JP7342657B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本開示は、電池に関する情報を取得する少なくとも1つの末端装置と、該末端装置と通信を行う少なくとも1つの管理装置と、を備える通信システムに関する。
例えば、下記特許文献1では、中間管理装置と、各電池に設けられた末端管理装置と、を備える電池システムが提案されている。末端管理装置は電池に関する情報を取得する。
特開2016-12954号公報
特許文献1に記載の従来技術では、中間管理装置と末端管理装置とは、筐体内に設置されており、無線通信を行う。
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、特許文献1に記載の従来技術では、筐体の状態に変化が生じると、これに伴って筐体内において無線通信に用いられる電波の分布状態が変化し、通信品質が低下するおそれがある、という課題が見出された。
本開示の1つの局面は、通信システムにおいて通信品質の低下を抑制する技術を提供することにある。
本開示の一態様は、通信システム(100)であって、通信システムは、少なくとも1つの管理装置(2)と、複数の末端装置(4)と、を備える。管理装置は、無縁通信を行う。末端装置は、少なくとも1つの電池に関する情報を取得し、少なくとも1つの管理装置と無線通信を行う。管理装置及び末端装置のうちの一方である可変装置は、電力決定部(61)と、送信指示部(62)と、を備える。電力決定部は、少なくとも1つの状態情報を取得し、取得された状態情報に基づいて筐体の状態に変化が生じたか否かを判定する。状態情報は、通信システムを含む筐体の状態を示す情報である。電力決定部は、筐体の状態に変化が生じたと判定されたときに、対象装置へ送信する無線通信信号の送信電力値を所定の通信品質を実現する適用電力値に決定するように構成される。対象装置は、管理装置及び末端装置のうちの他方の装置であって、可変装置の通信対象となる装置である。送信指示部は、可変装置が備える無線通信装置に、対象装置へ適用電力値で無線通信信号を送信させるように構成される。
本開示の1つの局面は、筐体の状態に変化が生じた場合に、少なくとも管理装置及び末端装置のうちの一方から他方への送信電力値を適用電力値に決定し、該適用電力値で無線通信信号を送信する。このため、筐体の状態の変化による通信品質の低下を抑制することができる。
通信システムの構成を示すブロック図。 通信システムの構成を示す模式図。 管理装置の機能を示すブロック図。 末端装置の機能を示すブロック図。 第1実施形態において、管理制御部が実行する電力決定処理と、末端制御部が実行する電力応答処理と、を説明するフローチャート。 第1実施形態において、管理制御部が実行する管理処理と、末端制御部が実行する情報送信処理と、を説明するフローチャート。 変形例1において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 変形例2において、管理制御部が実行する電力決定処理と、末端制御部が実行する電力応答処理とを説明するフローチャート。 変形例2において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 第2実施形態において、管理制御部が実行する電力決定処理と、末端制御部が実行する電力応答処理と、を説明するフローチャート。 第2実施形態の対応情報の例を説明する説明図。 変形例4において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 変形例5において、管理制御部が実行する電力決定処理と、末端制御部が実行する電力応答処理とを説明するフローチャート。 変形例5において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 第3実施形態の対応情報の例を説明する説明図。 変形例7において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 変形例8において、管理制御部が実行する電力決定処理と、末端制御部が実行する電力応答処理とを説明するフローチャート。 変形例8において、管理制御部が実行する電力応答処理と、末端制御部が実行する電力決定処理とを説明するフローチャート。 他の実施形態における、受信強度とBERとの対応関係を説明する説明図。 他の実施形態における、通信システムが複数の周波数帯を用いて通信を行う例を説明する説明図。
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態を説明する。
[第1実施形態]
[1-1.構成]
<全体構成>
本実施形態に係る通信システム100の構成について、図1及び図2を参照して説明する。通信システム100は、車両V1に搭載される。通信システム100は、少なくとも1つの管理装置2と、少なくとも1つの末端装置4と、を備える。通信システム100は、車両情報部6を備えていてもよい。
車両情報部6は、車両V1の状態を検出する複数の車載センサ、車載装置を含む。具体的には、車両情報部6には、車輪速センサ、加速度センサ、などが含まれていてもよい。また、車両情報部6には、車両V1が備えるインバータの回転数を検出する電子制御装置等が含まれていてもよい。
図1及び図2に示す本実施形態では、通信システム100は、1つの管理装置2と複数の電池モジュール3を備える。複数の電池モジュール3は、電池モジュール3_1~3_5を備える。
電池モジュール3_1~3_5は、それぞれ同様に構成される。1つの電池モジュール3は、1つの末端装置4と、少なくとも1つの電池セル5と、を備える。つまり、図1及び図2に示す通信システム100は、1つの管理装置2と複数(すなわち、図では5つ)の末端装置4_1~4_5とを備える。但し、通信システム100が備える管理装置2の数及び末端装置4の数は、これに限定されるものではない。
管理装置2は、末端装置4との間で無線通信を行う。末端装置4は、電池セル5から電池情報を取得し、且つ、管理装置2との間で無線通信を行う。電池情報とは、電池セル5の状態に関する情報をいう。例えば、電池セル5の電圧が電池情報に相当する。
以下では、通信システム100が備える複数の構成要素のうちの個々の構成要素については、例えば電池モジュール3_1、末端装置4_1というように、符号に添え字を付して表すことがある。なお、個々の構成要素について共通の説明を記載する場合には、例えば電池モジュール3、末端装置4というように、添え字を省略して符号のみを記載する。
通信システム100が備える管理装置2及び複数の電池モジュール3は、車両V1内に設置された金属製の筐体200内に、例えば図2に示すように配置される。
なお、管理装置2及び複数の電池モジュール3は、筐体200内において任意に配置されてよい。
また、図1及び図2では、電池モジュール3が複数の電池セル5を備える例が図示されているが、電池モジュール3が備える電池セル5は1つであってもよい。また、複数の電池モジュール3それぞれが備える電池セル5の数は、電池モジュール3毎に異なっていてもよい。電池モジュール3が複数の電池セル5を備える場合、複数の電池セル5は図1に示すように互いに直列に接続されていてもよいし、図示しないが並列に接続されていてもよいし、又は直並列に接続されていてもよい。
また、筐体200は金属製に限定されるものではない。例えば、筐体200は、樹脂製であってもよいし、金属と樹脂との両方を用いたものであってもよいし、金属及び樹脂以外の他の材料を用いたものであってもよい。また、筐体200は、図2では箱状に形成されているが、筐体200の形状はこれに限定されるものではない。例えば、筐体200は、通信システム100を内部に配置できる形状であって、箱状以外のあらゆる形状であり得る。また例えば、筐体200は、電波の遮蔽効果を備えていてもよいし、電波の遮蔽効果を備えていなくてもよい。例えば、筐体200は、車両V1の外殻そのものであってもよい。なお、筐体200は、密閉されていなくてもよい。
<管理装置2>
図1に戻り説明を続ける。管理装置2は、アンテナ21と、無線通信部22と、管理制御部23と、を備える。
<無線通信部22>
無線通信部22は、アンテナ21を介して、複数の電池モジュール3それぞれが備える末端装置4との間で、通信システム100にて使用する予め定められた第1の周波数帯F1の無線通信信号を送受信する。無線通信信号とは、無線通信に用いられる信号(つまり、電波)をいう。アンテナ21は、通信システム100にて使用する第1の周波数帯F1の無線通信信号を送受信するアンテナであり得る。第1の周波数帯F1は、例えば高UHF帯(すなわち、数GHz)であり得る。
無線通信部22は、所定の通信規格に従った無線通信信号を送受信する。所定の通信規格としては、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy等が挙げられる。また、無線通信部22は、UWBを使用した規格が適用された装置であってもよい。UWBは、Ultra Wide Bandの略である。また、無線通信部22は、その他の周波数帯の規格が適用された装置であってもよい。
なお、図示しないが、無線通信部22は、受信信号の受信強度を検出し、検出結果を出力する検出装置を備えていてもよい。
<管理制御部23>
管理制御部23は、CPU26、ROM、RAM、及びフラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)27を含むマイコン25を備える。管理制御部23は、CPU26が非遷移有形記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより、図3に示す各機能を実現する。メモリ27が、コンピュータプログラムを格納する非遷移有形記録媒体に該当する。また、このコンピュータプログラムの実行により、コンピュータプログラムに対応する方法が実行される。
管理制御部23は、図3に示すように、電力決定部61、電池管理部62、及び情報出力部63、の機能を備える。
電力決定部61は、少なくとも1つの状態情報を取得し、取得された状態情報に基づいて筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定する。そして、電力決定部61は、筐体200の状態に変化が生じたと判定されたときに、対象装置へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定する。これにより、対象装置へ無線通信信号が適用電力値で送信される。
状態情報とは、筐体200の状態を示す情報をいう。筐体200は上述のように通信システム100を内部に含む。筐体200の状態には、筐体200の形状、筐体200の作動、筐体200がおかれている環境、筐体200がおかれている状況(例えば、時刻、タイミング等)等、が含まれ得る。
例えば、状態情報には、特定状態であることを示す情報が含まれ得る。特定状態とは、予め定められた状態をいう。特定状態には、予め定められたタイミングあること、が含まれ得る。筐体200が車両V1に搭載されている本実施形態では、具体的には、車両V1のイグニションスイッチがオンされた状態が特定状態として含まれ得る。
