JP2002152294A - 復調装置および復調方法 - Google Patents

復調装置および復調方法

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JP2002152294A JP2000344782A JP2000344782A JP2002152294A JP 2002152294 A JP2002152294 A JP 2002152294A JP 2000344782 A JP2000344782 A JP 2000344782A JP 2000344782 A JP2000344782 A JP 2000344782A JP 2002152294 A JP2002152294 A JP 2002152294A
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芳和 林
Ippei Jinno
一平 神野
Machiya Kumazawa
町也 熊澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケット内にキャリヤ同期補助信号を含む、
時分割多重された位相変調信号の受信の際の、周波数引
き込み時間を短縮して、チャンネル切り替え動作を高速
にする。 【解決手段】 チャンネル切り替え時に、切り替え直前
の受信C/Nを検出して、受信C/Nが予め定めた値よ
り高い場合は、全通信フレーム内で最も位相数が大きい
位相変調である、8PSKを基準に検出した周波数誤差
により、全シンボル期間で周波数補正動作を行い、受信
C/Nが予め定めた値より低い場合は、全通信フレーム
内で最も位相数が小さい位相変調である、BPSKを基
準に検出した周波数誤差により、キャリア同期補助信号
の期間で周波数補正動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動周波数制御装置
および方法に関し、より特定的にはディジタル衛星放送
に使用される自動周波数制御装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2000年から放送が開始されるディジ
タル衛星放送では、1つの変調波(チャンネル)で位相
数が異なる位相変調(PSK:Phase Shift Keying)
を組み合わせて、階層変調を可能にしている。すなわ
ち、低階層用データパケットと高階層用データパケット
とに対してそれぞれ独立に誤り訂正を施し、それを適当
なパケット数ずつ集めて総パケット数を一定値とするフ
レームを構成する。低階層信号にはBPSK(2相位相
変調;Binary Phase Shift Keying)またはQPSK(4
相位相変調;Quaternary Phase Shift Keying)を施し、
高階層信号には8PSK(8相位相変調;8Phase Shif
t Keying)を施して時分割多重にて伝送する。
【0003】また、フレーム同期信号とフレーム内の各
階層の区切りおよび各階層の変調モードを示す伝送多重
制御(TMCC;Transmission Multiplexing Configur
ation Control)信号とを、最も低いC/N(搬送波電力
/雑音電力)でも安定受信することができるBPSKを
施して伝送すると共に、低C/N時において復調装置の
電源投入やチャンネル選択等の動作を行っても、安定に
キャリア同期が可能なように、キャリア同期補助信号と
して周期的にBPSKバースト信号が多重され、通信フ
レームが構成される(図13(a))。
【0004】上記に示した通信フレーム構成を有する位
相変調波を受信する従来の復調装置としては、特開平1
1-225124号公報に記載のものがある。以下、従
来の復調装置および方法を、図10〜図12を用いて簡
単に説明する。図10は、従来の復調装置の構成を示す
ブロック図である。図11は、従来の復調装置における
周波数補正部のブロック図である。図12は、従来の復
調方法を表すフローチャートである。
【0005】図10において、従来の復調装置は、直交
検波部10と、周波数補正部11と、帯域制限フィルタ
12と、位相補正部13と、フレーム同期検出部14
と、キャリア同期信号検出部15、とを備える。
【0006】また、周波数補正部11は、BPSK周波
数誤差検出部111と、ループフィルタ112と、数値
制御発振部113と、複素乗算部114とを備える。
【0007】なお、図10において、太線かつ“/2”
で示している信号線は、複素表現される信号の信号線を
示している(以下、各図面において同様とする)。
【0008】まず、従来例の復調装置の概略を説明す
る。直交検波部10は、入力する通信フレーム内の各P
SK変調信号を固定周波数の局部発振信号を用いて直交
検波により復調し、同相成分(I),直交成分(Q)の
等化低域信号を出力する。周波数補正部11は、直交検
波部10が出力する信号を入力し、衛星放送受信アンテ
ナにおける周波数変換器(図示せず)等の周波数ずれに
起因する周波数誤差を、キャリア同期信号検出部15か
ら受けるゲート信号に基づいて補正する。
【0009】この周波数補正部11の各構成について簡
単に説明する。BPSK周波数誤差検出部111は、帯
域制限フィルタ12が出力する信号を入力し、遅延検波
を行って周波数誤差を検出する。ループフィルタ112
は、キャリア同期信号検出部15からの出力信号に従っ
て、BPSK周波数誤差検出部111が検出した周波数
誤差のうちキャリア同期補助信号を含むBPSK期間に
おける周波数誤差の平均化を行う。
【0010】数値制御発振部113は、ループフィルタ
112が出力する平均化周波数誤差信号に対し、数値演
算を行い発振信号を出力する。複素乗算部114は、直
交検波部10が出力する信号と数値制御発振部113が
出力する信号とを複素乗算して周波数誤差を打ち消す。
【0011】帯域制限フィルタ12は、周波数補正部1
1が出力する信号を入力し、各PSK信号のスペクトル
整形を行う。フレーム同期検出部14は、帯域制限フィ
ルタ12が出力する信号を入力し、遅延検波によってB
PSK変調されたフレーム同期信号、すなわち通信フレ
ームの先頭を検出する。
【0012】キャリア同期信号検出部15は、フレーム
同期検出部14で検出されたフレーム先頭の情報に基づ
いて、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TMCC
信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間を検出
し、その期間に応じたゲート信号を生成する。位相補正
部13は、帯域制限フィルタ12が出力する信号を入力
し、その位相ずれをキャリア同期信号検出部15から受
けるゲート信号に基づいて補正する。
【0013】次に、従来例の復調装置が行う動作を、処
理の流れに沿って図11、図12をさらに参照して詳細
に説明する。
【0014】図12は、従来の復調装置が行う動作を示
すフローチャートである。図11は、周波数補正部11
のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【0015】電源投入、もしくはチャンネルの選局要求
があると(ステップS100)、まずチューナによるチ
ャンネルの選択が行われる(ステップS101)。図1
0に示す復調装置はチューナ(図示せず)を介して直交
検波部10に入力される信号に対し、まずキャリア同期
信号検出部15において、フレーム同期検出部14で検
出されたフレームの先頭位置に基づいて、図13(b)
に示すような1通信フレーム内のフレーム同期、信号/
TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間
