上下にストロークする。
リアクッション40は、パワーユニット12の後方且つ後輪15の前方に配置される。リアクッション40は、後輪15と同様に車幅方向の中央部に配置され、リアクッション40の上部は、左右のピボットフレーム32の間に位置する。
リアクッション40の上端部40bは、ブラケット50を介して車体に接続される。詳細には、上端部40bは、ブラケット50を介し、クランクケース23の後面部23aに接続される。
リアクッション40の下端部(不図示)は、リンク機構(不図示)を介してスイングアーム16の前部に接続される。
図3は、リアクッション40の上端部40bと車体との接続構造を示す断面図である。図3では、リアクッション40の車幅方向の中央を通る断面が示される。図4は、ブラケット50と車体との接続構造を示す斜視図である。図4では、クランクケース23は断面が示される。
図2~図4を参照し、クランクケース23の後端部には、後方且つ上方に延出する延出部35が設けられる。フレーム接続部33は、後面部23aにおける延出部35の部分に設けられる。
ブラケット50は、クランクケース23の後面部23aに後方から取り付けられる。詳細には、ブラケット50は、クランクケース23のフレーム接続部33の後面に固定される。ブラケット50は、左右方向では、フレーム接続部33の左右の中間部に位置する。ブラケット50は、左右のピボットフレーム32の間に位置する。
ブラケット50とクランクケース23の後面部23aとの間には、ブラケット50の前面部と後面部23aとの間に挟まれる空間部70が設けられる。
空間部70は、後面部23aの一部が前方側に凹む車体側凹部36と、ブラケット50の一部が後方側に凹むブラケット側凹部51とが合わさって形成される空間部である。すなわち、空間部70は、車体側凹部36とブラケット側凹部51とによって囲まれる空間部である。
空間部70には、弾性部材71が配置される。
ブラケット50は、ブラケット50に後方から挿通される第1固定具53(固定具)及び第2固定具54(固定具)によってクランクケース23の後面部23aに締結される。第1固定具53及び第2固定具54は、後面部23aに締結されるボルトである。
第1固定具53は、弾性部材71の上方に複数配置される。第1固定具53は、左右一対で設けられる。第2固定具54は、弾性部材71の下方に配置される。
図5は、ブラケット50を取り外した状態で後面部23aを後方側から見た図である。図6は、図3のVI-VI断面図である。図5及び図6では弾性部材71は不図示である。
図5及び図6を参照し、ピボットフレーム32のパワーユニット支持部32aは、左右方向に延びる筒状部である。連結部材34は、パワーユニット支持部32aの筒内に挿通される。
クランクケース23のフレーム接続部33は、左右方向に延びる筒状部33aを備える。筒状部33aの内周部は、連結部材34が左右方向に挿通される支持孔部33bである。
連結部材34は、左右の一方のパワーユニット支持部32a、フレーム接続部33の筒状部33a、及び左右の他方のパワーユニット支持部32aに挿通される。連結部材34の先端にはナット34aが締結される。
パワーユニット12は、連結部材34とナット34aとの締結の軸力によって、左右のパワーユニット支持部32aの間に筒状部33aが挟持されることで、ピボットフレーム32に固定される。
クランクケース23の後面部23aには、ブラケット50が固定される第1固定面37及び第2固定面38が設けられる。
第1固定面37は、車体側凹部36及び連結部材34の上方に配置される。第2固定面38は、車体側凹部36及び連結部材34の下方に配置される。
第1固定面37及び第2固定面38は、左右のピボットフレーム32の間において左右方向の中央部に配置される。
第1固定面37は、車両側面視では、略鉛直に延びる平坦面である。第1固定面37は、上下方向よりも左右方向に長く延びる。
第2固定面38は、車両側面視では、後上がりに延びる平坦な傾斜面である。第2固定面38は、第1固定面37に対し前下方に配置される。第2固定面38は、左右方向において第1固定面37よりも短く形成され、第1固定面37の左右の中央部の真下に配置される。
第1固定面37には、第1固定具53が締結される第1固定孔37aが左右一対設けられる。第1固定孔37aは、第1固定面37の左右の両端部に設けられる。
第2固定面38には、第2固定具54が締結される第2固定孔38aが1つ設けられる。第2固定孔38aは、後面視では、左右の第1固定孔37aの間の左右方向の中間部の真下に配置される。
車体側凹部36は、クランクケース23の後面部23aにおいて、上下方向で第1固定面37と第2固定面38との間に設けられる。
車体側凹部36は、左右方向では、左右の第1固定孔37aの間に配置される。また、車体側凹部36は、後面視では、左右の第1固定孔37aの下方、且つ、第2固定孔38aの真上に配置される。
車体側凹部36は、フレーム接続部33の筒状部33aに後方から重ねて配置されており、車体側凹部36は、筒状部33a内に入り込んでいる。詳細には、車体側凹部36は、筒状部33aの左右の中間部に重なるように設けられる。