また、状態情報は、筐体200の状態を定量的に示す情報であり得る。定量的に示すとは、数値で示すことを意味する。例えば、状態情報は、筐体200の振動を定量的に示す情報であってもよい。筐体200が車両V1に搭載されている本実施形態では、具体的には、状態情報は車両V1の加速度であり得る。また、状態情報は、車両V1が備えるインバータの回転数であり得る。
また、状態情報は、筐体200に、時間に伴う変化が生じたことを示す情報であり得る。例えば、状態情報は、あるタイミング以降の経過時間であり得る。具体的には、状態情報は、設定経過時間であり得る。設定経過時間とは、後述する適用電力値を直近に決定した移行の経過時間である。直近とは、直前の過去をいう。
対象装置とは、通信システム100が備える管理装置2及び末端装置4のうちの一方を可変装置としたときの他方の装置であって、可変装置の通信対象となる装置をいう。つまり、管理装置2を可変装置とする本実施形態では、他方の装置である複数の末端装置4のうち可変装置である管理装置2の通信対象となる装置を、対象装置という。具体的には、末端装置4_1~末端装置4_5を備える本実施形態では、末端装置4_1~末端装置4_5のそれぞれが順に対象装置となり得る。
適用電力値とは、可変装置と対象装置との間の無線通信信号の送信電力値であって所定の通信品質を実現する送信電力値をいう。ここでいう通信品質とは可変装置と対象装置との間の無線通信の品質である。また、通信品質を表すための情報は、BERである。BERは、Bit Error Rareの略である。但し、本開示はこれに限定されるものではない。通信品質を表すための情報は、スループットであってもよい。なお、後述するように、通信品質を表すための情報は、可変装置としての管理装置2から送信された無線通信信号(すなわち、後述するテスト信号)の受信強度であってもよい。
筐体200の状態に変化が生じたとは、筐体200そのもの及び筐体200内部について、置かれている状況の変化や、時間の経過に伴う変化や、振動や衝撃の発生といった外的要因に伴う変化等、が生じたことをいう。筐体200の状態に変化が生じると、筐体200内における電磁界強度の分布状態が変化する。つまり、筐体200の状態に変化が生じたとは、筐体200内における電磁界強度の分布状態が変化するような、何らかの変化が生じたことをいう。
電力決定部61は、後述する電力決定処理を実行し、これらの機能を実現する。
電池管理部62は、無線通信部22を用いて、対象装置となる末端装置4との間で無線通信を行い、末端装置4によって取得された電池情報を末端装置4に送信させ、送信された電池情報をメモリ27に記憶する。電池管理部62は、このようにして、電池セル5の状態を管理する。本実施形態では、上述のように、電池セル5の電圧を電池情報として取得する。但し、電池情報はこれに限定されるものではなく、電池情報には、電池セル5の温度等、電池セル5に関する種々の情報であり得る。電池管理部62は、後述する管理処理を実行し、これらの機能を実現する。
出力部63は、メモリ27に記憶した電池情報を、通信システム100の外部装置に出力する。外部装置は、例えば、車両V1が備える電子制御装置であってもよい。
メモリ27には、装置情報が記憶されている。装置情報とは、複数の末端装置4のそれぞれを識別するための識別情報と、複数の末端装置4のそれぞれが管理装置2との無線通信に使用する周波数帯(すなわち、本実施形態では第1の周波数帯F1)と、を対応づけた情報である。
<末端装置4>
図1に戻り説明を続ける。末端装置4は、それぞれ同様に構成されている。1つの末端装置4は、アンテナ41と、無線通信部42と、末端制御部43と、を備える。
<無線通信部42>
無線通信部42は、アンテナ41を介して、通信システム100が備える管理装置2との間で、第1の周波数帯F1を使用して無線通信信号を送受信する。アンテナ41は、通信システム100にて使用する第1の周波数帯F1の無線通信信号を送受信するアンテナであり得る。無線通信部42は無線通信部22と同様に構成され得る。
<末端制御部43>
末端制御部43は、CPU46、メモリ47を含むマイコン45を備える。末端制御部43は、CPU46が非遷移有形記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより、図4に示す各機能を実現する。メモリ47が、コンピュータプログラムを格納する非遷移有形記録媒体に該当する。また、このコンピュータプログラムの実行により、コンピュータプログラムに対応する方法が実行される。
末端制御部43は、図4に示すように、応答部71、電池情報取得部72、情報送信部73、の機能を備える。末端制御部43は、受信強度検出部74の機能を備えていてもよい。
応答部71は、可変装置(すなわち、本実施形態では管理装置2)から無線通信信号(例えば、後述するテスト信号)を受信したときに、受信した無線通信信号の通信指標を判定する。また、応答部71は、可変装置へ、受信情報を含む無線通信信号(例えば、後述するテスト応答信号)を送信する。受信情報は、判定した通信指標を少なくとも含む情報である。通信指標は、可変装置から対象装置(すなわち、本実施形態では末端装置4)に送信された無線通信信号の通信品質を表す。
応答部71は、これらの機能を実現するために、後述する電力応答処理を実行する。
電池情報取得部72は、予め定められた周期(以下、情報取得周期)で、電池セル5から電池情報を取得し、取得した電池情報をメモリ47に記憶する。ここでは、上述のように電池セル5の両端における電圧値が電池情報として取得される。なお、情報取得周期は、後述する管理周期よりも短い周期であり得る。
情報送信部73は、予め定められた周期(以下、管理周期)で管理装置2から送信される送信指示信号に従って、無線通信部42を用いて無線通信を行い管理装置2へ電池情報を送信する。情報送信部73は、後述する情報送信処理を実行し、これらの機能を実現する。
受信強度検出部74は、無線通信部42にて可変装置(すなわち、本実施形態では管理装置2)からの無線通信信号を受信する毎に、無線通信信号の受信強度を検出し、検出した受信強度を表す情報をメモリ47に記憶する。
[1-2.処理]
<電力決定処理と電力応答処理>
管理制御部23の電力決定部61が実行する電力決定処理と、末端制御部43の応答部71が実行する電力応答処理と、について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
管理制御部23は、予め定められた周期で繰り返し電力決定処理を実行する。
管理制御部23は、S110では、状態情報を取得する。本実施形態では、Ig信号及び設定経過時間が状態情報として取得される。Ig信号は、イグニションスイッチがオンされたか否かを示す信号である。設定経過時間とは、直前に適用電力値が決定されてからの経過時間である。管理制御部23は、本電力決定処理とは別の処理にて、設定経過時間を測定する。
管理制御部23は、S115-S120では、状態情報に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定する。
管理制御部23は、まず、S115では、特定状態であるか否かを判定する。本実施形態でいう特定状態とは、イグニションスイッチがオンされた状態をいう。管理制御部23は、特定状態でない場合に処理をS125へ移行させ、特定状態である場合に処理をS120へ移行させる。
管理制御部23は、続くS120では、定量的に示される状態情報と、予め定められた状態閾値との比較に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定する。つまり、状態閾値とは、筐体200の状態に変化が生じた状況及び筐体200の状態に変化が生じていない状況を識別するためのものである、本実施形態でいう定量的に示される状態情報とは、設定経過時間をいう。管理制御部23は、設定経過時間が、状態閾値としての時間閾値以上となったときに、筐体200の状態に変化が生じたと判定する。
時間閾値とは、予め定められた時間であって、管理装置2の送信電力値が新たな適用電力値に更新されなくとも許容される時間に設定され得る。時間閾値は、予めメモリ27に予め記憶されている。管理制御部23は、設定経過時間が時間閾値未満である場合に処理をS125へ移行させ、設定経過時間が時間閾値以上である場合に処理をS130へ移行させる。
つまり、本実施形態では、イグニションスイッチがオンされた状態であり、且つ、設定経過時間が長い場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定される。
管理制御部23は、筐体200の状態に変化が生じていないと判定されて移行するS125では、複数の末端装置4それぞれについての適用電力値を、この時点でメモリ27に記憶されている適用電力値に設定し、以上で本処理を終了する。
管理制御部23は、S130では、通信システム100が備える複数の末端装置4のうちから1つを選択する。以下では、選択された末端装置4を末端装置X4と記載する。
管理制御部23は、続くS140―S155では、対象装置としての末端装置X4に、テスト信号を、予め定められた複数の選択電力値で順に送信する。選択電力値とは、予め定められた電力値であって、テスト信号を送信するときの電力値をいう。なお、テスト信号は、予め定められたデータ列であるテストパタンを含む。対象装置は、受信したテスト信号に従って該テスト信号の通信指標を判定し、判定された通信指標を少なくとも含む受信情報を可変装置(すなわち、管理装置2)へ送信するように構成されている。
通信指標とは、通信品質を定量的に示すものであり、本実施形態ではBERである。つまり、テスト信号とは、可変装置から対象装置へ送信される信号であって、該テスト信号を受信した対象装置に、受信したテスト信号の通信品質(すなわち、BER)を判定させ、判定された通信品質を少なくとも含む受信情報を送信させるための信号である。なお、受信情報は、受信したテスト信号の通信品質を示す通信指標と共に、対象装置を識別する識別情報を含んでいてもよい。
管理制御部23は、まずS140では、予め定められた複数の選択電力値のうちから1つを選択する。選択電力値とは、予め定められた電力値であって、対象装置へ送信する無線通信信号の出力電力値を決定する際の候補となる電力値である。複数の選択電力値は予めメモリ27に記憶されている。
管理制御部23は、続くS145では、無線通信部22を用いて、S140にて選択された選択電力値で末端装置X4にテスト信号を送信する。つまり、本実施形態では、筐体200の状態に変化が生じる毎に、テスト信号が送信される。
ここで、末端装置X4(すなわち、末端制御部43の応答部71)では、可変装置としての管理装置2からテスト信号が送信されたことをきっかけとして電力応答処理を開始する。
末端制御部43は、S201では、テスト信号を受信する。
