JP5217401B2 - 電波受信装置および電波時計 - Google Patents

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Description

この発明は、電波を受信してタイムコード信号の復調を行う電波受信装置ならびに電波時計に関する。
以前より、標準電波を受信して標準電波に含まれるタイムコードにより時刻修正を行う電波時計が知られている。
日本のタイムコードは、そのフレーム位置やデータ区切り位置を示すマーカー信号(以下、M信号という)およびポジションマーカー信号(以下、P信号という)と、データ値を表わす0信号および1信号とから構成される。M信号とP信号は秒同期点から0〜0.2sにハイレベルとなるパルス信号、1信号は秒同期点から0〜0.5sにハイレベルとなるパルス信号、0信号は秒同期点から0〜0.8sにハイレベルとなるパルス信号である。このようなタイムコードが振幅変調により40kHzや60kHzの搬送波にのせられて標準電波として送信されている。
標準電波は、ビル内での減衰や外乱ノイズの混入などにより綺麗な信号で受信されない場合がある。そこで、従来、ノイズが混入された信号であっても、タイムコードの判別を正確に行えるようにする幾つかの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、受信信号に対して0.1秒間隔でハイレベルかローレベルかのレベル検出を行い、この0.1秒間隔の2値データを用いてデータパルスの判別を行う技術が開示されている。
特開平11−211858号公報
しかしながら、上記従来のタイムコードの判別手法では、小さなノイズが混入している程度においてはタイムコードの判別が可能となるものの、電波の大きく減衰していたり多大にノイズが混入している場合には正確なタイムコードの判別は困難であった。
この発明の目的は、比較的多くのノイズが混入している場合でも正確なデータ判別を可能とするタイムコード信号の復調が可能な電波受信装置、並びに、このような電波受信装置により電波の受信状況の悪い場所でも正常な電波受信を行うことのできる電波時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
電波を受信して該電波に含まれるタイムコード信号を復調する電波受信装置であって、
前記タイムコードを構成するデータパルスは、当該タイムコードのデータ区切の位置を表わすポジションパルスと、当該タイムコードのデータ値を表わす複数種類の数値パルスからなり、
前記タイムコード信号の秒同期点を検出する秒同期検出手段と、
検波されたタイムコード信号の一部を信号レベルに拘らずに所定レベルの信号に置き換える波形加工手段と、
前記秒同期検出手段の秒同期点の検出に基づき周期的な秒同期のタイミングから時間計測を行って所定タイミングに前記波形加工手段を動作させるタイミング制御手段と、
前記波形加工手段を通過したタイムコード信号を受けて該タイムコード信号中のデータパルスの判別を行うデータ判別手段と、を備え、
前記タイミング制御手段は、
前記データ判別手段が前記ポジションパルスを判別した後、前記数値パルスが受信される期間においては、
前記複数種類の数値パルスがともにハイレベルとなる期間に前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をハイレベル信号に置き換え、
前記複数種類の数値パルスがともにローレベルとなる期間に前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をローレベル信号に置き換えることを特徴としている。
本発明に従うと、ノイズの混入が比較的に多くてタイムコード信号の波形が大きく崩れているような場合でも、波形加工手段によって、タイムコード信号の波形が可能な範囲で正確な波形に修正されるので、後段の回路でタイムコードの識別を行う際に、修正部分に元々混入されていたノイズの影響を排除して、正確なタイムコードの識別を行うことが可能となる。
また、タイムコード信号の波形を大きくなまらせるような大きな時定数を有するローパスフィルタを介在させても、波形加工手段によって波形の一部分が修正されて波形のなまりが解消される。従って、大きな時定数のローパスフィルタを介在させてタイムコード信号からノイズ成分を十分に取り除くことが出来るとともに、そのために生じる波形のなまりを波形加工により解消して、正確なタイムコードの再生を行えるという効果がある。
また、このような電波受信装置を内蔵した電波時計によれば、電波の受信状況の悪い場所でも電波受信を正常に行って正確なタイムコードを得ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態の電波時計の全体構成を示すブロック図である。
この実施の形態の電波時計1は、標準電波を受信するとともに、振幅変調によって標準電波に含まれるタイムコードを復調し、これにより自動的に時刻修正を行う機能を有する時計モジュールである。この電波時計1は、例えば腕時計の本体となるもので、小型の筐体に40kHzや60kHzの標準電波を受信するアンテナAN1や受信回路が搭載されるため、良好な電波の受信状況を作り出すのに構造的に困難性を有している。
