JP2001345869A - キャリア再生回路とデジタル信号受信装置 - Google Patents

キャリア再生回路とデジタル信号受信装置

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JP2001345869A JP2000163035A JP2000163035A JP2001345869A JP 2001345869 A JP2001345869 A JP 2001345869A JP 2000163035 A JP2000163035 A JP 2000163035A JP 2000163035 A JP2000163035 A JP 2000163035A JP 2001345869 A JP2001345869 A JP 2001345869A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低C/N時でも伝送シンボルの復号が可能なよ
うに、互いに異なる多相変調波が時分割多重されている
場合でも、各変調波について良好なキャリア再生を可能
とする。 【解決手段】 受信C/Nが高い場合には、8PSK変
調された主信号、QPSK変調された主信号、及びBP
SK変調された主信号、TMCC及び位相基準バースト
信号は、全て所定のゲインで動作する。受信C/Nが下
がると、8PSK変調された主信号のゲインはゼロとな
り、QPSKおよびBPSK変調された期間のゲインが
増大する。受信C/Nがさらに悪くなると、QPSK変
調された期間のゲインもゼロとなり、BPSK変調され
た期間のゲインはさらに増大する。これにより、低C/
Nでも正しくキャリア再生を行うことができるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル衛
星放送等のように変調方式の異なる複数のデジタル変調
波が時分割多重された変調波を受信するデジタル信号受
信装置と、このデジタル信号受信装置に用いて好適なキ
ャリア再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、デジタル信号伝送方式に
あっては、伝送ビットレートを高くするためには多値直
交変調や多値位相変調が有利であるが、低C/N(キャ
リア対雑音電力)においての伝送には向いていない。こ
のため、従来では、伝送ビットレートと低C/N特性を
両立させる方法として、例えば8PSKとBPSKのよ
うに、互いに異なる複数の多相変調波を時分割多重して
伝送する方法が案出されている。
【0003】この方法は、高C/N時には両方の変調方
式で伝送されてくるシンボルを復号し、低C/NではB
PSKで伝送されてくるシンボルのみを復号するという
もので、高C/Nでの伝送ビットレートよりは低くなる
が、低C/Nでも伝送シンボルの復号が可能であること
を利用している。
【0004】ところで、デジタル信号を受信する場合、
キャリア再生が不可欠であり、受信信号から各キャリア
の位相誤差を検出し、この位相誤差からキャリア再生を
行っている。これに対し、上記のような従来の伝送ビッ
トレートと低C/N特性を両立させる方法を適用する
と、高C/N時には多相変調波からキャリア位相誤差を
正しく検出することができるものの、低C/N時には正
しくキャリア位相誤差の検出ができなくなる。このた
め、低C/N時には正しくキャリア再生ができなくな
り、実用上問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、デ
ジタル信号の伝送において、低C/N時でも伝送シンボル
の復号が可能なように、互いに異なる多相変調波を時分
割多重すると、低C/N時には正しくキャリア再生でき
なくなるという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点を解消し、低C
/N時でも伝送シンボルの復号が可能なように、互いに
異なる多相変調波が時分割多重されている場合でも、各
変調波について良好なキャリア再生を可能とするキャリ
ア再生回路を提供すると共に、このキャリア再生技術を
用いたデジタル信号受信装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、変調方式の異なる複数のデジタル変調波
が時分割多重された変調波を受信し復調するデジタル信
