以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る戸籍解析システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る戸籍解析システムを示す図である。図1に示すように、戸籍解析システム100は、情報処理装置1と、戸籍画像生成装置2と、ネットワーク3とを備える。
情報処理装置1と戸籍画像生成装置2とは、ネットワーク3を介して通信を行うことができる。ネットワーク3は、例えば、LAN(Local Area Network)、無線LAN、携帯電話通信網、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等のうちの少なくとも1つを含み得る。情報処理装置1は、ユーザーが使用する端末であり、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット端末、又はスマートフォンであり得る。情報処理装置1は、例えば、複数の人物間の相続関係を示す相続関係説明図を生成するために用いられる。具体的には、正確な相続関係説明図を生成するためには、被相続人の「出生日」から「死亡日」までが記載されたすべての戸籍が必要となる。情報処理装置1は、ある人物の「出生日」から「死亡日」まで戸籍が充足しているか否かを判定する。
戸籍画像生成装置2は、例えば、画像読取装置(スキャナー)21、カメラ22、スマートフォン23であり得る。戸籍画像生成装置2は、戸籍謄本の画像を示す戸籍画像を生成する。具体的には、画像読取装置21は、戸籍謄本R1を読み取り、戸籍謄本R1に形成されている画像(戸籍画像P1)を示す戸籍画像データを生成する。
カメラ22及びスマートフォン23は、戸籍謄本R1の静止画を撮像して戸籍画像データを生成する。
戸籍画像生成装置2は、ネットワーク3を介して戸籍画像データを情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1は、筐体11と、表示部12と、操作部13と、制御部14と、記憶部15とを備える。表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ及び有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等を含む。操作部13は、キーボード、マウス、トラックパッド等を含む。また、表示部12及び操作部13は、タッチパネルを含む。制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを含む。記憶部15は、半導体メモリー及びハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置を含む。制御部14は、表示部12、操作部13及び記憶部15を制御する。記憶部15は、データ及びコンピュータープログラム等を記憶する。例えば、記憶部15は、戸籍解析プログラムを記憶する。
次に、図2を参照して、制御部14及び記憶部15について説明する。図2は、本実施形態に係る制御部14及び記憶部15の機能ブロック図である。
制御部14は、画像解析部101と、情報処理部102と、表示制御部103とを有する。具体的には、制御部14は、戸籍解析プログラムを実行することで、画像解析部101、情報処理部102、表示制御部103として機能する。本実施形態において、記憶部15、情報処理部102及び表示制御部103は、表示制御装置を構成する。情報処理部102は、特定部の一例である。
画像解析部101は、戸籍画像P1を取得し、戸籍画像P1の解析を行って戸籍情報J1を生成する。戸籍情報J1は、戸籍謄本R1に関する情報を示す戸籍事項情報JR1と、戸籍画像に含まれる人物に関する情報を示す身分事項情報JM1とを含む。
情報処理部102は、画像解析部101によって生成された戸籍情報J1を取得する。また、情報処理部102は、戸籍情報J1を情報処理する。例えば、情報処理部102は、戸籍情報J1を記憶部15に記憶させる。
次に、図1~図3を参照して、画像解析部101、情報処理部102における各処理の詳細を説明する。図3は、本実施形態に係る平成6年式の戸籍謄本の一例を示す図である。図3は、1つの戸籍謄本を示す。
以下、図3に示す平成6年式の戸籍謄本R1Aを例に、画像解析部101、情報処理部102における各処理の詳細を説明する。図3は、戸籍謄本R1Aを示すとともに、戸籍画像P1Aを示す。
画像解析部101は、戸籍画像生成装置2によって生成された戸籍謄本R1Aの画像を示す戸籍画像P1Aを取得する。具体的には、画像解析部101は、戸籍画像生成装置2から送信された戸籍画像P1Aを示す戸籍画像データを受信する。
画像解析部101は、戸籍画像P1Aの解析を行って戸籍情報J1を生成する。具体的には、画像解析部101は、OCR(Optical Character Recognition)処理等を行なって、戸籍画像P1Aに含まれる文字を認識する。具体的には、画像解析部101は、OCR処理の結果、戸籍画像P1Aに含まれる文字をテキストデータとして取得する。また、画像解析部101は、戸籍画像P1Aにおける文字の配置を示す配置情報を取得する。配置情報は、例えば、戸籍画像P1Aに含まれる文字の向き及び位置を示す。
