JP7335759B2 - 燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法 - Google Patents

燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法 Download PDF

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本発明は、燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法に関し、特に、主燃料と、この発熱量を増熱するための増熱用燃料とを混合した混合燃料を燃料タンクに供給する燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法に関するものである。
従来から、LNG基地では、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas、以下、「LNG」と称す)を、輸送装置(例えば、ローリー車やLNG輸送船、以下、単に、「輸送装置」と称す)に搭載された輸送用タンク(燃料タンク)に供給して、需要先に出荷する運用がおこなわれている。
ところで、このような運用をおこなっているLNG基地では、需要先から「LNG」の発熱量の調整を求められることが少なくない。
そこで、このような需要先からの求めに応じるべく、例えば、特許文献1の熱量調整システムが提案されている。
この特許文献1の熱量調整システムは、
(a)「LNG」が流通するLNG供給ラインと、
(b)液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas、以下、「LPG」と称す)が流通するLPG供給ラインと、
(c)「LNG」と「LPG」とを混合する混合装置と、
(d)混合装置により混合された液化ガス(以下、「混合LNG」と称す)を「輸送装置」の輸送用タンクに供給する出荷用供給ラインと、
を備えたものである。
このような熱量調整システムによれば、「LNG」に混合する「LPG」の混合量を調整することで、「LNG」を所望の発熱量まで増熱することが可能である。
特許第6407054号
ところで、一般に、特許文献1のような、従来の熱量調整システムを用いて、輸送用タンクに「混合LNG」を供給する場合、
(a)まず、比較的少量の「LNG」(「沸点:-162℃」)をLNG供給ラインに流通させて、このLNG供給ラインおよび輸送用タンクの温度をそれぞれ低下させる(「クールダウン」)、
(b)次に、「LNG」の流量を徐々に増加させる(「LNGロードアップ」)、
(c)その後、「LPG」の流量を徐々に増加させて、これを「LNG」に混合していく(「LPGロードアップ」)、
(d)そして、「LPG」の混合量が予め定めた値となるように、その流量を減少させて「0」にする(「LPGロードダウン」)、
(e)その後、「混合LNG」の供給量が予め定めた量となるように、「LNG」の流量を減少させて「0」にする(「LNGロードダウン」)、
といった手順を踏むことによりおこなわれる。
すなわち、従来の「混合LNG」を供給する方法では、「LNG」および「LPG」の混合比率が安定しづらいため、発熱量の不均一な「混合LNG」が順に輸送用タンクに供給されやすく、その結果、発熱量の異なる「混合LNG」が輸送用タンクに層状に貯蔵されるおそれ(いわゆる「濃度ムラ」が生じるおそれ)があった。
かかる場合、需要先に出荷する「混合LNG」の品質が低下してしまう、といった問題が生じやすい。
また、従来の熱量調整システムでは、「LNG」に「LPG」を混合させるため、これらを混合する部分に、特許文献1のような混合装置(スタティックミキサーやラインミキサーと呼ばれる)を設置するのが一般的である。
しかしながら、このような混合装置は、これを設置するのにあたって、比較的広範なスペースを確保しなければならないほか、その構造上、「混合LNG」の圧力損失が必然的に大きくなってしまうため、極力、このような装置を省略するのが望ましい。
この点、従来の熱量調整システムでは、「混合LNG」の品質の向上といった観点のみならず、設備負担の軽減といった観点からも、未だ改良の余地があるものといえる。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的は、燃料タンクに供給される混合燃料の品質の向上を図るとともに、設備負担を軽減することが可能な燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法を提供することにある。
上記課題は、本発明にかかる燃料供給システムによれば、主燃料と前記主燃料の発熱量を増熱するための増熱用燃料とを混合した混合燃料を燃料タンクに供給する燃料供給システムであって、前記燃料供給システムは、前記燃料タンクに接続され、前記主燃料が流通する主燃料流通ラインと、前記主燃料流通ラインに接続され、前記増熱用燃料が流通する増熱用燃料流通ラインと、前記主燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料の流通流量を調整する第1制御バルブと、前記増熱用燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の混合流量を調整する第2制御バルブと、前記第1制御バルブおよび前記第2制御バルブを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記主燃料の発熱量と前記燃料タンクに供給する前記混合燃料の総供給量および発熱量とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記主燃料の発熱量と前記混合燃料の総供給量および発熱量とに基づいて前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の総混合量を算出する算出手段と、前記記憶手段に記憶された前記混合燃料の総供給量と前記算出手段により算出された前記増熱用燃料の総混合量とに基づいて前記主燃料の流通流量の遷移および前記増熱用燃料の混合流量の遷移を決定する流量遷移決定手段と、を有し、前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間を含み、前記主燃料の流通流量の遷移は、前記増熱用燃料の混合流量を一定にしている間、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を一定にする期間を含む、ことにより解決される。
また、上記課題は、本発明にかかる燃料供給方法によれば、主燃料と前記主燃料の発熱量を増熱するための増熱用燃料とを混合した混合燃料を燃料タンクに供給する燃料供給システムを用いた燃料供給方法であって、前記燃料供給システムは、前記燃料タンクに接続され、前記主燃料が流通する主燃料流通ラインと、前記主燃料流通ラインに接続され、前記増熱用燃料が流通する増熱用燃料流通ラインと、前記主燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料の流通流量を調整する第1制御バルブと、前記増熱用燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の混合流量を調整する第2制御バルブと、を備え、前記燃料供給方法は、前記主燃料の発熱量と前記燃料タンクに供給する前記混合燃料の総供給量および発熱量とに基づいて前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の総混合量を算出する算出工程と、前記混合燃料の総供給量と前記算出工程をおこなうことにより算出された前記増熱用燃料の総混合量とに基づいて前記主燃料の流通流量の遷移および前記増熱用燃料の混合流量の遷移を決定する流量遷移決定工程と、を含み、前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間を含み、前記主燃料の流通流量の遷移は、前記増熱用燃料の混合流量を一定にしている間、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を一定にする期間を含む、ことによっても解決される。
なお、ここでいう「主燃料」とは、例えば、「LNG」が該当し、「増熱用燃料」とは、「主燃料」の発熱量を増熱することが可能な燃料、例えば、「主燃料」が「LNG」であれば、プロパンまたはブタンを主成分とする「LPG」が該当する。
また、上記「燃料タンク」とは、「混合燃料」を貯蔵可能なタンクであればよく、例えば、燃料を輸送する車両や船舶に搭載された輸送用タンクのほか、地上または地下に築造された貯蔵タンクをも包含する趣旨である。
上記構成を備えた本発明によれば、燃料タンクへの「混合燃料」の供給は、
(a)「主燃料」(例えば、「LNG」)を主燃料供給ラインに流通させて、この主燃料供給ラインおよび燃料タンクの温度をそれぞれ低下させる(「クールダウン」)、
(b)「主燃料」の流通流量を所定値になるまで徐々に増加させる(「主燃料ロードアップ」)、
(c)「増熱用燃料」(例えば、「LPG」)の混合流量を所定値になるまで徐々に増加させる(「増熱用燃料ロードアップ」)、
(d)「主燃料」の流通流量を一定にする、
(e)「増熱用燃料」の混合流量を一定にする、
(f)「増熱用燃料」の混合量が予め定めた「総混合量」となるように、その混合流量を減少させて「0」にする(「増熱用燃料ロードダウン」)、