号受信装置に用いられ、受信信号の同期検波出力からキ
ャリア再生を行って前記複数のデジタル変調波を復調す
るキャリア再生回路において、前記受信信号の同期検波
出力から受信キャリア対雑音電力を検出する受信キャリ
ア対雑音電力検出手段と、前記受信信号の同期検波出力
の位相を検出する位相検出手段と、前記受信信号中の時
分割多重されている複数のデジタル変調波それぞれの変
調方式を検出する変調方式検出手段と、前記受信信号中
の時分割多重されている複数のデジタル変調波それぞれ
の変調方式に対応して設けられ、前記変調方式検出手段
の検出結果に基づいて前記位相検出手段の出力から該当
する変調方式のデジタル変調波のキャリア位相誤差量を
検出する複数のキャリア位相誤差検出手段と、前記複数
のキャリア位相誤差検出手段それぞれの位相誤差量検出
出力を互いに独立して調整する複数の位相誤差量調整手
段と、前記複数の位相誤差量調整手段の出力に基づいて
前記受信信号の同期検波出力の位相を補正する位相補正
手段とを具備し、前記受信キャリア対雑音電力検出手段
の検出結果に基づいて前記複数の位相誤差量調整手段に
より前記複数のキャリア位相誤差検出手段から出力され
る各変調方式の位相誤差量を調整するようにした。
【0008】このように各変調方式に対応した複数のキ
ャリア位相誤差検出結果から受信キャリア対雑音電力に
応じてキャリア再生に使用する位相誤差信号を制御する
ことにより、低C/Nでも安定したキャリア再生を行う
ことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0010】尚、ここでは、近時、運用開始が予定され
ているデジタルBS放送波を受信する場合を例とする。
図7に、デジタルBS放送の変調波を示す。主信号は8
PSK、QPSKおよびBPSKのいずれかの変調方式
で伝送される。TMCC、フレーム同期信号及び位相基
準バースト信号はBPSK変調で伝送される。位相基準
バースト信号はTMCC部を除いて203シンボル間隔
で伝送され、TMCC及びフレーム同期信号はフレーム
周期で伝送される。1フレームには、主信号と位相基準
バーストが(203+4)×48シンボル存在する。ま
た、TMCCには伝送されてくる主信号の変調方式を表
す情報が含まれている。
【0011】図1は上記デジタルBS放送波受信装置に
用いられる、本発明に係るキャリア再生回路を含むデジ
タル復調装置の構成を示すものである。図1において、
入力端子101に入力されたデジタルBS放送波は、同
期検波回路102、103に供給される。同期検波回路
102には局部発振器107の出力が固定キャリアとし
て供給され、同期検波回路103には局部発振器107
の出力が90°移相器106により90°位相回転され
た後、固定キャリアとして供給される。同期検波回路1
02、103の出力は低域フィルタ104、105を介
して準同期検波出力I、QとしてA/Dコンバータ10
8、109に供給されてデジタルデータに変換され、複
素乗算器110を通過し正確に同期検波された後、ロー
ルオフフィルタ111、112にて波形整形され、11
1の出力はI1として、112の出力はQ1として、そ
れぞれ位相検出回路113に入力される。
【0012】位相検出回路113から得られた位相情報
は、8PSK部キャリア位相誤差検出回路121とQP
SK部キャリア位相誤差検出回路122とBPSK部キ
ャリア位相誤差検出回路123とTMCC部キャリア位
相誤差検出回路119とバースト部キャリア位相誤差検
出回路120と変調方式検出回路118に供給される。
8PSK部キャリア位相誤差検出回路121とQPSK
部キャリア位相誤差検出回路122とBPSK部キャリ
ア位相誤差検出回路123とTMCC部キャリア位相誤
差検出回路119とバースト部キャリア位相誤差検出回
路120から出力される位相誤差信号は、それぞれ対応
して設けられたゲイン調整回路124、125、12
6、127、128にて適宜ゲイン調整された後、ルー
プフィルタ115に供給される。
【0013】このループフィルタ115は、キャリア再
生のために、各キャリア位相誤差検出出力を積分して周
波数制御信号を生成するもので、その制御信号は数値制
御発振器116に送られ、その発振周波数及び位相の制
御に供される。数値制御発振器116の出力はデータ変
換回路117に供給され、サイン及びコサイン特性の信
号に変換されて複素乗算器110に戻る。この一巡のル
