JP7344793B2 - 車両の車外保護装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、車外の人についての保護は、これにより十分であるとは必ずしも言えない可能性がある。
しかも、展開した状態において袋体の外面には、袋体の外面に設けられる凸形成部材により、複数の凸部が離散的に形成される。これにより、展開した袋体に対して当たる車外の人は、たとえば袋体そのものの外面が滑りやすいものであったとしても、凸形成部材による複数の凸部に引っかかるようになる。展開した袋体に対して倒れ込んだ車外の人の身体は、展開した後の袋体の上から落ち難くなる。仮にたとえば袋体がその良好な展開性能などを確保するために表面摩擦が高くないナイロンその他の樹脂繊維により形成されていたとしても、車外の人は、その袋体の上から落ち難くなる。これにより、展開した袋体により車体への直接的な衝突を回避させた車外の人が、展開した袋体の位置から移動してしまうことを抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の説明図である。
図1(A)は、自動車1の上面図である。図1(B)は、自動車1の左側面図である。図1には、自動車1とともに、自動車1の外にいる車外の人として歩行者が図示されている。自動車1の外には、この他にもたとえばサイクリスト、ライダー、などが存在することがある。
図1の自動車1は、車両の一例である。自動車1は、車体2、を有する。車体2の乗員室3の前には、フロントガラス4が設けられる。フロントガラス4より前の車体2の前部には、ボンネットフード5が開閉可能に設けられる。
図2の車外保護装置10は、ステレオカメラ11、赤外線カメラ12、LiDAR13、加速度センサ14、通信装置15、GPS受信機16、車外エアバッグ装置17、および、これらが接続される制御部18、を有する。これら車外保護装置10の各センサおよび各装置は、不図示の車ネットワークにより、制御部18としてのCPUに接続されてよい。
赤外線カメラ12は、たとえばステレオカメラ11と同様に車室の前部において前向きに配置される。赤外線カメラ12は、車外の人などを撮像した赤外線画像を撮像する。
LiDAR13は、たとえば車体2の前部において前向きに配置される。LiDAR13は、前方へ向かって光を照射し、車体2の前方の車外の人による反射光に基づいて、被写体の方向、距離、速度などを取得する。
加速度センサ14は、車体2に設けられる。加速度センサ14に作用する加速度を検出する。車体2が人などの移動体に当たると、加速度センサ14は、通常の走行では生じないような大きな加速度を検出する。この場合、加速度センサ14は、衝突検出を出力してよい。この場合、加速度センサ14は、車体2と他の動体との接触を予測または検出する衝突検出部として機能する。
通信装置15は、無線通信により他の移動体、たとえば他の自動車1や歩行者の他の通信装置15、道路沿いに配置される基地局、などと通信する。通信装置15は、他の通信装置15から、他の移動体の現在位置、移動方向、移動速度などを取得してよい。
GPS受信機16は、GPS衛星などから電波を受信し、自車の現在位置、移動速度、などを取得する。
制御部18は、たとえば自動車1が走行している場合、図3の車外保護制御を繰り返し実行する。制御部18は、新たに情報を取得する度に、図3の車外保護制御を実行する。
しかしながら、車外の人についての保護は、これにより十分であるとは必ずしも言えない可能性がある。
たとえば、展開した袋体21により車体2への直接的な衝突を回避させた後、その車外の人が、展開した袋体21の上から移動してボンネットフード5から落ちてしまう可能性が考えられる。車外の人が自動車1の横へ落ちた場合には、隣接する車線を走行する他の自動車1などに二次衝突してしまう可能性がある。
図4には、車外の歩行者と、歩行者と衝突した第一の自動車30と、第一の自動車30の横を通過しようとしている第二の自動車31とが図示されている。
このように、自動車1の車外保護装置10では、車外の人についての保護についてさらなる改善を図ることが望ましい。
車外エアバッグ装置17の袋体21は、図6(A)の側面からの説明図にあるように、インフレータ20が発生する高温高圧のガスにより車体2の前面から展開を開始し、さらに車体2の前部から後方へ向かって展開してボンネットフード5の上に重なるように展開する。
凸部23は、図6(B)の部分拡大図にあるように、展開した状態の袋体21において、展開した状態の袋体21の外面に付着する付着部24と、展開した状態の袋体21の外面から剥離して付着部24から突出する突出部25と、を有する。ここで、突出部25は、付着部24から、自動車1の前へ向けて突出している。
図7(A)は、衝突前の車外エアバッグ装置17の袋体21の展開状態である。袋体21は、車体2の前部から展開を開始して、ボンネットフード5の上に展開する。ボンネットフード5の上に展開した袋体21の上面には、凸形成部材による複数の凸部23が離散的に並べて設けられている。それぞれの凸部23は、展開している袋体21において、図6の状態にある。
図7(B)は、衝突により車外の人が図7(A)の袋体21の上に倒れ込んだ状態である。
図7(C)は、図7(B)の衝突後の状態である。
しかも、展開した状態において袋体21の外面には、袋体21の外面に設けられる凸形成部材により、複数の凸部23が離散的に形成される。これにより、展開した袋体21に対して当たる車外の人は、たとえば袋体21そのものの外面が滑りやすいものであったとしても、凸形成部材による複数の凸部23に引っかかるようになる。車外エアバッグ装置17は、自動車1の前部に設けられ、袋体21が自動車1の前部から後方へ展開するので、複数の凸部23に引っかかった身体は、車体2とともに前へ移動することができる。展開した袋体21に対して倒れ込んだ車外の人の身体は、展開した後の袋体21の上から落ち難くなる。仮にたとえば袋体21がその良好な展開性能などを確保するために表面摩擦が高くないナイロンその他の樹脂繊維により形成されていたとしても、車外の人は、その袋体21の上から落ち難くなる。これにより、展開した袋体21により車体2への直接的な衝突を回避させた車外の人が、展開した袋体21の位置から移動してしまうことを抑制できる。