筒状部33aの支持孔部33bは、車体側凹部36を左右方向に貫通している。このため、支持孔部33bに挿通される連結部材34は、車体側凹部36を左右方向に貫通する。
図7は、ブラケット50を前方側から見た斜視図である。図8は、ブラケット50と後面部23aとの接続部を示す断面図である。図8では、ブラケット50の車幅方向の中央部の断面が示される。
図2~図8を参照し、ブラケット50は、クランクケース23の後面部23aに取り付けられる取付部55と、取付部55から後方に延出するダンパー接続部56とを備える。
取付部55は、後面部23aに当接して取り付けられる板状部である。
ダンパー接続部56は、取付部55の上部の後面から後方に延出する左右一対の支持板56aと、左右の支持板56aを左右に接続する支持軸56bとを備える。支持軸56bは、左右の支持板56aに設けられた孔に固定されるボルトである。
リアクッション40は、上端部40bに支持軸56bが挿通されることでブラケット50に接続される。リアクッション40は、左右に延びる支持軸56bを中心に揺動自在である。
ブラケット50の取付部55は、クランクケース23の第1固定面37に当接して第1固定面37に取り付けられる第1取付部57を備える。第1取付部57の前面は、第1固定面37と平行な平坦面である。
第1取付部57の上部は、第1固定面37に後方から直接当接して固定される第1固定部61(固定部)である。
第1取付部57の下部57aは、第1固定面37よりも下方まで延出する。
また、ブラケット50の取付部55は、第1取付部57の下部57aから前下方に延出する第2取付部58を備える。第2取付部58は、第1取付部57の左右の中間部から前下方に延出する。
第2取付部58の前面は、前下がり(後上がり)に延びる傾斜面であり、クランクケース23の第2固定面38と平行な平坦面である。
第2取付部58の下部は、第2固定面38に後方から直接当接して固定される第2固定部62(固定部)である。
ブラケット50の第1固定部61は、孔61aを左右一対備える。孔61aは、第1固定部61の左右の端部にそれぞれ設けられ、左右の支持板56aに対し左右方向の外側に位置する。
孔61aには、前方に延出する筒状の位置決めピン61bが嵌合する。位置決めピン61bは、第1固定面37の第1固定孔37aに嵌合することで、ブラケット50を第1固定面37に位置決めする。
第1固定具53は、左右の孔61a及び位置決めピン61bに後方からそれぞれ挿通され、第1固定面37の第1固定孔37aに締結される。これにより、ブラケット50の第1固定部61は、第1固定面37に直接当接した状態で第1固定面37に固定される。
ブラケット50の第2固定部62は、孔62aを1つ備える。第2固定具54は、孔62aに後方から挿通され、延出部35の上面に配置されるナット54aを介し、第2固定面38の第2固定孔38aに締結される。これにより、ブラケット50の第2固定部62は、第2固定面38に直接当接した状態で第2固定面38に固定される。
ブラケット側凹部51は、第2取付部58の前面の一部が後方側に凹む凹部である。
詳細には、ブラケット側凹部51は、上下方向において、第1固定部61と第2固定部62との間に設けられる。また、ブラケット側凹部51は、左右方向では、左右の孔61aの間に位置する。
ブラケット側凹部51は、前方及び上方に開放している。ブラケット側凹部51は、ブラケット側凹部51の底面を構成する底壁部51aと、底壁部51aの左右の縁から上方に延びる左右一対の側壁部51bと、底壁部51aの後縁から上方に延びる後壁部51cとによって区画される。後壁部51cの前面は、第1取付部57の下部57aの前面の一部である。
図3~図6、及び図8を参照し、車体側凹部36は、後面部23aの一部が前方側に凹む凹部44と、凹部44の下方で後方に向けて突出する凸部45とを備える。
凹部44は、凹部44における車両前方側の面を構成する凹部前壁部44aと、凹部前壁部44aの周縁部から後方に延びる凹部周壁部44bとによって区画される。凹部44は後方に向けて開放する。
凹部周壁部44bは、凹部前壁部44aから後方に向かうに従って凹部周壁部44bの内径が徐々に大きくなるようにテーパー状に形成される。
クランクケース23の後面部23aは、凹部周壁部44bの下面44b1の下端から前下方に延びる傾斜壁46を備える。傾斜壁46は、下面44b1の下端から前下方に延びて第2固定面38の上端に接続される。
凸部45は、凹部周壁部44bの下面44b1と傾斜壁46とによって形成される。
ブラケット側凹部51の底壁部51aは、傾斜壁46に略対向するように前下がりに傾斜している。
ブラケット50の第1取付部57は、車体側凹部36に後方から対向する凹部対向面57bを備える。凹部対向面57bは、第1固定部61の下方且つブラケット側凹部51の上方に設けられる。
