JP7347757B2 - 圧力スイング吸着装置用の増圧弁ユニット、圧力スイング吸着装置、圧力スイング吸着装置の制御方法 - Google Patents
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Description
前記増圧弁ユニットは、
前記圧縮機から吐出された前記原料ガスを受け入れるための入口および前記原料ガスを前記ガス生成部へ送り出すための出口を備える第1流路と、
前記第1流路から分岐して再び前記第1流路に合流する第2流路と、
前記第2流路に設けられた増圧弁と、
前記圧縮機の吐出側の圧力を検出するための圧力検出手段と、
前記第2流路を開閉するための開閉手段と、を備え、
前記圧力検出手段が第1圧力を検出すると前記第2流路が前記開閉手段により開かれて、前記原料ガスが前記入口を通じて前記増圧弁に導入可能になりかつ前記増圧弁により増圧される前記原料ガスが前記出口を通じて放出可能になる。
前記PSA装置は、
圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定のガスを吸着して目的のガスを生成するガス生成部と、
前記原料ガスを圧縮して吐出する圧縮機であって、その吐出側の圧力がアンロード開始圧力に上昇するとアンロード運転に移行する圧縮機と、
前記原料ガスを前記圧縮機から前記ガス生成部へ中継するために前記圧縮機と前記ガス生成部とに接続された増圧弁ユニットと、を備え、
前記増圧弁ユニットは、
増圧弁と、
前記圧縮機の吐出側の圧力を検出するための圧力検出手段と、を備え、
前記圧力検出手段が、前記アンロード開始圧力未満である第1圧力を検出すると、前記圧縮機からの前記原料ガスを前記増圧弁に導入し前記増圧弁を作動させて、前記圧縮機の吐出側の圧力を低下させつつ前記増圧弁により増圧された前記原料ガスを前記ガス生成部へ供給する。
前記制御方法は、
前記圧力検出手段が前記アンロード開始圧力未満である第1圧力を検出する前、前記原料ガスを前記増圧弁に導入することなく前記圧縮機から前記増圧弁ユニットを介して前記ガス生成部に供給し、
前記圧力検出手段が前記第1圧力を検出すると、前記原料ガスを前記圧縮機から前記増圧弁に導入し前記増圧弁を作動させて、前記圧縮機の吐出側の圧力を低下させつつ前記増圧弁により増圧された前記原料ガスを前記ガス生成部に供給し、
前記圧力検出手段が、前記増圧弁の作動時に、前記第1圧力未満である第2圧力を検出すると、前記増圧弁への前記原料ガスの導入を止め前記増圧弁を作動停止して、前記原料ガスを前記増圧弁に導入することなく前記圧縮機から前記増圧弁ユニットを介して前記ガス生成部へ供給する。
前記圧縮機からの前記原料ガスをある吸着タンクに導入し当該ある吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該ある吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、別の吸着タンクを減圧して当該別の吸着タンク内の前記吸着剤を再生する第1加圧・再生工程と、
前記圧縮機からの前記原料ガスを前記別の吸着タンクに導入し当該別の吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該別の吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、前記ある吸着タンクを減圧して当該ある吸着タンク内の前記吸着剤を再生する第2加圧・再生工程と、
前記第1および第2加圧・再生工程後に、前記ある吸着タンクと前記別の吸着タンクとを均圧にする均圧工程を備え、
前記制御方法は、さらに、
前記増圧弁を、前記第1および第2加圧・再生工程の間に作動させ、前記均圧工程の間に作動停止してよい。
ガス発生装置としての性能の1つとして、JIS B9951 5.2.2項にて、製品ガスの回収率が明記されている。製品ガスの回収率(%)は、(製品として取り出された目的のガス体積)÷(原料に含まれる目的のガス体積)×100とされる。単純に、回収率を固定すると、(原料に含まれる目的のガス体積)(分母)を増量すれば、(製品として取り出された目的のガス体積)(分子)が増える。原料ガスを空気とすると、原料の空気の体積を増量すれば、製品ガスも増量する。増圧弁ユニットは、圧縮機が圧縮空気を生成していない状態(アンロード運転)を無くし、圧縮空気の増量により目的のガスを増量できる。すなわち、増圧弁ユニットの機能により、圧縮機はアンロード運転に移行することなく全運転し続け、圧縮空気を増量させ、結果的に、製品ガスを増量させる。
圧縮機の風量 1600L/分(26.6L/秒)
窒素ガスの回収率 約20% (空気比)
窒素純度 (窒素+アルゴン)99.99%条件
60秒の周期(図4Aの半サイクル)毎に加圧と減圧を交互に繰り返す。