特に、本実施形態では、展開した状態において袋体21の外面に離散的な複数の凸部23を形成するように袋体21の外面に設けられる凸形成部材は、展開した状態の袋体21において、展開した状態の袋体21の外面に付着する付着部24と、展開した状態の袋体21の外面から剥離して付着部24から突出する突出部25と、を有し得る。また、突出部25は、付着部24から、自動車1の前へ向けて突出し得る。これにより、車外の人の身体は、展開した袋体21に対して倒れ込んだ後、袋体21の上をすべろうとしても、高い確実性で、凸形成部材による複数の凸部23に引っかかる。展開した袋体21の上で車外の人が大きく移動してしまうことを抑制できる。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車1の車外保護装置10について説明する。本実施形態では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を使用して図示および説明を省略する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。
次に、本発明の第三実施形態に係る自動車1の車外保護装置10について説明する。本実施形態では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を使用して図示および説明を省略する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。
特に、本実施形態では、連続した面状のコート層22は、割れやすい脆弱部26を有する。その結果、複数の凸部23は、脆弱部26のパターンにしたがって予め想定し得る状態で、展開した状態の袋体21の外面に離散的に形成され易くなる。
また、本実施形態では、連続した面状のコート層22は、熱硬化性の樹脂材料と、熱可塑性の樹脂材料とを組み合わせて、袋体21の外面の少なくとも一部において連続した面状に形成される。ここで、熱可塑性の樹脂材料の部分は、展開する際の袋体21の熱により袋体21から剥がれやすくなるため、剥離部28として機能する。これに対し、熱硬化性の樹脂材料の部分は、剥離部28と比べて、展開する際の袋体21の熱により袋体21から剥がれ難いので、展開した状態の袋体21の外面において離散的に塗布して形成される付着部24として機能する。その結果、複数の凸部23は、材料の塗布パターンにしたがって予め想定し得る状態で、展開した状態の袋体21の外面に離散的に形成され易くなる。
Claims (8)
- 車両の車体の外面に重ねて展開される袋体、および前記袋体を展開するインフレータ、を有する車外エアバッグ装置と、
前記車体と他の動体との接触を予測または検出する衝突検出部と、
前記衝突検出部により接触が予測または検出された場合に前記車外エアバッグ装置を展開する制御部と、
展開した状態において前記袋体の外面に複数の凸部を離散的に形成するように前記袋体の外面に設けられる凸形成部材と、
を有し、
前記凸形成部材は、
展開した状態の前記袋体において、前記袋体の外面に付着する付着部と、前記袋体の外面から剥離して前記付着部から突出する突出部と、を有する、
車両の車外保護装置。
- 前記突出部は、前記付着部から、前記車両の中央へ向けてまたは前へ向けて突出する、
請求項1記載の、車両の車外保護装置。
- 車両の車体の外面に重ねて展開される袋体、および前記袋体を展開するインフレータ、を有する車外エアバッグ装置と、
前記車体と他の動体との接触を予測または検出する衝突検出部と、
前記衝突検出部により接触が予測または検出された場合に前記車外エアバッグ装置を展開する制御部と、
展開した状態において前記袋体の外面に複数の凸部を離散的に形成するように前記袋体の外面に設けられる凸形成部材と、
を有し、
前記凸形成部材は、
展開前の前記袋体の外面においてコート剤を塗布して硬化させてなるコート層により形成され、
前記袋体の展開に伴う前記袋体の変形または熱により、前記袋体の外面に硬化していた前記コート層が前記袋体の表面に付着したまま割れて、展開した状態の前記袋体の外面に離散的に付着する複数の凸部を形成する、
車両の車外保護装置。
- 前記コート層は、
展開した状態の前記袋体の外面において形成される付着部と、
前記付着部と連続した表面のコート層を形成して、前記付着部と比べて前記袋体の外面から剥がれ易い剥離部と、を有する、
請求項3記載の、車両の車外保護装置。
- 前記コート層は、前記袋体の外面の少なくとも一部において連続する表面に形成され、
連続する表面の前記コート層は、脆弱部を有する、
請求項3または4記載の、車両の車外保護装置。
- 前記コート層は、前記袋体の外面の少なくとも一部において連続した面状に形成され、
連続した面状の前記コート層は、熱硬化性の樹脂材料と、熱可塑性の樹脂材料とを組み合わせて、前記袋体の外面の少なくとも一部において連続した面状に形成される、
請求項3から5のいずれか一項記載の、車両の車外保護装置。
- 前記コート剤は、樹脂系のコート剤である、
請求項3から6のいずれか一項記載の、車両の車外保護装置。
- 前記車外エアバッグ装置は、前記車両の前部に設けられ、
前記袋体は、前記車両の前部から後方へ展開する、
請求項1から7のいずれか一項記載の、車両の車外保護装置。
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