JP7349974B2 - 油圧制御装置および油圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧制御装置および油圧装置に関する。
従来、可変容量型の油圧ポンプと複数の油圧アクチュエータとを備え、複数の油圧アクチュエータの負荷圧のうちの最高負荷圧に応じて油圧ポンプの吐出流量を制御する、所謂ロードセンシング制御を行う作業機が知られている。
特許文献1では、油圧アクチュエータに作動油が供給される場合の負荷の圧力により調整弁を作動させ、これと同時に、調整弁の直径方向(交差方向)に収容した切換弁を作動させることにより、負荷の圧力を最高負荷圧として検出している。
特開2005-140253号公報
しかしながら、特許文献1と同様にメインスプール孔にメインスプール(特許文献1の調整弁)を移動自在に収容し、このメインスプールの直径方向に形成したサブスプール孔にサブスプール(特許文献1の切換弁)を収容したものを想定すると、このような構成では、サブスプールがメインスプール孔の内面に接触するため、メインスプールが作動する際にサブスプールの端部がメインスプール孔の内面に接触する抵抗により、メインスプールの円滑な作動が損なわれることもあり改善の余地があった。
このような理由から、メインスプールとサブスプールとを用いて負荷圧を取得する構成を有し、メインスプールの円滑な作動を可能にする油圧制御装置および油圧装置が求められる。
本発明に係る油圧制御装置の特徴構成は、制御対象の油圧アクチュエータに対する作動油の供給を制御するアクチュエータ制御部と、制御対象の前記油圧アクチュエータを含む複数の油圧アクチュエータの負荷圧のうちの最高負荷圧を検出する最高負荷圧検出部とを備えた油圧制御装置であって、前記最高負荷圧が与えられる高圧室と、バルブボディに対してメイン軸芯を中心に形成されたメインスプール孔に収容され、前記負荷圧の変動に応じて前記メインスプール孔内を移動するメインスプールと、前記メイン軸芯と直交する姿勢で前記メインスプールに形成されたサブスプール孔に収容され、前記負荷圧の変動に応じて前記サブスプール孔内を移動するサブスプールとを備え、前記メインスプール及び前記サブスプールは、制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が前記高圧室に与えられている圧力以下の場合には前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを遮断する位置に配置されて前記高圧室に与えられている前記最高負荷圧を維持し、制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が前記高圧室に与えられている圧力よりも高い場合に前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを連通させる位置に配置されて前記高圧室に与えられる前記最高負荷圧を前記負荷圧に更新し、前記メインスプールの断面形状は前記メイン軸芯を中心とする円形であり、前記メイン軸芯に直交する姿勢で交わる仮想直径ラインを想定すると、この仮想直径ラインと平行姿勢で前記仮想直径ラインから前記メインスプールの径方向に外れる位置のサブ軸芯を中心に前記サブスプール孔が形成され、このサブスプール孔に対し前記サブ軸芯を中心に回転自在に前記サブスプールが収容されている点にある。
この特徴構成によると、仮想直径ラインと平行姿勢で、仮想直径ラインから外れた位置のサブ軸芯を中心に形成されたサブスプール孔にサブスプールが収容されるため、負荷圧によってメインスプールが移動する場合には、このメインスプールが移動の際にサブスプールの端部がメインスプール孔の内面に接触して回転が許され、この回転によりメインスプールの円滑な作動を可能にすることができる。
従って、メインスプールとサブスプールとを用いて負荷圧を取得する構成を有するものでありながら、メインスプールの円滑な作動を可能にする油圧制御装置が構成された。
上記構成に加えた構成として、前記メインスプールにおける前記メイン軸芯に沿う方向での一方の端部側に前記負荷圧が作用し、他方の端部側に前記高圧室の圧力が作用し、前記サブスプールの一方の端部に制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が作用し、前記サブスプールの他方の端部に前記高圧室の圧力が作用し、前記メインスプールの前記一方の端部及び前記サブスプールの前記一方の端部に作用する前記負荷圧が、前記メインスプールの前記他方の端部及び前記サブスプールの前記他方の端部に作用する前記高圧室の圧力より上昇することで、前記メインスプールが当該メインスプールの前記他方の端部側に移動し、且つ前記サブスプールが当該サブスプールの前記他方の端部側に移動した時に前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを連通させる連通部を備えても良い。
