JP7341845B2 - 製品管理装置、製品管理方法、及び製品管理プログラム - Google Patents

製品管理装置、製品管理方法、及び製品管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、製品管理装置、製品管理方法、及び製品管理プログラムに関する。
例えば、鉄鋼業では、母材を加工して製品を製造する。母材の傷は加工後の製品にも残ることがあり、傷の程度によっては売価に影響を与えたり、顧客への説明が必要なことがある。従来、母材を加工するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
かかる特許文献1のシステムでは、複数種類の寸法が異なる母材からなる母材群に、所定寸法を持つ複数個の製品を割り付けるに際し、前記複数個の製品を寸法の大きさの順に配列するソート工程と、その配列順に各製品を取り出して前記母材群に属する各母材に、前記取り出した製品を仮割付けし、複数通りの仮割付状態を生成する仮割付工程と、前記生成された複数通りの仮割付状態のうち、割付けに使用した母材の歩留が最も高い仮割付状態を割付候補として選択する第1基準工程と、前記生成された複数通りの仮割付状態のうち、割付けに使用したすべての母材の残りの寸法の合計が最も小さくなる仮割付状態を割付候補として選択する第2基準工程とを備え、前記第1基準工程と第2基準工程が、所定の仮割付条件が満たされたときに、前記第1および第2基準工程のそれぞれにおいて選択された仮割付状態について、選択された仮割付状態と、その他の仮割付状態とを比較し、使用する各母材の寸法の合計寸法が最小となる仮割付状態を割付候補として選択し直す第3基準工程を備えている。
国際公開第2009/038196号
しかしながら、特許文献1では、製品情報を入力する際に、母材情報を製品情報に引き継ぎ、加工後にその情報を編集できるようにすることに関して何等記載されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、製品情報を入力する際に、母材情報を製品情報に引き継ぎ、加工後にその情報を編集できるようにすることが可能な製品管理装置、製品管理方法、及び製品管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた製品管理装置であって、前記制御部は、表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力手段と、前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記ロット情報は、傷やバリの有無、完備品、紹介先、紹介用、仕入先、配送予定、及び加工指定の情報の少なくとも1つを含むことにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記第2の入力画面では、前記受入商品の員数分の詳細行を作成するか否かを指定可能としてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記第2の入力画面では、前記払出情報のロット情報を複写する場合に、前記払出情報の行を指定可能としてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための製品管理方法であって、前記制御部で実行される、表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力ステップと、前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための製品管理プログラムであって、前記制御部において、表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力ステップと、前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力ステップと、を実行させるための製品管理プログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、製品情報を入力する際に、母材情報を製品情報に引き継ぎ、加工後にその情報を編集できるようにすることが可能となるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る製品管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、商品マスタ、ロット属性マスタ、払出情報、及び受入情報のデータ構成例を示す図である。 図3は、本実施の形態における製品管理装置の制御部の全体の処理の概要を説明するためのフローチャートである。 図4は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(商品マスタのデータ例)を示す図である。 図5は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(ロット属性マスタのデータ例)を示す図である。 図6は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(入力画面の表示例)を示す図である。 図7は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(入力画面の表示例)を示す図である。 図8は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(入力画面の表示例)を示す図である。 図9は、本実施の形態における製品管理装置の処理の具体例を説明するためのサンプルデータ(入力画面の表示例)を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
例えば、鉄鋼業では、母材を加工して製品を製造する。加工前の母材である払出商品の傷は加工後の製品である受入商品にも残ることがあり、傷の程度によっては売価に影響を与えたり、顧客への説明が必要な場合がある。そのため、払出商品の情報を受入商品に紐づける要求は高い。
従来、システム上、例えば、払出情報と受入情報は別々の画面で登録するため、払出情報と受入情報を二重で入力する必要がある。また、受入情報が複数明細ある場合、その情報を入力する手間が発生する。このため、入力ミスや出荷ミスなどが発生し易くなり、顧客からのクレームに繋がる可能性がある。
そこで、本実施の形態では、受入情報登録時の内訳画面において、指定された払出情報を受入情報に複写する機能を実装した。また、本実施の形態では、受入情報登録時の明細画面において、受入商品の員数分の明細を内訳画面に展開するかどうかのチェックボックスを設けた。
