JP4623182B2 - 受信装置、受信方法、およびプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラムに関し、特に、受信信号にノイズが含まれる場合に位相同期処理を保護することができるようにした受信装置、受信方法、およびプログラムに関する。
図1は、従来のデジタル放送受信機の構成例を示すブロック図である。
図1のデジタル放送受信機において、チューナ2は、アンテナ1において受信されたRF(Radio Frequency)信号に対して、周波数変換、IQ復調などを施し、その結果得られるIQ信号をA/D変換回路3に出力する。
A/D変換回路3は、チューナ2から供給されたIQ信号に対してA/D変換を施し、デジタルのIQ信号を同期回路4に出力する。
同期回路4は、A/D変換回路3から供給されるIQ信号に対して、周波数同期処理、クロック同期処理、フレーム同期処理などの同期処理を行い、その結果得られる各シンボルのIQ信号を出力する。
PLL(Phase Locked Loop)回路5は、位相誤差検出器11、ループフィルタ12、NCO(Numerically Controlled Oscillator)13、および位相回転回路14により構成される。
PLL回路5において、位相誤差検出器11は、同期回路4から供給される各シンボルのIQ信号と、NCO13からフィードバックされる位相回転量を表す信号とに基づいて、そのシンボルが本来位置する理想点からのずれ量を位相誤差として求める。
具体的には、同期回路4から既知シンボルのIQ信号が供給される場合、位相誤差検出器11は、その既知シンボルのIQ信号に基づいて、本来位置する理想点からのずれ量を位相誤差として求める。また、同期回路4からデータシンボルのIQ信号が供給される場合、位相誤差検出器11は、そのデータシンボルのIQ信号の硬判定を行い、その結果と硬判定前のIQ信号とに基づいて、位相誤差を求める。
そして、位相誤差検出器11は、その求められた位相誤差と、NCO13からフィードバックされる位相回転量を表す信号とに基づいて、位相回転回路14により位相誤差が補正された後も存在する位相誤差を求める。位相誤差検出器11により求められた位相誤差は、ループフィルタ12に供給される。
ループフィルタ12は、アンプ21、アンプ22、演算器23、レジスタ24、および演算器25から構成される。ループフィルタ12は、位相誤差検出器11から供給される位相誤差をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果に応じて、後述するNCO13を制御する。
具体的には、ループフィルタ12では、位相誤差に対して、アンプ21とアンプ22によって、ループゲインG1,G2が掛けられ、その値が演算器23とレジスタ24により積算される。そして、演算器25により、そのレジスタ24の出力値と、位相誤差に対してループゲインG1のみが掛けられた値との和が、位相補正量として出力される。
NCO13は、ループフィルタ12から供給される位相補正量に応じて、所定の位相の信号を発生し、入力シンボルの複素平面上の理想点に対する位相回転量を表す信号として、位相誤差検出器11と位相回転回路14に供給する。
位相回転回路14は、NCO13からの位相回転量を表す信号に基づいて、同期回路4から供給される各シンボルのIQ信号の位相を複素平面上で回転することにより、位相誤差を補正し、出力する。
誤り訂正回路6は、位相回転回路14からのIQ信号に対して誤り訂正処理などを施し、その結果得られる信号を出力する。
また、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調された信号を復調する復調装置については、例えば特許文献1に記載されている。
特開昭62−178046号公報
図1のデジタル放送受信機において、自動車のイグニッション時に発生するインパルス信号、航空管制等で使用されるレーダーパルス信号、バーストノイズなどが受信信号に含まれる場合、これらの信号(以下、受信ノイズという)が受信時の障害となることがある。
具体的には、受信ノイズが受信信号の周波数帯域に重なると、位相同期処理に悪影響を及ぼす。特にPLL回路5のループゲイン(ループ帯域)を大きく設定している場合、位相誤差検出器11が受信ノイズの影響で誤った位相誤差を検出すると、ループフィルタ12とNCO13により生成される位相回転量を表す信号も誤ったものとなる。その結果、位相回転回路14により、誤った位相回転量を表す信号に応じてIQ信号の位相が回転され、位相同期処理が破綻し易い状況となる。このような場合、再引き込みを行うまでの間、位相同期が外れ、連続したブロックエラーが発生してしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、受信信号にノイズが含まれる場合に位相同期処理を保護することができるようにするものである。
本発明の第1の側面は、クロック同期処理後の受信信号を用いて受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算手段と、長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算手段と、前記短周期演算手段により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段とを備え、前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信装置である。
本発明の第1の側面は、受信装置が、クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出ステップと、前記位相誤差検出ステップの処理により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出ステップと、短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算ステップと、長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算ステップと、前記短周期演算ステップの処理により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算ステップの処理により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出ステップとを含み、前記算出ステップでは、前記ノイズ検出ステップの処理により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信方法である。
本発明の第1の側面クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算手段と、長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算手段と、前記短周期演算手段により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段とを備え、前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の第1の側面においてはクロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差が検出され、位相誤差に基づいて位相補正量が算出され、短周期の位相誤差の絶対値の平均値が演算され、長周期の位相誤差の絶対値の平均値が演算され、短周期の平均値が第1の閾値より大きく、かつ、長周期の平均値が第2の閾値より小さい場合、受信信号に含まれるノイズが検出される。但し、ノイズが検出された場合には、位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、位相補正量が小さくされる。
