JP7350429B2 - 砥石部保護部材及びホイールケース - Google Patents

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Description

本発明は、研削ホイールの砥石部を保護する砥石部保護部材、及び、研削ホイールを収容可能なホイールケースに関する。
半導体ウェーハ等の被加工物を研削するためには、例えば、研削装置が用いられる。研削装置は、通常、被加工物を吸引して保持するチャックテーブルと、チャックテーブルの上方に配置される研削ユニットとを備える。
研削ユニットは、円筒状のスピンドルハウジングに回転可能に収容されている円柱状のスピンドルを有する。スピンドルの上端にはスピンドルを回転させる回転駆動源が連結されている。また、スピンドルの下端側にはホイールマウントの上面側が連結されている。
ホイールマウントの下面側には研削ホイールが連結される。研削ホイールは、例えば、アルミニウム等の金属で形成された円環状のホイール基台と、ホイールマウントと反対側に位置する一面側に環状に配置された複数の研削砥石とを有する。
ところで、研削ホイールをホイールマウントに装着するときには、一般的に、作業者が手作業で装着作業を行う。それゆえ、作業者が研削装置の一部に研削砥石を誤って衝突させて研削砥石を傷める恐れや、装着作業に使用する工具を研削砥石に誤って衝突させて研削砥石を傷める恐れがある。
そこで、研削ホイールをホイールマウントに装着するときに研削砥石の損傷を防ぐために、研削ホイールの下部を保護する保護部材を利用しつつ、研削ホイールの他面側をホイールマウントの下面側に固定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
保護部材には、研削ホイールと対面する面とは反対側の表面に略円柱状の把手が設けられている。また、ホイールマウントの下面側には係合突起が設けられており、研削ホイールの他面側には係合突起と係合する長穴が設けられている。
作業者は、保護部材の把手を把持して、保護部材で研削ホイールの一面側を支持した状態で、保護部材と共に研削ホイールを回転させる。これにより、ホイールマウントの係合突起と研削ホイールの長穴とが係合して、研削ホイールがホイールマウントに一時的に固定される。一時的な固定の後、研削ホイール及びホイールマウントをボルト等の固定部材で確実に固定する。固定作業終了後、研削ホイールから保護部材を取り外して、装着作業を終了する。
被加工物を研削するときには、チャックテーブルの保持面で被加工物の表面側を保持した状態でチャックテーブルを所定の方向に回転させる。更に、スピンドルを回転軸として研削ホイールを所定の方向に回転させた状態で、スピンドルと共に研削ホイールを下方へ下降させる。そして、研削砥石をウェーハの裏面に押し当てることで、ウェーハの裏面が研削される。
ところで、研削ユニットの下方には、保持テーブルに加えて、厚さ測定器、研削水供給ノズル等の構成要素が設けられている。研削装置における研削精度低下や研削不具合を回避するためには、各構成要素の修理、点検、清掃等の作業が必要である。
特開2008-207277号公報
研削ホイールがホイールマウントを介してスピンドルに装着された状態で、各構成要素の修理、点検、清掃等を行う場合、作業に用いる工具等で作業者が誤って研削砥石を損傷させるリスクがある。研削砥石が損傷すると、新たな研削ホイールの再装着を行う必要があるので作業時間が増える。また、新たな研削ホイールの分だけコストが増加する。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、研削ユニットがホイールマウントを介してスピンドルに装着された状態で研削装置の構成要素の修理等を行うとき、研削砥石が損傷するリスクを低減することを目的とする。
