JP5841462B2 - ゲートウェイ無線通信装置、無線通信システム、及び通信制御方法 - Google Patents

ゲートウェイ無線通信装置、無線通信システム、及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゲートウェイ無線通信装置、無線通信システム、及び通信制御方法に関する。
設置容易性、低コスト、運用容易性という観点から無線通信に対する需要が高まっている。特に、産業分野では、従来有線での接続によるケーブル設置工数やコスト面での課題を解決し、かつ移動性や取り扱いやすさを兼ね備えた無線通信に対する期待は高い。
しかし、産業用途特有の高度な要求の前に、産業分野への無線の普及はあまり進んでいないのが現状である。そのため無線通信固有の問題を解決し、有線通信と同等以上の信頼性を確保することが必要になる。
これに対し、例えば特許文献1は、信頼性を向上させるための技術として、無線通信環境の変化に追従して信頼性の高い通信を維持するための通信設定に変更しながら通信を行う手法についての開示している。
また、非特許文献1は、時分割多重方式(TDMA: Time Division Multiple Access)を用いて、システム内の他の無線機からの電波干渉を回避すると共に、周波数ホッピングで通信周波数を毎回ランダムに変更しながら通信を行い、電波干渉発生率を下げた通信を可能にする方式について開示している。
特開2011−9975
ISA100.11a標準規格
上述のような従来の無線通信技術では、他の無線方式からの干渉や機器等からのノイズの影響により通信途絶が生じた際に、通信環境に追従して通信周波数設定を変更する手法で通信途絶を回避し信頼性の確保を行っている。
しかしながら、上述のような従来の無線通信技術では、通信品質を測定し、通信品質についての十分な統計情報が蓄積するまでは通信周波数設定を変更することができず、周波数設定に遅延が発生するだけでなく、通信データ伝送自体にも遅延が発生してしまう。
また、従来の無線通信では電波干渉の発生により受信応答(Ack)が消失し、1つの無線局の送信キュー内に複数の宛先へのパケットが溜まってしまうと、Ackを受信して送信キューから削除されるまで同一宛先あてパケットの送信が終了しない。このため、通信データの伝送遅延が発生するという課題がある。
さらに、従来の無線通信技術では、各パケット送信直前に通信周波数の電波使用状況をチェック(キャリアセンス)し、パケットの競合による通信途絶を回避している。ところが、複数の無線局が同じタイムスロットにおいて同じ周波数で通信を行うことで通信失敗時に発生する再送遅延時間を短縮するシェアドスロット方式とキャリアセンスを用いたとしてもシステム内パケット競合を完全に回避することができない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、通信データの伝送の遅延発生を防止する技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明によるゲート無線通信装置は、時分割多重アクセス及びチャネルホッピングを実行して複数の無線通信装置と通信するが、データ取得タイミングと次のデータ取得タイミングとの間の期間を1サイクルとして、当該サイクル毎に、(i)複数の無線通信装置から通信データを取得するための通信データ取得処理と、(ii)複数の無線通信装置における通信品質を計測するための通信品質計測処理と、(iii)複数の無線通信装置において計測されたそれぞれの通信品質データを取得するための通信品質データ取得処理と、(iv)通信品質データ取得処理によって取得した通信品質データに基づいて、ホッピング周波数を変更するチャネル切替処理と、を実行する。また、通信データ取得処理、通信品質計測処理、通信品質データ取得処理、及びチャネル切替処理は、1サイクルにおいて、それぞれの処理に設定された制限時間に基づいて、順次切り替えられながら、実行される。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本発明の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本発明によれば、通信データを伝送する際に発生しうる遅延を効果的に防止することができるようになる。
本発明の無線通信システムの概略構成例を示す図である。 第1無線局1の概略構成例を示す図である。 第2及び第3無線局の概略構成例を示す図である。 第1無線局1のルーティングテーブル例を示す図である。 ホッピングパターンテーブル例を示す図である。 スーパーフレームテーブル例を示す図である。 タイムスロット内の構成例を示す図である。 第1乃至第3無線局間で実行されるメッセージ送受信処理を説明するためのシーケンス図 本発明によるマルチホップ通信の方式を示す図である。 通信データ取得手順901及び通信品質データ取得手順903におけるメッセージ送受信処理のシーケンスを説明するための図である。 通信データ取得手順及び通信品質データ取得手順における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。 通信品質取得手順における通信品質取得処理のシーケンスを説明するための図である。 通信品質計測手順902における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。 通信品質計測手順902における第2無線局10の動作を説明するためのフローチャートである。 各チャネルの干渉発生率の例を示す図である。 チャネル切替手順904におけるメッセージ処理シーケンスを説明するためのフローチャートである。 チャネル切替手順904における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。 図17におけるチャネルch切替判断ルーチン(S1202)の詳細を説明するためのフローチャートである。 第1無線局1が作成するチャネル毎の通信品質表の例を示す図である。 段階的閾値判定の概念を説明するための図である。 通信品質が劣悪時のチャネル毎の通信品質表の例を示す図である。 第3の実施形態によるスーパーフレームの構造例を示す図である。 第4の実施形態における無線通信システムの概略構成例を示す図である。 チャネルの分類例を示す図である。 第4の実施形態によるホッピングパターン構成例を示す図である。 シェアドスロットを説明するための図である。 第5及び第6の実施形態におけるメッセージ送受信シーケンスを説明するための図である。 スーパーフレームテーブルをシェアする第2通信局10A及びと第2無線局10Bのタイムスロットの構成例を示す図である。 第6の実施形態による、に送信キュー103の設定例を示す図である。 送信キューが保持するパケット管理表の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
更に、本発明の実施形態は、後述されるように、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
なお、以後の説明では「テーブル」形式によって本発明の各情報について説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「テーブル」、「リスト」、「DB」、「キュー」等について単に「情報」と呼ぶことがある。
以下では、「制御部(プロセッサということもできる)」を主語(動作主体)として本発明の実施形態における各処理について説明を行うことがあるが、プロセッサはメモリ及び通信ポート(通信制御装置)を用いながら所定の処理(フローチャートに対応するプログラム)を実行するため、各処理(プログラム)を主語とした説明としてもよい。