これによると、高圧室の圧力より負荷圧が上昇した場合にメインスプールが作動を開始すると共に、サブスプールの一方の端部に作用する負荷圧が、他方の端部に作用する圧力(高圧室の圧力と等しい圧力)より上昇することによりサブスプールが作動を開始する。また、メインスプールが負荷圧によって作動し、サブスプールが負荷圧によって作動した場合に、負荷圧を、連通部を介して高圧作業流路に与えることにより高圧室の圧力を最高負荷圧に等しくすることが可能となる。
本発明に係る油圧装置の特徴構成は、複数の前記油圧アクチュエータと、前記各油圧アクチュエータに作動油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧アクチュエータ毎に設けられた上記の油圧制御装置とを備え、前記各油圧制御装置の前記高圧室同士が連通しており、前記高圧室に作用する前記最高負荷圧に応じて前記油圧ポンプの作動油の吐出量を制御する点にある。
この特徴構成によると、高圧室の圧力に基づいて可変容量型の油圧ポンプの吐出量を制御することが可能となる。高圧室の圧力は、外部のアクチュエータに作動油を供給した際に、アクチュエータから作用する負荷圧を反映しているため、負荷圧に比例した吐出量の作動油の供給を可能にする。
従って、メインスプールとサブスプールとを用いて負荷圧を取得する構成を有するものでありながら、メインスプールの円滑な作動を可能にする油圧装置が構成された。
トラクタの全体側面図である。 バルブボディ内部の油路を示す油圧回路図である。 バルブボディの側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 負荷圧が低い状態での負荷圧検出ユニットの断面図である。 負荷圧が低い状態での負荷圧検出ユニットのメインスプールとサブスプールとを示す断面図である。 負荷圧が上昇した状態での負荷圧検出ユニットのメインスプールとサブスプールとを示す断面図である。 メインスプールの高圧作用流路を示す図である。 図9のX-X線断面図である。 図9のXI-XI線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1には、車体1の前側を「F」で表し、車体1の後側を「R」で表したトラクタ(油圧装置)を示している。このトラクタは、車体1に前車輪2と後車輪3とを備え、エンジン4を車体1の前部位置のボンネット5に収容し、運転座席6とステアリングホイール7とをキャビン8に収容し、車体1の前部位置にフロントローダ10を備えている。
フロントローダ10は、車体フレーム9に着脱自在に連結した支持フレーム11に横向き姿勢の軸芯を中心に揺動自在にブーム12の基端部を支持し、このブーム12の先端部に横向き姿勢の軸芯を中心に揺動自在にバケット13を支持し、ブーム12を駆動揺動させるブームシリンダ14(油圧アクチュエータの一例)を備え、バケット13に連結するリンク機構15にバケットシリンダ16(油圧アクチュエータの一例)を備えている。
図面には示していないが、支持フレーム11はボンネット5の左右に配置される一対のプレート状の部材で構成され、ブーム12は、左右一対の部材で構成されている。これに対応してブームシリンダ14と、バケットシリンダ16との夫々が、車体1の左右に配置されている。
このフロントローダ10では、ブームシリンダ14とバケットシリンダ16とに複動型のものが用いられ、ブームシリンダ14の伸長作動と収縮作動との選択によりブーム12の先端部分(バケット13)の上昇と下降とを可能にしている。また、バケットシリンダ16の伸長作動と収縮作動との選択により、バケット13の先端部分の持ち上げ(スクイ)と下降(ダンプ)とを可能にしている。
〔油圧制御装置〕
図2~図5に示すように、トラクタは、エンジン4で駆動される可変容量型の油圧ポンプ17を備え、この油圧ポンプ17から供給される作動油をブームシリンダ14とバケットシリンダ16とに供給する油圧制御装置Aを備えている。
油圧制御装置Aは、図3に示すように、バルブボディ20に、ブーム制御ユニット30(アクチュエータ制御部の一例)と、バケット制御ユニット40(アクチュエータ制御部の一例)と、一対の負荷圧検出ユニット50(最高負荷圧検出部の一例)とを備えている。図2に示す内部油路50Lは、負荷圧検出ユニット50のうち図6、図7に示す高圧室56に接続されている。このように2つの高圧室56は、内部油路50Lを介して連通している。