(g)「混合燃料」の供給量が予め定めた「総供給量」となるように、「主燃料」の流通流量を減少させて「0」にする(「主燃料ロードダウン」)、
といった手順を踏むことによりおこなうことができるように構成されている。
すなわち、上記構成では、「混合燃料」を燃料タンクに供給する大半の期間において、「主燃料」と「増熱用燃料」との混合比率を一定(例えば、「主燃料」:「増熱用燃料」=「32」:「8」)とすることが可能である。
かかる場合、上記構成では、その期間中、一定発熱量(例えば、「46MJ/mN」)の「混合燃料」を燃料タンクに継続的に供給(充填)することができるため、燃料タンクに貯蔵される「混合燃料」の「濃度ムラ」を効果的に軽減することが可能である。
また、上記構成では、上述したように、「主燃料」と「増熱用燃料」とを一定の混合比率で継続的に混合することができるため、これらを混合するための特別な装置(スタティックミキサー)を設けなくても、これらを十分かつ均一に混合することが可能である。
すなわち、上記構成では、スタティックミキサー等の混合装置を省略することが可能なため、設備負担を確実に軽減することができる。
これらをまとめると、上記構成を備えた本発明によれば、燃料タンクに供給される「混合燃料」の品質の向上を図ることができるうえ、設備負担を軽減することも可能である。
なお、上記燃料供給システムにかかる発明おいては、前記主燃料の流通流量を一定にする期間は、前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間の始期と同じタイミングで開始される、と好適である。
また、上記燃料供給システムにかかる発明においては、前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間の後、前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を減少させる期間を含み、前記主燃料の流通流量の遷移は、前記増熱用燃料の混合流量を減少させる期間の始期と同じタイミングで、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を増加させる期間を含む、と好適である。
この場合、前記制御装置は、前記主燃料の流通流量を増加させる期間において、前記混合燃料の供給流量が前記主燃料の流通流量および前記増熱用燃料の混合流量をそれぞれ一定にしたときの総和流量と等しくなるように前記第1制御バルブを開移動させる制御をおこなう、とより好適である。
また、上記燃料供給システムにかかる発明においては、前記燃料供給システムは、前記主燃料の発熱量を計測する計測装置をさらに備え、前記算出手段は、前記計測装置により計測された前記主燃料の発熱量に基づいて前記増熱用燃料の総混合量を算出する、と好適である。
さらに、上記燃料供給システムにかかる発明においては、前記燃料供給システムは、前記燃料タンク内で発生した蒸発ガスの温度を計測する第2計測装置をさらに備え、前記流量遷移決定手段は、前記第2計測装置により計測された前記蒸発ガスの温度に基づいて前記主燃料の流通流量の遷移を決定する、と好適である。
以上のように、本発明にかかる燃料供給システムおよびこれを用いた燃料供給方法によれば、簡易な構成でありながらも、燃料タンクに供給される混合燃料の品質の向上を図ることが可能なうえ、設備負担を軽減することもできる。
本実施形態にかかる燃料供給システムの概要を説明するための概要図である。 LNGの流通流量の遷移およびLPGの混合流量の遷移を示すグラフである。 本実施形態にかかる燃料供給方法の内容を説明するためのフロー図である。 図3の混合LNG供給処理で実行される処理内容1を示すフロー図である。 図3の混合LNG供給処理で実行される処理内容2を示すフロー図である。 図4のLPG混合処理で実行される処理内容を示すフロー図である。 本実施形態にかかる燃料供給方法をおこなった際の試験結果を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態にかかる燃料供給システムの概要を説明するための概要図、図2はLNGの流通流量の遷移およびLPGの混合流量の遷移を示すグラフ、図3は本実施形態にかかる燃料供給方法の内容を説明するためのフロー図、図4は図3の混合LNG供給処理で実行される処理内容1を示すフロー図、図5は図3の混合LNG供給処理で実行される処理内容2を示すフロー図、図6は図4のLPG混合処理で実行される処理内容を示すフロー図、図7は本実施形態にかかる燃料供給方法をおこなった際の試験結果を示す説明図である。
図1は、本実施形態にかかる燃料供給システム1およびこれを用いた燃料供給方法が適用される施設(以下、「LNG基地」と称す)の概要を示す配管系統図(設備系統図)である。なお、上記燃料供給システム1と、燃料供給方法とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「燃料供給システム」と、「燃料供給方法」とに該当する。
(燃料供給システム1の構成)
図1に示すように、本実施形態にかかる燃料供給システム1は、主に、LNGタンクT1と、LNG供給ライン10と、LPGタンクT2と、LPG供給ライン20と、BOG排出ライン30と、制御装置40とを備えている。なお、上記LNG供給ライン10と、LPG供給ライン20と、制御装置40とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「主燃料流通ライン」と、「増熱用燃料流通ライン」と、「制御装置」とに該当する。
(LNGタンクT1)
LNGタンクT1は、「LNG」(例えば、「発熱量:43MJ/mN」)を貯蔵する内槽と、その周囲に設けられた外槽と、内槽と外槽との間に設けられ、保冷材(例えば、パーライト)が充填される保冷層とを備えた、地上式の二重殻タンクである。なお、上記「LNG」が特許請求の範囲に記載の「主燃料」に該当する。
本実施形態では、LNGタンクT1の内部にLNG払出ポンプP1が設けられ、このLNG払出ポンプP1を駆動することで、LNG供給ライン10を介して、LNGタンクT1内の「LNG」が所定流量(本実施形態では、「最大流通流量:40t/h」)で払い出されるように構成されている。
(LNG供給ライン10)
LNG供給ライン10は、LNGタンクT1から払い出された「LNG」を、ローリー車LCに搭載された輸送用タンクTTに向けて流通させるための管路である。なお、上記輸送用タンクTTが特許請求の範囲に記載の「燃料タンク」に該当する。
本実施形態にかかるLNG供給ライン10には、その管路中に、「LNG」の発熱量を計測する熱量計M1と、「LNG」の流通流量を変更可能な第1流量制御弁11(例えば、空気圧を用いた他力式自動弁(調節弁)や、電動弁等の自動弁(調整弁))と、緊急時などにその流通を遮断する第1緊急遮断弁12(例えば、電磁弁と組み合わせた空気圧式の自動弁)とが、下流側(ローリー車LC側)に向けて順に設けられている。なお、上記熱量計M1と、第1流量制御弁11とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「計測装置」と、「第1制御バルブ」とに該当する。
また、LNG供給ライン10には、第1緊急遮断弁12の下流側に、輸送用タンクTTに接続するためのローディングアームLAが設けられている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、輸送用タンクTTにローディングアームLAを接続することで、LNGタンクT1に貯蔵された「LNG」やLPGタンクT2に貯蔵された「LPG」を輸送用タンクTTに供給することができるように構成されている。
(LPGタンクT2)
LPGタンクT2は、例えば、LNGタンクT1と同様に、「LPG」を貯蔵する内槽と、その周囲に設けられた外槽と、内槽と外槽との間に設けられる保冷層とを備えた、地上式の二重殻タンクである。なお、上記「LPG」が特許請求の範囲に記載の「増熱用燃料」に該当する。
LPGタンクT2の内部には、LNGタンクT1と同様に、LPG払出ポンプP2が設けられ、このLPG払出ポンプP2を駆動することで、LPG供給ライン20を介して、LPGタンクT2内の「LPG」が所定流量(本実施形態では、「最大混合流量:8t/h」)で払い出されるように構成されている。
詳しくは後述するが、本実施形態では、LNG供給ライン10を流通する「LNG」に「LPG」を混合(充填)することで「LNG」を所望の発熱量まで増熱することが可能となっている。
(LPG供給ライン20)
LPG供給ライン20は、LNG供給ライン10に分岐接続され、LPGタンクT2から払い出された「LPG」をLNG供給ライン10に導入するための管路である。
本実施形態では、LNG供給ライン10とLPG供給ライン20とが、スタティックミキサー(特許文献1参照)のような混合装置を介して接続されておらず、一般的な分岐継手PF(いわゆるチーズ)を介して接続されている。
なお、以下においては、説明の便宜上、LNG供給ライン10のうち、
・分岐継手PFの下流側を流通する「LNG」(「LPG」が混合された「LNG」のほか、「LPG」が混合されていない「LNG」も含む)を「混合LNG」(特許請求の範囲に記載の「混合燃料」に該当)と、
・分岐継手PFの上流側を流通する「LNG」を単に「LNG」と、
それぞれ、称することとする。