末端制御部43は、続くS202では、受信したテスト信号に基づいて、BERを判定する。末端装置X4において、テスト信号に含まれるテストパタンはメモリ47に予め記憶されている。末端制御部43は、受信したテスト信号に含まれるテストパタンと、メモリ47に予め記憶されているテストパタン(すなわち、正しいテストパタン)との一致を確認し、BERを判定する。
末端制御部43は、S203では、受信情報を生成する。受信情報とは、S202にて判定されたBERを少なくとも含む情報である。末端制御部43は、無線通信部42を用いて、受信情報を含む無線通信信号であるテスト応答信号を管理装置2へ送信する。以上で、末端装置X4は、電力応答処理を終了する。
一方、管理制御部23は、S150では、対象装置としての末端装置X4から、受信情報を含むテスト応答信号を受信する。管理制御部23は、受信情報をメモリ27に記憶する。
管理制御部23は、続くS155では、対象装置である末端装置X4から送信された受信情報に含まれる通信指標(すなわち、BER)を取得し、通信指標が所定の範囲内であるときの対象装置への選択電力値を適用電力値として決定する。例えば、メモリ27には、指標閾値が予め記憶されている。指標閾値は、通信指標が許容範囲であるか否かを判定するための数値である。通信指標がBERである本実施形態では、指標閾値は、10-n(例えば、nは1以上の整数)に定められている。
管理制御部23は、BERが指標閾値未満である場合に、通信指標(すなわち、BER)が適切であると判定する。ここで、管理制御部23は、通信指標が適切でないと判定された場合に処理をS140へ移行させ、S140-S155の処理を繰り返す。つまり、管理制御部23は、通信指標が適切であると判定されるまで、電力値を変化させてテスト信号を末端装置X4へ送信する。一方、管理制御部23は、通信指標が適切であると判定された場合に、処理をS160へ移行させる。
管理制御部23は、S160では、通信指標が適切であると判定されたときにS140にて選択された選択電力値を適用電力値として決定する。
管理制御部23は、S170では、S160にて決定された適用電力値を、末端装置X4の適用電力値として設定する。管理制御部23は、末端装置X4と、決定された適用電力値とを対応づけて、メモリ27に記憶する。
管理制御部23は、S175では、通信システム100が備える全ての末端装置4について適用電力値を決定する処理を終了したか否かを判定する。ここで、管理制御部23は、全ての末端装置4について適用電力値を決定していない場合に処理をS130へ移行させ、S130-S175の処理を繰り返し実行する。一方、管理制御部23は、全ての末端装置4について適用電力値を決定した場合に、以上で本電力決定処理を終了する。
<管理処理と情報送信処理>
管理制御部23の電池管理部62が実行する管理処理と、末端制御部43の情報送信部73が実行する情報送信処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
管理制御部23は、管理処理を、予め定められた周期(すなわち、管理周期)で繰り返し実行する。
管理制御部23は、S310では、通信システム100が備える複数の末端装置4のうちから1つを選択する。以下では、選択された末端装置4を末端装置X4と記載する。
管理制御部23は、S320では、末端装置X4についてメモリ27に記憶されている適用電力値を取得し、該適用電力値で無線通信部22を用いて送信指示信号を送信する。送信指示信号とは、送信指示情報を含む無線通信信号である。送信指示情報とは、電池情報を送信させる指示を表す情報と、該指示を実行する対象となる末端装置X4を識別するための識別情報と、を少なくとも含む。
ここで、末端装置X4(すなわち、末端制御部43の応答部71)では、可変装置としての管理装置2から送信指示信号が送信されたことをきっかけとして情報送信処理を開始する。
末端装置X4の末端制御部43は、まずS410では、管理装置2から送信指示信号を受信する。
末端装置X4の末端制御部43は、続くS420では、メモリ47に記憶されている電池情報を取得する。ここでいう電池情報とは、電池情報取得部72によって直近に取得された電池情報であってメモリ47に記憶されている電池情報をいう。
末端装置X4の末端制御部43は、続くS430では、無線通信部42を用いて、送信応答信号を送信する。送信応答信号とは、末端装置X4が取得した電池情報を少なくとも含む無線通信信号である。本実施形態では、送信応答信号には、電池情報とともに、電池情報を取得した当該末端装置X4を識別するための識別情報が含まれている。そして、末端装置X4の末端制御部43は、以上で本情報送信処理を終了する。
一方、管理装置2の管理制御部23は、S330では、末端装置X4から送信応答信号を受信する。なお、上述のように本実施形態では、送信応答信号には、電池情報とともに、電池情報を取得した末端装置X4(すなわち、送信応答信号の送信元である末端装置4)の識別情報が含まれている。管理制御部23は、末端装置X4から受信した電池情報を、末端装置X4の識別情報と対応づけて、メモリ27に記憶する。
管理制御部23は、続くS340では、通信システム100が備える全ての末端装置4についてS310-S330の処理(すなわち、送信指示信号を送信して電池情報を送信させ、送信された電池情報をメモリ27に記憶する処理)を実行したか否かを判定する。
ここで、管理制御部23は、全ての末端装置4について上述の処理を実行していないと判定された場合に、処理をS310へ移行させる。そして、管理制御部23は、残りの末端装置4について、S310-S340の処理を繰り返す。
一方、管理制御部23は、全ての末端装置4について上述の処理を実行したと判定された場合に、本管理処理を終了する。この時点で、メモリ27には、通信システム100が備える全ての末端装置4から取得された電池情報が記憶されている。なお、本実施形態では、複数の末端装置4のそれぞれの識別情報と、電池情報と、が対応付けられてメモリ27に記憶される。
[1-3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)管理装置2及び末端装置4のうちの一方である可変装置(すなわち、本実施形態では管理装置2)は、電力決定部61と電池管理部62とを備える。電力決定部61は、取得された状態情報に基づいて筐体200の状態に変化が生じたと判定されたときに、可変装置の通信対象となる対象装置(すなわち、末端装置4)へ送信する無線通信信号の送信電力値を所定の通信品質を実現する適用電力値に決定する。電池管理部62は、無線通信部22に、対象装置へ適用電力値で無線通信信号(すなわち、送信指示信号)を送信させる。
筐体200の状態に変化が生じると、例えば振動や筐体200内に配置された物体の変化等により、筐体200内における電磁界強度の分布状態が変化し得る。筐体200内に配置された物体の変化には、物体の経年変化による形状の変化や、配置の変化等が含まれ得る。筐体200内における電磁界強度の分布状態が変化すると、筐体200内の定在波の分布が変化する。
ここで、仮に定在波の分布の節に無線通信装置が位置すると、該無線通信装置では電波の受信レベルが低下することにより通信品質が低下する状態が生じ得る。一方、仮に定在波の分布の腹に無線通信装置が位置すると、該無線通信装置では電波の受信レベルが飽和することにより通信品質が低下する状態が生じ得る。つまり、筐体200の状態に変化が生じると、通信品質が低下するおそれがある。
本実施形態では、筐体200の状態に変化が生じた場合に、管理装置2及び末端装置4のうちの一方から他方への送信電力値を適用電力値に決定し、該適用電力値で送信する。このため、筐体200の状態の変化による通信品質の低下を抑制することができる。
これにより、本実施形態では、管理装置2は、筐体200の状態に変化が生じた場合にも末端装置4に送信指示信号を受信させることが可能となるので、筐体200の状態に変化が生じた場合にも末端装置4から電池情報を取得することができる。この結果、管理装置2は、筐体200の状態に変化が生じたか否かに拘わらず、電池セル5の状態を継続して管理することができる。
(1b)状態情報は、特定状態であることを示す情報であってもよい。電力決定部61は、少なくとも取得した状態情報が特定状態であることを示す情報であるときに、筐体200の状態に変化が生じたと判定するように構成されてもよい。例えば、特定状態を筐体200内における電磁界強度分布が変化するおそれがある状態に適宜定めることにより、電磁界強度分布が変化するおそれがある状態となったときに適用電力値を決定することができる。
(1c)通信システム100は、車両V1に搭載されるシステムであってもよい。つまり、筐体200は車両V1に搭載された電池パックの筐体であってもよく、電池セル5は車両V1に用いられる充電池(例えば、組電池)であってもよい。状態情報は、車両V1のイグニションスイッチがオンされた状態を特定状態として示す情報であってもよい。電力決定部61は、少なくとも特定状態であって車両V1のイグニションスイッチがオンされた状態であるときに、筐体200の状態に変化が生じたと判定するように構成されてもよい。
イグニションスイッチがオンされた状態であるときは、種々の装置が作動を開始する為、車両V1内及び車両V1に搭載された筐体200内における電磁界強度分布が変化するおそれがあると考えられる。本実施形態では、イグニションスイッチがオンされる毎に適用電力値が決定されるので、通信品質の低下を抑制することができる。
(1d)状態情報は筐体200の状態を定量的に示す情報であってもよい。電力決定部61は、少なくとも状態情報と状態閾値との比較に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定するように構成されてもよい。例えば、状態閾値を、筐体200内における電磁界強度分布が変化し得るときの状態情報を表す値に適宜定めてもよい。筐体200の状態に変化が生じたことが数値的に判定されるので判定精度を向上させることができる。
(1e)状態情報は適用電力値を直近に決定した以降の経過時間(すなわち、設定経過時間)であってもよい。電力決定部61は、少なくとも設定経過時間が状態閾値(すなわち、時間閾値)以上となったときに、筐体200の状態に変化が生じたと判定するように構成されてもよい。時間閾値を適宜設定することにより、適用電力値を適切な時間間隔で更新することができる。
(1f)電力決定部61は、S145では、予め定められた実行条件が満たされた場合に対象装置(すなわち、末端装置X4)に、テスト信号を予め定められた複数の選択電力値で順に送信するように構成されてもよい。実行条件とは、予め定められた条件であって、該条件が満たされると適用電力値が決定されるという条件である。上述の実施形態では、筐体200の状態に変化が生じたことを実行条件とする。これにより、筐体200の状態に変化が生じる毎に、上述のようにテスト信号が送信され適用電力値が決定される。その時々の状態の変化に応じて適用電力値が決定されるので、通信品質の低下を抑制することができる。