ープは完全デジタル構成のPLLであり、ループフィル
タ115に完全積分系を有する回路が含まれていれば、
PLLの周波数引き込み範囲は原理的に無限大であり、
PLLとして理想的な動作が期待できる。尚、このPL
L回路構成については、特開平6−78009号公報に
おける従来の技術の項目において、図5を参照して説明
されている。
【0014】上記変調方式検出回路118は、伝送され
てくるシンボル系列からフレーム同期を検出し、このフ
レーム同期のタイミングからTMCCを復号して、伝送
されてくる主信号の変調方式を検出する。また、フレー
ム同期タイミングから、BPSK伝送されてくる位相基
準バーストのタイミングを再生する。これにより、時間
的に変化する変調方式の伝送されてくるタイミングを検
出することができる。ここで得られた変調方式の変化を
示すタイミング信号は、8PSK部キャリア位相誤差検
出回路121とQPSK部キャリア位相誤差検出回路1
22とBPSK部キャリア位相誤差検出回路123とT
MCC部キャリア位相誤差検出回路119とバースト部
キャリア位相誤差検出回路120に供給される。
【0015】8PSK部キャリア位相誤差検出回路12
1には位相検出回路113からシンボル位相信号と変調
方式検出回路118から変調方式を表すタイミング信号
が供給されている。8PSK部キャリア位相誤差検出回
路121は変調方式を表すタイミング信号に示される8
PSK変調されている期間にシンボル位相信号からキャ
リア位相誤差を検出する。検出した位相誤差信号はゲイ
ン調整回路124を介してループフィルタ115に供給
される。
【0016】QPSK部キャリア位相誤差検出回路12
2には位相検出回路113からシンボル位相信号と変調
方式検出回路118から変調方式を表すタイミング信号
が供給されている。QPSK部キャリア位相誤差検出回
路122は変調方式を表すタイミング信号に示されるQ
PSK変調されている期間にシンボル位相信号からキャ
リア位相誤差を検出する。検出した位相誤差信号はゲイ
ン調整回路125を介してループフィルタ115に供給
される。
【0017】BPSK部キャリア位相誤差検出回路12
3には位相検出回路113からシンボル位相信号と変調
方式検出回路118から変調方式を表すタイミング信号
が供給されている。BPSK部キャリア位相誤差検出回
路123は変調方式を表すタイミング信号に示されるB
PSK変調されている期間にシンボル位相信号からキャ
リア位相誤差を検出する。検出した位相誤差信号はゲイ
ン調整回路126を介してループフィルタ115に供給
される。
【0018】TMCC部キャリア位相誤差検出回路11
9には位相検出回路113からシンボル位相信号と変調
方式検出回路118から変調方式を表すタイミング信号
が供給されている。TMCC部キャリア位相誤差検出回
路119は変調方式を表すタイミング信号に示されるT
MCC伝送されている期間にシンボル位相信号からキャ
リア位相誤差を検出する。検出した位相誤差信号はゲイ
ン調整回路127を介してループフィルタ115に供給
される。
【0019】バースト部キャリア位相誤差検出回路12
0には位相検出回路113からシンボル位相信号と変調
方式検出回路118から変調方式を表すタイミング信号
が供給されている。バースト部キャリア位相誤差検出回
路120は変調方式を表すタイミング信号に示されるバ
ースト伝送されている期間にシンボル位相信号からキャ
リア位相誤差を検出する。検出した位相誤差信号はゲイ
ン調整回路128を介してループフィルタ115に供給
される。
【0020】ここにおいて、高C/N時には各キャリア
位相誤差検出回路119〜123で正しくキャリア位相
誤差を検出することができるが、低C/N時には多相の
変調方式のキャリア位相誤差検出回路で正しくキャリア
位相誤差の検出ができなくなる。そのため、低C/N時
には正しくキャリア再生ができなくなり、実用上問題が
ある。
【0021】そこで、本発明では、ロールオフフィルタ
111、112の各I1、Q1出力をC/N検出回路1
29に入力して受信シンボルのC/Nを検出し、そのC
/N検出値に基づいてゲイン調整回路124〜128の
ゲインを調整するようにしている。
【0022】上記構成において、以下、その処理動作に
ついて説明する。
【0023】図2は、その動作説明図で、主信号が8P
SKおよびQPSKで変調されている場合である。同図
