JP7347199B2 - ドリッパー - Google Patents

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Description

本発明はドリッパーに関するものであり、例えば、被抽出成分を有する内容物(例えば、レギュラーコーヒー粉,紅茶の葉,緑茶の葉等)を濾すときに使用するドリッパー、及び被抽出成分を有する内容物が予め収納されたドリッパーに関するものである。
レギュラーコーヒー粉を収納する袋状のフィルターと、そのフィルターをカップ上に位置させる筒状の支持体(スリーブ状の台紙)と、からなる使い捨てタイプのコーヒードリッパーが、従来より知られている。支持体は厚紙からなっていることが多く、使用前の支持体は内側にフィルターが取り付けられた状態で折り畳まれている。コーヒーを淹れる際には、支持体を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、カップ上にドリッパーを載置して、フィルター内にレギュラーコーヒー粉を投入する。フィルター内にレギュラーコーヒー粉が予め封入されているタイプでは、フィルターを開封し、支持体を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、カップ上にドリッパーを載置する。いずれの場合も、フィルター内に熱湯を注ぐと、抽出されたコーヒーがフィルターを通過してカップ内に溜まることになる。
上記のようなコーヒードリッパーは、廃棄の容易な使い捨てタイプでありながら、ドリップコーヒーを簡易に淹れることができて便利である。しかし、フィルター内に熱湯を注ぐためには、支持体を筒状の開状態に保持する必要がある。従来より様々なタイプのドリッパーが提案されているが、例えば特許文献1に記載のドリッパーは、両サイドに設けられたロック構造で、支持体形状を筒状の開状態に固定する構成になっている。
特開2004-711号公報
特許文献1に記載のドリッパーでは、対向する2対の脚部がカップの縁の内側と外側に配置され、両サイドに設けられたロック機構でドリッパー形状が開状態に固定される。このとき、カップにドリッパーを固定したようなロック感が得られるが、ロック機構でドリッパーがカップに固定されるわけではなく、ドリッパーのカップに対する相対位置が脚部で規制されるにすぎない。このため、コーヒー抽出時にはドリッパーが倒れないように注意する必要があり、ドリッパーには高い安定性が求められる。しかし、ドリッパーの安定性はカップの開口サイズによって大きく左右される。つまり、一般的なカップ以外の容器にドリッパーを載置して使用した場合、ドリッパーが安定しないことがある。例えば、ボトル型の水筒のように開口径の小さい容器の場合、ドリッパーは倒れやすく、安定的な載置は困難である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、開口サイズの異なる複数種類の容器に対して抽出時の安定性が高いドリッパーを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のドリッパーは、袋状のフィルターと、そのフィルターが内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体と、を有し、容器上への複数のセット状態を構成することが可能なドリッパーであって、
前記筒状の支持体が、一方の開口を構成する第1開口部と、他方の開口を構成する第2開口部と、を有しており、
前記支持体を折り畳み状態から筒状の開状態にすると前記フィルターが開口するように、前記第1開口部に前記フィルターの開口部が取り付けられており、
前記第2開口部に、容器の縁に当接して第1のセット状態を構成可能とする下端部と、容器の縁が挟まって第2のセット状態を構成可能とする切れ目と、が形成されていることを特徴とする。
第2の発明のドリッパーは、上記第1の発明において、前記切れ目が直線形状又は曲線形状を有し、少なくとも2本互いに平行又は略平行に形成されていることを特徴とする。
第3の発明のドリッパーは、上記第1又は第2の発明において、前記第2開口部に複数の脚部が形成されており、そのうちの少なくとも1つの脚部の両側の付け根に前記切れ目が形成されていることを特徴とする。
第4の発明のドリッパーは、上記第1の発明において、前記切れ目がU字形状を有することを特徴とする。
第5の発明のドリッパーは、袋状のフィルターと、そのフィルターが内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体と、を有し、容器上への複数のセット状態を構成することが可能なドリッパーであって、