電力決定部61は、S160では、対象装置から送信された受信情報に含まれる通信指標(すなわち、BER)が所定の範囲内であるときの選択電力値を適用電力値として決定するように構成されてもよい。そのときの適用電力値で無線通信信号が送信されるので、そのときの通信品質を保つことができる。
(1g)通信システム100は、管理装置2を可変装置として、末端装置4への送信電力値を適用電力値に決定する。仮に筐体200の状態が変化することによって管理装置2による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合には、管理装置2側で適用電力値を決定できるので、通信品質をより確実に保ち、管理装置2は対象装置に電池情報をより確実に送信させることができる。
なお、本実施形態において、管理装置2が可変装置に相当し、末端装置4が対象装置に相当する。管理制御部23が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部に相当する。S145がテスト送信部としての処理に相当し、S160がテスト決定部としての処理に相当する。
[1-4.変形例]
上述の第1実施形態では、管理装置2が可変装置であり、末端装置4が対象装置である例を説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。変形例を以下に示す。
<変形例1>
変形例1では、管理装置2が対象装置であり、末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、末端装置4が、管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するように構成されてもよい。仮に筐体200の状態が変化することによって末端装置4による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合には、末端装置4側で適用電力値を決定できるので、通信品質をより確実に保ち、管理装置2に電池情報をより確実に受信させることができる。
ここで、管理制御部23は、上述の電力決定部61に代えて、末端制御部43が備える応答部71と同様の構成(以下、管理制御部23が備える応答部という)を備える。すなわち、管理制御部23が備える図示しない応答部は、上述の応答処理と同様の処理を実行する。
一方、末端制御部43は、上述の応答部71に代えて、上述の管理制御部23が備える電力決定部61とほぼ同様の構成(以下、末端制御部43が備える電力決定部という)を備える。すなわち、末端制御部43が備える図示しない電力決定部は、上述の電力決定処理とほぼ同様の処理を実行する。
但し、通信システム100は複数の末端装置4を備えており、複数の末端制御部43が順に管理装置2への送信電力値を適用電力値に決定する点で、変形例1のそれぞれの末端制御部43が実行する電力決定処理は、上述の図5に示す電力決定処理と異なる。
以下、相違点を中心に、それぞれの処理を図7に示すフローチャートを用いて説明する。
末端制御部43は、図7に示す電力決定処理を、予め定められた周期で繰り返し実行する。末端制御部43は、S210-S220では、S110-S120と同様の処理を実行する。
末端制御部43は、S215及びS220によって筐体200の状態に変化が生じていないと判定されて移行するS225では、管理装置2についての適用電力値を、この時点でメモリ47に記憶されている適用電力値に設定し、以上で本処理を終了する。
末端制御部43は、S215及びS220によって筐体200に変化が生じている状態であると判定されて移行するS226では、末端装置番号nを取得する。末端装置番号nとは、通信システム100が備える複数の末端装置4それぞれに順に割り振られている番号である。例えば、末端装置4_1には末端装置番号として1(すなわち、n=1)が割り振られ、末端装置4_2には末端装置番号として2(すなわち、n=2)が割り振られ、という具合に、それぞれの末端装置4毎に末端装置番号nが予め割り振られている。なお、末端装置番号nは任意の末端装置4に順に割り振られてよい。予め割り振られている末端装置番号nは、メモリ47に予め記憶されている。
末端制御部43は、続くS227では、当該末端制御部43を備える自装置の末端装置番号nが1であるか否かを判定する。末端制御部43は、末端装置番号nが1である場合に処理をS240へ移行させ、末端装置番号nが1でない場合に処理をS228へ移行させる。
末端制御部43は、末端装置番号nが1でない場合に移行するS228では、更新番号yが自装置の末端装置番号nを示す更新指示を受信するまで待機する。末端制御部43は、該更新指示を受信すると処理をS240へ移行させる。更新指示とは、対象装置(すなわち、本変形例では管理装置2)への送信電力値を適用電力値に決定する処理(すなわち、S240以降の処理)を開始するための指示である。
なお、本変形例では、更新指示は、末端装置番号が更新番号y-1の末端装置4から送信される指示である。更新番号yとは、管理装置2への送信電力値を適用電力値に決定する処理を開始する末端装置4の末端装置番号を示す。
末端制御部43は、末端装置番号nが1である場合又は更新番号yが自装置の末端装置番号nを示す更新指示を受信した場合に移行するS240では、S140と同様に、予め定められた複数の選択電力値のうちから1つを選択する。複数の選択電力値は、S140でいう複数の選択電力値と一致していてもよいし異なっていてもよい。複数の選択電力値は、予めメモリ47に記憶されている。
末端制御部43は、続くS245では、無線通信部42を用いて、S240にて選択された選択電力値で管理装置2にテスト信号を送信する。
ここで、管理装置2(すなわち、管理制御部23)は、可変装置としての末端装置4からテスト信号が送信されたことをきっかけとして電力応答処理を開始する。
管理制御部23は、S101では、テスト信号を受信する。
管理制御部23は、続くS102では、受信したテスト信号に基づいて、BERを判定する。管理装置2において、上述のテストパタンはメモリ27に予め記憶されている。管理制御部23は、受信したテスト信号に含まれるテストパタンと、メモリ27に記憶されているテストパタン(すなわち、正しいテストパタン)との一致を確認し、BERを判定する。
管理制御部23は、S103では、無線通信部22を用いて、S102にて判定されたBERを少なくとも含む受信情報を生成し、受信情報を含む無線通信信号(以下、テスト応答信号)を末端装置4へ送信する。以上で、管理装置2は、電力応答処理を終了する。
一方、末端制御部43は、S250では、対象装置としての管理装置2から、受信情報を含むテスト応答信号を受信する。末端制御部43は、受信情報をメモリ47に記憶する。
末端制御部43は、続くS255では、対象装置である管理装置2から送信された受信情報に含まれる通信指標(すなわち、BER)を取得し、通信指標が所定の範囲内であるときの対象装置への送信電力値を適用電力値として決定する。例えば、メモリ47には、指標閾値が予め記憶されている。末端制御部43は、BERが指標閾値未満である場合に、通信指標が適切であると判定する。
ここで、末端制御部43は、通信指標が適切でないと判定された場合に処理をS240へ移行させ、S240-S255の処理を繰り返す。つまり、通信指標が適切であると判定されるまで、テスト信号を、送信電力値を変化させて管理装置2へ送信する。一方、末端制御部43は、通信指標が適切であると判定された場合に、処理をS260へ移行させる。
末端制御部43は、S260では、通信指標が適切であると判定されたときにS240にて選択された選択電力値を適用電力値として決定する。
末端制御部43は、S270では、S260にて決定された適用電力値を、管理装置2への適用電力値として設定する。つまり、末端制御部43は、管理装置2と、決定された適用電力値とを対応づけて、メモリ47に記憶する。
末端制御部43は、S285では、末端装置番号が更新番号y(すなわち、y=n+1)である末端装置4へ、更新番号yがn+1を示す更新指示を送信する。これにより、待機中である末端装置番号がyの末端装置4において、管理装置2への適用電力値を決定する処理(すなわち、S240以降の処理)が開始される。末端制御部43は、以上で、本電力決定処理を終了する。なお、通信システム100がm個の末端装置4を備える場合、末端装置番号がmである末端装置4では、上述の電力決定処理においてS285が削除されてもよい。
変形例1では、筐体200の状態に変化が生じたと判定されると、複数の末端装置4のうち末端装置番号nが1の末端装置4から順に、管理装置2への送信電力値を適用電力値に決定する処理が実行される。この結果、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって末端装置4による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
なお、本変形例において、管理装置2が対象装置に相当し、末端装置4が可変装置に相当する。末端制御部43が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部に相当する。S245がテスト送信部としての処理に相当し、S260がテスト決定部としての処理に相当する。
<変形例2>
変形例2では、管理装置2が可変装置であり、末端装置4が対象装置であり、且つ、管理装置2が対象装置であり、末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、管理装置2が末端装置4へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するとともに、末端装置4が管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するように構成されてもよい。
仮に筐体200の状態が変化することによって管理装置2及び末端装置4両方による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合には、管理装置2及び末端装置4それぞれで適用電力値を決定できる。これにより、通信品質をより確実に保ち、管理装置2に電池情報をより確実に受信させることができる。
例えば、変形例2では、管理装置2が適用電力値を決定し、続いて複数の末端装置4が順に適用電力値を決定するように構成されてもよい。
ここで、管理制御部23は、上述の電力決定部61と、変形例1で説明した管理制御部23が備える応答部と、を備える。但し、変形例2の管理装置2が実行する図8に示す電力決定処理は、続いて複数の末端装置4に順に適用電力値を決定させる点で、図5に示す処理とは異なる。なお、電力決定部61と、上述の管理制御部23が備える応答部とは、並列に処理を実行可能である。
一方、末端制御部43は、上述の応答部71と、変形例1で説明した末端制御部43が備える電力決定部と、を備える。但し、変形例2の末端制御部43が実行する図9に示す電力決定処理は、管理装置2に続いて適用電力値を決定する点で、図7に示す処理とは異なる。なお、応答部71と、上述の末端制御部43が備える電力決定部とは、並列に処理を実行可能である。