本実施形態にかかるLPG供給ライン20には、その管路中に、吸着塔ATと、「LNG」に混合する「LPG」の混合流量を変更可能な第2流量制御弁21(例えば、空気圧を用いた他力式自動弁(調節弁)や、電動弁等の自動弁(調整弁)と、緊急時などにその流通を遮断する第2緊急遮断弁22(例えば、電磁弁と組み合わせた空気圧式の自動弁)とが、下流側(LNG供給ライン10側)に向けて順に設けられている。なお、上記第2流量制御弁21が特許請求の範囲に記載の「第2制御バルブ」に該当する。
ここで、LPG供給ライン20に設けられた吸着塔ATについて説明する。
一般に、「LNG」の増熱に用いられる「LPG」には、これにもともと存在する水の凝結を防ぐため、メタノールが添加されている。
これら水やメタノールは、通常、「LPG」(「沸点:-42℃」)中に溶解されているが、「LNG」(「沸点:-162℃」)に混合されて「-150℃」程度まで冷却されると、凝固点を下回る結果、析出してしまい、配管の閉塞等のトラブルの原因となりやすい。
そこで、本実施形態では、LPG供給ライン20の管路中に、「LPG」に含まれる水やメタノールを除去するための吸着塔ATを設けて、このようなトラブルの発生を未然に防ぐようにしている。なお、このような吸着塔ATとしては、例えば、これら水やメタノールを吸着除去する吸着剤(例えば、Na-X型ゼオライト)が充填された公知のものを採用することが可能である。
(BOG排出ライン30)
BOG排出ライン30は、輸送用タンクTT内の「混合LNG」が自然気化したボイルオフガス(Boil Off Gas、以下、「BOG」と称す)を、輸送用タンクTT外に排出するための管路である。なお、上記「BOG」が特許請求の範囲に記載の「蒸発ガス」に該当する。
このBOG排出ライン30は、輸送用タンクTTに「混合LNG」を供給する際、ローディングアームLAとともに、輸送用タンクTTの所定位置に接続されるようになっている。
本実施形態にかかるBOG排出ライン30には、その管路中に、「BOG」の流通を遮断することが可能な開閉弁31(電気的に開閉可能な自動弁、例えば、空気圧を用いた自動弁のうち、シリンダー方式のもの)と、このラインを流通する「BOG」の温度を計測する温度計M2(特許請求の範囲に記載の「第2計測装置」に該当)とが、下流側(例えば、BOG排出ライン30がLNGタンクT1に接続されている場合にあっては、LNGタンクT1側)に向けて順に設けられている。なお、本実施形態では、BOG排出ライン30に設けられる開閉弁31として、電気的に開閉可能な自動弁を用いたが、手動式のものであってもよい。
(制御装置40)
制御装置40は、中央制御部41(CPU:Central Processing Unit)と、記憶部42と、操作部43(例えば、キーボード)と、表示部44(例えば、ディスプレイ)とを有し、例えば、「LNG基地」のガス製造設備の運転等を監視するコントロールセンターに設けられている。なお、上記中央制御部41と、記憶部42とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「算出手段」および「流量遷移決定手段」と、「記憶手段」とに該当する。
制御装置40は、
(a)LNG払出ポンプP1やLPG払出ポンプP2等の「LNG基地」に設けられる一般的なガス製造設備のほか、
(b)LNG供給ライン10に設けられた第1流量制御弁11、第1緊急遮断弁12および熱量計M1、
(b)LPG供給ライン20に設けられた第2流量制御弁21および第2緊急遮断弁22、
(c)BOG排出ライン30に設けられた開閉弁31および温度計M2、
(d)ローリー車LCの重量を計測する台貫M3(いわゆる車両重量計、この点については後述する)、
等と電気的に接続されている。
(中央制御部41)
本実施形態にかかる中央制御部41は、
(a)熱量計M1、温度計M2および台貫M3により計測された計測値や、LNG払出ポンプP1およびLPG払出ポンプP2等の運転状況を、表示部44に表示させるなどの一般的な制御をおこなうほか、
(b)「LNG」の液密度や輸送用タンクTTのタンク容積等に基づいて、輸送用タンクTTに供給(充填)する「混合LNG」の積込重量(以下、「総供給重量」と称す)を算出する制御、
(c)算出された「混合LNG」の「総供給重量」や、LNG供給ライン10を流通する「LNG」、LPG供給ライン20を流通する「LPG」および需要先に出荷する「混合LNG」の各発熱量等に基づいて、「LNG」に混合する「LPG」の混合重量(以下、「総混合重量」と称す)を算出する制御、
(d)算出された「混合LNG」の「総供給重量」と「LPG」の「総混合重量」との差分に基づいて、「LNG」の払出重量(以下、「総払出重量」と称す)を算出する制御、
(e)上記算出された「LPG」の「総混合重量」および「LNG」の「総払出重量」や、LNG払出ポンプP1およびLPG払出ポンプP2の各能力(例えば、吐出し量)等に基づいて、
・「LNG」の流通流量の遷移、および、
・「LPG」の混合流量の遷移、
を決定する制御、
等をおこなうように構成されている。なお、上記「混合LNG」の「総供給重量」と、「LPG」の「総混合重量」とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「混合燃料の総供給量」と、「増熱用燃料の総混合量」とに該当する。
(混合LNGの総供給重量の算出)
ここで、上記「混合LNG」の「総供給重量」を算出する制御について説明する。
本実施形態では、ローリー車LCの重量を計測する台貫M3を用いて、輸送用タンクTTに積み込まれた「混合LNG」の供給重量を計量するように構成されている。
すなわち、輸送用タンクTTに積み込まれる「混合LNG」の「総供給重量」は、
(a)まず、「混合LNG」が輸送用タンクTTに積み込まれる前のローリー車LCの重量(空車重量)を計測する、
(b)次に、「混合LNG」が輸送用タンクTTに積み込まれた後のローリー車LCの重量を計測する、
(c)その後、上記(b)と(c)の差分を算出する、
といった手順を踏むことによりおこなわれるようになっている。
ところで、一般に、「混合LNG」のような「危険物」を、輸送用のタンクに積み込んで出荷(運搬)する場合、安全性を確保する観点等から、その最大積込容量は、タンク容積から所定容積分減じた量(例えば、高圧ガス保安法では、タンク容積の「90%未満」)と規定されている。
そうすると、本実施形態のように、「混合LNG」の「総供給重量」を用いて管理する場合、その液密度によっては、最大積込容量を超えた「混合LNG」が輸送用タンクTTに積み込まれるおそれが生じる。
この点について具体例を挙げて説明すると、例えば、「最大積込容量:33.39kL」(「タンク容積:37.1kL」の「90%」)の燃料タンクに積み込む「混合LNG」の「総供給重量」を、一律に、
・「15,693kg」(「タンク容積:33.39kL」×「液密度(設計値):470kg/kL」)、
とした場合において、仮に、「液密度:448kg/kL」の「混合LNG」を、その「総供給重量」分供給したとすると、「混合LNG」が、
・「35.02・・・kL」(「供給重量:15,693kg」/「液密度:448kg/kL」)の「混合LNG」、すなわち、
・「タンク容積:37.1kL」の「90%」を超える「混合LNG」(「タンク容積:94.41・・・%」(「混合LNG容量:35.02・・・kL」/「タンク容積:37.1kL」)の「混合LNG」)、
がタンクに積み込まれてしまうこととなる。
そこで、本実施形態では、「LNG」(「混合LNG」)の発熱量とその液密度との相関性等を踏まえて、予め、
(a)熱量計M1により計測された「LNG」の発熱量に基づいて、その「液密度」を求めたうえ、
(b)輸送用タンクTTに積み込む「混合LNG」の「総供給重量」を算出する、
ように構成されている。
(LPGの総混合重量の算出)
次に、「LNG」に混合する「LPG」の「総混合重量」を算出する制御について説明すると、中央制御部41は、「混合LNG」の「総供給重量」を算出した後、
・需要先に出荷する「混合LNG」の発熱量(例えば、需要先から要求された発熱量、以下、「目標発熱量」と称す)、および、
・熱量計M1により計測された「LNG」の発熱量、
・「LPG」の発熱量
等に基づいて、例えば、
・「LPG総混合重量(t)」=「混合LNG総供給重量(t)」/[1+(「LPG産気(mN/t)」/「LNG産気(mN/t)」)×{(「LPG発熱量(MJ/mN)」-「目標発熱量(MJ/mN)」)/(「目標発熱量(MJ/mN)」-「LNG発熱量(MJ/mN)」)}]、
といった算出式(以下、「LPG総混合重量算出式」と称す)を用いて「LPG」の「総混合重量」を算出するように構成されている。
(LNGの総払出重量の算出)
次に、「LNG」の「総払出重量」を算出する制御について説明すると、中央制御部41は、上述した「混合LNG」の「総供給重量」および「LPG」の「総混合重量」を算出した後、例えば、
・「LNG総払出重量(t)」=「混合LNG総供給重量(t)」-「LPG総混合重量(t)」
といった算出式(以下、「LNG総払出重量算出式」と称す)を用いて「LNG総払出重量」を算出するように構成されている。
(流量の遷移の決定)
詳しくは後述するため、ここでは、「LNG」の流通流量の遷移および「LPG」の混合流量の遷移を決定する制御について概略を説明する。
上述したように、本実施形態では、
・LNG払出ポンプP1として「最大流通流量:40t/h」のものを、また、
・LPG払出ポンプP2として「最大混合流量:8t/h」のものを、
それぞれ、用いている。