本実施の形態によれば、受入情報を入力する際に、母材の情報を受入情報に引き継ぎ、加工後にその情報を編集することが可能となる。また、払出情報と受入情報の二重入力から解放されたため、入力コストを低減でき、受入情報の入力ミスを減少させることが可能となる。また、在庫照会で確認が可能であるため、顧客から問い合わせたあった場合に情報の確認が容易となる。また、加工指示書や出荷指示書に記載することで、加工時や運送時の注意喚起が可能になる。さらに、在庫の状態を事前に顧客に伝えられるため、クレームを未然に防ぐことができる。
[2.構成]
本実施形態に係る製品管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る製品管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
製品管理装置100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、製品管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
製品管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。製品管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、製品管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、製品管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置114で出力すること等をいい、例えば、モニタ114への表示出力やプリンタ114での印刷出力することの他、外部にデータを送信することを含む。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、商品マスタ106aと、ロット属性マスタ106bと、データファイル106cとを備えている。図2は、商品マスタ106a、ロット属性マスタ106b、払出情報、及び受入情報のデータ構成例を示す図である。
商品マスタ106aは、図2に示すように、商品を識別するための商品コードと商品名を関連づけて登録するテーブル等で構成することができる。商品マスタ106aは、表示用等で参照され、例えば、入力画面において、商品コードが入力された場合に対応する商品名が読み出されて表示される。
ロット属性マスタ106bは、図2に示すように、ロット属性区分と、ロット属性コードと、ロット属性名(例えば、担当者、メーカー、得意先)とを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる。ロット属性マスタ106bは、表示用等で参照され、例えば、入力画面において、ロット属性コードが入力された場合に対応するロット属性名が読み出されて表示される。
データファイル106cは、払出情報や受入情報を格納するためのファイルである。払出情報は、図2に示すように、加工指示番号を含む加工指示ヘッダと、加工指示番号、加工指示行番号、商品コード、数量を含む加工指示払出明細と、加工指示番号、加工指示行番号、加工指示詳細番号、商品コード、ロット番号、数量を加工指示払出詳細と、商品コード、ロット番号、ロット属性コード1、ロット属性コード2、ロット属性コード3、ロット備考1、ロット備考2、ロット備考3を含むロット詳細とを備えている。ロット備考は、例えば、傷やバリの有無、完備品、紹介先、紹介用、仕入先、配送予定、加工指定等
の情報を含む。ロット詳細を「ロット情報」と称する。
受入情報は、図2に示すように、加工指示番号を含む加工指示ヘッダと、加工指示番号、加工指示行番号、商品コード、数量、内訳展開フラグを含む加工指示受入明細と、加工指示番号、加工指示行番号、加工指示詳細番号、商品コード、ロット番号、数量を含む加工指示受入詳細と、商品コード、ロット番号、ロット属性コード1、ロット属性コード2、ロット属性コード3、ロット備考1、ロット備考2、ロット備考3を含むロット詳細とを備えている。
内訳展開フラグは、受入情報登録時の受入明細の画面(図7参照)において、受入商品の員数分の明細を内訳画面(受入詳細の画面(図7参照))に展開する否かを指定するためのフラグである。例えば、内訳展開フラグ「1」の場合は、内訳展開する。内訳展開フラグ「0」の場合は、内訳展開しない。内訳展開フラグは、画面のチェックボックスで設定することができ、例えば、チェックボックスのチェックありの場合は、内訳展開フラグ「1」、チェックボックスのチェックなしの場合は、内訳展開フラグ「0」である。
図1に戻り、制御部102は、製品管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、払出情報入力部102aと、受入情報入力部102bと、画面表示制御部102cと、マスタメンテ部102dとを備えている。
払出情報入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される払出情報入力画面(第1の入力画面)上でのオペレータの操作に応じて、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報(商品コード及び/又は商品名)と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力して、データファイル106cに登録する。
受入情報入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される受入情報入力画面(第2の入力画面)上でのオペレータの操作に応じて、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力して、データファイル106cに登録する。
また、ロット情報は、傷やバリの有無、完備品、紹介先、紹介用、仕入先、配送予定、及び加工指定の情報の少なくとも1つを含むことにしてもよい。また、受入情報入力画面では、受入商品の員数分の詳細行を作成するか否かを指定可能(内訳展開フラグで指定)としてもよい。また、受入情報入力画面では、払出情報のロット情報を複写する場合に、払出情報の行を指定可能(内訳母材番号で指定)としてもよい。
画面表示制御部102cは、モニタ114に表示する入力画面(例えば、払出情報入力画面、受入情報入力画面、マスタメンテ画面)等の各種画面の表示及び画面上での入力の受付を制御する。
マスタメンテ部102dは、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、商品マスタ106a及びロット属性マスタ106bに対するデータの入力・追加・変更等の編集を行うためのものである。
[3.具体例]
図1~図9を参照して、本実施の形態における製品管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