空間部70は、クランクケース23の車体側凹部36と、ブラケット50のブラケット側凹部51及び凹部対向面57bと、によって囲まれる空間部である。
図9は、弾性部材71を前方側から見た斜視図である。
図3~図9を参照し、弾性部材71は、空間部70内に収納されるブロック状である。弾性部材71は、空間部70の内面に沿う形状に形成されており、空間部70内にほぼ隙間無く充填される。
弾性部材71は、例えばゴム等のエラストマーで構成されており、振動の減衰性が高い。ブラケット50及びクランクケース23は、例えば金属で構成される。弾性部材71の弾性は、ブラケット50及びクランクケース23の弾性よりも高い。
弾性部材71は、ブラケット50と後面部23aとによって挟まれて圧縮された状態で空間部70内に収納される。弾性部材71は、ブラケット50と後面部23aとの間にほぼ密閉される。
弾性部材71は、図8のように車両側面視で、車体側凹部36の凹部44と、ブラケット側凹部51の後壁部51c及び凹部対向面57bと、の間に挟まれる第1圧縮部73を備える。
また、弾性部材71は、図8のように車両側面視で、車体側凹部36の凸部45と、ブラケット側凹部51の底壁部51aとの間に挟まれる第2圧縮部74を備える。
第1圧縮部73と第2圧縮部74とは一体に形成される。
第1圧縮部73は、第1固定部61と第2固定部62との間において、第1固定部61側に寄せて配置される。すなわち、第1圧縮部73は、第1固定具53の近くに配置される。
第2圧縮部74は、第1固定部61と第2固定部62との間において、第2固定部62側に寄せて配置される。すなわち、第2圧縮部74は、第2固定具54の近くに配置される。
第1圧縮部73は、前部が凹部44に係合し、後部がブラケット側凹部51に係合する。このため、弾性部材71を空間部70に良好に位置決めできる。凹部44は、弾性部材71と係合して弾性部材71を車体に位置決めする車体側第1位置決め部である。
第2圧縮部74は、第1圧縮部73の下端部73aから前下方に延出する板状である。第2圧縮部74は、傾斜壁46と底壁部51aとの間の空間の形状に沿うように形成されており、前下方に向かうに従って板厚が小さくなる。すなわち、第2圧縮部74の板厚は、第1固定部61側から第2固定部62側に向かうに従って小さくなる。第2圧縮部74の板厚は、第1圧縮部73の前後方向の厚みよりも小さい。
弾性部材71の下部の前面には、後方に凹む前面凹部71aが設けられる。前面凹部71aには、凸部45が係合する。前面凹部71aは、凸部45に沿う形状に形成されている。
弾性部材71は、前面凹部71aに凸部45が係合するとともに、第2圧縮部74の後部がブラケット側凹部51に係合する。このため、弾性部材71を空間部70に良好に位置決めできる。凸部45は、弾性部材71と係合して弾性部材71を車体に位置決めする車体側第2位置決め部である。
第1圧縮部73は、図8に仮想線で示されるように、ブラケット50に押圧されない状態で空間部70からブラケット50側に突出する圧縮代部73bを備える。圧縮代部73bは、第1圧縮部73の後面の略全体に亘って設けられる。圧縮代部73bの厚さは、略均一である。
第1圧縮部73は、ブラケット50が後面部23aに固定されると、空間部70内でブラケット50によって前方側に向けて押圧され、圧縮代部73bの分だけ圧縮される。
また、第2圧縮部74は、ブラケット50が後面部23aに固定されると、傾斜壁46と底壁部51aとの間に挟まれて圧縮される。
ブラケット50を後面部23aに固定する際には、まず、圧縮代部73bを備える第1圧縮部73の近くに配置される一対の第1固定具53が締結される。これにより、圧縮代部73bの変形に伴って、弾性部材71は、第2圧縮部74側に押し込まれる。
その後、第2圧縮部74の近くに配置される第2固定具54が締結される。これにより、第2圧縮部74は、第2圧縮部74の板厚が小さい第2固定具54側から、第2圧縮部74の板厚が大きい第1固定具53側に向けて押し込まれる。このため、弾性部材71を広い範囲に亘って効率良く押圧して空間部70内に高密度に充填でき、弾性部材71を効果的に圧縮できる。
第1固定具53は、第2固定具54よりも多い本数が設けられるため、圧縮代部73bを効果的に圧縮できる。
弾性部材71は、第1圧縮部73を左右方向に貫通する孔部73cを備える。孔部73cは、連結部材34の軸方向に延びる丸孔である。
クランクケース23用の連結部材34は、空間部70内に配置された弾性部材71の孔部73cを左右方向に貫通し、孔部73cに嵌合している。すなわち、連結部材34は、孔部73cを介して連結部材34に接触している。これにより、連結部材34の振動を弾性部材71によって低減できる。連結部材34は、パワーユニット12のクランクケース23に接続されるとともに、弾性部材71及びブラケット50を介してリアクッション40に接続されている。このため、連結部材34を弾性部材71に接触させることで、パワーユニット12から車体フレーム11に伝わる振動、及び、リアクッション40から車体としてのパワーユニット12に伝達される振動を低減できる。