この電波時計1は、図1に示すように、装置の全体的な制御を行うマイクロコンピュータ20と、マイクロコンピュータ20のCPU(中央演算処理装置)が実行する制御データや制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)27と、CPUに作業用のメモリ空間を提供するRAM28と、複数の操作ボタンを有しユーザからの操作指令を入力する操作部25と、時刻表示等を行う表示部26と、標準電波を受信するアンテナAN1と、標準電波からタイムコード信号を復調する受信回路部10と、タイムコード信号からその秒同期点を検出する秒同期検出回路30と、現在時刻の計時を行う計時回路部23と、計時回路部23および各部へ所定周期の発振信号を供給する水晶振動子などの発振回路部24等を備えている。
ROM27には、例えば、所定タイミングで秒同期検出回路30や受信回路部10を動作させて秒同期点の検出やタイムコードの受信を行わせる制御プログラムや、受信回路部10により復調されたタイムコード信号から各データパルスを判別して現在時刻を読み出す制御プログラムなどが格納されている。また、タイムコードから現在時刻を読み出した場合に計時回路部23で計時されている時刻の修正等を行う制御プログラムなども格納されている。
マイクロコンピュータ20には、種々の演算処理を実行するCPUのほか、受信回路部10から送られてくるタイムコード信号を所定のサンプリング周波数で2値化して取り込む図示略のコンパレータ(或いはADコンバータ)などが備わっている。
図1の秒同期検出回路30は、受信回路部10の検波出力を受けて、タイムコードを構成する各データパルスの立ち上がり点を秒同期点として検出するものである。秒同期検出回路30は、例えば、検波回路15から出力されるタイムコード信号の立ち上がりタイミングを複数回分検出し、この複数回の検出タイミングが1秒間隔で非常に揺らぎの少ないものである場合に、この検出タイミングを秒同期点として検出するように構成することができる。このような構成により、例えば、標準電波の受信状況が良好であるときに、タイムコードの秒同期点の検出を行うことが出来る。なお、受信状況が良好でない場合でも秒同期点の検出を行うことは可能であり、このような構成を実施形態の最後に幾つか例示する。
ここで、図17を参照して日本のタイムコードについて簡単に説明する。図17はタイムコードの一例を示すデータチャートである。
タイムコードは、1秒ごとに1個のデータパルスが配され、60秒で1フレームとなるデータ構成である。データパルスは、フレーム位置やデータ区切りの位置を表わすM信号およびP信号(図17中、M,P0〜P5で示す)と、データ値を表わす0信号および1信号とから構成される。データパルスの種類はそのパルス幅により識別され、M信号およびP信号は0.2秒のパルス幅、1信号は0.5秒のパルス幅、0信号は0.8秒のパルス幅を有するものと定義されている。また、各データパルスは、秒の開始点(秒同期点)にパルスが立ち上がるように設定されており、これにより現在時刻の秒が示されるようになっている。M信号とP信号とは、1フレームのタイムコード中の所定の位置に配されており、M信号や1個のP信号が検出されれば、それ以降にM信号やP信号が受信されるタイミングは既知のものとなる。そして、このM信号とP信号との間に配された1信号と0信号との並びにより年月日時分のデータやデータパリティなどが表わされるようになっている。
図2には、受信回路部10の構成を表わした回路ブロック図を示す。
受信回路部10は、図2に示すように、アンテナAN1から受信した標準電波を増幅する高周波アンプ11と、受信信号を中間周波数に変換するミキサー12および局部発振器13と、この変換後の信号を増幅するIFアンプ14と、この信号からタイムコード信号を検波する検波回路15と、検波されたタイムコード信号のノイズ成分を除去するローパスフィルタ16と、タイムコード信号の一部分を強制的に所定レベルの信号に加工する信号加工回路17と、信号加工回路17の動作タイミングを制御するタイミングコントローラ18等から構成される。検波回路15からは高周波アンプ11とIFアンプ14へ増幅率を制御する自動ゲイン制御信号が出力されて、受信信号のゲイン調整が図られている。
ローパスフィルタ16は、受信するタイムコード信号のデータレートと比較して時定数の大きなものに設定されている。例えば、そのカットオフ周波数は、タイムコード信号の個々のデータパルスの送信周波数(1Hz)の5倍以下(例えば5Hz〜1Hz、好ましくは3Hz〜2Hz)に設定されている。このようなローパスフィルタ16を適用することで、検波したタイムコード信号に多大なノイズが混入されている場合でも、このようなノイズを平均化して大幅に除去することが可能となる。また、時定数の大きなローパスフィルタ16により、タイムコード信号の本来の波形をなまらせるという不都合も生じるが、信号加工回路17によって信号波形が部分的に修正されることで、この波形のなまりが及ぼす全体的な影響が低減されるようになっている。
図3には、信号加工回路17とその周辺を詳細に表わした回路ブロック図を示す。
