JP7350918B2 - 乗客コンベア及び乗客コンベアの制御方法 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアの制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施の形態は、乗客コンベア及び乗客コンベアの制御方法に関する。
特許文献1に開示されているように、従来、地震発生時に、乗客を避難誘導する乗客コンベアが知られている。具体的には、特許文献1の乗客コンベアは、報知手段と表示手段を備えている。そして、地震が発生すると、報知手段によって災害の発生を報知し、乗客コンベアの運転を停止する。乗客コンベアから乗客が降りると、表示手段に避難方向を表示する。これにより、乗客コンベアから降りた乗客は、避難方向を適切に判断することができ、スムーズに避難することができる。
特許5730363号公報
ところで、乗客コンベアが設置された建物で火災が生じた際にも、乗客を迅速に避難させることが求められている。火災の場合は、必ずしも乗客コンベアの運転を停止させる必要は無い。このため、乗客コンベアを利用して乗客を安全且つ迅速に避難させる方法が検討されている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、火災が発生した際に、乗客コンベアを利用して乗客を安全且つ迅速に避難させることを目的とする。
本実施の形態による乗客コンベアは、
無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記複数の踏段の周回移動を制御する制御部と、
前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部と、
を備え、
前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させる。
本実施の形態による乗客コンベアの制御方法は、
無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアの制御方法であって、
前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、
前記火災情報に基づいて前記複数の踏段の周回移動を制御する制御工程と、
を備え、
前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
前記制御工程において、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、又は、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御する。
あるいは、本実施の形態による乗客コンベアの制御方法は、
無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアの制御方法であって、
前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、
前記火災情報に基づいて前記複数の踏段の周回移動を制御する制御工程と、
を備え、
前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
前記制御工程において、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させる。
図1は、本発明の一実施形態による乗客コンベアの構成を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示す乗客コンベアが設置された建物を模式的に示す図である。 図3は、図2に示す建物における防災システムを示すブロック図である。 図4は、火災発生時の乗客コンベアの作用を示すフローチャートである。 図5は、図3に対応する図であって、図3に示す防災システムの変形例を示すブロック図である。 図6は、図3に対応する図であって、図3に示す防災システムの他の変形例を示すブロック図である。
以下、本発明による実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態による乗客コンベア1の構成を、模式的に示す側面図である。乗客コンベア1は、エスカレータである。図2は、図1に示す乗客コンベア1が設置された建物100を示す図である。建物100の各階床は、図2の左側に位置するブロックAと、図2の右側に位置するブロックB とに区分けされている。図3は、乗客コンベア1並びに後述する感知器2及び防災センター110で構成される防災システム120を示すブロック図である。
図2に示す例では、1階から8階の各階床間に乗客コンベア1が掛け渡されている。より詳しくは、1階と2階との間に、乗客コンベア1-1A,1-1Bが掛け渡されている。また、2階と3階との間に、乗客コンベア1-2A,1-2Bが掛け渡されている。また、3階と4階との間に、乗客コンベア1-3A,1-3Bが掛け渡されている。また、4階と5階との間に、乗客コンベア1-4A,1-4Bが掛け渡されている。また、5階と6階との間に、乗客コンベア1-5A,1-5Bが掛け渡されている。また、6階と7階との間に、乗客コンベア1-6A,1-6Bが掛け渡されている。また、7階と8階との間に、乗客コンベア1-7A,1-7Bが掛け渡されている。乗客コンベア1-1A,1-2A,1-3A,1-4A,1-5A,1-6A,1-7Aは、ブロックAに設置されている。乗客コンベア1-1B,1-2B,1-3B,1-4B,1-5B,1-6B,1-7Bは、ブロックBに設置されている。
建物100には、火災を感知すると火災信号を発信する感知器2が設けられている。感知器2は、煙を感知することにより火災を感知する煙感知器であってもよいし、熱を感知することにより火災を感知する熱感知器であってもよい。図2に示す例では、1階に感知器2-1A,2-1Bが設置されている。また、2階に感知器2-2A,2-2Bが設置されている。また、3階に感知器2-3A,2-3Bが設置されている。また、4階に感知器2-4A,2-4Bが設置されている。また、5階に感知器2-5A,2-5Bが設置されている。また、6階に感知器2-6A,2-6Bが設置されている。また、7階に感知器2-7A,2-7Bが設置されている。また、8階に感知器2-8A,2-8Bが設置されている。感知器2-1A,2-2A,2-3A,2-4A,2-5A,2-6A,2-7A,2-8Aは、ブロックAに設置されている。感知器2-1B,2-2B,2-3B,2-4B,2-5B,2-6B,2-7B,2-8Bは、ブロックBに設置されている。