本発明の第2の側面は、クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算手段と、前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均手段と、前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均手段と、前記移動平均手段により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出する第1のノイズ検出手段とを備え、前記算出手段は、前記第1のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信装置である。
本発明の第2の側面は、受信装置が、クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出ステップと、前記位相誤差検出ステップの処理により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出ステップと、前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算ステップと、前記電力計算ステップの処理により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均ステップと、前記電力計算ステップの処理により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均ステップと、前記移動平均ステップの処理により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均ステップの処理により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記ノイズを検出するノイズ検出ステップとを含み、前記算出ステップでは、前記ノイズ検出ステップの処理により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信方法である。
本発明の第2の側面は、クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算手段と、前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均手段と、前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均手段と、前記移動平均手段により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記ノイズを検出するノイズ検出手段とを備え、前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする受信装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の第2の側面においては、クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差が検出され、検出された位相誤差に基づいて、位相補正量が算出され、クロック同期処理後の受信信号の電力が計算され、計算された電力と電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値が演算され、計算された電力と電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値が演算され、演算された移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、演算された平均値が第2の閾値より小さい場合、受信信号に含まれるノイズが検出される。但し、ノイズが検出された場合には、位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、位相補正量が小さくされる。
以上のように、本発明よれば、受信信号にノイズが含まれる場合に位相同期処理を保護することができる。
<1.第1の実施の形態>
[受信機の構成例]
図2は、本発明を適用した受信機の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図2に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図2の受信機40の構成は、主に、ノイズ検出器51が設けられている点、同期回路4の代わりに同期回路41が設けられ、アンプ21の代わりにアンプ61が設けられている点が図1の構成と異なる。
詳細には、受信機40においては、同期回路41が、図1の同期回路4と同様に、A/D変換回路3から供給されるIQ信号に対して、周波数同期処理、クロック同期処理、フレーム同期処理などの同期処理を行い、その結果得られる各シンボルのIQ信号を出力する。また、同期回路41が、フレームのヘッダのIQ信号を参照して、各シンボルの変調方式を検出し、PLL回路42のノイズ検出器51に供給する。
ノイズ検出器51は、位相誤差検出器11とループフィルタ52のアンプ61(後述する)に接続され、受信信号に受信ノイズが含まれる場合に通常より位相誤差が大きくなることを用いて、受信ノイズを検出する。
具体的には、ノイズ検出器51は、位相誤差検出器11から出力される位相誤差と、同期回路41から供給される変調方式とに基づいて、受信信号に受信ノイズが含まれていることを検出する。そして、ノイズ検出器51は、受信ノイズの検出の有無を表す検出フラグをアンプ61に供給する。なお、ノイズ検出器51の詳細については、後述する図3を参照して説明する。
ループフィルタ52では、アンプ61が、ノイズ検出器51から供給される、検出結果として受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグの頻度に応じて、位相補正量の算出に用いられるパラメータとしてのループゲインG1を変更する。
[ノイズ検出器の詳細構成例]
図3は、図2のノイズ検出器51の詳細構成例を示すブロック図である。
図3において、ノイズ検出器51は、変調方式判別回路81、絶対値演算器82、設定回路83、単純平均回路84および86、比較器85および87、並びに、アンド回路88により構成される。
変調方式判別回路81は、同期回路41から供給される変調方式が、所定の変調方式であるかどうかを判定し、その判定結果を表す判定フラグを単純平均回路84に供給する。
絶対値演算器82は、位相誤差検出器11から供給される位相誤差の絶対値を演算し、単純平均回路84に供給する。
設定回路83は、予め記憶している、単純平均回路84,86による平均の範囲としてのシンボル数を単純平均回路84,86に供給する。なお、単純平均回路86のシンボル数は、単純平均回路84のシンボル数に比べて十分多い。例えば、単純平均回路84のシンボル数は、数シンボルから数十シンボルであり、単純平均回路86のシンボル数は、数百シンボルから数千シンボルである。また、設定回路83は、予め記憶している、比較器85,87の判定に用いられる閾値を比較器85,87に供給する。
単純平均回路84は、変調方式判別回路81から供給される判定フラグに基づいて、単純平均を行うかどうかを判定する。即ち、変調方式ごとに位相誤差は異なるため、単純平均回路84は、1種類の変調方式のシンボルに注目して単純平均を行い、受信ノイズの検出に用いられるようにする。
なお、注目される変調方式がデータシンボルの変調方式である場合、伝送時間の大半をデータシンボルが占めるため、受信ノイズを逃がすことはないが、後述するように、位相雑音が大きい環境では、受信ノイズが誤検出されることがある。
一方、注目される変調方式が既知シンボルの変調方式である場合、位相雑音が大きい環境であっても受信ノイズが高い精度で検出されるが、既知シンボルの伝送時間に占める割合は小さいため、受信ノイズを逃がすことがある。
単純平均回路84は、単純平均を行うと判定した場合、絶対値演算器82から供給される位相誤差の絶対値の短周期の平均値を求める。具体的には、単純平均回路84は、設定回路83から供給されるシンボル数ごとの、絶対値演算器82から供給される位相誤差の絶対値の平均値を求める。
