JP2005155692A - 低温混合液化ガスの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、超低温の混合液化ガスの少量多種生産に適しており、混合液化ガスを短時間で簡便に製造できる方法と装置とを提供する。
【解決手段】 本発明は、主成分と添加成分とを所定の組成で混合した超低温の混合液化ガスを製造する方法であって、該方法は、まず配送容器に第1の貯槽から第1の液化ガスの所定量を充填して、次に第2の貯槽から第2の液化ガスの所定量を直接供給することにより配送容器内で混合液化ガスを混合する。本発明の混合液化ガス製造方法は、大容量の第1の貯槽から小容量の配送容器に第1の液化ガスを充填し、次いで、その配送容器に第2の液化ガスを直接供給するので、多数の小容量の配送容器に小分けして混合ガスを提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明は、主成分と添加成分とを所定の組成で混合した超低温の混合液化ガスを製造する方法であって、該方法は、まず配送容器に第1の貯槽から第1の液化ガスの所定量を充填して、次に第2の貯槽から第2の液化ガスの所定量を直接供給することにより配送容器内で混合液化ガスを混合する。本発明の混合液化ガス製造方法は、大容量の第1の貯槽から小容量の配送容器に第1の液化ガスを充填し、次いで、その配送容器に第2の液化ガスを直接供給するので、多数の小容量の配送容器に小分けして混合ガスを提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、低温混合液化ガスを製造する方法に関し、特に液体アルゴン、液体酸素、液体窒素のような沸点の低い複数の液化ガスを含む混合液化ガスを製造する方法とその装置に関する。
近年、鉄鋼溶接用のシールドガスには、アルゴンガスと少量の酸素とを混合した混合ガスが利用されている。酸素の含有率は、通常は3〜10%であり、溶接する材料によって正確に調整することが要求される。
大量のシールドガスを必要とする溶接工場等では、液体アルゴンと液体酸素とを個別のタンクに貯蔵して、それぞれの液化ガスを蒸発器により気化させて、ガス配管により溶接現場まで供給し、その現場で混合器によりアルゴンガスと酸素ガスとを所望の割合で混合することによって混合ガスを溶接機のトーチに供給していた。
特許文献1は、アルゴン−酸素の混合液化ガスを製造する方法を開示しており、この方法によれば、まず、混合槽内に液体アルゴンを供給し、次いでアルゴンよりも高沸点の酸素ガスを、混合槽下部に配置した噴射管を通して液体アルゴン浴中にバブリングすることにより、液体アルゴン中において酸素を冷却して液化することによって混合液化ガスを製造していた。
この方法では、常温の酸素ガスを混合槽底部から導入して液体アルゴン中にバブリングする際に、混合槽内の液体アルゴンを、混合槽底部から外部配管を通って混合槽上部に導入して該槽内の上部空間に散布して、液化アルゴンを循環していた。この製造方法では、酸素ガスのバブリングにより液体アルゴンの一部が気化したり、酸素ガスの一部が十分に液化しない問題があるので、混合液化ガスを製造した後も、混合液化ガスの組成が安定するまで混合液化ガスを循環させていた。
特開平6−226074号公報
特許文献2は、充填容器内にプロパンガスとブタンガスとを所定の混合比で常温充填するための液化ガス充填装置が開示している。この装置は、被充填容器の重量を計測する計測部と、液化プロパンガス及び液化ブタンガスの両方の供給部に接続しており充填する液化ガスを切り替える切換弁と、液化ガスを切換部から充填バルブを介して被充填容器に充填する液化ガス充填部と、充填する液化ガスの混合比を入力する入力部と、入力された混合比と被充填容器内の残ガス量とから充填すべき液化プロパンガス及び液化ブタンガスの重量を算出する演算部と、各液化ガスの充填重量が計測部及び演算部からのデータに基づいた目標重量に達すると充填バルブを閉じて液化ガスの充填を停止する制御部と、を備えていた。
特開平5−248596号公報
上述の、溶接現場で随時ガスを混合するアルゴン−酸素混合ガスの上記供給方法は、溶接現場のある敷地内に液体アルゴン用タンクと液体酸素用タンクとを別個に設置し、それらのタンクから溶接現場まで配管しなければならないので、多額の設備投資が必要となることから、この方法が用いられるのは、大量消費現場に限られていた。また、この供給方法は、配管されていない場所でシールドガスが必要となった場合には新たに配管しなければならないので、シールドガスの供給先の場所変更に柔軟に対応することが困難であった。