また、図2~図5に示すように、バルブボディ20は、油圧ポンプ17からの作動油が供給されるポンプポート21と、ブームシリンダ14に作動油を給排する一対のブーム側シリンダポート22(出力ポートの一例)と、バケットシリンダ16に作動油を給排する一対のバケット側シリンダポート23(出力ポートの一例)と、作動油を排出するタンクポート24と、内部油路50Lを介して最も高圧となる負荷圧を取り出すロードセンシングポート25とが形成されている。
ロードセンシングポート25から取り出された負荷圧(図6、図7に示す高圧室56の圧力)は、図2に示すポンプ制御流路18を介して油圧ポンプ17の容量制御シリンダ17aに与えられる。容量制御シリンダ17aは、何れの高圧室56の圧力が上昇した場合でも、この圧力の上昇に伴い油圧ポンプ17の作動油の吐出量を増大させ、吐出圧を増大させるように作動方向が設定されている。
〔油圧制御装置:ブーム制御ユニット〕
図4に示すように、ブーム制御ユニット30は、バルブボディ20に対しスプール軸方向に移動自在に収容されたブーム側スプール31を有している。このブーム側スプール31は、複数箇所にブーム側ランド部32を形成しており、外端には、このブーム側スプール31の操作位置の保持が可能なブーム側保持機構33を備えている。
このブーム制御ユニット30は、一対のブーム側シリンダポート22の一方からタンクポート24への作動油の流れを阻止するブーム側チェック弁34と、一対のブーム側シリンダポート22の他方の圧力上昇時に、作動油の一部を送り出すブーム側リリーフ弁35とを備えている。
このブーム制御ユニット30は、ブーム側スプール31の操作により、ポンプポート21から作動油が供給されるブーム側ポンプ圧室36からの作動油がブーム側センタ油室37に供給され、更に、負荷圧検出ユニット50に接触する領域を流れ、この後に、一対のブーム側作動流路38のうち、ブーム側スプール31によって選択されたものに流れるように流路が形成されている。
また、ブームシリンダ14に作用する負荷が上昇した場合には、その負荷が負荷圧としてブーム側作動流路38から負荷圧検出ユニット50に作用する。負荷圧検出ユニット50は負荷圧を検出し、前述したロードセンシングポート25から出力される。
この負荷圧検出ユニット50の構成は、後述するバケット制御ユニット40で制御されるバケットシリンダ16の負荷圧を検出する負荷圧検出ユニット50と共通する構成を有するため、構成の詳細、及び、負荷圧を検出する際の作動形態は後述する。
図4には、中立位置にあるブーム側スプール31を示しており、この中立位置ではブームシリンダ14に対する作動油の給排が停止される。これに対し、ブーム側スプール31を、中立ポジションから左側に操作することで、ブーム12を上昇させ、中立ポジションから右側に操作することでブーム12を下降させ、更に右側に操作することでブーム12をフロート状態に移行させるように作動油の流れが制御される。
〔油圧制御装置:バケット制御ユニット〕
図5に示すように、バケット制御ユニット40は、バルブボディ20に対しスプール軸方向に移動自在に収容されたバケット側スプール41を有している。このバケット側スプール41は、複数箇所にバケット側ランド部42を形成しており、外端には、このバケット側スプール41の操作位置の保持が可能なバケット側保持機構43を備えている。
このバケット制御ユニット40は、一対のブーム側シリンダポート22の圧力上昇時に、作動油の一部を送り出す一対のバケット側リリーフ弁45を備えている。
このバケット制御ユニット40は、バケット側スプール41の操作により、ポンプポート21から作動油が供給されるバケット側ポンプ圧室46からの作動油がバケット側センタ油室47に供給され、更に、負荷圧検出ユニット50に接触する領域を流れ、この後に、一対のバケット側作動流路48のうち、バケット側スプール41によって選択されたものに流れるように流路が形成されている。
また、バケットシリンダ16に作用する負荷が上昇した場合には、その負荷が負荷圧としてバケット側作動流路48から負荷圧検出ユニット50に作用する。この負荷圧検出ユニット50は、ブームシリンダ14とバケットシリンダ16との何れかに作用する最高負荷圧を検出し、前述したロードセンシングポート25から出力される。
図5には中立位置にあるバケット側スプール41を示しており、この中立位置ではバケットシリンダ16に対する作動油の給排が停止される。これに対し、バケット側スプール41を、中立ポジションから左側に操作することでバケット13の先端を上昇させるスクイ姿勢に移行させ、バケット側スプール41を、中立ポジションから右側に操作することでバケット13の先端を高速で下降させる高速ダンプを行わせ、更に、右側に操作することでバケット13の先端を下降させるダンプを行わせるように作動油の流れを制御する。
