JP5322005B2 - 無線通信におけるチャネル分配方法,及び無線通信システム - Google Patents

無線通信におけるチャネル分配方法,及び無線通信システム Download PDF

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本発明は,無線通信システムにおけるチャネル分配方法,及び無線通信システムに関し,FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続)型の無線通信システムにおけるチャネル分配方法,並びに,当該チャネル分配方法を用いる無線通信システムなどに関する。
無線通信システムでは,時分割を行ってスーパーフレームと称されるセグメントにすることが行われている(非特許文献1参照。)。このスーパーフレームは,フレーム送信のスケジューリング用の時間参照に用いられる。
スーパーフレームは,図6に示す構造をもつ。スーパーフレームに対応する期間は,まず,ネットワークコントローラー(NC)がビーコンを送出することで始まり,そのビーコン期間の後,周波数チャネル割り当て期間(FCAP:frequency channel allocation period)が続く。ここで,FCAPでは,FDMAが利用される。
無線通信システムにおいて,無線送信機と無線受信機の対が通信リンクのセットアップを希望している場合,無線送信機は,まず,ビーコン期間において,送出されているビーコンを検知して,そのビーコンを送出したネットワークコントローラー(NC)との間でアソシエーションをとる必要がある。続いて,ネットワークコントローラー(NC)は,アソシエーションに成功している通信リンクに対して空きチャネルを分配する。これにより,新しい通信リンクが確立する。そして,この通信リンクでは,割り当てられているチャネルを用いてFCAPに対応する期間内に無線通信を開始する。ここで,従来のFDMA型の無線通信システムでは,図7に示すように,各通信リンクに対して1つの固有のチャネルが割り当てられるようになっている。
しかしながら,互いに隣接する2つのチャネルは,相互に干渉を与えることとなる。この干渉は,隣接チャネル干渉(ACI:adjacent channel interference)と呼ばれている。
ところで,通信リンクの数がチャネル数よりも多い場合,通信リンクに対してチャネルを割り当てることができなくなり,スループットが低下する。そこで,FDMA型の無線通信システムにおいて,1つのチャネルに対して,複数の通信リンクを割り当てることを考えることとする。しかしながら,この場合にも,1つのチャネルを複数の通信リンクが共有することになるので,干渉が生じることとなる。この干渉は,共通チャネル干渉(CCI:co−channel interference)と呼ばれている。
上述したようなACIやCCIといった干渉は,無線通信システムのパフォーマンスを著しく低下させる。特に,通信リンクの数が増大した結果,トラフィックが混雑した場合には,干渉の度合いがさらに大きくなることとなる。ここで,ACI及びCCIの度合いを小さくするための解決策の1つとしては,通信リンクの数を制限したり又は少なくしたりすることが考えられる。しかし,そうすると,無線通信システムのスループットまでもが低下してしまうこととなる。
IEEE,「IEEE 802.15 WPAN Task Group 3c (TG3c) Millimeter Wave Alternative PHY」,[online],平成21年4月19日,IEEE,(平成21年4月19日検索),インターネット,<URL:http://www.ieee802.org/15/pub/TG3c.html>
そこで,本発明は,無線通信システムにおいて生じるACIやCCI等の干渉を緩和することができるチャネル分配方法を提供することを主な目的とする。また,本発明は,当該チャネル分配方法が適用された無線通信システムを提供することも目的とする。
また,本発明は,無線通信システムにおいて干渉の度合いを最小限に抑えつつ,スループットを高めることができるチャネル分配方法を提供することを副次的な目的とする。また,本発明は,当該チャネル分配方法が適用された無線通信システムを提供することも目的とする。
本発明は,基本的には,無線通信におけるチャネル分配方法などに関する。本発明のチャネル分配方法は,FDMA型の無線通信システムで利用される。
本発明のチャネル分配方法では,干渉のモニタリングを行うモニタリングステップと,チャネルを分配するチャネル分配ステップとが実行される。このチャネル分配ステップでは,モニタリングステップでモニタリングされた干渉に基づいて,複数の通信リンクへとチャネルを割り当てる。ここで,チャネルとは,無線通信に用いる周波数帯域をいう。これにより,チャネルの割り当てが最適化された状態でチャネルの分配を行うことができる。これにより,無線通信システムにおいて生じる干渉を緩和することができる。
