JP7339925B2 - 収支管理装置、収支管理方法および収支管理プログラム - Google Patents

収支管理装置、収支管理方法および収支管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、収支管理装置、収支管理方法および収支管理プログラムに関する。
物流業界では運送作業が主軸であり、物流会社では、他社委託の運送作業(具体的には、他社から委託された、当該他社の荷物を荷受人に直接運送する作業)に加えて、社内委託の運送作業(例えば、自社の事業所から委託された、他社の荷物を自社の別の事業所に運送する作業など)も多数発生している。そのため、物流会社にとって、運送工程別の利益を安定して得ることが、各事業所の経営を安定化させ、延いては会社全体の経営を安定化させるために重要である。
なお、特許文献1には、社内取引が含まれる案件について、財務会計としての全社採算と、管理会計としての部門採算を同時に把握することが可能な仕掛自動振替装置等について記載されている。
特開2019-139388号公報
しかしながら、社内委託の運送作業の収支について、物流会社では、会計的に相殺されてしまう内部取引の金額が口頭または紙書類により管理されていたが故に当該金額の正確かつ迅速な情報収集を行うことができなかったので、内部取引を加味した収支、具体的には荷主から荷受人までの一連の運送工程毎に内部取引を加味した収支を把握することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、荷主から荷受人までの一連の運送工程毎に内部取引を加味した収支を把握することができる収支管理装置、収支管理方法および収支管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る収支管理装置は、制御部を備える収支管理装置であって、前記制御部は、輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得手段と、前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定手段と、前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定手段で特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得手段と、前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る収支管理方法は、制御部を備える情報処理装置において実行される収支管理方法であって、前記制御部において実行される、輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得ステップと、前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定ステップと、前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定ステップで特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得ステップと、前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る収支管理プログラムは、制御部を備える情報処理装置において実行させるための収支管理プログラムであって、前記制御部において実行させるための、輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得ステップと、前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定ステップと、前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定ステップで特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得ステップと、前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、荷主から荷受人までの一連の運送工程毎に内部取引を加味した収支を把握することができるという効果を奏する。
図1は、収支管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、受注情報テーブル106aの一例を示す図である。 図3は、請求情報テーブル106bの一例を示す図である。 図4は、受注店設定原価情報テーブル106cの一例を示す図である。 図5は、輸送予定データテーブル106dの一例を示す図である。 図6は、営業所予定原価情報テーブル106eの一例を示す図である。 図7は、輸送実績データテーブル106fの一例を示す図である。 図8は、営業所原価情報テーブル106gの一例を示す図である。 図9は、各営業所視点での収支確認処理に関するフローチャートの一例を示す図である。 図10は、収支確認画面MAの一例を示す図である。 図11は、収支確認画面MBの一例を示す図である。 図12は、収支確認画面MCの一例を示す図である。 図13は、東京輸送課と東京営業所が管理する伝票の一例を示す図である。 図14は、東京輸送課視点での収支確認処理に関するフローチャートの一例を示す図である。 図15は、収支確認画面MDの一例を示す図である。
以下に、本発明に係る収支管理装置、収支管理方法および収支管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.構成]