図1~図3を参照して、本実施の形態における製品管理装置100の制御部102の全体の処理の概要を説明する。図3は、本実施の形態における製品管理装置100の制御部102の全体の処理の概要を説明するためのフローチャートである。
図3において、払出情報入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される払出情報入力画面(図6参照)上でのオペレータの操作に応じて、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力して、データファイル106cに登録する(ステップS1)。
受入情報入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される受入情報入力画面上でのオペレータの操作に応じて、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写する(ステップS2)。例えば、複写対象のロット情報の行を指定してもよいし、ロット情報の全部を複写してもよい。
さらに、受入情報入力部102bは、受入情報入力画面上でのオペレータの操作に応じて、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力して、データファイル106cに登録する(ステップS3)。
図4~図11を参照して、本実施の形態における製品管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。図4~図9は、本実施の形態における製品管理装置100の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図4は、商品マスタ106aのデータ例を示す図である。図4に示す商品マスタ106aの例では、1行目に、商品コード「HARAIDASI-A」、商品名「払出商品」、2行目に、商品コード「UKEIRE-01」、商品名「受入商品」が設定されている。
図5は、ロット属性マスタ106bのデータ例を示す図である。図5に示すロット属性マスタ106bの例では、1行目に、ロット属性区分「1」、ロット属性コード「1001」、ロット属性名「担当者1」、2行目に、ロット属性区分「1」、ロット属性コード「1002」、ロット属性名「担当者2」、3行目に、ロット属性区分「1」、ロット属性コード「1003」、ロット属性名「担当者3」が設定されている。
図6~図9は、入力画面の画面イメージを説明するための図であり、図6及び図7は、内訳展開フラグにチェックを付けた場合、図8及び図9は、内訳展開フラグにチェックを付けない場合を説明するための図である。
(1)内訳展開フラグにチェックを付けた場合
(1-1)払出情報の入力
図6は、払出情報入力画面の一例を示す図である。図6において、画面400は、払出情報入力画面のヘッダ画面であり、不図示のボタン操作に応じて、払出明細の画面401、払出詳細(内訳)の画面402が展開される。
画面400において、加工指示入力番号を入力し、次に、画面401において、払出明細(行番号、商品コード、数量)を入力した後、画面402において、払出詳細(詳細番号、商品コード、ロッド番号、ロット情報(ロット属性コード1、ロット属性コード2、ロット属性コード3、ロット備考1、ロット備考2、ロット備考3))を入力する。不図示の登録ボタンが押下されると、入力された払出情報がデータファイル106cに登録される。
画面400に示す例では、加工指示番号「A00000001」が入力され、画面401の例では、払出明細の行番号「1」、商品コード「HARAIDASI-A(払出商品)」、数量「3個」が入力されている。また、画面402の例では、払出詳細の1行目には、詳細番号「1」、商品コード「HARAIDASI-A」、ロット属性コード1「1001」、ロット属性名1「担当者1」、ロット属性コード2「2001」、ロット属性名2「メーカー1」、ロット属性コード3「3001」、ロット属性名3「得意先1」、ロット備考1「程度○〇の傷あり」、ロット備考2「△△紹介」が入力されている。不図示の登録ボタンが押下されると、図6に示す払出情報がデータファイル106cに登録される。
(1-2)受入情報の入力
図7は、受入情報入力画面の一例を示す図である。図7において、画面500は、受入情報入力画面のヘッダ画面であり、不図示のボタン操作に応じて、受入明細の画面501、受入詳細(内訳)の画面502が展開される。
画面500において、加工指示入力番号を入力し、次に、画面501において、行番号、商品コード、数量、内訳展開フラグのチェック、内訳母材番号を入力する。(T1)内訳展開フラグにチェックがついている場合は、画面502に示すように、受入詳細の画面を展開する場合に受入商品の員数(数量分)分だけ詳細行を作成する。そして、加工指示入力番号をキーとしてデータファイル106cを参照し、内訳母材番号で指定される払出情報のロット情報の行を員数分複写する。そして、(T2)画面502で、詳細番号、商品コード、ロット番号を入力すると共に、複写されたロット情報を編集することが可能である。具体的には、ロット情報について、変更・追加等の編集が可能であり、例えば、新たな情報の入手、新たなダメージの発生、ダメージがなくなった等の加工後の製品の状態を追記・編集することができる。不図示の登録ボタンを押すことで、図7に示す受入情報がデータファイル106cに登録される。
図7に示す例では、画面500において、加工指示番号「A00000001」が入力され、画面501において、受入明細の行番号「1」、商品コード「UKEIRE-01 受入商品(受入商品)」、数量「4個」、内訳展開フラグ「チェック有り(内訳展開する)」、内訳母材番号「1」が入力されている。(T1)内訳展開フラグにチェックがついており、内訳母材番号=1のため、画面502に示すように、加工指示番号「A00000001」をキーとして、払出情報の1行目のロット情報を員数(4個)行分複写する。
画面502において、詳細番号、商品コード、ロット番号を入力すると共に、(T2)複写されたロット情報を編集する。編集後の画面503の例では、1行目は、詳細番号「1」、商品コード「UKEIRE-01」、ロット番号「B-001」、ロット属性コード1「1004」、ロット属性名1「担当者4」、ロット属性コード2「2001」、ロット属性名2「メーカー1」、ロット属性コード3「3002」、ロット属性名3「得意先2」、ロット備考1「完備品」、ロット備考2「〇〇紹介」、ロット備考3「〇〇取り置き用」が入力・編集されている。
ここで、ロット属性コード1「1004」と、ロット属性名1「担当者4」、ロット属性コード3「3002」、ロット属性名3「得意先2」、ロット備考1「完備品」、ロット備考2「〇〇紹介」、ロット備考3「〇〇取り置き用」が払出情報(図6の画面402の1行目参照)から変更されており、例えば、ロット備考1では傷が修復されており、ロット備考3の「〇〇取り置き用」の情報が追加されている。