本発明の一態様によれば、円環状のホイール基台と、該ホイール基台の一面に環状に設けられた砥石部と、を有する研削ホイールが装着されるスピンドルを備える研削装置の該砥石部を保護するために、該研削装置の修理、点検又は清掃を含む作業を作業者が該研削装置に対して行う際に使用される砥石部保護部材であって、該砥石部を覆う状態で該ホイール基台の該一面側を収容可能なカバー部材と、該ホイール基台に対して該カバー部材の位置を固定するための固定具と、を備える砥石部保護部材が提供される。
好ましくは、該固定具は、該スピンドルの下端側に設けられたネジ穴と、上面側が該スピンドルの該下端側に連結され下面側が該ホイール基台に連結されホイールマウントのネジ穴との少なくともいずれかに締結可能なボルト、又は、該ホイールマウントに対して該カバー部材を固定可能なクランプである。
本発明の他の態様によれば、円環状のホイール基台と、該ホイール基台の一面に環状に設けられた砥石部とを有し、研削装置のスピンドルから取り外された研削ホイールを収容可能なホイールケースであって、該ホイールケースは、該砥石部を覆う状態で該ホイール基台の該一面側を収容可能なカバー部材と、該ホイール基台の該一面とは反対側に位置する該ホイール基台の他面側を覆う蓋部材と、該カバー部材と該蓋部材とを固定するための固定具と、を備え、該カバー部材と該蓋部材とを該固定具で固定することにより、該ホイール基台が該カバー部材と該蓋部材との間に挟まれて、該カバー部材及び該蓋部材に対する該ホイール基台の位置が固定されるホイールケースが提供される。
本発明の一態様に係る砥石部保護部材は、砥石部を覆う状態でホイール基台の一面側を収容可能なカバー部材と、ホイール基台に対してカバー部材の位置を固定するための固定具とを備える。研削ホイールがホイール基台に固定された状態で研削装置の構成要素の修理等を行うとき、砥石部をカバー部材で保護した状態でホイール基台に対してカバー部材の位置を固定できる。それゆえ、砥石部が損傷するリスクを低減しつつ、作業者は両手で修理等の作業を行うことができる。
研削装置の一部断面側面図である。 チャックテーブル等の上面図である。 図3(A)は保護部材の斜視図であり、図3(B)は保護部材の一部断面側面図である。 図4(A)は保護部材をスピンドルに固定するときの保護部材等の一部断面側面図であり、図4(B)は保護部材をスピンドルに固定した後の保護部材等の一部断面側面図である。 変形例に係る保護部材等の一部断面側面図である。 図6(A)は蓋部材の斜視図であり、図6(B)はカバー部材及び蓋部材等の断面図であり、図6(C)はホイールケースに研削ホイールを収容した状態のカバー部材及び蓋部材等の断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、図1及び図2を用いて、研削装置2を説明する。図1は、研削装置2の一部断面側面図である。研削装置2は、複数の構成要素を支持する略直方体状の基台4を有する。
基台4上には、略円盤状のチャックテーブル10が設けられている。チャックテーブル10は、セラミックス製の枠体10aを有する。枠体10a内には流路が設けられており、この流路の一端はエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続している。
枠体10aは、円盤状の空間から成る凹部を上面側に有する。この凹部には略円盤状の多孔質プレート10bが固定されている。多孔質プレート10bは、平坦な円形の下面と、略円錐状の上面とを有する。
多孔質プレート10bには、枠体10aの流路の他端が接続している。吸引源を動作させると、多孔質プレート10bの上面には負圧が生じて、被加工物等はこの上面で吸引されて保持される。それゆえ、チャックテーブル10の上面は、保持面10cとして機能する。
チャックテーブル10の下面側には、円盤状のテーブル基台12が連結されている。このテーブル基台12の下面側には、モータ等の駆動機構(不図示)を有するθテーブル14が連結されている。この駆動機構を動作させることにより、チャックテーブル10は所定の回転軸10dの周りで回転する。
