JP7342099B2 - 回転機構、ロボット、産業機械 - Google Patents
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Description
回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材と、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
ことにより上記課題を解決した。
前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部の端部に前記締結部材の締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備える、
ことができる。
前記第1接合面および前記第2接合面には、それぞれ前記第1支持部の前記端部および第2支持部の前記端部の全域で一方向に向けて傾斜する前記傾斜部が形成され、
前記第1支持部および第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向での前記傾斜部の端部に、互いに係り合う凹凸形状の前記変形防止部が形成される、
ことができる。
前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の径方向外向きに傾斜する、
ことができる。
前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の周方向に向けて傾斜する、
ことができる。
前記第1支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かって突出し、
前記第2支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かって突出する、
ことができる。
前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んで形成される、
ことができる。
前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んだテーパ形状に形成される、
ことができる。
前記締結部材はボルトであり、
前記第1支持部には、前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部が形成され、
前記第2支持部には、前記ボルトの貫通する貫通孔が形成される、
ことができる。
前記第1接合面には、前記雌ネジ部の前記開口の周縁の全周に前記回転軸線と直交する平面部が形成され、
前記平面部の径寸法が前記ボルトの頭部の径寸法よりも小さい、
ことができる。
前記第1接合面には、前記傾斜部と前記回転軸線と直交する平面部とが形成され、
前記雌ネジ部の軸線が前記回転軸線に沿った方向に見て前記傾斜部に含まれる、
ことができる。
前記第2接合面は前記第1部材と対向する面に凹んで形成される、
ことができる。
前記第1支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かって突出し、
前記第2支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かって突出する、
ことができる。
ケースと、
前記ケースの内周に設けられた内歯歯車と、
前記内歯歯車と噛合う外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動させる偏心体と、
前記ケースに第1軸受を介して支持され回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記ケースに第2軸受を介して支持され前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトが締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部の端部に前記ボルトの締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備え、
前記第1接合面および前記第2接合面には、それぞれ前記第1支持部の前記端部および第2支持部の前記端部の全域で一方向に向けて傾斜する前記傾斜部が形成され、
前記第1支持部および第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向での前記傾斜部の端部に、互いに係り合う凹凸形状の前記変形防止部が形成され、
前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の径方向外向きに傾斜する。
ことにより上記課題を解決した。
さらに、変形防止部により、ボルト締結で第1支持部および第2支持部が傾斜部に沿って押されて傾斜方向に変形することを防止できる。
また、傾斜部を、回転軸線周りに形成された円錐やこれに近い球面などの曲面として形成し、回転機構の製造時における傾斜部の形成を容易にすることができる。
ことができる。
前記傾斜部が、前記回転軸線の径方向に見て前記外歯歯車と重なる、
ことができる。
ケースと、
前記ケースの内周に設けられた内歯歯車と、
前記内歯歯車と噛合う外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動させる偏心体と、
前記ケースに第1軸受を介して支持され回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記ケースに第2軸受を介して支持され前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第2接合面に開口し前記ボルトが締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部に前記ボルトの締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備え、