(1)第1の実施形態
<マルチホップ無線通信システムの概要>
図1は、本発明の実施形態による、アドホックネットワークにおけるマルチホップ無線通信システムの概要を示す図である。
当該マルチホップ無線通信システムは、データ要求コマンドを送信する第1無線局1と、データ要求コマンドに応じてデータ送信を行う第3無線局100A乃至Cと、データ要求コマンド及びデータを第3無線局100A乃至C及び第1無線局1に中継し、また自身の持つデータを第1無線局1に送信する第2無線局10A乃至Bと、を有している。
ここでは説明の簡略化のために、第2及び第3無線局の数をそれぞれ2台及び3台としているが、構成する各機器の台数に制限はない。また、マルチホップ数に関しても制限はない。本発明の実施形態では、説明の重複を避けるために第3無線局100宛のデータ要求に対し第2無線局10は中継機として機能している例を示しているが、第2無線局10宛のデータ要求の場合はセンサデータを送信する端末として機能する。
<第1無線局の概略構成>
図2は、第1無線局(第1の無線装置、基地局、或いはゲートウェイ装置とも言う)1の概略構成例を示す図である。第1無線局1は、アンテナ101と、送受信機102と、送信キュー103を含む制御部(プロセッサ)104と、ルーティングテーブル105と、ホッピングテーブル106と、スーパーフレームテーブル107と、外部装置インターフェース(IF)108と、を有する。
制御部(プロセッサ)104は、通信品質管理及びパケット送受信管理を行い、パケット生成タイミングになると、第2及び第3無線局10及び100宛にデータ要求パケットを生成する。また、制御部104は、生成したパケットを送信キュー103に蓄積する。そして、制御部104は、スーパーフレームテーブル107に記述されたタイミングに従って、ホッピングテーブル106に記載の周波数を用い、ルーティングテーブル105に記述されている宛先に対するパケットとして送受信機102及びアンテナ101を介して無線送信する。なお、ここで、スーパーフレームは、図6のような複数のタイムスロットから構成される通信の周期単位を示す情報である。また、後述するルーティングテーブル105、ホッピングテーブル106、及びスーパーフレームテーブル107は、制御部104により書き換えることができる。
さらに、制御部104は、外部装置IF108を介して、PC等の外部装置に対して、受信データを送信したり、外部装置から自身(制御部104)のパラメータを書き換えたりすることができる。
<第2及び第3の無線局の概略構成>
図3は、第2及び第3無線局10A乃至B及び100A乃至Cの概略構成例を示す図である。第2及び第3無線局10A乃至B及び100A乃至Cはそれぞれ、アンテナ201と、送受信機202と、送信キュー203を含む制御部(プロセッサ)204と、ルーティングテーブル205と、ホッピングテーブル206と、スーパーフレームテーブル207と、センサインターフェース(IF)208と、センサ209と、を有する。
センサ(画像センサ(CCD等)、温度センサ、湿度センサ、角速度センサ、加速度センサ等)209よって取得されたセンサデータは、センサIF208を介して制御部204内の送信キュー203に入力される。
制御部204は、アンテナ201及び送受信機202より、第1無線局1或いは第2無線局10A乃至B(第3無線局100A乃至Cの制御部204の場合)からのデータ要求コマンドを受信すると、後述のルーティングテーブル205、ホッピングテーブル206、及びスーパーフレームテーブル207を参照し、送信キュー203内のパケットを送受信機202及びアンテナ201を介して、要求先の無線局に送信する。なお、制御部204は、アンテナ201及び送受信機202が受信する第1無線局1からの切替コマンドに応答して、ルーティングテーブル205、ホッピングテーブル206、及びスーパーフレームテーブル207を書き換えることができるようになっている。
<ルーティングテーブルの構成>
図4は、第1無線局1が保持するルーティングテーブル105の構成例を示す図である。ルーティングテーブル105は、パケットの宛先401と転送先402の情報を保持している。パケットの宛先401は、所望のパケットを伝送する最終目的地(無線局)の情報を示し、パケットの転送先402は、当該所望のパケットを直接伝送する先(無線局)の情報を示している。転送先402に伝送されたパケットは、そこを経由して最終目的地である宛先401に伝送される。
当該テーブルを保持する無線局は、宛先から次に送信すべき転送先を判断し、転送先宛にパケット送信することで正しい経路で宛先へパケットを伝送することができるようになっている。
なお、第2無線局及び第3無線局が保持するルーティングテーブル205についても図4と同様に宛先と転送先のアドレス等の情報で構成されている。
<ホッピングパターンテーブルの構成>
図5は、ホッピングパターンテーブル106及び206の構成例を示す図である。ホッピングパターンテーブル106及び206は、タイムスロット毎に用いるチャネル番号の情報を保持しており、このチャネル番号(ホッピング周波数)の情報は、後述のように、第1無線局1によって適宜書き換えられるようになっている。
各無線局は、送信先或いは受信先との間で設定されたホッピングパターンテーブルを参照し、タイムスロットごとにチャネルを変更しながら、送受信に割り当てられたタイムスロットになると、そのタイムスロットで定められたチャネルで送受信を行う。
図5の例は、IEEE802.15.4規格で定められた2.4GHz帯のch11−25を使用する場合を前提として例示しているが、チャネル番号そのものでなくても、通信周波数と対応可能な指標であればよい。
<スーパーフレームテーブルの構成>
図6は、スーパーフレームテーブル107及び207の構成例を示す図である。スーパーフレームテーブル107及び207は、タイムスロット番号601と、チャネル番号602と、送受信リンク603と、を構成情報として含んでおり、送受信リンクの繰り返し単位を表している。なお、図6の例では、23タイムスロットが1つのスーパーフレームとして構成されることが示されているが、タイムスロット数は適宜設定可能である。
チャネル番号602は、図5に例示されるホッピングパターンを周期的に繰り返すことでスーパーフレーム内の各タイムスロット番号601に割り当てられている。
送受信リンク603は、送信リンク701及び受信リンク702に割り当てられたタイムスロットにおいて、割り当てられたチャネルを用いて送信及び受信を行うことを示している。
<タイムスロットの構造>
図7は、各タイムスロットの構成例を示す図である。タイムスロットは10ms程度を想定しており、送信リンク701の場合と受信リンク702の場合で構成が異なる。
送信リンク701の場合は、無線局は、データ送信704の前に必ずキャリアセンス703を行い、通信周波数の電波の存在をチェックする。ここで、キャリアセンスとは、周囲の無線局が同じチャネルの電波を出しているか否かチェックする動作である。
検出した電波の強度がある閾値を超えると、当該無線局は、当該チャネルで、当該タイムスロットにおいて送信予定のデータ送信704を回避する。一方、電波強度が閾値以内であれば、無線局は、キャリアセンス703に続いてデータ送信704を行い、次いで応答受信705に備える。
受信リンク702の場合は、無線局は、データ受信706を行った後、応答送信707を行う。
ここで、送信リンク701においては、無線局は、送信タイムスロットが来る度に、キャリアセンス703を実行し、式(1)によって定義される干渉発生率を累計しながら通信を行う。
干渉発生率=キャリアセンスにより送信を回避した回数/送信試行回数・・・(1)