特許文献1の製造方法は、製造した混合液化ガスを分析した結果、不足成分が確認されれば、不足成分を追加して、再度混合液化ガスを循環させて成分を安定させるという一連の作業を繰り返すことになるので、所望の成分比の混合ガスを得るまでに長い時間と手間とがかかっていた。また、この製造方法は、主成分ガスの沸点が、添加成分ガスの沸点よりも低い混合ガスの製造しかできないという制限があった。
さらに、特許文献1の製造方法で使用する装置は、液体アルゴンを散布する散布管や酸素ガスを導入する噴射管を備えた特別な混合槽と、槽の外部に配置された循環ポンプや循環経路などの循環手段と、を必要とするので、装置が高額になっていた。さらに、1つの混合液化ガス製造装置では、一種類の混合ガスを大量に製造されるので、組成の異なる複数種類の混合液化ガスを少量ずつ供給するのには適さず、多様なニーズに応えられなかった。
特許文献2の製造装置は、沸点の高いプロパンガスとブタンガスとの混合ガスを製造するための装置であるので、沸点が非常に低い超低温液化ガスを充填するのに用いると、充填容器内の圧力の上昇などの安全面で問題を生じる惧れがあった。
そこで、本発明は、超低温の混合液化ガスの少量多種生産に適しており、混合液化ガスを短時間で簡便に製造できる方法と装置とを提供する。本発明は、混合ガスの主成分と添加成分との選択幅が広い低温混合液化ガスの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。本発明は、装置コストが低く、混合ガスの供給先の位置変更に柔軟に対応できる低温混合液化ガスの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、二種類の液化ガスを所定の組成で混合した超低温の混合液化ガスを製造する方法であって、該方法は、まず配送容器に第1の貯槽から第1の液化ガスの所定量を充填して、次に第2の貯槽から第2の液化ガスの所定量を直接供給することにより配送容器内で混合液化ガスを混合する。
また、本発明は、二種類の液化ガスを所定の組成で混合した超低温の混合液化ガスを製造する方法であって、該方法は、まず配送容器に第1の貯槽から第1の液化ガスの所定量を充填した後に、中継容器に第2の貯槽から第2の液化ガスを充填して、中継容器から配送容器に第2の液化ガスの所定量を直接供給することにより配送容器内で混合液化ガスを混合する。
また、本発明は、超低温混合液化ガスを製造するための装置であって、第1の液化ガスを貯蔵するための第1の貯槽と、第2の液化ガスを貯蔵する第2の貯槽と、混合液化ガスを混合するための低温液化ガス用の配送容器と、第1又は第2の貯槽と配送容器とを接続する接続配管と、を含んでいる。
本発明の混合液化ガス製造方法は、大容量の第1の貯槽から小容量の配送容器に第1の液化ガスを充填し、次いで、その配送容器に第2の液化ガスを直接供給するので、多数の小容量の配送容器に小分けして混合ガスを提供することができる。しかも、この方法は、配送容器の内容量が小さいので第2の液化ガスを供給すると容易に均一混合して、内部では、組成の均一な混合ガスを短時間で調整することができる。さらに、配送容器ごとに異なるガス組成に調整した混合ガスを簡単に調整して用途に提供できる利点があるので、配送容器ごとにガス組成の異なる混合液化ガスを製造でき、少量多種の低温混合液化ガスの要求に適切に対応できる。
さらに、第2の液化ガスを中継容器を介して配送容器に供給する工程は、第1の液化ガスを配送容器に充填した後に、貯槽からの第2の液化ガスを一旦受容した中継容器からその液化ガスを配送容器に所要量を正確に供給することができるので、第2の液化ガスを、第1の液化ガスに対して第2成分として少量配合するのに好適である。
本発明の製造方法は、二種類の混合液化ガスを大容量の液化ガス貯槽から小容量の配送容器にそれぞれ小分けして直接充填混合して、混合液化ガスを調製して、その配送容器を用いて混合液化ガスを用途先に配送出荷することができる。このような配送用の混合ガスを、特に高価な装置を使用することなく、提供することができ、しかも、容器ごとに異なるガス組成に調整した混合液化ガスを容易に調製して提供できる利点がある。本発明で用いる配送容器、液化ガスの貯槽及び接続配管は、従来から利用されている超低温液化ガス用の器具を使用できるので、装置コストが低くて済み、さらに、装置を構成する器具数が少ないのでコンパクトになっており、設置場所を比較的自由に選択することができる。