前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んだテーパ形状に形成され、
前記第1支持部および第2支持部のうち、前記端部の中央部に対して径方向の両側に前記傾斜部と前記変形防止部とが配置される、
ことにより上記課題を解決した。
さらに、傾斜部が変形防止部として第1支持部および第2支持部の中央部に対して対称なテーパ形状に形成されるため、ボルト締結で第1支持部および第2支持部が傾斜部に沿って押されて傾斜方向に変形することを、第1支持部および第2支持部ごとが防止することができる。したがって、テーパ形状の傾斜部だけで、凹凸が噛み合う変形防止部を形成する必要がない。
また、傾斜部を、1支持部および第2支持部の中央部の周りに形成された円錐やこれに近い球面などの曲面として形成し、回転機構の製造時における傾斜部の形成を容易にすることができる。
前記第2接合面は前記第1部材に対向する面に凹んで形成される、
ことができる。
前記傾斜部が、前記回転軸線の径方向に見て前記外歯歯車と重なる、
ことができる。
可動自在に接続されてアーム部を含む複数の部材と、
前記アーム部を含む複数の前記部材を回動自在に連結する連結部と、
前記連結部に取り付けられた回転機構と、
を備え、
前記回転機構は、
回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
ことにより上記課題を解決した。
互いに接続される複数の部材と、
前記複数の前記部材を回動自在に連結する連結部と、
前記連結部に取り付けられた回転機構を備え、
前記回転機構は、
回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
ことにより上記課題を解決した。
図1は、本実施形態における回転機構を示す断面図であり、図2は、図1のII-II線に沿う断面図であり、図3は、本実施形態の回転機構におけるシャフトを示す斜視図であり、図において、符号1は、回転機構である。
本実施形態に係る回転機構1は、図1~図3に示すように、入力軸8が中実のいわゆる中実減速機(変速機)である。
回転機構(減速機)1は、ケース30と、減速機構部40と、を備えている。ケース30は、本体部32と、鍔部34と、を備えている。鍔部34は、本体部32から径方向の外側に張り出した形状を有する。第1実施形態の説明では、本体部32の軸線C1に沿う方向を単に軸方向といい、軸方向から見て軸線C1に交差する方向を径方向といい、軸線C1回りに周回する方向を周方向という。また、回転機構1に駆動源が接続される側を入力側といい、回転機構1の出力を受けるアーム等の機構部が接続される側を出力側という。駆動源は入力側の部材の一例であり、アーム等の機構部が出力側の部材の一例であり、回転機構1は、入力側の部材と出力側の部材との間で所定の回転数比で回転数を変換して駆動力を伝達する。
主軸受6は、転動体の形状が例えば球状である。しかしながらこれに限られるものではなく、コロ軸受、特に転動体の形状が略円錐台である円錐コロ軸受、滑り軸受等、さまざまな軸受を用いることができる。
第1キャリア41の外周面41aには、第1軸受収納部41hが形成されている。第1軸受収納部41hには、第1軸受(主軸受)6Aのインナレース6Aaが嵌め合わされている。また、外筒2(ケース30)の第1方向寄りとなる内周面には、第1軸受収納部2hが形成されている。この第1軸受収納部2hに、第1軸受6Aのアウタレース6Abが嵌め合わされている。
嵌合孔(貫通孔)45、雌ネジ部56、ボルト51は、軸線C1に平行な軸線C4に沿って同軸に締結される。貫通孔58a、貫通孔58b、位置規制ピン58は、軸線C1に平行な軸線に沿って同軸に位置する。
同様に、第2キャリア42の第2方向側の第2端部42bには、貫通孔58bに座繰り部58b1が形成されている。
本実施形態においては、第1接合面(傾斜部)44bおよび第2接合面(傾斜部)42mの傾斜方向は、回転軸線C1周りとなる周方向に傾斜する(図3参照)。
ボルト51は、軸部52と、軸部52に形成された雄ネジ部53と、軸部52の第2方向側端に軸部52と同軸上に形成された頭部54と、からなる。頭部54は軸部52より拡径されている。
第1支持部101の第1接合面(傾斜部)44bおよび第2支持部102の第2接合面(傾斜部)42mは、互いに対向している。第1接合面44bおよび第2接合面42mはいずれも、軸線C1に対して傾斜したまま互いに接している。具体的には、軸線(回転軸線)C1と直交する面に対して、角度θをなすように傾いて互いに接している。
貫通孔58bに位置規制ピン58を挿入し58aに差し込むとともに、雌ネジ部56にボルト51を締め付けた状態では、ボルト51と雌ネジ部56との締結により、第1支持部101と第2支持部102とが互いに圧縮された状態で押される。この押す力Fはボルト51の締結力による。つまり、図4に示すように、ボルト51の軸線C4に沿った方向に第1接合面44bおよび第2接合面42mは、たがいに押し合う。
これには、このずらす力に沿った摩擦力が大きいことが必要である。
これにより、本実施形態では、第1接合面44bおよび第2接合面42mが軸線(回転軸線)C1と直交する平面である場合μFに比べて、第1支持部101および第2支持部102の変位耐性が向上する。
さらに、この変形防止部61と変形防止部62とに加えて、貫通孔58aおよび貫通孔58bに挿入されて嵌め込まれた位置規制ピン58によっても、第1接合面44bおよび第2接合面42mが面に沿って移動することを防止することができる。