干渉発生率は、各無線局の通信チャネルごとの値であり、各無線局の制御部104に蓄積され、通信機会ごとに更新される。つまり、干渉発生率は、無線局の数×チャネル数分の情報として蓄積される。
なお、本実施形態では、通信品質の指標として式(1)で定義される干渉発生率を例示しているが、例えば受信電波強度や誤り訂正実行回数、通信断絶回数、パケット損失率など他の指標でも良い。
<メッセージ送受信処理>
図8は、第1無線局1、第2無線局10及び第3無線局100の間で実行されるメッセージ送受信処理を説明するためのシーケンスフローである。
第1無線局1は、第3無線局100宛データ要求を第2無線局10に送信する(シーケンス801)。100宛データ要求受信した第2無線局10は、ルーティングテーブル205に従い、第3無線局100宛データ要求を送信する(シーケンス802)。
100宛データ要求を受信した第3無線局100は、第1無線局宛にセンサデータを応答として送信する(シーケンス803)。
第3無線局100から応答を受信した第2無線局10は、第1無線局1宛に当該センサデータを中継する(シーケンス804)。
各データ要求(シーケンス801及び802)及びセンサデータ(シーケンス803及び804)を受信した無線局は、その都度応答(Ack)を当該要求やセンサデータの送信元に対して返信する(シーケンス805、806、807、及び808)。
各無線局は、Ackを受信することにより、送信キュー103や203から当該パケットを消去する。
このように、ゲートウェイ無線局(第1無線局)が、中継無線局(例えば、第2無線局10)を介して宛先無線局(例えば、第3無線局)と通信することにより、より遠くの無線局にアクセスしてデータを取得することができるようになる。なお、中継無線局は1つに限られるものではなく、複数の無線局を中継して、宛先無線局にアクセスするようにしても良い。
<マルチホップ通信>
図9は、本発明によるマルチホップ通信の方式を示す図である。当該マルチホップ通信では、アプリケーションに応じたデータ取得周期(サイクル)に合わせて通信期間を4つに分け、それぞれ通信データ取得手順901、通信品質計測手順902、通信品質データ取得手順903、チャネル切替手順904としている。そして、第1無線局と、第2及び第3無線局はそれぞれ協働しながら、1回のデータ取得タイミングにおいて、これらの手順を1セットの処理として連続的に実行するようにしている。しかも、各手順の実行時間(制限時間)はT(s)に制限されている。なお、この実行時間Tは、可変時間として設定しても良い。つまり、各手順に対して異なる実行時間を設定しても良いし、処理開始時は各手順で同一の実行時間を設定しておき、データの取得状況に応じて(取得や処理が進んでいる手順は短く設定し、取得や処理が遅れている手順には長い時間を割り当てる)可変制御するようにしても良い。ただし、この場合でも4つの手順の実行時間の合計は一定(4T)に保つことが望ましい。また、通信品質データ取得手順903およびチャネル切替手順904を定められたサイクル数ごと(例えば、数10サイクル)に一度実行し通信品質データを十分に蓄積してもよい。この場合は通信品質データ取得手順の実行直後(チャネル切替手順904の直前)に第1無線局以外の無線局は、第1無線局が取得した通信品質データをメモリから削除することで初期化する。これにより任意の期間における電波状況から通信チャネルを設定できる。
通信データ取得手順901では、主にセンサデータ等の送受信が行われる。通信品質計測手順902では、当該通信環境におけるチャネルごとの前述の干渉発生率が無線局ごとに測定される。通信品質データ取得手順903では、各無線局が測定した通信品質データを第1無線局1が収集する。チャネル切替手順904では、第1無線局1が通信品質データ取得手順903で取得したチャネル情報を基に干渉の少ないチャネルだけから構成されるホッピングパターンを作成し、各無線局に新ホッピングパターンへの変更を指示する。上述のように、各手順には制限時間T905が設けられている。これにより、各手順が終了していなくとも次の手順に進むため、各手順の遅延が他の手順の遅延に影響を及ぼさなくなるため、周期的に安定したデータ取得実行が可能になる。
ここで、Tの値は一例として数秒程度(4sなど)を想定しており、図6のスーパーフレームのタイムスケールの例である250msに比べて大きな値であり、時間T内に10〜20個程度のスーパーフレームが格納されることを想定している。
<通信データ取得手順及び通信品質データ取得手順のシーケンス>
図10は、通信データ取得手順901及び通信品質データ取得手順903におけるメッセージ送受信処理のシーケンスを説明するための図である。説明の簡略化のため、図10では第1無線局1と第2無線局10のメッセージフローを示しているが、第3無線局100を含めてマルチホップを行った場合も同様の説明で代用できる。図10における「データ」とは通信データまたは通信品質データのことを意味する。
図10では、第1無線局1が通信手順開始1005(前の手順(図9の例では、チャネル切替手順904)の終了)を判断し、第2無線局に対しデータ要求を送信する(シーケンス1001)。
第2無線局10は、第1無線局1からのデータ要求を受信すると、即座に応答を返し(シーケンス1003)、第1無線局1への送信リンクでデータを送信する(シーケンス1002)。
第1無線局1は、第2無線局10からデータを受信すると、即座に応答を送信する(シーケンス1004)。
通信手順開始1005から制限時間T905が経過すると、通信手順終了(シーケンス1006)となるが、通信データ取得手順901及び通信品質データ取得手順903それぞれが全て終了していなくても次の手順に移行する。これにより、以降の手順の開始/終了時間に影響を及ぼすことなく定期的な手順の実行が可能になる。なお、当該サイクル(例えば、サイクル906)で未取得の通信データ(センサデータ)及び通信品質データ(干渉発生率)は、次のサイクル(例えば、サイクル907)で取得される。
<通信データ取得手順及び通信品質データ取得手順における第1無線局の動作>
図11は、通信データ取得手順及び通信品質データ取得手順における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。通信データ取得手順901及び通信品質データ取得手順903では第1無線局1は、制御部(プロセッサ)104を用いて以下の動作を行う。
制御部104は、手順開始1011であると判断すると、まずタイマを作動させ、手順開始からの時間を継続的に計測する(S1011)。
次に、制御部104は、第2及び第3無線局10及び100宛にデータ要求パケットを生成(S1012)し、送信リンク701が来るまで送信機会待ち(S1013)、送信機会チェック処理(S1014)を繰り返しながら待機する。ここで、データ要求パケットは複数個のパケットをまとめて生成することも可能である。
送信機会が来ると、制御部104は、データ要求パケットを送信し(S1005)、データ受信待ちに移行する(S1016)。
そして、制御部104は、経過時間が制限時間T以内であるかを確認する(S1017)。T以内であれば、制御部104は、データ受信の確認を行い(S1018)、T以上であれば次の手順へ移行する(S1021)。現在実行の手順が通信データ取得手順901であれば、通信品質計測手順902に移行し、通信品質データ取得手順903であれば、チャネル切替手順904に移行する。
データ受信確認(S1018)でデータを受信していなければ、制御部104は、処理をデータ受信待ち(S1016)に戻し、受信していれば再び制限時間T以内であるかを確認する(S1019)。S1019において制限時間Tを超えていると判断された場合、処理は即座に次の手順へ移行する(S1021)。