〔油圧制御装置:負荷圧検出ユニット〕
図6~図8にブーム制御ユニット30において負荷圧を検出する負荷圧検出ユニット50(最高負荷圧検出部の一例)を示している。前述したように2つは共通する構成であるため、バケット制御ユニット40に備えた負荷圧検出ユニット50を以下に説明する。尚、図6~図8において、ブーム側センタ油室37はバケット側センタ油室47に対応し、ブーム側作動流路38はバケット側作動流路48に対応しているため、図中には符号「37」と「47」とを併記し、符号「38」と「48」とを併記している。
負荷圧検出ユニット50は、バルブボディ20において、ブーム側センタ油室37と一対のブーム側作動流路38とに連通する空間に底部が連通する有蓋筒状のスプールケース51と、このスプールケース51の内部にメイン軸芯Xを中心に形成されたメインスプール孔51aにスライド移動自在に収容されるメインスプール52と、このメインスプール52に対し、サブ軸芯Yを中心に穿設されたサブスプール孔52aにスライド移動自在に収容されるサブスプール53とを備えている。
尚、スプールケース51の筒状部分は円筒形であるため、メインスプール孔51aの断面形状は円形となる。サブスプール孔52aの断面形状は、サブ軸芯Yを中心とした円形となる。
図6~図8に示すように、スプールケース51のメインスプール孔51aの内端部(図では下端部)がブーム側センタ油室37に対して直接的に連通しており、このメインスプール孔51aの内端部が一対のブーム側作動流路38に連通するようにスプールケース51の内端に複数の開口が形成されている。
スプールケース51の内部空間のうち、メインスプール52の外端より外側(図では上側)に圧力室55が形成されている。更に、スプールケース51の外周とバルブボディ20とに間に形成した間隙で高圧室56が形成され、スプールケース51の内面の全周に高圧室56に連通する高圧連通部57が形成されている。
メインスプール52は、メイン軸芯Xを中心とする柱状である。スプールケース51の内部空間のうちメインスプール52の外端(図では上端)より外側(図では上側)に圧力室55が配置され、このメインスプール52のうち、内端(図で下端)には、図11に示す複数の凹部52bが形成されている。
図10に示すように、メイン軸芯Xに沿う方向視において、メイン軸芯Xに直交する姿勢で、このメイン軸芯Xを通り、メインスプール52を直径方向に横切る仮想直径ラインLDを想定すると、前述したサブ軸芯Yは、仮想直径ラインLDと平行姿勢で、この仮想直径ラインLDから距離Tだけ離間した位置に配置されている。
図6~図8に示すように、メインスプール52のうち、メインスプール52の内端側には、サブスプール孔52aの一方の端部にブーム側作動流路38の作動油の圧力を作用させる溝状の負荷圧作用流路52cが形成されている。また、図9に示すようにメインスプール52のうち、負荷圧作用流路52cに交わらない領域で、メインスプール52の外端側の側面には、サブスプール孔52aの他方の端部に高圧連通部57の作動油の圧力を作用させる溝状の高圧作用流路52dが形成されている。
図6~図9に示すように、高圧作用流路52dは、側面視でL字状に折れ曲がった形状であり、メイン軸芯Xと平行する姿勢の部位が高圧連通部57に連通している。また、高圧作用流路52dの端部がサブスプール孔52aのうち、負荷圧作用流路52cと反対側の端部に連通している。更に、この高圧作用流路52dの中間部分に連通する高圧作用孔52e(連通部の一例)がサブスプール孔52aに連通している。この高圧作用孔52eは、サブスプール53が図7に示す初期位置にある場合にサブスプール孔52aのうち、サブスプール53の第2油圧制御部53bで閉塞される位置に連通している。
メインスプール52は、図7~図10に示すように、圧力室55とサブスプール孔52aとを連通させる第1加圧流路52faと第2加圧流路52fbがメイン軸芯Xと平行する姿勢の孔状に形成されている。具体的には、メイン軸芯Xと平行する方向視において、第1加圧流路52faが、サブスプール孔52aのうち負荷圧作用流路52cに近接する位置に連通し、第2加圧流路52fbが、サブスプール孔52aのうち高圧作用流路52dに近接する位置に連通している。
また、メインスプール52は、ブーム側センタ油室37からブーム側作動流路38に作動油が流れる空間と、サブスプール孔52aとを連通させる負荷圧流路52gがメイン軸芯Xと平行する姿勢の孔状に形成されている。この負荷圧流路52gは、サブスプール孔52aの長手方向の中央位置に連通している。
図7、図8、図10に示すように、サブスプール53は、両端部に第1油圧制御部53aと第2油圧制御部53bと配置し、これらに挟まれる中間位置に小径部53cを形成している。また、第1油圧制御部53aと、第2油圧制御部53bとの外端位置に外側に膨らむ球状面部53dが形成されている。
