JP2009166548A - 歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に衝突した歩行者を確実に保持し、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えることができる歩行者保護装置を提供する。
【解決手段】歩行者保護装置は、反転部材120〜122と、粘着部材123〜125と、モータ126〜128とからなる歩行者保持装置12を備えている。反転部材120〜122は、孔部102a〜102cに嵌込まれ、フード102に回動可能に支持されている。反転部材120〜122のエンジンルーム側の面には、粘着部材123〜125がそれぞれ層状に形成されている。歩行者保護装置は、バンパーに歩行者が衝突すると、反転部材120〜122を反転させ、フード102の表面側に粘着部材123〜125を露出させる。衝突した歩行者は、バンパーに衝突してフード102上に倒れ込み、露出した粘着部材の粘着力によってフード102上に確実に保持される。そのため、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に衝突した歩行者を保持する歩行者保持手段を備えた歩行者保護装置に関する。
従来、車両に衝突した歩行者を保護する歩行者保護装置として、例えば特許文献1に開示されている歩行者保護装置がある。この歩行者保護装置は、歩行者保持エアバッグと、歩行者移動装置とを備えている。歩行者移動装置は、車両前部に設置されている。歩行者保持エアバッグは、歩行者移動装置に設置されている。歩行者への車両の衝突が予測される場合、歩行者保持エアバッグが展開して歩行者を包込むように保持する。そして、歩行者移動装置が、歩行者を保持した歩行者保持エアバッグを車両側方に移動させる。これにより、車両への2次衝突や路面落下に伴う、歩行者の受傷を軽減することができる。
特開2007−216933号公報
しかし、前述した歩行者保護装置では、歩行者保持エアバッグで包込むことによって歩行者を保持している。そのため、充分な保持力を得ることが困難である。従って、保持した歩行者が歩行者保持エアバッグを擦り抜け、路面に落下し受傷する可能性があった。また、車両側方に移動させる際に、保持した歩行者が歩行者保持エアバッグを擦り抜け、車両に巻込まれることによって受傷する可能性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車両に衝突した歩行者を確実に保持し、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えることができる歩行者保護装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、車両の車体表面に露出する粘着手段を設けることで、車両に衝突した歩行者を確実に保持し、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えられることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の歩行者保護装置は、車両に衝突した歩行者を保持する歩行者保持手段を備えた歩行者保護装置において、歩行者保持手段は、車両の車体表面に露出し、粘着力によって歩行者を保持する粘着手段を有することを特徴とする。この構成によれば、車両に衝突した歩行者を粘着手段の粘着力によって確実に保持することができる。そのため、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
請求項2に記載の歩行者保護装置は、請求項1に記載の歩行者保護装置において、歩行者保持手段は、車両と歩行者とが衝突したときに、粘着手段を車体表面に露出させることを特徴とする。この構成によれば、車両と歩行者とが衝突したときに、車両に衝突した歩行者を粘着手段の粘着力によって確実に保持することができる。
請求項3に記載の歩行者保護装置は、請求項2に記載の歩行者保護装置において、 歩行者保持手段は、車体に表裏反転可能に支持される反転部材を有し、粘着手段は、反転部材の車体裏面側に設けられ、反転部材を表裏反転させることで、車体表面に露出することを特徴とする。この構成によれば、車両と歩行者とが衝突したとき、粘着手段を車体表面に確実に露出させることができる。
請求項4に記載の歩行者保護装置は、請求項3に記載の歩行者保護装置において、反転部材は、モータの駆動力、又は、ばねの復元力によって駆動され、表裏反転することを特徴とする。この構成によれば、反転部を確実に反転させることができる。
請求項5に記載の歩行者保護装置は、請求項2に記載の歩行者保護装置において、粘着手段は、車体表面に設けられ、歩行者保持手段は、車体にスライド可能に支持され、粘着手段を覆うカバー部材を有し、粘着手段は、カバー部材をスライドさせることで、車体表面に露出することを特徴とする。この構成によれば、車両と歩行者とが衝突したとき、粘着手段を車体表面に確実に露出させることができる。
請求項6に記載の歩行者保護装置は、請求項5に記載の歩行者保護装置において、カバー部材は、モータの駆動力、又は、ばねの復元力によって駆動され、スライドすることを特徴とする。この構成によれば、カバー部材を確実にスライドさせることができる。