前記筒状の支持体が、一方の開口を構成する第1開口部と、他方の開口を構成する第2開口部と、を有しており、
前記支持体を折り畳み状態から筒状の開状態にすると前記フィルターが開口するように、前記第1開口部に前記フィルターの開口部が取り付けられており、
前記第2開口部に、容器の縁に当接して第1のセット状態を構成可能とする下端部と、容器の縁が挟まって第2のセット状態を構成可能とする直線形状又は曲線形状の第1の切れ目と、容器の縁が挟まって第3のセット状態を構成可能とするU字形状の第2の切れ目と、が形成されており、
前記第2開口部に複数の脚部が形成されており、
前記複数の脚部のうち、少なくとも1つの脚部には両側の付け根に前記第1の切れ目が互いに平行又は略平行に形成されており、少なくとも1つの脚部には前記第2の切れ目が形成されていることを特徴とする。
第6の発明のドリッパーは、上記第1~第5のいずれか1つの発明において、前記筒状の支持体が、前記第1開口部側において折り目で支持体形状を筒状の開状態に固定するロック構造を有することを特徴とする。
第7の発明のドリッパーは、上記第1~第6のいずれか1つの発明において、前記支持体が折り曲げられた1枚のブランク板により形成されていることを特徴とする。
第8の発明のドリッパーは、上記第1~第7のいずれか1つの発明において、前記フィルター内に被抽出成分を有する内容物が封入されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2開口部に形成されている下端部と切れ目によって、容器上への複数のセット状態を構成することが可能になるため、開口サイズの異なる複数種類の容器に対して抽出時の安定性が高いドリッパーを実現することができる。
ドリッパーの第1の実施の形態を開封前後の状態で示す外観図。 図1のドリッパーを開封後の使用状態で示す外観図。 図1のドリッパーを構成している支持体のブランク板を示す平面図。 ドリッパーの第2の実施の形態を開封前後の状態で示す外観図。 図4のドリッパーを開封後の使用状態で示す外観図。 図4のドリッパーを構成している支持体のブランク板を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態に係るドリッパー等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に第1の実施の形態に係るドリッパー1Aの外観を開封前後の状態で示し、図2に容器17B上にセットされたドリッパー1Aの外観を開封後の使用状態で示す。図1において、(A)はドリッパー1Aの外観を開封前状態(支持体3の折り畳み状態)で示す正面図であり、(B)はドリッパー1Aの外観を開封後状態(支持体3の筒状の開状態)で示す正面図である。また、図2において、(A)はドリッパー1Aの上面図であり、(B)はドリッパー1Aの正面図であり、(C)はドリッパー1Aの側面図である。
図4に第2の実施の形態に係るドリッパー1Bの外観を開封前後の状態で示し、図5に容器17C上にセットされたドリッパー1Bの外観を開封後の使用状態で示す。図4において、(A)はドリッパー1Bの外観を開封前状態(支持体3の折り畳み状態)で示す正面図であり、(B)はドリッパー1Bの外観を開封後状態(支持体3の筒状の開状態)で示す正面図である。また、図5において、(A)はドリッパー1Bの上面図であり、(B)はドリッパー1Bの正面図であり、(C)はドリッパー1Bの側面図である。
ドリッパー1A,1Bは、袋状のフィルター2と、そのフィルター2が内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体(スリーブ状の台紙)3と、を有する構成になっている。これらのドリッパー1A,1Bは、支持体3が折り畳み可能であることから携帯に適しており、廃棄の容易な材料で構成可能な簡易構造を有することから使い捨てに適している。つまり、携帯可能な使い捨てタイプでありながら、例えばドリップコーヒーを簡易に淹れることができるという長所を有している。
被抽出成分を有する内容物18(図2,図5の(A);例えば、レギュラーコーヒー粉,紅茶の葉,緑茶の葉等)は、使用時にフィルター2内に収納されるか、あるいはフィルター2内に予め封入される。内容物18をフィルター2内に予め封入する場合、内容物18がドリッパー1A,1Bの使用前にフィルター2からこぼれ出ないように、支持体3を介した超音波シールにより、フィルター2の開口9aが剥離可能に閉じられる。
