JP7347140B2 - ステアリング装置用中間軸、及びステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置用中間軸、及びステアリング装置に関する。
大型トラック等の大型車両用のステアリング装置では、例えば図19に示すように、運転者が操作するステアリングホイール101の動きを、ステアリング軸102及び中間軸103を含む複数本の軸を通じてステアリングギヤユニット105に伝達している。中間軸103は、軸端部が自在継手104a,104bを介して接続相手となる軸と連結される。
中間軸103は、例えば、雌軸106の内周面に形成された雌スプライン部と、雄軸107の外周面に形成された雄スプライン部とを係合させて、軸方向に伸縮可能な構造を有している。これにより、雌軸106と雄軸107とは、トルク伝達と軸方向の相対移動とを可能に組み合わせられている。
一般的な大型トラックでは、図示しないシャシフレームに対してキャビン(運転室)108の前端部を回動可能に軸支する、チルト軸109を備える。図19に二点鎖線で示すように、チルト軸109を中心にキャビン108を前方に倒すように回動させることで、車両の機関部を外部に露出させたキャブチルト状態となる。
このようなキャブチルト状態にする際、中間軸103は、雌軸106と雄軸107とが軸方向に相対移動して全長が延びることにより、ステアリング軸102とステアリングギヤユニット105との間隔が拡がることを許容する。このキャブチルト状態を実現するには、中間軸103の伸縮ストロークを大きく確保する必要がある。
しかし、上記したような雌軸106,雄軸107との2本の分割軸を組み合わせた中間軸103では、伸縮ストロークを大きく確保するために各分割軸の軸長を大きくする必要がある。そうすると、特に雄軸107に関しては、生産性の高いプレス成形が困難になることや、長尺化に伴って曲がりやすくなるため、その曲がりを直状に矯正する工程が必要になること等、製造コストを増加させる要因が多くなる。
また、車両走行時に加わる外力によって、中間軸103に曲げモーメントが負荷されると、中間軸103は、雌軸106と雄軸107との連結部で最大の径方向変位を生じ、連結部が屈曲した状態で回転駆動される。その結果、中間軸103に振れ廻りが発生して、振動や異音が生じやすくなる。また、連結部での摺動抵抗が増加することも相俟って、スティックスリップが生じやすくなり、この点でも振動や異音の発生が助長される。
これに対して、特許文献1、2には、3本の分割軸を有する中間軸が記載されている。この中間軸は、筒状の大径軸と、外周面を大径軸の内周面にスプライン係合させた筒状の中径軸と、外周面を中径軸の内周面にスプライン係合させた小径軸とを備える。このような3本の分割軸(大径軸、中径軸、小径軸)を組み合わせた中間軸は、2本の分割軸(雌軸、雄軸)を組み合わせた中間軸に比べて、同じ大きさの伸縮ストロークを確保する場合でも、各分割軸の軸方向寸法を小さくできる。そのため、生産性の高い加工が適用でき、製造コストが抑えられる。
特開2003-146225号公報 独国特許出願公開第19820291号明細書
しかしながら、特許文献1、2の中間軸においては、キャブチルト状態のような伸縮ストロークが長くなる場合には、3本の分割軸のうちいずれかが他の分割軸から抜け出るおそれがあり、車両への中間軸の組み付け作業を煩雑にする。また、中間に配置される中間軸が、その両端に連結される他の分割軸と内周面及び外周面の両方で嵌合する構成である。そのため、スプライン等の連結部の精度と、その精度を確保するためのコストが嵩む。
また、特許文献1の中間軸では、3本の分割軸の互いの嵌合部ごとに抜け荷重を異ならせる構成であるため、車両衝突時に縮むストロークを確保する嵌合部と、キャブチルト時に伸縮するストロークを確保する嵌合部とを組み合わせたものとなる。そのため、キャブチルト時の伸縮ストロークを効率よく延長することができなかった。
また、特許文献2の中間軸では、転がりと滑りスライダの挙動をコントロールするために、複雑な部品構成と精度の確保を要し、この点もコストが嵩む要因となっていた。
そこで本発明は、軸同士の連結部に高い精度が要求されず、低コスト且つ効率よく伸縮ストロークを稼ぐことができるステアリング装置用中間軸、及びステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は下記の構成からなる。
(1) 外周面に第1雄スプライン部を有する第1軸と、
軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の外周面に第2雄スプライン部を有する筒状の第2軸と、
軸方向一方部の内周面に第2雌スプライン部を有する第3軸と、
が、同心に配置され、
前記第1軸の前記第1雄スプライン部に前記第2軸の前記第1雌スプライン部がスプライン係合し、
前記第2軸の前記第2雄スプライン部に前記第3軸の前記第2雌スプライン部がスプライン係合し、
前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸と前記第3軸との軸方向の重なり長さが最大となる最深挿入側の一部に、前記第2軸と前記第3軸との摺動荷重を増加させる圧入スプライン係合領域が設けられた、
ステアリング装置用中間軸。
(2) ステアリングギヤユニットと、
ステアリングホイールと、
前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、(1)のステアリング装置用中間軸と、
を備えるステアリング装置。
本発明によれば、ステアリング装置用中間軸の軸同士の連結部に高い精度が要求されずに、低コスト且つ効率よく伸縮ストロークを稼ぐことができる。
本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の斜視図である。 本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の軸方向に沿う断面図である。 ステアリング装置用中間軸の分解斜視図である。 第1軸の端部を示す斜視図である。 第2軸を軸方向に断面視した斜視図である。 第3軸を軸方向に断面視した斜視図である。 第3軸の軸方向一方部の端部を示す拡大斜視図である。 中間軸の軸方向の各位置での断面形状を示す図であって、(A)は図2のI-I断面図、(B)は図2のII-II断面図、(C)は図2のIII-III断面図、(D)は図2のIV-IV断面図である。 第1軸の抜け止めが第2軸に突き当たる様子を示す断面図である。 第2軸が組み込まれた第3軸の端部を示す図であって、(A)は中間軸の軸方向に沿う一部断面図、(B)は(A)に示すA1部分の拡大図である。 第2軸の第2外側突部に第3軸の第2内側突部が突き当たる様子を示す断面図である。 