請求項7に記載の歩行者保護装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の歩行者保護装置において、歩行者保持手段は、車両前部又は後部のフードに配設されることを特徴とする。この構成によれば、歩行者が車両前部又は後部に衝突とすると、車両前部又は後部のフード上に倒れ込むこととなる。そのため、歩行者保持手段がフードに配設されることで、歩行者を確実に保持することができる。
請求項8に記載の歩行者保護装置は、車両に衝突した歩行者を保持する歩行者保持手段を備えた歩行者保護装置において、歩行者保持手段は、車体表面に展開し、反車体側に、間隔を隔てた複数の突出部が形成されるエアバッグを有することを特徴とする。この構成によれば、複数の突出部の間に挟込まれることによって、車両に衝突した歩行者を確実に保持することができる。そのため、路面落下や車両に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
請求項9に記載の歩行者保護装置は、請求項8に記載の歩行者保護装置において、エアバッグは、反車体側の表面に粘着手段を有することを特徴とする。この構成によれば、車両に衝突した歩行者を粘着手段の粘着力によってより確実に保持することができる。
請求項10に記載の歩行者保護装置は、請求項9に記載の歩行者保護装置において、粘着手段は、空気に触れることで粘着力を発生する材料からなり、エアバッグは、展開前、気密に保たれた状態で収容部に収容されていることを特徴とする。この構成によれば、エアバッグの展開後に、粘着手段の粘着力を確実に発生させることができる。
請求項11に記載の歩行者保護装置は、請求項9に記載の歩行者保護装置において、粘着手段は、水に触れることで粘着力を発生する材料からなり、エアバッグの展開時にエアバッグの反車体側の面に水を供給する水供給手段を有することを特徴とする。この構成によれば、エアバッグの展開後に、粘着手段の粘着力を確実に発生させることができる。
請求項12に記載の歩行者保護装置は、請求項8〜11に記載の歩行者保護装置において、エアバッグは、車両前部又は後部のフード上に展開することを特徴とする。この構成によれば、歩行者が車両前部又は後部に衝突とすると、車両前部又は後部のフード上に倒れ込むこととなる。そのため、エアバッグがフード上に展開することで、歩行者を確実に保持することができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して歩行者保護装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。図2は、図1における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。
図1に示す、歩行者保護装置1は、車両100に衝突した歩行者を保護する装置である。より具体的には、車両100の前部のバンパー101に衝突して、フード102上に倒れ込んだ歩行者を保護する装置である。歩行者保護装置1は、歩行者衝突検出装置10と、歩行者保護制御装置11と、歩行者保持装置12(歩行者保持手段)とから構成されている。
歩行者衝突検出装置10は、バンパー101への歩行者の衝突を検出する装置であり、バンパー101の周辺に配設されている。
歩行者保護制御装置11は、歩行者衝突検出装置10の検出結果に基づいて歩行者の衝突を判定し、歩行者保持装置12を駆動するための指令信号を出力する装置である。歩行者保護制御装置11は、車両100の中央部に配設されている。
歩行者保持装置12は、歩行者保護制御装置11の出力する指令信号に基づいて動作し、フード102上に倒れ込んだ歩行者を保持する装置である。図1及び図2に示すように、歩行者保持装置12は、反転部材120〜122と、粘着部材123〜125(粘着手段)と、モータ126〜128とから構成されている。
反転部材120〜122は、フード102に表裏反転可能に支持される金属からなる長方形板状の部材である。反転部材120〜122の長手方向端部には、軸部120a〜122aが形成されている。フード102には、車両100の前後方向に所定間隔を隔て、車幅方向に延びる長方形状の孔部102a〜102cが形成されている。孔部102a〜102cの寸法は、反転部材120〜122よりわずかに大きく設定されている。反転部材120〜122は、孔部102a〜102cに嵌込まれ、フード102に回動可能に支持されている。
粘着部材123〜125は、人を保持できる粘着性を有する粘着材料からなり、反転部材120〜122の裏面側、つまり、エンジンルーム側の面に層状に形成される部材である。
モータ126〜128は、歩行者保護制御装置11の出力する指令信号に基づいて反転部材120〜122を反転させ、粘着部材123〜125をフード102の表面に露出させる装置である。モータ126〜128は、反転部材120〜122の軸部120a〜122aに、ベルト126a〜128aを介してそれぞれ連結されている。また、歩行者保護制御装置11にそれぞれ接続されている。
次に、図1〜図4を参照して歩行者保護装置の動作について説明する。ここで、図3は、歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。図4は、図3における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、通常、反転部材120〜122は、粘着部材123〜125の形成されていない面をフード102の表面側に向けた状態で配設されている。バンパー101に歩行者が衝突すると、歩行者衝突検出装置10が、歩行者の衝突を検出する。歩行者保護制御装置11は、歩行者衝突検出装置10の検出結果に基づいて歩行者の衝突を判定する。併せて、衝突した歩行者が、子供であるか大人であるかをも判定する。そして、それらの判定結果に基づいて、歩行者保持装置12を駆動するための指令信号を出力する。
