JP7349971B2 - 予知保全判定装置、予知保全判定方法及びプログラム - Google Patents
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Description
実施形態の説明の前に、機器の予知保全の判定を行うために使用するアコースティックエミッション(以下、AEと呼ぶ)について説明する。AEとは、固体材料が変形する際に、それまでに蓄積していたひずみエネルギーを音波(弾性波、AE波)として放出する現象である。当該AE波を検出することによって、固体材料の異常を予測することができる。AE波の周波数帯域は、数10kHz~数MHz程度と言われており、一般的な振動センサや加速度センサでは検出できない周波数帯域を有する。したがって、AE波を検出するためには、専用のAEセンサを用いる。AEセンサについて、詳しくは後述する。
本開示の第1の実施形態は、機器の異常が発生する兆候を検出して報知する予知保全判定装置12aの例である。
まず、図3を用いて、本実施形態における予知保全判定装置12aを用いた予知保全判定システム10aの全体構成について説明する。図3は、実施形態に係る予知保全判定装置を用いた予知保全判定システムの構成の一例を示すブロック図である。なお、予知保全判定システム10aは、本開示の予知保全判定装置12aを、入力軸31から入力されたモータ22の回転駆動力を減速して、出力軸32を介して押出機40を駆動する歯車箱30の予知保全の判定に適用したものである。なお、歯車箱30は、本開示における機器30の一例である。歯車箱30は、複数の歯車が噛み合って構成されて、入力軸31に接続されたモータ22の回転駆動力を減速して、出力軸32に伝達する。予知保全判定システム10aは、歯車に発生する亀裂や摩耗、及び歯車を支える軸の摩耗等の異常の兆候を検出して報知する。なお、以下に説明する装置構成は一例であって、予知保全の対象となる機器は、歯車箱30に限定されるものではない。また、歯車箱30の駆動対象は、押出機40に限定されるものではない。なお、押出機40の概要は後述する(図4参照)。
図4は、実施形態に係る押出機の構造の一例を示す構造図である。押出機40は、歯車箱30の出力に応じて回転駆動される出力軸32の回転に伴って、当該出力軸32を延長した位置に設置されたスクリュ42を回転させることにより、例えば、樹脂原料と粉体状の充填剤とを混練する。特に、図4に示す押出機40は、軸間距離Cで設置された2本の出力軸32を備える二軸押出機である。
次に、図5を用いて、予知保全判定装置12aのハードウエア構成について説明する。図5は、実施形態に係る予知保全判定装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
次に、図6を用いて、予知保全判定装置12aの機能構成について説明する。図6は、実施形態に係る予知保全判定装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。予知保全判定装置12aの制御部13は、制御プログラムP1をRAM13cに展開して動作させることによって、図6に示す信号取得部51と、信号分析部52と、判定部53と、状態表示部54とを機能部として実現する。
次に、図7と図8を用いて、判定部53が行う、歯車箱30の動作状態の判定方法について説明する。図7は、状態表示部が表示する歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第1の図である。図8は、状態表示部が表示する歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第2の図である。
次に、図9を用いて、実施形態に係る予知保全判定装置12aが行う処理の流れを説明する。図9は、実施形態に係る予知保全判定装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。第1の実施形態において、信号分析部52は、AE出力M(t)の平均値Saveと標準偏差SDとを算出して、判定部53は、平均値Saveと標準偏差SDとを各軸にとった2次元マップ60aまたは2次元マップ60bを作成して、歯車箱30の動作状態を可視化した。
次に、図11と図12を用いて、判定部53が行う、歯車箱30の動作状態の判定方法について説明する。図11は、第1の実施形態の第1の変形例に係る歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第1の図である。図12は、第1の実施形態の第1の変形例に係る歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第2の図である。
次に、第1の実施形態の第2の変形例について説明する。第1の実施形態の第2の変形例に係る予知保全判定装置12cは、AE出力M(t)の平均値Saveの代わりに、中央値Smed(メディアン:median)を用いて、歯車箱30の動作状態を評価する。なお、中央値Smedは、AE出力M(t)の所定時間分の出力を昇順または降順に整列させたときに、中央に位置する値である。
次に、図14と図15を用いて、判定部53が行う、歯車箱30の動作状態の判定方法について説明する。図14は、第1の実施形態の第2の変形例に係る歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第1の図である。図15は、第1の実施形態の第1の変形例に係る歯車箱の動作状態の評価結果の一例を示す第2の図である。
次に、図6を用いて、本開示の第2の実施形態について説明する。図16は、第2の実施形態の予知保全判定システムのシステム構成の一例を示すシステムブロック図である。予知保全判定システム10bは、予知保全判定装置12dが、インターネットを介して接続された複数の歯車箱70a,70b,…の動作状態を判定して表示するシステムである。
Claims (6)
- 機器の筐体の表面に設置した少なくとも1つのAEセンサが時系列で出力する信号を取得して、所定時間分の前記信号の大きさの最頻値または中央値を算出する第1の算出部と、
前記信号の大きさの標準偏差を算出する第2の算出部と、
前記第1の算出部が算出した前記最頻値または前記中央値と、前記第2の算出部が算出した前記標準偏差とを、前記最頻値または前記中央値と前記標準偏差とを各軸にとった2次元マップにプロットして表示する状態表示部と、
を備える予知保全判定装置。 - 前記状態表示部は、前記2次元マップにおける、前記第1の算出部と前記第2の算出部との算出結果のプロット位置に基づいて、前記機器が正常であるか、故障の前兆が出始めているか、故障に進展する可能性が非常に高い状態にあるか、のいずれの状態であるかを表示する、
請求項1に記載の予知保全判定装置。 - 前記機器は、押出機を駆動する歯車箱である、
請求項1または請求項2に記載の予知保全判定装置。 - 1以上の機器の表面に設置したAEセンサとインターネットを介して接続されて、当該AEセンサの出力を取得する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の予知保全判定装置。 - 機器の筐体の表面に設置した少なくとも1つのAEセンサが時系列で出力する信号を取得して、所定時間分の前記信号の大きさの最頻値または中央値を算出する第1の算出プロセスと、
前記信号の大きさの標準偏差を算出する第2の算出プロセスと、
前記第1の算出プロセスが算出した前記最頻値または前記中央値と、前記第2の算出プロセスが算出した前記標準偏差とを、前記最頻値または前記中央値と前記標準偏差とを各軸にとった2次元マップにプロットして表示する状態表示プロセスと、
を備える予知保全判定方法。 - 機器の筐体の表面に設置した少なくとも1つのAEセンサが時系列で出力する信号を取得する予知保全判定装置を制御するコンピュータを、
前記信号を取得して、所定時間分の前記信号の大きさの最頻値または中央値を算出する第1の算出部と、
前記信号の大きさの標準偏差を算出する第2の算出部と、
前記第1の算出部が算出した前記最頻値または前記中央値と、前記第2の算出部が算出した前記標準偏差とを、前記最頻値または前記中央値と前記標準偏差とを各軸にとった2次元マップにプロットして表示する状態表示部と、
して機能させるプログラム。
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