例えば、設定回路83からのシンボル数が64シンボルである場合、単純平均回路84は、まず、0番目から63番目に入力されたシンボルの位相誤差の絶対値の平均値を求める。次に、64番目から127番目に入力されたシンボルの位相誤差の絶対値の平均値を求める。以降も同様にして、64シンボルごとに位相誤差の絶対値の平均値を求める。
比較器85は、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値が、設定回路83から供給される閾値より大きいかどうかを判定する。位相誤差の絶対値の平均値が閾値より大きいと判定された場合、比較器85は、位相誤差の変動のピークを検出し、ピーク検出信号をアンド回路88に供給する。
単純平均回路86は、設定回路83から供給される、単純平均回路84のシンボル数より十分多いシンボル数ごとの、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値の平均値を求める。これにより、単純平均回路86では、単純平均回路84に比べて十分長い周期で位相誤差の絶対値の平均値が求められる。従って、この平均値により、位相誤差のノイズフロアの大きさがわかる。
比較器87は、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値が、設定回路83から供給される閾値より小さいかどうかを判定する。比較器87は、位相誤差の絶対値の平均値が閾値より小さいと判定した場合、即ちノイズフロアが小さい場合、アンド回路88に有効信号を供給することによりピーク検出信号を有効にする。
一方、比較器87は、位相誤差の絶対値の平均値が閾値以上であると判定した場合、即ちノイズフロアが大きい場合、アンド回路88に有効信号を供給しないことにより、ピーク検出信号を無効にする。
アンド回路88は、比較器85からピーク検出信号が供給されるとともに、比較器87から有効信号が供給された場合、受信信号に受信ノイズが含まれていることを検出し、検出結果として受信ノイズの有りを表す検出フラグをアンプ61に供給する。また、アンド回路88は、それ以外の場合、検出結果として受信ノイズの無しを表す検出フラグをアンプ61に供給する。
次に、図4および図5を参照して、ノイズ検出器51による受信ノイズの検出について説明する。
まず、図4を参照して、ノイズフロアが小さい場合について説明する。
ノイズフロアが小さい場合、即ち位相雑音が小さい場合、図4Aに示すように、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値は、突出したピーク時だけ閾値より大きくなる。従って、比較器85は、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値が閾値より大きいことを検出することにより、受信ノイズを正確に検出することができる。
また、この場合、図4Bに示すように、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値は、比較的小さい。従って、比較器87は、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値が閾値より小さい場合、ノイズフロアが小さいと判定し、比較器85のピーク検出信号を有効にする。これにより、ノイズフロアが小さく、受信ノイズを正確に検出することができる場合、比較器85による検出結果が、受信ノイズの検出結果となり、その検出結果を表す検出フラグがアンプ61に出力される。
次に、図5を参照して、ノイズフロアが大きい場合について説明する。
ノイズフロアが大きい場合、即ち位相雑音が大きい場合、図5Aに示すように、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値は、大部分において閾値より大きくなる。従って、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値が閾値より大きい場合であっても、その平均値は受信ノイズによるピークではなく、位相雑音などによるものであることがある。その結果、比較器85は、位相雑音などによる位相誤差の変動を、受信ノイズによる位相誤差の変動のピークとして誤検出することがある。
また、この場合、図5Bに示すように、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値は、比較的大きい。従って、比較器85は、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値が閾値以上である場合、ノイズフロアが大きいと判定し、比較器85のピーク検出信号を無効にする。これにより、ノイズフロアが大きく、受信ノイズを誤検出する可能性がある場合、比較器85による検出結果が無効になり、検出結果として受信ノイズの検出の無しを表す検出フラグが、アンプ61に出力される。
[受信機の動作]
次に、以上のような構成を有する受信機40の動作について説明する。
はじめに、図6のフローチャートを参照して、受信機40の受信処理について説明する。
各ステップの処理は、番号順に行われるだけでなく、適宜、他のステップの処理と並行して、または前後して行われる。
ステップS11において、チューナ2は、アンテナ1において受信されたRF信号に対して、周波数変換、IQ復調などを施し、IQ信号を生成する。
ステップS12において、A/D変換回路3は、チューナ2により生成されたIQ信号に対してA/D変換を施し、デジタルのIQ信号を同期回路41に出力する。
ステップS13において、同期回路41は、A/D変換回路3から供給されるIQ信号に対して、周波数同期処理、クロック同期処理、フレーム同期処理などを行い、その結果得られる各シンボルのIQ信号を出力する。
ステップS14において、同期回路41は、フレームのヘッダのIQ信号を参照して、各シンボルの変調方式を検出し、PLL回路42のノイズ検出器51に供給する。
ステップS15において、位相誤差検出器11は、同期回路41から供給される各シンボルのIQ信号と、NCO13からフィードバックされる位相回転量を表す信号とに基づいて、そのシンボルが本来位置する理想点からのずれ量を位相誤差として求める。
ステップS16において、ノイズ検出器51は、受信ノイズを検出するノイズ検出処理を行う。このノイズ検出処理の詳細は、後述する図7のフローチャートを参照して説明する。
ステップS17において、ループフィルタ52のアンプ61は、ノイズ検出器51から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上であるかどうかを判定する。例えば、アンプ61は、所定の時間ごとの、受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される回数をカウントし、そのカウント値が閾値以上であるかどうかを判定する。
ステップS17でノイズ検出器51から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上であると判定された場合、ステップS18において、アンプ61は、比較的長い所定の時間だけループゲインG1を絞り、位相補正量を小さくする。即ち、アンプ61は、所定の時間だけ位相誤差の検出の感度を下げる。
これにより、NCO13が出力する位相回転量を表す信号が、受信ノイズの影響を受けないようにし、位相同期処理を保護することができる。その結果、位相同期処理が破綻せず、安定した復調同期処理を維持することができる。ステップS18の処理後、処理はステップS19に進む。
一方、ステップS17で、ノイズ検出器51から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上ではないと判定された場合、ステップS18の処理がスキップされ、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、ループフィルタ52は位相補正量を求める。具体的には、ループフィルタ52において、アンプ61,22が、位相誤差に対してループゲインG1,G2を掛け、演算器23とレジスタ24が、その値を積算する。そして、演算器25は、そのレジスタ24の出力値と、位相誤差に対してループゲインG1のみが掛けられた値との和を、位相補正量として求める。