信号加工回路17は、例えば、前段の回路から送られてくるタイムコード信号を通過或いは遮断するスイッチSW1と、タイムコード信号を遮断した際に出力端子にローレベルの電圧を供給したりハイレベルの電圧を供給したりするスイッチSW2,SW3等から構成される。スイッチSW2の一端側はローレベルの電圧点171に接続され、スイッチSW3の一端側はハイレベルの電圧点172に接続されている。これらのスイッチSW1〜SW3は、例えばMOSトランジスタやバイポーラトランジスタから構成され、半導体チップ上に集積可能なものである。
タイミングコントローラ18は、例えば、発振回路部24の発振信号を受けてこれをカウントするカウンタ18Aから構成される。このカウンタ18Aは、カウント値が1.0秒を示す値になった場合に、自己にリセット信号を出力するように構成され、それにより、0.0秒から1.0秒までの計数が繰り返し行われるようになっている。また、カウンタ18Aには、マイクロコンピュータ20からもリセット信号が入力可能にされ、マイクロコンピュータ20の制御によってカウント動作の開始タイミングをタイムコードの秒同期点に合わせることが可能にされている。
また、このカウンタ18Aは、その計数値に応じてスイッチSW1〜SW3をオン・オフする制御信号を出力するように構成されている。例えば、計数値が0.2〜0.8秒にあるときにはスイッチSW1を接点a(前段の回路側)に切り換え、計数値が0.8〜0.2秒にあるときにスイッチSW1を接点b(スイッチSW2,SW3側)に切り換える。また、計数値が0〜0.2秒にあるときにスイッチSW3をオンさせる制御信号と、計数値が0.8〜1.0秒にあるときにスイッチSW2をオンさせる制御信号を出力するようになっている。
次に、上記実施形態の受信回路部10の動作について説明する。
図4は、タイムコードを構成する複数種類のデータパルスの正確な波形を示した波形図である。図4(a)はP信号またはM信号の波形、(b)は1信号の波形、(c)は0信号の波形である。
図5は、多大なノイズが混入されたタイムコード信号に信号加工回路を作用させた場合に得られる信号波形の一例を示した波形図である。図5(a)はP信号またはM信号の波形、(b)は1信号の波形、(c)は0信号の波形である。
図6は、ローパスフィルタ16のカットオフ周波数を低く設定した場合に受信回路部10から出力される信号波形と、この信号をマイクロコンピュータ20内で2値化した後のデータ信号とを示す波形図である。図6(a−1),(a−2)はP信号またはM信号の波形、(b−1),(b−2)は1信号の波形、(c−1),(c−2)は0信号の波形である。
図4に示されるように、タイムコードを構成する三種類のデータパルスは、秒同期点を基準に0.0〜0.2秒の期間には何れもハイレベルとなり、0.8〜1.0秒の期間には何れもローレベルとなる。
そこで、信号加工回路17は、検波回路15によって検波されたタイムコード信号に対して、秒同期点から0.2秒の期間にタイムコード信号を強制的にハイレベルの信号に置き換え、0.8〜1.0秒の期間にタイムコード信号を強制的にローレベルの信号に置き換えるように動作する。
すなわち、マイクロコンピュータ20が秒同期検出回路30を動作させて、秒同期点の検出がなされたら、この検出タイミングに同期させてタイミングコントローラ18のカウンタ18Aをリセットする。これにより、カウンタ18Aでは、タイムコードの秒同期点に同期して0.0秒から1.0秒の計時が繰り返し実行される。そして、カウンタ18Aからその計数値に応じて信号加工回路17のスイッチSW1〜SW3を切り換える制御信号が出力されることで、上記のような強制的な信号の置き換えが行われる。
図5に示されるように、タイムコード信号に多大なノイズが混入している場合でも、上述の信号加工回路17の作用により、必ずハイレベルまたはローレベルとなる期間には、ノイズのない正確なタイムコード信号の波形に修正される。なお、図5の信号波形は、信号加工回路17の作用を説明するために、受信回路部10のローパスフィルタ16の影響を省いた波形を示したものである。
さらに、受信回路部10のローパスフィルタ16により、検波されたタイムコード信号に含まれる高周波ノイズが平均化されて除去されるので、受信回路部10から出力されるタイムコード信号は、図6(a−1),(b−1),(c−1)に示すように、0.2〜0.8秒の区間もなだらかな信号となる。そして、このような信号をマイクロコンピュータ20のコンパレータ等により2値化することで、図6(a−2),(b−2),(c−2)に示すような、正確なタイムコード信号に近いパルス波形を得ることが出来る。ここで得られるM信号やP信号のデータパルス(図6(a−2))、並びに、1信号のデータパルス(図6(b−2))は、時定数の大きなローパスフィルタ16を通過していることで、ハイレベルからローレベルに切り換わるタイミングが本来のものより後方にずれてパルス幅が少し広がるが、3種類のデータパルスを識別する点で影響は少なく、従来の電波時計で行われているデータパルスの判別処理をそのまま適用しても、ほとんどのものでそのまま正確なデータパルスの判別を行うことが出来る。また、上記のようなパルス幅の広がりを盛り込んだ判別処理を行わせて、データパルスの正確な判別を行わせるようにしても良い。