このため、本実施形態では、事実上、最大で「48t/h」(「40t/h」+「8t/h)の供給流量の「混合LNG」を輸送用タンクTTに供給することが可能ではあるが、例えば、「LPG」の混合流量を減じる期間(例えば、図2の「O」→「P」の期間(「LPGロードダウン期間」))においても、その供給流量を一定にすべく、第1流量制御弁11および第2流量制御弁21を制御するように構成されている。
この点についてより具体的に説明すると、図2に示すように、本実施形態では、
(a)「LNG」および「LPG」をそれぞれ一定流量で混合する期間(「LNG流量一定期間」(図2の「D」→「E」の期間)および「LPG流量一定期間」(図2の「N」→「O」の期間)においては、
・「LNG」の流通流量を「32t/h」、
・「LPG」の混合流量を「8t/h」、
とする一方(「混合LNGの供給流量:40t/h」)、
(b)「LPG」の混合流量を減じてその混合を停止する期間(「LPGロードダウン期間」~「LPG混合停止期間」(図2の「O」→「R」の期間)および「LNG流量調整期間」(図2の「E」→「I」の期間))においては、
・「LNG」の流通流量を「32t/h」→「40t/h」、
・「LPG」の混合流量を「8t/h」→「0t/h」
とするようにしている(「混合LNGの供給流量:40t/h」)。なお、上記「LNG流量一定期間」と、「LPG流量一定期間」とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「主燃料の流通流量を一定にする期間」と、「増熱用燃料の混合流量を一定にする期間」とに該当する。
すなわち、本実施形態では、
(a)「LNG」と「LPG」とを一定流量で混合する期間においては、輸送用タンクTTに、一定発熱量の「混合LNG」を供給することができる一方(「LNG流量一定期間」および「LPG流量一定期間」)、
(b)「LPG」の混合流量を減少させる過程においては、その供給流量を「40t/h」に維持しつつ、発熱量を徐々に減じることができる(「LNG流量調整期間」および「LPGロードダウン期間」~「LPG混合停止期間」)、
ように構成されているため、輸送用タンクTT内における「混合LNG」の「濃度ムラ」をより確実に軽減することが可能となっている。
そこで、本実施形態では、このような「混合LNG」の供給を確実におこなうため、実際に、「混合LNG」を輸送用タンクTTに供給する前に、中央制御部41において、図2に示すような「LNG」の流通流量の遷移、および、「LPG」の混合流量の遷移を決定するように構成されている。
なお、本実施形態では、「LNG」と「LPG」とを一定流量で混合する期間(「LNG流量一定期間」および「LPG流量一定期間」)において、これらの混合比率を「32」:「8」(「LNGの流通流量:32t/h」:「LPGの混合流量:8t/h」)としているが、これとは異なる混合比率にしてもよいことはいうまでもない。
(記憶部42)
次に、記憶部42について図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、記憶部42は、ROM(Read Only Memory)等の半導体メモリーからなり、
(a)燃料供給システム1の基本動作を司る基本動作プログラムが記憶される記憶領域のほか、
(b)操作部43を介して入力された「目標発熱量」(例えば、「46MJ/mN」)、「LPG」の発熱量、上記中央制御部41により算出された「混合LNG」の「総供給重量」、「LPG」の「総混合重量」および「LNG」の「総払出重量」等の各種情報を記憶する記憶領域、
(c)上記「混合LNG総供給重量算出式」や「LNG総払出重量算出式」等の算出式を記憶する記憶領域、および、
(d)「LNG」の最大流通流量および「LPG」の最大混合流量に関する情報(本実施形態では、「LNG流通流量:32t/h→40t/h」および「LPG混合流量:8t/h」)を記憶する記憶領域、
(e)上記中央制御部41において決定した、「LNG」の流通流量の遷移、および、「LPG」の混合流量の遷移を記憶する記憶領域、
等を有している。
(燃料供給方法の構成)
次に、燃料供給システム1を用いた燃料供給方法について、図1~図6を参照しつつ説明する。
なお、以下においては、説明の便宜上、
(a)台貫M3上に「混合LNG」が積み込まれる前のローリー車LCが乗っている状態となっていること、
(b)輸送用タンクTTとLNG供給ライン10とがローディングアームLAを介して接続されていること、
(c)輸送用タンクTTと、開閉弁31が開放されたBOG排出ライン30とが接続されていること、
(d)第1流量制御弁11および第2流量制御弁21が閉塞される一方、第1緊急遮断弁12および第2緊急遮断弁22が開放されていること、
を前提として説明する。
図3に示すように、本実施形態にかかる燃料供給方法は、ステップS100の基本情報取得処理と、ステップS200のLPG総混合重量算出処理と、ステップS300のLNG総払出重量算出処理と、ステップS400の流量遷移決定処理と、ステップS500の混合LNG供給処理とを備えている。なお、上記ステップS200のLPG総混合重量算出処理と、ステップS400の流量遷移決定処理とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「算出工程」と、「流量遷移決定工程」とに該当する。
(ステップS100)
図1および図3に示すように、中央制御部41は、ステップS100において、輸送用タンクTTに所定発熱量の「混合LNG」を積み込むために必要な基本情報を取得する処理(基本情報取得処理)をおこなう。
具体的に、中央制御部41は、
(a)オペレータ(作業員)が操作部43を操作することにより入力された「混合LNG」の「目標発熱量」(例えば、「46MJ/mN」)、
(b)熱量計M1により計測された「LNG」の発熱量(例えば、「43MJ/mN」)、
(c)(熱量計等により計測された)「LPG」の発熱量、
(c)上記「LNG」の液密度等に基づいて算出された、輸送用タンクTTに積み込む「混合LNG」の「総供給重量」、
等の情報を記憶部42に記憶させる処理をおこなう。
中央制御部41は、上記基本情報取得処理をおこなった後、ステップS200に処理を移す。
(ステップS200)
中央制御部41は、ステップS200において、
(a)「LNG」に混合する「LPG」の「総混合重量」を、記憶部42に記憶された「LPG総混合重量算出式」を用いて算出した後、
(b)この算出された「LPG」の「総混合重量」を記憶部42に記憶させる、
処理(LPG総混合重量算出処理)をおこなう。
中央制御部41は、上記LPG総混合重量算出処理をおこなった後、ステップS300に処理を移す。
(ステップS300)
中央制御部41は、ステップS300において、
(a)LNGタンクT1から払い出す「LNG」の「総払出重量」を、記憶部42に記憶された「LNG総払出重量算出式」を用いて算出した後、
(b)この算出された「LNG」の「総払出重量」を記憶部42に記憶させる、
処理(LNG総払出重量算出処理)をおこなう。
中央制御部41は、上記LNG総払出重量算出処理をおこなった後、ステップS400に処理を移す。
(ステップS400)
図1~図3に示すように、中央制御部41は、ステップS400において、「LPG」の混合流量の遷移、および、「LNG」の流通流量の遷移を決定する処理(流量遷移決定処理)をおこなう。
具体的に、中央制御部41は、
・記憶部42に記憶された「LPG」の「総混合重量」および「LNG」の「総払出重量」、
・LNG払出ポンプP1およびLPG払出ポンプP2の能力(例えば、吐出し量)や、第1流量制御弁11および第2流量制御弁21の開閉動作スピード、
等に基づいて、
(a)「LNG」にあっては、
・「クールダウン期間」(図2の「A」→「C」の期間、この点については後述する)後の「LNGロードアップ期間」(図2の「C」→「D」の期間)、
・「LNGロードアップ期間」後の「LNG流量一定期間」(図2の「D」→「E」の期間)、
・「LNG流量一定期間」後の「LNG流量調整期間」(図2の「E」→「I」の期間)、および、
・「LNG流量調整期間」後の「LNGロードダウン期間」(図2の「I」→「J」の期間)、
における流通流量の遷移を決定するとともに、
(b)「LPG」にあっては、
・「LPGロードアップ期間」(図2の「M」→「N」の期間)、
・「LPGロードアップ期間」後の「LPG流量一定期間」(図2の「N」→「O」の期間)、および、
・「LPG流量一定期間」後の「LPGロードダウン期間」(図2の「O」→「P」の期間)、
における混合流量の遷移を決定する処理をおこなう。
ここで、上記「LPG」の混合流量の遷移の決定について具体的に説明すると、本実施形態では、上述したように、「LPG流量一定期間」における「LPG」の流通流量を「8t/h」としているため、中央制御部41は、例えば、
(a)「LPGロードアップ期間」(図2の「M」→「N」の期間)においては、
・第2流量制御弁21の開動作スピード等に基づいて、「0t/h」→「8t/h」となるまでの混合流量の遷移(上昇線)を求めたうえ、
・「LPGロードアップ期間」の終期(図2の「N」参照)が、「LNGロードアップ期間」の終期(図2の「D」参照)と同じタイミング(本実施形態では、「LNG」の流通流量が「20t/h」となったタイミング)となるように、その始期(図2の「M」参照)を決定する、
(b)「LPGロードダウン期間」(図2の「O」→「P」の期間)においては、
・第2流量制御弁21の閉動作スピードに基づいて、「8t/h」→「1t/h」となるまでの混合流量の遷移(下降線)を求めたうえ、