建物100には、更に防災センター110が設けられている。防災センター110は、感知器2から火災信号を受信すると、火災信号に基づいて火災情報を生成する。火災情報は、乗客コンベア1が設置された建物100で発生した火災に関する情報である。火災情報は、火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含む。例えば、4階のブロックB に設置された感知器2-4Bが火災を感知して火災信号を防災センター110に送信すると、防災センター110は、火災が4階で発生したことを示す火災情報を生成する。この場合、階床情報は「4階」である。図示された例では、火災情報は、さらに、火災が発生した位置(階床情報が示す階床における位置)に関する情報である位置情報を含む。例えば、4階のブロックB に設置された感知器2-4Bが火災を感知して火災信号を防災センター110に送信すると、防災センター110は、火災が4階のブロックBで発生したことを示す火災情報を生成する。この場合、階床情報は「4階」であり、位置情報は「ブロックB」である。もちろん、火災の感知方法及び火災情報の生成方法はこれに限られない。例えば、火災が発生した階床及び当該階床における位置を人が目視によって確認することによって火災を感知し、また火災情報を生成してもよい。なお、以下では、階床情報が示す階床を「火災が発生した階床」とも言う。
次に、図1を参照して、乗客コンベア1について説明する。図1は、建築物の2つの階床F1,F2間に掛け渡されたエスカレータを示す。
図1に示すように、乗客コンベア1は、利用者を乗せるための複数の踏段3と、踏段3を連結する踏段チェーン4と、機械室5が内部に設置されたトラス6と、トラス6の両側に立設された一対の欄干7と、を有している。乗客コンベア1の乗降口8には、乗降板9が設置されている。さらに、乗客コンベア1は、防災センター110で生成された火災情報が入力される入力部10と、火災の発生を報知する報知部11とを備えている。
踏段3は、踏段チェーン4を介して無端状に連結されている。踏段3は、環状に形成された案内レール(図示せず)上を周回移動する。乗客コンベア1は、踏段3を周回移動させることにより、踏段3上の乗客を、階床F1から階床F2へ上方に搬送し、あるいは階床F2から階床F1へ下方に搬送する。以下では、踏段3上の乗客を上方に搬送する乗客コンベア1の運転を「上昇運転」とも呼ぶ。また、踏段3上の乗客を下方に搬送する乗客コンベア1の運転を「下降運転」とも呼ぶ。
機械室5は、乗降板9の下方に設置されている。機械室5には、モータ15や制御盤16、スプロケット17,18等が設置されている。スプロケット17,18には、踏段チェーン4が掛け渡されている。モータ15は、踏段チェーン4を駆動する。モータ15が踏段チェーン4を駆動すると、スプロケット17,18が回転する。制御盤16は、乗客コンベア1の運転を制御する制御部16aを有する。制御部16aは、例えばモータ15やインバータ装置(図示せず)を制御することにより、踏段チェーン4の(したがって、踏段3の)周回速度や周回方向を制御する。踏段3の周回速度を制御することにより、乗客コンベア1による乗客の搬送速度を制御することができる。また、踏段3の周回方向を制御することにより、乗客コンベア1の運転を上昇運転と下降運転との間で切り替えることができる。
図示された例では、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、火災情報に基づいてモータ15やインバータ装置を制御する。より具体的には、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床及び位置(図示された例では、ブロックA及びブロックBのいずれであるか)に関する情報を保持しており、この情報と火災情報とに基づいて、モータ15等を制御する。例えば、乗客コンベア1-4Bの制御部16aは、乗客コンベア1-4BがブロックBにおいて4階と5階の間に掛け渡されているという情報を保持している。この場合、乗客コンベア1-4Bが設置されている階床とは4階及び5階であり、乗客コンベア1-4Bが設置されている位置とはブロックBである。
入力部10は、火災情報が入力される部分である。図示された例では、入力部10は通信手段を有し、火災情報を防災センター110から受信する。もちろん、火災情報の入力方法はこれに限られない。例えば、入力部10がタッチパネルやキーボードを含む場合は、人がこれらを操作することにより火災情報が入力部10に入力されてもよい。
報知部11は、入力部10に火災情報が入力されると、火災の発生を報知する。図示された例では、報知部11は、音声により情報を報知するものであるが、これに限られない。例えば、報知部11は、表示により情報を報知するものであってもよい。また、報知部11は、火災の発生だけでなく、他の情報(例えば避難方向や避難階)を報知してもよい。これにより、利用者の避難誘導が促進される。
次に、図2乃至図4を参照して防災システム120の作用(とりわけ、乗客コンベア1の作用)について説明する。以下では、図2に示すように、建物100の4階のブロックBで火災が発生した場合を例に挙げて説明する。
初めに、図2及び図3を参照して、火災が発生してから火災情報が乗客コンベア1の入力部10に入力されるまでの、防災システム120の作用を説明する。
まず、火災が発生する前、乗客コンベア1はそれぞれ、予め設定された運転態様(上昇運転又は下降運転)で運転されている。この状態で、図2に示すように、建物100の4階のブロックBで火災が発生すると、4階のブロックBに設置された感知器2-4Bが火災を感知して、火災信号を発信する。
防災センター110は、感知器2-4Bからの火災信号を受信すると、火災情報を生成する。具体的には、火災情報は、4階のブロックBで火災が発生したことを示す情報である。火災情報には、「4階」という階床情報と「ブロックB」という位置情報が含まれている。その後、防災センター110は、生成した火災情報を、全ての乗客コンベア1に送信する。
次に、図2乃至図4を参照して、火災情報が乗客コンベア1の入力部10に入力された後の、乗客コンベア1の作用について説明する。