に応じたBPSKゲート信号を生成する(ステップS1
02)。
【0016】そして、キャリア同期信号検出部15は、
生成したゲート信号を、周波数補正部11および位相補
正部13へそれぞれ出力する。
【0017】次に、図11を参照して、周波数補正部1
1の動作を説明する。図11において、周波数補正部1
1は、遅延検波部111aとBPSK位相誤差検出部1
11bとで構成されるBPSK周波数誤差検出部111
と、切替部112aと定数発生部112bと加算器11
2cと遅延部112dとで構成されるループフィルタ1
12と、加算器113aと遅延部113bとコサイン波
発生部113cとサイン波発生部113dとで構成され
る数値制御発振部113と、複素乗算部114とを備え
る。
【0018】直交検波部10が出力する信号は、複素乗
算部114および帯域制限フィルタ12を介して、BP
SK周波数誤差検出部111の遅延検波部111aに入
力される。遅延検波部111aは、現在のn相PSK変
調信号(n=2 ,4 ,8…、以下同じ)と、その1
シンボル前のn相PSK変調信号の複素共役信号との複
素乗算を行い、遅延検波出力を算出する。
【0019】この遅延検波出力の算出式を、下記式
(1)に示す。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、 D1:n相PSK変調信号の現在のシンボルの位相状態
(0〜(n-1)) D0:n相PSK変調信号の1シンボル前の位相状態(0
〜(n-1)) Δf:等価低域信号の周波数誤差[Hz] t1:現在の時刻[t] t0:1シンボル前の時刻[t] Ts:シンボル周期[t] である。
【0022】BPSKの場合、上記式(1)により周波
数誤差が無ければ遅延検波出力の位相状態は、図8
(a)中の●印に示すようにπ・n(n=0〜1)にあ
る。しかし、周波数誤差Δfがあると、×印に示すよう
に2π・Δf・Ts(=θ)分、位相が●印よりずれる
ことになる。
【0023】そこで、BPSK位相誤差検出部111b
では、周波数誤差が無い場合の●印を受信側の基準とし
て、周波数誤差のある場合の×印との位相差を周波数誤
差として検出する。なお、直交座標系で処理しているの
で、位相差を検出するには本来arctan(y/x)
により算出することになるが、簡略化して周波数誤差と
比例する量として、BPSKの場合、遅延検波信号のう
ち直交成分の誤差yを周波数誤差として出力してもよ
い。
【0024】このBPSK位相誤差検出部111bで検
出した周波数誤差は、切替部112aを介して加算器1
12cおよび遅延部112dからなるループフィルタに
入力され、周波数誤差の平均化がなされる。
【0025】ここで、ループフィルタ112は、1通信
フレーム内のBPSK変調がされているフレーム同期信
号/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の
期間のみに得られる周波数誤差に関して平均化を行うた
め、キャリア同期信号検出部15が出力するゲート信号
を用いて切替部112aの切換えを行う。
【0026】この切替部112aは、ゲート信号のBP
SK変調信号の期間(図13(b)においてHiレベル
期間)にBPSK位相誤差検出部111bが出力する周
波数誤差をループフィルタに入力し、それ以外の期間に
は、定数発生部112bが発生する「定数0」をループ
フィルタに入力するように切替えを行う。
【0027】そして、ループフィルタ112の出力信号
は、数値演算発振部(NCO)113を制御し、そこで
得られる発振信号により、複素乗算部324で周波数誤
差が打ち消される。これにより、周波数誤差が補正され
る(ステップS103)。
【0028】周波数誤差の補正が完了すると(ステップ
S104)、位相補正部13は前記キャリア同期信号検
出部15で生成された図11(b)に示すようなゲート
信号により、1通信フレーム内のフレーム同期、信号/
TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間
で位相誤差を補正する。これにより、位相誤差が補正さ
れ、位相同期が完了する(ステップS105)。その
後、定常の復調処理に移行する(ステップS106)。
【0029】ここでの定常の復調処理とは、位相補正部
14が位相同期した後の復調動作のことであり、雑音等
の影響で周波数補正部11における周波数誤差の変動に
より数値制御発振手段113の発振周波数が変化して、
位相補正部14において位相同期を外さないようにする
ことである。例えば、一度位相同期した後、何らかの原
因で位相同期が外れるまでは、周波数補正部11のルー
プフィルタ12の係数更新を停止したり、ループゲイン
を下げる(感度を下げる)等の処理を行う。
【0030】以上のような処理により、従来の復調装置
および方法によれば、時分割多重される位相変調信号の
うち、パケット内に分散配置されたキャリア同期補助信
号を含むBPSKを用いて搬送波再生を行うことによ
り、低C/N状態においても安定にキャリア同期を行う
ことができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来の復調装置では、時分割多重される位相変調信号の
うち、パケット内に分散配置されたキャリヤ同期補助信
号を含むBPSKを用いて周波数補正、位相補正を行う
ことにより、低C/N状態においても安定にキャリア同
期を行うことができる。
【0032】しかしながら、上記従来の復調装置では、
周波数補正動作が間欠になるため、一連のキャリア同期
までの処理で、その大部分の時間を占める周波数引き込
みに時間が掛かり、牽いてはチャンネル切り替えに時間
が掛かってしまうという問題があった。
【0033】それ故、本発明の目的は、チャンネル切り
替え動作を高速にできる、復調装置および方法を提供す
ることである。
【0034】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の位
相変調信号と共に、通信フレーム内において位相数が最
も少ない位相変調(以下、最小位相変調という)を用い
て位相変調を施されたキャリア同期補助信号が等時間間
隔に分散するように、時分割多重された当該通信フレー
ムを受信すための復調装置であって、前記通信フレーム
内の予め定めた信号期間の周波数誤差を検出して周波数
誤差の補正を行う周波数補正手段と、前記通信フレーム
内の予め定めた信号期間の位相誤差を検出して位相ずれ
の補正を行う位相補正手段と、前記周波数補正手段の出
力信号を入力し、前記通信フレームの同期信号を検出す
ることでフレーム先頭位置を検出するフレーム同期検出
手段と、前記フレーム同期検出手段で検出した前記フレ
ーム先頭位置に基づいて、前記最小位相変調が施された
期間のうち少なくとも前記キャリア同期補助信号の期間
(以下、同期信号期間という)を検出し、当該同期信号
期間を与えるゲート信号を生成する同期信号検出手段
と、前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号の
C/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/
N検出手段と、チャンネル切り替え時、チャンネル切り
替え直前の受信C/Nが予め定めたしきい値に対し高い
場合は、前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号
を周波数補正手段に出力し、周波数補正手段における周
波数誤差検出を前記通信フレーム内において位相数が最
も大きい位相変調(以下、最大位相変調という)に従う
ように制御し、それ以外の場合は、前記同期信号期間を
与えるゲート信号を周波数補正手段に出力し、周波数補
正手段における周波数誤差検出を前記通信フレーム内に
