JP2009096254A - 助手席用エアバックの袋体構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り畳まれた状態でインストルメントパネル3の助手席S側に収容され、衝突による膨張用ガスの供給により膨張展開する助手席用エアバック2の袋体構造であって、膨張展開したエアバック2において、その下側になる部分16が、上側になる部分15よりも重く、且つ可撓性を有することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
折り畳まれた状態でインストルメントパネルの助手席側に収容され、衝突による膨張用ガスの供給により膨張展開する助手席用エアバックの袋体構造であって、
膨張展開したエアバックにおいて、その下側になる部分が、上側になる部分よりも重く、且つ可撓性を有することを特徴とする。
本発明によれば、膨張展開したエアバックの下側になる部分(以下、下側部分と略称する)が、上側になる部分(以下、上側部分と略称する)よりも重くなっているので、膨張展開の初期段階にあるエアバックの重心が、従来のエアバックよりも低い位置に設定されることになり、結果、車両減速時の慣性力によるエアバックの持ち上がりをより効果的に抑えることができる。
前記膨張展開したエアバックの下側部分を、ゴムでコーティングしてあることを特徴とする。
本発明によれば、膨張展開したエアバックの下側部分をゴムでコーティングしてあるため、ゴムの有する弾性復元力に起因して、折り畳まれたエアバックの折り目部分が一層速くほどけ、その結果、エアバックの膨張展開速度が大きくなり、より迅速に乗員を拘束することができる。
〔実施形態〕
(助手席用エアバック装置の全体構成)
図1〜図3、及び図5に基づいて、車両に装備された助手席用エアバック装置1の全体構成について説明する。
図1〜図3は、助手席用エアバック2がインストルメントパネル3内に収容されている状態、助手席用エアバック2が膨張展開した状態、及び、助手席用エアバック2が乗員を受け止めた状態にあるときの助手席用エアバック装置1の全体側面をそれぞれ概略的に示したものであり、図1、図2、図3の順に推移する。尚、図3の白抜き矢印は、車両衝突時における乗員の移動方向を示す。
また、以下の説明において、車両前方及び車両後方をそれぞれ前方及び後方と表示する。
また、ケース6底部の中央部には、インフレータ4を固定するためのインフレータ取付穴6bが形成されており、このインフレータ取付穴6bに上方からインフレータ4が固定されている。ケース6は、インパネ3の開口部3aの周縁部に内面側から固定されており、このケース6の内部に、折り畳まれたエアバック2が収容されている。
図2及び図4に基づいて、エアバック2の袋体構造について説明する。図4は、膨張展開した状態のエアバック2を模式的に示した斜視図である。
ロワーパネル9の車両前寄りの位置には、インフレータ4を装着して膨張用ガスを導入するための開口12が設けられており、インフレータ4をケース6に締め付け固定することで、開口12の周縁部がケース6の底部に固定されるように構成されている。
図6及び図7に基づいて、車両衝突時、膨張展開の初期段階におけるエアバック2の挙動について、説明の便宜を図るため比較例をまじえて説明する。図6及び図7は、比較例としてのエアバック14(以下、比較例14と称する)、及び上記袋体構造を有するエアバック2について、それぞれの膨張展開の初期段階における挙動を模式的に示したものである。
図1〜図3に基づいて、エアバック2の作動状況について説明する。
図1に示すように、通常時のエアバック2は、インパネ3のケース6内に折り畳まれて収容されているが、図2に示すように、車両の衝突により助手席用エアバック装置1が作動してインフレータ4から膨張用ガスが供給されると、エアバック2が膨張し、蓋7が前方へ揺動してインパネ3の開口部3aが開放され、エアバック2が乗員に向かって展開する。このとき、横長形状のエアバック2は、車両側方視において、インパネ3の後方面を覆うようにして適宜下方側へも展開するように設定されているが、すでに説明したように、エアバック2は、車両減速時の慣性力が作用しても、持ち上がり難く、迅速且つ的確に乗員を拘束し得る。
〔1〕前述の実施形態におけるエアバック2のコーティング領域13については、必ずしもロワーパネル9にのみ限定されるものではなく、必要に応じて左右のサイドパネルにも及ぶようにしても良い。コーティング領域13の範囲については、車両衝突時にインパネ3と当接する部分を中心としてその範囲を適宜設定することが望ましい。
また、エアバック2のコーティングについては、エアバック2の外側をコーティングする構成に限定されるものではなく、エアバック2の外側又は内側のうちの少なくともいずれかをコーティングする構成であれば良い。コーティングについては、帯体に直接コーティング材料を塗布しても良いし、コーティングした帯体をさらに重ねて貼り付ける構成であっても良い。コーティング方法についても、コーティング領域13に一様に塗布するだけでなく、網目状にコーティングしたり、あるいは無数の点状にコーティングしても良い。
〔2〕前述の実施形態においては、エアバック2の下側部分16を上側部分15よりも重くするために、下側部分16を適当なコーティング材料でコーティングする例を示したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、膨張展開したエアバック2の下側部分16を、その単位面積当たりの重量が上側部分15を構成する材料よりも重い材料で構成したり、または、下側部分16を、可撓性を有する複数の帯体を重ね合わせて複層構造として重くしたり、あるいは、これらの構成を任意に組み合わせて重くするようにしても良い。
また特に、下側部分16を複層構造とした場合、エアバック2の下側部分16の気密性が向上することにより、折り畳まれたエアバック2の折り目部分が一層速くほどけ易くなると共に、下側部分16の剛性が高くなることにより、展開が完了した時点においても、下側部分16が突っ張り、慣性力によるエアバック2の前後方向の縮み代が少なくなり、迅速に乗員を拘束することができる。
2 助手席用エアバック
3 インストルメントパネル
4 インフレータ
5 前部ガラス
6 ケース
7 蓋
8 アッパーパネル
9 ロワーパネル
10 右サイドパネル
11 左サイドパネル
12 開口
13 コーティング領域
15 上側部分
16 下側部分
Claims (2)
- 折り畳まれた状態でインストルメントパネルの助手席側に収容され、衝突による膨張用ガスの供給により膨張展開する助手席用エアバックの袋体構造であって、
膨張展開したエアバックにおいて、その下側になる部分が、上側になる部分よりも重く、且つ可撓性を有することを特徴とする助手席用エアバックの袋体構造。 - 前記膨張展開したエアバックの下側部分を、ゴムでコーティングしてあることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバックの袋体構造。
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- 2007-10-15 JP JP2007267962A patent/JP2009096254A/ja active Pending
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