中間軸に曲げモーメントが負荷された状態を模式的に示す中間軸の軸方向に沿った断面図である。 中間軸の伸長時の動作を段階的に示す説明図であって、(A)~(C)はそれぞれの伸長過程における軸方向に沿う概略断面図である。 中間軸の収縮時の動作を段階的に示す説明図であって、(A)~(E)はそれぞれの収縮過程における軸方向に沿う断面図である。 第2構成例の中間軸の軸方向一方部における一部拡大断面図である。 中間軸の装着方向毎の動作等を説明する図であって、(A)は第1軸をステアリングギヤユニット側に向けた状態を示す概略構成図、(B)は第1軸をステアリングホイール側に向けた状態を示す概略構成図である。 中間軸に生じる振れ廻りを説明する模式図である。 第2軸の第1雌スプライン部と第2雄スプライン部とが円周方向に関して異なる位相で配置された中間軸を示す図であって、(A)は第1軸側からの正面図、(B)は軸方向に沿う断面図、(C)は第3軸側からの正面図である。 従来から知られている大型トラック用のステアリング装置の一例を示す部分切断側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1構成例>
図1は本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の斜視図である。図2は本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の軸方向に沿う断面図である。図3はステアリング装置用中間軸の分解斜視図である。
図1~図3に示すように、ステアリング装置用中間軸1は、両端にヨーク3を備える。このステアリング装置用中間軸(以下、中間軸という)1は、大型トラックのステアリング装置に組み込まれてステアリング軸102の動きをステアリングギヤユニット105に伝達する回転軸である(図19参照)。ステアリング装置は、車両に搭載された状態で、中間軸1が車室内と車室外とを仕切るパネルに形成された通孔に挿通され、それぞれの端部が車室内及び車室外に配置される。つまり、ステアリング装置は、図19に示されるステアリングギヤユニット105と、ステアリングホイール101と、ステアリングギヤユニット105とステアリングホイール101との間に設けられた中間軸1とを備える。
中間軸1は、第1軸10と、第2軸20と、第3軸40とを備える。第3軸40には、軸方向の一方部(図2における左側)に第2軸20が組付けられ、第2軸20には、軸方向の一方部(図2における左側)に第1軸10が組付けられる。
図3に示すように、第1軸10は、中実の棒状に形成され、軸方向一方部に一対の腕部を備えるヨーク3が固定されている。第1軸10の軸方向の他方部(図3における右側)の外周面には、第1雄スプライン部11が形成されている。この第1雄スプライン部11は、合成樹脂製のコーティング層によって覆われている。
図4は第1軸の端部を示す斜視図である。
第1軸10には、軸方向他方部の端部に抜け止め15がねじ17によって固定されている。抜け止め15は、第1軸10の第1雄スプライン部11よりも大径の円板状に形成されている。詳細は後述するが、第1軸10の径方向外側へ突出する部分は、第1軸10を第2軸20から抜け止めする第1外側突部19となる。
図5は第2軸を軸方向に断面視した斜視図である。
第2軸20は、軸方向両側の端部が開口した円筒状に形成されている。第2軸20は、第2軸本体21と、第1雌スプライン筒部23と、第2雄スプライン筒部25とを有する。第1雌スプライン筒部23は、第2軸本体21の一方部に溶接によって連結され、第2雄スプライン筒部25は、第2軸本体21の他方部に、第2軸本体21と一体に設けられている。なお、第1雌スプライン筒部23及び第2雄スプライン筒部25の第2軸本体21との接合形態はこれに限らない。
第1雌スプライン筒部23は、第2軸本体21よりも小径であり、第2雄スプライン筒部25は、第2軸本体21よりも大径である。第1雌スプライン筒部23は、軸方向他方部側の端部を第2軸本体21の軸方向一端部に嵌め込んだ状態で溶接される。第1雌スプライン筒部23の内周面には、第1雌スプライン部27が形成される。第1雌スプライン筒部23の軸方向他方部側の端部は、径方向内側に突出する第1内側突部33を有する。
また、第2軸20は、第2軸本体21と第2雄スプライン部29との境界部に、第2軸本体21の管体が拡径され、径方向外側へ突出する第2外側突部35を有する。第2外側突部35は、第2軸本体21から第2雄スプライン筒部25に向かって拡径するテーパ面を有する。第2雄スプライン筒部25は、第2外側突部35から軸方向他方部に向けて延びている。この第2雄スプライン筒部25の外周面には、第2雄スプライン部29が形成されている。
図6は第3軸を軸方向に断面視した斜視図である。
第3軸40は、円筒状に形成された筒体の軸方向他方部に一対の腕部を有するヨーク3が固定され、筒体の内周面には第2雌スプライン部41が形成されている。
図7は第3軸の軸方向一方部の端部を示す拡大斜視図である。
第3軸40の軸方向一方部の端部には、複数の爪部である第2内側突部43が設けられている。複数の第2内側突部43は、それぞれ径方向内側に向けて屈曲して形成される。これら第2内側突部43は、第2軸20を第3軸40の内周に組み付けた後に、径方向内側へ屈曲される。複数の第2内側突部43の内周縁が外接する円の直径Daは、第2軸20の第2雄スプライン部29の外径Dbより小さく、第2軸20の第2軸本体の外径Dcより大きい(図11参照)。
本構成においては、第3軸40の端部に4つの第2内側突部43が周方向に等間隔で配置されるが、爪形状、配置間隔、個数はこれに限らない。
また、図3に示すように、第3軸40の軸方向他方部側には、かしめ部47が設けられる。このかしめ部47は、第3軸40の外周面を不図示のかしめ具によって押圧して形成され、詳細は後述するが、第2軸20と第3軸40との摺動荷重を増加させる。
図2に示すように、第1軸10が第2軸20に挿し込まれることで、第1軸10の第1雄スプライン部11は、第2軸20の第1雌スプライン部27にスプライン係合する。第1雌スプライン部27と第1雄スプライン部11とが係合した第1スプライン係合部15は、グリース潤滑されている。そして、第1軸10は、第2軸20に対して回り止めされつつ、軸方向へスライド可能となる。第1軸10の第1スプライン係合部15は、合成樹脂製のコーティング層が形成され、第1雄スプライン部11と第1雌スプライン部27とがグリース潤滑されるため、第1軸10と第2軸20とは軽荷重で摺動可能となる。
また、第2軸20が第3軸に差し込まれることで、第2軸20の第2雄スプライン部29と第3軸40の第2雌スプライン部41とがスプライン係合する。第2雄スプライン部29と第2雌スプライン部41とが係合した第2スプライン係合部45は、グリース潤滑されている。そして、第2軸20は、第3軸40に対して回り止めされつつ、軸方向へスライド可能となる。第2スプライン係合部45は、第2雄スプライン部29と第2雌スプライン部41とがグリース潤滑されるため、第2軸20と第3軸40とは、第2雄スプライン部29の挿入方向先端が、かしめ部47に到達するまでの間、軽荷重で摺動可能となる。