画像解析部101は、認識した文字に基づいて、戸籍事項情報JR1A及び身分事項情報JM1Aを生成する。具体的には、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍事項情報JR1A及び身分事項情報JM1Aを生成する。
戸籍画像P1Aの例では、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍画像P1Aにおける領域ER1Aが戸籍事項欄であり、領域ER1Aの記載内容を戸籍事項情報であると判定する。画像解析部101は、領域ER1Aの記載内容を示す戸籍事項情報JR1Aを生成する。
具体的には、画像解析部101は、取得したテキストデータのうち、配置情報に基づいて、領域ER1Aから取得したテキストデータの一部又は全部を選択して戸籍事項情報JR1Aを生成する。つまり、戸籍事項情報JR1Aは、領域ER1Aから取得したテキストデータの一部又は全部である。
例えば、戸籍事項情報JR1Aには、戸籍謄本R1Aが改製戸籍である旨の情報と、戸籍謄本R1Aの「改製日」(平成〇年〇月〇日)とが含まれる。「改製日」は、戸籍の改製により戸籍謄本R1Aが編成された編成日である。
また、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍画像P1Aにおける領域ER2Aが身分事項欄であり、領域ER2Aの記載内容を身分事項情報であると判定する。
また、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍画像P1Aにおける領域EHAが筆頭者事項欄であり、領域EHAの記載内容を筆頭者情報であると判定する。
画像解析部101は、領域EHAの記載内容を示す筆頭者情報JHAを生成する。筆頭者情報JHAは、戸籍謄本R1Aの筆頭者が「山崎 A太」であることを示す。
画像解析部101は、領域ER2Aの記載内容を示す身分事項情報JM1Aを生成する。
戸籍画像P1Aの例では、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、領域ER2Aに領域ER21A、領域ER22A及び領域ER23Aが含まれると判定する。画像解析部101は、戸籍画像P1Aに3つの身分事項欄が含まれると判定する。
画像解析部101は、領域ER21Aが第1身分事項欄であり、領域ER21Aの記載内容を第1身分事項情報であると判定する。第1身分事項欄の記載内容は、戸籍画像P1Aに含まれる人物のうちの一人の身分事項情報である。
例えば、第1身分事項欄の記載内容は、戸籍謄本R1Aの筆頭者に関する情報である。具体的には、第1身分事項欄には、筆頭者の出生、婚姻及び死亡に関する情報が含まれる。
筆頭者の出生に関する情報は、「出生日」を含む。筆頭者の婚姻に関する情報は、「婚姻日」と婚姻前の「従前戸籍」の「本籍地」とを含む。筆頭者の死亡に関する情報は、死亡により除籍された旨の情報と「死亡日」とを含む。
筆頭者の「出生日」は、筆頭者の従前戸籍が筆頭者の出生により改編された日であり、戸籍謄本の「改編日」の一例である。従前戸籍は、戸籍謄本R1Aの改製前の戸籍謄本である改製原戸籍の1つ前の戸籍であって、筆頭者が含まれる戸籍を示す。
筆頭者の「婚姻日」は、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍が筆頭者の婚姻により編成された日であり、戸籍謄本の「編成日」の一例である。
筆頭者の「死亡日」は、戸籍謄本R1Aが筆頭者の婚姻により改編された日であり、戸籍謄本の「改編日」の一例である。また、「死亡日」は、更に、「山崎 A太」が死亡により除籍となった旨を示す。
画像解析部101は、領域ER22Aが第2身分事項欄であり、領域ER22Aの記載内容を第2身分事項情報であると判定する。第2身分事項欄の記載内容は、戸籍画像P1Aに含まれる人物のうち、筆頭者以外の一人の身分事項情報である。図3に示す例では、第2身分事項欄の記載内容は、筆頭者「山崎 A太」の妻である「山崎 B子」に関する情報を示す。具体的には、第2身分事項欄には、「山崎 B子」の出生及び婚姻に関する情報が含まれる。「山崎 B子」の出生に関する情報は、「出生日」を含む。筆頭者の婚姻に関する情報は、「婚姻日」と婚姻前の「従前戸籍」の「本籍地」とを含む。「山崎 B子」の「出生日」は、「山崎 B子」の従前戸籍が「山崎 B子」の出生により改編された日であり、戸籍謄本の「改編日」の一例である。従前戸籍は、戸籍謄本R1Aの改製前の戸籍謄本である改製原戸籍の1つ前の戸籍であって、「山崎 B子」が含まれる戸籍を示す。「山崎 B子」の「婚姻日」は、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍が「山崎 B子」の婚姻により編成された編成日である。