S1019において制限時間T以内であると判断されると、制御部104は、未処理無線局があるか否かチェックすることにより、データ要求パケット生成の必要性を判断する(S1020)。データパケット生成の必要があれば、制御部104は、データ要求パケット生成からの処理(S1012)を繰り返し、必要がなければ、制限時間Tまで待機する(S1022)
制限時間Tになったら、次の手順へ移行する(S1021)。
<通信品質取得手順のシーケンス>
図12は、通信品質取得手順における通信品質取得処理のシーケンスを説明するための図である。
通信品質計測手順902では、第1無線局1が、通信品質計測用パケット送信要求を第2無線局10に対して送信する(シーケンス1101)。
通信品質計測用パケット送信要求を受信した第2無線局10は、応答を第1無線局1に返送する(シーケンス1102)。
そして、第2無線局10は、送信リンクタイムスロット内でキャリアセンス1104を実行し(シーケンス1104)、通信品質計測用パケットを送信する(シーケンス1103)。ここで、通信品質計測用パケットとは、宛先に実際には存在しない仮想無線局のアドレスを記述した通信品質計測用パケットのことである。従って、当該パケットに対する受信先がなくても良い。
また、通信手順開始1005から制限時間T905が経過すると、通信手順終了となる(シーケンス1006)。なお、通信データ取得手順901及び通信品質データ取得手順903と同様に、通信品質計測処理における全ての処理が終了していなくても、次の手順(通信品質データ取得手順903)に移行する。これにより、以降の手順の開始/終了時間に影響を及ぼすことなく定期的な手順の実行が可能になる。
<通信品質データ取得手順における第1無線局の動作>
図13は、通信品質計測手順902における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。
制御部104は、手順開始と同時にタイマの動作を開始し(S1111)、通信品質計測用パケット送信要求を生成する(S1112)。
制御部104は、生成した通信品質計測用パケット送信要求を送信キュー103に入れ、送信機会か否かを判断しながら、送信機会を待つ(S1113及びS1114)。
送信機会が来ると、制御部104は、通信品質計測用パケット送信要求を第2無線局10に送信する(S1115)。
次に、制御部104は、制限時間T以内であるか確認を行った後(S1116)、T以内であれば次の通信品質計測用パケットを生成し(S1112)、上記処理(S1113ないしS1116)を繰り返す。
そして、制限時間Tを越えていたら、制御部104は、即座に、処理を次の手順(通信品質データ取得手順903)に移行させる(S1117)。
<通信品質データ取得手順における第2無線局の動作>
図14は、通信品質計測手順902における第2無線局10の動作を説明するためのフローチャートである。
第2無線局10の制御部204は、第1無線局1から通信品質計測用パケット送信要求を受信する(S1121)と、送信機会か否かを判断しながら送信機会を待つ(S1122及びS1123)。
送信機会が来ると、制御部204は、スーパーフレームテーブル207を参照し(S1128)、キャリアセンスチャネルを決定後(S1129)、キャリアセンスを行う(S1124)。
続いて、制御部204は、受信電波強度からキャリア検出判定を行う(S1125)。キャリアを検出した場合、制御部204は、上記式(1)により、自身の保持する干渉発生率を更新する(S1127)。
一方、キャリア未検出の場合には、制御部204は、通信品質計測用パケットを送信した上で(S1126)、干渉発生率を更新する(S1127)。
以上の処理によって取得・更新された通信品質(干渉発生率)は、図15に示されるような干渉発生率管理テーブルに保持され、逐次変化する情報として管理される。
<チャネル切替手順のシーケンス>
図16は、チャネル切替手順904におけるメッセージ処理シーケンスを説明するための図である。
第1無線局1は、通信手順開始(シーケンス1005)であると判断すると、第2無線局10にチャネル切替要求を送信する(シーケンス1301)。
第2無線局10は、チャネル切替要求を受信すると、それに対する応答を返信し(シーケンス1303)、チャネル切替要求1301に含まれるチャネル変更情報に従って、チャネル変更を行う(シーケンス1302)。
また、通信手順開始から制限時間T905が経過すると、通信手順が終了となる(シーケンス1006)。上述同様、必要なチャネル切替処理が全て終了していなくても、処理は次の手順(通信データ取得手順901)に移行する。これにより、以降の手順の開始/終了時間に影響を及ぼすことなく定期的な手順の実行が可能になる。
<チャネル切替手順における第1無線局の動作>
図17は、チャネル切替手順904における第1無線局1の動作を説明するためのフローチャートである。
制御部104は、手順開始と共にタイマを動作させて経過時間を計測する(S1201)。
次に、制御部104は、チャネル切替判断ルーチン(図18参照)を実行し(S1202)、それによって生成された新ホッピングパターンを用いて、チャネル切替要求パケットを生成する(S1203)。
そして、制御部104は、送信機会か否かを判断しながら、送信機会待ちし(S1204及びS1205)、送信機会が来るとチャネル切替要求パケットを送信する(S1206)。
その後、制御部104は、制限時間T内であるか否か判断し(S1207)、制限時間Tを超えていれば、即座に次の手順(通信データ取得手順901)に処理を移行する(1209)。
S1207において、制限時間T以内であると判断した場合、制御部104は、未送信端末の有無を確認する(S1208)。
未送信端末があれば、制御部104は、チャネル切替要求パケット生成を繰り返し(S1203)、未送信端末がなければ、制限時間Tまで待機し(S1210)、次の手順(通信データ取得手順901)に処理を移行する(S1209)。
また、第1無線局が各無線局に対する通信品質取得後に、各端末が通信品質情報をメモリから削除することで、一定期間内のチャネル情報だけを第1無線局に送信することができる。これにより、無線環境が変化したとしても変化前の情報をメモリから削除するため、無線環境の変化に早期に対応することができる。
<チャネル切替判断処理の詳細>
図18は、図17のチャネル切替判断ルーチン(S1202)の詳細を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部104は、通信品質データ取得手順903で受信した各無線局の干渉発生率に対し、閾値判定を行う(S1211)。つまり、各干渉率の値と予め設定された閾値が比較され、閾値を超えるか否か判定される。
そして、制御部104は、品質悪(閾値を超える)のチャネルが存在するか否か判定する(S1212)。品質の悪いチャンネルが存在しなければ、制御部104は、制限時間Tが経過するまで待機し(S1218)、処理を次の手順(通信データ取得手順)に移行させる(S1219)。品質の悪いチャンネルが無ければ、現状のホッピングパターンを更新する必要がないからである。
一方、品質の悪いチャンネルが存在する場合、制御部104は、チャネル毎の通信品質表(図19参照)を作成する(S1213)。図19に示す例では図15のような干渉発生率の表に対して、閾値20%と設定した場合の通信品質が○×で示されている。
次に、制御部104は、品質の悪いチャネルを品質の良いチャネルで置き換えて(S1214)、無線局毎に新ホッピングパターンを生成する(S1215)。
続いて、制御部104は、制限時間T以内であるかを確認し(S1211)、T以内であれば未処理端末確認(S1216)を行い、未処理端末がなくなるまでS1211からの処理を繰り返す。また、未処理端末が無くなれば、処理はS1203(図17)に移行する。