以上のように、中間軸1は図8の(A)~(D)に示す断面を有する。
図8の(A)は、図2のI-I線断面であり、図8の(B)は、図2のII-II線断面であり、図8の(C)は、図2のIII-III線断面であり、図8の(D)は、図2のIV-IV線断面である。
第3軸40のかしめ部47は、第3軸40の外周面にかしめ具を打ち込むことにより、第3軸40の外周面の一部を径方向内側へ塑性変形させた圧痕である。このかしめ部47による塑性変形によって、第2雄スプライン部29と第2雌スプライン部41とが圧入状態でスプライン係合される。これにより、第2スプライン係合部45では、第2軸20の第2雄スプライン筒部25に対する第3軸40の係合力が高められる。つまり、第2スプライン係合部45は、第3軸40に形成したかしめ部47を含む部分が、他の部分よりも摺動荷重が大きい圧入スプライン係合領域49となる。圧入スプライン係合領域49は、使用目的に応じて適切な位置、長さに設定される。本構成では、かしめ部47を設ける位置を変更するだけで、簡単に圧入スプライン係合領域49の位置や範囲を調整できる。かしめ部47は2箇所に設けてあるが、その数や大きさはこれに限らない。
かしめ部47は、第1軸10、第2軸20よりも大径で薄肉の第3軸40に設けるため、かしめ部47から第2軸20への緊迫力を小さくできる。そのため、締め代に対して鈍感となり、大きな締め代であっても軽荷重となり、耐摩耗性能に優れた構成にできる。
圧入スプライン係合領域49は、第2軸20と第3軸40との摺動荷重を増加させる。つまり、第3軸40における、第2軸20と第3軸40との軸方向の重なり長さが最大となる第2軸20の最深挿入位置の側を、重なり長さが最小となる最浅挿入位置側の摺動荷重よりも大きくする。この圧入スプライン係合領域49は、第3軸40における、最深挿入された第2軸20の挿入方向先端位置よりも30~70mm後退した位置から、挿入方向先端位置までの範囲に設けられる。
上記構成の中間軸1では、3段階の摺動荷重が存在し、第1軸10と第2軸20との摺動荷重W1-2は、第2軸20と第3軸40の圧入スプライン係合領域49までの移動範囲での摺動荷重W2A-3より大きく、第2軸20と第3軸40の圧入スプライン係合領域49に到達した先の移動範囲での摺動荷重W2B-3より小さく設定される。つまり、摺動荷重は、W2A-3<W1-2<W2B-3の関係を有する。圧入スプライン係合領域49での摺動荷重W2B-3は、第1軸10と第2軸20との摺動荷重W1-2の10倍以上、好ましくは20倍以上、更に好ましくは30倍以上である。例えば、第1軸10と第2軸20との摺動荷重は、20N~200Nであり、これに対して、第2軸20と第3軸40の圧入スプライン係合領域49での摺動荷重W2B-3は、500N~3000Nである。
上記の中間軸1を組み立てるには、まず、抜け止め15の装着前の第1軸10を、第2軸20に挿し込む(図3参照)。そして、第2軸20の軸方向他方部側で第1軸10の挿入先端部に円板状の抜け止め15をねじ17により固定する。次に、第2内側突部43を屈曲させる前の第3軸40に、第1軸10を組付けた第2軸20を挿し込む。そして、第3軸40の第2内側突部43を径方向内側へ屈曲させる。これにより、図1に示す中間軸1が組み立てられる。
図9は第1軸10の抜け止め15が第2軸に突き当たる様子を示す断面図である。
組み立てた中間軸1では、第1軸10の第1外側突部19の外周縁と、第2軸20の第2軸本体21の内周面との間に、微少な径方向隙間taが形成される。径方向隙間taは、0.1mm~0.5mmに設定されることで、第1軸10と第2軸20との相対移動時における摺動抵抗の発生を抑制する。
第2軸20に挿入された第1軸10が図9の左方へ移動する(第1軸10が第2軸20から延出する)と、抜け止め15の第1外側突部19が、第1雌スプライン筒部23の端部である第1内側突部33に突き当たる。第1内側突部33は、第1外側突部19よりも軸方向一方部側に配置されることにより、第1軸10が第2軸20から抜け止めされる。つまり、第1外側突部19と第1内側突部33は、第1軸10を第2軸20から軸方向に抜け止めする第1抜け止め部51として機能する。
図10は第1軸10と第2軸20とが組み込まれた第3軸40の軸方向一方の端部を示す図であって、(A)は中間軸の軸方向に沿う一部断面図、(B)は(A)に示すA1部分の拡大図である。図11は第2軸20の第2外側突部35に第3軸40の第2内側突部43が突き当たる様子を示す断面図である。
図10の(A),(B)に示すように、第3軸40の第2内側突部43の内周縁と、第2軸20の第2軸本体21の外周面との間に微少な径方向隙間tbが形成される。この径方向隙間tbは、0.1mm~0.5mmに設定されることで、第2軸20と第3軸40との相対移動時における摺動抵抗の発生を抑制する。つまり、第1軸10と第2軸20と第3軸40は、それぞれの間に径方向隙間ta,tbが存在するため、相互の摺動抵抗が抑えられている。
第3軸40に挿入された第2軸20が図10の左方へ移動する(第2軸が第3軸の軸方向の他方部から延出する)と、図11に示すように、第2軸20の第2外側突部35に第3軸40の第2内側突部43が突き当たる。第2外側突部35は、第2内側突部43の軸方向他方部側に配置されることにより、第2軸20が第3軸40から抜け止めされる。つまり、第2外側突部35と第2内側突部43は、第2軸20を第3軸40から軸方向に抜け止めする第2抜け止め部53として機能する。
図12は中間軸に曲げモーメントが負荷された状態を模式的に示す中間軸の軸方向に沿った断面図である。
中間軸1には、軸方向荷重のみならず、曲げモーメントが負荷される場合がある。その場合、中間軸1は軸方向に沿って湾曲して、中間軸1の第1軸10の外周と第2軸20の内周との間、及び第2軸20の外周と第3軸40の内周との間の径方向隙間ta,tbが潰れる。つまり、第1外側突部19の外周縁が第2軸20の第2軸本体21の内周面と接触する。同様に、第2内側突部43の内周縁が第2軸20の第2軸本体21の外周面に接触する。
これによれば、第1スプライン係合部15による支持点PAと、第2スプライン係合部45による支持点PBの他に、第1外側突部19の軸方向位置の支持点PCと、第2内側突部43の軸方向位置の支持点PDによって、第1軸10、第2軸20、第3軸40のそれぞれが互いに支持される。その結果、第1軸10と第2軸20との相対的な曲げ、及び第2軸20と第3軸40との相対的な曲げが規制されて、中間軸1の曲げ剛性を向上できる。
次に、中間軸1の伸縮動作について説明する。