また、弾性部材71の孔部73cは、連結部材34の軸方向の中間部に嵌合する。このため、連結部材34の振動を弾性部材71によって効果的に抑制できる。
ここで、孔部73cの内径は、連結部材34の外径と同一の寸法であっても良い。
なお、弾性部材71の単体では、孔部73cの内径は、連結部材34の外径よりも大径であっても良い。この場合、弾性部材71が空間部70内で圧縮されることで、孔部73cは収縮し、連結部材34の外周に接触させられる。
また、孔部73cの内径は、連結部材34の外径よりも小径であっても良い。この場合、連結部材34は孔部73cに圧入される。
このように、孔部73cの内径の設定を変えることで、弾性部材71の圧縮率を変更できる。これにより、弾性部材71による振動の減衰の特性を調整でき、例えば、所望の振動周波数の振動を効果的に抑制できる。
図3を参照し、リアクッション40の上端部40bは、弾性部材71の後方に配置される。弾性部材71は、ダンパー軸線40aの前方に配置される。上端部40bを揺動自在に支持する支持軸56bは、上下方向において弾性部材71に重複する高さ位置に配置される。
リアクッション40は、スイングアーム16が上方に揺動すると、ダンパー軸線40aの軸方向に圧縮され、ダンパー軸線40aの軸方向にストロークする。
リアクッション40は、リアクッション40のストローク量が増加するに従ってダンパー軸線40aの前傾が大きくなるように揺動する。
リアクッション40の初期状態では、リアクッション40の姿勢はダンパー軸線40aの状態にある。リアクッション40の圧縮方向のストローク量が最大になると、リアクッション40の姿勢はダンパー軸線40a´の状態になる。ダンパー軸線40a´は、ダンパー軸線40aよりも前傾が大きい。
リアクッション40は、ストローク量が大きくなるに従って、ダンパー軸線40aにおいて弾性部材71の上方に位置する部分が上方から弾性部材71に近くなるように揺動する。これにより、リアクッション40のストローク量が大きくなると、リアクッション40の負荷がリアクッション40の上端部40bから弾性部材71に伝わり易くなる。このため、リアクッション40のストローク量が大きくなった際に、弾性部材71によって効果的に振動を抑制できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗り型車両10は、車体としてのパワーユニット12と、車輪としての後輪15を支持するスイングアーム16と、パワーユニット12とスイングアーム16とを接続するリアクッション40とを備え、リアクッション40がブラケット50を介してパワーユニット12に接続される。パワーユニット12とブラケット50との間には、パワーユニット12及びブラケット50が凹むことで形成される空間部70が設けられ、空間部70には、弾性部材71が配置され、弾性部材71は、パワーユニット12とブラケット50との間で圧縮されている。
この構成によれば、弾性部材71は、パワーユニット12とブラケット50との間に形成される空間部70に配置され、パワーユニット12とブラケット50との間で圧縮される。このため、圧縮された弾性部材71によって、振動に対する高い減衰効果を得ることができ、リアクッション40からパワーユニット12に伝わる振動を効果的に抑制できる。
弾性部材71の圧縮率を変更することで、弾性部材71による振動の減衰の特性を容易に調整できる。
また、空間部70は、ブラケット50が凹んだブラケット側凹部51を備える。
この構成によれば、ブラケット側凹部51が設けられることで、ブラケット50の剛性が小さくなり、ブラケット50は負荷に応じて適度に撓むことができる。このため、パワーユニット12に伝わる振動を効果的に抑制できる。また、ブラケット側凹部51によって、弾性部材71を周囲から包むようにして効果的に圧縮できるため、高い減衰効果を得ることができる。
また、空間部70は、パワーユニット12が凹んだ車体側凹部36を備える。
この構成によれば、ブラケット側凹部51と車体側凹部36とによって、弾性部材71を周囲から包むようにして効果的に圧縮できるため、弾性部材71による高い減衰効果を得ることができる。また、ブラケット側凹部51及び車体側凹部36の両方の凹部によって空間部70の容積を大きく確保できる。このため、弾性部材71の体積を大きくでき、高い減衰効果を得ることができる。さらに、弾性部材71をブラケット側凹部51と車体側凹部36とによって適切な位置に位置決めできるため、弾性部材71を効果的に圧縮できる。
さらに、リアクッション40は、リアクッション40の軸方向に延びるダンパー軸線40aに沿ってストロークし、リアクッション40の上端部40bがブラケット50に揺動自在に接続され、車両側面視で、弾性部材71は、ダンパー軸線40aの前方に配置され、リアクッション40は、リアクッション40のストロークが大きくなるに従って、ダンパー軸線40aにおいて弾性部材71の上方に位置する部分が上方から弾性部材71に近くなるように揺動する。