変形防止部61と変形防止部62とは、互いに係り合う切欠と凸部形状であるため、ボルト51と雌ネジ部56との締結により、第1支持部101と第2支持部102とが互いに圧縮された状態で押されても、第1接合面44bおよび第2接合面42mが面に沿って移動することを防止することができる。
図5は、本実施形態における回転機構の一部を示す断面図であり、図6は、本実施形態の回転機構におけるホールドを示す斜視図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、接合面の向きに関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
具体的には、3本の支柱部44に形成された第1接合面44bは、回転軸線C1を中心とするテーパ形状、さらに云うと、3つの第1接合面44bは、回転軸線C1を中心とする円錐面の一部として形成される。
また、第2接合面42mは、図6に示すように、第1接合面44bに接するように対応した逆円錐面の一部となる形状に形成される。
変形防止部61は、第1支持部101が変形移動しようとする向きの第1接合面44b端部に形成される。具体的には、図5に示すように、変形防止部61は、円錐面である第1接合面44bの中心軸線である回転軸線C1に最も近い位置に切欠として形成される。
さらに、本実施形態においては、回転軸線C1を中心とした円錐面の加工であるので第1実施形態に比べて容易に製造することができるという効果を奏することができる。
図7は、本実施形態における回転機構の一部を示す断面図であり、本実施形態において、上述した第1および第2実施形態と異なるのは、接合面に関する点であり、これ以外の上述した第1および第2実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
具体的には、3本の支柱部44に形成された第1接合面44bは、ボルト51の軸線C4を中心とするテーパ形状、さらに、いうと、3つの第1接合面44bは、それぞれがボルト51の軸線C4を中心とする円錐面として形成される。
これにより、本実施形態では、位置規制ピン58を必要とせず、これを備えない構成とすることができる。これにともなって、回転機構1の組み立て工程において、位置規制ピン58を凹部58bに嵌め込む工程を省略することができる。したがって、作業工程を削減し、製造時間を短縮することができる。
変形防止部61,62は、いずれも、ボルト51の締結力によって第1接合面44bと第2接合面42mとが互いに面に沿ってずれることを防止するための構成である。しかし、本実施形態では、第1接合面44bと第2接合面42mとが。いずれも、軸線C4を中心とする円錐面とされている。
図8は、本実施形態における回転機構の一部を示す拡大断面図であり、図9は、回転機構の一部を示す拡大断面図であり、本実施形態において、上述した第3実施形態と異なるのは、接合面に関する点であり、これ以外の上述した第3実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
平面部44cの軸線C4の径方向における径寸法φ44cは、ボルト51の頭部54の径寸法φ54よりも小さい。
また、平面部44cを形成することにより、支柱部44の端部44aに雌ネジ部56を形成する際に、タップなど工具先端が滑らずに、軸線C4に対して正確な位置に加工を行うことができる。
図10は、本実施形態における回転機構の一部を示す断面図であり、図11は、本実施形態における回転機構の一部を回転軸線と直交して示す断面図であり、本実施形態において、上述した第3,第4実施形態と異なるのは、結合面およびボルトの本数に関する点であり、これ以外の上述した第3,第4実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、雌ネジ部56の軸線C4が回転軸線C1に沿った方向に見て第1接合面(傾斜部)44bに含まれる。つまり、雌ネジ部56の軸線C4が回転軸線C1に沿った方向に見て平面部44eには含まれない。
図12は、本実施形態における回転機構を示す断面図であり、本実施形態において、上述した第1~第5実施形態と異なるのは、クランク軸に関する点である。図において、符号3000は、回転機構である。
回転機構3000は、キャリア3400Cと、クランク軸組立体3500Cと、歯車部3600Cと、2つの主軸受3710C,3720Cと、インプットギア3730Cと、を備える。
2つの主軸受3710C,3720Cは、外筒3300と、外筒3300によって取り囲まれたキャリア3400Cと、の間に形成された環状空間に嵌め込まれる。外筒3300又はキャリア3400Cは、歯車部3600Cに伝達された駆動力によって、出力軸3C1周りに回転される。
基板部3411Cは、出力軸3C1の延設方向において、端板3420Cから離間する。基板部3411Cは、端板3420Cと同軸である。すなわち、出力軸3C1は、基板部3411C及び端板3420Cの中心軸に相当する。
中央貫通孔3417Cは、基板部3411Cに形成される。中央貫通孔3417Cは、出力軸3C1に沿って、内面3415Cと外面3416Cとの間で延びる。出力軸3C1は、中央貫通孔3417Cの中心軸に相当する。
中央貫通孔3423Cは、端板3420Cに形成される。中央貫通孔3423Cは、出力軸3C1に沿って、内面3421Cと外面3422Cとの間で延びる。出力軸3C1は、中央貫通孔3423Cの中心軸に相当する。
第1接合面3412Bと第2接合面3421Bとは、上記の各実施形態のように軸線3C1に直交する平面に対して傾斜している。
歯車部3600Cは、2つの揺動歯車3610C,3620Cを含む。
揺動歯車3610Cは、端板3420Cと揺動歯車3620Cとの間に配置される。揺動歯車3620Cは、基板部3411Cと揺動歯車3610Cとの間に配置される。