まず、防災センター110からの火災情報を各乗客コンベアの入力部10が受信すると(すなわち、火災情報が入力部10に入力されると)、火災情報は報知部11及び制御部16aに渡される(図4のステップS1)。報知部11は、火災情報を受け取ると、火災の発生を報知する(図4のステップS2)。一方、制御部16aは、火災情報を受け取ると、モータ15等を制御して乗客コンベア1の運転を一旦停止させた後、火災情報に含まれる階床情報および位置情報に基づいて、乗客コンベア1を上昇運転若しくは下降運転で運転させ、又は乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持する。
図示された例では、制御部16aは、火災情報を受け取ると、火災情報に含まれる階床情報から、火災が発生した階床と当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床とが第1所定階数以上離れていないかどうかを判断する。図5に示す例では、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床から1階以上離れているか否かを判断する。言い換えると、火災が発生した階床と乗客コンベア1が設置されている階床とが同じ階床であるか否かを判断する(図4のステップS3)。例えば、火災が発生した階床が4階である場合、乗客コンベア1が3階と4階との間又は4階と5階との間に掛け渡されていれば、制御部16aは、火災が発生した階床と当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床とが同じ階床であると判断する。
図4のステップS3で、火災が発生した階床と乗客コンベア1が設置されている階床とが同じである場合(YES)、制御部16aは乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持する(ステップS4)。図2に示す例では、乗客コンベア1-3A,1-3B,1-4A,1-4Bは火災が発生した階床(4階)と同じ階床に設置されているため、これらの乗客コンベア1-3A,1-3B,1-4A,1-4Bの制御部16aは、乗客コンベア1-3A,1-3B,1-4A,1-4Bの運転を停止した状態に維持する。これにより、乗客コンベア1の乗客が火災が発生した階床に搬送されることを防止することができる。
図4のステップS3で、火災が発生した階床と乗客コンベア1が設置されている階床とが異なる場合(NO)、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が火元の真上に設置されているか否かを判断する(図4のステップS5)。例えば、火災が4階のブロックBで発生した場合、乗客コンベア1がブロックBにおいて5階と6階の間に掛け渡されていれば、乗客コンベア1が火元の真上に設置されていると判断する。
図4のステップS5で、乗客コンベア1が火元の真上に設置されている場合(YES)、制御部16aは乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持する(ステップS6)。図2に示す例では、乗客コンベア1-5Bが火元の真上に設置されているため、この乗客コンベア1-5Bの制御部16aは、乗客コンベア1-5Bの運転を停止した状態に維持する。これにより、乗客コンベア1の乗客が火元の真上に搬送されることを防止することができる。
図4のステップS5で、乗客コンベア1が火元の真上に設置されていない場合(NO)、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床よりも上の階床に設置されているか否かを判断する(図4のステップS7)。例えば、火災が4階で発生した場合、乗客コンベア1が5階と6階との間、6階と7階との間又は7階と8階との間に掛け渡されていれば、乗客コンベア1が火災が発生した階床よりも上の階床に設置されていると判断する。また、例えば、火災が4階で発生した場合、乗客コンベア1が3階と2階との間又は2階と1階との間に掛け渡されていれば、乗客コンベア1が火災が発生した階床よりも下の階床に設置されていると判断する。
図4のステップS7で、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床よりも上の階床に設置されている場合(YES)、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床が、火災が発生した階床から遠い階床であるか近い階床であるかを判断する(図4のステップS8)。制御部16aは、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床から第1所定階数以上離れているが第2所定階数以上離れていない場合に、乗客コンベア1が設置された階床は火災が発生した階床から近い階床であると判断する。また、制御部16aは、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床から第2所定階数以上離れている場合に、乗客コンベア1が設置された階床は火災が発生した階床から遠い階床であると判断する。ここで、第2所定階数は、第1所定階数よりも大きい値である。
図2に示す例では、乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床から1階以上離れているが2階以上離れていない場合、乗客コンベア1が設置されている階床は火災が発生した階床から近い階床であると判断する。また、乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床から2階以上離れている場合、乗客コンベア1が設置されている階床は火災が発生した階床から遠い階床であると判断する。図2に示す例では4階で火災が発生しているので、乗客コンベア1が6階以上の階床間に設置されているか否かを判断する。