また,本発明の他の側面では,上記無線通信システムが,ネットワークコントローラー内に構成されたチャネル分配器を含んでいる。また,複数の通信リンクは,互いに異なる通信リンクを少なくとも2つ含んでいる。そして,上記チャネル分配器は,互いに異なる2つの通信リンクに共通する干渉が最も小さくなるように,当該2つの通信リンクに共通するチャネルを分配する。これにより,スループットを確実に高めることができる。
また,本発明の好ましい側面では,上記チャネル分配方法が,以下の3つのステップをさらに含んでいる。上記チャネル分配器が,関連する通信リンクの全てがパイロット信号を送出するためのスケジューリングを行うステップ;全ての通信リンクがネットワークコントローラーに対して,受信した前記パイロット信号の結果を送信するステップ;及びネットワークコントローラーが,複数の通信リンクの間にある潜在的な干渉に関する情報を評価するステップ。これにより,各通信リンクからの情報を確実に収集することができる。
また,本発明の他の側面では,上記モニタリングステップで,上記チャネル分配器が,複数の通信リンクからのフィードバック情報に基づいて,モニタリングした干渉に関する干渉モニタリングテーブルを作成する。これにより,各通信リンクからの情報を容易に評価することができる。
また,本発明の好ましい側面では,干渉モニタリングテーブルを作成するステップが所定の周期で実行される。これにより,干渉モニタリングテーブルが周期的に更新される。このため,通信リンクに変動(たとえば,通信リンクを構成する無線通信デバイスに移動)等があっても,最新の情報を用いて干渉を低減させることができる。
また,本発明のより好ましい側面では,上記干渉モニタリングテーブルが更新されるたびに,チャネル分配ステップが実行される。これにより,共通する干渉に関する情報も新たに更新される。このため,この側面によれば,より確実に干渉を低減させることができる。
また,本発明の他の側面では,上記チャネル分配方法が,干渉を最小化するステップを含んでいる。このステップは,チャネル分配器によって行われる。そして,当該干渉を最小化するステップでは,複数の通信リンクが,相互に対して最小限の干渉を持つことで隣接する周波数帯域を占有するようにスケジューリングを行う。これにより,ACIを確実に低減させることができる。
また,本発明の他の側面では,チャネル分配方法が,ミリ波帯の無線通信システムに適用される。これにより,無認可の周波数帯域(ミリ波帯)であっても,干渉を確実に低減させることができる。
また,本発明の別の側面は,FDMA型の無線通信システムに関する。この無線通信システムは,干渉のモニタリングを行うモニター手段と,チャネルを分配するチャネル分配手段とを含んでいる。そして,チャネル分配手段は,モニター手段がモニタリングした干渉に基づいて,複数の通信リンクへとチャネルを割り当てることで,チャネルの分配を行う。これにより,割り当てを最適化することで干渉を低減させることができる。
本発明によれば,無線通信システムにおいて生じる干渉を緩和することができる。また,本発明によれば,無線通信システムにおいて干渉の度合いを最小限に抑えつつ,スループットを高めることができる。
図1は,本発明の無線通信システムの構成を例示する図である。 図2は,チャネル割り当ての結果,干渉の度合いが大きかった場合を説明するための図である。 図3は,図1に示すネットワークコントローラー(NC)によって実行される無線通信におけるチャネル分配方法の手順を示すフローチャートである。 図4は,本発明におけるスーパーフレームのFCAP(周波数チャネル割り当て期間)を説明するための図である。 図5は,図3のチャネル分配処理にしたがって,割り当てられたチャネルと通信リンクとの関係を説明するための図である。 図6は,従来の無線通信システムにおけるスーパーフレームを説明するための図である。 図7は,FDMA(周波数分割多元接続)型の無線通信システムにおける,チャネルと通信リンクとの関係を説明するための図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。しかしながら,以下説明する形態はある例であって,当業者にとって自明な範囲で適宜修正することができる。
図1は,本発明の無線通信システムの構成を例示する図である。