以上のように、この実施の形態の電波受信装置(受信回路部10、秒同期検出回路30)によれば、タイムコードに多大なノイズが混入されている場合でも、時定数の大きなローパスフィルタを採用できるため、このローパスフィルタによりノイズを平均化してノイズの除去されたなだらかなパルス信号を得ることができる。また、時定数の大きなローパスフィルタを用いることで、本来のタイムコードの信号波形にもなまりが生じるところ、信号加工回路17によって信号の0.0〜0.2秒と0.8秒〜1.0秒の範囲の信号波形を、本来のタイムコードの信号波形と同一になるように強制的に修正するので、テータパルスの判別処理で波形のなまりが及ぼす影響を低減させることができる。
その結果、電波が大きく減衰していたり多大なノイズが混入されている場合でも、正確な信号波形に近いタイムコード信号を再生して、総合的に、正確なタイムコードの判別がなされる確率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図2の受信回路部10の構成では、時定数の大きなローパスフィルタ16を信号加工回路17と検波回路15との間に設けているが、信号加工回路17の後段にローパスフィルタ16を設けるようにしても良い。この場合、信号加工回路17により加工修正された正確な波形部分も後段のローパスフィルタ16を通過する際にややなまってしまうが、波形の加工修正を行わないままローパスフィルタ16を通過させた場合と比較して、信号のなまりは小さなものとなり、その影響も小さなものとなる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の電波時計における信号加工回路とその周辺を示す回路ブロック図である。
第2実施形態の電波時計は、その信号加工回路17Bにおけるタイムコード信号の加工形態を第1実施形態のものと異ならせたものである。また、この第2実施形態では、ローパスフィルタ16を信号加工回路17Bの後段に配置している。
この実施の形態の信号加工回路17Bは、タイムコード信号の波形においてハイレベルになることが決まっている期間と、ローレベルになることが決まっている期間の両方において、検波出力された信号波形を取り除いて、ともに所定レベルの信号に置き換えるようにしたものである。
信号加工回路17Bは、図7に示すように、前段の回路から送られてくるタイムコード信号を通過或いは遮断するスイッチSW1のみから構成されている。そして、タイミングコントローラ18の制御によって、信号レベルが決まっていない0.2〜0.8秒の期間には接点a(前段の回路側)にスイッチSW1が切り換えられて、検波回路15からローパスフィルタ16側へタイムコード信号を伝送する一方、信号レベルが決まっている0.0〜0.2秒と0.8〜1.0秒の期間には接点b(例えばグランド電位側)にスイッチSW1が切り換えられて、ローパスフィルタ16側へ送られるタイムコード信号からこの期間の信号を取り除くようになっている。
図8には、第2実施形態の信号加工回路17Bから出力されるタイムコード信号とマイクロコンピュータ20で2値化された後のタイムコード信号の波形図を示す。図8(a−1)〜(a−3)はP信号またはM信号の波形、(b−1)〜(b−3)は1信号の波形、(c−1)〜(c−3)は0信号の波形である。
第2実施形態の構成によれば、例えば、多大なノイズが混入されたタイムコード信号が受信された場合に、信号加工回路17Bの出力信号は、図8(a−1),(b−1),(c−1)に示されるように、信号レベルが決まっていない0.2〜0.8秒の期間にノイズの混入されたタイムコード信号が現われ、その他の期間は信号波形が削除されて例えばグランド電位に固定された信号となる。
そして、このような信号が時定数の大きなローパスフィルタ16を通過することで、図8(a−2),(b−2),(c−2)に示されるように、信号を削除した期間はほぼ一定で、その他の期間は、ノイズ成分が大きく除去され、M,P信号、1信号、0信号の波形を大きくなまらせたような信号波形が得られる。
そして、このような信号がマイクロコンピュータ20のコンパレータにより2値化されることで、図8(a−3),(b−3),(c−3)に示されるように、三種類のデータパルスを正確に識別することが可能なパルス信号を得ることができる。
なお、この実施形態の信号加工の方式においては、受信回路部10から出力されるタイムコード信号は、信号を削除した期間(0.0〜0.2秒と0.8〜1.0秒)において、本来のタイムコード信号と異なる信号波形となりえる。そのため、後段の回路(例えばマイクロコンピュータ20)でタイムコードの判別処理を行う際には、信号を削除した部分をパルス判別の材料としない判別処理方法を適用する必要があるという制限が生じる。また、タイムコード信号から秒同期を得ることが出来ないという制限も生じる。
以上のように、第2実施形態の電波受信装置(信号加工回路17B,タイミングコントローラ18)においても、パルス判別の処理に幾つかの制限が生じるものの、タイムコード信号に多大なノイズが混入している場合でも、各データパルスを十分に識別できる信号が得られ、それにより、受信状況の悪い場所でも正確なタイムコードの受信を行えるという効果が得られる。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態の電波時計における信号加工回路とその周辺を示す回路ブロック図である。
第3実施形態の電波時計は、タイミングコントローラ18による信号波形の加工タイミング制御を、第1実施形態のものと異ならせたものである。具体的には、マイクロコンピュータ20によるデータパルスの判別処理によってM信号やP信号が確認された後に、0信号か1信号のみが入力されるタイミングが判明するので、この期間において信号加工回路17Cによる信号波形の加工期間を拡張するようにしたものである。