モータ126〜128は、歩行者保護制御装置11の出力する指令信号に基づいて動作し、図3及び図4に示すように、反転部材120〜122を反転させる。具体的には、衝突した歩行者が子供の場合には、反転部材120、121のみを反転させ、フード102の表面側に粘着部材123、124を露出させる。また、衝突した歩行者が大人の場合には、全ての反転部材120〜122を反転させ、フード102の表面側に粘着部材123〜125を露出させる。これにより、衝突した歩行者の体格に応じ、フード102上の適切な位置に粘着部材が露出することとなる。
歩行者は、バンパー101に衝突してフード102上に倒れ込み、露出した粘着部材の粘着力によってフード102上に確実に保持される。そのため、路面落下や車両100とに巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
最後に、効果について説明する。第1実施形態によれば、車両100と歩行者とが衝突したときに、フード102の表面に粘着部材が露出することとなる。そのため、車両100に衝突した歩行者を粘着部材の粘着力によって確実に保持することができる。従って、路面落下や車両100に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
また、第1実施形態によれば、反転部材120〜122は、フード102に表裏反転可能に支持されている。フード102の裏面側には、粘着部材123〜125が形成されている。そして、車両100と歩行者とが衝突したとき、反転部材120〜122を反転させる。そのため、車体100と歩行者とが衝突したとき、粘着部材123〜125をフード102の表面に確実に露出させることができる。
さらに、第1実施形態によれば、反転部材120〜122は、モータ126〜128によって駆動される。そのため、反転部材120〜122を確実に反転させることができる。
加えて、第1実施形態によれば、歩行者保持装置12は、車両100の前部のフード102に配設されている。歩行者が車両100の前部のバンパー101に衝突とすると、車両100の前部のフード102上に倒れ込むこととなる。そのため、歩行者を確実に保持することができる。
なお、第1実施形態では、反転部材120〜122をベルト126a〜128aを介してモータ126〜128によって反転させる例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、図5に示すように、ばねの復元力によって反転させるようにしてもよい。図5(a)に示すように、ばね129は、有底筒状のシリンダ129aに収容されている。そして、圧縮された状態でストッパ129bによって保持されている。ばね129の他端部は、直線運動を回転運動に変換するリンク機構129cを介して反転部材120の軸部120aに連結されている。ストッパ129bが外れると、図5の(b)〜(c)に示すように、圧縮されたばね129の復元力によってリンク機構129cが動作し、反転部材120が反転する。これにより、モータ126〜128を用いた場合と同様に、反転部材を反転させることができる。
また、第1実施形態では、歩行者保持装置12を車両100の前部のフード102に配設した例を挙げているが、これに限られるものではない。車両後部のフードに配設してもよい。この場合、車両が後退することによって衝突した歩行者を保護することができる。
さらに、第1実施形態では、反転部材120〜122が、板状の部材からなる例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、断面楕円状又は断面多角形状の部材であってもよい。歩行者が衝突したときに回動して、フードの表面側に、粘着部材の形成された他の面を露出できるような形状であればよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の歩行者保護装置について説明する。
まず、図6及び図7を参照して歩行者保護装置の構成について説明する。ここで、図6は、第2実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。図7は、図6における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。
図6に示すように、歩行者保護装置2は、歩行者衝突検出装置20と、歩行者保護制御装置21と、歩行者保持装置22とから構成されている。
歩行者衝突検出装置20と歩行者保護制御装置21とは、第1実施形態における歩行者衝突検出装置10と歩行者保護制御装置11と同一の構成である。
図6及び図7に示すように、歩行者保持装置22は、歩行者保護制御装置22からの指令信号に基づいて動作し、フード202上に倒れ込んだ歩行者を保持する装置である。歩行者保持装置22は、粘着部材220〜222と、カバー部材223〜225と、モータ226〜228とから構成されている。
粘着部材220〜222は、人を保持できる粘着性を有する粘着材料からなり、フード202の表面に層状に形成される部材である。具体的には、車両200の前後方向に所定間隔を隔て、車幅方向に延びる長方形層状に形成される部材である。