図1に示す無線通信システム1は,NC搭載デバイスと,複数の無線通信デバイスとを含んで構成されている。この無線通信システム1では,複数の無線通信デバイス間で,ミリ波帯(例えば60GHz帯)を用いた無線通信(データ通信)が行われる。データ通信は,1対の無線通信デバイスの間で,利用可能なチャネルのうちの1つのチャネルを用いて行われる。
無線通信デバイスは,他の無線通信デバイスとの間でデータの送受信が可能に構成されている。したがって,無線通信の際,一方の無線通信デバイスが,データを送信する無線送信機として機能し,他方の無線通信デバイスが,送信されたデータを受信する無線受信機として機能することとなる。なお,無線通信デバイスは,データの送信だけが可能なものであってもよいし,データの受信だけが可能なものであってもよいが,この場合には,少なくともNC搭載デバイスとの間でアソシエーションを行うことができるように構成されている。
NC搭載デバイスは,ネットワークコントローラー(NC:network controller)が搭載されており,無線通信デバイスと同様に,データの送受信が可能に構成されている。ネットワークコントローラー(NC)の例としては,ピコネットコーディネーター(PNC)を挙げることができる。
ネットワークコントローラー(NC)は,無線通信デバイス1に属する複数の無線通信デバイスのアクセス制御などを行う。そして,ネットワークコントローラー(NC)は,アクセス制御を行った後,無線通信を確立すべき無線通信デバイスの対(以下,通信リンクともいう)を決定するように構成されている。図1に示す例では,無線通信デバイスの数は8個であるため,4つの通信リンク(通信リンク1,2,3,4)が形成可能である。
また,ネットワークコントローラー(NC)には,チャネル分配器(図示せず)が設けられている。このチャネル分配器は,ソフトウェアで形成されていてもよいし,一部がハードウェアで構成されていてもよい。チャネル分配器は,ネットワークコントローラー(NC)で決定した通信リンクに対してチャネルを割り当てるためのものである。本態様に係る無線通信システム1では,複数のチャネルが利用可能となっている。そのため,チャネル分配器は,通信リンクに応じて,複数のチャネルの中から,適切なチャネルを割り当てるように構成されている。また,チャネル分配器は,通信リンクの数が,利用可能なチャネルの数よりも多い場合には,1つのチャネルに対して複数(2つ又は3つ以上)の通信リンクを割り当てるように構成されている。これにより,無線通信システム1では,FDMA型の無線通信を行うことができるようになり,スループットを高めることができる。
ところで,チャネル分配器が通信リンクに対してチャネルを割り当てると,干渉が生じて,その結果,無線通信システム1のパフォーマンスが著しく低下することとなる。図2は,チャネル割り当ての結果,干渉の度合いが大きかった場合を説明するための図である。
具体的には,図2は,利用可能なチャネルの数が2つである場合において,例えば,一方のチャネルに対して2つの通信リンクを割り当て,他方のチャネルに対して1つの通信リンクを割り当てたときを示している。図2に示すように,1つのチャネルを共有している2つの通信リンクでは,相互に干渉が生じることとなる。この干渉は,上述したCCI(共通チャネル干渉:co−channel interference)である。また,一方のチャネルから他方のチャネルに対しても,干渉が生じることとなる。この干渉は,上述したACI(隣接チャネル干渉:adjacent channel interference)である。
図2を用いて説明したように,CCIやACIを考慮せずに,チャネルの割り当てを行うと,干渉の度合いが大きくなって,無線通信システム1のパフォーマンスが著しく低下する可能性が高いことが分かる。一方で,干渉の度合いを小さい場合を見出すために,チャネルの再割り当てを行うと,処理時間が増大することとなる。そこで,本態様では,CCIやACIを考慮したチャネル割り当て(チャネル分配)を実現するために,ネットワークコントローラー(NC)は,以下のように動作する。
図3は,図1に示すネットワークコントローラー(NC)によって実行される無線通信におけるチャネル分配方法の手順を示すフローチャートである。本態様では,無線通信システム1において,利用可能なチャネルの数が3つであり,通信リンクの数が4つである場合を例として説明する。
図3において,まず,ステップS10では,ネットワークコントローラー(NC)は,モニタリングを行う。モニタリングの対象は,無線通信システム内で生じ得るあらゆる干渉の瞬間値である。好ましくは,モニタリングは周期的に行われる。