揺動歯車3610C,3620Cそれぞれには、出力軸3C1周りに規定された仮想円に沿って配置された複数のシャフト部3412Cに対応して、複数の貫通孔が形成される。複数のシャフト部3412Cは、これらの貫通孔に挿通される。これらの貫通孔の大きさは、複数のシャフト部3412Cと揺動歯車3610C,3612Cとの間の干渉が生じないように設定される。
第1ジャーナル3521Cは、出力軸3C1に沿って延び、端板3420Cの中央貫通孔3423Cに挿入される。第2ジャーナル3522Cは、第1ジャーナル3521Cとは反対側で、出力軸3C1に沿って延び、基板部3411Cの中央貫通孔3417Cに挿入される。
インプットギア3730Cは、出力軸3C1に沿って延び、支持壁3742を貫通する。インプットギア3730Cは、外壁3740によって囲まれた空間3750を貫通する。クランク軸3520Cには、出力軸3C1に沿って延びる貫通孔3525が形成される。インプットギア3730Cの先端部は、貫通孔3525に差し込まれる。
第1空房部3491には、第2ジャーナル3522C及びジャーナル軸受3532Cが配置される。基板部3411Cの外面3416Cは、相手部材(図示せず)に圧接される。
フランジ部3314は、ケース3310の外周に設けられ、軸線3C1に沿った方向で貫通する貫通孔3315を有する。貫通孔3315は、周方向に任意の間隔で設けられる。
なお、本実施形態の第1接合面3412Bと第2接合面3421Bとは、上述した各実施形態の構成を適宜選択すること、さらに、組み合わせた構成とすることができる。
図13は、本実施形態におけるロボットを示す概略図である。
本実施形態において上述した各実施形態と異なるのは回転機構の取り付けられるロボットに関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のロボットRは、産業用ロボットであることが好ましく、協調(協働)ロボットであることがさらに好ましい。協調(協働)ロボットとは、ファクトリーオートメーション(FA)などの分野で「作業員と協働するロボット」のことをいう。
また、ロボットRとして、回転機構1または回転機構3000に対応する減速機(変速機)を複数有する多関節ロボットを用いることができる。
回転機構1または回転機構3000は、回動自在に連結される一対のアームの連結部(ロボットRの関節部分)330L,330Uおよび連結部330Sに設けられる。回転機構1または回転機構3000は、駆動源としてのモータ(不図示)から入力されるモータトルクを減速して出力する。
ここで、回転機構1,3000に対応する変速機308,314,320は、ロボットRの一部となる。
産業機械と回転機構1,3000の取付締結部150の軸力が安定化するため、産業機械そのものが定格寿命を全うする確率がさらに高まる。
2…外筒(ケース)
4…キャリア部
6A…第1軸受(主軸受)
6B…第2軸受(主軸受)
10A…クランク軸(偏心体)
41…第1キャリア(第1部材;シャフト)
42…第2キャリア(第2部材;ホールド)
42d…突部
42m…第2接合面(傾斜部)
44…支柱部(シャフト部)
44b…第1接合面(傾斜部)
44c…平面部
45…貫通孔
61,62…変形防止部
50…締結部
51…ボルト(締結部材)
53…雄ネジ部
54…頭部
56…雌ネジ部
101…第1支持部
102…第2支持部
C1…回転軸線
C4…軸線
R…ロボット
330L,330U,330S…連結部
3421B…第2接合面
3411B…第1接合面
Claims (20)
- 回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材と、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
回転機構。 - 前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部の端部に前記締結部材の締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備える、
請求項1記載の回転機構。 - 前記第1接合面および前記第2接合面には、それぞれ前記第1支持部の前記端部および第2支持部の前記端部の全域で一方向に向けて傾斜する前記傾斜部が形成され、
前記第1支持部および第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向での前記傾斜部の端部に、互いに係り合う凹凸形状の前記変形防止部が形成される、
請求項2記載の回転機構。 - 前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の径方向外向きに傾斜する、
請求項3記載の回転機構。 - 前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の周方向に向けて傾斜する、
請求項3記載の回転機構。 - 前記第1支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かって突出し、
前記第2支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かって突出する、請求項2から5のいずれか記載の回転機構。 - 前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んで形成される、
請求項2記載の回転機構。 - 前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んだテーパ形状に形成される、
請求項7記載の回転機構。 - 前記締結部材はボルトであり、
前記第1支持部には、前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部が形成され、