本発明は、配送容器中に少なくとも二種類の液化ガスを混合した混合液化ガスを製造する方法において、超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵した大容量の第1の貯槽から、配管を接続して、小容量の配送容器中に第1の液化ガスを所定重量充填する工程と、超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵した大容量の第2の貯槽から、配管を接続して、上記第1の液化ガスを充填した上記配送容器中に第2の液化ガスを所定重量だけ直接供給して混合する工程と、を含んで、配送容器内に第1の液化ガスと第2の液化ガスとを所定の組成で混合する。
本発明の製造方法と装置においては、超低温液化ガスとして、アルゴン、酸素および窒素が利用できる。第1の液化ガスと第2の液化ガスとの組み合わせは、例えば、アルゴンと酸素の組み合わせや、窒素と酸素の組み合わせなどがある。
本発明においては、特に、上記の第1の液化ガスには、主成分として、アルゴンを使用し、第2の液化ガスには、添加成分として酸素を含むことができ、アルゴン中に酸素を所望の含有量に混合調整した混合液化ガスを製造することができる。
本発明においては、特に、上記の第1の液化ガスには、主成分として、アルゴンを使用し、第2の液化ガスには、添加成分として酸素を含むことができ、アルゴン中に酸素を所望の含有量に混合調整した混合液化ガスを製造することができる。
第1の貯槽は、超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵する大容量の超低温貯槽であり、同様に、第2の貯槽は、超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵する大容量の超低温貯槽でありこれらの貯槽、通常は、固定された定置式の大型液化ガスタンクであるが、そのいずれか又は双方が、タンクローリとして運搬される液化ガスローリタンクを含んでもよい。
配送容器は、一般に広く使用される液化ガスを配送供給する小容量の可搬容器であり、中間層を真空断熱にした二筒構造を有し、液密した内筒内に液化ガスを受容し、内筒内には、その底部に達するサイフォン管と上部気相に達する気相管とが配置されて、容器上部に管通し、それぞれバルブを介して接合して充填管となし、充填管には充填口を備えている。配送容器は、さらに、内筒上部に気相部位に通じる放出管を備えて、放出管には、配送容器の外部でバルブを経由して、大気に開放している。
本発明は、第2の液化ガスを中継するための中継容器を用いるが、これは、液化ガスが内部に充填できて内部で受容し且つ必要により適宜内部から供給できる超低温液化ガス用の容器であればよい。中継容器は、好ましくは、上記の配送容器に少量でも制御可能に供給できる小型の容器が好ましい。通常は、上記の配送容器と同様の真空断熱二筒構造を有し、サイフォン管と上部気相に達する気相管と、放出管とを備えた液化ガス容器であればよいが、尤も、必ずしも可搬用である必要はなく、固定式の小型の容器でもよい。
本発明の方法は、空の配送容器に第1の液化ガスを液体状態で充填し、次いでその配送容器に第2の液化ガスを液体状態で供給することにより、配送容器内で混合液化ガスを生成する。
第1の液化ガスを配送容器へ充填する工程は、低温液化ガスを充填する手法により行うことができて、第1の液化ガスの入った第1の貯槽、例えば、低温液化ガスタンクの液体取出し口と、配送容器の充填口と、を接続配管で接続し、その後に液体取出し口と充填口とのそれぞれに設けられた開閉弁を開放することにより配送容器内のサイフォン管を通って配送容器に第1の液化ガスが充填される。通常は、配送容器内の気相を排出して容器内を減圧しながら充填することにより、配送容器内の圧力を低温液化ガスタンクの圧力よりも常に低く保って配送容器への液化ガスの充填を容易にしているが、充填速度を早めたい場合には、第1の貯槽の圧力を上昇させて充填を促進することもできる。
第2の液化ガスは、既に第1の液化ガスが充填された配送容器に供給される。第2の液化ガスの第2の貯槽、例えば、低温液化ガスタンクや低温液化ガスボンベ等の液体取出し口と、配送容器の充填口と、を接続配管を接続して、その後に液体取出し口と充填口とのそれぞれに設けられた開閉弁を開放することにより配送容器内のサイフォン管を通って配送容器に第2の液化ガスが供給される。