このように、受入明細の内訳展開フラグにチェックを付けた状態で受入詳細の画面を開いた場合、員数分詳細行を作成し、内訳母材番号で指定した払出情報を複写することで、二重入力の手間がなくなり、入力ミスを防止することができる。また、複写した項目についは編集可能であるので、修正や追記を行うことができる。
(2)内訳展開フラグにチェックを付けない場合
(2-1)払出情報の入力
図8において、払出情報入力画面の画面700,701,702は、図6の画面400,401,402と同様であり、入力される払出情報は、図6と同様とする。
(2-2)受入情報の入力
図8の画面800、801において、図7の画面500、501と共通する部分の説明は省略し、異なる点についてのみに説明する。画面801において、例えば、内訳展開フラグ「チェック無し(内訳展開しない)」、内訳母材番号「2」を入力する。画面802に示すように、(T1)内訳展開フラグにチェックがついていないため、詳細行は1行のみ作成し、内訳母材番号=2のため、加工指示番号「A00000001」をキーとして、払出情報の2行目のロット情報を1行分複写する。
編集後の図9の画面803の例では、詳細番号「1」、商品コード「UKEIRE-01」、ロット番号「B-001」、ロット属性コード1「1004」、ロット属性名1「担当者4」、ロット属性コード2「2002」、ロット属性名2「メーカー2」、ロット属性コード3「3003」、ロット属性名3「得意先3」、ロット備考1「擦り傷有」、ロット備考2「〇〇紹介」、ロット備考3「5月加工指定」が入力・編集されている。不図示の登録ボタンを押すことで、データファイル106cに図8及び図9に示す受入情報が登録される。
画面901に示すように、(T3)受入情報を登録後に、内訳展開フラグにチェックを付けると、画面902に示すように、(T4)再度、受入詳細の画面を開いても、払出情報は受入情報に複写されない。これにより、登録された項目が上書きされることを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、モニタ114に表示される払出情報入力画面(第1の入力画面)において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力部102aと、モニタ114に表示される受入情報入力画面(第2の入力画面)において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力部102bと、を備えているので、製品情報を入力する際に、母材情報を製品情報に引き継ぎ、加工後にその情報を編集することが可能となる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、製品管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、製品管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて製品管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、製品管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、製品管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、製品管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 製品管理装置
102 制御部
102a 払出情報入力部
102b 受入情報入力部
102c 画面表示制御部
102d マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b ロット属性マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 記憶部及び制御部を備えた製品管理装置であって、
    前記制御部は、
    表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力手段と、
    前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力手段と、
    を備えたことを特徴とする製品管理装置。
  2. 前記ロット情報は、傷やバリの有無、完備品、紹介先、紹介用、仕入先、配送予定、及び加工指定の情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の製品管理装置。
  3. 前記第2の入力画面では、前記受入商品の員数分の詳細行を作成するか否かを指定可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製品管理装置。
  4. 前記第2の入力画面では、前記払出情報のロット情報を複写する場合に、前記払出情報の行を指定可能であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の製品管理装置。
  5. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための製品管理方法であって、
    前記制御部で実行される、
    表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力ステップと、
    前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力ステップと、
    を含むことを特徴とする製品管理方法。
  6. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための製品管理プログラムであって、
    前記制御部において、
    表示部に表示される第1の入力画面において、加工前の母材である払出商品について、加工指示番号と、商品識別情報と、数量と、母材の状態に関する情報を有するロット情報と、を含む払出情報を入力する払出情報入力ステップと、
    前記表示部に表示される第2の入力画面において、加工指示番号をキーとして、前記払出情報のロット情報の一部又は全部を複写し、複写されたロット情報を編集して、加工後の製品である受入商品について、加工指示番号、商品識別情報、数量、ロット情報を含む受入情報を入力する受入情報入力ステップと、
    を実行させるための製品管理プログラム。
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