テーブル基台12の下面側には、1つの固定支持部材16aと、2つの可動支持部材16bとが設けられている。1つの固定支持部材16a及び2つの可動支持部材16bは、テーブル基台12の円周方向に120度離れた状態で、テーブル基台12に連結されている。
固定支持部材16aの上端の高さは固定されているが、可動支持部材16bの上端の高さは上下方向に移動可能である。2つの可動支持部材16bの上端の高さを調整することにより、チャックテーブル10の回転軸10dを鉛直方向に対して所定角度傾けることができる。
チャックテーブル10の側部には、厚さ測定ユニット18が設けられている。厚さ測定ユニット18は、枠体10aの上方に設けられる第1の高さ測定器18aと、多孔質プレート10bの上方に設けられる第2の高さ測定器18bとを有する。
例えば、枠体10aの上面の高さを第1の高さ測定器18aで測定し、保持面10cで保持された被加工物の上面の高さを第2の高さ測定器18bで測定する。そして、被加工物の上面の高さと枠体10aの上面の高さとの差を算出することで、被加工物の厚さが算出される。
チャックテーブル10の側部のうち、厚さ測定ユニット18とは異なる位置には、研削水供給ユニット19が設けられている。研削水供給ユニット19は、純水等の研削水を貯留している研削水供給源(不図示)に接続している。
研削水供給ユニット19は、鉛直方向に沿って設けられた第1のパイプ部と、第1のパイプ部の上端から略90度折れ曲がりチャックテーブル10の回転軸10dに向かう様に設けられた第2のパイプ部とを含む。第2のパイプ部の先端には、ノズル19aが設けられている。
基台4の後方(X軸方向の一方)側には、直方体状のコラム6が設けられている。コラム6の前方(X軸方向の他方)側には、研削送りユニット20が設けられている。研削送りユニット20は、コラム6の高さ方向に平行な一対のガイドレール20aを有する。
各ガイドレール20aは、コラム6の前方側の表面に固定されている。各ガイドレール20aには、移動プレート20bがスライド可能に取り付けられている。移動プレート20bの後方側には、ナット部20cが設けられている。
ナット部20cには、コラム6の高さ方向(Z軸方向)と平行に設けられたボールネジ20dが回転可能な態様で連結されている。ボールネジ20dの高さ方向の一端には、パルスモータ20eが連結されている。パルスモータ20eでボールネジ20dを回転させれば、移動プレート20bは、ガイドレール20aに沿って移動する。
移動プレート20bの前方側には、研削ユニット22が設けられている。研削ユニット22は、円筒状の保持部材22aを有する。保持部材22aは移動プレート20bの前方側の表面に固定されている。
保持部材22aの内側には、スピンドルハウジング22bが設けられている。スピンドルハウジング22bの下部には、ゴム等で形成された円環状の緩衝部材22cが設けられている。スピンドルハウジング22bは、緩衝部材22cを介して保持部材22aの底面上に支持されている。
スピンドルハウジング22bには、スピンドル22dの一部が回転可能な態様で収容されている。スピンドル22dの上端には、モータ等の回転駆動機構(不図示)が連結されている。
スピンドル22dの内部には、円筒状の開口22f(図4(A)参照)が形成されている。開口22fの下端側の側面22hには、雌ネジが形成されている。この開口22fは、後述するボルト40aを締結可能なネジ穴として機能する。
スピンドル22dの下端は、保持部材22aの底部よりも下方に位置している。スピンドル22dの下端側には、円盤状のホイールマウント22eの上面側が連結されている。ホイールマウント22eを上面した場合のホイールマウント22eの中心には、ホイールマウント22eの上面から下面まで貫通する円筒状の開口22g(図4(A)参照)が形成されている。なお、開口22gの円の中心は、開口22fの円の中心と略一致している。
本実施形態における開口22gの側面22iには、雌ネジが形成されていない。本実施形態の開口22gは、ボルト40aの軸部の径よりも大きい穴(所謂、クリアランスホール)である。しかし、側面22iにも、開口22gと同様に、雌ネジが形成されてもよい。