第2の液化ガスは、上記のように第2の貯槽から配送容器に直接供給する代わりに、第2の貯槽から中継容器に一旦充填して、次いで中継容器から配送容器に供給することができる。
配送容器内に第1の液化ガスを所定量だけ充填するには、配送容器に第1の液化ガスを所定量以上に充填して、その後、配送容器内で気化した第1の液化ガスの気相を放散(パージ)して配送容器内の第1の液化ガスを所定量に調整するのが好ましい。パージする工程を含むことにより、配送容器内に主成分ガスを正確に所定量だけ充填して所定組成の混合ガスを製造することができる。配送容器の圧力を下げて、配送容器を安全に取扱うことができる。
第2の液化ガスの充填では、配送容器中の第1の液化ガスの圧力を、第2の液化ガスの圧力より相対的に小さく設定するのが好ましい。配送容器内に既に第1の液化ガスが充填されているので、配送容器内の第1の液化ガスの圧力が、第2の液化ガスの圧力よりも高くなっている可能性があり、その状態で第2の液化ガスを配送容器内に供給すると、第2の液化ガスの供給工程において配送容器内の第1の液化ガスが逆流する惧れがあるが、配送容器中の第1の液化ガスの圧力を、第2の液化ガスの圧力より相対的に小さく設定すれば逆流することなく、第2の液化ガスを配送容器内に充填できる。尤も、第2の液化ガスの充填には、例えば、ポンプなどを用いて、第2の液化ガスを加圧充填する手段を備えることもできる。
液化ガスを正確に充填するために、配送容器内に充填された液化ガスの重量を正確に測定するのが好ましい。重量測定には、直接測定することも、流量測定することも可能である。特に、配送容器内の液化ガス充填量を、配送容器の重量変化により測定するのが好ましく、充填された液化ガス量を簡単かつ正確に知ることができ、さらに、主成分の充填の後に主成分ガスをパージする場合でも、配送容器内の主成分ガスの量の逐次測定が容易で、また常に正確な充填量を知ることができる。
配送容器に液化ガスを充填する際には、充填に使用する接続配管内に存在する空気を除去してから使用すると、純度が高く正確な組成の混合ガスを製造できる。空気の除去方法としては、接続配管の一端を液化ガス容器に接続して他端を開放した状態で、管内に液化ガスを流入して、接続配管内の空気を液化ガスに置換する方法を利用することができる。
本発明は、上述の低温混合液化ガスの製造方法を実施するのに適した低温混合液化ガスの製造装置を含み、その装置は、混合液化ガスを受容して用途に向けて搬送される可搬型の小容量の配送容器と、超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵して、上記の配送容器に第1の液化ガスを供給する大容量の第1の貯槽と、超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵して、上記の配送容器に第2の液化ガスを供給する大容量の第2の貯槽と、配送容器に充填する第1及び第2の液化ガスの重量を測定する重量測定手段と、第1の貯槽と上記配送容器とを着脱可能に接続して第1の液化ガスを供給する第1の接続配管と、第2の貯槽と当該配送容器とを着脱可能に接続して第2の液化ガスを供給する第2の接続配管と、から成ることを特徴とする。
第1の貯槽は、配送容器に導入するための第1の液化ガスを入れる容器であり、低温液化ガスの貯蔵用に適し、且つ混合液化ガスの製造時に必要とされる第1の液化ガスの所定量以上の容量を有する容器が使用される。
第2の貯槽は、配送容器に供給するための第2の液化ガスを入れる容器であり、低温液化ガスの貯蔵用に適し、且つ混合液化ガスの製造時に必要とされる添加液化ガスの所定量以上の容量を有する容器が使用される。特に、第2の貯槽が、圧力を調整するための圧力調整手段を備えているのが好ましく、第2の貯槽の圧力を配送容器の圧力よりも高く調節して、第2の液化ガスを逆流することなく安全に充填することができる。
配送容器は、混合ガスを混合するための容器であり、低温液化ガスの貯蔵用に適したものが利用される。配送容器は、可搬であるのが好ましく、混合液化ガスが必要な場所まで配送容器を運搬することができる。これにより、混合ガスを製造する容器から混合ガス運搬用容器に移し替える必要がないので作業工程が短縮でき、また、液化ガスを移し変えるたびに発生するガス損失が生じないので、製造コストを下げることができる。