フィルター2の材料としては、袋状にする際の加工性を考慮して、熱接着性を素材に有するシート材料、片面(袋状にしたときの最内層)に熱接着性を有するシート材料等を用いることが好ましい。例えば、ポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等),ポリエステル系等の材料からなる透水性不織布、ポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等),ポリエステル系等の熱可塑性樹脂を片面(袋状にしたときの最内層)に含有する多層構造の濾紙等が挙げられる。袋状の加工は、上記シート材料を2つ折り又はガセット折りすることにより重ね合わせ、所定形状に熱接着し、裁断・型抜きすることにより行われる。
ドリッパー1A,1Bは、開口径の異なる容器17A,17B,17C(図1,図4の(B))上への複数のセット状態を構成することが可能になっている。そして、フィルター2を所定の形状に保ちながら、容器17A等の上にセットすることを可能としているのが、筒状の支持体3である。この支持体3は、図1,図2,図4及び図5に示すように、一方の開口7aを構成する第1開口部7と、他方の開口8aを構成する第2開口部8と、第1開口部7側において折り目M1,M2で支持体3形状を筒状の開状態に固定するロック構造20と、を有している。
ロック構造20は、折り畳みにより形成される折り目M1、押し込みにより形成される折り目M2等からなっている。折り目M1は、折り畳み状態(図1,図4の(A))にある支持体3の左右両側において第1開口部7から第2開口部8にかけて形成されている。その折り目M1に対して交差するように切り込みK1が形成されて、折り目M2へと繋がっている。また、折り目M2は、折り目M1に関して対称な一対の曲線形状を有しており、切り込みK1は、折り目M1に関して対称な一対の直線形状を有している(図2,図5の(C))。そして、折り目M1が押し込みにより山折りから谷折りに形成されることにより、支持体3の形状が筒状の開状態に固定される。
支持体3を折り畳み状態(図1,図4の(A))から筒状の開状態(図1,図4の(B),図2,図5)にするとフィルター2が開口するように、第1開口部7にはフィルター開口部9(図2,図5の(A))が取り付けられている。このフィルター2の取り付けは、支持体3内にフィルター2を挿入し、支持体3の第1開口部7の縁で外側へ折り返し、その折り返し部分を支持体3の外面に貼り着けることにより行われる。このようにフィルター2を取り付けると、使用時に支持体3を筒状の開状態(図1,図4の(B),図2,図5)にした際、フィルター2が大きく開口して注湯やドリップに適した状態となる。
ドリッパー1Aの支持体3では、第2開口部8に、大口径の容器17Aの縁に当接して第1のセット状態を構成可能とする下端部11と、小口径の容器17Bの縁が挟まって第2のセット状態を構成可能とする切れ目C1と、脚部12,13と、が形成されている。切れ目C1は直線形状を有しており、各脚部13の両側の付け根において互いに平行に(各脚部13で2本、根元から第1開口部7側に向けて)形成されている。なお、切れ目C1の形状は、容器17Bの縁の形状等に応じて曲線形状でもよく、脚部13の差し込み易さ等を考慮して(脚部13を台形状にした場合等)、2本の切れ目C1を略平行にしてもよい。
ドリッパー1Bの支持体3では、第2開口部8に、大口径の容器17Aの縁に当接して第1のセット状態を構成可能とする下端部11と、中口径の容器17Bの縁が挟まって第2のセット状態を構成可能とする直線形状の第1の切れ目C1と、小口径の容器17Cの縁が挟まって第3のセット状態を構成可能とするU字形状(つまり、上方に開いた横向きのコの字形状)の第2の切れ目C2と、脚部12,13と、が形成されている。各脚部13には、両側の付け根に切れ目C1が互いに平行に(各脚部13で2本、根元から第1開口部7側に向けて)形成されており、中央下側に切れ目C2が形成されている。脚部13内において切れ目C2で囲われた部分は、脚部13と類似の形状を有する舌片14を構成している。この舌片14が追加されている点が、ドリッパー1Aとの違いである。ドリッパー1Bにおいても、切れ目C1の形状は、容器17Bの縁の形状等に応じて曲線形状でもよく、脚部13の差し込み易さ等を考慮して(脚部13を台形状にした場合等)、2本の切れ目C1を略平行にしてもよい。切れ目C2に関しても同様であり、U字形状における直線部分の形状が曲線形状でもよく、U字形状における2本の直線部分が互いに略平行でもよい。
