JP6512991B2 - 低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 - Google Patents
低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6512991B2 JP6512991B2 JP2015155105A JP2015155105A JP6512991B2 JP 6512991 B2 JP6512991 B2 JP 6512991B2 JP 2015155105 A JP2015155105 A JP 2015155105A JP 2015155105 A JP2015155105 A JP 2015155105A JP 6512991 B2 JP6512991 B2 JP 6512991B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquefied gas
- tank
- temperature liquefied
- low temperature
- unloading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 25
- 238000010992 reflux Methods 0.000 claims description 51
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 22
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 21
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 21
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 21
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 9
- 238000005086 pumping Methods 0.000 claims description 9
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 224
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 41
- 239000003949 liquefied natural gas Substances 0.000 description 39
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 25
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 16
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 15
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 13
- 238000005303 weighing Methods 0.000 description 12
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 9
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 9
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 7
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 7
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 7
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 5
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 5
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 5
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 4
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 4
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000032258 transport Effects 0.000 description 2
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 2
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 description 1
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 1
- 108010066057 cabin-1 Proteins 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000011049 filling Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 1
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 description 1
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000011068 loading method Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 1
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
荷卸しの際に、タンクローリーのタンクからユーザーの貯槽へLNGを圧送する方法は、二通りある。第1は、蒸発器で気化させたLNGをタンクに供給し、タンク内を加圧することによりLNGを圧送する方法である。第2は、ポンプによってタンクからLNGを取り出して圧送する方法である。
メリットは、電源などのユーティリティが不要で、充填開始までの時間が短いことである。
デメリットは、まず、蒸発器を設置するスペースを車両に確保しなければならず、搭載できるタンクがその分小さくなることである。また、タンクの耐圧強度を上げなければならず、タンクの重量が増すデメリットもある。さらに、LNGの荷卸しが終わった後、タンク内の圧力を下げなければならず、その分のガスを捨てなければならないのがデメリットである。
メリットは、ポンプが蒸発器よりも設置スペースが小さいため、搭載できるタンクをその分大きくできることである。また、タンクの耐圧強度は小さくてすみ、タンクの重量を軽くできるメリットがある。さらに、LNGの荷卸しが終わった後、タンク内の圧力を下げる必要がなく、そのときに捨てるガスの量も少なくてすむのもメリットである。
デメリットは、荷卸しを始める前にポンプを予冷しておかなければ、ポンプが冷却するまでLNGが気化して無駄になることである。これを避けるためには、ポンプを予冷する必要があり、そうすると予冷に時間がかかってしまうのがデメリットになる。
[要約]
[課題]ポンプ予冷の作業をなくすことができ、耐久性に優れたタンクローリーを提供する。
[解決手段]超低温液化ガスを収容するタンク1を搭載したタンクローリーである。そして、上記タンク1の外部に、タンク1の内部と吸入パイプ26を介して連通する断熱容器3を設け、この断熱容器3内に吸入パイプ26を通してタンク1内の超低温液化ガスを導入し、この断熱容器3内に導入した超低温液化ガスに密閉型ポンプ2を浸漬して超低温液化ガスで密閉型ポンプ2を常時冷却するようにしている。
荷卸しされたLNGの量(以下「取引量」という)は、たとえばつぎのようにして算定する。
第1の算定方法は、ユーザーの貯槽に取りつけた液面計を用い、荷卸し前後の液面の増加分を取引量として算定する方法である。
第2の算定方法は、タンクローリーの重量を測定するトラックスケールを用い、荷卸し前後の重量の減少分を取引量として算定する方法である。
すなわち、まず、液面計を用いた取引量の算定精度が低い。また、荷卸し中にユーザーが貯槽内のLNGを消費した場合、取引量を正確に算定できない。
すなわち、トラックスケールを備えた計量基地でタンクローリーを重量測定しなくてはならない。つまり、荷卸しの前後にユーザーと計量基地の間でタンクローリーを往復させる必要がある。その分だけ、荷卸しに要するトータルの時間が長くなり、タンクローリーの燃料も無駄である。しかも、顧客に対して取引量を速やかに通知できない。さらに、荷卸しホースを事前に予冷するために消費されるLNGは、廃棄されているにもかかわらず、ユーザーに対する取引量に含めて算定することになる。
本出願人は、そのような先行技術文献として、特許文献2(特開2006−064636号公報)および特許文献3(特開2014−215192号公報)を把握している。
[0014]
自重計システム10は、車両1に搭載される。車両1は、積載物を搬送する搬送車、たとえば液化ガスを搬送するガスローリー車であり、前後左右の車輪1aと、液化ガスが充填されるタンク1bと、運転席を含むキャビン1cを有している。タンク1bには、たとえば、液化窒素ガス等の液化ガスが充填されている。
[0015]
自重計システム10は、各車輪1aにかかる積載物重量の変化量を検出する積載物重量変化量計測用のセンサ11と、キャビン1cの内部に設置され、センサ11がハーネス等で接続された自重計12と、キャビン1の外部に設置され、自重計12にハーネス等で接続された外部操作器13とを備えている。
[0017]
図2は、自重計12の構成例を示すブロック図である。自重計12は、システム全体を制御すると共に計算手段として働くマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)120と、不揮発性メモリとしてのEEPROM121と、LCD(液晶ディスプレイ)等からなる表示器122と、印字手段としてのプリンタ123と、操作部124と、カードライタ125とを備えている。
[要約]
[課題]タンクローリから供給先への低温液化ガスの供給量を自動的かつ確実に計量できる低温液化ガス供給量の計量装置を提供する。
[解決手段]タンクローリー11のタンク内の低温液化ガス量の変化によって生じる車軸17の歪量を検知する歪センサ18と、歪センサ18で検知した歪量の変化に基づいて低温液化ガスの供給量を算出する演算手段21を有する制御手段19と、演算手段21が低温液化ガスの重量変化から算出した供給先への低温液化ガスの供給量を含む情報を伝票に印字して発行する伝票発行手段20と、演算手段21の演算操作開始と演算操作終了とを手動で指示する手動操作手段22と、イグニッションキー25の回動操作に付随して、演算手段21の演算操作開始と演算操作終了とを自動で指示する自動操作手段23とを備える。制御手段19は、自動操作手段23の指示と手動操作手段22の指示を制御して指示を切り換える切替手段24を備える。