圧縮機のアンロード運転 7秒/分
圧縮機の圧縮空気生成量 (60秒-7秒)×26.6L/秒=1410L/分
窒素ガス発生量 1410×20%=282L/分
圧縮機のアンロード時間 無し
増圧弁の駆動時間 7秒/分
7秒間の増圧弁による圧縮空気量
増圧弁を作動させる為に消費する空気量は供給空気量の約50%
26.6L/秒×7秒×50%≒93L/分増加
全運転時間(53秒)の空気生成量1410L/分に増量分を足すと1503L/分となる。
窒素ガス発生量 1503×20%=300.6L/分
300.6L/分-282L/分=18.6L/分
百分率での増加は、106%となる。
(7秒×70%)/{(53秒×100%)+(7秒×70%)}×100=8.46%
10 ガス生成部
T1,T2 吸着タンク
2 圧縮機
3 増圧弁ユニット
31 第1流路
32 第2流路
320 分岐点
321 合流点
33 入口
34 出口
35 増圧弁
36 圧力検出手段としての圧力センサ
37 開閉手段としての開閉弁
38 逆流防止手段としての逆止弁
39 流量検出手段としての流量センサ
P1 第1圧力
P2 第2圧力
Claims (11)
- 原料ガスを圧力スイング吸着装置の圧縮機から前記圧力スイング吸着装置のガス生成部へ中継するための増圧弁ユニットであって、
前記圧縮機から吐出された前記原料ガスを受け入れるための入口および前記原料ガスを前記ガス生成部へ送り出すための出口を備える第1流路と、
前記第1流路から分岐して再び前記第1流路に合流する第2流路と、
前記第2流路に設けられた増圧弁と、
前記圧縮機の吐出側の圧力を検出するための圧力検出手段と、
前記第2流路を開閉するための開閉手段と、を備え、
前記圧力検出手段が第1圧力を検出すると前記第2流路が前記開閉手段により開かれて、前記原料ガスが前記入口を通じて前記増圧弁に導入可能になりかつ前記増圧弁により増圧される前記原料ガスが前記出口を通じて放出可能になる、
ことを特徴とする増圧弁ユニット。 - 前記圧力検出手段が、前記第2流路の開状態の時に、前記第1圧力未満である第2圧力を検出すると、前記第2流路が前記開閉手段により閉じられる、
請求項1に記載の増圧弁ユニット。 - 前記圧力検出手段は、前記第1圧力でONになり前記第2圧力でOFFになるヒステリシス特性を有する圧力センサである、
請求項2に記載の増圧弁ユニット。 - 前記第2流路の分岐点と合流点との間において前記第1流路の逆流を防止する逆流防止手段をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の増圧弁ユニット。 - 圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定のガスを吸着して目的のガスを生成するガス生成部と、
前記原料ガスを圧縮して吐出する圧縮機であって、その吐出側の圧力がアンロード開始圧力に上昇するとアンロード運転に移行する圧縮機と、
前記原料ガスを前記圧縮機から前記ガス生成部へ中継するために前記圧縮機と前記ガス生成部とに接続された増圧弁ユニットと、を備え、
前記増圧弁ユニットは、
増圧弁と、
前記圧縮機の吐出側の圧力を検出するための圧力検出手段と、を備え、
前記圧力検出手段が前記アンロード開始圧力未満である第1圧力を検出すると、前記圧縮機からの前記原料ガスを前記増圧弁に導入し前記増圧弁を作動させて、前記圧縮機の吐出側の圧力を低下させつつ前記増圧弁により増圧された前記原料ガスを前記ガス生成部へ供給する、
ことを特徴とする圧力スイング吸着装置。 - 前記増圧弁ユニットは、前記増圧弁の作動時に、前記圧力検出手段が前記第1圧力未満である第2圧力を検出すると、前記原料ガスの前記増圧弁への導入を止め前記増圧弁を作動停止して、前記原料ガスを前記増圧弁に導入することなく前記圧縮機から前記ガス生成部へ中継する、
請求項5に記載の圧力スイング吸着装置。 - 前記ガス生成部は、
前記特定のガスを前記目的のガスより優先的に吸着する吸着剤が充填された吸着タンクを複数備え、
前記原料ガスをある吸着タンクに導入し当該ある吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該ある吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、別の吸着タンクを減圧して当該別の吸着タンク内の前記吸着剤を再生する加圧・再生工程と、
前記加圧・再生工程後に前記ある吸着タンクと前記別の吸着タンクとを均圧にする均圧工程と、を実施し、
前記増圧弁は、前記加圧・再生工程の間に作動され、前記均圧工程の間に作動停止される、
ことを特徴とする請求項6に記載の圧力スイング吸着装置。 - 圧力スイング吸着装置を制御する制御方法であって、
前記圧力スイング吸着装置は、
圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定のガスを吸着して目的のガスを生成するガス生成部と、
前記原料ガスを圧縮して吐出する圧縮機であって、その吐出側の圧力がアンロード開始圧力に上昇するとアンロード運転に移行する圧縮機と、
前記原料ガスを前記圧縮機から前記ガス生成部へ中継するために前記圧縮機と前記ガス生成部とに接続された増圧弁ユニットと、を備え、
前記増圧弁ユニットは、
増圧弁と、
前記圧縮機の吐出側の圧力を検出するための圧力検出手段と、を備え、
前記制御方法は、
前記圧力検出手段が前記アンロード開始圧力未満である第1圧力を検出する前、前記原料ガスを前記増圧弁に導入することなく前記圧縮機から前記増圧弁ユニットを介して前記ガス生成部に供給し、
前記圧力検出手段が前記第1圧力を検出すると、前記原料ガスを前記圧縮機から前記増圧弁に導入し前記増圧弁を作動させて、前記圧縮機の吐出側の圧力を低下させつつ前記増圧弁により増圧された前記原料ガスを前記ガス生成部に供給し、
前記圧力検出手段が前記増圧弁の作動時に前記第1圧力未満である第2圧力を検出すると、前記増圧弁への前記原料ガスの導入を止め前記増圧弁を作動停止して、前記原料ガスを前記増圧弁に導入することなく前記圧縮機から前記増圧弁ユニットを介して前記ガス生成部へ供給する、
ことを特徴とする制御方法。 - 前記ガス生成部は、
前記特定のガスを前記目的のガスより優先的に吸着する吸着剤が充填された吸着タンクを複数備え、
前記制御方法は、
前記圧縮機からの前記原料ガスをある吸着タンクに導入し当該ある吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該ある吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、別の吸着タンクを減圧して当該別の吸着タンク内の前記吸着剤を再生する第1加圧・再生工程と、
前記圧縮機からの前記原料ガスを前記別の吸着タンクに導入し当該別の吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該別の吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、前記ある吸着タンクを減圧して当該ある吸着タンク内の前記吸着剤を再生する第2加圧・再生工程と、
前記第1および第2加圧・再生工程後に、前記ある吸着タンクと前記別の吸着タンクとを均圧にする均圧工程を備え、
前記制御方法は、さらに、
前記増圧弁を、前記第1および第2加圧・再生工程の間に作動させ、前記均圧工程の間に作動停止する、
請求項8に記載の制御方法。 - 圧力スイング吸着法によって原料ガスから特定のガスを吸着して目的のガスを生成するガス生成部と、
前記原料ガスを圧縮して吐出する圧縮機であって、その吐出側の圧力がアンロード開始圧力に上昇するとアンロード運転に移行する圧縮機と、
前記原料ガスを前記圧縮機から前記ガス生成部へ中継するために前記圧縮機と前記ガス生成部とに接続された増圧弁ユニットと、を備え、
前記ガス生成部は、
前記特定のガスを前記目的のガスより優先的に吸着する吸着剤が充填された吸着タンクを複数備え、
前記原料ガスをある吸着タンクに導入し当該ある吸着タンク内を加圧し前記特定のガスを当該ある吸着タンク内の前記吸着材に吸着させて前記目的のガスを生成しつつ、別の吸着タンクを減圧して当該別の吸着タンク内の前記吸着剤を再生する加圧・再生工程と、
前記加圧・再生工程後に前記ある吸着タンクと前記別の吸着タンクとを均圧にする均圧工程と、を実施し、
前記増圧弁ユニットは、
前記増圧弁と、
前記圧縮機から前記ガス生成部へ流れる前記原料ガスの流量を検出するための流量検出手段と、を備え、
前記流量検出手段が、前記加圧・再生工程中の前記原料ガスの圧力の上昇に伴って前記原料ガスの流量が所定の流量まで低下したことを検出すると、前記圧縮機からの前記原料ガスを前記増圧弁に導入し前記増圧弁を作動させて、前記圧縮機の吐出側の圧力を低下させつつ前記増圧弁により増圧された前記原料ガスを前記ガス生成部へ供給するものであり、
前記所定の流量は、前記アンロード開始圧力に対応する流量より大きい、
ことを特徴とする圧力スイング吸着装置。 - 前記増圧弁ユニットは、前記均圧工程の開始に応答して前記増圧弁を作動停止する、
請求項10に記載の圧力スイング吸着装置。
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JP2020040471A JP7347757B2 (ja) | 2020-03-10 | 2020-03-10 | 圧力スイング吸着装置用の増圧弁ユニット、圧力スイング吸着装置、圧力スイング吸着装置の制御方法 |
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