本実施形態に係る収支管理装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、収支管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
収支管理装置100は、パーソナルコンピュータ(PC)201~204とネットワーク300を介して通信可能に接続されている。収支管理装置100は、例えば、ネットワーク300に接続されている各PCからのリクエストに応じて、PCによる各種入力画面上での情報の入力を受け付け、受け付けた情報を記憶部106内にある各種テーブルで管理する。ここで、PC201は、物流会社(本発明の組織集団に相当)を構成する、荷主から荷受人までの荷物の輸送作業の受注を行う受注店(本発明の受注担当組織に相当)で使用されるものである。PC202~204は、物流会社を構成する、受注した輸送作業を分担して行う各営業所であって分担された部分輸送作業を自営業所または外注で行うもの(本発明の作業担当組織に相当)で使用されるものである。なお、PCの台数は、図1に示した4台に限定されるものではない。
収支管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、収支管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
収支管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。収支管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、収支管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、収支管理装置100とPC201~204とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
で使用される
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウスおよびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106には、受注情報テーブル106a、請求情報テーブル106b、受注店設定原価情報テーブル106c、輸送予定データテーブル106d、営業所予定原価情報テーブル106e、輸送実績データテーブル106fおよび営業所原価情報テーブル106gなどが格納される。
図2は、受注情報テーブル106aの一例を示す図である。受注情報テーブル106aは、受注識別情報(例えば受注番号など)と、受注店識別情報(例えば受注店の名称など)と、を含む。
図3は、請求情報テーブル106bの一例を示す図である。請求情報テーブル106bは、受注識別情報と、受注店識別情報と、請求項目情報(例えば請求項目の名称など)と、受注店が請求先(例えば荷主など)に請求する請求金額と、を含む。
図4は、受注店設定原価情報テーブル106cの一例を示す図である。受注店設定原価情報テーブル106cは、本発明の第一原価管理データに相当するものである。受注店設定原価情報テーブル106cは、受注識別情報と、受注店識別情報または営業所識別情報(例えば営業所の名称など)と、原価項目情報(例えば原価項目の名称など)と、受注店において受注に伴う原価または社内原価として認識される原価金額と、を含む。
図5は、輸送予定データテーブル106dの一例を示す図である。輸送予定データテーブル106dは、本発明の作業管理データに相当するものである。輸送予定データテーブル106dは、実施予定の部分輸送作業に割り当てられた輸送予定識別情報(例えば輸送予定番号など)と、営業所識別情報と、受注識別情報と、を含む。
図6は、営業所予定原価情報テーブル106eの一例を示す図である。営業所予定原価情報テーブル106eは、輸送予定識別情報と、原価項目情報と、営業所において部分輸送作業に伴う原価として認識される予定の原価金額(予定原価金額)と、を含む。
図7は、輸送実績データテーブル106fの一例を示す図である。輸送実績データテーブル106fは、実施済みの部分輸送作業に割り当てられた輸送実績識別情報(例えば輸送実績番号など)と、輸送予定識別情報と、を含む。
図8は、営業所原価情報テーブル106gの一例を示す図である。営業所原価情報テーブル106gは、本発明の第二原価管理データに相当するものである。営業所原価情報テーブル106gは、輸送実績識別情報と、輸送予定識別情報と、原価項目情報と、営業所において部分輸送作業に伴う原価として認識された結果の原価金額(実績原価金額)と、を含む。
図1に戻り、制御部102は、収支管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、本発明の第一取得手段に相当する第一取得部102a、本発明の特定手段に相当する特定部102b、本発明の第二取得手段に相当する第二取得部102cおよび本発明の出力実行手段に相当する出力実行部102dなどを備える。
第一取得部102aは、例えば、受注店設定原価情報テーブル106cから所定の受注店または営業所に紐付く原価金額を取得する。
特定部102bは、例えば、輸送予定データテーブル106dから所定の営業所に紐付く部分輸送作業を特定する。
