JP7349381B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
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Description
これに対しマンションは、コンクリートスラブ上に緩衝剤、フロア材が設けられるが、この様な構造は一般的に直貼り工法と呼ばれている。
最近では、緩衝材とフロア材が一体化した緩衝材付きフロア材が市販されていて、その種類も多様である。
接着し易いフロア材に関しては接着性能を満たすことが出来ていたが、前述の緩衝材として炭酸カルシウム配合発泡オレフィンシートを使用したフロア材に対する接着性能は改善の余地があった。
変成シリコーン(A)は市販されており、具体的に製品名を挙げると、カネカ社製、商品名:EST-280、商品名:OR110S、商品名:MA440、商品名:MA480、MA451、商品名:MA904、MAX602、商品名:MAX923、商品名:MAX951、商品名:S203H、商品名:S227、商品名:S303H、商品名:S327、商品名:SA100S、商品名:SA310S、商品名:SA410S、商品名:SAT010、商品名:SAT145、商品名:SAX015、商品名:SAX260、商品名:SAX350、商品名:SAX400が販売され、ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト社から、商品名:STP-E10、商品名:STP-E15、商品名:STP-E30、商品名:STP-E35等が販売されている。尚、ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト社品は、主骨格と加水分解性シリル基がウレタン結合を介して結ばれているので、シリル化ウレタンと表現される場合がある。
液状のポリスチレン(B)は市販されており、具体的に製品名を挙げると、EASTMAN社製、製品名:Piccolastic A5が販売されている。添加量としては、変成シリコーン(A)100重量部に対し、1~120重量部、より好適には5~100重量部である。
有機材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ABS樹脂、アクリロニトリル-スチレン共重合体、ポリカーボネート等が挙げられる。
より好適な材料としては炭酸カルシウムで、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、何れを用いても構わない。具体的に製品名を上げると、軽質炭酸カルシウムは、丸尾カルシウム社製、製品名:カルファイン200M、製品名:カルファイン500、製品名:カルファイン20S等が挙げられる。重質炭酸カルシウムは、丸尾カルシウム社製、製品名:M-300J、製品名:スーパーSS、製品名:スーパー#2300等が販売されている。添加量としては、変成シリコーン(A)100重量部に対し、200~500重量部、より好適には250~350重量部である。
反応触媒としては、錫系、ビスマス系、アミン系の触媒を用いる事も出来る。
具体的に製品名を挙げると、錫触媒としては、日東化成社製、商品名:ネオスタンU-100、商品名:ネオスタンU-130、商品名:ネオスタンU-200、商品名:ネオスタンU-220H、商品名:ネオスタンU-303等が販売されている。
ビスマス触媒としては、日東化成社製、商品名:ネオスタンU-600が販売され、松尾産業社からは、商品名:Borchi Kat24、商品名:Borchi Kat315等が販売されている。
アミン系触媒としては、サンアプロ社製、商品名:U-CAT SA-1、U-CAT SA-102、U-CAT SA-106、U-CAT SA-112、U-CAT SA-506等が販売されている。
より好適な反応触媒は錫系触媒で、その中でもネオスタンU-220Hを用いるのが好適で、添加量としては変成シリコーン(A)100重量部に対し、0.01~5重量部、より好適には0.05~1重量部である。
井上製作所社製プラネタリーミキサー、商品名:PLM-2の釜の中に、STP-E15を100重量部、Piccolastic A5を30重量部、M-300Jを360重量部、EL-3020を93重量部、KBM-1003を3重量部秤取り、プラネタリーミキサーの撹拌目盛り5にて均一に成るまで撹拌した。
その後、100℃、30分間、撹拌目盛り5にて、減圧脱水を行い、23℃まで冷却した。
U220Hを0.1重量部添加し、撹拌目盛り3にて、均一に成るまで減圧撹拌した。
表1、表2に示した配合割合で、実施例1の樹脂組成物の作製と同様の手順で、実施例2~4、比較例1~3の接着剤組成物を作製した。
尚、FTR6100、FTR8100は、三菱化学社製の常温(23℃)で固形のポリスチレンである。
建研式引張試験機を用いて、接着強度測定を行った。下地材として、JIS A 5430に準拠した、70mm×70mm×8mm厚のフレキシブル板を準備した。
フロア材としては、何れも市販品である緩衝材がPE、PPアロイ発泡体、PET系フィルム、紙であるフロア材、およびJIS A 5536:2007の表8に示してある炭酸カルシウム配合発泡オレフィンシートを使用したフロア材を準備した。試験片のサイズは、40mm×40mmである。尚、厚みについては種類によって違いがあった。
下地材に、約550g/m2と成る様、JIS A5536に規定された、くし目ゴテにて接着剤組成物を塗布し、フロア材を載せた後、フロア材の上に1kgのおもりを5秒間載せた。その後、23℃/50%RHにて7日間養生後したものを接着強度測定試験片とした。
建研式引張試験機を用いて接着強度を測定した。結果を表3、表4に示す。尚、接着強度欄、左側は接着強度、右側は破壊モードである。接着強度に関しては、n=10平均値である。接着強度は、0.1MPa以上は合格、0.1MPa未満は不合格である。破壊モードについては、10個の試験片中、全て凝集破壊、若しくは材料破壊の場合を(○)、一つでも界面破壊が発現した場合は(×)とした。
安定した接着強度、破壊モードを得る為には、変成シリコーン(A)100重量部に対し、常温(23℃)で液状のポリスチレン(B)を1~120重量部含む接着剤組成物であることが証明された。
Claims (2)
- 末端に加水分解性シリル基を持つ変成シリコーン(A)100重量部に対し、常温(23℃)で液状のポリスチレン(B) を1~120重量部、炭酸カルシウムを200~500重量部、とを含む接着剤組成物。
- 変成シリコーン(A)100重量部に対し、反応触媒を0.01~10重量部含む請求項1に記載の接着剤組成物。
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