画像解析部101は、領域ER23Aが第3身分事項欄であり、領域ER23Aの記載内容を第3身分事項情報であると判定する。第3身分事項欄の記載内容は、戸籍画像P1Aに含まれる人物のうち、筆頭者以外の一人の身分事項情報である。図3に示す例では、第3身分事項欄の記載内容は、筆頭者「山崎 A太」の子である「山崎 C美」に関する情報を示す。具体的には、第3身分事項欄には、「山崎 C美」の出生及び婚姻に関する情報が含まれる。「山崎 C美」の出生に関する情報は、「出生日」を含む。筆頭者の婚姻に関する情報は、「婚姻日」と婚姻後の「新戸籍」の「本籍地」とを含む。「山崎 C美」の「出生日」は、戸籍謄本R1Aが「山崎 C美」の出生により改編された日であり、戸籍謄本の「改編日」の一例である。「山崎 C美」の「婚姻日」は、「山崎 C美」の婚姻により戸籍謄本R1Aから「山崎 C美」が除籍された日であり、戸籍謄本の「改編日」の一例である。
画像解析部101は、領域ER21Aの記載内容を示す第1身分事項情報JM11Aと、領域ER22Aの記載内容を示す第2身分事項情報JM12Aと、領域ER23Aの記載内容を示す第3身分事項情報JM13Aとを含む身分事項情報JM1Aを生成する。
具体的には、画像解析部101は、取得したテキストデータのうち、筆頭者情報JHAと配置情報とに基づいて、領域ER21Aから取得したテキストデータの一部又は全部を選択して第1身分事項情報JM11Aを生成する。
例えば、第1身分事項情報JM11Aには、領域ER21Aの記載内容が筆頭者に関する情報である旨の情報、筆頭者の「名前」、「生年月日」、「父」及び「母」等を示す情報が含まれる。
また、画像解析部101は、取得したテキストデータのうち、筆頭者情報JHAと配置情報とに基づいて、領域ER22Aから取得したテキストデータの一部又は全部を選択して第2身分事項情報JM12Aを生成する。
例えば、第2身分事項情報JM12Aには、領域ER22Aの記載内容が筆頭者の配偶者に関する情報である旨の情報、配偶者の「名前」、「生年月日」、「父」及び「母」等を示す情報が含まれる。
また、画像解析部101は、取得したテキストデータのうち、筆頭者情報JHAと配置情報とに基づいて、領域ER23Aから取得したテキストデータの一部又は全部を選択して第3身分事項情報JM13Aを生成する。
例えば、第3身分事項情報JM13Aには、領域ER23Aの記載内容が筆頭者の子に関する情報である旨の情報、子の「名前」、「生年月日」、「父」及び「母」等を示す情報が含まれる。
また、第3身分事項情報JM13Aには、更に、「C美」が婚姻により除籍となった旨の情報、「C美」の配偶者が「佐藤 D男」である旨の情報、及び「C美」の新たな本籍地を示す情報等が含まれる。
以上のように、戸籍情報J1には、複数の人物に関する情報が含まれる。
更に、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍画像P1Aに含まれる発行番号S1を取得する。発行番号S1は、戸籍情報J1を識別するため戸籍識別情報の一例である。また、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍謄本R1Aの「発行日」を取得する。つまり、画像解析部101は、戸籍識別情報及び戸籍謄本R1Aの「発行日」を示す発行日情報を生成する。
情報処理部102は、画像解析部101によって生成された発行番号S1、発行日情報、戸籍事項情報JR1A及び身分事項情報JM1Aを取得し、記憶部15に記憶させる。記憶部15には、戸籍情報J1以外に、複数の戸籍情報が蓄積される。本実施形態では、記憶部15には、戸籍情報J1に加えて、戸籍情報J2が記憶されているものとする。なお、戸籍情報J2を記憶部15に記憶させる処理は、戸籍情報J1と同じであるため、説明を省略する。
次に、図4を参照して、戸籍情報J2について説明する。図4は、本実施形態に係る平成6年式の戸籍謄本の他の例を示す図である。
図4は、「山崎 C美」の婚姻により生成された新たな戸籍謄本R1B及び戸籍画像P1Bを示す。戸籍画像P1Bは、領域EHBと、領域ER1Bと、領域ER2Bとを含む。領域ER2Bは、第1身分事項欄である領域ER21Bと、第2身分事項欄である領域ER22Bとを含む。画像解析部101(図2)は、領域EHB、領域ER1B及び領域ER2Bの記載内容に基づいて、戸籍情報J2を生成する。戸籍情報J2は、戸籍事項情報JR1B及び身分事項情報JM1Bを含む。身分事項情報JM1Bは、第1身分事項情報JM11Bと、第2身分事項情報JM12Bとを含む。
具体的には、画像解析部101(図2)は、領域EHBの記載内容を示す筆頭者情報JHBを生成する。筆頭者情報JHBは、戸籍謄本R1Bの筆頭者が「佐藤 D男」であることを示す。
また、画像解析部101(図2)は、領域ER1Bの記載内容を示す戸籍事項情報JR1Bを生成する。例えば、戸籍事項情報JR1Bには、戸籍謄本R1Bの編成日及び編成事由を示す情報が含まれる。
また、画像解析部101(図2)は、領域ER2Bの記載内容を示す身分事項情報JM1Bを生成する。具体的には、画像解析部101(図2)は、領域ER21Bの記載内容を示す第1身分事項情報JM11Bと、領域ER22Bの記載内容を示す第2身分事項情報JM12Bとを生成する。
第1身分事項情報JM11Bには、領域ER21Bの記載内容が筆頭者「佐藤 D男」に関する情報である旨の情報、筆頭者の「名前」、「生年月日」、「父」、「母」、「出生日」及び「婚姻日」等を示す情報が含まれる。また、第1身分事項情報JM11Bには、婚姻前の「従前戸籍」の「本籍地」が含まれる。