ドリッパー1Aの支持体3は、図3に示す1枚のブランク板3Aの折り曲げ,接着等により形成されており、ドリッパー1Bの支持体3は、図6に示す1枚のブランク板3Bの折り曲げ,接着等により形成されている。図3,図6は支持体3の展開図であり、ブランク板3A,3Bは、板状のシート材料を展開図(図3,図6)のように打ち抜くことにより形成される。ブランク板3A,3Bの材質は特に限定されるものではないが、例えば、耐水カード紙,アイボリー紙等の厚紙や両面(特に支持体3の内側面)に樹脂(ポリエチレン等)が塗布された厚紙を、シート材料として用いることができる。なお、樹脂が塗布された厚紙でブランク板3A,3Bを構成すると、支持体3に熱湯や湯気がかかっても、その剛性の低下を防止することができる。
ブランク板3A,3B(図3,図6)は、折り曲げ線L1を境界とする3つの部分、つまり前面板4と背面板5と糊代片6とで構成されている。前面板4及び背面板5には、脚部12,13;丸みを帯びた略台形状の孔16;折り曲げ線L2等が設けられている。背面板5に糊代片6を接着すると、折り曲げ線L1に関して左右対称に前面板4と同一の形状が得られる。脚部12,13は、支持体3の第2開口部8(図1等)に相当する部分に位置しており、孔16は第1,第2開口部7,8に相当する部分の中間に位置している。また、折り曲げ線L1,L2の具体例としては、押し罫,切り罫,ミシン罫,リード罫等の罫線が挙げられるが、ここでは、折り曲げ線L1,L2として押し罫を想定している。
支持体3を組み立てる際には、まず、前面板4と背面板5との境界の折り曲げ線L1に沿ってブランク板3A,3Bを折り曲げて、前面板4と背面板5とが重なった状態にする。次に、前面板4と糊代片6との境界の折り曲げ線L1に沿ってブランク板3A,3Bを折り曲げて、糊代片6が背面板5に重なった状態とする。その状態で背面板5に糊代片6を接着すると、ブランク板3A,3Bは筒状となって折り畳み状態の支持体3が得られる。さらに、支持体3内にフィルター2を取り付けると、前述したように折り畳み状態のドリッパー1A,1B(図1,図4の(A))が得られる。
各折り曲げ線L1に沿ったブランク板3A,3Bの折り曲げによって、各折り曲げ線L1の位置に折り目M1(図1,図4の(A))が形成される。折り畳み状態の支持体3に対して、左右の折り目M1の中央部(切り込みK1よりも第1開口部7側において、折り曲げ線L2の隣接部分)を互いに近づく方向に押圧すると、折り目M1から折り曲げ線L2に力が集中する。このため、折り曲げ線L2に沿ってブランク板3A,3Bを簡単に折り曲げることができる。この折り曲げにより、各折り曲げ線L2の位置に折り目M2が形成されて、図2,図5の(A)に示すように、支持体3の第1開口部7及び第2開口部8で略六角形の開口7a,8aが形成される。そして、支持体3が筒状の開状態(図2,図5等)になるとともに、フィルター開口部9においても略六角形の開口9aが形成される。なお、フィルター2の底部をガセット折りにすれば、ドリッパー1A,1Bを効果的に大容量化することが可能である。
上記のようにして形成された折り目M1,M2は、支持体3の形状を筒状の開状態に固定するロック構造20として機能する。ロック構造20の主要部は、折り畳み状態にある支持体3の両側において第1開口部7から第2開口部8にかけて形成された折り目M1と(図1(A))、切り込みK1を介して折り目M1と繋がるように形成された折り目M2である(図2,図5の(C))。前述したように左右の折り目M1の中央部を互いに近づく方向に押圧すると、折り曲げ線L2が折り目M2に変化することにより、その間の折り目M1が山折りから谷折りへと変化する。このときの折り込みによってロック感が発生し、それと同時に支持体3の形状が筒状の開状態に固定される。折り目M2が、支持体3の中央側に凸の曲線形状を折り目M1に関して対称に有しているため、折り目M1での押圧による折り目M2の形成を、折り曲げ線L2に沿ってきれいに行うことができる。
上述のようにして組み立てられた支持体3の第2開口部8には、図2,図5の(B),(C)に示すように、開口8aを介して対向する1対の脚部12と、開口8aを介して対向する1対の脚部13と、が形成されている。折り曲げ線L1,L2に沿ったブランク板3A,3Bの折り曲げにより、支持体3が筒状の開状態になると、脚部12と脚部13は第2開口部8の所定位置に配置される。つまり、支持体3の折り畳み状態(図1,図4の(A))における両側の折り曲げ位置(折り目M1の形成位置)には脚部12が設けられ、2つの脚部12の中間には脚部13が設けられる。脚部12と脚部13が支持体3の第2開口部8にバランス良く配置されるため、ドリッパー1A,1Bは重心が全体的に低い状態で安定化される。