本実施例に使用した混合ガス製造装置1は、図1及び図2に示すように、配送容器2と第1の貯槽6と第2の貯槽3と中継容器7と接続配管41、42、43と重量計5とから構成される。
図1は、配送容器2に第1の液化ガスを充填する過程を示しており、第1の貯槽6は、大容量の超低温液化ガスタンクであり、取出し口61から第1の液化ガスを取り出すことができる。また、第2の貯槽3は、大容量の超低温液化ガスタンクであり、取出し口71から第2の液化ガスを取り出すことができる。
図1は、配送容器2に第1の液化ガスを充填する過程を示しており、第1の貯槽6は、大容量の超低温液化ガスタンクであり、取出し口61から第1の液化ガスを取り出すことができる。また、第2の貯槽3は、大容量の超低温液化ガスタンクであり、取出し口71から第2の液化ガスを取り出すことができる。
配送容器2は、この例では、内容積175リットル、最高充填圧力1.4MPaの可搬式超低温液化ガス用のボンベである。配送容器2は、図3に示すように、外筒8と内筒80とその間の中間層801を真空断熱にした二筒構造を有し、内筒80内には、その底部に達するサイフォン管22と内筒80の上壁に開口する気相に連通する気相管24とが配置されて、容器上部に貫通して、それぞれ開閉弁23と25を介して接合して充填管とし、充填管には充填口21を備えている。配送容器は、さらに、内筒上部に気相部位に通じる放出管26を備えて、放出管には、配送容器の外部でバルブ27を経由して、大気に開放している。配送容器は、さらに、気相に連通する測定管84を備え、これには、圧力計841を接続し、さらに、安全弁85と節約弁86が接続されている。さらに、この容器は、液面計831とこれに接続されたフローと83を備えている。
配送容器に液化ガスを充填する充填経路は、液化ガスは、貯槽1の充填口21に接続した接続配管41から、サイフォン管側の開閉弁23を通じて、サイフォン管22を通って配送容器2内部に第1の液化ガスが液相81として充填される。
配送容器に液化ガスを充填する充填経路は、液化ガスは、貯槽1の充填口21に接続した接続配管41から、サイフォン管側の開閉弁23を通じて、サイフォン管22を通って配送容器2内部に第1の液化ガスが液相81として充填される。
中継容器7は、超低温液化ガス用のボンベを用いるが、この実施例では、配送容器と同様のボンベを使用した。
中継容器7は、この例は、図3に示した上記超低温液化ガス用のボンベと同様の容器が利用され、充填口71と、サイフォン管72と、充填口71とサイフォン管72との間に備えられた開閉弁73と、から構成されており、充填口71に接続した接続配管42からサイフォン管72を通ってサイフォン管側の開閉弁73を通じて、中継容器7内部に第2の液化ガスが充填される。ここで用いたボンベは、充填口71を液化ガス取出し口として使用する。また、中継容器7も、同様に、気相放散口76と圧力調整手段(図示せず)を備えている。
中継容器7は、この例は、図3に示した上記超低温液化ガス用のボンベと同様の容器が利用され、充填口71と、サイフォン管72と、充填口71とサイフォン管72との間に備えられた開閉弁73と、から構成されており、充填口71に接続した接続配管42からサイフォン管72を通ってサイフォン管側の開閉弁73を通じて、中継容器7内部に第2の液化ガスが充填される。ここで用いたボンベは、充填口71を液化ガス取出し口として使用する。また、中継容器7も、同様に、気相放散口76と圧力調整手段(図示せず)を備えている。
接続配管41、42は、ステンレス製の低温用フレキシブルホースが使用される。図1では、2本の接続配管4を使用して、一方は、第1の貯槽6と配送容器2とを、他方は、第2の貯槽3と配送容器7とを、それぞれ接続している。
秤量計5は、配送容器2の重量を正確に測定でき、且つ液化ガス充填中に配送容器2を安定して保持できるものを使用する。秤量計により充填中の配送容器2の重量を常時測定することによって、現在の配送容器2内の液化ガス充填量の変化を正確に知ることができる。
図2は、第1の液化ガスがすでに充填された配送容器2、に第2の液化ガスを充填する過程を示すが 配送容器2の充填口21と中継容器7の充填口71とは、接続配管43によって接続されている。この例では、接続配管43は、2本の接続配管41、42と別に準備されるが、1本又は2本の接続配管を共用することもできる。