第2身分事項情報JM12Bには、領域ER22Bの記載内容が筆頭者の配偶者「C美」に関する情報である旨の情報、配偶者の「名前」、「生年月日」、「父」、「母」、「出生日」及び「婚姻日」等を示す情報が含まれる。
情報処理部102(図2)は、戸籍情報J2を情報処理する。例えば、情報処理部102は、画像解析部101によって生成された戸籍事項情報JR1B及び身分事項情報JM1Bを取得し、記憶部15に記憶させる。
情報処理部102は、取得した身分事項情報JM1Bに基づいて、戸籍画像P1Bに含まれる1又は複数の人物を特定する。図4の例では、情報処理部102は、「佐藤 D男」及び「佐藤 C美」を特定する。
また、情報処理部102は、記憶部15に記憶されている身分事項情報JM1A及び身分事項情報JM1Bを照合し、戸籍情報J2に含まれる複数の人物の各々が、戸籍情報J1に含まれるいずれかの人物と同一人物であるか否かを判定する照合処理を行う。例えば、情報処理部102は、戸籍情報J2に含まれる人物(相続人候補)の「名」、「生年月日」、「親の氏名」が、それぞれ、戸籍情報J1に含まれるいずれかの人物の「名」、「生年月日」、「親の氏名」に一致する場合、戸籍情報J1に含まれるいずれかの人物を相続人候補と同一人物であると判定する。
具体的には、情報処理部102は、戸籍情報J2に含まれる「佐藤 C美」の名前「C美」と、生年月日と、親の氏名「山崎 A太」「山崎 B子」とが戸籍情報J1に含まれる「山崎 C美」の名前「C美」と、生年月日と、親の氏名「山崎 A太」「山崎 B子」とに一致することから、「佐藤 C美」と「山崎 C美」とを同一人物であると判定する。つまり、戸籍情報J2には、「山崎 C美」に関する情報が含まれる。
本実施形態において、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1及び戸籍情報J2に対して、更に情報処理を行い、各種情報を生成又は更新する。
例えば、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1のうちの身分事項情報JM1Aと、戸籍情報J2のうちの身分事項情報JM1Bとに基づいて、戸籍画像P1A及び戸籍画像P1Bに含まれる1又は複数の人物を特定する。図3及び図4の例では、情報処理部102は、「山崎 A太」、「山崎 B子」、「山崎 C美」及び「佐藤 D男」を特定する。
画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍画像P1Aに含まれる発行番号S2を取得する。発行番号S2は、戸籍情報J1を識別するため戸籍識別情報の一例である。また、画像解析部101は、取得したテキストデータ及び配置情報に基づいて、戸籍謄本R1Bの「発行日」を取得する。つまり、画像解析部101は、戸籍識別情報及び戸籍謄本R1Bの「発行日」を示す発行日情報を生成する。
情報処理部102は、画像解析部101によって生成された発行番号S2、発行日情報、戸籍事項情報JR1B及び身分事項情報JM1Bを取得し、記憶部15に記憶させる。
本実施形態において、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1、J2に基づいて、特定した複数の人物にそれぞれ対応する「改編日」及び「改編事由」を示す改編日テーブルを生成又は更新して記憶部15に記憶させる。
次に、図5を参照して、改編日テーブルについて説明する。図5は、本実施形態における改編日テーブルT1を示す図である。
改編日テーブルT1は、戸籍情報J1及び戸籍情報J2に含まれる複数の人物と、複数の人物にそれぞれ関係する「改編日」との対応関係を示す。具体的には、図3の例では、「山崎 A太」に関係する「改編日」は、「改製日(平成〇〇年〇月〇日)」と、「出生日(昭和◎年◎月◎日)」と、「婚姻日(平成〇年〇月〇日)」と、「死亡日(令和〇年〇月〇日)」とである。「山崎 B子」に関係する「改編日」は、「改製日(平成〇〇年〇月〇日)」と、「出生日(昭和△年△月△日)」と、「婚姻日(平成〇年〇月〇日)」とである。「山崎 C美」に関係する「改編日」は、「改製日(平成〇〇年〇月〇日)」と、「出生日(昭和□年□月□日)」と、「婚姻日(平成●年●月●日)」とである。「佐藤 D男」に関係する「改編日」は、「出生日(昭和□年□月□日)」と「婚姻日(平成◎年◎月◎日)」とである。
また、情報処理部102は、発行日、改編日、改編日及び前記改編事由に基づいて、戸籍情報J1に含まれる人物ごとに、戸籍謄本R1A又は戸籍謄本R1Bに記載されている期間(記載期間)を特定する。
具体的には、情報処理部102は、「山崎 A太」に対応する「改製日」、「出生日」、及び「婚姻日」のうち最も遅い日から、除籍された日(「死亡日」)及び「発行日」のうち早い日までの期間を戸籍謄本R1Aの記載期間として特定する。情報処理部102は、記憶部15を参照して戸籍謄本R1A(戸籍情報J1)に対応する戸籍識別情報(発行番号S1)を取得し、取得した発行番号S1を、特定した記載期間に対応させて改編日テーブルT1に含めて更新する。