この実施形態のタイミングコントローラ18は、リセット信号に加えて、マイクロコンピュータ20から01期間制御信号が入力可能に構成されている。この01期間制御信号は、この信号が有効とされたときに、受信されるタイムコード信号が0信号又は1信号のみとなる期間であることを示すものである。
また、第3実施形態のカウンタ18Cは、上記の01期間制御信号の有無(有効/無効)により、信号加工回路17CのスイッチSW1,SW3に出力するスイッチ切換信号の出力タイミングが切り換わるようになっている。すなわち、01期間制御信号が無効のときには、第1実施形態の場合と同様に、秒同期から0.0〜0.2秒、0.8〜1.0秒のタイミングでスイッチSW1〜SW3をそれぞれ切り換えるようにされるが、01期間制御信号が有効となった場合には、図9に示すように、秒同期から0.0〜0.5秒と0.8〜1.0秒の期間にスイッチSW1を接点b側に切り換え、0.5〜0.8秒の期間にはスイッチSW1を接点a側に切り換えるような切換信号が出力されるように構成されている。また、同様に、01期間制御信号が有効となった場合には、0.0〜0.5秒の期間にスイッチSW3をオンに、0.8〜1.0秒の期間にスイッチSW2をオンに、それぞれ切り換える切換信号が出力されるように構成されている。
また、この実施の形態の受信回路部10においては、後段のマイクロコンピュータ20は、M,P信号とそれ以外の信号の判別、ならびに、0信号と1信号との判別を個別に行うことができれば良く、M,P信号、0信号および1信号を一度に判別しなくても良いため、ローパスフィルタ16の時定数を第1実施形態よりも大きめに設定して、ノイズの除去作用を大きくすることが可能な構成となっている。具体的には、この実施形態のローパスフィルタ16は、そのカットオフ周波数を個々のデータパルスの送信周波数(1Hz)の3倍以下(例えば3Hz〜1Hz、好ましくは2Hz〜1Hz)に設定することが出来る。
第3実施形態の電波時計によれば、タイムコードの受信タイミングになると、マイクロコンピュータ20により受信回路部10がアクティブにされて受信動作が開始されるが、このとき、タイミングコントローラ18に出力される01期間制御信号は無効のままとされる。それにより、第1実施形態と同様の動作でタイムコード信号の受信処理が実行され、受信回路部10からマイクロコンピュータ20へタイムコード信号が送られて、マイクロコンピュータ20の判別処理によりタイムコード信号中の各データパルスの判別が行われていく。
ここで、マイクロコンピュータ20は、タイムコード信号中のM,P信号の判別を行う。マイクロコンピュータ20では、受信したタイムコード信号中のM信号とP信号が確認できた段階で、その後の受信処理においてM信号やP信号が受信されるタイミングを予測することが可能となる。すなわち、図17に示すように、タイムコード中、M信号は1フレーム中の最初の1秒の期間に配置され、P信号は10秒間隔で設定されたデータ区切りの最後の1秒の期間に配置される。また、また、M信号とP信号がこの配置以外の箇所に現われることはない。従って、マイクロコンピュータ20では、M,P信号の位置が確認されたら、0信号または1信号のみが受信される期間を確認することができる。次に、受信信号が0信号又は1信号に確定している期間の動作について説明する。
図10には、第3実施形態の信号加工回路17Cの出力とマイクロコンピュータ20で2値化された後のタイムコード信号の波形図を示す。図10(a−1),(a−2)は1信号の波形、(b−1),(b−2)は0信号の波形である。
マイクロコンピュータ20は、0信号又は1信号のみが受信されると確認された期間において、カウンタ18Cへ有効な01期間制御信号を出力する。この01期間制御信号が有効とされると、カウンタ18Cは、上述した0.0〜0.5秒と0.8〜1.0秒のタイミングでのスイッチSW1〜SW3の切換制御を行う。そして、この切換制御により、図10(a−1),(b−1)に示されるように、0信号と1信号の何れもがハイレベルとなる0.0〜0.5秒の期間にはタイムコード信号が強制的にハイレベル信号に修正され、0信号と1信号の何れもがローレベルとなる0.8〜1.0秒の期間にはタイムコード信号が強制的にローレベル信号に修正される。
また、信号波形の加工がされない0.5〜0.8秒の期間は、時定数の大きなローパスフィルタ16によりノイズが除去されて、本来の0信号と1信号の波形を大きくなまらせたような波形が現われる。
そして、このようなタイムコード信号がマイクロコンピュータ20のコンパレータにより2値化されることで、図10(a−2),(b−2)に示すように、1信号はパルス幅が0.5〜0.8秒の中間程度の長さとなったパルス信号となり、0信号はパルス幅が0.8秒であるパルス信号となる。そして、マイクロコンピュータ20の判別処理によって、これら0信号と1信号との判別が可能となる。
以上のように、この実施の形態の電波時計によれば、0信号又は1信号しか受信されないタイミングにおいては、0信号と1信号のみを対象として両方ともハイレベルとなる期間、並びに、両方ともローレベルとなる期間に信号波形の加工を行うので、データ判別の確度がより向上して、電波状態の悪い場所でのタイムコードの受信をより正確に行うことが可能となる。