図13は中間軸の伸長時の動作を段階的に示す説明図であって、(A)~(C)はそれぞれの伸長過程における軸方向に沿う概略断面図である。
(伸長時)
図13の(A)に示すように、キャビン108(図19参照)が通常位置とされたノミナル状態の中間軸1は、第3軸40に挿し込まれた第2軸20の第2雄スプライン部29の一部が、第3軸40の第2雌スプライン部41における圧入スプライン係合領域49に配置される。これにより、第2軸20は、第3軸40に大きな摺動荷重W2B-3となる状態で保持されている。また、このノミナル状態では、第2軸20に対して第1軸10が僅かに引き出された状態となる。
このノミナル状態から、図19の二点鎖線で示すように、チルト軸109を中心にキャビン108を前方に倒すように回動させる。すると、図13の(B)に示すように、中間軸1に軸方向の引張力が負荷されて、第1軸10が第2軸20から軸方向の一方部側に引き出される。このときの第2軸20と第3軸40とは、高い摺動荷重W2B-3の状態であるため、より低い摺動荷重W1-2の状態の第1軸10と第2軸20の方が相対移動する。これにより、第2軸20から第1軸10が引き出されて中間軸1の全長が増加する。そして、図9に示す第1抜け止め部51である、第1軸10の第1外側突部19と第2軸20の第1内側突部33とが互いに突き当たると、第2軸20に対する第1軸10のスライドが規制される。
更にキャビン108を前方に倒すと、図13の(C)に示すように、第1抜け止め部51により抜け止めされた第1軸10は、第3軸40から第2軸20を引き出す。このとき、第2軸20の第2スプライン係合部45が、第3軸40の圧入スプライン係合領域49から引き出される。そして、第2軸20は、低い摺動荷重W2A-3の状態で第3軸40と相対移動する。第2抜け止め部53である、第2軸20の第2外側突部35と第3軸40の第2内側突部43とが互いに突き当たると、第3軸40に対する第2軸20のスライドが規制される。この状態は、第3軸40から第2軸20が最大限に引き伸ばされた、キャブチルト状態である。このとき、第2抜け止め部53を構成する第2軸20の第2外側突部35と、第3軸40の第2内側突部43とが係合し、第3軸40に対して第2軸20が抜け止めされる。
(収縮時)
図14は中間軸の収縮時の動作を段階的に示す説明図であって、(A)~(E)はそれぞれの収縮過程における軸方向に沿う概略断面図である。
図14の(A)に示すように、キャブチルト状態の中間軸1は、キャビン108が元の位置に戻され始めることで、軸方向に圧縮される。すると、図14の(B)に示すように、中間軸1に負荷される圧縮力によって、第2軸20の第2雄スプライン部29と、第3軸40の第2雌スプライン部41とが、最小の摺動荷重W2A-3で相対移動する。これにより、第2軸20が第3軸40に挿入され始める。そして、第2軸20は、その挿入方向先端の端部が、圧入スプライン係合領域49の開始端となるかしめ部47の位置まで押し込まれる。第2軸20の端部がかしめ部47の位置に到達すると、以降の挿入では最大の摺動荷重W2B-3の状態となるため、第3軸40に対する第2軸20の更なる挿入が停止される。
そして、図14の(C)に示すように、中間軸1へ更なる圧縮力が負荷されると、第3軸40との摺動を停止したまま、第1軸10の第1雄スプライン部11と第2軸20の第1雌スプライン部27との間で相対移動が生じる。この摺動の摺動荷重W1-2は、圧入スプライン係合領域49での最大の摺動荷重W2B-3よりも小さい。こうして、第1軸10が第2軸20に挿入され、第1軸10のヨーク3の根元部が第2軸20の軸方向一方部側の端部に突き当たる。この状態が、第1軸10と第2軸20との最短の組み合わせ状態であって、チルトダウン直後の状態である。なお、図14の(C)の状態では、第2軸20の軸方向他端側が、かしめ部47の手前で止まっているが、第2軸20がヨーク3の根元部に押されてかしめ部47を越え、圧入スプライン係合領域49に達していてもよい。
この状態から、車両走行によるシャシとキャビンとの相対移動によって、中間軸1へ圧縮力が更に負荷されると、図14の(D)に示すように、第2軸20の挿入方向先端が、第3軸40の圧入スプライン係合領域49の開始端となるかしめ部47を越えて、第3軸40に挿入される。また、図14の(C)の状態で第2軸20がかしめ部47を越えていた場合には、圧入スプライン係合領域49における第2軸20との係合長さが更に長くなる。このとき、中間軸1はノミナル状態での長さよりも短くなる。
その状態からノミナル状態に戻る際には、図14の(E)に示すように、第2軸20に押し込められた第1軸10が、摺動荷重W1-2を伴って第2軸20から引き出され、キャブチルト動作前のノミナル状態に戻る。このとき、最小の摺動荷重W2A-3となる第2軸20と第3軸40とは、第2軸20の挿入方向先端が第3軸40の圧入スプライン係合領域49内に配置され、最大の摺動荷重W2B-3の状態となっている。そのため、第1軸10のみが第2軸20から引き出される。
一般に、第1~第3の伸縮軸を備える3段伸縮式の中間軸では、例えば、第2軸と第3軸の摺動荷重を、第1軸と第2軸との摺動荷重より大きくし、中間軸に大きな衝撃力が負荷された場合に、第2軸と第3軸との摺動によってその衝撃力を吸収される仕組みにしている。しかし、第2軸と第3軸との摺動領域の全てが大きな摺動荷重に設定されると、キャブチルト動作のチルトアップ、チルトダウンの際には、第2軸と第3軸とは摺動させず、第1軸と第2軸との摺動だけで、チルト動作のための伸縮ストロークを確保することになる。
一方、本構成の中間軸では、第1軸10と第2軸との第1の摺動荷重W1-2と、第2軸20と第3軸の圧入スプライン係合領域49開始端までの領域の第2の摺動荷重W2A-3、及び圧入スプライン係合領域49での第3の摺動荷重W2B-3との3段階の摺動荷重が存在する。第2軸20と第3軸40との摺動荷重は、最小の第2の摺動荷重W2A-3と、最大の第3の摺動荷重W2B-3との2段階であり、第3の摺動荷重W2B-3となるストローク領域を、大きな衝撃力が負荷された場合の衝撃吸収用として用いれば、第2の摺動荷重W2A-3のストローク領域を、チルト動作のための伸縮ストロークに充当させることができる。
これにより、本構成の中間軸1によれば、3段伸縮式の1段目の伸縮ストロークと、2段目の伸縮ストロークの途中までが、チルト動作のための伸縮ストロークとして活用できる。したがって、中間軸の軸方向長さを一定とした場合に、本構成の中間軸1では、コラプス軸としての衝撃吸収機能を有しながら、伸縮ストロークをより長く確保できる。
また、本構成の中間軸1によれば、各軸同士の間の摺動荷重を異ならせることができ、しかも、一対の軸同士の摺動ストロークに対して、ストロークの途中から摺動荷重を異ならせることを、かしめ部47を設けることで簡単に実現できる。これによれば、中間軸1を、多様な寸法条件を持つ適用先に汎用性を高めて適用でき、設計自由度を格段に向上できる。