開口22fの側面22h及び開口22gの側面22iのうち、少なくともいずれかに雌ネジが形成されてよい。開口22f及び開口22gのうち雌ネジが形成されている少なくともいずれかの開口は、後述するボルト40aを締結可能なネジ穴として機能する。
ホイールマウント22eの内部には、開口22gから放射状に複数の第1流路(不図示)が形成されている。ホイールマウント22eの下面側には、円環状の研削ホイール24の上面側が装着される。
研削ホイール24は、アルミニウム等の金属で形成された円環状のホイール基台24aを有する。このホイール基台24aがホイールマウント22eの下面側に連結される。つまり、研削ホイール24は、ホイールマウント22eを介してスピンドル22dに装着される。
ホイール基台24aは、内周側面の周方向に離散的に設けられた複数の開口(不図示)を有する。各開口は、ホイール基台24aの上面から下面まで貫通しており、ホイールマウント22eの第1流路に各々接続可能である。
研削ホイール24で被加工物を研削するときには、ホイール基台24a及び研削水供給ユニット19のいずれか一方又は両方から研削水が供給される。いずれか一方から研削水を供給するか又は両方から研削水を供給するかは、研削条件等に応じて決定される。ホイール基台24aから研削水が供給される場合、開口22f、第1流路、ホイール基台24aの開口等で構成される研削水供給路を通り、ホイール基台24aの各開口から被加工物へ研削水が供給される。
ホイール基台24aの下面(一面)24bには、複数の研削砥石24c(砥石部)が環状に配置されている(所謂、セグメント配列)。なお、複数の研削砥石24cに代えて、円環状の研削砥石が設けられてもよい(所謂、コンティニュアス配列)。
研削ホイール24は、円環状の下面24bの一部がチャックテーブル10の回転中心(保持面10cと回転軸10dとの交点)上に位置する態様で、研削水供給ユニット19の上方に配置されている。図2は、チャックテーブル10等の上面図である。なお、図2では、研削ホイール24を簡略化しており、複数の研削砥石24cのみを示している。
スピンドル22dに連結された回転駆動機構を駆動させると、研削ホイール24は、スピンドル22dの軸心の周りで回転する。チャックテーブル10で被加工物を保持した状態で、研削送りユニット2を用いて研削ユニット22を下降させて、研削砥石24cを被加工物に押し当てれば、被加工物は研削される。
次に、図3(A)、図3(B)、図4(A)及び図4(B)を参照して、研削砥石24cを保護するための保護部材(砥石部保護部材)26について説明する。図3(A)は、保護部材26の斜視図である。また、図3(B)は、保護部材26の一部断面側面図である。
保護部材26は、研削ホイール24の下方を覆うことが可能なカバー部材28を有する。カバー部材28は、ポリエチレンテレフタラート(PET)等の可視光に対して透明な樹脂材料で形成されている。
カバー部材28は、円盤部30を有する。円盤部30の外周部には、円筒状の第1円筒部32の内周側面が接続している。第1円筒部32の高さ方向の一端は、第1円筒部32の高さ方向の一方側において円盤部30の一面30aよりも突出している。第1円筒部32の高さ方向の一端側には、環状の凸部32aが形成されている。
凸部32aの頂部よりも内側及び外側にはそれぞれ円環状の斜面が形成されている。頂部よりも外側に位置する円環状の斜面には、複数の緩衝パッド32bが円環の周方向に離散的に設けられている。
緩衝パッド32bは、例えば、ポリウレタン等の合成樹脂の発泡体で形成されている。緩衝パッド32bは、例えば、樹脂製のスポンジである。緩衝パッド32bは、円盤部30を上面視したとき、例えば、円盤部30の0時、3時、6時及び9時の位置の各々に設けられる。
第1円筒部32の他端は、第1円筒部32の高さ方向の他方側において円盤部30の他面30b(一面30aとは反対側に位置する面)よりも突出している。第1円筒部32の他端側の外周側面には、円環状の環状部34の内周側面が接続している。