このモニタリングを実現するために,全ての通信リンクには,FCAP内でパイロット信号を周期的に送出させるが義務付けられている。このために,スーパーフレームのFCAP内には,図4に示すように,複数回にわたるパイロット信号期間が設定(スケジューリング)される。このパイロット信号期間においては,各無線通信デバイス(特には,無線送信機)は,パイロット信号を送出する。パイロット信号の送出は,無線通信デバイス(無線送信機)同士が重複しないように順次行われる。ここで,パイロット信号は,対応する無線通信デバイス(無線受信機)が受信すべき信号に相当する。本態様では,ネットワークコントローラー(NC)もパイロット信号を受信(収集)することで,ネットワークコントローラー(NC)に,全ての無線通信デバイスからの情報が集約されることとなる。
続いて,ネットワークコントローラー(NC)は,収集したパイロット信号に含まれている情報(フィードバック情報)から,送信出力に関する情報を取得する。この送信出力に関する情報は,他の受信側の通信リンクへ与え得るACI及びCCIの情報に相当するともいえる。そして,ネットワークコントローラー(NC)内のチャネル分配器は,干渉モニタリングテーブルを作成する。干渉モニタリングテーブルには,各通信リンクから他の通信リンクへの干渉値があらゆる組み合わせにわたって記録される。以下に示す表1には,作成された干渉モニタリングテーブルの一例が示されており,数値が高いほど干渉の度合いが大きいことを示している。
Figure 0005322005
その後のステップS20では,ネットワークコントローラー(NC)は,複数の通信リンクの中から,1つの通信リンク(例えば,通信リンク1)を選択する。ここで,選択されたチャネルには,たとえば,任意の空きチャネル又は所定のチャネルが割り当てられる。
続くステップS30では,ネットワークコントローラー(NC)は,通信リンクの数がチャネルの数よりも多いかどうかを判断する。本態様では,通信リンクの数の方が,利用可能なチャネルの数よりも1つ多いので,多いと判断される。このように,通信リンクの数がチャネルの数よりも多い場合には(ステップS30でYES),ネットワークコントローラー(NC)は,選択した通信リンクに対してCCIが最も小さい通信リンク(他の通信リンク)を選択する(ステップS40)。ここで,CCIが最も小さい通信リンクは,表1に示したような干渉モニタリングテーブルを参照(評価)することで選択される。
そして,ステップS50では,ステップS20で選択した通信リンクと,ステップS40で選択した通信リンクの双方に対して,チャネルを共有するように,設定する。表1に示す例では,通信リンク1が選択されているとき,ステップS40で通信リンク1に対する干渉値が最も小さい通信リンク4が選択される。このことは,通信リンク1と通信リンク4とが,図1に示されているように,最も離れていることと一致する。その理由は,CCIやACIといった干渉は,自由空間で経路損失を起こすという性質を有するために,通信リンク同士が離れるほど,干渉が緩和されてその度合いが小さくなるからである。本態様では,上記の性質を利用しているため,2つの通信リンクが1つのチャネルを共有するように設定したとしても,干渉の度合いを最小限度にとどめることができる。また,1つのチャネルを2つの通信リンクが共有することで,無線通信システム1において無線通信のスループットを高めることができる。なお,上記の性質は,ミリ波帯では顕著となる。したがって,無線通信システム1がミリ波帯を利用したものであることが好ましい。
続いて,通信リンクの数と,チャネルの数とを比較する(ステップS60)。本態様では,2つの通信リンクに対してチャネルが割り当てられているので,チャネルが割り当てられていない通信リンクの数と,利用可能なチャネルの数は一致する。このような場合に限られず,無線通信システム1において,利用可能なチャネルの数の方が,通信リンクの数よりも多い場合もある(ステップS30でNO)。これらのような場合には,チャネル分配器は,各通信リンクに対して1つの固有チャネルを割り当てる。なお,この点では,図7を用いて説明した従来のFDMA型の無線通信システムと同様である。
本態様では,各通信リンクに対して1つの固有チャネルを割り当てるにあたり,まず,ステップS20で選択した通信リンクに対してACIの最も小さい通信リンクを選択する(ステップS70)。ここで,ACIが最も小さい通信リンクは,表1に示したような干渉モニタリングテーブルを参照することで選択される。表1に示す例では,まだ選択されていない通信リンクのうち,干渉値が最も小さい通信リンクとして,通信リンク2が選択される。そして,ステップS70で選択した通信リンクに対して,ステップS50で設定したチャネルに隣接するチャネルを割り当てる(ステップS80)。すなわち,表1に示す例では,通信リンク1に割り当てたチャネルと,通信リンク2に割り当てたチャネルとは,互いに隣接することとなる。このことは,通信リンク1と通信リンク2の間の距離の方が,通信リンク1と通信リンク3の間の距離に比べて大きい(離れている)ことに一致する。