ドリッパー1A,1Bの使用時、例えばコーヒーを淹れる際には、左右の折り目M1の中央部を互いに近づく方向に押圧することにより、ロック構造20における折り目M1から折り曲げ線L2までの部分を押し込む。支持体3は、折り畳み状態(図1,図4の(A))から筒状の開状態(図1,図4の(B),図2,図5)となって、フィルター2を開口させる。そのロック状態で、ドリッパー1A,1Bを容器17A,17B,17C上にセットする。ドリッパー1A,1Bは、下端部11や切れ目C1,C2によって、容器17A,17B,17C上への複数のセット状態を構成することが可能になっている。つまり、ドリッパー1Aでは、大口径の容器17Aと小口径の容器17Bに対してセット可能になっており(図1(B))、ドリッパー1Bでは、大口径の容器17Aと中口径の容器17Bと小口径の容器17Cに対してセット可能になっている(図4(B))。
飲み物用の容器には、紙コップ,マグカップ,マグボトル,水筒等があるが、その開口径は異なっており、一般的なコーヒーカップよりも開口径の小さいものが多い。例えば、マグカップの直径がφ85mm、紙コップの直径がφ70mmであるのに対し、マグボトルや水筒の直径はφ38mm,φ46mm,φ53mmである。したがってドリッパーは、開口直径:φ50~φ85mmの範囲をカバーすることが好ましく、開口直径:φ40~φ85mmの範囲をカバーすることが更に好ましい。そこで、容器17Aの開口直径:φ85mm、容器17Bの開口直径:φ50mm、容器17Cの開口直径:φ40mmとして、ドリッパー1Aでは2つの開口直径:φ85mm,φ50mmに対応し、ドリッパー1Bでは3つの開口直径:φ85mm,φ50mm,φ40mmに対応するものとしている。
支持体3が筒状の開状態にあるドリッパー1A,1Bを容器17A上に載置すると(図1,図4の(B))、支持体3の下端部11が容器17Aの縁に当接して第1のセット状態が構成される(容器17Aの縁に載せるタイプ)。第1のセット状態では、脚部13が容器17Aの縁の内側に位置し、脚部12が容器17Aの縁の外側に位置することになる。容器17Aの内外で脚部12,13がバランス良く配置されるため、ドリッパー1A,1Bが大容量の場合でも安定した状態に保持される。また、ドリッパー1A,1Bは容器17Aに対して固定されていないため、容器17Aの縁に対する脚部12,13の配置の自由度が高くなって、開口直径:φ85mmに限らず広い範囲の口径サイズに対応することが可能となる。なお、脚部12の付け根に切り欠き等を設けることにより、脚部12の形状を調整すれば、容器17Aの縁に対する適正な位置規制が可能になる。
支持体3が筒状の開状態にあるドリッパー1A,1Bを、小口径の容器17Bの縁が切れ目C1に挟まるように挿入すると(図1,図4の(B),図2)、第2のセット状態が構成される(容器17Bの縁を挟み込むタイプ)。第2のセット状態でも、脚部13が容器17Bの縁の内側に位置し、脚部12が容器17Bの縁の外側に位置することになる。ただし、切れ目C1に差し込まれた容器17Bの縁が脚部13と下端部11とで挟まれるため、強い固定状態が得られる。しかも、容器17Bの縁を切れ目C1の上端まで押し込むことができるため、容器17B内に深く入り込んだ脚部13で容器17Bの内壁が強く押圧されるとともに、対応する下端部11で容器17Bの外壁が強く押圧される。その結果、ドリッパー1A,1Bは、容器17Bの縁に強く固定されて倒れにくくなり、容器17Bが小口径でドリッパー1A,1Bが大容量の場合でも安定した固定状態に保持される。
支持体3が筒状の開状態にあるドリッパー1Bを、小口径の容器17Cの縁が切れ目C2に挟まるように挿入すると(図4(B),図5)、第3のセット状態が構成される(容器17Cの縁を挟み込むタイプ)。第3のセット状態では、舌片14が容器17Cの縁の内側に位置し、下端部11と脚部12,13が容器17Cの縁の外側に位置することになる。ただし、切れ目C2に差し込まれた容器17Cの縁が下端部11及び脚部13と舌片14とで挟まれるため、強い固定状態が得られる。しかも、容器17Cの縁を切れ目C2の上端まで押し込むことができるため、容器17C内に深く入り込んだ舌片14で容器17Cの内壁が強く押圧されるとともに、対応する脚部13で容器17Cの外壁が強く押圧される。その結果、ドリッパー1Bは、容器17Cの縁に強く固定されて倒れにくくなり、容器17Cが小口径でドリッパー1Bが大容量の場合でも安定した固定状態に保持される。
ドリッパー1A,1Bのセット状態は、容器17Aの縁にドリッパー1A,1Bが載る第1のセット状態と、容器17B,17Cの縁をドリッパー1A,1Bの支持体3が挟み込む第2,第3のセット状態と、に分けられ(2ウェイ構成)、それによって使用する容器の開口径とそれに応じた強さの固定状態を選択することが可能になる。例えば、ボトル型の水筒のように開口径の小さい容器でも、ドリッパー1A,1Bを安定的に載置することができる。また、切れ目C1,C2,脚部12,舌片14等の数,形状等は、ドリッパー1A,1Bに用いられているものに限らない。例えば、大きさや形状の異なる脚部12や舌片14を複数組み合わせて設けてもよい。