おいて最小位相変調に従うように制御する周波数補正部
動作判定手段とを備え、前記位相補正手段は、前記同期
信号検出手段から出力されるゲート信号が与える同期信
号期間において、前記最小位相変調に従った位相補正動
作を行い、前記周波数補正手段は、前記周波数補正部動
作判定手段に従って、チャンネル切り替え時、チャンネ
ル切り替え直前の受信C/Nが、予め定めたしきい値に
対し高い場合は、前記通信フレーム内において位相数が
最も大きい位相変調に従った周波数誤差を検出し、前記
通信フレームの全期間で周波数補正を行い、それ以外の
場合は、前記通信フレーム内において前記最小位相変調
に従った周波数誤差を検出し、前記同期信号期間で周波
数補正を行うことを特徴とする。
【0035】上記のように、第1の発明によれば、チャ
ンネル切り替え時に受信C/Nに基づいて、パケット内
の全変調信号で周波数補正を行うか、またはパケット内
に分散配置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位相
変調信号を用いて周波数補正を行うかを選択することに
より、通常C/Nが高いときは、一連のキャリア同期ま
での処理で、その大部分の時間を占める周波数引き込み
時間を短縮することができ、牽いてはチャンネル切り替
え動作を高速にすることができる。
【0036】第2の発明は、第1の発明において、周波
数補正手段における数値制御発振手段を制御する平均化
周波数誤差を保存する記憶手段を更に備え、チャンネル
切り替え前に平均化周波数誤差を記憶手段で記憶し、チ
ャンネル切り替え時に、記憶した平均化周波数誤差を初
期値として、周波数補正部を動作させることを特徴とす
る。
【0037】上記のように、第2の発明によれば、第1
の発明において、一度キャリア同期したとき周波数補正
手段の引き込み周波数を記憶し、チャンネル切り替え時
に、記憶した引き込み周波数を初期値として、周波数補
正手段を再動作させる。これにより、更なる周波数補正
の高速化と共に、周波数補正範囲が狭い最大位相変調に
従った周波数補正に起因する、周波数補正手段の誤動作
を防止することが出来る。
【0038】第3の発明は、複数の位相変調信号と共
に、通信フレーム内において位相数が最も少ない位相変
調(以下、最小位相変調という)を用いて位相変調を施
されたキャリア同期補助信号が等時間間隔に分散するよ
うに、時分割多重された当該通信フレームの復調方法で
あって、チャンネル切り替え直前に受信信号C/N(搬
送波電力/雑音電力)の状態を検出するステップと、チ
ャンネル切り替えステップと、前記通信フレームの同期
信号を検出することで、前記最小位相変調が施された期
間のうち少なくとも前記キャリア同期補助信号の期間
(以下、同期信号期間という)を検出するステップと、
予め定めたしきい値に対し検出した受信C/Nが高い場
合は、前記通信フレーム内において位相数が最も大きい
位相変調に従った周波数誤差を検出し、前記通信フレー
ムの全期間で周波数補正を行い、それ以外の場合は、前
記通信フレーム内において前記最小位相変調に従った周
波数誤差を検出し、前記同期信号期間で周波数補正を行
うステップと、前記同期信号期間において、前記最小位
相変調に従った位相の補正動作を行うステップとを備え
る。
【0039】上記のように、第3の発明によれば、チャ
ンネル切り替え時に受信C/Nに基づいて、パケット内
の全変調信号で周波数補正を行うか、またはパケット内
に分散配置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位相
変調信号を用いて周波数補正を行うかを選択することに
より、通常C/Nが高いときは、一連のキャリア同期ま
での処理で、その大部分の時間を占める周波数引き込み
時間を短縮することができ、牽いてはチャンネル切り替
え動作を高速にすることができる。
【0040】第4の発明は、第3の発明において、チャ
ンネル切り替え前に周波数補正手段における数値制御発
振手段を制御する平均化周波数誤差を保存するステップ
と、チャンネル切り替え時に、記憶した平均化周波数誤
差を周波数補正手段の初期値とするステップとを、更に
備える。
【0041】上記のように、第4の発明によれば、第3
の発明において、一度キャリア同期したとき周波数補正
手段の引き込み周波数を記憶し、チャンネル切り替え時
に、記憶した引き込み周波数を初期値として、周波数補
正手段を再動作させる。これにより、更なる周波数補正
の高速化と共に、周波数補正範囲が狭い最大位相変調に
従った周波数補正に起因する、周波数補正手段の誤動作
を防止することが出来る。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明は、パケット内に分散配置
された最小位相変調で変調されるキャリヤ同期補助信号
を含む、時分割多重された位相変調信号の受信の際の、
周波数引き込み時間を短縮して、チャンネル切り替え動
作を高速にできる復調装置および方法である。
【0043】以下、本発明の各実施形態について説明す
る。以下の説明において、第1の実施形態が基本となる
復調装置であり、第2の実施形態は、第1の実施形態に
対し、更なる周波数補正の高速化と共に、周波数補正手
段の誤動作を防止した復調装置である。
【0044】(第1の実施形態)図1は、請求項1,3
に対応する、本発明の第1の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。図1において、本発明の
第1の実施形態に係る復調装置は、直交検波部10と、
周波数補正部11Aと、帯域制限フィルタ12と、位相
補正部13と、フレーム同期検出部14と、キャリア同
期信号検出部15、C/N検出部16と、周波数補正動
作判定部17と、を備える。
【0045】また、周波数補正部11Aは、BPSK周
波数誤差検出部111と、8PSK周波数誤差検出部1
15と、周波数誤差切り替え部116と、ループフィル
タ112と、数値制御発振部113と、複素乗算部11
4とを備える。
【0046】なお、図1において、太線かつ“/2”で
示している信号線は、複素表現される信号の信号線を示
している(以下、各図面において同様とする)。
【0047】まず、第1の実施形態に係る復調装置を図
1を用いて、説明する。
【0048】直交検波部10は、入力する通信フレーム
内の各PSK変調信号を固定周波数の局部発振信号を用
いて直交検波により復調し、同相成分(I)、直交成分
(Q)の等化低域信号を出力する。周波数補正部11A
は、直交検波部10が出力する信号を入力し、衛星放送
受信アンテナにおける周波数変換器(図示せず)等の周
波数ずれに起因する周波数誤差を、周波数補正動作判定
手段17から受ける制御信号に基づいて補正する。
【0049】この周波数補正部11Aの各構成について
簡単に説明する。BPSK周波数誤差検出部111は、
帯域制限フィルタ12が出力する信号を入力し、遅延検
波を行って通信フレーム内で最も位相数の小さいBPS
Kシンボルに基づいて周波数誤差を検出し、8PSK周
波数誤差検出部115は、帯域制限フィルタ12が出力
する信号を入力し、遅延検波を行って、通信フレーム内
で最も位相数の大きい8PSKシンボルに基づいて周波
数誤差を検出する。
【0050】周波数誤差切り替え部116は周波数補正
動作判定部17からの周波数誤差切り替え信号に従っ
て、チャンネル切り替え時、切り替え直前のC/Nが予
め定めた値より高い場合は8PSK周波数誤差検出部1
15で検出された周波数誤差を、切り替え直前のC/N
が予め定めた値より低い場合はBPSK周波数誤差検出
部111で検出された周波数誤差を選択する。
【0051】ループフィルタ112は、周波数補正動作
判定手段17からのゲート信号に従って、チャンネル切