第二取得部102cは、例えば、営業所原価情報テーブル106gから、特定部102bで特定された部分輸送作業に紐付く原価金額(実績原価金額)を取得する。ここで、第二取得部102cは、営業所原価情報テーブル106gから原価金額(実績原価金額)が取得できなかった場合、営業所予定原価情報テーブル106eから、特定部102bで特定された部分輸送作業に紐付く原価金額(予定原価金額)を取得してもよい。
出力実行部102dは、例えば、第一取得部102aが取得した原価金額を所定の営業所における社内売上として、第二取得部102cが取得した原価金額を所定の営業所における原価として、第一取得部102aが取得した原価金額から第二取得部102cが取得した原価金額を引いた金額を所定の営業所における粗利として、出力装置114に出力する。
制御部102を構成する各処理部が実行する処理の具体例については、以下に詳細に説明する。
[2.処理の具体例]
ここでは、収支管理装置100で実行される処理の具体例について、以下の[2-2]から[2-5]にて詳細に説明する。なお、以下の[2-2]から[2-5]の説明に入る前に、当該説明の前提となる事項について、以下の[2-1]にて詳細に説明する。
[2-1.前提事項]
本具体例の説明では、荷主から荷受人への荷物の輸送(運送、配送を含む)に関する輸送作業について、当該輸送作業の受注を東京輸送課が行い、実際の輸送作業は東京営業所、北関東営業所、および宮城営業所の3つの営業所へ社内委託する場合を考える。輸送する順序は、(1)東京営業所、(2)北関東営業所、(3)宮城営業所、(4)荷受人である。使用するコンピュータは、東京輸送課がPC201、東京営業所がPC202、北関東営業所がPC203、宮城営業所がPC204であり、東京輸送課や各営業所で行われるデータ入力や収支確認は、これらのコンピュータを用いて行われる。
まず、受注を行った東京輸送課は、受注情報テーブル106a、請求情報テーブル106b、受注店設定原価情報テーブル106cおよび輸送予定データテーブル106dのそれぞれにデータを入力する。本具体例の説明では、受注情報テーブル106a、請求情報テーブル106b、受注店設定原価情報テーブル106cおよび輸送予定データテーブル106dに、以下のデータが入力されたものとする。
・受注情報テーブル106a:(受注番号「JU001」,受注店「東京輸送課」)
・請求情報テーブル106b:(受注番号「JU001」,受注店「東京輸送課」,請求項目「輸送(陸送)」,請求金額「100,000円」)
・受注店設定原価情報テーブル106c:(受注番号「JU001」,営業所「東京営業所」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「15,000円」)、(受注番号「JU001」,営業所「北関東営業所」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「20,000円」)、(受注番号「JU001」,営業所「宮城営業所」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「10,000円」)、(受注番号「JU001」,営業所「東京輸送課」,原価項目「梱包料」,原価金額「5,000円」)
・輸送予定データテーブル106d:(輸送予定番号「HA0011」,営業所「東京営業所」,受注番号「JU001」)、(輸送予定番号「HA0012」,営業所「北関東営業所」,受注番号「JU001」)、(輸送予定番号「HA0013」,営業所「宮城営業所」,受注番号「JU001」)
つぎに、東京輸送課から発注(社内委託)を受けた各営業所は、輸送を行う前に、営業所予定原価情報テーブル106eにデータを入力する。本具体例の説明では、各営業者から、以下のデータが入力されたものとする。
・東京営業所:(輸送予定番号「HA0011」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「7,000円」)
・北関東営業所:輸送予定番号「HA0012」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「15,000円」
・宮城営業所:(輸送予定番号「HA0013」,原価項目「輸送(陸送)」,原価金額「6,000円」)
つぎに、東京営業所から北関東営業所への輸送が完了した後、東京営業所は、輸送実績データテーブル106fおよび営業所原価情報テーブル106gにデータを入力する。本具体例の説明では、東京営業所から、以下のデータが入力されたものとする。なお、ここで入力された原価金額が、東京営業所での部分輸送作業で実際にかかった原価金額である。
・輸送実績データテーブル106f:(輸送実績番号「ZH0011」,輸送予定番号「HA0011」)
・営業所原価情報テーブル106g:(輸送実績番号「ZH0011」,輸送予定番号「HA0011」,原価項目「引取(社内委託)」,原価金額「3,000円」)、(輸送実績番号「ZH0011」,輸送予定番号「HA0011」,原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」,原価金額「5,000円」)
つぎに、北関東営業所から宮城営業所への輸送が完了した後、北関東営業所は、輸送実績データテーブル106fおよび営業所原価情報テーブル106gにデータを入力する。本具体例の説明では、北関東営業所から、以下のデータが入力されたものとする。なお、ここで入力された原価金額が、北関東営業所での部分輸送作業で実際にかかった原価金額である。
・輸送実績データテーブル106f:(輸送実績番号「ZH0012」,輸送予定番号「HA0012」)