本実施例では、図1および図2に過程を順次行って、アルゴン−酸素混合ガスを製造する例を示す。この例では、混合ガスの成分比は、体積%でアルゴン95%、酸素5%とし、この成分比と配送容器の容量とから液化ガスの所定量を算出し、さらに重量に換算した結果、液体アルゴンガス195.2kgと液体酸素8.4kgとを混合する。
液体アルゴンの充填は、図1に示すように、液体アルゴンを貯蔵した第1の貯槽6と、配送容器2と、を接続配管41で接続して、第1の貯槽6の開閉弁と配送容器2のサイフォン管22の開閉弁23とを開放し、気相管24用の開放弁25は閉止状態にすることにより、第1の貯槽6内の液体アルゴンが配送容器2に充填される。液体アルゴンが、配送容器2内部29に所定量より1〜2kg多い約196〜197kgだけ充填されたら、2つの開閉弁を閉止する。
過剰量の液体アルゴンを充填した配送容器2は、放出管26から、配送容器2の上方に充満している気化したアルゴンガス82の一部をパージすることにより、液体アルゴンの充填量を正確に195.2kgにし、さらに配送容器2の圧力をおよそ0.2MPaに調節する。
次に、液体酸素を貯蔵した第2の貯槽3と、中継容器7と、を接続配管42で接続して、第2の貯槽3の開閉弁と中継容器7の開閉弁73とを開放して気相管74用の開放弁75は閉止状態にすることにより、第2の貯槽3内の液体酸素が中継容器7に充填される。液体酸素が、中継容器7内部に約160kg充填されたら、2つの開閉弁を閉止する。中継容器7の圧力調整手段89により中継容器7内の液体酸素の圧力を0.8MPaに調整する。
次いで、図2に示すように、配送容器2の充填口21と、中継容器7の充填口71と、を接続配管43により接続して、中継容器7側の気相管74の開閉弁75を閉じた状態で、配送容器と中継容器との開閉弁23、73を開くことにより、中継容器7から配送容器2に向かって液体酸素が供給される。液体酸素を所定量の8.4kgだけ供給した時点で2つの開閉弁23、73を閉止して、規定の組成を有する混合液化ガスが製造できる。
混合液化ガスが充填された配送容器2は、重量計から下ろされて代わりに次の配送容器2’が重量計に載置されて、同様の手順で混合液化ガスが充填され、製造される。混合液化ガスが充填された配送容器、それぞれの用途の場所まで搬送される。
本実施例で製造された混合液化ガスは、組成の分析結果から、酸素濃度が5±0.2体積%のアルゴン−酸素混合ガスである。
1 液化ガス製造装置
2 可搬式配送容器
21 充填口
26 放散口
3 第2の貯槽
41、42、43 接続配管
5 秤量計
6 第1の貯槽
7 中継容器
71 充填口
76 放散口
89 圧力調整手段
2 可搬式配送容器
21 充填口
26 放散口
3 第2の貯槽
41、42、43 接続配管
5 秤量計
6 第1の貯槽
7 中継容器
71 充填口
76 放散口
89 圧力調整手段
Claims (13)
- 配送容器中に少なくとも二種類の液化ガスを混合した混合液化ガスを製造する方法において、
超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵した大容量の第1の貯槽から、配管を接続して、小容量の配送容器中に第1の液化ガスを所定重量充填する工程と、
超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵した大容量の第2の貯槽から、配管を接続して、上記第1の液化ガスを充填した上記配送容器中に第2の液化ガスを所定重量だけ直接供給して混合する工程と、を含んで、
配送容器内に第1の液化ガスと第2の液化ガスとを所定の組成で混合した混合液化ガスの製造方法。 - 配送容器中に少なくとも二種類の液化ガスを混合した混合液化ガスを製造する方法において、
超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵した大容量の第1の貯槽から、配管を接続して、小容量の配送容器中に第1の液化ガスを所定重量充填する工程と、
超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵した大容量の第2の貯槽から、配管を接続して、小容量の中継容器中に充填する工程と、
該中継容器から、配管を接続して、上記第1の液化ガスを充填した上記配送容器中に第2の液化ガスを所定重量だけ直接供給して混合する工程と、を含んで、