この構成によれば、リアクッション40のストローク量が大きくなると、ダンパー軸線40aの姿勢の変化によって、リアクッション40の上端部40bから弾性部材71に負荷が伝わり易くなる。このため、リアクッション40のストローク量が大きくなった際に、効果的に振動を抑制できる。
また、鞍乗り型車両10の走行の駆動力を発生させるパワーユニット12と、パワーユニット12を支持する車体フレーム11と、パワーユニット12を車体フレーム11に連結する連結部材34とが設けられ、連結部材34は、弾性部材71に接触している。
この構成によれば、パワーユニット12を車体フレーム11に連結する連結部材34が弾性部材71に接触するため、パワーユニット12の振動及び車体フレーム11の両方の振動を弾性部材によって低減でき、パワーユニット12及び車体フレーム11の振動を効果的に低減できる。
また、連結部材34は、弾性部材71に設けられた孔部73cに嵌合している。
この構成によれば、連結部材34と弾性部材71との接触面積を大きくできるため、パワーユニット12及び車体フレーム11の振動を弾性部材71によって効果的に抑制できる。
さらに、車体フレーム11は、パワーユニット12を左右方向から挟む左右一対のパワーユニット支持部32aを備え、連結部材34は、一対のパワーユニット支持部32aを左右に接続するボルトであり、パワーユニット12は、連結部材34が挿通される支持孔部33bを、左右のパワーユニット支持部32aの間に備え、車体は、パワーユニット12であり、ブラケット50はパワーユニット12に取り付けられ、支持孔部33bに挿通された連結部材34は、空間部70を左右方向に貫通する。
この構成によれば、パワーユニット12の支持孔部33bに挿通された連結部材34が、空間部70を左右方向に貫通するため、連結部材34を簡単な構造で空間部70の弾性部材71に接触させることができる。
また、車体側凹部36は、弾性部材71が係合する凹状の凹部44と、弾性部材71側に向けて突出して弾性部材71に係合する凸部45とを備える。
この構成によれば、弾性部材71を、車体側の凹部44、及び、弾性部材71側に向けて突出する車体側の凸部45によって位置決めできる。このため、弾性部材71を効果的に圧縮できる。
また、ブラケット50は、第1固定部61と、第1固定部61に対し離間して配置される第2固定部62とによってパワーユニット12に固定され、弾性部材71は、第1固定部61と第2固定部62との間において、第1固定部61側に配置される第1圧縮部73と、第2固定部62側に配置される第2圧縮部74とを備え、第1圧縮部73は、空間部70からブラケット50側に突出する圧縮代部73bを備え、圧縮代部73bがブラケット50によって圧縮され、第2圧縮部74は、第1固定部61側から第2固定部62側に向かうに従って板厚が小さくなっている。
この構成によれば、弾性部材71が圧縮代部73bを備えるため、弾性部材71を効果的に圧縮できる。また、第2圧縮部74の板厚の差によって、第2圧縮部74を第2固定部62側から第1固定部61側に押し込むようにして圧縮できる。これにより、弾性部材71を空間部70内に高密度に充填でき、弾性部材71を効果的に圧縮できるため、パワーユニット12に伝わる振動を低減できる。
また、ブラケット50は、ブラケット50に挿通される第1固定具53によってパワーユニット12に締結される第1固定部61、及び、ブラケット50に挿通される第2固定具54によってパワーユニット12に締結される第2固定部62を備える。第1固定部61及び第2固定部62では、ブラケット50はパワーユニット12に直接当接し、空間部70は、ブラケット50において第1固定部61と第2固定部62との間に配置される。
この構成によれば、ブラケット50がパワーユニット12に直接当接する第1固定部61及び第2固定部62によって、ブラケット50を介しリアクッション40を高い剛性でパワーユニット12に固定でき、リアクッション40の応答性が良い。また、第1固定部61と第2固定部62との間に配置される空間部70の弾性部材71によって、リアクッション40からパワーユニット12に伝わる振動を低減できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、リアクッション40がブラケット50を介して車体としてのパワーユニット12に接続される構造を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。リアクッション40は、ブラケット50を介して車体としての車体フレーム11に接続されても良い。この場合、例えば、ブラケット50は、車体フレーム11の一部を左右に接続するクロスメンバーに固定される。