同様に、情報処理部102は、「山崎 B子」に対応する「改製日」、「出生日」、及び「婚姻日」のうち最も遅い日から、「発行日」までの期間を戸籍謄本R1Aの記載期間として特定する。情報処理部102は、記憶部15を参照して戸籍謄本R1A(戸籍情報J1)に対応する戸籍識別情報(発行番号S1)を取得し、取得した発行番号S1を、特定した記載期間に対応させて改編日テーブルT1に含めて更新する。
情報処理部102は、「山崎 C美」に対応する「改製日」、及び「出生日」のうち遅い日から、除籍された日(「婚姻日」)及び「発行日」のうち早い日までの期間を戸籍謄本R1Aの記載期間として特定する。情報処理部102は、記憶部15を参照して戸籍謄本R1A(戸籍情報J1)に対応する戸籍識別情報(発行番号S1)を取得し、取得した発行番号S1を、特定した記載期間に対応させて改編日テーブルT1に含めて更新する。また、情報処理部102は、「山崎 C美」が戸籍謄本R1Aから除籍された日であって戸籍謄本R1Bの編製日である「婚姻日」から「発行日」までの期間を戸籍謄本R1Bの記載期間として特定する。情報処理部102は、記憶部15を参照して戸籍謄本R1B(戸籍情報J2)に対応する戸籍識別情報(発行番号S2)を取得し、取得した発行番号S2を、特定した記載期間に対応させて改編日テーブルT1に含めて更新する。
情報処理部102は、「佐藤 D男」の戸籍謄本R1Bの編製日である「婚姻日」から「発行日」までの期間を戸籍謄本R1Bの記載期間として特定する。情報処理部102は、記憶部15を参照して戸籍謄本R1B(戸籍情報J2)に対応する戸籍識別情報(発行番号S2)を取得し、取得した発行番号S2を、特定した記載期間に対応させて改編日テーブルT1に含めて更新する。
本実施形態において、情報処理装置1における表示部12は、ある人物の戸籍の変遷を表示可能である。例えば、表示部12は、ある人物に関する1つ以上の戸籍謄本の改編日を時系列に並べた画像G1を含む画面V1を表示する。画像G1は、時系列画像の一例である。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る表示部12に表示される画像G1について説明する。図6は、表示部12に表示された画面V1に含まれる時系列画像の一例を示す図である。
例えば、情報処理装置1における表示制御部103は、情報処理部102によって特定された「山崎 A太」、「山崎 B子」及び「山崎 C美」とが表示される選択画面(不図示)を生成し、選択画面を表示部12に表示する処理を行う。選択画面は、画像G1の対象となる人物をユーザーに選択させるための画面である。
例えば、ユーザーは、表示部12に表示された選択画面に従い、「山崎 A太」、「山崎 B子」及び「山崎 C美」のうちから少なくとも1人を選択する選択指示を、情報処理装置1に対して入力する。以下、一例として、「山崎 A太」、「山崎 B子」及び「山崎 C美」の3人が選択された場合を説明する。
表示制御部103は、入力された選択指示に従い、「山崎 A太」、「山崎 B子」及び「山崎 C美」にそれぞれ対応する画像G1として画像G11、G12、G13を生成する。画像G11、G12、G13は、一例として、積み上げ横棒グラフである。例えば、表示制御部103は、記憶部15の改編日テーブルT1に基づいて、画像G11、G12、G13を生成する。
具体的には、表示制御部103は、記憶部15の改編日テーブルT1を参照し、「山崎 A太」に対応する編成日及び各改編日を取得する。表示制御部103は、取得した編成日及び各改編日に基づいて、「出生日」、「婚姻日」、「改製日」及び「死亡日」をそれぞれ示すテキストとポインタとを組み合わせた画像ta11、画像ta12、画像ta13及び画像ta14を生成する。なお、画像ta11、画像ta12、画像ta13及び画像ta14において、テキストは、常時表示されてもよいし、例えば、ユーザーがマウスポインタをポインタの上に移動(マウスオーバー)させる等ポインタが選択された時に一時的に表示されてもよい。
表示制御部103は、編成日及び各改編日のうち最も早い「出生日」に対応する画像ta11、「出生日」の次の「婚姻日」に対応する画像ta12、「婚姻日」の次の「改製日」に対応する画像ta13、及び編成日及び各改編日のうち最も遅い「死亡日」に対応する画像ta14を左から順に並べ、画像ta11、画像ta12、画像ta13及び画像ta14のそれぞれの間に矩形の図形を配置した画像を生成する。更に、表示制御部103は、「山崎 A太」を示す画像を生成して画像ta11の左側に配置して画像G11を生成する。なお、画像G11において、画像ta11、画像ta12、画像ta13及び画像ta14が表示されず、矩形の図形のみが配置されてもよい。
また、表示制御部103は、記憶部15の改編日テーブルT1を参照し、「山崎 B子」及び「山崎 C美」にそれぞれ対応する編成日及び各改編日に基づいて画像G12及び画像G13を生成する。
画像G12及び画像G13の生成は、それぞれ「山崎 B子」及び「山崎 C美」に対応する以外、画像G11の生成と同じであるため、説明を省略する。画像G12には、画像ta11、画像ta12及び画像ta13に相当する画像ta21、画像ta22、画像ta23が含まれ、画像G13には、画像ta11及び画像ta12に相当する画像ta31、画像ta32が含まれる。