以下、相違点を中心に、それぞれの処理を図8、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
変形例2の管理制御部23が実行する図8に示す電力決定処理は、図5に示す電力決定処理と比較して、S180が追加されている点が異なる。
管理制御部23は、S110-S175では、図5に示す処理と同様の処理を実行する。つまり、管理制御部23は、全ての末端装置4について適用電力値を決定した後に、処理がS180へ移行される。
管理制御部23は、S180では、更新番号yが1を示す更新指示を、末端装置番号nが1である末端装置4へ送信する。これにより、後述するように、待機中である末端装置番号が1の末端装置4において、管理装置2への適用電力値を決定する処理が開始される。つまり、管理装置2によって適用電力値が決定された後に、続いて末端装置4によって適用電力値の決定が開始される。
変形例2の末端制御部43が実行する図9に示す電力決定処理は、図7に示す電力決定処理と比較して、S227が削除される点が異なる。つまり、末端制御部43は、S226にて末端装置番号を取得し、続いて処理をS228に移行させる。
末端制御部43は、S228では、更新番号yが自装置の末端装置番号nを示す更新指示(すなわち更新番号y=1)を受信するまで待機し、該更新指示を受信すると処理をS240へ移行させる。末端制御部43は、S240以降は、図7に示す処理と同様の処理を実行する。
この結果、本変形例では、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって管理装置2及び末端装置4両方による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
なお、本変形例において、管理装置2が可変装置に相当し、末端装置4が対象装置に相当する。この場合、管理制御部23が電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部に相当する。S145がテスト送信部としての処理に相当し、S160がテスト決定部としての処理に相当する。また、管理装置2が対象装置に相当し、末端装置4が可変装置に相当する。この場合、末端制御部43が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部に相当する。S245がテスト送信部としての処理に相当し、S260がテスト決定部としての処理に相当する。
<変形例3>
上述の変形例2では、管理装置2が適用電力値を決定し、続いて複数の末端装置4が順に適用電力値を決定するように構成されていた。但し、本開示はこれに限定されるものではない。変形例3では、複数の末端装置4が順に適用電力値を決定し、続いて管理装置2が適用電力値を決定するように構成されてもよい。これにより、変形例2と同様の効果を得ることができる。
この場合、末端装置4は、図8に示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。そして、例えば、通信システム100がm個の末端装置4を備える場合に、m番目の末端装置4は、S270に続く処理では、S285の処理に代えて、管理装置2へ更新指示を送信するように構成されてもよい。管理装置2は、例えば図5に示す電力決定処理において、S120にて肯定判定された後に、該更新指示を受信するまで待機し、該更新指示を受信したことをきっかけとして、処理をS130へ移行させ、適用電力値を決定する処理を開始してもよい。
[第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、管理装置2が可変装置であり、末端装置4が対象装置である。上述した第1実施形態では、特定状態(すなわち、イグニションがオンされた状態)であり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定し、テスト信号を送信して適用電力値を決定した。
これに対し、第2実施形態では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報が状態閾値以上となり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する点で、第1実施形態と相違する。また、第2実施形態では、後述する設定情報と該設定情報に対応付けられた学習電力値とを含む学習情報を用いて上述の適用電力値を決定する点で、第1実施形態と相違する。
本実施形態では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報として、車両V1の加速度を用いる。
[2-2.処理]
次に、第2実施形態の管理制御部23が、第1実施形態の電力決定処理(すなわち、図5)に代えて実行する電力決定処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、図10におけるS140-S160の処理は、図5におけるS140-S160の処理と同様であるため、説明を一部簡略化する。
管理制御部23は、はじめにS111では、状態情報を取得する。状態情報としては、筐体200の振動の大きさを示す情報及び設定経過時間が状態情報として取得される。本実施形態では、具体的には車両V1の加速度を示す情報が筐体200の振動の大きさを示す情報として取得される。
管理制御部23は、続くS116-S120では、状態情報に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定する。本実施形態では、筐体200の振動が相対的に大きい状態であり、且つ、設定経過時間が長い場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する。
管理制御部23は、まず、S116では、筐体200の振動が相対的に大きいか否かを判定する。具体的には、管理制御部23は、車両V1の加速度が予め定められた加速度閾値以上である場合に、筐体200の振動が相対的に大きいと判定する。管理制御部23は、車両V1の加速度が加速度閾値未満である場合に処理をS125へ移行させ、該加速度が加速度閾値以上である場合に処理をS120へ移行させる。
管理制御部23は、続くS120では、設定経過時間を取得し、設定経過時間が時間閾値以上であるか否かを判定する。管理制御部23は、設定経過時間が時間未満である場合に処理をS125へ移行させ、設定経過時間が時間閾値以上である場合に処理をS130へ移行させる。
管理制御部23は、筐体200の状態に変化が生じていないと判定されて移行するS125では、図5に示すS125と同様に処理を行う。つまり、管理制御部23は、複数の末端装置4のそれぞれについての適用電力値を、この時点でメモリ27に記憶されている適用電力値に設定し、以上で本処理を終了する。
管理制御部23は、筐体200の状態に変化が生じたと判定されて移行するS130では、通信システム100が備える複数の末端装置4のうちから1つを選択する。以下では、選択された末端装置4を末端装置X4と記載する。
管理制御部23は、続くS135では、末端装置X4の学習情報を取得する。学習情報とは、少なくとも1組の対応情報を備える情報をいう。対応情報とは、設定情報と、設定情報に対応づけられた学習電力値と、を少なくとも含む。設定情報とは、学習情報に含まれる、予め定められた数値を示す状態情報をいう。学習電力値とは、学習情報において、設定情報に対応付けられた予め定められた電力値である。本実施形態では、学習情報は複数組の対応情報を備える。
なお、本実施形態では、対応情報には、設定情報と学習電力値とに加えて、設定情報に対応づけられた学習電力値が決定された時間を示す情報が含まれる。学習情報は、末端装置4毎に設定されており、メモリ27に記憶されている。図11に、状態情報が車両V1の加速度である本実施形態の学習情報の例を示す。
管理制御部23は、続くS136では、筐体200の状態に変化が生じたと判定されたときに、S111で取得された状態情報が学習情報に含まれる選択情報に一致するか否かを判定する。選択情報とは、学習情報に含まれる複数の設定情報のうちの1つである。つまり、管理制御部23は、取得された状態情報が選択情報を含む所定範囲内に含まれる場合に、取得された状態情報と選択情報とが一致する、と判定する。管理制御部23は、一致すると判定した場合に処理をS165へ移行させ、一致しないと判定した場合に処理をS140へ移行させる。
管理制御部23は、S116にて取得された状態情報が学習情報が備える選択情報を含む所定範囲内に含まれない場合に移行するS140では、S140-S160にて、対象装置としての末端装置X4にテスト信号を予め定められた複数の選択電力値で順に送信し、適用電力値を決定する。
管理制御部23は、続くS161では、S160の結果に基づいて、新たな1組の対応情報を生成する。つまり、管理制御部23は、S111にて取得された状態情報である車両V1の加速度を新たな設定情報とし、S160にて決定された適用電力値を新たな学習電力値として、新たな1組の対応情報を生成する。そして、管理制御部23は、新たな対応情報をメモリ27に記憶されている学習情報に追加する。そして、新たな対応情報が追加された学習情報を新たな学習情報としてメモリ27に記憶する。これにより、学習情報に含まれる対応情報の数が増加する。
S111にて取得された状態情報である車両V1の加速度が、学習情報に含まれる設定情報のうちの1つである選択情報に一致する場合に移行するS165では、選択情報に対応する学習電力値を適用電力値として決定する。
管理制御部23は、S170では、S160又はS165にて決定された適用電力値を、末端装置X4の適用電力値として設定し、末端装置X4と決定された適用電力値とを対応づけてメモリ27に記憶する。
管理制御部23は、S175では、全ての末端装置4について適用電力値を決定していない場合に処理をS130へ移行させ、S130-S175の処理を繰り返し実行する。一方、管理制御部23は、全ての末端装置4について適用電力値を決定した場合に、以上で本電力決定処理を終了する。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果(1a)、(1d)、(1g)を得ることができ、さらに、以下の効果が得られる。
(2a)電力決定部61は、S111では、状態情報としての車両V1の加速度を取得する。電力決定部61は、S135では、少なくとも1組の対応情報を含む学習情報を取得する。電力決定部61は、S136では、筐体200の状態に変化が生じたと判定されたときに、取得された状態情報である上述の加速度が、学習情報に含まれる設定情報のうちの1つである選択情報を含む所定範囲内に含まれるか否かを判定する。
ここで、電力決定部61は、S165では、取得された状態情報が選択情報を含む所定範囲内に含まれるときに、選択情報に対応付けられた学習電力値を適用電力値として決定する。これにより、テスト信号を送信することなく学習情報に基づいて適用電力値が決定されるので、適用電力値を決定するための処理負荷を低減することができる。