り替え直前のC/Nが予め定めた値より高い場合は、8
PSK周波数誤差検出部115が検出した周波数誤差の
うち、通信フレーム全期間の周波数誤差の平均化を行
い、チャンネル切り替え直前のC/Nが予め定めた値よ
り低い場合は、BPSK周波数誤差検出部111が検出
した周波数誤差のうち、BPSK変調される1通信フレ
ーム内のフレーム同期信号/TMCC信号の期間および
キャリア同期補助信号の期間、における周波数誤差の平
均化を行う。
【0052】数値制御発振部113は、ループフィルタ
112が出力する平均化周波数誤差信号に対し、数値演
算を行い発振信号を出力する。複素乗算部114は、直
交検波部10が出力する信号と数値制御発振部113が
出力する信号とを複素乗算して周波数誤差を打ち消す。
【0053】帯域制限フィルタ12は、周波数補正部1
1Aが出力する信号を入力し、各PSK信号のスペクト
ル整形を行う。フレーム同期検出部14は、帯域制限フ
ィルタ12が出力する信号を入力し、遅延検波によって
BPSK変調されたフレーム同期信号、すなわち通信フ
レームの先頭を検出する。
【0054】キャリア同期信号検出部15は、フレーム
同期検出部14で検出されたフレーム先頭の情報に基づ
いて、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TMCC
信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間を検出
し、図4(b)に示すような、その期間に応じたゲート
信号を生成する。位相補正部13は、帯域制限フィルタ
12が出力する信号を入力し、その位相ずれをキャリア
同期信号検出部15から受けるゲート信号に基づいて補
正する。
【0055】C/N検出部16は位相補正手段の出力す
る信号を入力して、受信C/Nを検出する。周波数補正
動作判定手段17は、キャリア同期信号検出部15から
のゲート信号及び、C/N検出手段16のC/N検出結
果を入力して、チャンネル切り替え時、切り替え直前の
C/Nが予め定めた値より高い場合は、8PSK周波数
誤差検出部115の出力を選択するように周波数誤差切
り替え信号を周波数誤差切り替え部116に出力すると
ともに、図4(c)に示すような通信フレームの全期間
を示すゲート信号をループフィルタ112に出力する。
【0056】一方、チャンネル切り替え時、切り替え直
前のC/Nが予め定めた値より低い場合は、BPSK周
波数誤差検出部111の出力を選択するように周波数誤
差切り替え信号を周波数誤差切り替え部116に出力す
るとともに、図4(b)に示すような1通信フレーム内
のフレーム同期信号/TMCC信号の期間およびキャリ
ア同期補助信号の期間に応じたゲート信号をループフィ
ルタ112に出力する。
【0057】次に、第1の実施形態に係る復調装置が行
う動作を、処理の流れに沿って図2、図3をさらに参照
して詳細に説明する。
【0058】図3は、従来の復調装置が行う動作を示す
フローチャートである。図2は、周波数補正部11Aの
さらに詳細な構成を示すブロック図である。
【0059】まず、図3(a)により、電源投入時の動
作を説明する。電源投入の要求があると(ステップS
1)、まずチューナによるチャンネルの選択が行われる
(ステップS2)。図1に示す復調装置はチューナ(図
示せず)を介して直交検波部10に入力される信号に対
し、まずキャリア同期信号検出部15において、フレー
ム同期検出部14で検出されたフレームの先頭位置に基
づいて、図4(b)に示すような1通信フレーム内のフ
レーム同期、信号/TMCC信号の期間およびキャリア
同期補助信号の期間に応じたBPSKゲート信号を生成
する(ステップS3)。
【0060】そして、キャリア同期信号検出部15は、
生成したBPSKゲート信号を、位相補正部13および
周波数補正動作判定部17にそれぞれ出力する。
【0061】次に、図2を参照して、周波数補正部11
Aの動作を説明する。図2において、周波数補正部11
Aは、遅延検波部111aとBPSK位相誤差検出部1
11bとで構成されるBPSK周波数誤差検出部111
と、遅延検波部115aと8PSK位相誤差検出部11
5bとで構成される8PSK周波数誤差検出部115
と、BPSK周波数誤差検出部111の出力信号と8P
SK周波数誤差検出部115の出力信号とを、周波数補
正動作判定手段17から出力される周波数誤差切り替え
信号に従って切り替える周波数誤差選択部116と、切
替部112aと定数発生部112bと加算器112cと
遅延部112dとで構成されるループフィルタ112
と、加算器113aと遅延部113bとコサイン波発生
部113cとサイン波発生部113dとで構成される数
値制御発振部113と、複素乗算部114とを備える。
【0062】直交検波部10が出力する信号は、複素乗
算部114および帯域制限フィルタ12を介して、BP
SK周波数誤差検出部111の遅延検波部111a、及
び8PSK周波数誤差検出部115の遅延検波部115
aに入力される。遅延検波部111a及び115aは、
現在のn相PSK変調信号(n=2 ,4 ,8 …、
以下同じ)と、その1シンボル前のn相PSK変調信号
の複素共役信号との複素乗算を行い、遅延検波出力を算
出する。
【0063】この遅延検波出力の算出式を、下記式
(1)に示す。
【0064】
【数2】
【0065】ここで、 D1:n相PSK変調信号の現在のシンボルの位相状態
(0〜(n-1)) D0:n相PSK変調信号の1シンボル前の位相状態(0
〜(n-1)) Δf:等価低域信号の周波数誤差[Hz] t1:現在の時刻[t] t0:1シンボル前の時刻[t] Ts:シンボル周期[t] とする。
【0066】BPSKの場合、上記式(1)により周波
数誤差が無ければ遅延検波出力の位相状態は、図8
(a)中の●印に示すようにπ・n(n=0〜1)にあ
る。しかし、周波数誤差Δfがあると、×印に示すよう
に2π・Δf・Ts(=θ)分、位相が●印よりずれる
ことになる。
【0067】一方、8PSKの場合、周波数誤差が無け
れば遅延検波出力の位相状態は、図8(b)中の●印に
示すようにπ・n/4(n=0〜7)にある。しかし、
周波数誤差Δfがあると、×印に示すように2π・Δf
・Ts(=θ)分、位相が●印よりずれることになる。
【0068】そこで、BPSK位相誤差検出部111b
及び8PSK位相誤差検出部115bでは、周波数誤差
が無い場合の●印を受信側の基準として、周波数誤差の
ある場合の×印との位相差を周波数誤差として検出す
る。この遅延検波出力より周波数誤差を求めるのには、
遅延検波出力をarctan(y/x)でシンボル間に
おける位相変化を求めて周波数誤差とする方法がある
が、簡略化して周波数誤差と比例する量として、検波出
力で得られたx,yそのものを周波数誤差として出力す
る方法がある。
【0069】BPSK位相誤差検出部111bでは、遅
延検波出力をy軸で2つの領域に分け、遅延検波出力の
直交成分yを周波数誤差とするもので、x>0(―π/
2[ラジアン]<θ<+π/2[ラジアン])のa領域の
場合、y≧0(0[ラジアン]≦θ<+π/2[ラジア
ン])では、周波数誤差が正であり、遅延検波部111
aの出力の直交成分(y)は正になり、周波数誤差が大
きくなるとともに、遅延検波出力の直交成分(y)の絶
対値が大きくなる。
【0070】一方、y<0(−π/2[ラジアン]<θ<
0[ラジアン])では、周波数誤差が負であり、遅延検
波111aの直交成分(y)は負になり、周波数誤差が
大きくなるとともに、遅延検波出力の直交成分(y)の
絶対値が大きくなる。従って、遅延検波出力を直交成分
(y)で表すことが出来る。
【0071】また、x<0(π/2[ラジアン]<θ≦π
[ラジアン]、及び−π[ラジアン]<θ<−π/2[ラジ