・その始期を、所定の算出式(例えば、「LPGの総混合重量(t)」=「LPGロードアップ期間におけるLPGの混合重量」+「LPG流量一定期間におけるLPGの混合重量」+「LPGロードダウン期間における混合重量(本実施形態では、「120kg」)」+「余裕値(図2の「P」→「R」の期間における混合重量)」といった算出式)を用いて決定する、
(c)「LPG流量一定期間」(図2の「N」→「O」の期間)においては、
・上記「LPGロードアップ期間」の終期(図2の「N」参照)と「LPGロードダウン期間」の始期(図2の「0」参照)とに基づいて混合流量の遷移を決定する、
等の処理をおこなう。
次に、「LNG」の流通流量の遷移の決定について具体的に説明すると、本実施形態では、上述したように、「LNG流量一定期間」における「LNG」の流通流量を「32t/h」としているため、中央制御部41は、例えば、
(a)「LNGロードアップ期間」(図2の「C」→「D」の期間)においては、
・第1流量制御弁11の開動作スピード等に基づいて、「LNG」の流通流量が「32t/h」となるまでの流通流量の遷移(例えば、1秒あたり「0.3t/h」ずつ増加するような上昇線)を決定する、
(b)「LNG流量一定期間」(図2の「D」→「E」の期間)においては、
・その終期(図2の「D」参照)を「LPG流量一定期間」の終期(図2の「N」参照)と同じタイミングとなるように決定する、
(c)「混合LNG流量調整期間」(図2の「E」→「I」の期間)においては、
・「LNG」の流通流量を、「LPGロードダウン期間」~「LPG混合停止期間」(図2の「О」→「R」の期間)における「LPG」の混合流量に対応させて「32t/h」→「40t/h」となるように、流通流量の遷移を決定したうえ、
・その終期(図2の「I」参照)を、所定の算出式(例えば、「LNGの総払出重量(t)」=「LNGロードアップ期間におけるLNGの払出重量」+「LNG流量一定期間におけるLNGの払出重量+「LNG流量調整期間におけるLNGの払出重量」+「LNGロードダウン期間におけるLNGの払出重量」+「余裕値(図2の「A」→「C」の期間および「J」→「L」の期間の払出重量)」といった算出式)を用いて決定する(本実施形態では、「混合LNG総供給重量(t)」-「1.05t」となるタイミング)、
(d)「LNGロードダウン期間」(図2の「I」→「J」の期間)においては、
・第1流量制御弁11の閉動作スピードに基づいて、「40t/h」→「5t/h」(この点については後述する)となるまでの流通流量の遷移(例えば、1秒あたり「0.3t/h」ずつ減少するような下降線)を決定する、
等の処理をおこなう。
中央制御部41は、上記流量遷移決定処理をおこなった後、ステップS500に処理を移す。
(ステップS500)
図1および図3に示すように、中央制御部41は、ステップS500において、上記ステップS400の処理(流量遷移決定処理)で決定した「LNG」の流通流量の遷移および「LPG」の混合流量の遷移に基づいて、輸送用タンクTTに「混合LNG」を供給する処理(混合LNG供給処理(図4~図6に示す処理))をおこなう。
(ステップS501)
図1、図2および図4に示すように、ステップS500の混合LNG供給処理は、ステップS501の第1クールダウン処理をおこなうことから始まる。なお、本実施形態では、この第1クールダウン処理は、オペレータによる操作部43からの開始指令の入力があったことを条件に開始されるように構成されている。
中央制御部41は、ステップS501において、「LNG」をLNG供給ライン10(第1流量制御弁11の下流側)および輸送用タンクTTに徐々に流通させて、これらを冷却する処理をおこなう。
このような第1クールダウン処理をおこなうのは、いきなり、大量の「LNG」(沸点:「-162℃」)を、LNG供給ライン10や輸送用タンクTTに流し込むと、これらが、急激な冷却によって破損等してしまうおそれがあるからである。
具体的に、中央制御部41は、第1流量制御弁11を所定の開度となるように開移動させて、LNG供給ライン10および輸送用タンクTTに、比較的少量の「LNG」を徐々に流し込む処理をおこなう(図2の「A」→「B」の期間(「クールダウン期間」)参照)。
中央制御部41は、上記第1クールダウン処理をおこなった後、ステップS502に処理を移す。
(ステップS502)
中央制御部41は、ステップS502において、予め定めた所定条件(以下、「第1クールダウン条件」と称す)を満たしているか否かを判定する処理をおこなう。
具体的に、このステップS502の処理では、上記ステップS501の処理(第1クールダウン処理)をおこなった結果、「第1クールダウン条件」、例えば、
・輸送用タンクTT内で自然気化した「BOG」の温度が所定温度(例えば、「-60℃」)以下となっている、といった条件、
を満たしているか否かを判定する処理をおこなう。なお、このような判定は、(BOG排出ライン30に設けられた)温度計M2により計測された温度を監視することにより実現することが可能である。
中央制御部41は、「第1クールダウン条件」を満たしていると判定すると、ステップS503に処理を移し、「第1クールダウン条件」を満たしていないと判定すると、ステップS501に処理を戻す。
なお、上記ステップS502の処理において、「第1クールダウン条件」を満たしていないと判定した場合には、第1流量制御弁11の開度を増開する制御をおこなうのが望ましい。
例えば、このような制御としては、「BOG」の温度が、
・「-25℃」未満で、かつ、1分間に「1℃」以上低下していない場合にあっては、第1流量制御弁11の開度を1%増開する、
・「-25℃」以上「-60℃」未満で、1分間に「10℃」以上低下していない場合にあっては、第1流量制御弁11の開度を「2%」増加する、
等の処理をおこなうように構成することが考えられる。
このように構成すれば、輸送用タンクTT等を効率よくクールダウンすることができるばかりか、輸送用タンクTTの大きさに応じて、とかく変動しがちなクールダウンに要する時間を平均化することが可能となる。
(ステップS503)
中央制御部41は、ステップS503において、第1流量制御弁11の開度を調節(調整)する処理(第2クールダウン処理)をおこなう(図2の「B」→「C」の期間(「クールダウン期間」)参照)。
このようにすることで、「LNG」の流通流量を変化させることなく(特段の制御をおこなうことなく)、輸送用タンクTT等をより確実にクールダウンすることができる。
中央制御部41は、上記第2クールダウン処理をおこなった後、ステップS504に処理を移す。
(ステップS504)
中央制御部41は、ステップS504において、予め定めた所定条件(以下、「第2クールダウン条件」と称す)を満たしているか否かを判定する処理をおこなう。
具体的に、このステップS504の処理では、ステップS503の処理(第2クールダウン処理)をおこなった結果、「第2クールダウン条件」、例えば、
・第2クールダウン処理をおこなってから所定時間(例えば、「3分」)を経過している、といった条件、
を満たしているか否かを判定する処理をおこなう。
中央制御部41は、「第2クールダウン条件」を満たしていると判定すると、ステップS505に処理を移し、「第2クールダウン条件」を満たしていないと判定すると、ステップS503に処理を移す。
なお、本実施形態では、輸送用タンクTT等のクールダウンを終了する条件として、「第1クールダウン条件」および「第2クールダウン条件」を設けたが、何れか一方を省略してもよく、また、さらなる条件を付加してもよい。また、本実施形態では、「第2クールダウン条件」を満たしたとき、いわば自動的に、ステップS505に処理が開始されるように構成したが、例えば、オペレータによる操作部43からの操作指令(クールダウン終了確認指令)があったことを条件に、以下に示すステップS505の処理が開始されるように構成することも可能である。
(ステップS505)
中央制御部41は、ステップS505において、「LNG」をロードアップする処理(LNGロードアップ処理)をおこなう(図2の「C」→「D」の期間(「LNGロードアップ期間」参照)。
具体的に、中央制御部41は、上記ステップS400の処理(流量遷移決定処理)で「LNGロードアップ期間」における「LNG」の流通流量を、例えば、1秒当たり「0.3t/h」ずつ増加させるように決定している場合、これにしたがって、第1流量制御弁11の開度を開動作させていく制御をおこなう。
中央制御部41は、上記LNGロードアップ処理をおこなった後、ステップS506に処理を移す。
(ステップS506)
中央制御部41は、ステップS506において、「LNG」の流通流量が「第2流通流量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第2流通流量」は、「LNG流量一定期間」において「LNG」を一定の流量で流通させる値であって、上述したように、本実施形態では、「32t/h」に設定されている。
中央制御部41は、「LNG」の流通流量が、「第2流通流量」に達していると判定すると、ステップS510に処理を移し、「32t/h」に達していないと判定すると、ステップS507に処理を移す。なお、このような流通流量の計測は、例えば、公知の流量計をLNG供給ライン10に設けることで、容易にこれをおこなうことが可能である。
(ステップS507)