また、上記実施の形態では、空間部70は、パワーユニット12及びブラケット50の両方が凹むことで形成されるが、本発明はこれに限定されない。空間部70は、パワーユニット12(車体)及びブラケット50の少なくとも一方が凹むことで形成されていれば良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)車体と、車輪を支持する懸架部材と、前記車体と前記懸架部材とを接続するダンパーとを備え、前記ダンパーがブラケットを介して前記車体に接続される鞍乗り型車両において、前記車体と前記ブラケットとの間には、前記車体及び前記ブラケットの少なくとも一方が凹むことで形成される空間部が設けられ、前記空間部には、弾性部材が配置され、前記弾性部材は、前記車体と前記ブラケットとの間で圧縮されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、車体とブラケットとの間で圧縮された弾性部材によって、振動に対する高い減衰効果を得ることができ、ダンパーから車体に伝わる振動を効果的に抑制できる。
(構成2)前記空間部は、前記ブラケットが凹んだブラケット側凹部を備えることを特徴とする構成1記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブラケット側凹部が設けられることで、ブラケットは負荷に応じて適度に撓むことができる。このため、車体に伝わる振動を効果的に抑制できる。また、ブラケット側凹部によって、弾性部材を周囲から包むようにして効果的に圧縮できるため、高い減衰効果を得ることができる。
(構成3)前記空間部は、前記車体が凹んだ車体側凹部を備えることを特徴とする構成2記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブラケット側凹部と車体側凹部とによって、弾性部材を周囲から包むようにして効果的に圧縮できるため、高い減衰効果を得ることができる。また、空間部の容積を大きく確保できるため、弾性部材の体積を大きくでき、高い減衰効果を得ることができる。さらに、弾性部材をブラケット側凹部と車体側凹部とによって適切な位置に位置決めできるため、弾性部材を効果的に圧縮できる。
(構成4)前記ダンパーは、前記ダンパーの軸方向に延びるダンパー軸線に沿ってストロークし、前記ダンパーの上端部が前記ブラケットに揺動自在に接続され、車両側面視で、前記弾性部材は、前記ダンパー軸線の前方に配置され、前記ダンパーは、前記ダンパーのストロークが大きくなるに従って、前記ダンパー軸線において前記弾性部材の上方に位置する部分が上方から前記弾性部材に近くなるように揺動することを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ダンパーのストローク量が大きくなると、ダンパー軸線の姿勢の変化によって、ダンパーの上端部から弾性部材に負荷が伝わり易くなる。このため、ダンパーのストローク量が大きくなった際に、効果的に振動を抑制できる。
(構成5)前記鞍乗り型車両の走行の駆動力を発生させるパワーユニットと、前記パワーユニットを支持する車体フレームと、前記パワーユニットを前記車体フレームに連結する連結部材とが設けられ、前記連結部材は、前記弾性部材に接触していることを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、パワーユニットを車体フレームに連結する連結部材が弾性部材に接触するため、パワーユニットの振動及び車体フレームの両方の振動を弾性部材によって低減でき、車体の振動を効果的に低減できる。
(構成6)前記連結部材は、前記弾性部材に設けられた孔部に嵌合していることを特徴とする構成5記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、連結部材と弾性部材との接触面積を大きくできるため、車体の振動を弾性部材によって効果的に抑制できる。
(構成7)前記車体フレームは、前記パワーユニットを左右方向から挟む左右一対のパワーユニット支持部を備え、前記連結部材は、一対の前記パワーユニット支持部を左右に接続するボルトであり、前記パワーユニットは、前記連結部材が挿通される支持孔部を、左右の前記パワーユニット支持部の間に備え、前記車体は、前記パワーユニットであり、前記ブラケットは前記パワーユニットに取り付けられ、前記支持孔部に挿通された前記連結部材は、前記空間部を左右方向に貫通することを特徴とする構成6記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、パワーユニットの支持孔部に挿通された連結部材が、空間部を左右方向に貫通するため、連結部材を簡単な構造で空間部の弾性部材に接触させることができる。
(構成8)前記車体側凹部は、前記弾性部材が係合する凹状の車体側第1位置決め部と、前記弾性部材側に向けて突出して前記弾性部材に係合する車体側第2位置決め部とを備えることを特徴とする構成3記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、弾性部材を、凹状の車体側第1位置決め部、及び、弾性部材側に向けて突出する車体側第2位置決め部によって位置決めできる。このため、弾性部材を効果的に圧縮できる。