カバー部材223〜225は、粘着部材220〜222を覆うための金属からなる長方形板状の部材である。カバー部材223〜225の寸法は、粘着部材220〜222の寸法より大きく設定されている。カバー部材223〜225は、フード202に車両200の前後方向にスライド可能に支持されている。カバー部材223〜225は、粘着部材220〜222を覆うように配設されている。
モータ226〜228は、歩行者保護制御装置21の出力する指令信号に基づいてカバー部材223〜225を後方にスライドさせ、粘着部材220〜222をフード202の表面に露出させる装置である。モータ226〜228は、ワイヤ226a〜228aを介してカバー部材223〜225にそれぞれ連結されている。また、歩行者保護制御装置21にそれぞれ接続されている。
次に、図6〜図9を参照して歩行者保護装置の動作について説明する。ここで、図8は、歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。図9は、図8における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。
図6及び図7に示すように、通常、カバー部材223〜225は、粘着部材220〜222を覆っている。バンパー201に歩行者が衝突すると、歩行者衝突検出装置20が、歩行者の衝突を検出する。歩行者保護制御装置21は、歩行者衝突検出装置20の検出結果に基づいて歩行者の衝突を判定する。併せて、衝突した歩行者が、子供であるか大人であるかをも判定する。そして、それらの判定結果に基づいて、歩行者保持装置22を駆動するための指令信号を出力する。
モータ226〜228は、歩行者保護制御装置21の出力する指令信号に基づいて動作し、ワイヤ226a〜228aを巻取ることで、図7及び図8に示すように、カバー部材223〜225を後方にスライドさせる。具体的には、衝突した歩行者が子供の場合には、カバー部材223、224のみを後方にスライドさせ、フード202の表面側に粘着部材220、221を露出させる。また、衝突した歩行者が大人の場合には、全てのカバー部材223〜225を後方にスライドさせ、フード202の表面側に粘着部材220〜222を露出させる。これにより、衝突した歩行者の体格に応じ、フード202上の適切な位置に粘着部材が露出することとなる。
歩行者は、バンパー201に衝突してフード202上に倒れ込み、露出した粘着部材の粘着力によってフード202上に確実に保持される。そのため、路面落下や車両200に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
最後に、効果について説明する。第2実施形態によれば、車両200と歩行者とが衝突したときに、フード202の表面に粘着部材が露出することとなる。そのため、車両200に衝突した歩行者を粘着部材の粘着力によって確実に保持することができる。従って、路面落下や車両200に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
また、第2実施形態によれば、カバー部材223〜225は、フード202にスライド可能に支持されている。フード202上に形成された粘着部材220〜222は、カバー部材223〜225によって覆っている。そして、車両200と歩行者とが衝突したとき、カバー部材223〜225を後方にスライドさせる。そのため、車両200と歩行者とが衝突したとき、粘着部材220〜222をフード202の表面に確実に露出させることができる。
さらに、第2実施形態によれば、カバー部材223〜225は、モータ226〜228によって駆動される。そのため、カバー部材223〜225を確実にスライドさせることができる。
加えて、第2実施形態によれば、歩行者保持装置22は、車両200の前部のフード202に配設されている。歩行者が車両200の前部のバンパー201に衝突とすると、車両200前部のフード202上に倒れ込むこととなる。そのため、歩行者を確実に保持することができる。
なお、第2実施形態では、モータ226〜228によってワイヤ226a〜228aを巻取ることで、カバー部材223〜225をスライドさせる例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、図10に示すように、金属からなる板状の部材229aを連結して構成される帯状の部材229を、モータ226で巻取るようにしてもよい。この場合、充分な剛性があるため、巻戻すことで、再度、粘着部材をカバー部材で覆うこともできる。
また、例えば、図11に示すように、ばねの復元力によってカバー部材をスライドさせるようにしてもよい。図11(a)に示すように、ばね229は、有底筒状のシリンダ229aに収容されている。そして、圧縮された状態でストッパ229bによって保持されている。ばね229の他端部は、ロッド229cを介してカバー部材223に連結されている。ストッパ129bが外れると、図11の(b)〜(c)に示すように、圧縮されたばね229の復元力によってロッド229cが動作し、カバー部材223が後方にスライドする。これにより、モータ226〜228を用いた場合と同様に、カバー部材を後方にスライドさせることができる。
さらに、第2実施形態では、歩行者保持装置22を車両200の前部のフード202に配設した例を挙げているが、これに限られるものではない。車両後部のフードに配設してもよい。この場合、車両が後退することによって衝突した歩行者を保護することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の歩行者保護装置について説明する。