また、表示制御部103は、生成した画像G11、G12、G13を縦方向に並べて配置した画面V1を生成して表示部12に表示させる。このとき、表示制御部103は、画像G11、G12、G13の時系列が揃うように画像G11、G12、G13のそれぞれの横方向の位置を調整する。具体的には、表示制御部103は、画像ta11、画像ta21及び画像ta31にそれぞれ対応する「改編日」のうち最も早い「山崎 A太」の「出生日」を示す画像ta11を基準に、画像ta21及び画像ta31の位置を決定する。
本実施形態において、表示制御部103は、画面V1において、「改編日」に対応する「改編事由」を示す画像を表示させる。例えば、表示制御部103は、「改編事由」に応じた画像を生成する。具体的には、改編日テーブルT1に基づいて、表示制御部103は、「出生日」に対応する「改編事由」である「出生」を示す画像tb11、tb21、tb31と、「婚姻日」に対応する「改編事由」である「婚姻」を示す画像tb12、tb22、tb32と、「改製日」に対応する「改編事由」である「改製」を示す画像tb13、tb23と、「死亡日」に対応する「改編事由」である「死亡」を示す画像tb14とを生成する。
表示制御部103は、改編日テーブルT1に基づいて、「山崎 A太」の「出生日」を特定し、画面V1において、特定した「山崎 A太」の「出生日」に対応する画像ta11に応じた位置に画像tb11を配置する。
同様に、表示制御部103は、改編日テーブルT1に基づいて、「山崎 A太」の「改編日」を特定し、画面V1において、特定した「改編日」にそれぞれ対応する位置に画像tb12、tb13、tb14を配置する。また、表示制御部103は、改編日テーブルT1に基づいて、「山崎 B子」の「改編日」を特定し、画面V1において、特定した「改編日」にそれぞれ対応する位置に画像tb21、tb22、tb23を配置し、「山崎 C美」の「改編日」を特定し、画面V1において、特定した「改編日」にそれぞれ対応する位置に画像tb31、tb32を配置する。
本実施形態において、表示制御部103は、戸籍識別情報に基づいて、記載期間に応じて画像G11、G12、G13において対応する矩形の図形の表示態様を決定する。具体的には、表示制御部103は、記憶部15の戸籍識別情報である発行番号S1を取得するとともに、改編日テーブルT1を参照し、発行番号S1に応じた「山崎 A太」、「山崎 B子」及び「山崎 C美」のそれぞれの記載期間を特定する。表示制御部103は、例えば、特定した記載期間に対応する矩形の図形の画素の色を他の期間に対応する図形と異なる色に変更する。図6に示す例では、表示制御部103は、画像G11の「改製日」から「死亡日」までの期間と、画像G13の「出生日」から「婚姻日」までの期間とを同じ色に変更する。図6では、色の違いをハッチングの種類で示す。
また、表示制御部103は、記憶部15の発行番号S2を取得するとともに、改編日テーブルT1を参照し、発行番号S2に応じた「山崎 C美」の記載期間を特定する。表示制御部103は、例えば、特定した記載期間に対応する矩形の図形の画素の色を他の期間に対応する図形と異なる色に変更する。図6に示す例では、表示制御部103は、画像G13の「婚姻日」以降を、少なくとも発行番号S1に対応する期間と異なる色に変更する。
一方、表示制御部103は、画像G11、G12、G13において、発行番号S1及び発行番号S2のいずれにも対応しない期間を、発行番号S1又は発行番号S2に対応する期間と異なる色に変更する。なお、画像G1の表示態様は、色の違いだけでなく、例えば、透過度の違い、又は、表示/非表示等であってもよい。
[本籍地表示]
本実施形態において、画像G11は、戸籍謄本R1Aの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」と、戸籍謄本R1Bの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」と、戸籍謄本R1A及び戸籍謄本R1B以外の戸籍謄本の記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」とを示す画像を含む。
具体的には、情報処理部102は、記憶部15に記憶された戸籍情報J1、J2に基づいて、戸籍謄本R1Aの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」を示す本籍地情報、及び戸籍謄本R1Bの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」を示す本籍地情報を特定する。戸籍謄本R1Aの記載期間における本籍地情報、及び戸籍謄本R1Bの記載期間における本籍地情報は、第1本籍地情報の一例である。
また、情報処理部102は、記憶部15に記憶された戸籍情報J1、J2に基づいて、戸籍謄本R1A及び戸籍謄本R1B以外の戸籍謄本の記載期間における「山崎 A太」の「本籍地」を示す本籍地情報を特定する。戸籍謄本R1A及び戸籍謄本R1B以外の戸籍謄本の記載期間における本籍地情報は、第2本籍地情報の一例である。