中央制御部41は、ステップS507において、「LNG」の流通流量が上記「第2流通流量」よりも少ない「第1流通流量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第1流通流量」は、「LNG流量一定期間」の始期(図2の「D」参照)と、「LPG流量一定期間」の始期(図2の「N」参照)とを一致させるために、
・「LNGロードアップ期間」における「LNG」の流通流量の遷移(例えば、1秒当たり「0.3t/h」ずつ増加)、および、
・(第2流量制御弁21の開動作スピード等を考慮して定めた)「LPGロードアップ期間」における「LPG」の混合流量の遷移(上昇線)、
に基づいて、ステップS400の処理(流量遷移決定処理、図3参照)で決定した値、すなわち、「LPG」のロードアップを開始するタイミングを示す値(本実施形態では、「LNGの流通流量:20t/h」)である。
中央制御部41は、「LNG」の流通流量が、「第1流通流量」に達していると判定すると、ステップS508に処理を移し、「第1流通流量」に達していないと判定すると、ステップS505に処理を戻す。
(ステップS508)
中央制御部41は、ステップS508において、LPG混合処理(図6参照)が既に開始されているか否かを判定する処理をおこなう。このLPG混合処理は、次工程であるステップS509でおこなわれる処理である。
中央制御部41は、LPG混合処理がおこなわれていないと判定すると、ステップS509に処理を移し、LPG混合処理がおこなわれていると判定すると、ステップS505に処理を戻す。
(ステップS509)
中央制御部41は、ステップS509において、LPG混合処理(図6に示す処理)をおこなう。
図6に示すように、このステップS509のLPG混合処理は、ステップS509-1のLPGロードアップ処理をおこなうことから始まる。
(ステップS509-1)
図1、図2および図6に示すように、中央制御部41は、ステップS509-1のLPGロードアップ処理において、第2流量制御弁21を所定の開度となるように徐々に開移動させて、LNG供給ライン10を流通する「LNG」に「LPG」を混合させていく処理をおこなう(図2の「M」→「N」の期間(「LPGロードアップ期間」)参照)。
これにより、「LNG」の発熱量は、「LPG」が混合されることによって、徐々に上昇されるようになっている。
中央制御部41は、上記ロードアップ処理をおこなった後、ステップS509-2に処理を移す。
(ステップS509-2)
中央制御部41は、ステップS509-2において、「LPG」の混合流量が「第1混合流量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第1混合流量」は、「LPG流量一定期間」において「LPG」を一定の値で混合させる流量であって、上述したように、本実施形態では、「8t/h」に設定されている。
中央制御部41は、「LPG」の混合流量が、「第1混合流量」に達していると判定すると、ステップS509-3に処理を移し、「第1混合流量」に達していないと判定すると、ステップS509-1に処理を戻す。なお、このような混合流量の計測は、例えば、公知の流量計をLPG供給ライン20に設けることで容易におこなうことが可能である。
(ステップS509-3)
中央制御部41は、ステップS509-3において、第1LPG定量混合処理をおこなう。
具体的に、中央制御部41は、「LPG」の混合流量が「第1混合流量」となるように、第2流量制御弁21の開度を継続的に調節(調整)する処理をおこなう(図2の「N」→「O」の期間(「LPG流量一定期間」)参照)。
中央制御部41は、上記第1LPG定量混合処理をおこなった後、ステップS509-4に処理を移す。
(ステップS509-4)
中央制御部41は、ステップS509-4において、「LNG」に混合された「LPG」の混合重量(累積値)が「所定重量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「所定重量」は、ステップS200の処理(LPG総混合重量算出処理、図3参照)において算出された「LPG」の「総混合重量」から、「LPGロードダウン期間」(図2の「О」→「P」の期間)中に「LNG」に混合される「LPG」の混合予想重量(例えば、「120kg」)を差し引いた値、すなわち、
・「所定重量」(「LPGの混合重量(累積値)」)=「LPGの総混合重量」-「LPGロードダウン期間中におけるLPGの混合予想重量(例えば、「120kg)」、
といった算出式により求められる値である。
なお、上記「LPGロードダウン期間」における「LPG」の混合予想重量は、
・「LPG」の液密度や、
・「LPGロードダウン期間」における「LPG」の混合流量の低下度合い(下降勾配)等に基づいて算出された「LPG」の混合容量(L)、
等をパラメータとして、ステップS400の処理(流量遷移決定処理、図3参照)において事前に算出することが可能である。
また、このような判定は、例えば、
(a)ステップS400の処理(流量遷移決定処理、図3参照)において、「LPG流量一定期間」の終期(図2の「O」のタイミング)となったときの「混合LNG」の供給重量を算出する、
(b)台貫M3により計測された「混合LNG」の供給重量を監視する、
ことにより実現することが可能である。
中央制御部41は、「LPG」の混合重量が、「所定重量」に達していると判定すると、ステップS509-5に処理を移し、「所定重量」に達していないと判定すると、ステップS509-3に処理を戻す。
(ステップS509-5)
中央制御部41は、ステップS509-5において、第2流量制御弁21を閉移動させて「LPG」の混合流量を徐々に減じていく処理(LPGロードダウン処理)をおこなう(図2の「O」→「P」の期間(「LPGロードダウン期間」)参照)。
中央制御部41は、上記LPGロードダウン処理をおこなった後、ステップS509-6に処理を移す。
(ステップS509-6)
中央制御部41は、ステップS509-6において、「LPG」の混合流量が「第2混合流量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第2混合流量」は、「LPG」の混合重量が「総混合重量」に達した際に、「LPG」の混合をすぐさま停止することができる流量として予め定めた値(本実施形態では、「1t/h」)である。
中央制御部41は、「LPG」の混合流量が、「第2混合流量」に達していると判定すると、ステップS509-7に処理を移し、「第2混合流量」に達していないと判定すると、ステップS509-5に処理を移す。
(ステップS509-7)
中央制御部41は、ステップS509-7において、「LPG」の混合流量が「第2混合流量」となるように、第2流量制御弁21の開度を継続的に調節(調整)する処理(第2LPG定量混合処理)をおこなう(図2の「P」→「Q」の期間(「LPG重量調整期間」)参照)。
中央制御部41は、上記第2LPG定量混合処理をおこなった後、ステップS509-8に処理を移す。
(ステップS509-8)
中央制御部41はステップS509-8において、「LPG」の混合重量が、ステップS200の処理(LPG総混合重量算出処理、図3参照)で算出した「総混合重量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
このような判定は、例えば、
(a)流量計等で計測した「LPG」の混合流量や、
(b)「LPG」の液密度、
等のパラメータを用いて「LPG」の混合重量を求めることにより実現することが可能である。
中央制御部41は、「LPG」の混合重量が、「総混合重量」に達していると判定すると、ステップS509-9に処理を移し、「総混合重量」に達していないと判定すると、ステップS509-7に処理を戻す。
(ステップS509-9)
中央制御部41は、ステップS509-9において、第2流量制御弁21を閉塞させて、「LNG」に対する「LPG」の混合を停止する処理(LPG混合停止処理)をおこなう(図2の「Q」→「R」の期間(「LPG混合停止期間」)参照)。
本実施形態では、上記LPG混合停止処理をおこなうことにより、ステップS509のLPG混合処理(図4参照)を終了するように構成されている。
(ステップS510)
次に、図4および図5に示すステップS510~ステップS518の処理について説明する。
図1、図2および図4に示すように、中央制御部41は、ステップS506の処理で「LNG」の流通流量が「第2流通流量」(「32t/h」)に達していると判定すると、ステップS510において、第1LNG定量供給処理をおこなう。
具体的に、中央制御部41は、「LNG」の流通流量が「第2流通流量」となるように、第1流量制御弁11の開度を継続的に調節(調整)する制御をおこなう(図2の「D」→「E」の期間(「LNG流量一定期間」参照)。
なお、本実施形態では、
(a)「LNG流量一定期間」における「LNG」の流通流量を「32t/h」(「第2流通流量」)、
(b)「LPG流量一定期間」(図2の「M」→「O」の期間)における「LPG」の混合流量を「8t/h」、
としているため、輸送用タンクTTには、これらの総和流量(特許請求の範囲に記載の「総和流量」に該当)である「供給流量:40t/h」の「混合LNG」が供給されるように構成されている。
中央制御部41は、上記第1LNG定量供給処理をおこなった後、ステップS511に処理を移す。
(ステップS511)
中央制御部41は、ステップS511において、LPGロードダウン処理が開始されているか否かを判定する処理をおこなう。
このLPGロードダウン処理は、上記ステップS509-5でおこなわれる処理(図6参照)である。