ステップS20において、NCO13は、ループフィルタ52により求められる位相補正量に応じて、所定の位相の信号を発生し、入力シンボルの複素平面上の理想点に対する位相回転量を表す信号として、位相誤差検出器11と位相回転回路14に出力する。
ステップS21において、位相回転回路14は、NCO13からの位相回転量を表す信号に基づいて、同期回路41から供給される各シンボルのIQ信号の位相を複素平面で回転することにより、位相誤差を補正し、出力する。
ステップS22において、誤り訂正回路6は、位相回転回路14からのIQ信号に対して誤り訂正処理などを施し、その結果得られる信号を出力する。
以上の処理が、信号の受信を行っている間、受信機40により繰り返される。
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS16のノイズ検出処理について説明する。なお、シンボル数と閾値は、信号の受信開始時に、設定回路83から単純平均回路84および86、並びに、比較器85および87に供給されているものとする。
ステップS41において、ノイズ検出器51の変調方式判別回路81(図3)は、同期回路41から供給される変調方式が、所定の変調方式であるかどうかを判定し、その判定結果を表す判定フラグを単純平均回路84に供給する。
ステップS42において、絶対値演算器82は、位相誤差検出器11から供給される位相誤差の絶対値を演算し、単純平均回路84に供給する。
ステップS43において、単純平均回路84は、変調方式判別回路81から供給される判定フラグに基づいて、変調方式が所定の変調方式であるかどうかを判定する。ステップS43で変調方式が所定の変調方式ではないと判定された場合、単純平均回路84は、単純平均を行わないと判定し、ノイズ検出処理を終了する。そして、処理は図6のステップS17に進む。
一方、ステップS43で変調方式が所定の変調方式であると判定された場合、単純平均回路84は、単純平均を行うと判定し、処理はステップS44に進む。ステップS44において、単純平均回路84は、設定回路83から供給されるシンボル数ごとの、絶対値演算器82から供給される位相誤差の絶対値の平均値を求める。
ステップS45において、比較器85は、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値が、設定回路83から供給される閾値より大きいかどうかを判定する。ステップS45で位相誤差の絶対値の平均値が閾値より大きいと判定された場合、ステップS46において、比較器85は、ピーク検出信号をアンド回路88に出力し、処理はステップS47に進む。
一方、ステップS45で位相誤差の絶対値の平均値が閾値より大きくはないと判定された場合、ステップS46の処理がスキップされ、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、単純平均回路86は、設定回路83から供給されるシンボル数ごとの、単純平均回路84により求められた位相誤差の絶対値の平均値の平均値を求める。
ステップS48において、比較器87は、単純平均回路86により求められた位相誤差の絶対値の平均値の平均値が、設定回路83から供給される閾値より小さいかどうかを判定する。ステップS48で位相誤差の絶対値の平均値の平均値が閾値より小さいと判定された場合、ステップS49において、比較器87はアンド回路88に有効信号を出力し、処理はステップS50に進む。
一方、ステップS48で位相誤差の絶対値の平均値の平均値が閾値より小さくはないと判定された場合、ステップS49の処理がスキップされ、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、アンド回路88は、比較器85からピーク検出信号が供給されるとともに、比較器87から有効信号が供給されたかどうかを判定する。ステップS50でピーク検出信号が供給されるとともに有効信号が供給されたと判定された場合、ステップS51において、アンド回路88は、受信ノイズの有りを表す検出フラグをアンプ61に出力する。そして、ノイズ検出処理は終了し、処理は図6のステップS17に進む。
また、ステップS50でピーク検出信号が供給されるとともに有効信号が供給されていないと判定された場合、ステップS52において、アンド回路88は、受信ノイズの無しを表す検出フラグをアンプ61に出力する。そして、ノイズ検出処理は終了し、処理は図6のステップS17に進む。
なお、上述した説明では、比較器85における閾値は、設定回路83に予め記憶されている所定の閾値としたが、閾値は、ノイズフロアに応じて変更されるようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
[受信機の構成例]
図8は、本発明を適用した受信機の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図8に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図8の受信機100の構成は、主に、FIFO(First-In First-Out)メモリ101とノイズ検出器102が設けられている点、アンプ21の代わりにアンプ121が設けられている点が図1の構成と異なる。
詳細には、受信機100においては、FIFOメモリ101が同期回路4と、PLL回路103の位相誤差検出器11の間に設けられる。FIFOメモリ101は、同期回路4から供給されるIQ信号を遅延させ、位相誤差検出器11に供給する。なお、FIFOメモリ101の遅延時間は、同一のシンボルについて、ノイズ検出器102からの検出フラグと位相誤差検出器11からの位相誤差が同時にアンプ121に入力されるように設定される。
ノイズ検出器102は、同期回路4とループフィルタ111のアンプ121に接続され、受信信号に受信ノイズが含まれる場合に位相同期処理前のクロック同期処理されたIQ信号の電力が平均電力から大きくずれることを用いて受信ノイズを検出する。
具体的には、ノイズ検出器102は、同期回路4から供給されるIQ信号の電力を求め、その電力を用いて受信ノイズを検出する。そして、ノイズ検出器102は、受信ノイズの検出の有無を表す検出フラグをアンプ121に供給する。なお、ノイズ検出器102の詳細については、後述する図9を参照して説明する。
ループフィルタ111では、アンプ121が、ノイズ検出器102から供給される、検出結果として受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグに応じて、その検出フラグとともに入力された位相誤差に対応するシンボル区間のループゲインG1を変更する。
以上のように、受信機100では、位相誤差検出器11の前段にノイズ検出器102が設けられているので、FIFOメモリ101でIQ信号を遅延させることにより、ノイズ検出器102で受信ノイズが検出されたシンボルの位相誤差に対して、ループゲインG1を絞ることができる。従って、アンプ121では、受信ノイズが検出されたシンボル区間だけループゲインG1を絞ることにより、位相同期処理の破綻を防止することができる。
また、受信機100では、IQ信号の電力を用いて受信ノイズを検出するので、位相雑音が大きい場合においても、受信ノイズを検出し、位相同期処理を保護することができる。
[ノイズ検出器の詳細構成例]
図9は、図8のノイズ検出器102の詳細構成例を示すブロック図である。
図9において、ノイズ検出器102は、電力計算回路151、平均回路152、演算器153、絶対値演算器154、移動平均回路155、設定回路156、比較器157および159、平均回路158、アンド回路160、および検出保護回路161により構成される。
電力計算回路151は、演算器171乃至173により構成され、各シンボルのIQ信号の電力を計算する。具体的には、演算器171は、各シンボルのIQ信号のうちのI成分どうしを乗算し、演算器172は、IQ信号のうちのQ成分どうしを乗算する。演算器173は、演算器171による乗算結果と演算器172による乗算結果を加算し、その結果得られる各シンボルの電力を平均回路152と演算器153に供給する。