このサブスプール53は、第1油圧制御部53aと第2油圧制御部53bとがサブスプール孔52aの内周面に密接する円周状の外面を有し、サブ軸芯Yを中心に回転自在にサブスプール孔52aに挿入されている。
特に、最高負荷圧検出部として機能する負荷圧検出ユニット50は、図6~図8に示すように、高圧室56と高圧選択部とを備え、高圧選択部は、メインスプール52と、サブスプール53と、高圧作用流路52dとを備えている。
〔作動形態〕
サブスプール53は、図7に示す初期位置にある場合に、第1油圧制御部53aが第1加圧流路52faを閉塞し、第2油圧制御部53bが高圧作用孔52eを閉塞する。また、この初期位置にある場合には、サブスプール53の第1油圧制御部53aの外端の球状面部53d(図7において左側の端部)に対して負荷圧作用流路52cからの圧力が作用し得る状態にあり、サブスプール53の第2油圧制御部53bの外端の球状面部53d(図7において右側の端部)に対して高圧作用流路52dからの圧力と、第2加圧流路52fbからの圧力が作用し得る状態にある。
このようにサブスプール53が初期位置にある場合には、サブスプール孔52aのうち高圧作用流路52dが連通する空間(図7において右端の空間)を介して、高圧作用流路52dと、第2加圧流路52fbとが連通する。このため、圧力室55と高圧室56とが連通する状態にあり、これらの圧力は等しい状態にある。
特に、サブスプール53が初期位置にある状況は、圧力室55の圧力が、メインスプール52の内端(図6,図7で下側)に作用する圧力より高い状態にあるため、メインスプール52がスプールケース51の内端側にある。
このように、メインスプール52がスプールケース51の内端側にある状態(サブスプール53が図7に示す初期位置にある状態)で、ブーム側作動流路38の作動油に作用する負荷圧が、圧力室55の圧力(高圧室56の圧力に等しい)より上昇した場合には、メインスプール52がスプールケース51の外端側に向けて移動を開始すると同時に、負荷圧作用流路52cからサブスプール53に作用する負荷圧により、サブスプール53が移動を開始する。
また、メインスプール52が移動を開始する場合には、サブスプール53の第1油圧制御部53aの外端の球状面部53dが、スプールケース51のメインスプール孔51aの内面に接触した状態にあるため、メインスプール52が移動する際に球状面部53dに対しメインスプール孔51aの内面から作用する力によりサブスプール53がサブ軸芯Yを中心に回転することで、メインスプール52の円滑な移動を可能にする。
つまり、図10に示すように仮想直径ラインLDと平行姿勢でメインスプール52の中心から距離Tだけ外れたサブ軸芯Yと同軸芯上にサブスプール53が配置され、サブスプール53の球状面部53dがメインスプール孔51aの内面に接触するため、サブスプール53が、メインスプール孔51aに強く接触する不都合を解消してメインスプール52の移動を妨げる力を作用させる不都合を解消する。
この後、サブスプール53が図8に示す圧力上昇位置に達した場合には、負荷圧流路52gが、サブスプール53の小径部53cと、高圧作用孔52eと、高圧作用流路52dと、高圧連通部57とを介して高圧室56に連通するため、ブーム側作動流路38の作動油に作用する負荷圧(最高負荷圧)を高圧室56に与え、この高圧室56の圧力を最高負荷圧に更新する。これに対し、負荷圧が高圧室56の圧力より上昇しない場合には、高圧室56の圧力は維持される。
特に、この油圧制御装置Aでは、図2に示すように、2つの負荷圧検出ユニット50の高圧室56が内部油路50Lで連通しているため、ブームシリンダ14とバケットシリンダ16とに作用する負荷のうち、より高い負荷圧が、2つの負荷圧検出ユニット50の高圧室56に与えられることになる。その結果、高負荷側のシリンダが必要とする吐出圧、吐出量の作動油を油圧ポンプ17から供給することになる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)油圧制御装置Aは、ブームシリンダ14、バケットシリンダ16等のシリンダに限らず、作業に用いる油圧モータに供給する作動油を制御するために用いることも可能である。また、例えば、トラクタにオプションとして油圧アクチュエータを取り付けた場合にその油圧アクチュエータの負荷圧を取得できるように構成することも考えられる。
(b)油圧制御装置Aとして、1つのスプールと、1つの負荷圧検出ユニット50とを備えたバルブボディ20を、複数組み合わせて構成することができる。このように組み合わせる場合には、夫々のバルブボディ20における負荷圧検出ユニット50の高圧室56を流路で接続することになる。