中央制御部41は、LPGロードダウン処理が開始されていると判定すると、ステップS512(図5参照)に処理を移し、LPGロードダウン処理が開始されていないと判定すると、ステップS510に処理を戻す。
(ステップS512)
図1、図2および図5に示すように、中央制御部41は、ステップS512において、混合LNG流量調整処理をおこなう(図2の「E」→「I」の期間(「混合LNG流量調整期間」)参照)。
具体的に、中央制御部41は、輸送用タンクTTに、「混合LNG」の供給流量(「LNG」の流通流量と「LPG」の混合流量とを総和した総和流量)が「40t/h」となるように、第1流量制御弁11を閉移動させて「LNG」の流通流量を減じていく制御、より具体的にいえば、
(a)「LPG」の混合流量を「8t/h」→「1t/h」(「第2混合流量」)に減じる「LPGロードダウン期間」(図2の「O」→「P」の期間)においては、これに対応して「LNG」の流通流量を「32t/h」→「39t/h」に増加させる制御(図2の「E」→「F」の期間参照)、
(b)「LPG」の混合流量を「1t/h」(「第2混合流量」)に維持する期間(「LPG重量調整期間」(図2の「P」→「Q」の期間)においては、「LNG」の流通流量を「39t/h」に維持させる制御(図2の「F」→「G」の期間参照)、
(c)「LPG」の混合を停止(「1t/h」→「0t/h」)する「LPG混合停止期間」(図2の「Q」→「R」の期間)においては、「LNG」の流通流量を「39t/h」→「40t/h」に増加させる制御(図2の「G」→「H」の期間参照)、
(d)その後、「LNG」の流通流量を「40t/h」に維持させる制御(図2の「H」→「I」の期間参照)、
をおこなう。
中央制御部41は、上記混合LNG流量調整処理をおこなった後、ステップS513に処理を移す。
(ステップS513)
中央制御部41は、ステップS513において、輸送用タンクTTに供給された「混合LNG」の供給重量(累積値)が「第1供給重量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第1供給重量」は、ステップS100の処理(基本情報取得処理、図3参照)で取得された「混合LNG」の「総供給重量」から、「LNGロードダウン期間」(図2の「I」→「J」の期間)中に払い出される「混合LNG」の供給予想重量(後述するステップS514のLNGロードダウン処理中に払い出される「混合LNG」の重量(例えば、「1,050kg」)を差し引いた値、すなわち、
・「第1供給重量」(「台貫M3により計測された重量」-「ローリー車LCの空車重量」)=「混合LNGの総供給重量」-「LNGロードダウン期間中における混合LNGの供給予想重量(例えば、「1,050kg)」
といった算出式により求められる値、
である。
なお、上記「LNGロード期間」中における「LNG」の払出予想重量は、
・「LNG」の液密度や、
・「LNGロードダウン期間」における「LNG」の払出流量の低下度合い(下降勾配)等に基づいて算出された「LNG」の払出容量(L)、
等をパラメータとして、ステップS400の処理(流量遷移決定処理)において事前に算出することが可能である。
また、このような判定は、例えば、
(a)ステップS400の処理(流量遷移決定処理、図3参照)において、「LNG流量調整期間」の終期(図2の「I」のタイミング)における「混合LNG」の供給重量を事前に算出する、
(b)台貫M3により計測された「混合LNG」の供給重量を監視する、
ことにより実現することが可能である。
中央制御部41は、「混合LNG」の供給重量が、「第1供給重量」に達していると判定すると、ステップS514に処理を移し、「第1供給重量」に達していないと判定すると、ステップS512に処理を移す。
(ステップS514)
中央制御部41は、ステップS514において、第1流量制御弁11を閉移動させて「LNG」の流通流量を徐々に減じていく処理(例えば、1秒当たり「0.3t/h」ずつ減少させる処理、LNGロードダウン処理)をおこなう(図2の「I」→「J」の期間(「LNGロードダウン期間」)参照)。
中央制御部41は、上記LNGロードダウン処理をおこなった後、ステップS515に処理を移す。
(ステップS515)
中央制御部41は、ステップS515において、(台貫M3により計測される重量を監視することで)「混合LNG」の供給重量が「第2供給重量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
この「第2供給重量」は、ステップS100の処理(基本情報取得処理、図3参照)で取得された「混合LNG」の「総供給重量」から、「LNG払出停止期間」(図2の「K」→「L」の期間)中に払い出される「混合LNG」の重量(後述するステップS518のLNG払出停止処理中に払い出される「混合LNG」の重量(例えば、「100kg」)を差し引いた値、すなわち、
・「第2供給重量」(「台貫M3により計測された重量」-「ローリー車LCの空車重量」)=「混合LNGの総供給重量」-「LNG払出停止期間中における混合LNGの供給予想重量(例えば、「100kg」)」、
といった算出式により求められる値である。
中央制御部41は、「混合LNG」の供給重量が、「第2供給重量」に達していると判定すると、ステップS516に処理を移し、「第2供給重量」に達していないと判定すると、ステップS514に処理を戻す。
(ステップS516)
中央制御部41は、ステップS516において、「LNG」の流通流量が所定流量(本実施形態では、「5t/h」)となるように、第1流量制御弁11の開度を継続的に調節(調整)する処理(第2LNG定量供給処理)をおこなう(図2の「J」→「K」の期間(「混合LNG重量調整期間」)参照)。
中央制御部41は、上記第2LNG定量供給処理をおこなった後、ステップS517に処理を移す。
(ステップS517)
中央制御部41は、ステップS517において、(台貫M3により計測される重量を監視することで)「混合LNG」の供給重量が「総供給重量」に達しているか否かを判定する処理をおこなう。
中央制御部41は、「混合LNG」の供給重量が、「総供給重量」に達していると判定すると、ステップS518に処理を移し、「総供給重量」に達していないと判定すると、ステップS516に処理を戻す。
(ステップS518)
中央制御部41は、ステップS518において、第1流量制御弁11を閉塞させて、輸送用タンクTTへの「LNG」(「混合LNG」)の供給を停止する処理(LNG払出停止処理)をおこなう(図2の「K」→「L」の期間(「LNG払出停止期間」)参照)。
本実施形態では、上記LNG払出停止処理をおこなうことにより、本燃料供給方法にかかる制御処理が終了するように構成されている。
(試験結果)
ここで、燃料供給システム1を用いて上記燃料供給方法をおこなったときの試験結果について、図1および図7を参照しつつ説明する。
図7は、輸送用タンクTTに供給された「混合LNG」の発熱量を、高さ方向に間隔を空けて設けられた複数の測定点MP1~MP4で計測した計測結果を示したものである。
具体的に、本実施形態では、
(a)「目標発熱量:46.03MJ/mN」の「混合LNG」を輸送用タンクTTに供給した後、
(b)ガスクロマトグラフ等の熱量計測装置を用いて、測定点MP1~MP4における「混合LNG」の発熱量を計測する、
ことによりおこなった。
その結果、何れの測定点MP1~MP4においても、「目標発熱量:46.03MJ/mN」)とほとんど変わらない計測結果を得ることができた。
なお、他の「目標発熱量」(「目標発熱量:(a)44.06MJ/mN、(b)44.82MJ/mN、(c)45.27MJ/mN、(d)47.13MJ/mNおよび(e)48.23MJ/mN)の「混合LNG」を用いて、同様な試験をおこなったところ、上記試験と同様な試験結果(測定点MP1~MP4の何れにおいても、「目標発熱量」とほとんど変わらない計測結果)を得ることができている。
すなわち、本実施形態にかかる燃料供給方法を用いて、「混合LNG」を輸送用タンクTTに供給すれば、
(a)LNG供給ライン10とLPG供給ライン20との接続部分に、スタティックミキサー(特許文献1参照)のような混合装置を設けなくても、また、
(b)発熱量の高低(「44.06MJ/mN」~「48.23MJ/mN」)にかかわらず、「目標発熱量」とほとんど差異のない「混合LNG」を「濃度ムラ」が起きることなく、輸送用タンクTTに供給することができる、
ことを実証することができた。
以上のように、本実施形態では、輸送用タンクTTに「混合LNG」を供給する際、その大半の期間(「LNG流量一定期間」および「LPG流量一定期間」)において、「LNG」および「LPG」の混合比率を一定(「LNG」:「LPG」=「32」:「8」)とすることができるように構成されている。
すなわち、本実施形態では、その期間中、輸送用タンクTTに一定発熱量(例えば、「46MJ/mN」)の「混合LNG」を継続的に供給(充填)することができるため、輸送用タンクTTに貯蔵(充填)される「混合LNG」の「濃度ムラ」を確実に軽減することが可能である。
また、本実施形態では、上述したように、「LNG」と「LPG」とを一定の混合比率で継続的に混合するように構成されているため、これらを混合するための特別な装置(例えば、スタティックミキサー)を設けなくても、十分かつ均一にこれらを混合することが可能である。
すなわち、本実施形態では、スタティックミキサー等の特別な装置を省略することが可能なため、設備負担を確実に軽減することができる。