まず、図12〜図15を参照して歩行者保護装置の構成について説明する。ここで、図12は、第3実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。図13は、歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。図14は、図13におけるA−A矢視図である。図15は、図14の部分拡大図である。
図12に示すように、歩行者保護装置3は、歩行者衝突検出装置30と、歩行者保護制御装置31と、歩行者保持装置32とから構成されている。
歩行者衝突検出装置30と歩行者保護制御装置31とは、第1実施形態における歩行者衝突検出装置10と歩行者保護制御装置11と同一の構成である。
歩行者保持装置32は、歩行者保護制御装置31の出力する指令信号に基づいて動作し、フード302上に倒れ込んだ歩行者を保持する装置である。歩行者保持装置32は、エアバッグ展開装置320、321と、エアバッグ322とから構成されている。
エアバッグ展開装置320、321は、歩行者保護制御装置31からの指令信号に基づいてガスを発生し、エアバッグ321を展開させる装置である。エアバッグ展開装置320、321は、フロントピラー周辺に配設され、歩行者保護制御装置31に接続されている。
エアバッグ322は、エアバッグ展開装置320、321によってフード302上に展開され、バンパー301に衝突した歩行者を保持する装置である。図13及び図14に示すように、エアバッグ322には、展開したとき、反フード302側の面に、反フード302側に突出する複数の突出部322aが形成されている。複数の突出部322aは、所定の間隔を隔てて形成されている。図15に示すように、反フード302側の面には、粘着部材322c(粘着手段)が層状に形成されている。具体的には、突出部322aの先端部を除いた反フード302側の面に形成されている。粘着部材322cは、空気に触れことで人を保持できる粘着性を有する粘着材料によって構成されている。また、図14に示すように、エアバッグ322の内部には、展開したときの形状を確保するため、フード302側と反フード302側の面を連結する所定寸法のストラップ322bが設けられている。図12に示すように、エアバッグ322は、展開前、折畳まれるとともに気密に保たれた状態でフロントピラー周辺の収容部(図略)に収容され、エアバッグ展開装置320、321に連結されている。
次に、図12、図13及び図15を参照して歩行者保護装置の動作について説明する。図12において、バンパー301に歩行者が衝突すると、歩行者衝突検出装置30が、歩行者の衝突を検出する。歩行者保護制御装置31は、歩行者衝突検出装置30の検出結果に基づいて歩行者の衝突を判定する。そして、判定結果に基づいて、歩行者保持装置32を駆動するための指令信号を出力する。
エアバッグ展開装置320、321は、歩行者保護制御装置31の出力する指令信号に基づいてガスを発生し、図13に示すように、エアバッグ322を展開させる。歩行者は、バンパー301に衝突してフード302上に倒れ込み、エアバッグ322に形成される複数の突出部322aの間に挟込まれることによって保持される。さらに、空気に触れることで発生する、図15に示す粘着材料322bの粘着力によって保持される。そのため、路面落下や車両300に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
最後に、効果について説明する。第3実施形態によれば、車両300と歩行者とが衝突したとき、エアバッグ322が展開する。エアバッグ322の反フード302側の面には、複数の突出部322aが形成されている。そのため、車両300に衝突した歩行者を複数の突出部によって確実に保持することができる。従って、路面落下や車両300に巻込まれることによる受傷を抑えることができる。
また、第3実施形態によれば、展開したエアバッグ322の反フード302側の面には、粘着部材322cが形成されている。そのため、車両300に衝突した歩行者を粘着部材322cの粘着力によってより確実に保持することができる。
さらに、第3実施形態によれば、エアバッグ322は、車両300の前部のフード302上に展開する。歩行者が車両300の前部のバンパー301に衝突とすると、車両300の前部のフード302上に倒れ込むこととなる。そのため、歩行者を確実に保持することができる。
なお、第3実施形態では、エアバッグ322が一体的に構成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、図16に示すように、小容量の小型エアバッグ322dを複数連結してエアバッグ322を構成するようにしてもよい。
また、第3実施形態では、エアバッグ322が車両300の前部のフード301上に展開する例を挙げているが、これに限られるものではない。車両後部のフード上に展開するようにしてもよい。この場合、車両が後退することによって衝突した歩行者を保護することができる。
さらに、第3実施形態では、粘着部材322cが、空気に触れることで人を保持できる粘着力を発生する粘着材料によって構成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、水に触れることで人を保持できる粘着力を発生する粘着材料によって構成されていてもよい。この場合、エアバッグの展開時に粘着部材が形成される反フード側の面に水を供給する水供給装置(水供給手段)を設けることで、同様の効果を得ることができる。