アン])のb領域の場合、y≧0(π/2[ラジアン]<θ
≦π[ラジアン])では、周波数誤差が負であり、遅延検
波部111aの出力の直交成分(y)は正になり、周波
数誤差が大きくなるとともに、遅延検波出力の直交成分
(y)の絶対値が大きくなる。
【0072】一方、y<0(−π[ラジアン]<θ<−π
/2[ラジアン])では、周波数誤差が正であり、遅延検
波部111aの出力の直交成分(y)は負になり、周波
数誤差が大きくなるとともに、遅延検波出力の直交成分
(y)の絶対値は大きくなる。従って、遅延検波出力の
直交成分(−1)・yを周波数誤差とすることが出来
る。
【0073】8PSK位相誤差検出部115bでは、遅
延検波出力結果を ((n・π/4)±(π/8))
[ラジアン](n=0,1,2,3,4,5,6,7)
で8つの領域に分け、そのうち座標軸を含む領域((n
・π/2)±(π/8))[ラジアン]内の領域(n=
0,1,2,3)、a,b,c,dの領域に入ったとき
に、遅延検波出力の同相成分(x)または、直交成分
(y)は周波数誤差信号とする。
【0074】例えば、a領域((0±π/8)[ラジア
ン]内の領域)であると、0[ラジアン]≦θ<+π/
8[ラジアン]では周波数誤差が正であり、遅延検波部1
15aの出力の直交成分(y)は正になり、周波数誤差
が大きくなるとともに、遅延検波出力の直交成分(y)
の絶対値が大きくなる。従って、遅延検波出力を直交成
分(y)で表すことが出来る。
【0075】一方、−π/8[ラジアン] <θ<0[ラ
ジアン]では周波数誤差が負であり、遅延検波115a
の直交成分(y)は負になり、周波数誤差が大きくなる
とともに、遅延検波出力の直交成分(y)の絶対値が大
きくなる。従って、遅延検波出力の直交成分(−1)・
yを周波数誤差とすることが出来る。
【0076】このようにa,b,c,d領域の時、その
周波数誤差に比例する値として、図8(b)に示すよう
に、それぞれy,−x,−y,xを周波数誤差信号とし
て出力する。
【0077】また、8つの領域の内、座標軸を含まない
領域(π/4+(n・π/2)±(π/8))[ラジア
ン]内の領域(n=0,1,2,3))、e,f,g,
hの領域にある時は、遅延検波信号をπ/4だけ位相回
転させることにより、その信号の同相成分(x)、直交
成分(y)もまた、周波数誤差と比例した信号とみなす
ことが出来る。
【0078】そのために、遅延検波手段115aの出力
を図8(b)に示すように、x=y・cot(π/8
[ラジアン])、 x=−y・cot(π/8[ラジア
ン])、y=x・cot(π/8[ラジアン])、及びy
=―x・cot(π/8[ラジアン])の直線により遅延
検波信号を8つの領域で領域判定を行い、遅延検波信号
が8つの領域のうち、領域aのとき(x>y・cot
(π/8[ラジアン])かつ、x>−y・cot(π/
8)[ラジアン]のとき)は遅延検波信号の直交成分
(y)を周波数誤差信号とし、領域bのとき(y>x・
cot(π/8[ラジアン])かつ、y>−x・cot
(π/8)[ラジアン]のとき)は遅延検波信号の同相成
分(x)・(−1)を周波数誤差信号とし領域cのとき
(x<y・cot(π/8[ラジアン])かつ、x<−y
・cot(π/8)[ラジアン]のとき)は遅延検波信号
の直交成分(y)・(−1)を周波数誤差信号とし、領
域dのとき(y<x・cot(π/8[ラジアン])か
つ、y<−x・cot(π/8[ラジアン])のとき)は
遅延検波信号の同相成分(x)を周波数誤差信号とし、
領域eのとき(x<y・cot(π/8[ラジアン])か
つ、y<x・cot(π/8[ラジアン])のとき)はπ
/4位相回転後の遅延検波信号の同相成分(x)・(−
1)を周波数誤差信号とし、領域fのとき(x>−y・
cot(π/8[ラジアン])かつ、y<−x・cot
(π/8[ラジアン])のとき)はπ/4位相回転後の遅
延検波信号の直交成分(y)・(−1)を周波数誤差信
号とし、領域gのとき(x>y・cot(π/8[ラジ
アン])かつ、y>x・cot(π/8)[ラジアン]の
とき)は、π/4位相回転後の遅延検波信号の同相成分
(x)を周波数誤差信号とし、領域hのとき(x<−y
・cot(π/8[ラジアン])かつ、y>−x・cot
(π/8[ラジアン])のとき)は、π/4位相回転後の
遅延検波信号の同相成分(y)を周波数誤差信号として
出力する。
【0079】ところで、上記BPSK周波数検出部11
1と、8PSK周波数誤差検出115との違いは、周波
数誤差が検出可能なC/N範囲である。検出可能C/N
については、図9に示すように雑音によるシンボルの広
がりが、BPSK位相誤差検出部111bおよび8PS
K位相誤差検出部115bで設定した、上記の各領域内
に納まるかどうかで決まる。誤動作なく周波数誤差が検
出可能なC/Nは、BPSK周波数誤差検出部111で
は約0dB以上、8PSK周波数誤差検出部115では
約8dB以上である。
【0080】このBPSK位相誤差検出部111b、及
び8PSK位相誤差検出部115bで検出した周波数誤
差は、周波数誤差選択部116に入力され、周波数補正
動作判定部17に従って周波数誤差が選択される。
【0081】電源投入後の初めての周波数補正動作で
は、周波数補正動作判定部17は、現在のC/Nが不明
であるため、低C/Nの場合でも周波数誤差が検出可能
なBPSK位相誤差検出部111bの出力を選択するよ
うに制御する。
【0082】周波数誤差選択部116で選択されたBP
SK位相誤差検出部111bの出力は、切替部112a
を介して加算器112cおよび遅延部112dからなる
ループフィルタに入力され、周波数誤差の平均化がなさ
れる。
【0083】ここで、ループフィルタ112は、1通信
フレーム内のBPSK変調がされているフレーム同期信
号/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の
期間のみに得られる周波数誤差に関して平均化を行うた
め、周波数補正動作判定部17はキャリア同期信号検出
部15が出力するゲート信号をそのまま、切替部112
aに出力する。
【0084】この切替部112aは、ゲート信号のBP
SK変調信号の期間(図4(b)においてHiレベル期
間)にBPSK位相誤差検出部111bが出力する周波
数誤差をループフィルタに入力し、それ以外の期間に
は、定数発生部112bが発生する「定数0」をループ
フィルタに入力するように切替えを行う。
【0085】そして、ループフィルタ112の出力信号
は、数値演算発振部(NCO)113を制御し、そこで
得られる発振信号により、複素乗算部324で周波数誤
差が打ち消される。これにより、周波数誤差が補正され
る(ステップS4)。
【0086】周波数補正が完了すると(ステップS
5)、位相補正部13は前記キャリア同期信号検出部1
5で生成されたBPSKゲート信号により、図4(b)
に示すような1通信フレーム内のフレーム同期信号/T
MCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間で
位相誤差を補正する。これにより、位相誤差が補正さ
れ、位相同期が完了する(ステップS6)。その後、定
常の復調処理に移行する(ステップS7)。
【0087】ここでの定常の復調処理とは、位相補正部
14が位相同期した後の復調動作のことであり、雑音等
の影響で周波数補正部11における周波数誤差の変動に
より数値制御発振手段113の発振周波数が変化して、
位相補正部14において位相同期を外さないようにする
ことである。
【0088】例えば、一度位相同期した後、何らかの原
因で位相同期が外れるまでは、周波数補正部11のルー
プフィルタ12の係数更新を停止したり、ループゲイン
を下げる(感度を下げる)等の処理を行う。
【0089】次に、図3(b)により、チャンネル切り