<第2構成例>
次に、第1軸10と第2軸20との間に弾性部材を配置した第2構成例の中間軸を説明する。
図15は第2構成例の中間軸1Aの軸方向一方部における一部拡大断面図である。
本構成の中間軸1Aでは、第1軸10の軸方向一方のヨーク3の根元部3aと、第2軸20の軸方向一方部の端部23aとの間に、第1軸10と第2軸20とを互いに離反させる方向に付勢する弾性部材60を配置している。ここでは、弾性部材60として圧縮コイルスプリングを配置しているが、これに限らず他のダンパー機構等であってもよい。
弾性部材60は、その弾発力と、第1軸10と第2軸20との摺動荷重、及び第2軸20と第3軸40との摺動荷重とをバランスさせた状態で中間軸1Aに搭載される。具体的には、弾性部材60のノミナル状態での弾発力を、第2軸20と第3軸40との最大の摺動荷重W2B-3より小さく、第1軸10と第2軸20との摺動荷重W1-2及び第2軸20と第3軸との最小の摺動荷重W2A-3より大きく設定する。弾性部材60の最大発生弾発力は、摺動荷重W1B-3より大きくすることで、弾性部材60が押し潰されてメタルコンタクトが生じることを防止できる。
本構成の中間軸1Aによれば、キャブチルト動作のチルトダウン時に、第1軸10と第2軸20とのメタルコンタクトの発生を防止できる。また、前述した図14の(E)に示す第1軸10の第2軸20からの引き出し動作を、弾性部材60の弾発力によって行えるため、チルトダウン時に余分な中間段階を経ずに、中間軸1Aをノミナル状態に戻すことができる。
ところで、上記構成の中間軸1(1Aも同様)は、ステアリングホイール側のステアリング軸とステアリングギヤユニットとの間で、いずれの向きにも装着可能である。
図16は中間軸の装着方向毎の動作等を説明する図であって、(A)は第1軸10をステアリングギヤユニット側に向けた状態を示す概略構成図、(B)は第1軸10をステアリングホイール側に向けた状態を示す概略構成図である。
図16の(A)では、中間軸1は、第1軸10がステアリングギヤユニット105側に向けられ、第3軸40がステアリングホイール101側に向けられて設置されている。そして、第1軸10が自在継手104bを介してステアリングギヤユニット105に連結され、第3軸40が自在継手104aを介してステアリングホイール101のステアリング軸102に連結されている。
この向きで中間軸1が装着された場合では、小さい摺動荷重W1-2でスライドする第1軸10と第2軸20とがステアリングギヤユニット105側に配置されるため、走行時における車輪からの振動や衝撃をステアリングホイール101へ伝達し難くでき、これにより、ドライバビリティを向上できる。
図16の(B)では、中間軸1は、第1軸10がステアリングホイール101側に向けられ、第3軸40がステアリングギヤユニット105側に向けられて設置されている。そして、第1軸10が自在継手104aを介してステアリングホイール101のステアリング軸102に連結され、第3軸40が自在継手104bを介してステアリングギヤユニット105に連結されている。
この向きで中間軸1が装着された場合では、チルト操作を行ってステアリングホイール101の高さを調整する際に、第1軸10のみをスライドすることで済むので、操作荷重を軽減できる。これにより、運転者によるチルト動作の操作性を向上できる。
次に、中間軸に生じる振れ廻りについて説明する。
図17は中間軸に生じる振れ廻りを説明する模式図である。
中間部分にスライド可能な箇所を備えた中間軸では、外力が負荷された際に、スライド箇所で振れ廻りが生じることがある。
図17に示すP1,P2は、中間軸1のヨーク3に相当する固定点であり、S1は、中間軸1の第1スプライン係合部15(図2参照)に相当する軽荷重でスライド可能な軸連結部である。軸方向の一端寄りに軸連結部がある本構成と同等の中間軸MS1の振れ廻りの様子を実線で示す。また、参考例として軸方向中央部に軸連結部S2がある中間軸MS2の振れ廻りの様子を点線で示す。
軸方向の一端寄りでスライド可能とされた中間軸MS1では、軸連結部S1で振れ廻りが発生し、軸線に対して傾斜角θの傾きが生じた場合でも、固定点P1から軸連結部S1までの軸方向長さL1が短いため、軸連結部S1に作用する曲げモーメントも小さくなる。したがって、この中間軸MS1では、曲げモーメントの影響が抑えられ、軸連結部S1における振れ幅δ1が大きくならず、振れ廻りを抑制できる。
これに対して、軸方向の中央付近でスライド可能とされた中間軸MS2では、軸連結部S2で振れ廻りが発生し、中間軸MS1の場合と同じ傾斜角θの傾きが生じると、固定点P1から軸連結部S2までの長さ軸方向L2が、上記した軸方向長さL1よりも長いため、軸連結部S2に作用する曲げモーメントが中間軸MS1の場合よりも大きくなる。したがって、この中間軸MS2では、曲げモーメントの影響によって軸連結部S2における振れ幅δ2が中間軸MS1の場合より大きくなり、大きな振れ廻りが生じてしまう。
本構成の中間軸では、ノミナル状態から最初にスライドする軸連結部は、第1軸10と第2軸20との間の第1スプライン係合部15であり、中間軸1の軸方向一端寄りに配置される。したがって、中間軸1では、上記の中間軸MS1と同様に、軸連結部S1である第1スプライン係合部15に作用する曲げモーメントの影響が抑えられる。その結果、振れ幅を小さくし、振れ廻りの発生が抑えられる。さらに、本構成の中間軸によれば、軸連結部での曲げモーメントによる影響が抑えられるため、安定した摺動荷重が得られ、スティックスリップによる振動や異音に対しても優れた特性が得られる。
上記構成では、第1軸10のヨーク3と、第3軸40のヨーク3の軸線回りの位相を一致させた場合を例示したが、図18の(A),(B),(C)に示すように、第1軸10のヨーク3と第3軸40のヨークとを、軸線を中心に角度φだけ異なる位相に配置してもよい。その場合、第3軸40の第2雌スプライン部41と第2軸20の第2雄スプライン部29とを、周方向に任意のピッチ分だけずらして相互に係合させる以外にも、第2軸20の第1雌スプライン部27の歯と第2雄スプライン部29の歯とを相互に周方向にずらしてもよい。これにより、位相の調整をピッチ幅よりも更に細かい角度に調整できる。
また、上記構成の中間軸では、中実の第1軸10を備える場合を例示したが、第1軸10は、中空の円筒状に形成されたものでもよい。
さらに、第1外側突部19を形成する抜け止め15は、ねじ17に限らずリベット等で固定してもよく、また、抜け止め15を第1軸10に一体に形成してもよい。さらに、抜け止め15としては、金属製に限らず、樹脂等から形成されたものでもよい。また、第2軸20の第2軸本体21と第2雄スプライン部29との境界部分の段差部分を第2外側突部35としたが、第2軸20の外周面に外径方向へ突出する突起部を形成して第2外側突部35としてもよい。さらに、第3軸40の第2内側突部43は、第3軸40と別体の他部材を第3軸40に固定して形成してもよい。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 外周面に第1雄スプライン部を有する第1軸と、
軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の外周面に第2雄スプライン部を有する筒状の第2軸と、
軸方向一方部の内周面に第2雌スプライン部を有する第3軸と、
が、同心に配置され、
前記第1軸の前記第1雄スプライン部に前記第2軸の前記第1雌スプライン部がスプライン係合し、
前記第2軸の前記第2雄スプライン部に前記第3軸の前記第2雌スプライン部がスプライン係合し、
前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸と前記第3軸との軸方向の重なり長さが最大となる最深挿入側の一部に、前記第2軸と前記第3軸との摺動荷重を増加させる圧入スプライン係合領域が設けられた、
ステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1軸の第1雄スプライン部と第2軸の第1雌スプライン部とがスプライン係合し、第2軸の第2雄スプライン部と第3軸の第2雌スプライン部とがスプライン係合する。第2軸と第3軸との摺動ストロークの最深挿入側の一部に、第2軸と第3軸との摺動荷重を増加させる圧入スプライン係合領域が設けられることで、第2軸と第3軸との摺動ストロークの途中から摺動荷重が大きくなる領域が生じる。この摺動荷重が大きくなる領域を衝撃吸収用のストロークとすれば、その他の領域の摺動ストロークをキャブチルト時の伸縮ストロークに充当できる。よって、キャブチルト時の伸縮ストロークに、第1軸と第2軸との摺動ストロークと、第2軸と第3軸との摺動ストロークの一部が加わることで、伸縮ストロークを長く稼ぐことができる。
(2) 前記圧入スプライン係合領域は、前記第3軸における、最深挿入された前記第2軸の挿入方向先端位置よりも後退した位置に設けられる、(1)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、最深挿入位置よりも後退した位置に圧入スプライン係合領域が設けられることによって、中間軸に負荷される圧縮力を適切なタイミングで吸収できる。
(3)前記第1軸と前記第2軸との摺動荷重W1-2と、
前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸が前記第3軸の前記圧入スプライン係合領域に到達するまでの領域の摺動荷重W2A-3、及び前記圧入スプライン係合領域内の摺動荷重W2B-3とは、
2A-3<W1-2<W2B-
の関係を有する、
(1)又は(2)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、3種類の異なる摺動荷重が設定できるため、第1軸と第2軸と第3軸の伸縮動作の順序を意図した通りに実現できる。
(4) 前記圧入スプライン係合領域内での摺動荷重W2B-3は、前記第1軸と前記第2軸との摺動荷重W1-2の10倍以上である、(1)~(3)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、圧入スプライン係合領域の摺動荷重が第1軸と第2軸との摺動荷重と比較して桁違いに大きいため、この摺動荷重が大きくなる圧入スプライン係合領域を衝撃吸収用として好適に用いることができる。
(5) 前記圧入スプライン係合領域は、前記第3軸における、最深挿入された前記第2軸の挿入方向先端位置よりも30~70mm後退した位置から前記挿入方向先端位置までの範囲に設けられる、(1)~(4)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、最深挿入位置よりも30~70mm後退した位置から最深挿入位置までの範囲に圧入スプライン係合領域が設けられることによって、中間軸に負荷される圧縮力を適切なタイミングで吸収できる。
(6) 前記圧入スプライン係合領域では、前記第3軸の外周面の一部が径方向内側に塑性変形され、前記第2雄スプライン部と前記第2雌スプライン部とが互いに圧入状態にされている、
(1)~(5)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第3軸の一部を塑性変形させて、第2軸と第3軸とを圧入状態にするため、簡単に摺動荷重を増加することができる。
(7) 前記第1軸を前記第2軸から軸方向に抜け止めする第1抜け止め部を備える、(1)~(6)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第2軸に対する引き抜き力が第1軸に負荷されても、第1抜け止め部によって第1軸が抜け止めされる。
(8) 前記第1抜け止め部は、
前記第1軸の軸方向他方部に設けられ、前記第1軸の径方向外側へ突出する第1外側突部と、
前記第2軸に設けられ、前記第1外側突部よりも軸方向一方部側に設けられ、径方向内側に突出する第1内側突部と、
を有する、(7)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第2軸に対する引き抜き力が第1軸に負荷されると、第1軸の第1外側突部と第2軸の第1内側突部とが係合し、第1軸が抜け止めされる。
(9) 前記第1外側突部の外周縁と前記第2軸の内周面との間の径方向隙間は、0.1mm~0.5mmである、(8)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、径方向隙間の存在によって第1軸と第2軸との摺動抵抗の増大が防止できる。また、中間軸に曲げモーメントが負荷されると、第1外側突部の外周縁が第2軸の内周面と接触することで、第1軸と第2軸との相対的な曲げ規制される。これにより、ステアリング装置用中間軸の曲げ剛性を向上できる。
(10) 前記第3軸を前記第2軸から軸方向に抜け止めする第2抜け止め部を備える、(1)~(9)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第3軸に対する引き抜き力が第2軸に負荷されても、第2抜け止め部によって第2軸が抜け止めされる。
(11) 前記第2抜け止め部は、
前記第3軸に設けられ、径方向内側へ突出する第2内側突部と、
前記第2軸に設けられ、第2内側突部よりも軸方向他方部側に設けられ、径方向外側に突出する第2外側突起と、
を有する、(10)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第3軸に対する引き抜き力が第2軸に負荷されると、第2軸の第2外側筒部と第3軸の第2内側突部とが係合し、第2軸が抜け止めされる。