前記第2支持部には、前記ボルトの貫通する貫通孔が形成される、
請求項7記載の回転機構。 - 前記第1接合面には、前記雌ネジ部の前記開口の周縁の全周に前記回転軸線と直交する平面部が形成され、
前記平面部の径寸法が前記ボルトの頭部の径寸法よりも小さい、
請求項9記載の回転機構。 - 前記第1接合面には、前記傾斜部と前記回転軸線と直交する平面部とが形成され、
前記雌ネジ部の軸線が前記回転軸線に沿った方向に見て前記傾斜部に含まれる、
請求項9または10記載の回転機構。 - 前記第2接合面は前記第1部材と対向する面に凹んで形成される、
請求項9または10記載の回転機構。 - 前記第1支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かって突出し、
前記第2支持部が、前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かって突出する、請求項7から10のいずれか記載の回転機構。 - ケースと、
前記ケースの内周に設けられた内歯歯車と、
前記内歯歯車と噛合う外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動させる偏心体と、
前記ケースに第1軸受を介して支持され回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記ケースに第2軸受を介して支持され前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトが締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部の端部に前記ボルトの締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備え、
前記第1接合面および前記第2接合面には、それぞれ前記第1支持部の前記端部および第2支持部の前記端部の全域で一方向に向けて傾斜する前記傾斜部が形成され、
前記第1支持部および第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向での前記傾斜部の端部に、互いに係り合う凹凸形状の前記変形防止部が形成され、
前記傾斜部が、複数の前記第1支持部および前記第2支持部で、いずれも前記回転軸線の径方向外向きに傾斜する、
回転機構。 - 前記傾斜部が、前記回転軸線の径方向に見て前記外歯歯車と重なる、
請求項14記載の回転機構。 - ケースと、
前記ケースの内周に設けられた内歯歯車と、
前記内歯歯車と噛合う外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動させる偏心体と、
前記ケースに第1軸受を介して支持され回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記ケースに第2軸受を介して支持され前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、
前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトが締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、前記回転軸線に沿った方向で前記傾斜部に前記ボルトの締結による前記第1支持部および第2支持部の前記回転軸線に交差する方向への変形を防止する変形防止部を備え、
前記第1支持部および第2支持部のうち、一方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に突出し、他方の前記端部が周縁に比べて中央部が前記回転軸線に沿った方向に凹んだテーパ形状に形成され、
前記第1支持部および第2支持部のうち、前記端部の中央部に対して径方向の両側に前記傾斜部と前記変形防止部とが配置される、
回転機構。 - 前記第2接合面は前記第1部材と対向する面に凹んで形成される、
請求項16記載の回転機構。 - 前記傾斜部が、前記回転軸線の径方向に見て前記外歯歯車と重なる、
請求項16記載の回転機構。 - 可動自在に接続されてアーム部を含む複数の部材と、
前記アーム部を含む複数の前記部材を回動自在に連結する連結部と、
前記連結部に取り付けられた回転機構と、
を備え、
前記回転機構は、
回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
ロボット。 - 互いに接続される複数の部材と、
前記複数の前記部材を回動自在に連結する連結部と、
前記連結部に取り付けられた回転機構を備え、
前記回転機構は、
回転軸線の周りに回転する第1部材と、
前記回転軸線に沿って前記第1部材に隣接する第2部材と、
前記回転軸線に沿った軸線を有し前記第1部材と前記第2部材とを締結する複数のボルトと、
前記第1部材に前記回転軸線の周りに複数設けられる第1支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第2部材に向かう前記第1支持部の先端部の第1接合面と、
前記第2部材に前記回転軸線の周りに複数設けられてそれぞれ前記第1支持部に対向する第2支持部と、
前記回転軸線に沿った方向で前記第1部材に向かう前記第2支持部の第2接合面と、 前記第1支持部に形成されて前記第1接合面に開口し前記ボルトの締結される雌ネジ部と、
前記第2支持部に形成されて前記ボルトの貫通する貫通孔と、
を備え、
互いに接触する前記第1接合面と前記第2接合面とが、前記回転軸線と直交する面に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部に前記雌ネジ部が開口する、
産業機械。
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