・営業所原価情報テーブル106g:(輸送実績番号「ZH0012」,輸送予定番号「HA0012」,原価項目「倉庫(社内委託)」,原価金額「7,000円」)、(輸送実績番号「ZH0012」,輸送予定番号「HA0012」,原価項目「出庫(社内委託)」,原価金額「5,000円」)、(輸送実績番号「ZH0012」,輸送予定番号「HA0012」,原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」,原価金額「9,000円」)
さらに、宮城営業所から荷受人への輸送が完了した後、宮城営業所は、輸送実績データテーブル106fおよび営業所原価情報テーブル106gにデータを入力する。本具体例の説明では、宮城営業所から、以下のデータが入力されたものとする。なお、ここで入力された原価金額が、宮城営業所での輸送作業で実際にかかった原価金額である。
・輸送実績データテーブル106f:(輸送実績番号「ZH0013」,輸送予定番号「HA0013」)
・営業所原価情報テーブル106g:(輸送実績番号「ZH0013」,輸送予定番号「HA0013」,原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」,原価金額「5,000円」)
[2-2.東京営業所視点での収支確認の具体例(図9,10)]
ここでは、東京営業所視点で収支を確認する場合に収支管理装置100で実行される処理の具体例について、図9および図10を参照して説明する。なお、本説明では、収支確認対象である「東京営業所」という情報が取得されているものとする。
第一取得部102aは、「東京営業所」という情報を用いて、受注店設定原価情報テーブル106cから、当該情報に紐付くレコードを取得する(ステップSA1)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「東京営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「15,000円」を含むレコードが取得される。また、第一取得部102aは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号を用いて、受注情報テーブル106aから、当該受注番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA2)。本説明では、受注番号「JU001」および受注店「東京輸送課」を含むレコードが取得される。
次に、特定部102bは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号および営業所を用いて、輸送予定データテーブル106dから、当該受注番号および当該営業所に紐付くレコードを特定する(ステップSA3)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「東京営業所」および輸送予定番号「HA0011」を含むレコードが特定される。このとき、特定部102bは、ステップSA3において、ステップSA1で取得したレコードを基にレコードが特定されたので、東京営業所での部分輸送作業が社内委託であると判断する(ステップSA4)。
次に、第二取得部102cは、ステップSA3で特定したレコード中の輸送予定番号を用いて、営業所原価情報テーブル106gから、当該輸送予定番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA5)。本説明では、輸送実績番号「ZH0011」、輸送予定番号「HA0011」、原価項目「引取(社内委託)」および原価金額「3,000円」を含むレコードと、輸送実績番号「ZH0011」、輸送予定番号「HA0011」、原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」および原価金額「5,000円」を含むレコードが取得される。
次に、出力実行部102dは、取得した各レコード等を用いて、収支確認画面MA(図10)に情報を出力する(ステップSA6)。具体的には、出力実行部102dは、以下の(11)から(19)の処理を実行する。
(11)ステップSA1で取得したレコードを用いて、請求項目MA1aに「輸送(陸送)」を、受注番号MA2bに「JU001」を、請求金額MA4aに「15,000円」を出力する。
(12)受注番号MA2bに情報が出力されるので、計上画面MA1bに「受注」を出力する。
(13)ステップSA2で取得したレコードを用いて、受注店MA3aに「東京輸送課」を出力する。
(14)ステップSA4での判断結果を用いて、請求立替MA2aに「原価(社内委託)」を出力する。
(15)ステップSA5で取得したレコードを用いて、A)原価項目MA5aに「引取(社内委託)」を、原価立替MA6aに「原価」を、輸送番号MA6bに「ZH0011」を、営業所MA7aに「東京営業所」を、原価金額MA8aに「3,000円」を出力し、B)原価項目MA5cに「輸送(陸送)(社内委託)」を、原価立替MA6cに「原価」を、輸送番号MA6dに「ZH0011」を、営業所MA7bに「東京営業所」を、原価金額MA8bに「5,000円」を出力する。
(16)輸送番号MA6bに情報が出力されるので、計上画面MA5bに「輸送」を出力すると共に、輸送番号MA6dに「ZH0011」が出力されるので、計上画面MA5dに「輸送」を出力する。
(17)売上合計MA9に、請求金額の合計となる「15,000円」を出力する。
(18)原価合計MA10に、原価金額の合計となる「8,000円」を出力する。