図4のステップS8で、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床から遠い階床である場合も(YES)、近い階床である場合も(NO)、制御部16aはモータ15等を制御して乗客コンベア1を上昇運転させる。これにより、乗客コンベア1の乗客を、火災が発生した階床から遠ざける方向に搬送することができる。ただし、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床から遠い階床である場合は(YES)、制御部16aは、乗客コンベア1を通常の速度(定速)で上昇運転させる(図4のステップS9)。言い換えると、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の踏段3の周回速度と同じ速度で踏段3を周回させる。一方、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床に近い階床である場合は(NO)、制御部16aは、乗客コンベア1を通常の速度よりも速い速度(高速)で上昇運転させる(図4のステップS10)。言い換えると、制御部16aは、上記通常時の踏段3の周回速度よりも速い速度で踏段3を周回させる。これにより、火災が発生した階床に近い階床に設置された乗客コンベア1の乗客を、火災が発生した階床から迅速に遠ざけることができる。また、火災が発生した階床から遠い階床に設置された乗客コンベア1については、定速で運転されるので、乗客コンベア1が高速で運転されることによって生じる乗客の転倒等の危険性を回避することができる。
図4のステップS7で、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床よりも下の階床に設置されている場合(NO)、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床が、火災が発生した階床から遠い階床であるか否かを判断する(図4のステップS11)。制御部16aは、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床から第1所定階数以上離れているが第2所定階数以上離れていない場合に、乗客コンベア1が設置された階床は火災が発生した階床から近い階床であると判断する。また、制御部16aは、乗客コンベア1が設置された階床が、火災が発生した階床から第2所定階数以上離れている場合に、乗客コンベア1が設置された階床は火災が発生した階床から遠い階床であると判断する。
図2に示す例では、乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床から1階以上離れているが2階以上離れていない場合、乗客コンベア1が設置されている階床は火災が発生した階床から近い階床であると判断する。また、乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床から2階以上離れている場合、乗客コンベア1が設置されている階床は火災が発生した階床から遠い階床であると判断する。図2に示す例では4階で火災が発生しているので、乗客コンベア1が2階以下の階床間に設置されているか否かを判断する。
図4のステップS11で、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床から遠い階床である場合も(YES)、近い階床である場合も(NO)、制御部16aはモータ15等を制御して乗客コンベア1を下降運転させる。これにより、乗客コンベア1の乗客を、火災が発生した階床から遠ざける方向に搬送することができる。ただし、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床から遠い階床である場合は(YES)、制御部16aは乗客コンベア1を通常の速度(定速)で下降運転させる(図4のステップS12)。言い換えると、制御部16aは、上記通常時の踏段3の周回速度と同じ速度で踏段3を周回させる。一方、乗客コンベア1が設置されている階床が火災が発生した階床に近い階床である場合は(NO)、制御部16aは乗客コンベア1を通常の速度よりも速い速度(高速)で下降運転させる(図4のステップS13)。言い換えると、制御部16aは、上記通常時の踏段3の周回速度よりも速い速度で踏段3を周回させる。これにより、火災が発生した階床に近い階床に設置された乗客コンベア1の乗客を、火災が発生した階床から迅速に遠ざけることができる。また、火災が発生した階床から遠い階床に設置された乗客コンベア1については、定速で運転されるので、乗客コンベア1が高速で運転されることによって生じる乗客の転倒等の危険性を回避することができる。
なお、上述してきた一実施の形態に対して、様々な変更を加えることが可能である。
例えば、上述した例では、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より上である場合には乗客コンベア1を上昇運転させ、乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より下である場合には乗客コンベア1を下降運転させるが、これに限られない。例えば、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より上であっても下であっても、乗客コンベア1を下降運転させてもよい。あるいは、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より上であっても下であっても、乗客コンベア1を所定階床(例えば、2階が避難階床である場合には2階)に向かう方向に上昇運転または下降運転させてもよい。
例えば、上述した例では、制御部16aは、火災が発生した階床と当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床とが同じである場合に、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持するが、これに限られない。制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より所定階数以上離れていない場合に、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持すればよい。例えば、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置された階床が火災が発生した階床より2階以上離れていない場合に、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持してもよい。この場合、図2に示す例では、4階で火災が発生しているので、2階以上6階以下の階床間に掛け渡された乗客コンベア1-2A,1-2B,1-3A,1-3B,1-4A,1-4B,1-5A,1-5Bの運転が停止した状態に維持される。あるいは、制御部16aは、火災が発生した場合、火災が発生した階床と当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床とが近い場合(同じ場合も含む)であっても遠い場合であっても、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持せず、乗客コンベア1を上昇運転または下降運転させてもよい。したがって、制御部16aは、火災が発生した場合、常に、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持せず、乗客コンベア1を上昇運転または下降運転させてもよい。