一方、電力決定部61は、S140-S160では、筐体200の状態に変化が生じていると判定されたとき、取得された状態情報が選択情報を含む所定範囲内に含まれないことを上述の実行条件として、該実行条件が満たされる場合に、適用電力値を決定する。これにより、取得した状態情報に対応する学習電力値が学習情報に記憶されていなくても、適用電力値を決定することができる。
(2b)電力決定部61は、保存実行部としてのS161では、取得された状態情報が選択情報を含む所定範囲内に含まれない場合に、取得された状態情報とS140-S160にて決定された適用電力値とが対応付けられた情報を学習情報に追加する。そして、電力決定部61は、上述の情報が追加された学習情報を新たな学習情報としてメモリ27に保存するように構成されてもよい。これにより、学習情報を更新することができる。
(2c)筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定するための状態情報は、筐体200の振動の状態を定量的に示す情報であってもよい。筐体200の振動によって筐体200内における電磁界強度分布が変化し得る。筐体200の振動を定量的に示す情報を状態情報として用いることで、筐体200内の電磁界強度分布が変化するおそれがある状態を数値により精度よく判定することができる。
(2d)具体的には、筐体200は車両に搭載されており、状態情報は、車両V1の加速度であってもよい。電力決定部61は、車両V1の加速度が、状態閾値としての加速度閾値以上となったときに、筐体200の状態に変化が生じたと判定してもよい。車両V1の加速度が相対的に大きいと、筐体200内の種々の装置の配置が変化し、筐体200内における電磁界強度分布が変化するおそれがあると考えられる。本実施形態では、車両V1の加速度が相対的に大きいときに適用電力値が決定されるので、通信品質の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態において、管理装置2が可変装置に相当し、末端装置4が対象装置に相当する。管理制御部23が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部、状態取得部、対応情報取得部、対応判定部、選択決定部に相当する。S145がテスト送信部としての処理に相当し、S160がテスト決定部としての処理に相当する。S111が状態取得部としての処理に相当し、S135が対応情報取得部としての処理に相当し、S136が対応判定部としての処理に相当し、S165が選択決定部としての処理に相当する。
[2-4.変形例]
第2実施形態の変形例を以下に示す。
<変形例4>
変形例4では、第2実施形態において、上述の変形例1と同様に、第2実施形態の管理装置2が対象装置であり、第2実施形態の末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、複数の末端装置4が順に、管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を、学習情報に基づいて適用電力値に決定するように構成されてもよい。本変形例においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって末端装置4による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
本変形例の管理装置2(すなわち、管理制御部23)が実行する電力応答処理、及び本変形例の末端装置4(すなわち、末端制御部43)それぞれが実行する電力決定処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。なお以下では、図10のフローチャート(すなわち、第2実施形態の管理装置2による電力決定処理)及び図7のフローチャート(すなわち、第1実施形態の末端装置4による電力決定処理)との相違点を中心に説明する。
末端制御部43は、S211-S220では、図10のS111-S120と同様の処理を実行する。つまり、末端制御部43は、S211で車両V1の加速度が加速度閾値以上であると判定され、且つS220で設定経過時間が時間閾値以上であると判定された場合に、筐体200の状態に変化が生じていると判定する。
末端制御部43は、筐体200の状態に変化が生じていないと判定されて移行する225では、管理装置2についての適用電力値を、この時点でメモリ47に記憶されている適用電力値に設定し、以上で本処理を終了する。
末端制御部43は、筐体200の状態に変化が生じていると判定されて移行するS226-S228では、図7に示すS226-S228と同様の処理を行う。
末端制御部43は、続くS235では、管理装置2について設定された学習情報を取得する。学習情報は、メモリ47に記憶されている。
末端制御部43は、続くS236では、筐体200の状態に変化が生じたと判定されたときに、S111にて取得された状態情報(すなわち、車両V1の加速度)が、学習情報に含まれる設定情報のうちの1つである選択情報に一致するか否かを判定する。末端制御部43は、一致すると判定した場合に処理をS265へ移行させ、一致しないと判定した場合に処理をS240へ移行させる。
末端制御部43は、S240-S260では、図7に示すS240-S260と同様の処理を実行し、管理装置2の適用電力値を決定する。
末端制御部43は、続くS261では、S211にて取得された状態情報である車両V1の加速度と、S260にて決定された適用電力値と、を1組の新たな対応情報として、該対応情報をすでにメモリ47に記憶されている学習情報に追加する。そして、新たな対応情報が追加された学習情報を新たな学習情報としてメモリ47に記憶する。
末端制御部43は、S211にて取得された状態情報(すなわち、車両V1の加速度)が、学習情報に含まれる設定情報のうちの1つである選択情報に一致する場合に移行するS265では、選択情報に対応する学習電力値を適用電力値として決定する。
末端制御部43は、S270では、S260又はS265にて決定された適用電力値を、管理装置2についての適用電力値として設定し、管理装置2と決定された適用電力値とを対応づけてメモリ47に記憶する。
末端制御部43は、S285では、図7に示すS285と同様に、更新番号yがn+1を示す更新指示を、末端装置番号nがyである末端装置4へ送信する。そして、本変形例の末端制御部43は、以上で電力決定処理を終了する。
なお、本変形例において、管理装置2が対象装置に相当し、末端装置4が可変装置に相当する。末端制御部43が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部、状態取得部、対応情報取得部、対応判定部、選択決定部に相当する。S245がテスト送信部としての処理に相当し、S260がテスト決定部としての処理に相当する。S211が状態取得部としての処理に相当し、S235が対応情報取得部としての処理に相当し、S236が対応判定部としての処理に相当し、S265が選択決定部としての処理に相当する。
<変形例5>
変形例5では、第2実施形態において、上述の変形例2と同様に、管理装置2が可変装置であり、末端装置4が対象装置であり、且つ、管理装置2が対象装置であり、末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、学習情報に基づいて、管理装置2が末端装置4へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するとともに、末端装置4が管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するように構成されてもよい。
本変形例においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって管理装置2及び末端装置4両方による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
例えば、変形例5では、管理装置2が適用電力値を決定し、続いて複数の末端装置4が順に適用電力値を決定するように構成されてもよい。
本変形例の管理装置2(すなわち、管理制御部23)が実行する電力決定処理、及び本変形例の末端装置4(すなわち、末端制御部43)それぞれが実行する電力応答処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。また、本変形例の管理制御部23が実行する電力応答処理、及び本変形例の末端制御部43それぞれが実行する電力決定処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。
なお以下では、図10のフローチャート(すなわち、第2実施形態の管理装置2による電力決定処理)及び図12のフローチャート(すなわち、第2実施形態の変形例4の末端装置4による電力決定処理)との相違点を中心に説明する。
ここで、本変形例の管理制御部23が実行する図13に示す電力決定処理は、図10に示す電力決定処理と比較して、S180が追加されている点が異なる。図13に示すS180は、図8に示すS180と同様の処理である。
一方、本変形例の末端制御部43が実行する図14に示す電力決定処理は、図12に示すフローチャートに示す電力決定処理と比較して、S227が削除されている点が異なる。
これにより、管理装置2によって、末端装置4へ送信する無線通信信号の送信電力値が学習情報に基づいて適用電力値に決定されるとともに、末端装置4によって、管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値が学習情報に基づいて適用電力値に決定される。
<変形例6>
上述の変形例5では、管理装置2が学習情報に基づいて適用電力値を決定し、続いて複数の末端装置4が順に学習情報に基づいて適用電力値を決定するように構成されていた。但し、本開示はこれに限定されるものではない。変形例6では、複数の末端装置4が順に学習情報に基づいて適用電力値を決定し、続いて管理装置2が学習情報に基づいて適用電力値を決定するように構成されてもよい。
この場合、末端装置4が備える末端制御部43は、図12に示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。そして、例えば、通信システム100がm個の末端装置4を備える場合に、m番目の末端装置4は、S270に続く処理では、S285の処理に代えて、管理装置2へ更新指示を送信するように構成されてもよい。管理装置2は、例えば図10に示す電力決定処理において、S120にて肯定判定された後に該更新指示を受信するまで待機し、該更新指示を受信したことをきっかけとして、処理をS130へ移行させ、適用電力値を決定する処理を開始してもよい。
[3.第3実施形態]
[3-1.第2実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