[実用新案登録請求の範囲]
低温液化ガス貯槽を備えた低温液化ガスローリー車において、前記低温液化ガス貯槽に連設する低温液化ガス導出管にカルマン式流量センサと温度センサとを設けると共に、これら両センサからの信号を受けてカルマン式流量センサからの流量信号を温度センサからの温度信号により温度補正して低温液化ガス供給量を算出する積算演算器を設けたことを特徴とする低温液化ガスローリー車。
本発明は、このような事情に鑑み、つぎの目的をもってなされたものである。
低温液化ガスを荷卸しする際に、低温液化ガスの廃棄ロスを減少する低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法を提供する。
さらには正確な荷卸し量を算定できる低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法を提供する。
低温液化ガスを貯留するタンクと、
上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しするための荷卸しホースと、
上記荷卸しホースの先端部を接続することにより、上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口とを備えた。
上記荷卸しホースの先端部と上記還流口とは、両路開閉型の迅速流体継手によって接続される。
上記タンクから低温液化ガスを取り出して上記荷卸しホースに送るための取り出し配管をさらに備え、
上記取り出し配管には、上記荷卸しホースによって荷卸しされる上記低温液化ガスの流量を計測する流量計測器が配置されている。
上記取り出し配管の少なくとも一部は、上記タンクに貯留された低温液化ガスの底面より下側に配置されている。
上記取り出し配管には、
上記タンク内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホースに向かって圧送するためのポンプが配置されている。
上記ポンプと上記流量計測器は、上記ポンプの稼動開始と上記流量計測器の稼動開始が連動するように制御される。
上記タンクには、
上記タンク内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホースに向かって圧送するために上記タンク内を加圧する加圧機構が設けられている。
上記タンクからの圧送圧力が、荷卸しされる低温液化ガスの流路に設けられた背圧弁の設定圧力よりも高くなるよう設定されている。
低温液化ガスを貯留するタンクを搭載するタンクローリーにおいて、上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しホースによって荷卸しを開始する前に、
上記荷卸しホースの先端部を、上記荷卸しホースに取り出された低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口に接続し、
上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させ、上記荷卸しホースに上記低温液化ガスを流通させ、上記荷卸しホースを予冷する。
上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しホースによって荷卸しを開始する前に、上記荷卸しホースの先端部を、上記荷卸しホースに取り出された低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口に接続し、上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させ、上記荷卸しホースに上記低温液化ガスを流通させ、上記荷卸しホースを予冷することができる。
低温液化ガスを荷卸しする前に行う荷卸しホースの予冷では、低温液化ガスが荷卸しホースとタンクを循環する。したがって、予冷によって気化して廃棄される低温液化ガスのロスを大幅に減少することができる。そして、予冷で気化して廃棄される低温液化ガスを取引量に含めて算定することが少なく、ユーザーの不利益が大幅に減少する。
両路開閉型の迅速流体継手は、プラグとソケットの双方にそれぞれバルブが内臓されている。上記プラグとソケットを接続した状態で、両バルブは上流側の荷卸しホースと下流側の還流口を連通させる。上記プラグとソケットを分離した状態で、両バルブはプラグとソケットそれぞれの開口を閉じ、荷卸しホースの先端および還流口から低温液化ガスが流出するのを防止する。
したがって、上記荷卸しホースの先端部を還流口に接続して予冷するときは、低温液化ガスが迅速流体継手内を流れる。これにより、上記荷卸しホースに取り出された低温液化ガスをタンクに還流させて、荷卸しホースを予冷することができる。予冷が終われば、迅速流体継手を分離して荷卸しホースをユーザーの貯槽に接続し、荷卸しを行う。このとき、荷卸しホースの先端および還流口から低温液化ガスは流出しない。とくにLNGのような可燃性ガスや酸素のような支燃性ガスにおける安全性を確保できる。
上記取り出し配管には、上記荷卸しホースによって荷卸しされる上記低温液化ガスの流量を計測する流量計測器が配置されている。
荷卸しホースによって荷卸しされる低温液化ガスの量が流量計測器で計測され、それに基づいて取引量を算定できる。このため、重量減少によって取引量を算定するときのように、気化して廃棄される低温液化ガスによる重量変化や、タンクローリーの取り出し配管等に氷が付着することによる重量変化を取引量に含めて算定することがない。このため、ユーザーの不利益が大幅に減少する。