また、上述した例では、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が火元の真上に設置されている場合に、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持するが、これに限られない。制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が火元の真上に設置されている場合であっても、乗客コンベア1の運転を停止した状態に維持せず、乗客コンベア1を上昇運転または下降運転させてもよい。すなわち、制御部16aは、火災情報に含まれる位置情報を考慮せずに、乗客コンベア1を上昇運転または下降運転させてもよい。
また、上述した例では、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床が、火災が発生した階床から近い階床である場合に乗客コンベア1を高速で運転させ、火災が発生した階床から遠い階床である場合に乗客コンベア1を定速で運転させるが、これに限られない。制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床が、火災が発生した階床から近い階床であるか否かに関わらず、乗客コンベア1を高速で運転させてもよいし、定速で運転させてもよい。
また、上述した例では、制御部16aは、当該制御部16aを有する乗客コンベア1が設置されている階床が、火災が発生した階床より下である場合、乗客コンベア1を高速で下降運転させることがあるが、これに限られない。制御部16aは、乗客コンベア1を下降運転させる場合は、乗客コンベア1を定速よりも遅い速度で運転させてもよい。なお、乗客コンベア1を下降運転させる場合は、上昇運転させる場合と比較して、乗客が転倒する危険性が高いものと考えられる。乗客コンベア1を定速よりも遅い速度で下降運転させることにより、乗客が転倒する危険性を低くすることができる。
また、図5に示すように、乗客コンベア1は、複数の踏段3に加わる荷重を検知する荷重検知器20を更に備えていてもよい。そして、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、荷重検知器20が検知する荷重に基づいて複数の踏段3の周回速度を決定してもよい。例えば、制御部16aは、荷重検知器20が検知する荷重が第1所定荷重値未満且つ第2所定荷重値以上である場合は、乗客コンベア1を定速で運転させ、荷重検知器20が検知する荷重が第2所定荷重値以上である場合は、乗客コンベア1を高速で運転させる。また、制御部16aは、荷重検知器20が検知する荷重がゼロである場合は、乗客コンベア1の運転を停止させる。ここで、第2所定荷重値は第1所定荷重値よりも大きい値である。このように乗客コンベア1の運転を制御することにより、乗客コンベア1に乗っている乗客が多い場合には乗客コンベア1を高速で運転させ、乗客コンベア1に乗っている乗客が少ない場合には乗客コンベア1を定速で運転させることができる。また、乗客コンベア1に乗っている乗客がいない場合には、乗客コンベア1の運転を停止させることができる。乗客コンベア1に乗っている乗客が多い場合には乗客コンベア1を高速で運転させることにより、多数の乗客を迅速に搬送することができ、混み合った乗客コンベア1で乗客がパニックを起こす虞を抑制することができる。また、乗客コンベア1に乗っている乗客が少ない場合には乗客コンベア1を定速で運転させることにより、乗客コンベア1を高速で運転させることによって生じる乗客の転倒等の危険性を回避することができる。
また、図6に示すように、乗客コンベア1は、乗客コンベア1に乗り込む乗客数を検出する検出器30と、検出器で検出された乗客数を記憶する記憶部31と、を更に備えていてもよい。そして、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、記憶部31に記憶された乗客数に基づいて複数の踏段3の周回速度を決定してもよい。例えば、制御部16aは、記憶部31に記憶された乗客数が所定乗客数未満である場合は、乗客コンベア1を定速で運転させ、記憶部31に記憶された乗客数が所定乗客数以上である場合は、乗客コンベア1を高速で運転させる。このように乗客コンベア1の運転を制御することにより、利用者の多い乗客コンベア1を高速で運転させ、利用者の少ない乗客コンベア1を定速で運転させることができる。混み合いやすい乗客コンベア1を高速で運転させることにより、多数の乗客を迅速に搬送しつつ、混み合った乗客コンベア1で乗客がパニックを起こす虞を抑制することができる。また、混み合いにくい乗客コンベア1を定速で運転させることにより、乗客コンベア1を高速で運転させることによって生じる乗客の転倒等の危険性を回避することができる。
以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、無端状に連結された複数の踏段3を周回移動させて踏段3上の乗客を搬送する乗客コンベア1は、複数の踏段3の周回移動を制御する制御部16aと、乗客コンベア1が設置された建物100で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部10と、を備えている。火災情報は、火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含む。制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、階床情報に基づいて、踏段3上の乗客を上方に搬送するように、又は、踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御する。このような乗客コンベア1によれば、火災が発生した際に、乗客コンベア1を利用して迅速に乗客を避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床より上である場合には踏段3上の乗客を上方に搬送するように、且つ、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床より下である場合には踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御する。