替え時の動作を説明する。なお、図3(b)において、
上記電源投入時の動作で説明した図3(a)と同一の処
理を行うステップについては、同一のステップ番号を付
してその説明を省略する。
【0090】チャンネル切り替え要求があると(ステッ
プS10)、まず図1に示す復調装置はC/N検出部1
6により、チャンネル切り替え直前の受信C/Nを検出
し、その検出結果は周波数補正動作判定部17に出力さ
れる(ステップS11)。
【0091】C/N検出が完了すると、チューナにより
チャンネルの選択が行われ、チャンネルが切り替わる
(ステップ2)。次に、チューナ(図示せず)を介して
直交検波部10に入力される信号に対し、キャリア同期
信号検出部15において、図4(b)に示すような1通
信フレーム内のフレーム同期、信号/TMCC信号の期
間およびキャリア同期補助信号の期間に応じたBPSK
ゲート信号を生成する(ステップS3)。
【0092】そして、キャリア同期信号検出部15は、
生成したBPSKゲート信号を、位相補正部13および
周波数補正動作判定部17にそれぞれ出力する。
【0093】周波数補正動作判定部17は、前記チャン
ネル選択直前の受信C/Nに基づいて、下記に示すよう
に周波数補正動作を判定する(ステップS12)。前記
チャンネル選択直前の受信C/Nが予め定めた値より高
い場合は、8PSK周波数誤差検出部115の出力を選
択するように周波数誤差切り替え信号を周波数誤差切り
替え部116に出力するとともに、図4(c)に示すよ
うな通信フレームの全期間を示すゲート信号をループフ
ィルタ112に出力する。
【0094】一方、チャンネル選択直前の受信C/Nが
予め定めた値より低い場合は、BPSK周波数誤差検出
部111の出力を選択するように周波数誤差切り替え信
号を周波数誤差切り替え部116に出力するとともに、
図4(b)に示すような1通信フレーム内のフレーム同
期、信号/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助
信号の期間に応じたゲート信号をループフィルタ112
に出力する。ここで、周波数補正動作を判定する受信C
/Nの閾値は、前記8PSK周波数誤差検出部115が
誤動作なく周波数誤差検出が出来るC/Nであり、約8
dBが目安となる。
【0095】上記周波数補正動作判定部17の判定結果
に従って、周波数補正部11Aは下記(表1)に示すよ
うに周波数補正動作を行う。前記チャンネル選択直前の
受信C/Nが予め定めた値より高い場合は、全通信フレ
ーム内で最も位相数が大きい位相変調である、8PSK
シンボルを基準に検出した周波数誤差により、全シンボ
ル期間で周波数補正動作を行い(ステップS13)、チ
ャンネル選択直前の受信C/Nが予め定めた値より低い
場合は、全通信フレーム内で最も位相数が小さい位相変
調である、BPSKシンボルを基準に検出した周波数誤
差により、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TM
CC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間で周
波数補正動作を行う(ステップS4)。
【0096】
【表1】
【0097】周波数補正が完了すると(ステップS5ま
たは、ステップS14)、位相補正部13は前記キャリ
ア同期信号検出部15で生成されたBPSKゲート信号
により、図4(b)に示すような1通信フレーム内のフ
レーム同期、信号/TMCC信号の期間およびキャリア
同期補助信号の期間で位相誤差を補正する。これによ
り、位相誤差が補正され、位相同期が完了する(ステッ
プS6)。その後、定常の復調処理に移行する(ステッ
プS7)。
【0098】なお、図3(b)のフローチャートにおい
て、キャリア同期信号検出部15の動作(ステップS
3)は、周波数補正動作判定部17の動作(ステップS
12)より前のステップに記載したが、ステップS3
は、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TMCC信
号の期間およびキャリア同期補助信号の期間期間を表す
ゲート信号が必要になる、低C/N時の周波数補正部1
1の動作(ステップS4)または、位相補正部13の動
作(ステップS6)より前のステップであれば、動作す
る順序を特に制限しなくても何ら問題はない(以下、各
実施形態におけるステップS3の処理においても同
様)。
【0099】また、上記の説明では電源投入時及び、チ
ャンネル切り替え時で低C/N時の周波数補正動作と、
位相補正動作とは、図4(b)に示した1通信フレーム
内のフレーム同期信号/TMCC信号の期間およびキャ
リア同期補助信号の期間を示すゲート信号に従って行っ
ていたが、図4(d)に示すような、1通信フレーム内
のキャリア同期補助信号の期間を示すゲート信号に従っ
て行っても同様の効果が得られる(以下、各実施形態に
おいても同様)。
【0100】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係る復調装置によれば、チャンネル切り替え時に、切り
替え直前の受信C/Nを検出して、受信C/Nが予め定
めた値より高い場合は、全通信フレーム内で最も位相数
が大きい位相変調である、8PSKを基準に検出した周
波数誤差により、全シンボル期間で周波数補正動作を行
い、受信C/Nが予め定めた値より低い場合は、全通信
フレーム内で最も位相数が小さい位相変調である、BP
SKを基準に検出した周波数誤差により、キャリア同期
補助信号の期間で周波数補正動作を行うことより、通常
C/Nが高いときは、一連のキャリア同期までの処理
で、その大部分の時間を占める周波数引き込み時間を短
縮することができ、牽いてはチャンネル切り替え動作を
高速にすることができる。
【0101】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装
置において、周波数補正部11Aの誤動作を防止と、更
なる周波数補正の高速化を行うものである。
【0102】そこで、衛星放送受信における周波数のず
れと、周波数補正部11Aの誤動作について説明する。
衛星より到来する12GHz帯の電波は、衛星放送受信
アンテナで受信し、1GHz帯に周波数変換した後、受
信機に入力される。衛星放送受信における周波数のずれ
で大部分を占めるのは、衛星放送用アンテナの周波数変
換器における周波数ずれであり、一般的に±1.5MH
zとされている。
【0103】これに、チューナーなどにおける周波数ず
れを加えると、±2.0MHz程度の周波数ずれが生じ
ることになり、この周波数ずれを復調装置で除去する必
要がある。
【0104】さて、上記第1の実施形態に係る復調装置
では、チャンネル切り替え時、チャンネル切り替え直前
の受信C/Nに基づいて、全通信フレーム内で最も位相
数が大きい位相変調である8PSKシンボルを基準に検
出した周波数誤差により、全シンボル期間で周波数補正
動作を行うか、全通信フレーム内で最も位相数が小さい
位相変調であるBPSKシンボルを基準に検出した周波
数誤差により、1通信フレーム内のフレーム同期信号/
TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間
で周波数補正動作を行うか、を切り替えていた。
【0105】8PSKシンボルおよびBPSKシンボル
を基準に周波数誤差を検出する場合、誤動作なく周波数
誤差が検出できる、つまり周波数補正が可能なのは、シ
ンボル速度(以下シンボルレートと示す)と、位相変調
の位相数で決まり、下記式(2)で表すことが出来る。
【0106】
【数3】
【0107】例えば、シンボルレートが28.86MH
zの場合、BPSK周波数誤差検出部111では±7.