(19)粗利合計MA11に、売上合計MA9「15,000円」から原価合計MA10「8,000円」を引いた金額の絶対値「7,000円」を、当該金額に応じた所定の表示態様で出力する。なお、所定の表示態様とは、例えば、当該金額がゼロ以上であった場合は当該絶対値を黒色で表示し(通常表示)、当該金額がゼロ未満であった場合は当該絶対値を、他の表示内容と視覚的に区別可能な色(例えば赤色など)で表示する(警告表示)こと、などである。また、警告表示は、例えば、文字の点滅、文字サイズの拡大、または、当該金額そのもの(つまりマイナス記号付きの金額)の表示、などで実現されるものでもよい。
以上の処理の結果、収支確認画面MAから、東京営業所から北関東営業所までの工程における、内部取引を加味した収支(東京営業所視点での収支)を把握することができる。
[2-3.北関東営業所視点での収支確認の処理例(図9,11)]
ここでは、北関東営業所視点で収支を確認する場合に収支管理装置100で実行される処理の具体例について、図9および図11を参照して説明する。なお、本説明では、収支確認対象である「北関東営業所」という情報が取得されているものとする。
第一取得部102aは、「北関東営業所」という情報を用いて、受注店設定原価情報テーブル106cから、当該情報に紐付くレコードを取得する(ステップSA1)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「北関東営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「20,000円」を含むレコードが取得される。また、第一取得部102aは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号を用いて、受注情報テーブル106aから、当該受注番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA2)。本説明では、受注番号「JU001」および受注店「東京輸送課」を含むレコードが取得される。
次に、特定部102bは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号および営業所を用いて、輸送予定データテーブル106dから、当該受注番号および当該営業所に紐付くレコードを特定する(ステップSA3)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「北関東営業所」および輸送予定番号「HA0012」を含むレコードが特定される。このとき、特定部102bは、ステップSA3において、ステップSA1で取得したレコードを基にレコードが特定されたので、北関東営業所での部分輸送作業が社内委託であると判断する(ステップSA4)。
次に、第二取得部102cは、ステップSA3で特定したレコード中の輸送予定番号を用いて、営業所原価情報テーブル106gから、当該輸送予定番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA5)。本説明では、輸送実績番号「ZH0012」、輸送予定番号「HA0012」、原価項目「倉庫(社内委託)」および原価金額「7,000円」を含むレコードと、輸送実績番号「ZH0012」、輸送予定番号「HA0012」、原価項目「出庫(社内委託)」および原価金額「5,000円」を含むレコードと、輸送実績番号「ZH0012」、輸送予定番号「HA0012」、原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」および原価金額「9,000円」を含むレコードが取得される。
次に、出力実行部102dは、取得した各レコード等を用いて、収支確認画面MB(図11)に情報を出力する(ステップSA6)。具体的には、出力実行部102dは、以下の(21)から(29)の処理を実行する。
(21)ステップSA1で取得したレコードを用いて、請求項目MB1aに「輸送(陸送)」を、受注番号MB2bに「JU001」を、請求金額MB4aに「20,000円」を出力する。
(22)受注番号MB2bに情報が出力されるので、計上画面MB1bに「受注」を出力する。
(23)ステップSA2で取得したレコードを用いて、受注店MB3aに「東京輸送課」と出力する。
(24)ステップSA4での判断結果を用いて、請求立替MB2aに「原価(社内委託)」を出力する。
(25)ステップSA5で取得したレコードを用いて、A)原価項目MB5aに「倉庫(社内委託)」を、原価立替MB6aに「原価」を、輸送番号MB6bに「ZH0012」を、営業所MB7aに「北関東営業所」を、原価金額MB8aに「7,000円」を出力し、B)原価項目MB5cを「出庫(社内委託)」、原価立替MB6cを「原価」、輸送番号MB6dを「ZH0012」、営業所MB7bを「北関東営業所」、原価金額MB8bを「5,000円」と出力し、C)原価項目MB5eに「輸送(陸送)(社内委託)」を、原価立替MB6eに「原価」を、輸送番号MB6fに「ZH0012」を、営業所MB7cに「北関東営業所」を、原価金額MB8cに「9,000円」を出力する。
(26)輸送番号MB6b、輸送番号MB6dおよび輸送番号MB6fのそれぞれに情報が出力されるので、計上画面MB5b、計上画面MB5dおよび計上画面MB5fのそれぞれに「輸送」を出力する。
(27)売上合計MB9に、請求金額の合計となる「20,000円」を出力する。
(28)原価合計MB10に、原価金額の合計となる「21,000円」を出力する。