この環状部34の外周側面には、第1円筒部32の外径よりも大きな内径を有する第2円筒部36の内周側面の他端側が接続している。第2円筒部36は、第1円筒部32と略同じ高さを有し、第2円筒部36の一端は、第1円筒部32の凸部32aの頂部と略同じ高さ位置にある。
第1円筒部32の外周側面、第2円筒部36の内周側面、及び、第1円筒部32の外周側面と第2円筒部36の内周側面とに接続する環状部34の一面34aは、環状の凹部38を構成する。
カバー部材28をホイール基台24aに接近させ、緩衝パッド32bがホイール基台24aの内周側面に接触した状態で、凹部38は、一面34aに研削砥石24cが接触しない程度に十分な深さを有する。凹部38の深さ(第1円筒部32の凸部32aの頂部から、環状部34の一面34aまでの深さ)は、例えば、5mm以上30mm以下である。
また、凹部38は、研削砥石24cの幅よりも大きな幅を有する。凹部38の内径(即ち、第1円筒部32の外径)は、例えば、180mm以上300mm以下であり、凹部38の外径(即ち、第2円筒部36の内径)は、凹部38の内径よりも10mm以上40mm以下大きい。
円盤部30の一面30aの中心には、一面30aから他面30bまで貫通する円筒状の開口30cが設けられている。この開口30cには、ボルト(固定具)40aの軸部が挿入される。但し、本実施形態の開口30cの側面には雌ネジは形成されていない。開口30cは、ボルト40aの軸部の径よりも大きく且つ頭部の径よりも小さい径を有する穴(所謂、クリアランスホール)である。
ボルト40aは、頭部の首下(即ち、座面)が円盤部30の他面30bに接する態様で、開口30cに挿入される。本実施形態では、ボルト40aの落下を防ぐために、円盤部30の一面30aから突出するボルト40aの軸部に対してナット40bを装着する。但し、保護部材26において、ナット40bは必須ではなく省略してもよい。
保護部材26を、研削ホイール24の下方から研削ホイール24に装着することにより、研削砥石24cは保護される。図4(A)は、保護部材26をスピンドル22dに固定するときの保護部材26等の一部断面側面図である。
保護部材26を研削ユニット22に装着するときには、カバー部材28の凹部38で研削砥石24cを下方から覆った状態で、ボルト40aの軸部を、開口22fの側面22hの雌ネジに締結する。
なお、開口22fの側面22hの雌ネジに加えて、開口22gの側面22iにも雌ネジが形成されている場合には、開口22f及び開口22gにボルト40aを締結する。また、開口22fの側面22hに雌ネジが形成されず、開口22gの側面22iのみに雌ネジが形成されている場合には、開口22gのみにボルト40aを締結する。この様に、開口22f及び開口22gのうち雌ネジが形成されている少なくともいずれかの開口(即ち、ネジ穴)に、ボルト40aを締結する。
これにより、カバー部材28は、ホイール基台24aに対して固定される。本実施形態では、カバー部材28が透明であるので、カバー部材28が透明ではない場合に比べて、ボルト40aの締結が容易になる。
なお、ホイール基台24aの下面24b側がカバー部材28で収容されるとき、緩衝パッド32bがホイール基台24aの内周側面に接触する。但し、カバー部材28の円盤部30、第1円筒部32、環状部34及び第2円筒部36は、研削砥石24cに接触しない。
図4(B)は、保護部材26をスピンドル22dに固定した後の保護部材26等の一部断面側面図である。保護部材26は、研削ホイール24がホイール基台24aに固定された状態で、研削ユニット22直下の比較的狭い空間で作業者が手作業で修理等を行うときに、複数の研削砥石24cを保護するために使用される。
一例において、研削水供給ユニット19のノズル19aの修理、点検、清掃、角度調節等を行うときに保護部材26が使用される。複数の研削砥石24cをカバー部材28で保護した状態でホイール基台24aに対してカバー部材28の位置を固定することにより、研削装置2の構成要素の修理等の作業中に複数の研削砥石24cが損傷するリスクを低減できる。更に、作業者は、片手で保護部材26を支持する必要が無いので、修理等の作業を両手で行うことができる。