なお,先に(ステップS50で)共有チャネルを設定し,後で(ステップS80で)隣接チャネルを設定している理由は,一般的に,CCIとACIとでは,CCIの方が,干渉の度合いが大きいからである。
その後,まだ選択されていない通信リンクがある場合には(ステップS90でYES),ステップS20に戻って,ステップS20〜S80の処理に従ってチャネルの割り当てが行われる。表1に示す例では,通信リンク3に対して,空きチャネルを割り当てる。一方,全ての通信リンクに対するチャネルの割り当てが完了したら(ステップS90でNO),チャネル分配処理を終了する。
図5には,上記チャネル分配処理にしたがって,割り当てられたチャネル(チャネル12,3)と,通信リンク1〜4との関係が示されている。図5から分かるように,第1に,チャネル1には,通信リンク1が割り当てられている。そして,そのチャネル1には,通信リンク1に対するCCIが最も小さい通信リンク4が共有するように割り当てられている。また,チャネル1に隣接するチャネル2には,通信リンク2が割り当てられている。通信リンク3は,通信リンク2よりもACIが大きいため,チャネル1とは離れたチャネル3が割り当てられている。
なお,上述した態様では,最初にチャネルが割り当てられる通信リンクは,通信リンク1であったが,これに代えて,干渉モニタリングテーブルにおいて干渉値が最も小さい通信リンク(通信リンク4)であってもよい。ただし,無線通信システム1において,無線通信を優先すべき無線通信デバイスに対して優先順位を予め設定しておくことで,優先順位が最も高い無線通信デバイスに対して,最初にチャネルを割り当てるようにすることも可能である。
上述した態様によれば,第1に,通信リンクの数よりもチャネルの数が少ない場合には,選択されている通信リンクに対するCCIが最も小さい他の通信リンクに対して共有チャネル設定がなされる。これにより,CCIが生じたとしても最小限度に抑えることができ,一方で,共有チャネルを利用して,無線通信のスループットを高めることができる。
また,上述した態様によれば,第2に,通信リンクの数がチャネルの数に一致するか又はそれよりも少ない場合には,選択されている通信リンクに対するACIが最も小さい他の通信リンクに対して,隣接チャネル設定がなされる。これにより,ACIが生じたとしても最小限度に抑えることができる。
第3に,残りの通信リンクに対しては,既に割り当てられたチャネルとは隣接していないチャネルが割り当てられる。特に,チャネルの数に余裕がある場合には,1つのチャネルが割り当てられる(上記例参照)。これにより,他のチャネルに与える干渉を最小限度に抑えることができる。
以上のように,チャネルの分配がなされるため,CCIやACIの度合いが十分に考慮されており,干渉の緩和と,スループットの向上との両立の点で最適化を図ることができ,無線通信システム1のパフォーマンスを十分に高めることができる。また,本態様によれば,図2を用いて説明したようなチャネルの再割り当てを行う必要がない。
なお,CCIを緩和することに関しては,本発明は,認可済みの周波数帯域に対しても,非認可の周波数帯域(ミリ波帯)に対しても利用することができる。
また,上述した態様において,モニタリングは複数回実行することが好ましい。これにより,干渉モニタリングテーブルを周期的に更新することができる。より好ましくは,干渉モニタリングテーブルを更新するたびにチャネル分配処理を行う。その結果,無線通信デバイスが移動したとしても,最新の干渉値に基づいて,チャネルの分配がなされることとなる。
なお,上述した態様では,通信リンクの数よりもチャネルの数が少ない場合に,共有チャネル設定を行うとしたが,トラフィックが混雑していない場合には,共有チャネル設定を行わずに,トラフィックが緩和されるまで待機するようにしてもよいし,ステップS70〜S80で隣接チャネル設定を行うようにしてもよい。本態様は,通信リンクに対して無作為にチャネルを割り当てた場合(図2に示した場合)よりも,少なくともACIを確実に緩和することができるという点で,効果を奏するからである。
また,上述した態様は,主に,無線通信システム1及び無線通信方法に関するものであった。しかし,上記態様において説明したフィールドを含むデータのフォーマットやフレーム構造も本発明又は本発明の一部を構成することとなる。また,上述した無線通信システム1を構成する無線通信デバイスやネットワークコントローラー(NC),さらには,上述した処理の一部又は全部に対応するプログラム(アルゴリズム)や当該プログラムを記憶した情報記憶媒体も,本発明又は本発明の一部を構成するのはいうまでもない。