[秒同期検出回路のその他の実施形態1]
以下、電波の受信状況が悪い場合でもタイムコードの秒同期点の検出を行うことが可能となる秒同期検出回路30のその他の実施形態について説明する。
図11は、電波の受信状況が不良な場合でも対応可能な秒同期検出回路30Aの第1実施形態を示すブロック図である。
この秒同期検出回路30Aは、タイムコード信号を入力して予め設定されている時間分の遅延を信号に及ぼして出力する複数の遅延素子40−1〜40−nと、これら複数の遅延素子40−1〜40−nの出力を合成する加算器42から構成されるものである。
複数の遅延素子40−1〜40−nは、各々の遅延時間が1秒、2秒、3秒・・・、n秒と、1秒単位で異なるように設定されている。1秒とはタイムコード中の個々のデータパルスの送信周期の長さである。
加算器42は、各遅延素子40−1〜40−nを経て出力される各信号を、振幅を足し合わせる形式で合成するものである。なお、加算器42は、各信号の振幅を足し合わせてなる合成信号をそのまま出力する形式としても良いし、この合成信号の振幅を一定の比率で縮小した合成信号を出力する形式としても良い。
図12には、この秒同期検出回路30Aの作用を説明する図を示す。
上記構成の秒同期検出回路30Aによれば、図12(b)に示すように、検波回路15からのノイズの混入されたタイムコード信号が入力された場合に、このタイムコード信号の1秒ずつずれた各区間の信号波形が加算器42で足し合わされて、次のような合成信号が生成される。すなわち、タイムコード信号に混入されたノイズ成分が複数回分足し合わされて平均化されることにより、ノイズ成分が除去されたタイムコード信号を合成した信号と同様の波形となる。このノイズ成分が除去されたタイムコード信号は、図4(a)に示すように、1秒ごとに立ち上がりを有するパルス波形であるので、上記の合成信号は、1秒区間内の所定のタイミングで急峻な立ち上がりSU0を有する信号波形となる。
従って、上記のような合成信号がマイクロコンピュータ20に入力されることで、この合成信号の立上り点SU0を秒同期点としてマイクロコンピュータ20により検出させることができる。
[秒同期検出回路のその他の実施形態2]
図13は、電波の受信状況が不良な場合でも秒同期点の検出が可能な秒同期検出回路30Bの第2実施形態を示すブロック図、図14は、図13のサンプル加算回路43−xの詳細を示す回路ブロック図である。
この実施形態の秒同期検出回路30Bは、m個のサンプル加算回路43−1〜43−mと、これらサンプル加算回路43−1〜43−mの各出力を所定の手順で比較する比較回路44等から構成されるものである。
図14に示すように、各サンプル加算回路43−xは、1秒間隔で入力されるラッチクロックCLに基づいて入力電圧をホールドするサンプルホールド回路431と、このサンプルホールド回路431の出力と検波回路15から入力されるタイムコード信号の振幅レベルとを加算する加算回路432とから構成される。ラッチクロックCLは、各サンプル加算回路43−1〜43−mにそれぞれ1秒サイクルで入力されるが、全てのサンプル加算回路43−1〜43−mに同時に入力されるのではなく、各々のサンプル加算回路43−1〜43−mで僅かな時間間隔をずらして入力されるようになっている。例えば、サンプル加算回路がm個ある場合には、これらのサンプル加算回路43−1〜43−mに1/m秒ずつずらしてラッチクロックCLが順に入力されるように構成する。
図15には、図13の秒同期検出回路30Bの作用を説明する図を示す。
上記のような構成により、例えば1番目のサンプル加算回路43−1には、1秒周期中任意の位相タイミングSA1でのタイムコード信号の振幅が1秒ごとに繰り返し積算されることとなる。また、2番目のサンプル加算回路43−2には、上記の位相タイミングSA1より1/m秒進んだ位相タイミングSA2におけるタイムコード信号の振幅が1秒ごとに繰り返し積算されることとなる。そして、このように1秒周期中の各位相タイミングSA1,SA2〜SAmにおける信号振幅の積算がm個のサンプル加算回路43−1〜43−mにおいてそれぞれ行われる。
したがって、これらm個のサンプル加算回路43−1〜43−mの出力電圧Out1〜Outmにより、タイムコード信号を1秒間隔で複数回足し合わせた信号波形のサンプリングデータが表わされることとなる。例えば、10個のサンプル加算回路43−1〜43−10を設けて、30秒間タイムコード信号の加算処理を行った場合、サンプル加算回路43−1〜43−10の出力電圧Out1〜Out10は、タイムコード信号を1秒間隔で30回合成してなる合成信号を0.1秒間隔でデータサンプリングしてみた振幅データを表わしたものとなる。すなわち、図12で示した合成信号を、0.1秒間隔でデータサンプリングしたデータと同値となり、この出力電圧Out1〜Out10から合成信号の立上り点SU0を見つけることで秒同期点を検出することが可能となる。