(12) 前記第2内側突部の内周縁と前記第2軸の外周面との間の径方向隙間は、0.1mm~0.5mmである、(11)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、径方向隙間の存在によって第2軸と第3軸との摺動抵抗の増大が防止できる。また、中間軸に曲げモーメントが負荷されると、第2内側突部の内周縁が第2軸の外周面と接触することで、第2軸と第3軸との相対的な曲げ規制される。これにより、ステアリング装置用中間軸の曲げ剛性を向上できる。
(13) 前記第1雄スプライン部を覆う合成樹脂製のコーティング層をさらに備え、
前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部とは、前記コーティング層を介してスプライン係合している、(1)~(12)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1雄スプライン部にコーティング層を設けることにより、第1雄スプライン部を外傷から保護でき、しかも、第2軸の第1雌スプライン部との摺動時における耐久性を向上できる。
(14) 前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部との第1スプライン係合部と、前記第2雌スプライン部と前記第2雄スプライン部との第2スプライン係合部とのそれぞれが、グリースにより潤滑されている、(13)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1スプライン係合部及び第2スプライン係合部をグリースにより潤滑させることにより、これらの係合部を保護することができ、しかも、荷重が負荷された際に円滑なスライド動作を実現できる。
(15) 前記第1軸の軸方向一方部と、前記第2軸の軸方向一方部との間に配置され、前記第1軸と前記第2軸とを互いに離反する方向に付勢する弾性部材を備える、(1)~(14)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1軸が弾性部材の弾発力によって第2軸から押し出されるので、第1軸は初期のノミナル状態の位置へ容易に移動できる。
(16) 前記弾性部材は、前記第1軸の外周に配置されるコイルスプリングである、(15)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、コイルスプリングによって簡単且つ確実に第1軸を押し出しできる。
(17) 前記第1軸の軸方向一方部と前記第3軸の軸方向他方部に、一対の腕部を備えるヨークがそれぞれ固定され、
前記第1雌スプライン部と前記第2雄スプライン部は、それぞれの前記ヨークの腕部が軸線回りの周方向に関して同位相に配置される組み合わせで、それぞれ形成されている、(1)~(16)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1軸と第3軸のヨークを、簡単かつ正確に、周方向に関して同位相で配置できる。
(18) 前記第1軸の軸方向一方部と前記第3軸の軸方向他方部に、一対の腕部を備えるヨークがそれぞれ固定され、
前記第1雌スプライン部と前記第2雄スプライン部は、それぞれの前記ヨークの腕部が軸線回りの周方向に関して、スプライン係合の1ピッチよりも小さい角度で異なる位相に配置される組み合わせで、それぞれ形成されている、(1)~(16)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1軸と第3軸のヨークをスプライン係合の1ピッチよりも小さい角度で異なる位相に配置できるため、ステアリング装置への適用自由度を向上できる。
(19) ステアリングギヤユニットと、
ステアリングホイールと、
前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、(1)~(18)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸と、
を備えるステアリング装置。
このステアリング装置によれば、キャブチルト動作のような長い伸縮ストロークを複雑な機構を伴うことなく低コストで実現できる。
(20) 前記第1軸は、ステアリングギヤユニット側に連結され、
前記第3軸は、ステアリングホイール側に連結されている、(19)に記載のステアリング装置。
このステアリング装置によれば、走行時における車輪からの振動や衝撃がステアリングホイールへ伝達し難くなり、これにより、ドライバビリティの向上が図れる。
(21) 前記第1軸は、ステアリングホイール側に連結され、
前記第3軸は、ステアリングギヤユニット側に連結されている、(19)に記載のステアリング装置。
このステアリング装置用中間軸によれば、チルト操作を行ってステアリングホイールの高さを調整する際に、第1軸のみスライドすることで済み、操作荷重を軽減できる。これにより、運転者によるチルト動作の操作性を向上できる。
1 中間軸(ステアリング装置用中間軸)
3 ヨーク
10 第1軸
11 第1雄スプライン部
19 第1外側突部
20 第2軸
27 第1雌スプライン部
29 第2雄スプライン部
33 第1内側突部
35 第2外側突部
40 第3軸
41 第2雌スプライン部
43 第2内側突部
47 かしめ部
49 圧入スプライン係合領域
51 第1抜け止め部
53 第2抜け止め部
60 コイルスプリング(弾性部材)
101 ステアリングホイール
105 ステアリングギヤユニット
ta 径方向隙間
tb 径方向隙間

Claims (20)

  1. 外周面に第1雄スプライン部を有する第1軸と、
    軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の外周面に第2雄スプライン部を有する筒状の第2軸と、
    軸方向一方部の内周面に第2雌スプライン部を有する第3軸と、
    が、同心に配置され、
    前記第1軸の前記第1雄スプライン部に前記第2軸の前記第1雌スプライン部がスプライン係合し、
    前記第2軸の前記第2雄スプライン部に前記第3軸の前記第2雌スプライン部がスプライン係合し、
    前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸と前記第3軸との軸方向の重なり長さが最大となる最深挿入側の一部に、前記第2軸と前記第3軸との摺動荷重を増加させる圧入スプライン係合領域が設けられ
    前記第1軸と前記第2軸との摺動荷重W 1-2 と、
    前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸が前記第3軸の前記圧入スプライン係合領域に到達するまでの領域の摺動荷重W 2A-3 、及び前記圧入スプライン係合領域内の摺動荷重W 2B-3 とは、