(c)上述した実施形態では、フロントローダを有するトラクタの油圧制御装置に本発明を適用する実施例について説明したが、本発明の適用対象はこれに限らず、各種農業機械、建設機械、産業機械等の様々な油圧装置に備えられる油圧制御装置に適用できる。
本発明は、油圧制御装置に利用することができる。
14 ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)
16 バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
17 油圧ポンプ
20 バルブボディ
30 ブーム制御ユニット(アクチュエータ制御部)
40 アーム制御ユニット(アクチュエータ制御部)
50 負荷圧検出ユニット(最高負荷圧検出部)
51a メインスプール孔
52 メインスプール(高圧選択部)
52a サブスプール孔
52e 高圧作用孔(連通部)
53 サブスプール(高圧選択部)
55 圧力室
56 高圧室
A 油圧制御装置
X メイン軸芯
Y サブ軸芯
LD 仮想直径ライン

Claims (3)

  1. 制御対象の油圧アクチュエータに対する作動油の供給を制御するアクチュエータ制御部と、制御対象の前記油圧アクチュエータを含む複数の前記アクチュエータの負荷圧のうちの最高負荷圧を検出する最高負荷圧検出部とを備えた油圧制御装置であって、
    前記最高負荷圧が与えられる高圧室と、
    バルブボディに対してメイン軸芯を中心に形成されたメインスプール孔に収容され、前記負荷圧の変動に応じて前記メインスプール孔内を移動するメインスプールと、
    前記メイン軸芯と直交する姿勢で前記メインスプールに形成されたサブスプール孔に収容され、前記負荷圧の変動に応じて前記サブスプール孔内を移動するサブスプールとを備え、
    前記メインスプール及び前記サブスプールは、制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が前記高圧室に与えられている圧力以下の場合には前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを遮断する位置に配置されて前記高圧室に与えられている前記最高負荷圧を維持し、制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が前記高圧室に与えられている圧力よりも高い場合に前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを連通させる位置に配置されて前記高圧室に与えられる前記最高負荷圧を前記負荷圧に更新し、
    前記メインスプールの断面形状は前記メイン軸芯を中心とする円形であり、前記メイン軸芯に直交する姿勢で交わる仮想直径ラインを想定すると、この仮想直径ラインと平行姿勢で前記仮想直径ラインから前記メインスプールの径方向に外れる位置のサブ軸芯を中心に前記サブスプール孔が形成され、このサブスプール孔に対し前記サブ軸芯を中心に回転自在に前記サブスプールが収容されている油圧制御装置。
  2. 前記メインスプールにおける前記メイン軸芯に沿う方向での一方の端部側に前記負荷圧が作用し、他方の端部側に前記高圧室の圧力が作用し、
    前記サブスプールの一方の端部に制御対象の前記油圧アクチュエータの前記負荷圧が作用し、前記サブスプールの他方の端部に前記高圧室の圧力が作用し、
    前記メインスプールの前記一方の端部及び前記サブスプールの前記一方の端部に作用する前記負荷圧が、前記メインスプールの前記他方の端部及び前記サブスプールの前記他方の端部に作用する前記高圧室の圧力より上昇することで、前記メインスプールが当該メインスプールの前記他方の端部側に移動し、且つ前記サブスプールが当該サブスプールの前記他方の端部側に移動した時に前記負荷圧が作用している流路と前記高圧室とを連通させる連通部を備えている請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 複数の前記油圧アクチュエータと、前記各油圧アクチュエータに作動油を供給する可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧アクチュエータ毎に設けられた請求項1または2に記載の油圧制御装置とを備え、
    前記各油圧制御装置の前記高圧室同士が連通しており、前記高圧室に作用する前記最高負荷圧に応じて前記油圧ポンプの作動油の吐出量を制御する油圧装置。
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