一方、制限時間Tを越えていたら、制御部104は、図17のS1203以降の処理を実行せずに、次の手順(通信データ取得手順)に処理を移行させる(S1219)。この場合、判断済の無線局(端末)についての更新ホッピングパターンは図示しないメモリに保持され、次のサイクルで続きのチャネル切替判断処理がさらに実行される。
(2)第2の実施形態
本発明の第2の実施形態では、チャネル切替手順904において閾値判定を段階的に行い、その都度ホッピングパターンを更新する。図20は、第2の実施形態による段階的閾値判定の例を示す図である。
干渉発生率の閾値判定を最終的に20%で行う場合であっても、判定基準を40%→30%→20%と段階的に変更しながら閾値判定を実行する。具体的には、制御部104は、閾値40%、30%、20%でそれぞれ閾値判定し、それぞれ新ホッピングパターンを生成し(S1215)、チャネル切替要求パケット送信(S1206)により、第2無線局10のホッピングパターンを書き換える。
そして、制御部104は、制限時間T以内か判断し(S1207)、T以内であれば、さらに、未処理端末判定(S1208)を実行し、未処理部分の30%、20%分のホッピングパターンも順次書き換える。
以上のように段階的に切り替えるのは次のような理由からである。つまり、第1無線局1からのチャネル切替要求(シーケンス1301)は第2無線局10で受信されたが、その応答(シーケンス1303)が第1無線局1に到達しないという状態が発生することがある。このような場合には、第1無線局1は変更前のホッピングパターンを使用し、第2無線局は新ホッピングパターンを使用することになる。
例えば、図21のように品質の悪いチャネルがチャネルの大半を占めるような場合には、第1無線局1がチャネル切替要求1301を再送したとしても切り替えたチャネル数が多いため、一定期間通信途絶してしまい、チャネル切替の復旧に時間がかかる。
しかし、本実施形態のように閾値判定及びチャネル切替を段階的に行うことで、第1無線局1と第2無線局10のホッピングパターンに差異が生じても通信途絶を最小限に食い止めることができる。
(3)第3の実施形態
本発明の第3の実施形態では、通信データ取得手順901、通信品質計測手順902、通信品質データ取得手順903、チャネル切替手順904の1セットの処理において、スーパーフレーム内に品質計測専用のタイムスロット1401及び1402を設けている。
図22は、第3の実施形態によるスーパーフレームの構造例を示す図である。図22において、品質計測専用のタイムスロット1401及び1402以外のタイムスロットは、前述のように、通信環境に応じてホッピングパターンを切り替える。
一方、品質計測専用タイムスロット1401及び1402では、ホッピングパターンが切り替わっても帯域内の全チャネルを用いてホッピングを行うようにする。
ホッピングパターンが切り替わると、通信計測手順902では切り替わった後のホッピングパターンに含まれているチャネルしか品質を計測することができないため、品質悪と判断したチャネルが後に品質良になった場合にホッピングパターンに含めることができなかった。しかし、品質計測専用タイムスロット1401及び1402を導入することでチャネルの再利用が可能になるので、効率の良い通信を行うことができる。なお、品質計測専用タイムスロット1401及び1402での動作は通信品質計測手順902と同様である。なお、品質計測専用タイムスロットの数は2つに限定されるものではない。
(4)第4の実施形態
本発明の第4の実施形態は、マルチホップ通信システムに関する。図23は、第4の実施形態による通信システムの構成例を示す図である。ここでは、説明のために、図23のように5ホップのマルチホップ通信の例を示すが、これに限定されるものではない。図23は、第1無線局1と第2〜第6無線局(参照番号10A、100A、1000A、10000A、及び100000A)が通信区間0〜4(参照番号2301、2302、2303、2304、及び2305)を介してマルチホップ通信を行う無線通信システムを示している。
本実施形態では、チャネル切替手順904でホッピングパターンを変更する際に、第1無線局1の制御部104は、図24に例示するようにチャネルを5つに分類し(Group_A乃至E)、各分類に属するチャネル間の変更のみ許可する。例えばGroup_Aであればチャネル11、16、及び21の間だけでチャネルの変更が行われる。ここで、チャネル番号11−25は第1の実施形態で例示した、2.4GHz帯の無線チャネルである。図24のチャネル1、6、及び11は、2.4GHz帯の無線LANの低周波数帯(ch1)、中周波数帯(ch6)、及び高周波数帯(ch11)を示している。このように、チャネルを分類し、Groupに属するチャネル間でのみチャネル変更を許可することで、例えば低周波数側で干渉が発生した場合には周波数の離れた高周波数側(もしくは中周波数側)に変更できる。よって、干渉源としての無線LAN(例)の干渉を抑えたホッピングパターンを構成することができ、パケット再送を抑制して通信の低遅延化を図ることができる。
また、チャネルの分類を行うことで、図25のように、第1無線局1の制御部104は、通信区間0〜4(参照番号2301乃至2305)に対するホッピングパターンを作成する際に、Group_Aのチャネル→Group_Bのチャネル→・・・→Group_Eのチャネルのようにホッピングパターン選ぶことによって、各通信区間0〜4(2301乃至2305)で同時に異なる周波数で通信を行うことが可能になるため通信の効率化を図ることができる。図25によれば、例えば、通信区間0では、各タイムスロットにおいて、チャネル11→22→18→14→・・・→13→24→20の順でチャネルを用いて通信する。通信区間1では、各タイムスロットにおいて、チャネル22→18→14→25→・・・→24→20→11の順でチャネルを用いて通信する。通信区間2乃至4でも図25を参照して同様に使用チャネルを決めることができる。
なお、ここでは通信チャネルはIEEE802.15.4の2.4GHz帯チャネルを用い、干渉源としては同周波数帯の無線LANを例に挙げて説明したが、通信周波数帯及び干渉源は他の周波数帯でも可能である。また、本実施形態では、通信チャネルを5つに分類しているが、他の分類数でも可能である。
(5)第5の実施形態
第5の実施形態は、同じタイムスロットを複数の通信局がシェアして使用する、すなわち複数の通信局が同じスーパーフレームテーブル207を持つ場合(シェアドスロット)の処理に関するものである。ここで、複数の通信局とは、第2無線局内の通信局10でもよいし、第1無線局から2ホップ先の第3無線局100でもよい。また、第2無線局10及び第3無線局100を含む複数無線局でもよく、台数に限りはないものとする。
説明の簡単のため、図26に示されるように、第2無線局10A及び10Bが同じスーパーフレームテーブルを保持する場合を例として考える。同じタイムスロットにおける送受信を複数の通信局がシェアしている場合、システム内でのパケットの衝突が起こる場合がある。本実施形態では、これを回避するため、図27に示すように、あらかじめ制御部104に設定した順序で各通信局10A及び10Bにデータ要求1611を送信するようにする。
<データ送受信処理のシーケンス>
図27は、第5の実施形態で想定されるデータ送受信処理シーケンスの例を説明するため図である。