ところで、カバー部材28をホイール基台24aに対して固定する固定具は、ボルト40aに限定されない。ボルト40aに代えて、第2円筒部36の外周側面にクランプ(固定具)42を設けてもよい。図5は、変形例に係る保護部材26等の一部断面側面図である。
変形例に係る保護部材26には、第2円筒部36の外周側面の一端側に固定された1つのクランプ42と、第2円筒部36の一端側の外周の周方向に180度進んだ位置に固定されたもう1つのクランプ42とを有する。但し、クランプ42の数は、2つに限定されない。3つ以上のクランプ42が、カバー部材28に設けられてもよい。
クランプ42は、一端側がカバー部材28に固定された腕部42aを有する。腕部42aは、第2円筒部36の径方向に沿って回転可能な様に、一端側に回動部を有する。この回動部には、捻じりバネ等の付勢部材が設けられる。
付勢部材は、例えば、腕部42aに外力が加えられていないとき、腕部42aが第2円筒部36の内側に傾いた状態となる様に、腕部42aを付勢する。また、腕部42aの他端側には、腕部42aから円盤部30側に屈曲する様に設けられた平板状の押さえ部42bが接続されている。
変形例に係る保護部材26を研削ユニット22に装着するときには、緩衝パッド32bがホイール基台24aの内周側面に接するまでカバー部材28を上昇させる。このとき、一対の押さえ部42b間の距離がホイールマウント22eの径より大きくなる様に、腕部42aに対して付勢力とは反対の向きの外力を加える。
緩衝パッド32bがホイール基台24aの内周側面に接した後、腕部42aに加えていた外力をゼロにする。そうすると、付勢力により、腕部42aの押さえ部42bは、ホイールマウント22eの上面を部分的に覆う態様で、ホイールマウント22eに固定される。この様にして、ホイールマウント22eに対してカバー部材28をクランプ42で固定する。
保護部材26は、研削ユニット22に装着されるだけではなく、研削ユニット22から取り外された研削ホイール24を収容するホイールケース44(図6(C)参照)の一部として利用されてもよい。
ホイールケース44は、研削ホイール24の下面24b側を収容する保護部材26に加えて、研削ホイール24の下面24bとは反対側に位置する上面(他面)24d(図6(B)参照)側を覆う蓋部材46を有する。図6(A)は、蓋部材46の斜視図である。
蓋部材46は、各々円形の一面48a及び他面48bを有する円盤部48を備える。円盤部48の一面48a及び他面48bの中心には、円筒状の開口48cが設けられている。開口48cの側面48dには、雌ネジが形成されている。つまり、開口48cは、ネジ穴として機能する。また、円盤部48の外周側面には、円筒部50の内周側面が接続している。
ホイールケース44に研削ホイール24を収容するときには、まず、研削ユニット22から取り外した研削ホイール24の下面24b側を保護部材26で覆う。そして、研削ホイール24の上面24d側を蓋部材46で覆い、ボルト40aを開口48cに締結する。これにより、蓋部材46は、ボルト40aでカバー部材28に固定される。
図6(B)は、カバー部材28及び蓋部材46等の断面図であり、図6(C)は、ホイールケース44に研削ホイール24を収容した状態のカバー部材28及び蓋部材46等の断面図である。
ボルト40aでカバー部材28と蓋部材46とを固定することにより、研削ホイール24は、研削ホイール24の高さ方向で、カバー部材28に設けられた緩衝パッド32bと、蓋部材46の一面48aとにより挟まれて、ホイールケース44内に固定される。つまり、研削ホイール24の位置は、カバー部材28及び蓋部材46に対して固定される。