    2A-3 <W 1-2 <W 2B-3
    の関係を有する、
    ステアリング装置用中間軸。
  2. 外周面に第1雄スプライン部を有する第1軸と、
    軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の外周面に第2雄スプライン部を有する筒状の第2軸と、
    軸方向一方部の内周面に第2雌スプライン部を有する第3軸と、
    が、同心に配置され、
    前記第1軸の前記第1雄スプライン部に前記第2軸の前記第1雌スプライン部がスプライン係合し、
    前記第2軸の前記第2雄スプライン部に前記第3軸の前記第2雌スプライン部がスプライン係合し、
    前記第2軸と前記第3軸との摺動ストロークにおける、前記第2軸と前記第3軸との軸方向の重なり長さが最大となる最深挿入側の一部に、前記第2軸と前記第3軸との摺動荷重を増加させる圧入スプライン係合領域が設けられ
    前記圧入スプライン係合領域内での摺動荷重W 2B-3 は、前記第1軸と前記第2軸との摺動荷重W 1-2 の10倍以上である、
    ステアリング装置用中間軸。
  3. 前記圧入スプライン係合領域は、前記第3軸における、最深挿入された前記第2軸の挿入方向先端位置よりも後退した位置に設けられる、
    請求項1又は2に記載のステアリング装置用中間軸。
  4. 前記圧入スプライン係合領域は、前記第3軸における、最深挿入された前記第2軸の挿入方向先端位置よりも30~70mm後退した位置から前記挿入方向先端位置までの範囲に設けられる、
    請求項1~のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  5. 前記圧入スプライン係合領域では、前記第3軸の外周面の一部が径方向内側に塑性変形され、前記第2雄スプライン部と前記第2雌スプライン部とが互いに圧入状態にされている、
    請求項1~のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  6. 前記第1軸を前記第2軸から軸方向に抜け止めする第1抜け止め部を備える、
    請求項1~のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  7. 前記第1抜け止め部は、
    前記第1軸の軸方向他方部に設けられ、前記第1軸の径方向外側へ突出する第1外側突部と、
    前記第2軸に設けられ、前記第1外側突部よりも軸方向一方部側に設けられ、径方向内側に突出する第1内側突部と、
    を有する、請求項に記載のステアリング装置用中間軸。
  8. 前記第1外側突部の外周縁と前記第2軸の内周面との間の径方向隙間は、0.1mm~0.5mmである、
    請求項に記載のステアリング装置用中間軸。
  9. 前記第3軸を前記第2軸から軸方向に抜け止めする第2抜け止め部を備える、
    請求項1~のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  10. 前記第2抜け止め部は、
    前記第3軸に設けられ、径方向内側へ突出する第2内側突部と、
    前記第2軸に設けられ、第2内側突部よりも軸方向他方部側に設けられ、径方向外側に突出する第2外側突起と、
    を有する、
    請求項に記載のステアリング装置用中間軸。
  11. 前記第2内側突部の内周縁と前記第2軸の外周面との間の径方向隙間は、0.1mm~0.5mmである、
    請求項10に記載のステアリング装置用中間軸。
  12. 前記第1雄スプライン部を覆う合成樹脂製のコーティング層をさらに備え、
    前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部とは、前記コーティング層を介してスプライン係合している、
    請求項1~11のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  13. 前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部との第1スプライン係合部と、前記第2雌スプライン部と前記第2雄スプライン部との第2スプライン係合部とのそれぞれが、グリースにより潤滑されている、
    請求項12に記載のステアリング装置用中間軸。
  14. 前記第1軸の軸方向一方部と、前記第2軸の軸方向一方部との間に配置され、前記第1軸と前記第2軸とを互いに離反する方向に付勢する弾性部材を備える、
    請求項1~13のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  15. 前記弾性部材は、前記第1軸の外周に配置されるコイルスプリングである、
    請求項14に記載のステアリング装置用中間軸。
  16. 前記第1軸の軸方向一方部と前記第3軸の軸方向他方部に、一対の腕部を備えるヨークがそれぞれ固定され、
    前記第1雌スプライン部と前記第2雄スプライン部は、それぞれの前記ヨークの腕部が軸線回りの周方向に関して同位相に配置される組み合わせで、それぞれ形成されている、請求項1~15のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  17. 前記第1軸の軸方向一方部と前記第3軸の軸方向他方部に、一対の腕部を備えるヨークがそれぞれ固定され、
    前記第1雌スプライン部と前記第2雄スプライン部は、それぞれの前記ヨークの腕部が軸線回りの周方向に関して、スプライン係合の1ピッチよりも小さい角度で異なる位相に配置される組み合わせで、それぞれ形成されている、
    請求項1~15のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。
  18. ステアリングギヤユニットと、
    ステアリングホイールと、
    前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、請求項1~17のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸と、
    を備えるステアリング装置。
  19. 前記第1軸は、ステアリングギヤユニット側に連結され、
    前記第3軸は、ステアリングホイール側に連結されている、
    請求項18に記載のステアリング装置。
  20. 前記第1軸は、ステアリングホイール側に連結され、
    前記第3軸は、ステアリングギヤユニット側に連結されている、
    請求項18に記載のステアリング装置。
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