(構成9)前記ブラケットは、第1固定部と、前記第1固定部に対し離間して配置される第2固定部とによって前記車体に固定され、前記弾性部材は、前記第1固定部と前記第2固定部との間において、前記第1固定部側に配置される第1圧縮部と、前記第2固定部側に配置される第2圧縮部とを備え、前記第1圧縮部は、前記空間部から前記ブラケット側に突出する圧縮代部を備え、前記圧縮代部が前記ブラケットによって圧縮され、前記第2圧縮部は、前記第1固定部側から前記第2固定部側に向かうに従って板厚が小さくなっていることを特徴とする構成1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、弾性部材が圧縮代部を備えるため、弾性部材を効果的に圧縮できる。また、第2圧縮部の板厚の差によって、第2圧縮部を第2固定部側から第1固定部側に押し込むようにして圧縮できる。これにより、弾性部材を空間部内に高密度に充填でき、弾性部材を効果的に圧縮できるため、車体に伝わる振動を低減できる。
(構成10)前記ブラケットは、前記ブラケットに挿通される固定具によって前記車体に締結される固定部を複数備え、前記固定部では、前記ブラケットは前記車体に直接当接し、前記空間部は、前記ブラケットにおいて複数の前記固定部の間に配置されることを特徴とする構成1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ブラケットが車体に直接当接する固定部によって、ブラケットを介しダンパーを高い剛性で車体に固定でき、ダンパーの応答性が良い。また、複数の固定部の間に配置される空間部の弾性部材によって、ダンパーから車体に伝わる振動を低減できる。
10 鞍乗り型車両
11 車体フレーム
12 パワーユニット(車体)
15 後輪(車輪)
16 スイングアーム(懸架部材)
32a パワーユニット支持部
33b 支持孔部
34 連結部材
36 車体側凹部
40 リアクッション(ダンパー)
40a ダンパー軸線
40b 上端部
44 凹部(車体側第1位置決め部)
45 凸部(車体側第2位置決め部)
50 ブラケット
51 ブラケット側凹部
53 第1固定具(固定具)
54 第2固定具(固定具)
61 第1固定部(固定部)
62 第2固定部(固定部)
70 空間部
71 弾性部材
73 第1圧縮部
73b 圧縮代部
73c 孔部
74 第2圧縮部

Claims (9)

  1. 車体(12)と、車輪(15)を支持する懸架部材(16)と、前記車体(12)と前記懸架部材(16)とを接続するダンパー(40)とを備え、前記ダンパー(40)がブラケット(50)を介して前記車体(12)に接続される鞍乗り型車両において、
    前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間には、前記車体(12)及び前記ブラケット(50)の少なくとも一方が凹むことで形成される空間部(70)が設けられ、
    前記空間部(70)には、弾性部材(71)が配置され、前記弾性部材(71)は、前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間で圧縮されており、
    前記ダンパー(40)は、前記ダンパー(40)の軸方向に延びるダンパー軸線(40a)に沿ってストロークし、
    前記ダンパー(40)の上端部(40b)が前記ブラケット(50)に揺動自在に接続され、
    車両側面視で、前記弾性部材(71)は、前記ダンパー軸線(40a)の前方に配置され、
    前記ダンパー(40)は、前記ダンパー(40)のストロークが大きくなるに従って、前記ダンパー軸線(40a)において前記弾性部材(40)の上方に位置する部分が上方から前記弾性部材(71)に近くなるように揺動することを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 車体(12)と、車輪(15)を支持する懸架部材(16)と、前記車体(12)と前記懸架部材(16)とを接続するダンパー(40)とを備え、前記ダンパー(40)がブラケット(50)を介して前記車体(12)に接続される鞍乗り型車両において、
    前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間には、前記車体(12)及び前記ブラケット(50)の少なくとも一方が凹むことで形成される空間部(70)が設けられ、
    前記空間部(70)には、弾性部材(71)が配置され、前記弾性部材(71)は、前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間で圧縮されており、
    前記鞍乗り型車両の走行の駆動力を発生させるパワーユニット(12)と、前記パワーユニット(12)を支持する車体フレーム(11)と、前記パワーユニット(11)を前記車体フレーム(11)に連結する連結部材(34)とが設けられ、
    前記連結部材(34)は、前記弾性部材(71)に接触していることを特徴とする鞍乗り型車両。