本発明は,無線通信を行う分野で好適に利用することができる。特に,本発明は,無線通信システムのネットワークコントローラー(NC)や無線通信デバイス(無線受信機や無線送信機)に適用することができる。無線通信システムとしては,たとえば,ミリ波帯を利用したWPANシステム(wireless personal area network)がある。
1 無線通信システム
NC ネットワークコントローラー

Claims (4)

  1. 複数の無線通信デバイスとネットワークコントローラーを含むFDMA型の無線通信システムにおけるチャネル分配方法であって,
    前記ネットワークコントローラーが,
    前記複数の無線通信デバイスのうち,無線通信デバイスの対で構成される複数の通信リンクの干渉に関する情報を収集して,各通信リンクが他の通信リンクへ与えるCCI(共有チャネル干渉)及びACI(隣接チャネル干渉)に関する情報が記録されたモニタリングテーブルを作成することにより,干渉のモニタリングを行うモニタリングステップと,
    前記複数の通信リンクの中から,1つの通信リンク(以下,「基準通信リンク」という)を選択して,前記基準通信リンクに対し,利用可能な複数のチャネルのうち,1つのチャネルを割り当てるチャネル割当ステップと,
    前記複数の通信リンクの数が,前記利用可能な複数のチャネルの数よりも多いかどうかを判定するチャネル数判定ステップと,
    前記チャネル数判定ステップにおいて前記通信リンクの数が前記チャネル数よりも多いと判定された場合に,前記モニタリングテーブルを参照して,前記基準通信リンクに対してCCIが最も小さい他の通信リンク(以下,「最小CCI通信リンク」という)を選択し,前記最小CCI通信リンクに対して,前記基準通信リンクに割り当てたチャネルと共通するチャネルを割り当てる共通チャネル割当ステップと,
    前記共通チャネル割当ステップの後,前記モニタリングテーブルを参照して,前記基準通信リンクに対してACIが最も小さい他の通信リンク(以下,「最小ACI通信リンク」という)を選択し,前記最小ACI通信リンクに対し,前記基準通信リンクに割り当てたチャネルに隣接するチャネルを割り当てる隣接チャネル割当ステップと,を行い,
    これにより,割り当てを最適化することで干渉を低減させる,
    チャネル分配方法。
  2. 前記モニタリングステップは,所定の周期で実行され,
    これにより,前記干渉モニタリングテーブルは,周期的に更新される,
    請求項1に記載のチャネル分配方法。
  3. 前記チャネル分配方法は,無線通信システムに適用され,
    前記無線通信システムは,周波数帯がミリ波の無線通信システムを含む,
    請求項1又は請求項2に記載のチャネル分配方法。
  4. 複数の無線通信デバイスとネットワークコントローラーを含むFDMA型の無線通信システムであって,
    前記ネットワークコントローラーは,
    前記複数の無線通信デバイスのうち,無線通信デバイスの対で構成される複数の通信リンクの干渉に関する情報を収集して,各通信リンクが他の通信リンクへ与えるCCI(共有チャネル干渉)及びACI(隣接チャネル干渉)に関する情報が記録されたモニタリングテーブルを作成することにより,干渉のモニタリングを行うモニタリングステップと,
    前記複数の通信リンクの中から,1つの通信リンク(以下,「基準通信リンク」という)を選択して,前記基準通信リンクに対し,利用可能な複数のチャネルのうち,1つのチャネルを割り当てるチャネル割当ステップと,
    前記複数の通信リンクの数が,前記利用可能な複数のチャネルの数よりも多いかどうかを判定するチャネル数判定ステップと,
    前記チャネル数判定ステップにおいて前記通信リンクの数が前記チャネル数よりも多いと判定された場合に,前記モニタリングテーブルを参照して,前記基準通信リンクに対してCCIが最も小さい他の通信リンク(以下,「最小CCI通信リンク」という)を選択し,前記最小CCI通信リンクに対して,前記基準通信リンクに割り当てたチャネルと共通するチャネルを割り当てる共通チャネル割当ステップと,
    前記共通チャネル割当ステップの後,前記モニタリングテーブルを参照して,前記基準通信リンクに対してACIが最も小さい他の通信リンク(以下,「最小ACI通信リンク」という)を選択し,前記最小ACI通信リンクに対し,前記基準通信リンクに割り当てたチャネルに隣接するチャネルを割り当てる隣接チャネル割当ステップと,を行い,
    これにより,割り当てを最適化することで干渉を低減させる,
    無線通信システム。
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