215MHz、8PSK周波数誤差検出部115では±
1.80375MHzまでの周波数誤差検出が可能にな
る。
【0108】従って、チャンネル切り替え時でC/Nが
高いときの8PSKによる周波数誤差検出では、±2M
Hzの周波数ずれがある場合、周波数補正部が誤動作し
てしまう。
【0109】以下、上述した周波数補正手段の誤動作の
防止と、更なる周波数補正の高速化を行う、本発明の第
2の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0110】図5は、請求項2,4に対応する、本発明
の第2の実施形態に係る復調装置の構成を示すブロック
図である。図5において、第2の実施形態に係る復調装
置は、直交検波部10と、周波数補正部11Bと、帯域
制限フィルタ12と、位相補正部13と、フレーム同期
検出部14と、キャリア同期信号検出部15、C/N検
出部16と、周波数補正動作判定部17と、第2のフレ
ーム同期検出部18を備える。
【0111】また、周波数補正部11Bは、BPSK周
波数誤差検出部111と、8PSK周波数誤差検出部1
15と、周波数誤差切り替え部116と、ループフィル
タ112Aと、数値制御発振部113と、複素乗算部1
14と、記憶装置117とを備える。
【0112】図7は、第2の実施形態に係る復調装置が
行う動作を示すフローチャートである。
【0113】図5に示すように、第2の実施形態に係る
復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に対
し、位相補正部13の出力からフレーム同期信号を検出
する第2のフレーム同期検出部18を更に加え、ループ
フィルタ112を有する周波数補正部11Aから、ルー
プフィルタ112Aを有し、更にループフィルタ112
Aの出力を保存する記憶装置117を加えた周波数補正
部11Bに代えた構成である。
【0114】なお、第2の実施形態に係る復調装置のそ
の他の構成は、上記第1の実施形態に係る復調装置の構
成と同様であり、当該構成部分については同一の参照番
号を付してその説明を省略する。
【0115】また、図7において図3と同一の処理を行
うステップについては、同一のステップ番号を付してそ
の説明を省略する。
【0116】以下、第2の実施形態に係る復調装置が上
記第1の実施形態に係る復調装置と異なる動作を行う部
分について説明する。
【0117】図7(a)の電源投入後の動作では、BP
SK周波数補正動作(ステップS4)、位相補正動作
(ステップS6)の後、第2のフレーム同期検出部18
でフレーム同期が確立したら(ステップS20)、外部
の演算処理装置(CPU)の命令により、周波数補正部
11Bのループフィルタ112Aの出力を記憶装置11
7に保存する(ステップS21)。その後、定常の復調
処理に移行する(ステップS7)。
【0118】図7(b)のチャンネル選択要求後の動作
では、チャンネル切り替え直前の受信C/N検出(ステ
ップS11)、チューナーによる選局(ステップS2)
の後、記憶装置117に記憶している前回位相同期時の
ループフィルタ112Aの出力を、ループフィルタ11
2Aにロードする(ステップS22)。
【0119】ここで、図6を参照して、周波数補正部1
1Bの動作を説明する。図6において、周波数補正部1
1Bは、遅延検波部111aとBPSK位相誤差検出部
111bとで構成されるBPSK周波数誤差検出部11
1と、遅延検波部115aと8PSK位相誤差検出部1
15bとで構成される8PSK周波数誤差検出部115
と、BPSK周波数誤差検出部111の出力信号と8P
SK周波数誤差検出部115の出力信号とを、周波数補
正動作判定手段17から出力される周波数誤差切り替え
信号に従って切り替える周波数誤差選択部116と、切
替部112a、112eと定数発生部112bと加算器
112cと遅延部112dとで構成されるループフィル
タ112Aと、加算器113aと遅延部113bとコサ
イン波発生部113cとサイン波発生部113dとで構
成される数値制御発振部113と、複素乗算部114
と、記憶装置117とを備える。
【0120】図6に示すように、周波数補正部11B
は、図2に示す周波数補正部11Aに対し、ループフィ
ルタ112が、記憶装置から値を入力できるように切替
部112aを更に加えたループフィルタ112Aに代わ
り、ループフィルタの出力を保存する記憶装置117を
加えた構成である。記憶装置117から前回位相同期時
のループフィルタ112Aの出力信号をロードするに
は、切替部112eに外部の演算処理装置(CPU)か
らリセット信号(パルス信号)を与えればよい。
【0121】そして、ループフィルタ112Aは,まず
このロードされた値を出力して、数値制御発振部113
の発振周波数を前回位相同期時の周波数に設定する。周
波数補正部11Bは、この時の数値制御発振部113の
発振周波数と、入力信号の周波数との周波数差より、再
度周波数補正をかけることになる。
【0122】このように、位相同期部13が位相同期確
立したときの周波数補正部11Bにおける周波数ずれの
補正値を、再度周波数補正部11Bを動作させるときに
ロードすることは見かけ上、周波数ずれを小さくするこ
とになる。
【0123】以降、記憶装置117からロードされた値
を初期値として、周波数補正部11Bは、チャンネル切
り替え直前の受信C/Nに基づいた周波数補正動作判定
部17の判定結果に従って(ステップS12)、前記チ
ャンネル選択直前の受信C/Nが予め定めた値より高い
場合は、全通信フレーム内で最も位相数が大きい位相変
調である、8PSKシンボルを基準に検出した周波数誤
差により、通信フレームの全シンボル期間で周波数補正
動作を行い(ステップS13)、チャンネル選択直前の
受信C/Nが予め定めた値より低い場合は、全通信フレ
ーム内で最も位相数が小さい位相変調である、BPSK
を基準に検出した周波数誤差により、1通信フレーム内
のフレーム同期信号/TMCC信号の期間およびキャリ
ア同期補助信号の期間で周波数補正動作を行う(ステッ
プS4)。
【0124】周波数補正が完了すると(ステップS5ま
たは、ステップS14)、位相補正部13による位相補
正動作(ステップS6)行い、第2のフレーム同期検出
部18でフレーム同期が確立したら(ステップS2
0)、外部の演算処理装置の命令により、周波数補正部
11Bのループフィルタ112Aの出力を記憶装置11
7に保存する(ステップS21)。その後、定常の復調
処理に移行する(ステップS7)。
【0125】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係る復調装置は、周波数補正部11Bに記憶装置117
を設け、電源投入後の第一回目の周波数補正は周波数補
正範囲が広いBPSKによる周波数補正を行い、位相同
期した時の周波数補正部11Bにおけるループフィルタ
112Aの出力を記憶装置117に記憶し、チャンネル
切り替えのとき、この記憶装置117に記憶した値を初
期値として周波数周波数補正部11Bを動作させる。
【0126】これにより、チャンネル切り替え時の周波
数ずれが、見かけ上小さくなるので、受信C/Nが予め
定めた値よりも高いときに、8PSKによる周波数誤差
検出を行って周波数補正部11を動作させても、誤動作
がなく、周波数補正の更なる高速化が可能になる。
【0127】なお、上記の説明では、周波数補正部11
Bのループフィルタ112Aの出力を記憶手段117に
保存する動作(ステップS21)を、位相補正部13の
位相同期が確立した(ステップS20)後、に行ってい
たが、チャンネル切り替え要求(ステップS10)後、
チューナー選局(ステップS2)までになら、動作する
順序を特に制限しなくても何ら問題はない。
【0128】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、チ
ャンネル切り替え時に受信C/Nに基づいて、パケット
内の全変調信号で周波数補正を行うか、またはパケット
内に分散配置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位
相変調信号を用いて周波数補正を行うかを選択すること
により、通常C/Nが高いときは、一連のキャリア同期
までの処理で、その大部分の時間を占める周波数引き込
み時間を短縮することができ、牽いてはチャンネル切り
替え動作を高速にすることができる。
【0129】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おいて、一度キャリア同期したとき周波数補正手段の引
き込み周波数を記憶し、チャンネル切り替え時に、記憶
した引き込み周波数を初期値として、周波数補正手段を
再動作させる。これにより、更なる周波数補正の高速化
と共に、周波数補正範囲が狭い最大位相変調に従った周
波数補正に起因する、周波数補正手段の誤動作を防止す