上述の第2実施形態では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報として車両V1の加速度が用いられていた。そして、車両V1の加速度が加速度閾値以上となり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定した。
これに対し、第3実施形態では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報として、インバータの回転数を用いる点で、第2実施形態と相違する。そして、これに伴い、インバータの回転数が予め定められた回転数閾値以上となり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する点で、第2実施形態と相違する。
[3-2.処理]
次に、第3実施形態の管理制御部23が、第2実施形態の電力決定処理(すなわち、図10)に代えて実行する本実施形態の電力決定処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。なお、図15におけるS125-S175の処理は、図10におけるS125-S175の処理と同様であるため、説明を一部簡略化する。
管理制御部23は、はじめにS112では、状態情報を取得する。本実施形態では、筐体200の振動の大きさを示す情報及び設定経過時間が状態情報として取得される。具体的には、筐体200の振動の大きさを示す情報としては、インバータの回転数を示す情報が取得される。
管理制御部23は、続くS117-S120では、状態情報に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定する。本実施形態では、筐体200の振動が相対的に大きい状態であり、且つ、設定経過時間が長い場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する。
管理制御部23は、まず、S117では、筐体200の振動が相対的に大きいか否かを判定する。具体的には、管理制御部23は、インバータの回転数が予め定められた回転数閾値以上である場合に、筐体200の振動が相対的に大きいと判定する。管理制御部23は、インバータの回転数が回転数閾値未満である場合に処理をS125へ移行させ、該回転数が回転数閾値以上である場合に処理をS120へ移行させる。
管理制御部23は、続くS120では、設定経過時間を取得し、設定経過時間が時間閾値以上であるか否かを判定する。管理制御部23は、設定経過時間が時間未満である場合に処理をS125へ移行させ、設定経過時間が時間閾値以上である場合に処理をS130へ移行させる。
管理制御部23は、S125-S175では、図10におけるS125-S175と同様の処理を行う。
[3-3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果(1a)、(1d)、(1g)及び第2実施形態の効果(2a)-(2c)が得られ、さらに、以下の効果を得ることができる。
(3a)筐体200は車両V1に搭載されていてもよい。状態情報は、車両V1が備えるインバータの回転数を示す情報であってもよい。電力決定部61は、インバータの回転数が、状態閾値としての回転数閾値以上となったときに、筐体200に変化が生じたと判定してもよい。インバータの回転数が増加するに伴って、筐体200内における電磁界強度分布がより大きく変化すると考えられる。本実施形態では、インバータの回転数が相対的に増加したときに適用電力値が決定されるので、通信品質の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態において、管理装置2が可変装置に相当し、末端装置4が対象装置に相当する。管理制御部23が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部、状態取得部、対応情報取得部、対応判定部、選択決定部に相当する。S145がテスト送信部としての処理に相当し、S160がテスト決定部としての処理に相当する。S112が状態取得部としての処理に相当し、S135が対応情報取得部としての処理に相当し、S136が対応判定部としての処理に相当し、S165が選択決定部としての処理に相当する。
[3-4.変形例]
第3実施形態の変形例を以下に示す。
<変形例7>
変形例7では、上述の変形例4と同様に、第3実施形態の管理装置2が対象装置であり、第3実施形態の末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、複数の末端装置4が順に、管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を、学習情報に基づいて適用電力値に決定するように構成されてもよい。
但し、本変形例では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報として、インバータの回転数を用いる点で、変形例4と相違する。そして、これに伴い、インバータの回転数が予め定められた回転数閾値以上となり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する点で、変形例4と相違する。
例えば、本変形例の末端制御部43は、図16のフローチャートに示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。図16では、図12におけるS211がS212に置換され、図12におけるS216がS217に置換される。
本変形例においても、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって末端装置4による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
なお、本変形例において、管理装置2が対象装置に相当し、末端装置4が可変装置に相当する。末端制御部43が、電力決定部、送信指示部、テスト送信部、テスト決定部、状態取得部、対応情報取得部、対応判定部、選択決定部に相当する。S245がテスト送信部としての処理に相当し、S260がテスト決定部としての処理に相当する。S212が状態取得部としての処理に相当し、S235が対応情報取得部としての処理に相当し、S236が対応判定部としての処理に相当し、S265が選択決定部としての処理に相当する。
<変形例8>
変形例8では、第3実施形態において、上述の変形例5と同様に、管理装置2が可変装置であり、末端装置4が対象装置であり、且つ、管理装置2が対象装置であり、末端装置4が可変装置であってもよい。つまり、管理装置2が、末端装置4へ送信する無線通信信号の送信電力値を学習情報に基づいて適用電力値に決定するとともに、末端装置4が、管理装置2へ送信する無線通信信号の送信電力値を適用電力値に決定するように構成されてもよい。
但し、本変形例では、筐体200の振動を定量的に示す状態情報として、インバータの回転数を用いる点で、変形例5と相違する。そして、これに伴い、インバータの回転数が予め定められた回転数閾値以上となり、且つ、設定経過時間が時間閾値以上となった場合に、筐体200の状態に変化が生じたと判定する点で、変形例5と相違する。
例えば、本変形例の管理制御部23は、図17に示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。図17に示す電力決定処理は図12に示す電力決定処理とほぼ同様である。但し、図17では、図12に示す「加速度」が「インバータ回転数」に置換され、「加速度閾値」が「回転数閾値」に置換される。また例えば、本変形例の末端制御部43は、図18に示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。図18に示す電力決定処理は図14に示す電力決定処理とほぼ同様である。但し、図18では、図14に示す「加速度」が「インバータ回転数」に置換され、「加速度閾値」が「回転数閾値」に置換される。
本変形例においても、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。特に筐体200の状態が変化することによって管理装置2及び末端装置4両方による無線通信信号の送信特性により影響が生じる場合に、有効である。
<変形例9>
変形例8では、管理装置2が学習情報に基づいて適用電力値を決定し、続いて複数の末端装置4が順に学習情報に基づいて適用電力値を決定するように構成されていた。但し、本開示はこれに限定されるものではない。変形例9では、複数の末端装置4が順に学習情報に基づいて適用電力値を決定し、続いて管理装置2が学習情報に基づいて適用電力値を決定するように構成されてもよい。
この場合、末端装置4は、図18に示す電力決定処理を実行するように構成されてもよい。そして、例えば、通信システム100がm個の末端装置4を備える場合に、m番目の末端装置4は、S270に続く処理では、S285の処理に代えて、管理装置2へ更新指示を送信するように構成されてもよい。管理装置2は、例えば図17に示す電力決定処理において、S120にて肯定判定された後に該更新指示を受信するまで待機し、該更新指示を受信したことをきっかけとして、処理をS130へ移行させ、適用電力値を決定する処理を開始してもよい。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)電力決定処理において、複数の選択電力値のうち、通信品質が最も良いときの選択電力値が適用電力値に決定されてもよい。通信品質が最も良いときには、例えば、BERが最も小さいとき、が含まれる。
(4b)テスト信号は、少なくともテスト信号の受信強度を対象装置に送信させるための無線通信信号であってもよい。
例えば、対象装置は、受信した無線通信信号(すなわち、テスト信号)の受信強度を測定し、該受信強度を含む受信情報を示す無線通信信号(すなわち、テスト応答信号)を可変装置へ送信してもよい。つまり、上述のテスト応答信号には、テスト信号の受信強度が含まれていればよく、BERの判定結果は含まれていなくてもよい。
可変装置は、例えば図19に示すような、予め実験等により取得された複数の所定の受信強度とBERとの対応関係に基づいて、対象装置から送信された受信強度に対応するBERを特定するように構成されてもよい。該対応関係を示す情報は、可変装置が備えるメモリに記憶されていてもよい。これにより、対象装置において、BERの判定を行うための処理負荷を軽減することができる。
(4c)例えば上述の実施形態では、可変装置は、電力決定処理において、2つの状態情報に基づいて筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定するように構成された。但し、本開示はこれに限定されない。可変装置は、電力決定処理において、少なくとも1つの状態情報に基づいて、筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定するように構成されてよい。