(a)は受信C/Nが10dBと良い場合のゲイン調整
回路124,125,127,128のゲインを示して
いる。C/N=10dBでは8PSKおよびQPSK変
調された主信号から正しい位相誤差信号が得られるた
め、ゲイン調整回路124,125,127,128は
所定のゲインで位相制御信号を出力する。
【0024】同図(b)は受信C/Nが5dBの時で、
8PSKで変調された主信号からは正しい位相誤差信号
が得られない場合である。正しい位相誤差信号が得られ
ない8PSKで変調された期間は、ゲイン調整回路12
4のゲインがゼロとなるように動作するため、位相制御
信号は出力されない。この時、PLLのループゲインが
下がって正常なキャリア再生ができなくならないよう
に、正しい位相誤差信号が検出できているQPSK変調
された主信号期間(ゲイン調整回路125)、TMCC
期間(ゲイン調整回路127)及び位相基準バースト期
間(ゲイン調整回路128)のゲインが増大する。ゲイ
ンの増加分は、正しい位相誤差信号が検出できる期間の
長さに応じて決められる。例えば、正しい位相誤差信号
が検出できる期間が長い場合はゲインの増加分を少なく
し、正しい位相誤差信号が検出できる期間が短い場合は
ゲインの増加分を多くすることによってループゲインを
最適に調整できる。
【0025】同図(c)は受信C/Nが0dBと悪く、
8PSK及びQPSK変調された主信号から正しい位相
誤差信号が得られない場合である。この場合、正しい位
相誤差信号が得られない8PSKで変調された期間のゲ
イン調整回路124のゲインと、QPSKで変調された
期間のゲイン調整回路125のゲインとがゼロとなるよ
うに動作するため、位相制御信号は出力されない。また
同図(b)と同様に、正しい位相誤差信号が検出できて
いる、TMCC期間(ゲイン調整回路127)及び位相
基準バースト期間(ゲイン調整回路128)のゲインが
さらに増大する。このように、受信C/Nに応じて正し
く検出された位相誤差信号のみを使用して位相制御を行
い、キャリア再生が正常に行えるようにループゲインの
調整も行っている。
【0026】図3は、受信C/Nに応じてゲイン調整回
路124〜128のゲインを調整する動作を示すもので
ある。受信C/Nが8dB以上の時には、8PSK変調
された主信号、QPSK変調された主信号、及びBPS
K変調された主信号、TMCC及び位相基準バースト信
号は、全て所定のゲインで動作する。受信C/Nが7d
Bより下がると、8PSK変調された主信号のゲインは
ゼロとなり、QPSKおよびBPSK変調された期間の
ゲインが増大する。受信C/Nがさらに下がり2dBよ
り悪くなると、QPSK変調された期間のゲインもゼロ
となり、BPSK変調された期間のゲインはさらに増大
する。受信C/Nが上がって行く場合は、ゲインの切替
ポイントを、受信C/Nが下がって行く場合とはずらし
てヒステリシスを持たせる。これにより、復調動作の安
定化を図ることができる。
【0027】以上の処理により、低C/Nでも正しくキ
ャリア再生を行うことができる。
【0028】図4は、受信C/Nに応じてゲイン調整回
路124〜128のゲインを調整する別の動作を示すも
のである。受信C/Nが10dB以上の時には、8PS
K変調された主信号、QPSK変調された主信号及びB
PSK変調された主信号、TMCC及び位相基準バース
ト信号は、全て所定のゲインで動作する。受信C/Nが
8dBより下がると、8PSK変調された主信号のゲイ
ンはC/Nに応じて減少していく。また、QPSKおよ
びBPSK変調された期間のゲインはC/Nの劣化に伴
い増大する。受信C/Nがさらに下がり5dBより悪く
なると、QPSK変調された期間のゲインもC/Nに応
じて減少し、BPSK変調された期間のゲインはさらに
増大する。
【0029】上記方法によっても先の実施形態と同様、
低C/Nでも正しくキャリア再生を行うことができる。
【0030】図5は、図1の別の動作説明図である。
【0031】図5(a)は図2(a)と同じである。
【0032】図5(b)は受信C/Nが5dBの時で、
8PSKで変調された主信号からは正しい位相誤差信号
が得られない場合である。正しい位相誤差信号が得られ
ない8PSKで変調された期間は、ゲイン調整回路12
4のゲインがゼロとなるように動作するため、位相制御
信号は出力されない。この時、PLLのループゲインが