平均回路152は、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタなどにより構成される。平均回路152は、数千シンボルごとに、演算器173から供給される電力の平均値を求め、演算器153に供給する。
演算器153は、演算器173から供給される各シンボルの電力から、平均回路152から供給される平均値を減算し、各シンボルの電力の平均値との差分を求める。絶対値演算器154は、演算器153により求められた差分の絶対値(以下、電力差分絶対値という)を求め、移動平均回路155と平均回路158に供給する。
移動平均回路155は、絶対値演算器154から供給される電力差分絶対値の移動平均値を求める。例えば、4シンボルの移動平均値を求める場合、移動平均回路155は、まず1乃至4番目に入力されたシンボルの電力差分絶対値の平均値を移動平均値として求め、次に2乃至5番目に入力されたシンボルの電力差分絶対値の平均値を移動平均値として求める。以降も同様に、1シンボルずつずらして、4シンボルごとの電力差分絶対値の平均値が求められ、移動平均値とされる。
設定回路156は、予め記憶されている、比較器157における閾値を比較器157に供給し、比較器159における閾値を比較器159に供給する。
比較器157は、移動平均回路155により求められた移動平均値が、設定回路156から供給される閾値より大きいかどうかを判定する。移動平均値が閾値より大きいと判定された場合、比較器157は、平均電力からのずれのピークを検出し、ピーク検出信号をアンド回路160に供給する。
平均回路158は、IRRフィルタなどにより構成され、数千シンボルごとに、絶対値演算器154から供給される電力差分値絶対値の平均値を求める。この電力差分絶対値の平均値により定常的な電力の振幅の変動がわかる。
比較器159は、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値が、設定回路156から供給される閾値より小さいかどうかを判定する。比較器159は、電力差分値の平均値が閾値より小さいと判定した場合、即ち電力の振幅の変動が定常的に小さい場合、アンド回路160に有効信号を供給することによりピーク検出信号を有効にする。
一方、比較器159は、電力差分値の平均値が閾値以上であると判定した場合、即ち電力の振幅の変動が定常的に大きい場合、アンド回路160に有効信号を供給しないことにより、ピーク検出信号を無効にする。
アンド回路160は、比較器157からピーク検出信号が供給されるとともに、比較器159から有効信号が供給された場合、受信信号に受信ノイズが含まれていることを検出し、検出パルスを出力する。
検出保護回路161は、アンド回路160から供給される検出パルスの頻度を制限するとともに、検出パルス幅を引き伸ばす。そして、検出保護回路161は、その結果得られる信号を、検出結果を表す検出フラグとしてアンプ121に出力する。なお、検出フラグの検出パルス区間は、受信ノイズの有りという検出結果を表し、検出パルス以外の区間は、受信ノイズの無しという検出結果を表す。
以上のように、検出保護回路161は、検出パルスの頻度を制限するので、寄生発振のように、電力差分絶対値の平均値には表れない範囲の周波数で、電力の振幅が変動する場合に、受信ノイズの誤検出の影響を弱めることができる。
次に、図10乃至図12を参照して、ノイズ検出器102による受信ノイズの検出について説明する。
まず、図10を参照して、同期回路4から出力されるIQ信号について説明する。
図10Aに示すように、受信信号に受信ノイズが含まれていない場合、IQ信号は、複素平面において単位円上に並べられる。一方、受信信号に受信ノイズが含まれている場合、IQ信号は、複素平面において、受信ノイズの部分だけが突出した単位円状に並べられる。従って、この場合、演算器153では、単位円から突出した部分の単位円からの最短距離(例えば、図中d)が、受信ノイズの電力の平均値との差分として求められる。
次に、図11を参照して、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が小さい場合の受信ノイズの検出について説明する。
IQ信号の電力の定常的な振幅変動が小さい場合、即ち、受信信号のS/N比が高い場合、図11Aに示すように、移動平均回路155により求められた電力差分絶対値の移動平均値は、突出したピーク時だけ閾値より大きくなる。従って、比較器157は、移動平均回路155により求められた電力差分絶対値の移動平均値が閾値より大きいことを検出することにより、受信ノイズを正確に検出することができる。
また、この場合、図11Bに示すように、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値は、比較的小さい。従って、比較器159は、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値が閾値より小さい場合、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が小さいと判定し、比較器157のピーク検出信号を有効にする。これにより、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が小さく、受信ノイズを正確に検出することができる場合、比較器157による検出結果が、受信ノイズの検出結果となる。
次に、図12を参照して、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が大きい場合について説明する。
IQ信号の電力の定常的な振幅変動が大きい場合、即ち受信信号のS/N比が低い場合、図12Aに示すように、移動平均回路155により求められた電力差分絶対値の移動平均値は、大部分において閾値より大きくなる。従って、移動平均回路155により求められた電力差分絶対値の移動平均値が閾値より大きい場合であっても、その移動平均値は受信ノイズによるピークではないことがある。その結果、比較器157は、受信ノイズによらない平均電力からのずれを、受信ノイズによる平均電力からのずれのピークとして誤検出することがある。
また、この場合、図12Bに示すように、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値は、比較的大きい。従って、比較器159は、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値が閾値以上である場合、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が大きいと判定し、比較器157のピーク検出信号を無効にする。これにより、IQ信号の電力の定常的な振幅変動が大きく、受信ノイズを誤検出することがある場合、比較器157による検出結果が無効になり、検出保護回路161に検出パルスが出力されない。
[受信機の動作]
次に、以上のような構成を有する受信機100の動作について説明する。
はじめに、図13のフローチャートを参照して、受信機100の受信処理について説明する。
図13のステップS61乃至S63の処理は、図6のステップS11乃至S13の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS64において、FIFOメモリ101は、同期回路4から供給されるIQ信号を遅延させる。ステップS65において、ノイズ検出器102は、同期回路4から供給されるIQ信号を用いてノイズを検出するノイズ検出処理を行う。このノイズ検出処理の詳細は、後述する図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS66において、位相誤差検出器11は、FIFOメモリ101からの遅延された各シンボルのIQ信号と、NCO13からの位相回転量を表す信号とに基づいて、そのシンボルが本来位置する理想点からのずれ量を位相誤差として求める。