  3. 車体(12)と、車輪(15)を支持する懸架部材(16)と、前記車体(12)と前記懸架部材(16)とを接続するダンパー(40)とを備え、前記ダンパー(40)がブラケット(50)を介して前記車体(12)に接続される鞍乗り型車両において、
    前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間には、前記車体(12)及び前記ブラケット(50)の少なくとも一方が凹むことで形成される空間部(70)が設けられ、
    前記空間部(70)には、弾性部材(71)が配置され、前記弾性部材(71)は、前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間で圧縮されており、
    前記ブラケット(50)は、第1固定部(61)と、前記第1固定部(61)に対し離間して配置される第2固定部(62)とによって前記車体(12)に固定され、
    前記弾性部材(71)は、前記第1固定部(61)と前記第2固定部(62)との間において、前記第1固定部(61)側に配置される第1圧縮部(73)と、前記第2固定部(62)側に配置される第2圧縮部(74)とを備え、
    前記第1圧縮部(73)は、前記空間部(70)から前記ブラケット(50)側に突出する圧縮代部(73b)を備え、前記圧縮代部(73b)が前記ブラケット(50)によって圧縮され、
    前記第2圧縮部(74)は、前記第1固定部(61)側から前記第2固定部(62)側に向かうに従って板厚が小さくなっていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  4. 前記空間部(70)は、前記ブラケット(50)が凹んだブラケット側凹部(51)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記空間部(70)は、前記車体(12)が凹んだ車体側凹部(36)を備えることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両。
  6. 車体(12)と、車輪(15)を支持する懸架部材(16)と、前記車体(12)と前記懸架部材(16)とを接続するダンパー(40)とを備え、前記ダンパー(40)がブラケット(50)を介して前記車体(12)に接続される鞍乗り型車両において、
    前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間には、前記車体(12)及び前記ブラケット(50)の少なくとも一方が凹むことで形成される空間部(70)が設けられ、
    前記空間部(70)には、弾性部材(71)が配置され、前記弾性部材(71)は、前記車体(12)と前記ブラケット(50)との間で圧縮されており、
    前記空間部(70)は、前記ブラケット(50)が凹んだブラケット側凹部(51)と、前記車体(12)が凹んだ車体側凹部(36)とを備え、
    前記車体側凹部(36)は、前記弾性部材(71)が係合する凹状の車体側第1位置決め部(44)と、前記弾性部材(71)側に向けて突出して前記弾性部材(71)に係合する車体側第2位置決め部(45)とを備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  7. 前記連結部材(34)は、前記弾性部材(71)に設けられた孔部(73c)に嵌合していることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記車体フレーム(11)は、前記パワーユニット(12)を左右方向から挟む左右一対のパワーユニット支持部(32a)を備え、
    前記連結部材(34)は、一対の前記パワーユニット支持部(32a)を左右に接続するボルトであり、
    前記パワーユニット(12)は、前記連結部材(34)が挿通される支持孔部(33b)を、左右の前記パワーユニット支持部(32a)の間に備え、
    前記車体は、前記パワーユニット(12)であり、前記ブラケット(50)は前記パワーユニット(12)に取り付けられ、
    前記支持孔部(33b)に挿通された前記連結部材(34)は、前記空間部(70)を左右方向に貫通することを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記ブラケット(50)は、前記ブラケット(50)に挿通される固定具(53,54)によって前記車体(12)に締結される固定部(61,62)を複数備え、前記固定部(61,62)では、前記ブラケット(50)は前記車体(12)に直接当接し、
    前記空間部(70)は、前記ブラケット(50)において複数の前記固定部(61,62)の間に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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