例えば、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1を参照し、筆頭者情報JHA(図3)に基づいて、戸籍謄本R1Aの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」を特定する。また、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1を参照し、第1身分事項情報JM11A(図3)に基づいて、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍の記載期間における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」と、戸籍謄本R1Aの従前戸籍の記載期間における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」とを特定する。なお、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J2を参照し、第1身分事項情報JM11B(図4)の示す[従前戸籍]の内容に基づいて、戸籍謄本R1Aの記載期間における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」を特定してもよい。
図6に示すように、表示制御部103は、情報処理部102によって特定された「本籍地」を、画像G11において、それぞれの記載期間に対応させて表示させる。具体的には、表示制御部103は、戸籍謄本R1Aの従前戸籍における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」を示す画像を、画像G11の「出生日」から「婚姻日」までの期間に重畳させて配置する。表示制御部103は、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍における「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」を示す画像を、画像G11の「婚姻日」から「改製日」までの期間に重畳させて配置する。表示制御部103は、戸籍謄本R1Aにおける「山崎 A太」の「本籍地(神奈川県〇〇市)」を示す画像を、画像G11の「改製日」から「死亡日」までの期間に重畳させて配置する。
なお、「山崎 B子」及び「山崎 C美」の「本籍地」の特定処理及び表示処理は、「山崎 A太」の「本籍地」の特定処理及び表示処理と同じであるため、説明を省略する。
本実施形態において、情報処理装置1における表示部12は、ある人物の戸籍謄本のうち、記憶部15に記憶されていない戸籍情報に対応する戸籍謄本の詳細を表示可能である。例えば、表示部12は、記憶部15に記憶されていない戸籍情報に対応する戸籍謄本における筆頭者と、筆頭者の本籍地情報との組み合わせを示す画像を含む画面V2を表示する。
次に、図7を参照して、本実施形態に係る表示部12に表示される画面V2について説明する。図7は、表示部12に表示された画面V2の一例を示す図である。
例えば、ユーザーが画面V2を表示する表示指示を、情報処理装置1に対して入力すると、情報処理部102は、記憶部15に記憶された戸籍情報J1、J2に基づいて、戸籍謄本R1Aの筆頭者と、戸籍謄本R1Bの筆頭者と、戸籍謄本R1A及び戸籍謄本R1B以外の戸籍謄本の筆頭者とを特定する。具体的には、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1を参照し、筆頭者情報JHA(図3)に基づいて、戸籍謄本R1Aの筆頭者「山崎 A太」を特定する。情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J1を参照し、第1身分事項情報JM11A(図3)に基づいて、戸籍謄本R1Aの従前戸籍の筆頭者「山崎 太朗」と、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍の筆頭者「山崎 A太」とを特定する。また、情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報J2を参照し、筆頭者情報JHB(図4)に基づいて、戸籍謄本R1Bの筆頭者「佐藤 D男」を特定する。
表示制御部103は、情報処理部102が特定した筆頭者を含む戸籍情報のうち、記憶部15に記憶されていない戸籍情報を特定する。例えば、表示制御部103は、記憶部15の戸籍情報J1、J2を参照し、それぞれの発行番号S1、S2を取得する。表示制御部103は、記憶部15の改編日テーブルT1を参照し、発行番号S1、S2が対応していない期間を特定する。表示制御部103は、記憶部15の戸籍情報J1、J2を参照して特定した期間に応じた戸籍情報を特定し、対応する筆頭者と本籍地情報とを取得する。
具体的には、表示制御部103は、戸籍謄本R1Aの従前戸籍の記載期間(「出生日」から「婚姻日」まで)と、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍の記載期間(「婚姻日」から「改製日」まで)とを特定し、対応する筆頭者である「山崎 太朗」及び「山崎 A太」と、「本籍地(神奈川県〇〇市)」及び「本籍地(神奈川県〇〇市)」とを取得する。