上記のようにして容器17A,17B,17C上にセットしたドリッパー1A,1Bに対し、内容物18(図2,図5の(A))としてレギュラーコーヒー粉をフィルター2内に投入する。フィルター2内にレギュラーコーヒー粉が予め封入されているタイプでは、フィルター2を開封し、支持体3を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、容器17A,17B,17C上にドリッパー1A,1Bをセットする。いずれの場合も、開口9aからフィルター2内に所定量の熱湯を注ぐと、抽出されたコーヒーがフィルター2を通過して容器17内に溜まることになる。なお、孔16から容器17A,17B,17C内の様子が見えるので、熱湯を注ぎながら容器17A,17B,17C内のコーヒー量等を容易に確認することができる。
レギュラーコーヒー粉以外の内容物18(紅茶の葉,緑茶の葉等)をフィルター2内に投入した場合も上記と同様であり、開口9aからフィルター2内に熱湯を注ぐことにより、内容物18から所望の成分が抽出された飲料(紅茶,緑茶等)を容器17A,17B,17C内に得ることができる。コーヒー等の飲料の抽出が完了したら、容器17A,17B,17C上からドリッパー1A,1Bを除去する。
前述したように、第1の実施の形態によれば(図1~図3)、第2開口部8に形成されている下端部11と切れ目C1によって、容器17A,17B上への第1,第2のセット状態を構成することが可能になるため、開口サイズの異なる2種類の容器17A,17Bに対して抽出時の安定性が高いドリッパー1Aを実現することができる。また、第2の実施の形態によれば(図4~図6)、第2開口部8に形成されている下端部11と切れ目C1,C2によって、容器17A,17B,17C上への第1,第2,第3のセット状態を構成することが可能になるため、開口サイズの異なる3種類の容器17A,17B,17Cに対して抽出時の安定性が高いドリッパー1Bを実現することができる。
1A,1B ドリッパー
2 フィルター
3 支持体
3A,3B ブランク板
4 前面板
5 背面板
6 糊代片
7 第1開口部
8 第2開口部
9 フィルター開口部
7a,8a,9a 開口
11 下端部
12,13 脚部
14 舌片
16 孔
17A,17B,17C 容器
18 内容物
20 ロック構造
K1 切り込み
C1,C2 切れ目
L1,L2 折り曲げ線
M1,M2 折り目

Claims (4)

  1. 袋状のフィルターと、そのフィルターが内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体と、を有し、容器上への複数のセット状態を構成することが可能なドリッパーであって、
    前記筒状の支持体が、一方の開口を構成する第1開口部と、他方の開口を構成する第2開口部と、を有しており、
    前記支持体を折り畳み状態から筒状の開状態にすると前記フィルターが開口するように、前記第1開口部に前記フィルターの開口部が取り付けられており、
    前記第2開口部に、容器の縁に当接して第1のセット状態を構成可能とする下端部と、容器の縁が挟まって第2のセット状態を構成可能とする直線形状又は曲線形状の第1の切れ目と、容器の縁が挟まって第3のセット状態を構成可能とするU字形状の第2の切れ目と、が形成されており、
    前記第2開口部に複数の脚部が形成されており、
    前記複数の脚部のうち、少なくとも1つの脚部には両側の付け根に前記第1の切れ目が互いに平行又は略平行に形成されており、少なくとも1つの脚部には前記第2の切れ目が形成されていることを特徴とするドリッパー。
  2. 前記筒状の支持体が、前記第1開口部側において折り目で支持体形状を筒状の開状態に固定するロック構造を有することを特徴とする請求項記載のドリッパー。
  3. 前記支持体が折り曲げられた1枚のブランク板により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のドリッパー。
  4. 前記フィルター内に被抽出成分を有する内容物が封入されていることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のドリッパー。
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