(29)粗利合計MB11に、売上合計MB9「20,000円」から原価合計MB10「21,000円」を引いた金額の絶対値「1,000円」を、当該金額に応じた所定の表示態様(同上)で出力する。
以上の処理の結果、収支確認画面MBから、北関東営業所から宮城営業所までの工程における、内部取引を加味した収支(北関東営業所視点での収支)を把握することができる。
[2-4.宮城営業所視点での収支確認の処理例(図9,12)]
ここでは、宮城営業所視点で収支を確認する場合に収支管理装置100で実行される処理の具体例について、図9および図12を参照して説明する。なお、本説明では、収支確認対象である「宮城営業所」という情報が取得されているものとする。
第一取得部102aは、「宮城営業所」という情報を用いて、受注店設定原価情報テーブル106cから、当該情報に紐付くレコードを取得する(ステップSA1)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「宮城営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「10,000円」を含むレコードが取得される。また、第一取得部102aは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号を用いて、受注情報テーブル106aから、当該受注番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA2)。本説明では、受注番号「JU001」および受注店「東京輸送課」を含むレコードが取得される。
次に、特定部102bは、ステップSA1で取得したレコード中の受注番号および営業所を用いて、輸送予定データテーブル106dから、当該受注番号および当該営業所に紐付くレコードを特定する(ステップSA3)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「宮城営業所」および輸送予定番号「HA0013」を含むレコードが特定される。このとき、特定部102bは、ステップSA3において、ステップSA1で取得したレコードを基にレコードが特定されたので、宮城営業所での部分輸送作業が社内委託であると判断する(ステップSA4)。
次に、第二取得部102cは、ステップSA3で特定したレコード中の輸送予定番号のレコードを用いて、営業所原価情報テーブル106gから、当該輸送予定番号に紐付くレコードを取得する(ステップSA5)。本説明では、輸送実績番号「ZH0013」、輸送予定番号「HA0013」、原価項目「輸送(陸送)(社内委託)」および原価金額「5,000円」を含むレコードが取得される。
次に、出力実行部102dは、取得した各レコード等を用いて、収支確認画面MC(図12)に情報を出力する(ステップSA6)。具体的には、出力実行部102dは、以下の(31)から(39)の処理を実行する。
(31)ステップSA1で取得したレコードを用いて、請求項目MC1aに「輸送(陸送)」を、受注番号MC2bに「JU001」を、請求金額MC4aに「10,000円」を出力する。
(32)受注番号MC2bに情報が出力されるので、計上画面MC1bに「受注」を出力する。
(33)ステップSA2で取得したレコードを用いて、受注店MC3aに「東京輸送課」を出力する。
(34)ステップSA4での判断結果を用いて、請求立替MC2aに「原価(社内委託)」を出力する。
(35)ステップSA5で取得したレコードを用いて、原価項目MC5aに「輸送(陸送)(社内委託)」を、原価立替MC6aに「原価」を、輸送番号MC6bに「ZH0013」を、営業所MC7aに「宮城営業所」を、原価金額MC8aに「5,000円」を出力する。
(36)輸送番号MC6bに情報が出力されるので、計上画面MC5bに「輸送」と出力する。
(37)売上合計MC9に、請求金額の合計となる「10,000円」を出力する。
(38)原価合計MC10に、原価金額の合計となる「5,000円」を出力される。
(39)粗利合計MC11に、売上合計MC9「10,000円」から原価合計MC10「5,000円」を引いた金額の絶対値「5,000円」を、当該金額に応じた所定の表示態様(同上)で出力する。
以上の処理の結果、収支確認画面MCから、宮城営業所から荷受人までの工程における、内部取引を加味した収支(宮城営業所視点での収支)を把握することができる。
[2-5.まとめ]
以上の[2-2]から[2-4]の処理により、各工程における、内部取引を加味した収支が比較でき、赤字となっている北関東営業所から宮城営業所までの工程の見直しが必要だと判断できる。なお、収支の確認は輸送作業後に限らず、輸送作業前や輸送作業の途中に行ってもよい。
また、東京輸送課視点での見込収支確認を行ってもよい(詳細は後述する)。また、収支管理装置100により収支管理を行った例えば東京輸送課と東京営業所で、図13に示すような伝票を用いて、自組織で行った作業の収支を管理してもよい。同様に、北関東営業所と宮城営業所でも伝票を作成して、収支を管理してもよい。
物流業界として、複数の作業担当組織に運送作業を依頼するケースが多く、大量の貨物を捌く上で、複数の案件を入力する時間も省略できるようにすることが望ましい背景がある。その中で本実施形態は、担当者間でのやり取りの最小化を実現可能な、これまでにはない仕組みである。本実施形態では複数の運送作業依頼を受注段階で一斉に行うことが可能である。また、見込収支時点での受注担当組織における原価を、収支管理装置上で、作業担当組織の作業売上として、自動で振替することができる。