図27において、第1無線局1は、第2無線局10Aへデータ要求を送信し(シーケンス1611)、第2無線局10Aからの応答を受信し(シーケンス1612)、最終的にデータの返信を待つ(シーケンス1613)。しかし、この間、第2無線局10Aは第1無線局1からのデータ受信応答1614がないことがあり、この場合には第2無線局10Aはデータの再送を繰り返すことになる。また、第1無線局1は、第2無線局10Aからデータを受信した(シーケンス1613)時点で、第2無線局10Bに対してデータ要求を送信し(シーケンス1615)、第2無線局10Bのデータを収集する(シーケンス1617)。ここで、データ要求送信(シーケンス1611及び1615)及びデータ送受信(シーケンス1613及び1618)は、第1の実施形態で例示したデータ要求(通信データ要求及び通信品質データ要求送受信シーケンス)及びデータ送信(通信データ及び通信品質データ送受信シーケンス)であってもよい。
<タイムスロットの構成>
図28は、第5の実施形態による、スーパーフレームテーブルをシェアする第2通信局10A及び10Bのタイムスロットの構成例を示す図である。本実施形態では、第1の実施形態(図7参照)と異なり、第2通信局10A及び10Bの制御部204は、時間差をもってキャリアセンスを実行するようにしている。この時間差は、図28に示されるように、キャリアセンス1701開始時間に対するオフセット1707と、キャリアセンス1704開始時間に対するオフセット1708の間に設けられるものである。
例えば、電波干渉により、第2無線局10Aが、図27の応答の受信(シーケンス1614)に失敗した場合、第2無線局10Aの送信キュー203内にはデータパケット1613が残存し、次の送信機会で再送される。しかし、データパケットはシーケンス1613によって第1無線局1に届いているため、第1無線局1は、第2無線局10B宛てのデータ要求を送信する(シーケンス1615)。これに対し、第2無線局10Bは、第1無線局1宛てにデータを送信する(シーケンス1617)。
ところが、図26のように、第2無線局10Aと第2無線局10Bは同じスーパーフレームテーブル207を持っている。このため、第2無線局10Aによるデータの再送タイミング(シーケンス1613のタイミング)と第2無線局10Bによるデータの送信タイミング(シーケンス1617のタイミング)が重なり、パケットの衝突が起こってしまう。
そこで、図28に示されるように、第2無線局10Aと第2無線局10Bの間で、キャリアセンス1701開始時間に対するオフセット1707と、キャリアセンス1704開始時間に対するオフセット1708の間に時間差を設ける。これにより、第2無線局10Aによるデータの再送タイミング(シーケンス1613のタイミング)と第2無線局10Bによるデータの送信タイミング(シーケンス1617のタイミング)が重なったとしても、第2無線局10Bの方が先にパケット送信を行う。よって、第2無線局10Aは、キャリアセンス1701により第2無線局10Bによるデータの送信1705(シーケンス1617に相当)を検知し、データ送信1702(シーケンス1613:データの再送)を回避することができ、パケット衝突による第2無線局10Bのデータパケット送信1705(シーケンス1617に相当)の遅延を低減することができる。第2無線局10Aのデータは、シーケンス1613によって既に第1無線局1に到達しているので、パケット衝突を回避しながら通信断絶による遅延のない送受信が可能になる。
(6)第6の実施形態
第6の実施形態は、第1無線局1の制御部104の送信キュー103に対し、各無線局への送信順番の逆順でパケット送信の優先度を設定することに関する。上述の第5の実施形態では、第2無線局10Aに対する送受信の後に第2無線局10Bへの送受信を行っているが、第6の実施形態では、第1無線局1の送信キュー103において、第2無線局10Bのパケット送信の優先度を第2無線局10Aよりも高く設定する。
<送信キューの設定>
図29は、第6の実施形態による、送信キュー103の設定例を示す図である。
上記優先度制御がないと、図27において、電波干渉等により第2無線局10Aに対するデータ要求(シーケンス1611)への応答(シーケンス1612)を第1無線局1が受信失敗した場合、第2無線局10Aからのデータ(シーケンス1613)は受信されるが、データ要求(シーケンス1611によって送信すべき要求)は第1無線局1の送信キュー103に残存したままになる。
しかし、第1無線局1は、第2無線局10Aのデータをシーケンス1613によって受信しているため、送信キュー103に第2無線局10B宛てのデータ要求(シーケンス1615によって送信すべき要求)を格納する。従って、送信キュー103には、第2無線局10A宛てデータ要求(シーケンス1611で送信されるべき要求)と第2無線局10B宛てデータ要求(シーケンス1615で送信されるべき要求)が共存する。このため、第2無線局10A宛てデータ要求が、シーケンス1611によって先に送信されることになり、同じ宛先(第2無線局10A)へのデータ要求が重複してしまう。
そこで、図29のように、第1無線局1の送信キュー103にて、第2無線局10Bのパケット送信の優先度を10Aよりも高く設定する。これにより、第1無線局1がデータ要求(シーケンス1611で送信すべき要求)に対する応答(シーケンス1612で受け取るべき応答)の受信を失敗し、第2無線局10A宛てデータ要求(シーケンス1611で送信すべき要求)と第2無線局10B宛てデータ要求(シーケンス1615で送信すべき要求)が共存してしまった場合でも、第2無線局10B宛てデータ要求(シーケンス1615で送信すべき要求)を先に送信することができる。なお、図30に、送信キュー103が保持するパケット管理表を示す。
以上のように、第6の実施形態での場面設定例では、第1無線局1と第2無線局10Aとのデータ通信は完了しているので、第2無線局10Bの通信終了後に再度第2無線局10Aとの通信が発生しても問題は無い。したがって、通信の重複を回避することができ、通信断絶による遅延のない送受信が可能になる。
本実施形態では、第1無線局1と第2無線局10A及び10Bとの通信について例示したが、第2無線局10A及び10Bと第3無線局100A乃至100Cとの通信についても同様の制御を行うことで送受信に伴う遅延を低減することができる。
(7)まとめ
(i)本発明による通信システムは、発電所、ビル、工場(各サイト)等内の異常等の監視を実現するために適用される。第1無線局(ゲートウェイ無線通信装置)は、第2及び第3無線局(複数の無線通信装置)からデータ(例えば、各サイトに設置されたセンサデータ)を受信し、そのデータを基に各サイトにおける異常の有無を監視する。
本発明によれば、通信環境の変化に追従して通信設定を変化させながら低遅延な無線通信を提供することができるだけでなく、通信の効率化のために同じタイムスロットを複数の無線局で共有して通信を行う方式を用いた場合でも低遅延通信を実現することができる。それにより産業用途として要求される高度な信頼性要求に応え、設置コストの低減、工期短縮、柔軟なシステムの構築を実現することができる。
(ii)第1の実施形態では、データ取得タイミングと次のデータ取得タイミングとの間の期間を1サイクルとして、1サイクル内で通信データ取得処理、通信品質計測処理、通信品質データ取得処理、チャネル切替処理のそれぞれが実行される(図9参照)。ただし通信品質データ取得とチャネル切替処理については毎サイクルごとではなく、定められたサイクルごとに実行しても良い。それぞれの処理には制限時間Tが設定されており、その制限時間Tが満了すると次の処理(例えば、通信データ取得処理から通信品質計測処理)に移行するようになっている。それぞれの処理においては、制限時間は同じ期間に設定されていても良いし、異なる期間として設定されていても良い。このように、各通信処理(手順ということもできる)を実施する期間及び期限を設け、期限内に完了しなくても次の手順に移行することで、他の手順の遅延によってそれ以外の手順、特に通信データ取得手順の遅延がなくなり、一定時間間隔で安定した通信を行うことができるようになる。