これにより、乗客コンベア1の乗客を火災が発生した階床から遠ざける方向に搬送することができ、結果として乗客を迅速に避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも、入力部10に火災情報が入力された非常時の複数の踏段3の周回速度が速くなるように、複数の踏段3の周回速度を制御する。これにより、火災が発生した際に乗客コンベア1の乗客を迅速に搬送することができ、結果として乗客を迅速に避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床から所定階数以上離れていない場合は、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも速い速度で複数の踏段3を周回させ、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床から所定階数以上離れている場合は、通常時の複数の踏段3の周回速度と同じ速度で複数の踏段3を周回させる。これにより、火災が発生した階床に近い階床に設置された乗客コンベア1の乗客を迅速に搬送することができ、結果として乗客を迅速に避難させることができる。また、火災が発生した階床から遠い階床に設置された乗客コンベア1については、通常の速度(定速)で運転されるので、乗客コンベア1が高速で運転されることによって生じる乗客の転倒等の危険性を回避することができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されて、複数の踏段3の周回方向を踏段3上の乗客を下方に搬送するように制御する場合、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも遅い速度で複数の踏段3を周回させる。これにより、乗客コンベア1上で乗客が転倒する危険性を低くすることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、無端状に連結された複数の踏段3を周回移動させて踏段3上の乗客を搬送する乗客コンベア1は、複数の踏段3の周回移動を制御する制御部16aと、乗客コンベア1が設置された建物100で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部10と、を備える。火災情報は、火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含む。制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、階床情報に基づいて、踏段3上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御し、又は、複数の踏段3の周回移動を停止させる。このような乗客コンベア1によれば、火災が発生した際に、乗客コンベア1を利用して迅速に乗客を避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床より第1所定階数以上離れていない場合は、複数の踏段3の周回移動を停止させる。これにより、乗客コンベア1の乗客が火災が発生した階床又は当該階床に近い階床に搬送されることを防止することができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力された後も複数の踏段3を周回移動させる場合、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも、入力部10に火災情報が入力された非常時の複数の踏段3の周回速度が速くなるように、複数の踏段3の周回速度を制御する。これにより、火災が発生した際に乗客コンベア1の乗客を迅速に搬送することができ、結果として乗客を迅速に避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床から第1所定階数以上離れていない場合は、複数の踏段3の周回移動を停止させる。これにより、乗客コンベア1の乗客が火災が発生した階床又は当該階床に近い階床に搬送されることを防止することができる。また、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床から第1所定階数以上離れているが、第1所定階数よりも大きい第2所定階数以上離れていない場合は、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも速い速度で複数の踏段3を周回させる。これにより、火災が発生した階床に近い階床に設置された乗客コンベア1の乗客を迅速に搬送することができ、結果として乗客を迅速に避難させることができる。また、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、乗客コンベア1が設置された階床が階床情報が示す階床から第2所定階数以上離れている場合は、通常時の複数の踏段3の周回速度と同じ速度で複数の踏段3を周回させる。これにより、火災が発生した階床から遠い階床に設置された乗客コンベア1において、乗客の転倒等の危険性を低くすることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されて、複数の踏段3の周回方向を踏段3上の乗客を下方に搬送するように制御する場合、入力部10に火災情報が入力されていない通常時の複数の踏段3の周回速度よりも遅い速度で複数の踏段3を周回させる。これにより、乗客コンベア1上で乗客が転倒する危険性を低くすることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、火災情報は、階床情報が示す階床における火災が発生した位置に関する情報である位置情報を更に含む。制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、階床情報及び位置情報に基づいて、踏段3上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御し、又は、複数の踏段3の周回移動を停止させる。