配送容器内に第1の液化ガスと第2の液化ガスとを所定の組成で混合した混合液化ガスの製造方法。 - 上記混合する工程が、配送容器中の第1の液化ガスの圧力を、第2の液化ガスの圧力より相対的に小さく設定する過程を含む請求項1又は2に記載の混合液化ガスの製造方法。
- 第1の液化ガスを所定重量充填する工程と第2の液化ガスを所定重量供給する工程が、配送容器の重量を計量して重量変化を測定する手段を用いて行なわれる請求項1ないし3のいずれかに記載の混合液化ガスの製造方法。
- 上記の配送容器が、自動車に荷積み荷下ろし可能な可搬容器である請求項1ないし4のいずれかに記載の混合液化ガスの製造方法。
- 第1と第2の液化ガスの組合わせが、液体アルゴンと液体酸素との組合わせである請求項1ないし5のいずれかに記載の混合液化ガスの製造方法。
- 第1の液化ガスが、主成分としての液体アルゴンであり、第2の液化ガスが添加成分としての液体酸素である請求項1ないし6のいずれかに記載の混合液化ガスの製造方法。
- 配送容器内に少なくとも二種類の液化ガスを混合した混合液化ガスを製造する装置において、
混合液化ガスを受容して用途に向けて搬送される可搬型の小容量の配送容器と、
超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵して、上記の配送容器に第1の液化ガスを供給する大容量の第1の貯槽と、
超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵して、上記の配送容器に第2の液化ガスを供給する大容量の第2の貯槽と、
配送容器に充填する第1及び第2の液化ガスの重量を測定する重量測定手段と、
第1の貯槽と上記配送容器とを着脱可能に接続して第1の液化ガスを供給する第1の接続配管と、
第2の貯槽と当該配送容器とを着脱可能に接続して第2の液化ガスを供給する第2の接続配管と、から成ることを特徴とする混合液化ガス製造装置。 - 配送容器内に少なくとも二種類の液化ガスを混合した混合液化ガスを製造する装置において、
混合液化ガスを受容して用途に向けて搬送される可搬型の小容量の配送容器と、
超低温で液化された第1の液化ガスを貯蔵して、上記の配送容器に第1の液化ガスを供給する大容量の第1の貯槽と、
超低温で液化された第2の液化ガスを貯蔵する大容量の第2の貯槽と、
第2の貯槽から供給された第2の液化ガスを一旦受容した後に上記配送容器に供給する小型の中継容器と、
配送容器に充填する第1及び第2の液化ガスの重量を測定する重量測定手段と、
第1の貯槽と上記配送容器とを着脱可能に接続して第1の液化ガスを供給する第1の接続配管と、
第2の貯槽と当該中継容器とを着脱可能に接続して第2の液化ガスを供給する第2の接続配管と、
中継容器と配送容器とを着脱可能に接続して第2の液化ガスを配送容器に供給する中継接続配管と、から成ることを特徴とする混合液化ガス製造装置。 - 配送容器が、配送容器中の気相を放散するための放散弁を備えて、第2の液化ガスを配送容器に供給する際に配送容器中の圧力を、第2の液化ガスの圧力より相対的に小さく設定するようにした請求項8又は9に記載の混合液化ガス製造装置。
- 上記の重量測定手段が、上記配送容器を載置して、配送容器の重量を逐次測定することのできる重量計である請求項8ないし10のいずれかに記載の混合液化ガスの製造装置。
- 上記の配送容器が、自動車に荷積み荷下ろし可能な可搬容器である請求項8ないし11のいずれかに記載の混合液化ガスの製造装置。
- 第1の液化ガスが、主成分としての液体アルゴンであり、第2の液化ガスが添加成分としての液体酸素である請求項8ないし12のいずれかに記載の混合液化ガスの製造装置。
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JP2003065495A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Nippon Sanso Corp | 混合ガス充填方法とその装置 |
JP2003343796A (ja) * | 2002-05-27 | 2003-12-03 | Nippon Sanso Corp | 低温液化混合ガス充填装置及び方法 |
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2003
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