制限時間Tが来た場合には、実行中の処理を中断して次の処理に移行するが、中断したために複数の無線局において未実行の処理が残っている場合(例えば、全ての無線局から通信品質データ(例えば、干渉発生率)を取得していない場合)には、次のデータ取得タイミングから始まる次のサイクルにおいて未実行の処理を前回のサイクルでの中断箇所から続行するようにする。このようにすることにより、複数のサイクルで各処理の実行を重ねていくうちに十分な統計データを取得すべきデータの種類に偏りなく蓄積することができるようになる。つまり、通信データ取得処理のみで一定の時間を費やしてしまうと、通信品質データを十分に取得できない事態が発生してしまう可能性がある。この場合、使用チャネルの通信状態が良くなくても別のチャネルに切り替えることができず、通信処理の遅延に繋がってしまう。本発明によれば、チャネル切替のために必要な処理をバランスよく実行することができるため、このような或る特定の処理の実行の偏りによる通信時間の遅延を回避することができるようになる。
(iii)第2の実施形態では、チャネル切替処理において、取得した通信品質データを段階的に設定された複数の閾値と比較することにより、段階的にホッピング周波数を変更してチャネル切り替えを実行するようにしている。このようにすることにより、通信状態が悪いチャネルから順次チャネルを変更することができ、比較的低い閾値より悪い通信品質のチャネルを全て変更する場合よりも通信途絶の危険性を防止することができる。よって、チャネル切替の復旧処理を実行しなくても済むので、システムに掛かる負荷を軽減することができる。
(iv)第3の実施形態では、ホッピングパターンを記述するスーパーフレーム内に品質計測専用のタイムスロットを設けて、品質計測処理を制御する。つまり、当該品質計測専用のタイムスロットでは、ホッピングパターンに示されるチャネルだけでなく、全てのチャネルにおける品質を計測するようにする。これにより、一旦は通信品質が悪化したと判断されたチャネルであっても後に品質が良好になった場合には、直ぐにそのチャネルを再利用することが可能となる。
(v)第4の実施形態では、第1無線局と第2無線局との間、及び、第2無線局と第3無線局(さらに、第k無線局と第(k+1)無線局)との間に通信区間が構成されている(図23参照)。また、各チャネルはグルーピングされており(図24)、同じグループからのチャネルを連続して使用することはなく、また、同じタイムスロットで同じグループからのチャネルが使用されることがないようになっている。つまり、各通信区間において使用する複数のチャネルグループの順番を予め決定しておき、それぞれのグループ内で決められたチャネルを1つ選択することにより、各通信区間におけるチャネル切替処理を実行する。このようにすることにより、第k無線局が設置場所の環境(近くに無線LANが存在する等)に対応して干渉を回避することができ、また、各無線区間における通信の効率化を図ることが可能となる。
(vi)第5の実施形態では、第1無線局から各第2無線局に送信する送信タイムスロットが、キャリアセンス期間と、タイムスロット先頭部からキャリアセンス期間開始までの期間を規定するオフセット期間と、を含んでおり、同一のチャネルを使用する少なくとも2つの無線局との通信を実行する場合には、タイムスロットにおけるオフセット期間の長さに差異を設けている。具体的には、少なくとも2つの無線局のうちデータを取得する順序が遅い方の無線局におけるオフセット期間を短く設定する。このようにすることにより、先に送信した無線局のパケットをキャリアセンスによって検知することができるようになるため、パケットの競合が発生しなくなる。つまり、少なくとも2つの無線局(10A及び10B)へのデータ送信が衝突する場合、第1無線局からデータを取得する順序が早い方の無線局(10A)への応答が当該無線局で受信できなかったとしても、データを取得する順序が遅い方の無線局(10B)からのデータを受信するので、チャネルを共有する少なくとも2つの無線局のパケット衝突を回避することができるようになる。
(vii)第6の実施形態では、同一のチャネルを使用する少なくとも2つの無線局(10A及び10B)と第1無線局との通信を実行する場合、送信キューに蓄積された送信パケットの送信処理に優先順位をつけるようにする。より具体的には、少なくとも2つの無線局のうちデータを取得する順序が遅い方の無線局に対して送信するパケットの送信処理の優先度を高く設定する。つまり、少なくとも2つの無線局に対して送信すべき両方のパケットが送信キューに存在する場合、データを取得する順序が遅い方の無線局(10B)に対するパケット送信を優先して処理する。このようにすることにより、通信の重複及びパケットの停滞を回避することができ、よって、通信の効率化、及び遅延のない通信処理を実現することができるようになる。
(viii)本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、記述したソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
加えて、本技術分野の通常の知識を有する者には、本発明のその他の実装がここに開示された本発明の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。記述された実施形態の多様な態様及び/又はコンポーネントは、データを管理する機能を有するコンピュータ化ストレージシステムに於いて、単独又は如何なる組み合わせでも使用することが出来る。明細書と具体例は典型的なものに過ぎず、本発明の範囲と精神は後続する請求範囲で示される。
1・・・第1無線局
10・・・第2無線局
100・・・第3無線局
1000・・・第4無線局
10000・・・第5無線局
100000・・・第6無線局
101、201・・・アンテナ
102、202・・・送受信機
103、203・・・送信キュー
104、204・・・制御部
105、205・・・ルーティングテーブル
106、206・・・ホッピングテーブル
107、207・・・スーパーフレームテーブル
108・・・外部装置インターフェース(IF)
208・・・センサインターフェース(IF)
209・・・センサ
701・・・送信リンク
702・・・受信リンク
703・・・キャリアセンス
704・・・データ送信
705・・・応答受信
706・・・データ受信
707・・・応答送信
1401、1402・・・測定タイムスロット用リンク
1501、1503、1505、1506、1508、1510・・・送信リンク
1502、1504、1507、1509・・・受信リンク
1701・・・第2無線局10Aのキャリアセンス期間
1702・・・第2無線局10Aのデータ送信期間
1703・・・第2無線局10Aの応答受信
1704・・・第2無線局10Bのキャリアセンス期間
1705・・・第2無線局10Bのデータ送信
1706・・・第2無線局10Bの応答受信

Claims (9)

  1. 無線通信システムにおける複数の無線通信装置の通信を制御するためのゲートウェイ無線通信装置であって、
    前記複数の無線通信装置との通信及び前記複数の無線通信装置同士の通信を実行するためのホッピングパターンの情報を格納するメモリと、
    時分割多重アクセス及びチャネルホッピングを実行し、通信を制御するプロセッサと、を有し、