これにより、乗客コンベア1の乗客が火災が発生した場所又は当該位置に近い場所に搬送されることを防止することができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、乗客コンベア1は、乗客コンベア1の乗客数を検出する検出器30と、検出器30で検出された乗客数を記憶する記憶部31と、を更に備える。制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、記憶部31に記憶された乗客数に基づいて複数の踏段3の周回速度を決定する。これにより、乗客コンベア1の混み合いやすさに応じて、乗客コンベア1の搬送速度を制御することができる。この結果、混み合う虞のある乗客コンベア1は、高速で運転させて多数の乗客を迅速に搬送しつつ、乗客がパニックを起こす虞を抑制することができる。また、混み合う虞の少ない乗客コンベア1は、定速またはそれよりも遅い速度で運転させて、乗客の転倒等の危険性を抑制することができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、乗客コンベア1は、入力部10に火災情報が入力されると火災の発生を報知する報知部11を更に備える。これにより、利用者の避難誘導が促進される。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、乗客コンベア1は、複数の踏段3に加わる荷重を検知する荷重検知器20を更に備える。制御部16aは、入力部10に火災情報が入力されると、荷重検知器20が検知する荷重に基づいて複数の踏段3の周回速度を決定する。これにより、混み合った乗客コンベア1は、高速で運転させて多くの乗客を迅速に搬送しつつ、当該乗客コンベア1で乗客がパニックを起こす虞を抑制することができる。また、空いている乗客コンベア1は、定速またはそれよりも遅い速度で運転させて、乗客の転倒等の危険性を低くすることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、無端状に連結された複数の踏段3を周回移動させて踏段3上の乗客を搬送する乗客コンベア1の制御方法は、乗客コンベア1が設置された建物100で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、火災情報に基づいて複数の踏段3の周回移動を制御する制御工程と、を備える。火災情報は、火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含む。制御工程において、階床情報に基づいて、踏段3上の乗客を上方に搬送するように、又は、踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御する。このような乗客コンベア1の制御方法によれば、火災が発生した際に、乗客コンベア1を利用して迅速に乗客を避難させることができる。
また、以上に説明した一実施の形態又はその変形例において、無端状に連結された複数の踏段3を周回移動させて踏段3上の乗客を搬送する乗客コンベア1の制御方法は、乗客コンベア1が設置された建物100で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、火災情報に基づいて複数の踏段3の周回移動を制御する制御工程と、を備える。火災情報は、火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含む。制御工程において、階床情報に基づいて、踏段3上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、踏段3上の乗客を下方に搬送するように、複数の踏段3の周回方向を制御し、又は、複数の踏段3の周回移動を停止させる。このような乗客コンベア1の制御方法によれば、火災が発生した際に、乗客コンベア1を利用して迅速に乗客を避難させることができる。
本発明の実施形態といくつかの変形例を説明したが、これらの実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内でこれらの実施形態および変形例を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:乗客コンベア、2:感知器、3:踏段、4:踏段チェーン、5:機械室、6:トラス、7:欄干、8:乗降口、9:乗降板、10:入力部、11:報知部、15:モータ、16:制御盤、16a:制御部、20:荷重検知器、30:検出器、31:記憶部、100:建物、110:防災センター

Claims (12)

  1. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアであって、
    前記複数の踏段の周回移動を制御する制御部と、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも、前記入力部に前記火災情報が入力された非常時の前記複数の踏段の周回速度が速くなるように、前記複数の踏段の周回速度を制御する、乗客コンベア。
  2. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアであって、
    前記複数の踏段の周回移動を制御する制御部と、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から第1所定階数以上離れていない場合は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から前記第1所定階数以上離れているが、前記第1所定階数よりも大きい第2所定階数以上離れていない場合は、前記入力部に前記火災情報が入力されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも速い速度で前記複数の踏段を周回させ、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から前記第2所定階数以上離れている場合は、前記通常時の前記複数の踏段の周回速度と同じ速度で前記複数の踏段を周回させる、乗客コンベア。
  3. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアであって、
    前記複数の踏段の周回移動を制御する制御部と、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報が入力される入力部と、
    前記乗客コンベアの乗客数を検出する検出器と、