ステップS67において、ループフィルタ111のアンプ121は、ノイズ検出器102から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されたかどうかを判定する。ステップS67で受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されたと判定された場合、ステップS68において、アンプ121は、現在のシンボル期間だけループゲインG1を絞り、位相誤差の検出の感度を下げる。
これにより、NCO13が出力する位相回転量を表す信号が、受信ノイズの影響を受けないようにし、位相同期処理を保護することができる。その結果、位相同期処理が破綻せず、安定した復調同期処理を維持することができる。ステップS68の処理後、処理はステップS69に進む。
一方、ステップS67で受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されていないと判定された場合、ステップS68の処理がスキップされ、処理はステップS69に進む。
ステップS69乃至S72の処理は、図6のステップS19乃至S22の処理と同様であるので、説明は省略する。
以上の処理が、信号の受信を行っている間、受信機100により繰り返される。
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のステップS65のノイズ検出処理について説明する。なお、閾値は、信号の受信開始時に、設定回路156から比較器157および159に供給されているものとする。
ステップS91において、ノイズ検出器102の電力計算回路151(図9)は、同期回路4から供給される各シンボルのIQ信号の電力を計算する。ステップS92において、平均回路152は、数千シンボルごとに、電力計算回路151から供給される電力の平均値を求め、演算器153に供給する。
ステップS93において、演算器153は、演算器173から供給される各シンボルの電力から、平均回路152から供給される平均値を減算し、各シンボルの電力の平均値との差分を求める。
ステップS94において、絶対値演算器154は、演算器153により求められた差分から電力差分絶対値を求め、移動平均回路155と平均回路158に供給する。ステップS95において、移動平均回路155は、絶対値演算器154から供給される電力差分絶対値の移動平均値を求める。ステップS96において、比較器157は、移動平均回路155により求められた移動平均値が、設定回路156から供給される閾値より大きいかどうかを判定する。
ステップS96で移動平均値が閾値より大きいと判定された場合、ステップS97において、比較器157は、平均電力からのずれのピークを検出し、ピーク検出信号をアンド回路160に出力する。そして処理はステップS98に進む。
一方、ステップS96で移動平均値が閾値より大きくはないと判定された場合、ステップS97の処理がスキップされ、処理はステップS98に進む。
ステップS98において、平均回路158は、数千シンボルごとに、絶対値演算器154から供給される電力差分値絶対値の平均値を求める。ステップS99において、比較器159は、平均回路158により求められた電力差分絶対値の平均値が、設定回路156から供給される閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS99で電力差分絶対値の平均値が閾値より小さいと判定された場合、ステップS100において、比較器159は有効信号をアンド回路160に出力し、処理はステップS101に進む。
また、ステップS99で電力差分絶対値の平均値が閾値より小さくはないと判定された場合、ステップS100の処理がスキップされ、処理はステップS101に進む。
ステップS101において、アンド回路160は、比較器157からピーク検出信号が供給されるとともに、比較器159から有効信号が供給されたかどうかを判定する。ステップS101でピーク検出信号が供給されるとともに有効信号が供給されたと判定された場合、ステップS102において、アンド回路160は検出パルスを出力する。
一方、ステップS101でピーク検出信号が供給されるとともに有効信号が供給されていないと判定された場合、ステップS102の処理がスキップされ、ステップS103に進む。
ステップS103において、検出保護回路161は、アンド回路160から供給される検出パルスの頻度を制限するとともに、検出パルス幅を引き伸ばす。
ステップS104において、検出保護回路161は、ステップS103の処理の結果得られる信号を検出フラグとしてアンプ121に出力する。そして、ノイズ検出処理は終了し、処理は図13のステップS66に進む。
<3.第3の実施の形態>
[受信機の構成例]
図15は、本発明を適用した受信機の第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図15に示す構成のうち、図2や図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図15の受信機200の構成は、実質的に、図2の受信機40と図8の受信機100が合体され、共通部分が共通化されたものである。
具体的には、図15の受信機200の構成は、主に、FIFOメモリ101並びにノイズ検出器102および211が設けられている点、同期回路4の代わりに同期回路41が設けられ、アンプ21の代わりにアンプ231が設けられている点が図1の構成と異なる。
詳細には、受信機200においては、ノイズ検出器211が、位相誤差検出器11とループフィルタ212のアンプ231に接続するだけでなく、ノイズ検出器102にも接続されている。ノイズ検出器211は、図2のノイズ検出器51と同様に、受信信号に受信ノイズが含まれる場合に通常より位相誤差が大きくなることを用いて、受信ノイズを検出する。
但し、ノイズ検出器211は、ノイズ検出器102から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されるときには、受信ノイズの検出を行わない。これにより、長期間の受信ノイズの検出にはノイズ検出器211を用い、短期間の受信ノイズの検出にはノイズ検出器102を用いることができる。この理由について以下に説明する。
上述したように、ノイズ検出器102では、検出保護回路161において検出パルスの頻度を制限している。従って、受信ノイズが長期間検出される場合、即ち長期間の受信ノイズがある場合には、検出フラグは受信ノイズの検出の有りを表さなくなり、ノイズ検出器211が受信ノイズを検出するようになる。これに対して、受信ノイズが短期間検出される場合、即ち短期間の受信ノイズがある場合には、検出フラグが受信ノイズの検出の有りを表すため、ノイズ検出器211による検出は行われない。
以上のように、受信機200では、長期間の受信ノイズの検出には、受信ノイズが検出された場合に所定の時間だけループゲインG1を絞るノイズ検出器211が用いられるので、位相同期処理を維持できる。これに対して、長期間の受信ノイズの検出に、受信ノイズが検出された場合に常にシンボル区間のループゲインG1を絞るノイズ検出器102が用いられると、ループゲインG1が絞り続けられることになり、位相同期処理が不安定になる。
ループフィルタ212では、アンプ231が、ノイズ検出器211から供給される、検出結果として受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグの頻度に応じて、ループゲインG1を変更する。また、アンプ231は、ノイズ検出器102から供給される、検出結果として受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグに応じて、ループゲインG1を変更する。
以上のような構成により、受信機200は、ノイズ検出器211とノイズ検出器102の両方を用いるので、いずれか一方を用いる場合に比べて、より厳しい外乱環境(位相雑音が大きい環境、寄生発振環境など)においても、受信ノイズを検出することができる。その結果、より厳しい環境において受信ノイズが存在する場合であっても、安定した復調同期処理を維持することができる。