    前記プロセッサは、データ取得タイミングと次のデータ取得タイミングとの間の期間を1サイクルとして、当該サイクル毎に、(i)前記複数の無線通信装置から通信データを取得するための通信データ取得処理と、(ii)前記複数の無線通信装置における通信品質を計測するための通信品質計測処理と、(iii)前記複数の無線通信装置において計測されたそれぞれの通信品質データを取得するための通信品質データ取得処理と、(iv)前記通信品質データ取得処理によって取得した前記通信品質データに基づいて、前記ホッピングパターンを変更するチャネル切替処理と、を実行することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記通信データ取得処理、前記通信品質計測処理、前記通信品質データ取得処理、及び前記チャネル切替処理のそれぞれに設定された制限時間に基づいて、それぞれの処理を切り替えながら実行することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  3. 請求項2において、
    前記プロセッサは、前記制限時間が来た場合には、実行中の処理を中断して次の処理に移行し、中断したために前記複数の無線通信装置において未実行の処理が残っている場合には、次のサイクルにおいて前記未実行の処理を続行することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  4. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記通信品質計測処理において、前記複数の無線通信装置に対して干渉発生率を測定するように要求し、前記通信品質データ取得処理において、前記要求に応じて前記複数の無線通信装置において測定された前記干渉発生率を前記複数の無線通信装置から受信し、前記チャネル切替処理において前記受信した干渉発生率に基づいて、前記複数の無線通信装置のホッピングパターンを変更するか否か判断することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  5. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記チャネル切替処理において、前記取得した通信品質データを段階的に設定された複数の閾値と比較することにより、段階的にホッピングパターンを変更してチャネル切り替えを実行することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  6. 請求項1において、
    前記ゲートウェイ無線通信装置と複数の無線通信装置の間の通信区間、及び、前記複数の無線通信装置間の通信区間が構成され、
    前記メモリは、前記ホッピングパターンの情報として、ホッピングパターンの組み合わせによって決められた複数のチャネルグループの情報を格納し、
    前記プロセッサは、前記通信区間において使用する前記複数のチャネルグループの順番を決定し、それぞれのグループ内で決められたチャネルを1つ選択することにより、前記通信区間におけるチャネル切替処理を実行することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  7. 請求項1において、
    前記メモリは、最終的な通信先の情報である宛先無線通信装置の情報と、当該宛先無線通信装置との通信を中継する転送先の情報である転送先無線通信装置の情報と、を格納し、
    前記プロセッサは、前記通信データ取得処理、前記通信品質データ取得処理、前記通信品質計測処理、及びチャネル切替処理において、それぞれの処理に対応する要求を前記転送先無線通信装置に送信し、前記宛先無線通信装置からの応答データを前記転送先無線通信装置から取得することを特徴とするゲートウェイ無線通信装置。
  8. 請求項1に記載のゲートウェイ無線通信装置と、複数の無線通信装置と、を有し、前記ゲートウェイ無線通信装置が、前記ゲートウェイ無線通信装置及び前記複数の無線通信装置における通信処理を制御する無線通信システムであって、
    前記通信データ取得処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置は、前記複数の無線通信装置に対してデータ取得要求を送信し、前記複数の無線通信装置は、前記データ取得要求を受信し、それに応答して通信データを前記ゲートウェイ無線通信装置に送信し、
    前記通信品質計測処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置は、前記複数の無線通信装置に対して通信品質計測要求を送信し、前記複数の無線通信装置は、前記通信品質計測要求を受信し、それに応答してキャリアセンスすることにより通信品質を計測し、
    前記通信品質データ取得処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置は、前記複数の無線通信装置に対して通信品質データ取得要求を送信し、前記複数の無線通信装置は、前記通信品質データ取得要求を受信し、それに応答して前記計測して得られた通信品質データを前記ゲートウェイ無線通信装置に送信し、
    前記チャネル切替処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置は、前記複数の無線通信装置から受信した前記通信品質データに基づいて前記複数の無線通信装置における通信のチャネルを切り替えるか否か判断し、チャネル切り替えの対象となる無線通信装置に対してチャネル切替要求を送信し、前記対象となる無線通信装置はチャネル切替要求を受信し、それに応答して通信に使用するチャネルを切り替えることを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項1に記載のゲートウェイ無線通信装置と、複数の無線通信装置と、を有する無線通信システムにおける通信制御方法であって、
    記複数の無線通信装置から通信データを取得するための通信データ取得処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置が、前記複数の無線通信装置に対してデータ取得要求を送信し、前記複数の無線通信装置が、前記データ取得要求を受信し、それに応答して通信データを前記ゲートウェイ無線通信装置に送信し、
    前記複数の無線通信装置における通信品質を計測するための通信品質計測処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置が、前記複数の無線通信装置に対して通信品質計測要求を送信し、前記複数の無線通信装置が、前記通信品質計測要求を受信し、それに応答してキャリアセンスすることにより通信品質を計測し、
    前記複数の無線通信装置において計測されたそれぞれの通信品質データを取得するための通信品質データ取得処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置が、前記複数の無線通信装置に対して通信品質データ取得要求を送信し、前記複数の無線通信装置が、前記通信品質データ取得要求を受信し、それに応答して前記計測して得られた通信品質データを前記ゲートウェイ無線通信装置に送信し、
    前記通信品質データ取得処理によって取得した前記通信品質データに基づいて、ホッピングパターンを変更するチャネル切替処理において、前記ゲートウェイ無線通信装置が、前記複数の無線通信装置から受信した前記通信品質データに基づいて前記複数の無線通信装置における通信のチャネルを切り替えるか否か判断し、チャネル切り替えの対象となる無線通信装置に対してチャネル切替要求を送信し、前記対象となる無線通信装置がチャネル切替要求を受信し、それに応答して通信に使用するチャネルを切り替えることを特徴とする通信制御方法。
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