比較回路44は、出力電圧Out1〜Outmのうち隣合う2つの出力電圧の比較をそれぞれ行って、この電圧差が所定値を超える位相タイミングを割り出すものである。例えば、出力電圧Out1と出力電圧Out2の比較、出力電圧Out2と出力電圧Out3の比較というように各組の比較を全組について行う。また、最後のサンプル加算回路43−mの出力電圧Outmについては、最初のサンプル加算回路43−1の出力電圧Out1との比較を行う。そして、これらの比較により電圧差が所定値を超える位相タイミングがあれば、その位相タイミングが合成信号の立上り点SU0(図12参照)の存在するタイミングであるとみなして、これを秒同期点の検出タイミングとしてマイクロコンピュータ20へ出力する。
[秒同期検出回路のその他の実施形態3]
図16は、電波の受信状況が不良な場合でも秒同期点を検出可能な秒同期検出回路の第3実施形態を示すブロック図である。
この実施形態の秒同期検出回路30Cは、第2実施形態で示した複数のサンプル加算回路43−1〜43−mでの信号振幅の積算処理を、マイクロコンピュータ20内のソフトウェア処理により実行させるようにしたものである。
そのため、この実施形態の秒同期検出回路30Cでは、ハードウェアとしての秒同期検出回路30は省略され、その代わりに検波回路15の出力信号をADコンバータ47に出力する。ADコンバータ47は、例えば、0.1秒間隔など、個々のデータパルスの送信周期(1秒)を複数に分割した時間間隔でデータサンプリングを行うように構成される。
さらに、マイクロコンピュータ20のソフトウェア処理により、m個の積算処理部45−1〜45−mで図13のサンプル加算回路43−1〜43−mと同様の積算処理を行い、比較処理部46で図13の比較回路44と同様の比較処理を行って、合成信号の波形の立上り点を検出するように構成する。図16中の積算処理部45−1〜45−mと比較処理部46は、マイクロコンピュータ20のCPUにより実現されるソフトウェア機能ブロックを示したものである。
このような構成によっても、図13の秒同期検出回路30Bと同様の処理動作がマイクロコンピュータ20によって実行され、ノイズの混入されたタイムコード信号から秒同期点を検出することが可能となる。
なお、本発明の電波受信装置および電波時計は、上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、識別対象のデータパルスで信号レベルが確定している期間の全てにおいて、信号波形を加工するように構成しているが、例えば、信号レベルが確定している期間の一部分のみ信号波形の加工を行うようにしても良いし、信号レベルが確定している期間を少しはみ出して信号波形の加工を行うようにしても良い。例えば、0.0〜0.2秒で信号レベルが確定している場合、0.0〜0.18秒の範囲で信号波形の加工を行うようにしたり、0.0〜0.22秒の範囲で信号波形の加工を行うようにしてもデータパルスの正確な判別にさほど影響を与えない。
また、図18に、各国のタイムコードを構成するデータパルスの説明図を示すように、各国でデータパルスのフォーマットが異なる場合でも、各国のフォーマットに応じて本発明を同様に適用することが可能である。図18中、(a)は日本、(b)はアメリカ、(c)はドイツ、(d)はスイス、(e)はイギリスのデータパルスの種類を示すものである。例えば、図18(a)の日本のフォーマットではパルスの立上エッジが秒同期点に設定されているが、他国のフォーマットに適用する場合にはパルスの立下エッジを秒同期点に設定して処理するようにすれば良い。また、信号波形を加工する処理も各国のフォーマットに合わせて適宜加工期間を設定変更することで同様に適用可能である。
その他、実施の形態で示した細部構成および方式は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
この実施形態の電波時計の全体構成を示すブロック図である。 図1の受信回路部の構成を示す回路ブロック図である。 図2の信号加工回路とその周辺を詳細に示した回路ブロック図である。 タイムコードを構成する複数種類のデータパルスの正確な波形を示した波形図である。 多大なノイズが混入されたタイムコード信号に信号加工回路を作用させた場合に得られる信号波形の一例を示した波形図である。 ローパスフィルタのカットオフ周波数を低く設定した場合に受信回路部から出力される信号波形と、この信号をマイクロコンピュータ内で2値化した後のデータ信号とを示す波形図である。 第2実施形態の電波時計における信号加工回路とその周辺を示す回路ブロック図である。 第2実施形態の信号加工回路から出力されるタイムコード信号とマイクロコンピュータで2値化された後のタイムコード信号を示した波形図である。 第3実施形態の電波時計における信号加工回路とその周辺を示す回路ブロック図である。 第3実施形態の受信回路部の出力とマイクロコンピュータで2値化された後のタイムコード信号を示した波形図である。 電波の受信状況が不良の場合でも秒同期点の検出が可能な秒同期検出回路の第1実施形態を示すブロック図である。 図11の秒同期検出回路の作用を表わした説明図である。 電波の受信状況が不良な場合でも秒同期点の検出が可能な秒同期検出回路の第2実施形態を示すブロック図である。 図13のサンプル加算回路の詳細を示す回路ブロック図である。 図13の秒同期検出回路の作用を表わした説明図である。 電波の受信状況が不良な場合でも秒同期点の検出が可能な秒同期検出回路の第3実施形態を示すブロック図である。 タイムコードの一例を示すデータチャートである。 各国のタイムコードを構成するデータパルスの一例を示す波形図であ