    前記検出器で検出された乗客数を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記記憶部に記憶された乗客数に基づいて前記複数の踏段の周回速度を決定する、乗客コンベア。
  4. 前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床より上である場合には前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、且つ、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床より下である場合には前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御する、請求項1~3のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  5. 前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも、前記入力部に前記火災情報が入力された非常時の前記複数の踏段の周回速度が速くなるように、前記複数の踏段の周回速度を制御する、請求項に記載の乗客コンベア。
  6. 前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されて、前記複数の踏段の周回方向を前記踏段上の乗客を下方に搬送するように制御する場合、前記入力部に前記火災情報が入力されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも遅い速度で前記複数の踏段を周回させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  7. 前記火災情報は、前記階床情報が示す階床における前記火災が発生した位置に関する情報である位置情報を更に含み、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記階床情報及び前記位置情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させる、請求項1~のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  8. 前記入力部に前記火災情報が入力されると火災の発生を報知する報知部を更に備えた、請求項1~7のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  9. 前記複数の踏段に加わる荷重を検知する荷重検知器を更に備え、
    前記制御部は、前記入力部に前記火災情報が入力されると、前記荷重検知器が検知する荷重に基づいて前記複数の踏段の周回速度を決定する、請求項1又は3に記載の乗客コンベア。
  10. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアの制御方法であって、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、
    前記火災情報に基づいて前記複数の踏段の周回移動を制御する制御工程と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御工程において、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、又は、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、
    前記制御工程において、前記火災情報が取得されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも、前記火災情報が取得された非常時の前記複数の踏段の周回速度が速くなるように、前記複数の踏段の周回速度を制御する、乗客コンベアの制御方法。
  11. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアの制御方法であって、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、
    前記火災情報に基づいて前記複数の踏段の周回移動を制御する制御工程と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御工程において、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ
    前記制御工程において、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から第1所定階数以上離れていない場合は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から前記第1所定階数以上離れているが、前記第1所定階数よりも大きい第2所定階数以上離れていない場合は、前記火災情報が取得されていない通常時の前記複数の踏段の周回速度よりも速い速度で前記複数の踏段を周回させ、前記乗客コンベアが設置された階床が前記階床情報が示す階床から前記第2所定階数以上離れている場合は、前記通常時の前記複数の踏段の周回速度と同じ速度で前記複数の踏段を周回させる、乗客コンベアの制御方法。
  12. 無端状に連結された複数の踏段を周回移動させて踏段上の乗客を搬送する乗客コンベアであって、前記乗客コンベアの乗客数を検出する検出器と前記検出器で検出された乗客数を記憶する記憶部とを備える乗客コンベアの制御方法であって、
    前記乗客コンベアが設置された建物で発生した火災に関する情報である火災情報を取得する情報取得工程と、
    前記火災情報に基づいて前記複数の踏段の周回移動を制御する制御工程と、
    を備え、
    前記火災情報は、前記火災が発生した階床に関する情報である階床情報を含み、
    前記制御工程において、前記階床情報に基づいて、前記踏段上の乗客を上方に搬送するように、若しくは、前記踏段上の乗客を下方に搬送するように、前記複数の踏段の周回方向を制御し、又は、前記複数の踏段の周回移動を停止させ、
    前記制御工程において、前記記憶部に記憶された乗客数に基づいて前記複数の踏段の周回速度を決定する、乗客コンベアの制御方法。
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