[受信機の動作]
次に、以上のような構成を有する受信機200の動作について説明する。
図16のフローチャートを参照して、受信機200の受信処理について説明する。
図16において、ステップS121乃至S124の処理は、図6のステップS11乃至S14の処理と同様であり、ステップS125乃至S127の処理は、図13のステップS64乃至S66の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS128において、ノイズ検出器211は、ノイズ検出器102から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されたかどうかを判定する。ステップS128で受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されていないと判定された場合、ステップS129において、ノイズ検出器211は、図7のノイズ検出処理を行う。
ステップS130において、ループフィルタ212のアンプ231は、ノイズ検出器211から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上であるかどうかを判定する。
ステップS130でノイズ検出器211から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上であると判定された場合、ステップS131において、アンプ231は、所定の時間だけループゲインG1を絞り、処理はステップS133に進む。
一方、ステップS130で、ノイズ検出器211から受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給される頻度が閾値以上ではないと判定された場合、ステップS131の処理がスキップされ、処理はステップS133に進む。
また、ステップS128で受信ノイズの検出の有りを表す検出フラグが供給されたと判定された場合、ステップS132において、アンプ231は、現在のシンボル期間だけループゲインG1を絞り、処理はステップS133に進む。即ち、この場合、ノイズ検出器211によるノイズ検出処理は行われない。
ステップS133乃至S136の処理は、図6のステップS19乃至S22の処理と同様であるので説明は省略する。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図17は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続される。また、バス304には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部308、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部309、リムーバブルメディア311を駆動するドライブ310が接続される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記憶部308に記憶されているプログラムを入出力インタフェース305及びバス304を介してRAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
CPU301が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア311に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部308にインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来のデジタル放送受信機の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した受信機の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図2のノイズ検出器の詳細構成例を示すブロック図である。 ノイズフロアが小さい場合の受信ノイズの検出について説明する図である。 ノイズフロアが大きい場合の受信ノイズの検出について説明する図である。 図2の受信機の受信処理について説明するフローチャートである。 図6のステップS16のノイズ検出処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信機の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図8のノイズ検出器の詳細構成例を示すブロック図である。 同期回路から出力されるIQ信号について説明する図である。 電力の定常的な振幅変動が小さい場合の受信ノイズの検出について説明する図である。 電力の定常的な振幅変動が大きい場合の受信ノイズの検出について説明する図である。 図8の受信機の受信処理について説明するフローチャートである。 図13のステップS65のノイズ検出処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信機の第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図15の受信機の受信処理について説明するフローチャートである。 コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 位相誤差検出器, 40 受信機, 51 ノイズ検出器, 52 ループフィルタ, 61 アンプ, 84,86 単純平均回路, 88 アンド回路, 100 受信機, 101 FIFOメモリ, 102 ノイズ検出器, 111 ループフィルタ, 121 アンプ, 151 電力計算回路, 155 移動平均回路, 158 平均回路, 160 アンド回路, 161 検出保護回路, 200 受信機, 211 ノイズ検出器

Claims (14)

  1. クロック同期処理後の受信信号を用いて受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、
    前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と
    短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算手段と、
    長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算手段と、
    前記短周期演算手段により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段と
    を備え、
    前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信装置。
  2. 前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記パラメータを所定の時間だけ変更する
    請求項に記載の受信装置。
  3. 前記受信信号の変調方式が所定の変調方式である場合、
    前記短周期演算手段は、前記短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算し、
    前記長周期演算手段は、前記長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する
    請求項に記載の受信装置。
  4. 前記算出手段は、前記ノイズの検出頻度が所定の閾値以上である場合、前記パラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    請求項1に記載の受信装置。
  5. 受信装置が、
    クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出ステップと、
    前記位相誤差検出ステップの処理により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出ステップと、