最後に、東京輸送課視点で見込収支を確認する場合に収支管理装置100で実行される処理の具体例について、図14および図15を参照して説明する。なお、本説明では、収支確認対象である「東京輸送課」という情報が取得されているものとする。
第一取得部102aは、「東京輸送課」という情報を用いて、受注店設定原価情報テーブル106cから、当該情報に紐付くレコードを取得する(ステップSB1)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「東京輸送課」、原価項目「梱包料」および原価金額「5,000円」を含むレコードが取得される。
次に、第一取得部102aは、ステップSB1で取得したレコード中の受注番号を用いて、受注店設定原価情報テーブル106cから、当該受注番号に紐付くレコード(但しステップSB1で取得したレコードを除く)を取得する(ステップSB2)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「東京営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「15,000円」を含むレコードと、受注番号「JU001」、営業所「北関東営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「20,000円」を含むレコードと、受注番号「JU001」、営業所「宮城営業所」、原価項目「輸送(陸送)」および原価金額「10,000円」を含むレコードが取得される。
次に、第一取得部102aは、ステップSB1で取得したレコード中の受注番号を用いて、受注情報テーブル106aから、当該受注番号に紐付くレコードを取得する(ステップSB3)。本説明では、受注番号「JU001」および受注店「東京輸送課」を含むレコードが取得される。
次に、第一取得部102aは、ステップSB1で取得したレコード中の受注番号を用いて、請求情報テーブル106bから、当該受注番号に紐付くレコードを取得する(ステップSB4)。本説明では、受注番号「JU001」、受注店「東京輸送課」、請求項目「輸送(陸送)」および請求金額「100,000円」を含むレコードが取得される。
次に、特定部102bは、ステップSB1とステップSB2で取得した各レコード中の受注番号および営業所を用いて、輸送予定データテーブル106dから、当該受注番号および当該営業所に紐付くレコードを特定する(ステップSB5)。本説明では、受注番号「JU001」、営業所「東京営業所」および輸送予定番号「HA0011」を含むレコードと、受注番号「JU001」、営業所「北関東営業所」および輸送予定番号「HA0012」を含むレコードと、受注番号「JU001」、営業所「宮城営業所」および輸送予定番号「HA0013」を含むレコードが特定される。このとき、特定部102bは、ステップSB5において、ステップSB1で取得したレコードを基にレコードが特定されず、ステップSB2で取得した各レコードを基にレコードが特定されたので、東京輸送課での梱包料が社内委託ではないと判断し、東京営業所、北関東営業所および宮城営業所での各部分輸送作業が社内委託であると判断する(ステップSB6)。
次に、出力実行部102dは、取得した各レコード等を用いて、収支確認画面MD(図15)に情報を出力する(ステップSB7)。具体的には、出力実行部102dは、以下の(41)から(49)の処理を実行する。
(41)ステップSB4で取得したレコードを用いて、請求項目MD1aに「輸送(陸送)」を、請求立替MD2aに「請求」を、受注番号MD2bに「JU001」を、請求金額MD4aに「100,000円」を出力する。
(42)受注番号MD2bに情報が出力されるので、計上画面MD1bに「受注」を出力する。
(43)ステップSB3で取得したレコードを用いて、受注店MD3aに「東京輸送課」を出力する。
(44)ステップSB2で取得した東京営業所のレコードを用いて、原価項目MD5aに「輸送(陸送)」を、原価立替MD6aに「原価(社内委託)」を、営業所MD7aに「東京営業所」を、原価金額MD8aに「15,000円」を出力する。同様に、ステップSB2で取得した北関東営業所のレコードから、原価項目MD5cに「輸送(陸送)」を、原価立替MD6cに「原価(社内委託)」を、営業所MD7bに「北関東営業所」を、原価金額MD8bに「20,000円」を出力する。同様に、ステップSB2で取得した宮城営業所のレコードを用いて、原価項目MD5eに「輸送(陸送)」を、原価立替MD6eに「原価(社内委託)」を、営業所MD7cに「宮城営業所」を、原価金額MD8cに「10,000円」を出力する。同様に、ステップSB1で取得した東京輸送課のレコードから、原価項目MD5gに「梱包料」を、原価立替MD6gに「原価」を、営業所MD7dに「東京輸送課」を、原価金額MD8dに「5,000円」を出力する。
(45)ステップSB5で取得した東京営業所のレコードを用いて、輸送番号MD6bに「HA0011」を出力する。同様に、ステップSB5で取得した北関東営業所のレコードを用いて、輸送番号MD6dに「HA0012」を出力する。同様に、ステップSB5で取得した宮城営業所のレコードを用いて、輸送番号MD6fに「HA0013」を出力する。
(46)輸送番号MD6bに情報が出力されるので、計上画面MD5bに「輸送」と出力する。同様に、輸送番号MD6dに情報が出力されるので、計上画面MD5dに「輸送」を出力する。同様に、輸送番号MD6fが出力されるので、計上画面MD5fに「輸送」を出力する。東京輸送課に関しては、輸送番号が出力されないので、計上画面MD5hに「受注」を出力する。