なお、ホイールケース44は、ボルト40aに代えてクランプ42を有する保護部材26と、蓋部材46とで構成されてもよい。この場合、押さえ部42bが他面48bを抑えることにより、カバー部材28が蓋部材46に固定されると、研削ホイール24は、緩衝パッド32bと蓋部材46の一面48aとにより挟まれてホイールケース44内に固定される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、保護部材26には、緩衝パッド32bが設けられなくてもよい。この場合、ホイール基台24aの下面24b側をカバー部材28で収容すると、第1円筒部32の凸部32aがホイール基台24aの内周側面に接触する。なお、この場合も、カバー部材28は研削砥石24cに接触しない。
また、例えば、クランプ42は、ホイールマウント22eや蓋部材46に対してカバー部材28を固定できればよいので、押さえ部42bの形状は平板状に限定されない。例えば、押さえ部42bは、先端部に爪部を有してもよい。この場合、ホイールマウント22eや蓋部材46の上面側には、爪部に係合可能な凹部が設けられる。
2 研削装置
4 基台
6 コラム
10 チャックテーブル
10a 枠体
10b 多孔質プレート
10c 保持面
10d 回転軸
12 テーブル基台
14 θテーブル
16a 固定支持部材
16b 可動支持部材
18 厚さ測定ユニット
18a 第1の高さ測定器
18b 第2の高さ測定器
19 研削水供給ユニット
19a ノズル
20 研削送りユニット
20a ガイドレール
20b 移動プレート
20c ナット部
20d ボールネジ
20e パルスモータ
22 研削ユニット
22a 保持部材
22b スピンドルハウジング
22c 緩衝部材
22d スピンドル
22e ホイールマウント
22f 開口
22g 開口
22h 側面
22i 側面
24 研削ホイール
24a ホイール基台
24b 下面
24c 研削砥石
24d 上面
26 保護部材
28 カバー部材
30 円盤部
30a 一面
30b 他面
30c 開口
32 第1円筒部
32a 凸部
32b 緩衝パッド
34 環状部
34a 一面
36 第2円筒部
38 凹部
40a ボルト(固定部材)
40b ナット
42 クランプ(固定部材)
42a 腕部
42b 押さえ部
44 ホイールケース
46 蓋部材
48 円盤部
48a 一面
48b 他面
48c 開口
48d 側面
50 円筒部

Claims (3)

  1. 円環状のホイール基台と、該ホイール基台の一面に環状に設けられた砥石部と、を有する研削ホイールが装着されるスピンドルを備える研削装置の該砥石部を保護するために、該研削装置の修理、点検又は清掃を含む作業を作業者が該研削装置に対して行う際に使用される砥石部保護部材であって、
    該砥石部を覆う状態で該ホイール基台の該一面側を収容可能なカバー部材と、
    該ホイール基台に対して該カバー部材の位置を固定するための固定具と、
    を備えることを特徴とする砥石部保護部材。
  2. 該固定具は、該スピンドルの下端側に設けられたネジ穴と、上面側が該スピンドルの該下端側に連結され下面側が該ホイール基台に連結されホイールマウントのネジ穴との少なくともいずれかに締結可能なボルト、又は、該ホイールマウントに対して該カバー部材を固定可能なクランプであることを特徴とする請求項1に記載の砥石部保護部材。
  3. 円環状のホイール基台と、該ホイール基台の一面に環状に設けられた砥石部とを有し、研削装置のスピンドルから取り外された研削ホイールを収容可能なホイールケースであって、
    該ホイールケースは、
    該砥石部を覆う状態で該ホイール基台の該一面側を収容可能なカバー部材と、
    該ホイール基台の該一面とは反対側に位置する該ホイール基台の他面側を覆う蓋部材と、
    該カバー部材と該蓋部材とを固定するための固定具と、
    を備え、
    該カバー部材と該蓋部材とを該固定具で固定することにより、該ホイール基台が該カバー部材と該蓋部材との間に挟まれて、該カバー部材及び該蓋部材に対する該ホイール基台の位置が固定されることを特徴とするホイールケース。
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