以上より、本実施形態によれば、輸送用タンクTTに供給される「混合LNG」の品質の向上を図ることができるうえ、設備負担を軽減することも可能である。
なお、本実施形態では、「LNG流量一定期間」と「LPG流量一定期間」とを一致させるように、「LNG」の流通流量の遷移および「LPG」の混合流量の遷移を決定したが、「LPG流量一定期間」が「LNG流量一定期間」に含まれていれば、例えば、図2に示す「LNG流量一定期間」の始期を「D」→「D´」に変更してもよい。
また、上記説明においては、「混合LNG」が供給される輸送用タンクTTの供給口について特段言及しなかったが、この供給口を、例えば、輸送用タンクTTの下部側に設けてもよく、この場合、さらに、その上部側に「混合LNG」を噴霧状に噴出させる供給口を別途設けることも可能である。
このように構成した場合、輸送用タンクTTに供給される「混合LNG」の「濃度ムラ」をより確実に軽減することが期待できる。
さらに、本実施形態では、「LNG」の払出量、「LPG」の混合量および「混合LNG」の供給量を、重量(「t」や「kg」)で管理する場合を例にとって説明したが、容量(「L」)で管理することも可能である。
また、本実施形態では、「LNG流量一定期間」(図2の「D」→「E」の期間)および「LPG流量一定期間」(図2の「N」→「O」の期間)を設けることで、「LNG」および「LPG」の混合比率を一定としたが、さらに、「LPGロードアップ期間」(図2の「M」→「N」の期間)における混合流量の上昇勾配を、「LNGロードアップ期間」(図2の「C」→「D」の期間)における「LNG」の流通流量の上昇勾配と等しくすることで、この期間中においても、「LNG」および「LPG」の混合比率を一定にすることも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述および図面により、本発明は限定されるものではない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実例および運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることはもちろんであることを付け加えておく。
1 燃料供給システム
10 LNG供給ライン
11 第1流量制御弁
12 第1緊急遮断弁
20 LPG供給ライン
21 第2流量制御弁
22 第2緊急遮断弁
30 BOG排出ライン
31 開閉弁
40 制御装置
41 中央制御部
42 記憶部
43 操作部
44 表示部
T1 LNGタンク
T2 LPGタンク
P1 LNG払出ポンプ
P2 LPG払出ポンプ
LA ローディングアーム
PF 分岐継手
AT 吸着塔
LC ローリー車
TT 輸送用タンク
M1 熱量計
M2 温度計
M3 台貫
MP1~MP4 測定点

Claims (7)

  1. 主燃料と前記主燃料の発熱量を増熱するための増熱用燃料とを混合した混合燃料を燃料タンクに供給する燃料供給システムであって、
    前記燃料供給システムは、
    前記燃料タンクに接続され、前記主燃料が流通する主燃料流通ラインと、
    前記主燃料流通ラインに接続され、前記増熱用燃料が流通する増熱用燃料流通ラインと、
    前記主燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料の流通流量を調整する第1制御バルブと、
    前記増熱用燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の混合流量を調整する第2制御バルブと、
    前記第1制御バルブおよび前記第2制御バルブを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記主燃料の発熱量と前記燃料タンクに供給する前記混合燃料の総供給量および発熱量とを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記主燃料の発熱量と前記混合燃料の総供給量および発熱量とに基づいて前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の総混合量を算出する算出手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記混合燃料の総供給量と前記算出手段により算出された前記増熱用燃料の総混合量とに基づいて前記主燃料の流通流量の遷移および前記増熱用燃料の混合流量の遷移を決定する流量遷移決定手段と、
    を有し、
    前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、
    前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間を含み、
    前記主燃料の流通流量の遷移は、
    前記増熱用燃料の混合流量を一定にしている間、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を一定にする期間を含む、
    ことを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記主燃料の流通流量を一定にする期間は、
    前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間の始期と同じタイミングで開始される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給システム。
  3. 前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、
    前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間の後、前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を減少させる期間を含み、
    前記主燃料の流通流量の遷移は、
    前記増熱用燃料の混合流量を減少させる期間の始期と同じタイミングで、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を増加させる期間を含む、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記主燃料の流通流量を増加させる期間において、前記混合燃料の供給流量が前記主燃料の流通流量および前記増熱用燃料の混合流量をそれぞれ一定にしたときの総和流量と等しくなるように前記第1制御バルブを開移動させる制御をおこなう、
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料供給システム。
  5. 前記燃料供給システムは、
    前記主燃料の発熱量を計測する計測装置をさらに備え、
    前記算出手段は、
    前記計測装置により計測された前記主燃料の発熱量に基づいて前記増熱用燃料の総混合量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の燃料供給システム。
  6. 前記燃料供給システムは、
    前記燃料タンク内で発生した蒸発ガスの温度を計測する第2計測装置をさらに備え、
    前記流量遷移決定手段は、
    前記第2計測装置により計測された前記蒸発ガスの温度に基づいて前記主燃料の流通流量の遷移を決定する、
    ことを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1項に記載の燃料供給システム。
  7. 主燃料と前記主燃料の発熱量を増熱するための増熱用燃料とを混合した混合燃料を燃料タンクに供給する燃料供給システムを用いた燃料供給方法であって、
    前記燃料供給システムは、
    前記燃料タンクに接続され、前記主燃料が流通する主燃料流通ラインと、
    前記主燃料流通ラインに接続され、前記増熱用燃料が流通する増熱用燃料流通ラインと、
    前記主燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料の流通流量を調整する第1制御バルブと、
    前記増熱用燃料流通ラインに設けられ、前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の混合流量を調整する第2制御バルブと、
    を備え、
    前記燃料供給方法は、
    前記主燃料の発熱量と前記燃料タンクに供給する前記混合燃料の総供給量および発熱量とに基づいて前記主燃料に混合する前記増熱用燃料の総混合量を算出する算出工程と、
    前記混合燃料の総供給量と前記算出工程をおこなうことにより算出された前記増熱用燃料の総混合量とに基づいて前記主燃料の流通流量の遷移および前記増熱用燃料の混合流量の遷移を決定する流量遷移決定工程と、
    を含み、
    前記増熱用燃料の混合流量の遷移は、
    前記第2制御バルブを制御して前記増熱用燃料の混合流量を一定にする期間を含み、
    前記主燃料の流通流量の遷移は、
    前記増熱用燃料の混合流量を一定にしている間、前記第1制御バルブを制御して前記主燃料の流通流量を一定にする期間を含む、
    ことを特徴とする燃料供給方法。
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