第1実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。 図1における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。 歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。 図3における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。 変形形態における反転部材を反転させる構成を説明するための説明図である。 第2実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。 図6における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。 歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。 図8における車両前部のフード周辺の拡大断面図である。 変形形態におけるカバー部材をスライドさせる構成を説明するための説明図である。 他の変形形態におけるカバー部材をスライドさせる構成を説明するための説明図である。 第3実施形態における歩行者保護装置の全体構成に関する模式的平面図である。 歩行者保護装置が作動した状態における全体構成に関する模式的平面図である。 図13におけるA−A矢視断面図である。 図14の部分拡大図である。 変形形態におけるエアバッグの断面図である。
符号の説明
1〜3・・・歩行者保護装置、10、20、30・・・歩行者衝突検出装置、11、21、31・・・歩行者保護制御装置、12、22、32・・・歩行者保持装置(歩行者保護手段)、120〜122・・・反転部材、120a〜122a・・・軸部、123〜125、220〜222、322b・・・粘着部材(粘着手段)、126〜128、226〜228・・・モータ、126a〜128a・・・ベルト、129・・・ばね、129a・・・シリンダ、129b・・・ストッパ、129c・・・リンク機構、100、200、300・・・車両、101、201、301・・・バンパー、102、202、302・・・フード、102a〜102c・・・孔部、223〜225・・・カバー部材、226a〜228a・・・ワイヤ、229・・・ばね、229a・・・シリンダ、229b・・・ストッパ、229c・・・ロッド、320、321・・・エアバッグ展開装置、322・・・エアバッグ、322a・・・突出部、322b・・・ストラップ、322c・・・粘着部材(粘着手段)、322d・・・小型エアバッグ

Claims (12)

  1. 車両に衝突した歩行者を保持する歩行者保持手段を備えた歩行者保護装置において、
    前記歩行者保持手段は、前記車両の車体表面に露出し、粘着力によって前記歩行者を保持する粘着手段を有することを特徴とする歩行者保護装置。
  2. 前記歩行者保持手段は、前記車両と前記歩行者とが衝突したときに、前記粘着手段を前記車体表面に露出させることを特徴とする請求項1に記載の歩行者保護装置。
  3. 前記歩行者保持手段は、前記車体に表裏反転可能に支持される反転部材を有し、
    前記粘着手段は、前記反転部材の車体裏面側に設けられ、前記反転部材を表裏反転させることで、前記車体表面に露出することを特徴とする請求項2に記載の歩行者保護装置。
  4. 前記反転部材は、モータ又はばねによって表裏反転することを特徴とする請求項3に記載の歩行者保護装置。
  5. 前記粘着手段は、前記車体表面に設けられ、
    前記歩行者保持手段は、前記車体にスライド可能に支持され、前記粘着手段を覆うカバー部材を有し、
    前記粘着手段は、前記カバー部材をスライドさせることで、前記車体表面に露出することを特徴とする請求項2に記載の歩行者保護装置。
  6. 前記カバー部材は、モータ又はばねによってスライドすることを特徴とする請求項5に記載の歩行者保護装置。
  7. 前記歩行者保持手段は、車両前部又は後部のフードに配設されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の歩行者保護装置。
  8. 車両に衝突した歩行者を保持する歩行者保持手段を備えた歩行者保護装置において、
    前記歩行者保持手段は、車体表面に展開し、反車体側に、間隔を隔てた複数の突出部が形成されるエアバッグを有することを特徴とする歩行者保護装置。
  9. 前記エアバッグは、反車体側の面に粘着手段を有することを特徴とする請求項8に記載の歩行者保護装置。
  10. 前記粘着手段は、空気に触れることで粘着力を発生する材料からなり、
    前記エアバッグは、展開前、気密に保たれた状態で収容部に収容されていることを特徴とする請求項9に記載の歩行者保護装置。
  11. 前記粘着手段は、水に触れることで粘着力を発生する材料からなり、
    前記エアバッグの展開時に前記エアバッグの反車体側の面に水を供給する水供給手段を有することを特徴とする請求項9に記載の歩行者保護装置。
  12. 前記エアバッグは、車両前部又は後部のフード上に展開することを特徴とする請求項8〜11に記載の歩行者保護装置。
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