ることが出来る。
【0130】また、第3の発明によれば、チャンネル切
り替え時に受信C/Nに基づいて、パケット内の全変調
信号で周波数補正を行うか、またはパケット内に分散配
置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位相変調信号
を用いて周波数補正を行うかを選択することにより、通
常C/Nが高いときは、一連のキャリア同期までの処理
で、その大部分の時間を占める周波数引き込み時間を短
縮することができ、牽いてはチャンネル切り替え動作を
高速にすることができる。
【0131】また、第4の発明によれば、第3の発明に
おいて、一度キャリア同期したとき周波数補正手段の引
き込み周波数を記憶し、チャンネル切り替え時に、記憶
した引き込み周波数を初期値として、周波数補正手段を
再動作させる。これにより、更なる周波数補正の高速化
と共に、周波数補正範囲が狭い最大位相変調に従った周
波数補正に起因する、周波数補正手段の誤動作を防止す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る復調装置におけ
る周波数補正部11Aの更に詳細な構成を示すブロック
【図3】本発明の第1の実施形態に係る復調装置が行う
動作を示すフローチャート
【図4】通信フレームの構成と、周波数補正動作判定部
17が出力するゲート信号を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る復調装置におけ
る周波数補正部11Bの更に詳細な構成を示すブロック
【図7】本発明の第2の実施形態に係る復調装置が行う
動作を示すフローチャート
【図8】BPSK周波数誤差検出部111及び8PSK
周波数誤差検出部115の動作を示した図
【図9】BPSK周波数誤差検出部111及び8PSK
周波数誤差検出部115の受信C/Nに対する動作限界
を示した図
【図10】従来例の復調装置の構成を示すブロック図
【図11】従来例の復調装置における周波数補正部11
の更に詳細な構成を示すブロック図
【図12】従来例の復調装置が行う動作を示すフローチ
ャート
【図13】キャリア同期ゲート信号生成部15が出力す
るゲート信号を示す図
【符号の説明】
10 直交検波部 11、11A、11B 周波数補正部 12 帯域制限フィルタ 13 位相補正部 14 フレーム同期検出部 15 キャリア同期ゲート信号生成部 16 C/N検出部 17 周波数補正部動作判定部 18 第2のフレーム同期検出部 111 BPSK周波数誤差検出部 112 ループフィルタ 113 数値演算発振部 114 複素乗算部 115 8PSK周波数誤差検出部 116 周波数誤差切り替え部 117 記憶装置 111a、115a 遅延検波部 111b BPSK位相誤差検出部 115b 8PSK位相誤差検出部 112a、112e 切替部 112b 定数発生部 112c、113a 加算部 112d、113b 遅延部 113c サイン波発生部 113d コサイン波発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊澤 町也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA18 BA13 DA01 5J103 AA11 AA26 BA04 CB01 DA03 DA04 DA16 DA22 DA28 DA32 DA41 GB03 HA06 HB02 HC03 HC12 5K004 AA01 AA05 BA02 FA03 FA06 FG03 FJ17 FK09 5K061 AA03 BB17 CC14 CC25 CC53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の位相変調信号と共に、通信フレー
    ム内において位相数が最も少ない位相変調(以下、最小
    位相変調という)を用いて位相変調を施されたキャリア
    同期補助信号が等時間間隔に分散するように、時分割多
    重された当該通信フレームを受信すための復調装置であ
    って、前記通信フレーム内の予め定めた信号期間の周波
    数誤差を検出して周波数誤差の補正を行う周波数補正手
    段と、前記通信フレーム内の予め定めた信号期間の位相
    誤差を検出して位相ずれの補正を行う位相補正手段と、
    前記周波数補正手段の出力信号を入力し、前記通信フレ
    ームの同期信号を検出することでフレーム先頭位置を検
    出するフレーム同期検出手段と、前記フレーム同期検出
    手段で検出した前記フレーム先頭位置に基づいて、前記
    最小位相変調が施された期間のうち少なくとも前記キャ
    リア同期補助信号の期間(以下、同期信号期間という)
    を検出し、当該同期信号期間を与えるゲート信号を生成
    する同期信号検出手段と、前記位相補正手段の出力信号
    を入力し、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するC/N検出手段と、チャンネル切り替
    え時、チャンネル切り替え直前の受信C/Nが予め定め
    たしきい値に対し高い場合は、前記通信フレームの全期
    間を与えるゲート信号を周波数補正手段に出力し、周波
    数補正手段における周波数誤差検出を前記通信フレーム
    内において位相数が最も大きい位相変調(以下、最大位
    相変調という)に従うように制御し、それ以外の場合
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を周波数補正
    手段に出力し、周波数補正手段における周波数誤差検出
    を前記通信フレーム内において最小位相変調に従うよう
    に制御する周波数補正部動作判定手段とを備え、前記位
    相補正手段は、前記同期信号検出手段から出力されるゲ
    ート信号が与える同期信号期間において、前記最小位相
    変調に従った位相補正動作を行い、前記周波数補正手段
    は、前記周波数補正部動作判定手段に従って、チャンネ
    ル切り替え時、チャンネル切り替え直前の受信C/N
    が、予め定めたしきい値に対し高い場合は、前記通信フ
    レーム内において位相数が最も大きい位相変調に従った
    周波数誤差を検出し、前記通信フレームの全期間で周波
    数補正を行い、それ以外の場合は、前記通信フレーム内
    において前記最小位相変調に従った周波数誤差を検出
    し、前記同期信号期間で周波数補正を行うことを特徴と
    する復調装置。
  2. 【請求項2】 周波数補正手段における数値制御発振手
    段を制御する平均化周波数誤差を保存する記憶手段を更
    に備え、チャンネル切り替え前に平均化周波数誤差を記
    憶手段で記憶し、チャンネル切り替え時に、記憶した平
    均化周波数誤差を初期値として、周波数補正部を動作さ
    せることを特徴とする、請求項1に記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 複数の位相変調信号と共に、通信フレー
    ム内において位相数が最も少ない位相変調(以下、最小
    位相変調という)を用いて位相変調を施されたキャリア
    同期補助信号が等時間間隔に分散するように、時分割多
    重された当該通信フレームの復調方法であって、チャン
    ネル切り替え直前に受信信号C/N(搬送波電力/雑音
    電力)の状態を検出するステップと、チャンネル切り替
    えステップと、前記通信フレームの同期信号を検出する
    ことで、前記最小位相変調が施された期間のうち少なく
    とも前記キャリア同期補助信号の期間(以下、同期信号
    期間という)を検出するステップと、予め定めたしきい
    値に対し検出した受信C/Nが高い場合は、前記通信フ
    レーム内において位相数が最も大きい位相変調に従った
    周波数誤差を検出し、前記通信フレームの全期間で周波
    数補正を行い、それ以外の場合は、前記通信フレーム内
    において前記最小位相変調に従った周波数誤差を検出
    し、前記同期信号期間で周波数補正を行うステップと、
    前記同期信号期間において、前記最小位相変調に従った
    位相の補正動作を行うステップとを備える、復調方法。
  4. 【請求項4】 チャンネル切り替え前に周波数補正手段
    における数値制御発振手段を制御する平均化周波数誤差
    を保存するステップと、チャンネル切り替え時に、記憶
    した平均化周波数誤差を周波数補正手段の初期値とする
    ステップとを、更に備えることを特徴とする、請求項3
    に記載の復調方法。
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