同様に、表示制御部103は、「山崎 B子」に対する戸籍謄本R1Aの従前戸籍の筆頭者「佐々木 一朗」と「本籍地(埼玉県〇〇市)」とを取得する。
表示制御部103は、取得した「山崎 A太」を示す情報H1と「本籍地(神奈川県〇〇市)」を示す画像tc11とを組み合わせた画像G21、及び取得した「山崎 太朗」を示す情報H2と「本籍地(神奈川県〇〇市)」を示す画像tc12とを組み合わせた画像G22を生成する。また、取得した「佐々木 一朗」を示す情報H3と「本籍地(埼玉県〇〇市)」を示す画像tc21とを組み合わせた画像G23を生成する。例えば、画像G21、G22、G23には、それぞれ、戸籍謄本R1Aの改製原戸籍及び戸籍謄本R1Aの従前戸籍が記憶部15に記憶されていないことを示すメッセージ「不足戸籍」が含まれる。
表示制御部103は、生成した画像G21、G22、G23を縦方向に並べて配置した画面V2を生成して表示部12に表示させる。
なお、表示制御部103は、画像G21、G22、G23に加えて、「本籍地」を示すハイパーリンク等を表示部12に表示させたり、戸籍謄本の取り寄せ方を示す情報を表示部12に表示させてもよい。
また、本実施形態において、「改編日」は、上述した日以外に、例えば、転籍日及び戸籍謄本の消除日等がある。
以上のように、本実施形態の表示制御装置は、記憶部15に1つ以上の戸籍情報が記憶されている。戸籍情報は、戸籍謄本の「出生日」、「婚姻日」、「改製日」及び「死亡日」等の戸籍謄本の「改編日」に関する情報と、少なくとも一人の対象人物に関する身分事項情報とを含む。表示制御装置における情報処理部102は、記憶部15の戸籍情報に基づいて、「改編日」を特定する。表示制御装置における表示制御部103は、「改編日」の時系列を示す画像と対象人物を示す画像とを含む画像G1を表示するように表示部12を制御する。これにより、表示制御装置のユーザーは、対象人物の戸籍謄本の改編日を容易に把握可能になる。したがって、表示制御装置のユーザーは、対象人物の戸籍謄本の変遷を容易に把握することができる。
また、戸籍情報は、戸籍謄本の改編事由を示す情報を更に含む。情報処理部102は、「改編日」に対応する「改編事由」を特定する。表示制御部103は、「改編日」に対応する「改編事由」を示す画像を画像G1とともに表示するように表示部12を制御する。これにより、表示制御装置のユーザーは、戸籍謄本の「改編日」とともに「改編事由」を把握でき、戸籍謄本の変遷をより理解しやすくなる。
情報処理部102は、戸籍情報における「編製日」と、「改編日」と、「改編事由」とに基づいて、対応する戸籍謄本又は他の戸籍謄本における対象人物の記載期間を特定する。表示制御部103は、画像G1において、記載期間を互いに識別可能に表示するように表示部12を制御する。これにより、表示制御装置のユーザーは、いずれの期間に応じた戸籍謄本が記憶部に記憶されているかを容易に把握することができる。
戸籍情報には、戸籍謄本における対象人物の本籍地を示す第1本籍地情報と、他の戸籍謄本における対象人物の本籍地を示す第2本籍地情報とが含まれる。情報処理部102は、記憶部15に記憶された戸籍情報から第1本籍地情報及び第2本籍地情報を特定する。表示制御部103は、第1本籍地情報を、画像G1において、対応する戸籍謄本の記載期間対応させて表示するように表示部12を制御する。表示制御部103は、第2本籍地情報を、画像G1において、対応する他の戸籍謄本の記載期間対応させて表示するように表示部12を制御する。これにより、表示制御装置のユーザーは、各戸籍謄本の本籍地を容易に把握することができ、例えば、ユーザーにとって戸籍謄本の取り寄せ先を調べる作業の負担が軽減される。
表示制御部103は、複数の対象人物にそれぞれ対応する複数の画像G11、G12、G13を並べて表示するように表示部12を制御する。つまり、表示制御部103は、複数の対象人物の戸籍謄本の変遷の一覧を表示させる。その結果、ユーザーは、戸籍謄本単位での変遷を把握しやすくなる。
戸籍情報には、戸籍情報を識別するための戸籍識別情報が更に含まれる。表示制御部103は、記載期間に対応する戸籍情報に含まれる戸籍識別情報を取得し、取得した戸籍識別情報に基づいて、画像G1における記載期間の表示態様を決定する。これにより、画像G1において、同じ戸籍謄本に含まれる複数の対象人物ごとの記載期間が同じ表示態様で統一して表示される。したがって、ユーザーが戸籍謄本と対象人物との関連を認識しやすくなる。
情報処理部102は、記憶部15に記憶された戸籍情報に基づいて、他の戸籍謄本の筆頭者を特定する。表示制御部103は、他の戸籍謄本の筆頭者と、他の戸籍謄本の筆頭者に対応する第2本籍地情報との組み合わせを示す画像G21、G22、G23を表示するように表示部12を制御する。このように、記憶部15に記憶されていない戸籍情報に対応する戸籍謄本の一覧が表示されることで、表示制御装置のユーザーは、不足している戸籍謄本を容易に把握することができる。更に、不足している戸籍謄本の筆頭者及び本籍地を表示することで、不足している戸籍謄本に対して取り寄せ先を調べる作業等の負担が軽減される。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。