下がって正常なキャリア再生ができなくならないよう
に、8PSK変調された期間の直後の位相基準バースト
期間(ゲイン調整回路128)のゲインを増加させる。
【0033】図5(c)は受信C/Nが0dBと悪く、
8PSK及びQPSK変調された主信号から正しい位相
誤差信号が得られない場合である。正しい位相誤差信号
が得られない8PSKで変調された期間のゲイン調整回
路124のゲインと、QPSKで変調された期間のゲイ
ン調整回路125のゲインとがゼロとなるように動作す
るため、位相制御信号は出力されない。また同図(b)
と同様に、正しい位相誤差信号が検出できない期間の直
後の位相基準バースト期間(ゲイン調整回路128)の
ゲインを増加させる。
【0034】図6は、図1に示す実施形態の変形例であ
る。
【0035】誤り訂正回路130にはロールオフフィル
タ111、112から出力されるI1、Q1が供給さ
れ、復調後のシンボルの誤りを訂正する。誤りが除去さ
れたシンボルはI2,Q2信号として出力される。ま
た、誤り訂正回路130では、復調後におけるシンボル
の誤り量を検出する。ここで検出された誤り量を表す信
号はC/N検出回路131に供給される。C/N検出回
路131には、変調方式検出回路118から変調方式を
表すタイミング信号も供給されている。誤り訂正回路1
30で検出される復調後のシンボルの誤り量は変調方式
によって異なるが、変調方式がわかれば受信C/Nを検
出することができる。C/N検出回路131では受信C
/Nを検出し、検出されたC/Nを表す信号はゲイン調
整回路124,125,126,127,128のそれ
ぞれに供給される。
【0036】以下、図1に示した実施形態と同様、低C
/Nでも正しくキャリア再生を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャリア
再生回路を用いることで、低C/Nでもキャリア再生が
可能となり、デジタルBS放送を良好に受信できるよう
になる。
【0038】したがって、本発明によれば、低C/N時で
も伝送シンボルの復号が可能なように、互いに異なる多
相変調波が時分割多重されている場合でも、各変調波に
ついて良好なキャリア再生を可能とするキャリア再生回
路を提供することができ、さらにこのキャリア再生技術
を用いたデジタル信号受信装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるキャリア再生回路
を含むデジタル復調装置の構成を示すブロック図。
【図2】 同実施形態におけるゲイン調整回路の動作を
示す図。
【図3】 同実施形態におけるゲイン調整回路の動作を
示す図。
【図4】 同実施形態におけるゲイン調整回路の別の動
作を示す図。
【図5】 同実施形態におけるゲイン調整回路のさらに
別の動作を示す図。
【図6】 同実施形態の変形例を示すブロック図。
【図7】 デジタルBS放送の変調波構成を示す図。
【符号の説明】
101…入力端子、102、103…同期検波回路、1
04、105…低域フィルタ、106…90°移相器、
107…局部発振器、108、109…A/Dコンバー
タ、110…複素乗算器、111、112…ロールオフ
フィルタ、113…位相検出器、115…ループフィル
タ、116…数値制御発振器、117…データ変換回
路、118…変調方式検出回路、119…TMCC部キ
ャリア位相誤差検出回路、120…バースト部キャリア
位相誤差検出回路、121…8PSK部位相誤差検出回
路、122…QPSK部位相誤差検出回路、123…B
PSK部位相誤差検出回路、124〜128…ゲイン調
整回路、129…C/N検出回路、130…誤り訂正回
路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変調方式の異なる複数のデジタル変調波が
    時分割多重された変調波を受信し復調するデジタル信号
    受信装置に用いられ、受信信号の同期検波出力からキャ
    リア再生を行って前記複数のデジタル変調波を復調する
    キャリア再生回路において、 前記受信信号の同期検波出力から受信キャリア対雑音電
    力を検出する受信キャリア対雑音電力検出手段と、 前記受信信号の同期検波出力の位相を検出する位相検出
    手段と、 前記受信信号中の時分割多重されている複数のデジタル
    変調波それぞれの変調方式を検出する変調方式検出手段