    短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算ステップと、
    長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算ステップと、
    前記短周期演算ステップの処理により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算ステップの処理により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出ステップと
    を含み、
    前記算出ステップでは、
    前記ノイズ検出ステップの処理により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信方法。
  6. クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、
    前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、
    短周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する短周期演算手段と、
    長周期の前記位相誤差の絶対値の平均値を演算する長周期演算手段と、
    前記短周期演算手段により演算された前記平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記長周期演算手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出手段と
    を備え、
    前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、
    前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と、
    前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算手段と、
    前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均手段と
    前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均手段と
    前記移動平均手段により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記受信信号に含まれるノイズを検出する第1のノイズ検出手段と
    を備え、
    前記算出手段は、前記第1のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信装置。
  8. 同一の受信信号の前記位相誤差と前記ノイズの検出結果が前記算出手段に入力されるように、前記クロック同期処理後の受信信号を遅延させる遅延手段
    をさらに備える
    請求項に記載の受信装置。
  9. 前記算出手段は、前記第1のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記パラメータを、そのノイズの検出結果とともに入力された前記位相誤差に対応するシンボル期間だけ変更する
    請求項に記載の受信装置。
  10. 前記ノイズの検出の頻度を制限する制限手段
    をさらに備え
    前記算出手段は、前記制限手段により頻度が制限された前記ノイズの検出に応じて、前記パラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    請求項に記載の受信装置。
  11. 前記位相誤差検出手段により検出された前記位相誤差を用いて前記ノイズを検出する第のノイズ検出手段
    をさらに備え、
    前記第のノイズ検出手段は、前記ノイズの検出の頻度を制限し、
    前記第のノイズ検出手段は、前記第のノイズ検出手段により前記ノイズが検出されない場合、前記ノイズの検出を行い、
    前記算出手段は、前記第1のノイズ検出手段または前記第2のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記パラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    請求項に記載の受信装置。
  12. 同一の受信信号の前記位相誤差と前記ノイズの検出結果が前記算出手段に入力されるように、前記クロック同期処理後の受信信号を遅延させる遅延手段
    をさらに備え、
    前記算出手段は、前記第のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記パラメータを所定の時間だけ変更し、前記第のノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記パラメータを、そのノイズの検出結果とともに入力された前記位相誤差に対応するシンボル期間だけ変更する
    請求項11に記載の受信装置。
  13. 受信装置が、
    クロック同期処理後の受信信号を用いて受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出ステップと、
    前記位相誤差検出ステップの処理により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出ステップと
    前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算ステップと、
    前記電力計算ステップの処理により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均ステップと
    前記電力計算ステップの処理により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均ステップと
    前記移動平均ステップの処理により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均ステップの処理により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記ノイズを検出するノイズ検出ステップと
    を含み、
    前記算出ステップでは、
    前記ノイズ検出ステップの処理により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信方法。
  14. クロック同期処理後の受信信号を用いて、受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、
    前記位相誤差検出手段により検出された位相誤差に基づいて、位相補正量を算出する算出手段と
    前記クロック同期処理後の受信信号の電力を計算する電力計算手段と、
    前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の短周期の移動平均値を演算する移動平均手段と
    前記電力計算手段により計算された前記電力と前記電力の平均値との差分の絶対値の長周期の平均値を演算する平均手段と
    前記移動平均手段により演算された前記移動平均値が第1の閾値より大きく、かつ、前記平均手段により演算された前記平均値が第2の閾値より小さい場合、前記ノイズを検出するノイズ検出手段と
    を備え、
    前記算出手段は、前記ノイズ検出手段により前記ノイズが検出された場合、前記位相補正量の算出に用いるパラメータを変更することにより、前記位相補正量を小さくする
    受信装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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