符号の説明
1 電波時計
10 受信回路部
11 高周波アンプ
12 ミキサー
13 局部発振器
14 IFアンプ
15 検波回路
16 ローパスフィルタ
17 信号加工回路(信号加工手段)
17B,17C 信号加工回路
SW1〜SW3 スイッチ
18 タイミングコントローラ
18A カウンタ
18B,18C カウンタ
20 マイクロコンピュータ
24 発振回路部
30 秒同期検出回路

Claims (8)

  1. 電波を受信して該電波に含まれるタイムコード信号を復調する電波受信装置であって、
    前記タイムコードを構成するデータパルスは、当該タイムコードのデータ区切の位置を表わすポジションパルスと、当該タイムコードのデータ値を表わす複数種類の数値パルスからなり、
    前記タイムコード信号の秒同期点を検出する秒同期検出手段と、
    検波されたタイムコード信号の一部を信号レベルに拘らずに所定レベルの信号に置き換える波形加工手段と、
    前記秒同期検出手段の秒同期点の検出に基づき周期的な秒同期のタイミングから時間計測を行って所定タイミングに前記波形加工手段を動作させるタイミング制御手段と、
    前記波形加工手段を通過したタイムコード信号を受けて該タイムコード信号中のデータパルスの判別を行うデータ判別手段と、を備え、
    前記タイミング制御手段は、
    前記データ判別手段が前記ポジションパルスを判別した後、前記数値パルスが受信される期間においては、
    前記複数種類の数値パルスがともにハイレベルとなる期間に前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をハイレベル信号に置き換え、
    前記複数種類の数値パルスがともにローレベルとなる期間に前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をローレベル信号に置き換えることを特徴とする電波受信装置。
  2. 前記波形加工手段は、
    検波されたタイムコード信号の一部をローレベル信号とハイレベル信号とに置き換えることが可能にされ、
    前記タイミング制御手段は、
    タイムコードを構成する何れのデータパルスであっても必ずハイレベルとなる期間に、前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をハイレベル信号に置き換え、
    タイムコードを構成する何れのデータパルスであっても必ずローレベルとなる期間に、前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部をローレベル信号に置き換えることを特徴とする請求項1記載の電波受信装置。
  3. 前記タイミング制御手段は、
    前記秒同期のタイミングより0.0〜0.2秒の期間に前記波形加工手段により信号をハイレベル信号に置き換え、
    前記秒同期のタイミングより0.8〜1.0秒の期間に前記波形加工手段により信号をローレベル信号に置き換えることを特徴とする請求項2記載の電波受信装置。
  4. 前記波形加工手段より前段に設けられ受信した電波からタイムコード信号の検波を行う検波回路と、
    前記検波回路と前記波形加工手段との間、或いは、前記波形加工手段の後段に設けられたローパスフィルタと、
    を備え、
    前記ローパスフィルタは、
    カットオフ周波数が、前記タイムコードを構成する個々のデータパルスの送信周波数の5倍以下の周波数に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電波受信装置。
  5. 前記タイミング制御手段は、
    前記ポジションパルスが判別された後、前記数値パルスが受信される期間において、
    前記秒同期のタイミングから0.0秒〜0.5秒の期間に前記波形加工手段により信号をハイレベル信号に置き換え、
    前記秒同期のタイミングから0.8秒〜1.0秒の期間に前記波形加工手段により信号をローレベル信号の置き換えることを特徴とする請求項1記載の電波受信装置。
  6. タイムコード信号の検波回路と前記波形加工手段との間、或いは、前記波形加工手段の後段にローパスフィルタが設けられ、
    前記ローパスフィルタのカットオフ周波数が、前記タイムコードを構成する個々のデータパルスの送信周波数の3倍以下の周波数に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電波受信装置。
  7. 前記波形加工手段は、
    検波されたタイムコード信号の一部を除去するように構成され、
    前記タイミング制御手段は、
    識別対象となっている複数のデータパルスの何れもが必ず所定レベルとなる期間に、前記波形加工手段により前記タイムコード信号の一部を除去させることを特徴とする請求項1記載の電波受信装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の電波受信装置を搭載し、
    前記電波受信装置により受信されたタイムコード信号に基づいて時刻修正を行うように構成されていることを特徴とする電波時計。
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