    と、 前記受信信号中の時分割多重されている複数のデジタル
    変調波それぞれの変調方式に対応して設けられ、前記変
    調方式検出手段の検出結果に基づいて前記位相検出手段
    の出力から該当する変調方式のデジタル変調波のキャリ
    ア位相誤差量を検出する複数のキャリア位相誤差検出手
    段と、 前記複数のキャリア位相誤差検出手段それぞれの位相誤
    差量検出出力を互いに独立して調整する複数の位相誤差
    量調整手段と、 前記複数の位相誤差量調整手段の出力に基づいて前記受
    信信号の同期検波出力の位相を補正する位相補正手段と
    を具備し、 前記受信キャリア対雑音電力検出手段の検出結果に基づ
    いて前記複数の位相誤差量調整手段により前記複数のキ
    ャリア位相誤差検出手段から出力される各変調方式の位
    相誤差量を調整するようにしたことを特徴とするキャリ
    ア再生回路。
  2. 【請求項2】前記位相誤差量調整手段は、位相誤差量の
    調整を前記受信キャリア対雑音電力検出手段の検出結果
    に連動して連続的に調整することを特徴とする請求項1
    記載のキャリア再生回路。
  3. 【請求項3】前記位相誤差量調整手段は、相数の多い変
    調方式から検出した位相誤差量を小さくするときに、相
    数の少ない変調方式から検出した位相誤差量を大きくす
    ることを特徴とする請求項1記載のキャリア再生回路。
  4. 【請求項4】前記位相誤差量調整手段は、相数の多い変
    調方式から検出した位相誤差量を小さくするときに、特
    定の変調方式から検出した位相誤差量を大きくすること
    を特徴とする請求項1記載のキャリア再生回路。
  5. 【請求項5】前記デジタル信号受信装置が前記受信信号
    の復調出力について誤り訂正を施す誤り訂正手段を備え
    るとき、 前記受信キャリア対雑音電力検出手段は前記誤り訂正手
    段の誤り訂正量から前記同期検波出力の受信キャリア対
    雑音電力を検出することを特徴とする請求項1記載のキ
    ャリア再生回路。
  6. 【請求項6】それぞれ変調方式の異なる複数のデジタル
    変調波が時分割多重された複数チャンネルの変調波受信
    信号から任意のチャンネルの変調波を取り出す選局手段
    と、 この選局手段で取り出された変調波受信信号を同期検波
    する同期検波手段と、 この同期検波手段の出力のキャリア再生を行って、前記
    複数のデジタル変調波を復調するキャリア再生手段とを
    備え、 前記キャリア再生手段は、 前記同期検波手段の出力から受信キャリア対雑音電力を
    検出する受信キャリア対雑音電力検出手段と、 前記同期検波手段の出力の位相を検出する位相検出手段
    と、 前記同期検波手段の出力中の時分割多重されている複数
    のデジタル変調波それぞれの変調方式を検出する変調方
    式検出手段と、 前記同期検波手段の出力中の時分割多重されている複数
    のデジタル変調波それぞれの変調方式に対応して設けら
    れ、前記変調方式検出手段の検出結果に基づいて前記位
    相検出手段の出力から該当する変調方式のデジタル変調
    波のキャリア位相誤差量を検出する複数のキャリア位相
    誤差検出手段と、 前記複数のキャリア位相誤差検出手段それぞれの位相誤
    差量検出出力を互いに独立して調整する複数の位相誤差
    量調整手段と、 前記複数の位相誤差量調整手段の出力に基づいて前記受
    信信号の位相を補正する位相補正手段とを備え、 前記受信キャリア対雑音電力検出手段の検出結果に基づ
    いて前記複数の位相誤差量調整手段により前記複数のキ
    ャリア位相誤差検出手段から出力される各変調方式の位
    相誤差量を調整するようにしたことを特徴とするデジタ
    ル信号受信装置。
  7. 【請求項7】前記キャリア再生手段の復調出力について
    誤り訂正を施す誤り訂正手段を備えるとき、 前記受信キャリア対雑音電力検出手段は前記誤り訂正手
    段の誤り訂正量から前記同期検波出力の受信キャリア対
    雑音電力を検出することを特徴とする請求項6記載のデ
    ジタル信号受信装置。
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