(47)売上合計MD9に、請求金額の合計となる「100,000円」を出力する。
(48)原価合計MD10に、原価金額の合計となる「50,000円」を出力する。
(49)粗利合計MD11に、売上合計MD9「100,000円」から原価合計MD10「50,000円」を引いた金額の絶対値「50,000円」を、当該金額に応じた所定の表示態様(同上)で出力する。
以上の処理の結果、収支確認画面MDから、東京営業所から荷受人までの全工程における収支(東京営業所視点での見込収支)を把握することができる。
[3.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、収支管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、収支管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて収支管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、収支管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、収支管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、収支管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、特に物流業において有用である。
100 収支管理装置
102 制御部
102a 第一取得部
102b 特定部
102c 第二取得部
102d 出力実行部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注情報テーブル
106b 請求情報テーブル
106c 受注店設定原価情報テーブル
106d 輸送予定データテーブル
106e 営業所予定原価情報テーブル
106f 輸送実績データテーブル
106g 営業所原価情報テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
201~204 PC
300 ネットワーク

Claims (3)

  1. 制御部を備える収支管理装置であって、
    前記制御部は、
    輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得手段と、
    前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定手段と、
    前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定手段で特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得手段と、
    前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行手段と、
    を備えること、
    を特徴とする収支管理装置。
  2. 制御部を備える情報処理装置において実行される収支管理方法であって、
    前記制御部において実行される、
    輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得ステップと、
    前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定ステップと、
    前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定ステップで特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得ステップと、
    前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする収支管理方法。
  3. 制御部を備える情報処理装置において実行させるための収支管理プログラムであって、
    前記制御部において実行させるための、
    輸送作業の受注を行う受注担当組織と前記輸送作業を分担して行う複数の作業担当組織であって分担された部分輸送作業を外注で行うものとで構成される組織集団に含まれる前記受注担当組織において前記受注に伴う社内原価として認識される第一の原価金額を組織別に管理する第一原価管理データから、所定の作業担当組織に紐付く前記第一の原価金額を取得する第一取得ステップと、
    前記部分輸送作業を組織別に管理する作業管理データから、前記所定の作業担当組織に紐付く前記部分輸送作業を特定する特定ステップと、
    前記作業担当組織において前記部分輸送作業に伴う原価として認識される第二の原価金額を作業別に管理する第二原価管理データから、前記特定ステップで特定された前記部分輸送作業に紐付く前記第二の原価金額を取得する第二取得ステップと、
    前記第一の原価金額を前記所定の作業担当組織における社内売上として、前記第二の原価金額を前記所定の作業担当組織における原価として、前記第一の原価金額から前記第二の原価金額を引いた金額を前記所定の作業担当組織における粗利として、出力装置に出力する出力実行ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする収支管理プログラム。
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