つまり、可変装置は、電力決定処理において、1つの状態情報に基づいて筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定してもよいし、3以上の複数の状態情報に基づいて筐体200の状態に変化が生じたか否かを判定してもよい。また、異なる状態情報に基づいて適用電力値を決定する複数の電力決定処理が並列で実行されてもよい。
(4d)例えば図20に示すように、通信システム101は、1つの管理装置2と複数の末端装置4とを備え、複数の末端装置4は、と少なくとも1つの末端装置4を含む複数のグループを形成していてもよい。そして、管理装置2は、グループ毎に異なる周波数帯を用いて、グループに含まれる末端装置4との間で無線通信を行うように構成されてもよい。例えば図20では、複数のグループは、第1のグループaと第2のグループbとを備える。管理装置2と第1のグループaに含まれる末端装置4とは第1の周波数帯F1で無線通信を行い、管理装置2と第2のグループbに含まれる末端装置4とは第2の周波数帯F2で無線通信を行ってもよい。
この場合、可変装置は、電力決定処理においてテスト信号を送信するときは、対象装置となる末端装置4が用いる周波数帯の無線通信信号を選択電力値で送信し、適用電力値を決定するように構成され得る。末端装置4の識別番号と末端装置4それぞれが用いる周波数帯との対応を示す情報は、予め可変装置が備えるメモリに記憶される。
これにより、通信システム101にて複数の周波数帯を用いて末端装置4と通信を行う場合にも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(4e)上述の実施形態では、通信システム100は車両V1に搭載されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、通信システム100は、車両V1以外の種々の装置に搭載されてもよいし、種々の装置と接続されて用いられてもよい。
(4f)本開示に記載の管理制御部23、末端制御部43及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の管理制御部23、末端制御部43及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の管理制御部23、末端制御部43及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。管理制御部23、末端制御部43に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(4g)上述の実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上述の実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上述の実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上述の実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4h)上述した管理制御部23、末端制御部43、CPU26、CPU46、管理装置2、末端装置4、電池モジュール3、及び通信システム100、通信システム101の他、管理制御部23、末端制御部43を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、通信方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1 通信システム、2 管理装置、4 末端装置、22 無線通信部、27 メモリ、42 無線通信部、47 メモリ。

Claims (12)

  1. 通信システム(100)であって、
    前記通信システムは、無縁通信を行う少なくとも1つの管理装置(2)と、少なくとも1つの電池に関する情報を取得し少なくとも1つの前記管理装置と無線通信を行う複数の末端装置(4)と、を備え、
    前記管理装置及び末端装置のうちの一方である可変装置は、
    前記通信システムを含む筐体の状態を示す少なくとも1つの状態情報を取得し、取得された状態情報に基づいて前記筐体の状態に変化が生じたか否かを判定し、前記筐体の状態に変化が生じたと判定されたときに、前記管理装置及び前記末端装置のうちの他方の装置であって前記可変装置の通信対象となる対象装置へ送信する無線通信信号の送信電力値を所定の通信品質を実現する適用電力値に決定するように構成された電力決定部(61)と、
    前記可変装置が備える無線通信装置に、前記対象装置へ前記適用電力値で無線通信信号を送信させるように構成された送信指示部(62)と、
    を備える通信システム。
  2. 通信システム(100)であって、
    前記通信システムは、無縁通信を行う少なくとも1つの管理装置(2)と、少なくとも1つの電池に関する情報を取得し少なくとも1つの前記管理装置と無線通信を行う複数の末端装置(4)と、を備え、
    前記管理装置及び末端装置のうちの一方である可変装置は、
    前記通信システムを含む筐体の状態を示す少なくとも1つの状態情報を取得し、取得された状態情報に基づいて前記筐体の状態に変化が生じたか否かを判定し、前記筐体の状態に変化が生じたと判定されたときに、前記管理装置及び前記末端装置のうちの他方の装置であって前記可変装置の通信対象となる対象装置へ送信する無線通信信号の送信電力値を所定の通信品質を実現する適用電力値に決定するように構成された電力決定部(61)と、
    前記可変装置が備える無線通信装置に、前記対象装置へ前記適用電力値で無線通信信号を送信させるように構成された送信指示部(62)と、
    を備え、
    前記状態情報は前記筐体の状態を定量的に示す情報であり、
    前記電力決定部は、
    予め定められた数値を示す前記状態情報である設定情報と前記設定情報に対応付けられた予め定められた電力値である学習電力値とを含む少なくとも1組の学習情報を取得するように構成された対応情報取得部(S135)と、
    前記取得された状態情報が前記学習情報に含まれないことを実行条件として、前記実行条件が満たされた場合に、前記対象装置に、予め定められたテスト信号を送信するように構成されたテスト送信部(S145)と、
    前記実行条件が満たされた場合に送信された前記テスト信号を受信した前記対象装置から送信された受信情報に基づいて、前記適用電力値を決定するように構成されたテスト決定部(S160)と、
    を備える、通信システム。
  3. 請求項2に記載に通信システムであって、
    前記テスト送信部は、前記取得された状態情報が前記学習情報に含まれる前記設定情報を含む所定範囲内に含まれないことを、前記取得された状態情報が学習情報に含まれないこと、とする
    通信システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信システムであって、
    前記テスト送信部は、前記実行条件が満たされた場合に、前記対象装置であって受信した前記テスト信号に従って前記テスト信号の通信品質を定量的に示す通信指標を生成して前記通信指標を少なくとも含む受信情報を送信する前記対象装置に、前記テスト信号を予め定められた複数の選択電力値で順に送信するように構成され、
    前記テスト決定部は、前記対象装置から送信された前記受信情報に含まれる前記通信指標を取得し、前記通信指標が所定の範囲内であるときの前記選択電力値を前記適用電力値として決定する
    通信システム。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記電力決定部は、
    前記状態情報を取得するように構成された状態取得部(S111)と、
    前記筐体の状態に変化が生じたと判定されたときに、取得された前記状態情報が、前記学習情報に含まれる前記設定情報のうちの1つである選択情報を含む所定範囲内に含まれるか否かを判定するように構成された対応判定部(S136)と、
    前記取得された状態情報が前記選択情報を含む所定範囲内に含まれるときに、前記選択情報に対応付けられた前記学習電力値を前記適用電力値として決定するように構成された選択決定部(S165)と、
    を更に備える、通信システム。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記電力決定部は、少なくとも前記状態情報と予め定められた状態閾値との比較に基づいて前記筐体の状態に変化が生じたか否かを判定するように構成された、
    通信システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記状態情報は前記筐体の振動を定量的に示す情報である
    通信システム。
  8. 請求項に記載の通信システムであって、
    前記筐体は車両に搭載されており、
    前記状態情報は、前記車両の加速度であり、
    前記電力決定部は、少なくとも前記車両の加速度が前記状態閾値であって予め定められた前記車両の加速度である加速度閾値以上となったときに、前記筐体の状態に変化が生じたと判定する
    通信システム。
  9. 請求項又は請求項に記載の通信システムであって、
    前記筐体は車両に搭載されており、
    前記状態情報は、前記車両が備えるインバータの回転数であり、
    前記電力決定部は、少なくとも前記インバータの回転数が前記状態閾値であって予め定められた前記インバータの回転数である回転数閾値以上となったときに、前記筐体の状態に変化が生じたと判定する
    通信システム。
  10. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記状態情報は、前記適用電力値を直近に決定した以降の経過時間であり、
    前記電力決定部は、少なくとも前記経過時間が前記状態閾値であって予め定められた時間である時間閾値以上となったときに、前記筐体の状態に変化が生じたと判定する
    通信システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記状態情報は、予め定められた特定状態であることを示す情報であり、
    前記電力決定部は、少なくとも前記状態情報が前記特定状態であることを示す情報であるときに、前記筐体の状態に変化が生じたと判定するように構成された
    通信システム。
  12. 請求項11に記載の通信システムであって、
    前記筐体は車両に搭載されており、
    前記状態情報は、前記車両のイグニションスイッチがオンされた状態を前記特定状態として示す情報であり、
    前記電力決定部は、少なくとも前記特定状態であって前記車両のイグニションスイッチがオンされた状態であるときに、前記筐体の状態に変化が生じたと判定する
    通信システム。
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