荷卸しの前にあらかじめ、タンクからの低温液化ガスで取り出し配管を満たして予冷することができる。取り出し配管の冷却で気化して廃棄される低温液化ガスのロスを少なくでき、取り出し配管の予冷に要する時間も節約できる。
たとえば、上記取り出し配管に流量計測器を設けている場合は、流量計測器の予冷にともなう低温液化ガスのロスを減少し、予冷時間を節約できる。
たとえば、上記取り出し配管にポンプを設けている場合は、ポンプの予冷にともなう低温液化ガスのロスを減少し、予冷時間を節約できる。
上記ポンプによって低温液化ガスを荷卸しホースに向かって圧送する。
たとえば、上記取り出し配管にポンプを設けている場合は、ポンプの予冷にともなう低温液化ガスのロスを減少し、予冷時間を節約できる。
このようにすることにより、ポンプが稼動している間だけ、圧送される低温液化ガスの流量を流量計測器が計測し、それに基づいて取引量を算定できる。このため、正確な取引量を算定できる。従来問題となっていた取引量の算定ばらつきや測定ミスを防止し、ユーザーの不利益を防止できる。
上記タンク内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホースに向かって圧送するために上記タンク内を加圧する加圧機構が設けられている。
上記加圧機構による加圧でタンク内を加圧して低温液化ガスを荷卸しホースに向かって圧送する。
タンクからの圧送圧力を上記背圧弁の設定圧力より高くすることで、ポンプを運転したりタンクを加圧したりして初めて、低温液化ガスが荷卸し方向へと流れ、荷卸し量の計測を開始する前に低温液化ガスの荷卸しが始まってしまうことを防ぐことができる。荷卸し量の計測を開始する前にタンクから液化ガスが流れることを防ぐことができ、荷卸し量の積算精度を向上することができる。
低温液化ガスを貯留するタンクを搭載するタンクローリーにおいて、上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しホースによって荷卸しを開始する前に、
上記荷卸しホースの先端部を、上記荷卸しホースに取り出された低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口に接続し、
上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させ、上記荷卸しホースに上記低温液化ガスを流通させ、上記荷卸しホースを予冷する。
低温液化ガスを荷卸しする前に行う荷卸しホースの予冷では、低温液化ガスが荷卸しホースとタンクを循環する。したがって、予冷によって気化して廃棄される低温液化ガスのロスを大幅に減少することができる。
図1〜図3は、本発明を適用した低温液化ガス用のタンクローリーの第1実施形態を示す。この例では、上記低温液化ガスとして液化天然ガス(LNG)を輸送するものについて説明する。
本実施形態のタンクローリーは、輸送してきた低温液化ガスを、ユーザーに設置した低温液化ガスの貯槽10に対して荷卸しを行う。
上記タンク1は、二重構造とした内槽と外槽の間に真空断熱層が形成された二重断熱構造の低温液化ガス容器である。上記タンク1は、横置きに車載され、凸面状に膨らんだ端面を前後に配置している。
上記荷卸しホース2は、上記タンク1から取り出した上記低温液化ガスを荷卸しする。上記荷卸しホース2としては、たとえばステンレス製のフレキシブルメタルホースを用いることができる。
上記タンク1には、上記タンク1から低温液化ガスを取り出して上記荷卸しホース2に送るための取り出し配管5が接続されている。上記荷卸しホース2の根元部分は、上記取り出し配管5に接続されている。上記タンク1から取り出し配管5に取り出された低温液化ガスが上記荷卸しホース2に送られる。
上記取り出し配管5には、上記荷卸しホース2によって荷卸しされる上記低温液化ガスの流量を計測する流量計測器6が配置されている。
上記取り出し配管5には、上記タンク1内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホース2に向かって所定の圧送圧力で圧送するためのポンプ7が配置されている。
上記ポンプ7と上記流量計測器6は、上記ポンプ7の稼動開始と上記流量計測器6の稼動開始が連動するように制御部13により制御される。つまり、ポンプ7が稼動している間だけ、圧送される低温液化ガスの流量を流量計測器6が計測する。
上記還流口3は、接続路9を介して上記タンク1の上部に接続されている。上記還流口3は、上記荷卸しホース2の先端部を接続することにより、上記荷卸しホース2に取り出された上記低温液化ガスを上記タンク1に還流させる。上記還流口3は、タンク1内の低温液化ガスの最低液面よりも低い位置に配置されている。
上記荷卸しホース2の先端部と上記還流口3とは、両路開閉型の迅速流体継手4によって接続される。上記迅速流体継手4は、ソケット4Aとプラグ4Bとから構成される。図示した例では、ソケット4Aが上記還流口3に取り付けられ、プラグ4Bが上記荷卸しホース2の先端部に取り付けられている。
これを逆にして、プラグ4Bを上記還流口3に取り付け、ソケット4Aを上記荷卸しホース2の先端部に取り付けてもよい。
なお、上述したように、上記荷卸しホース2の先端部にソケット4Aを取り付け、上記還流口3にプラグ4Bを取り付けた場合、荷受け配管12先端にはプラグ4Bが取り付けられる。
本実施形態の荷卸し方法は、低温液化ガスを貯留するタンク1を搭載した上記タンクローリーによって行う。上記タンク1から取り出した上記低温液化ガスを荷卸しホース2によって荷卸しを開始する前に、上記荷卸しホース2を予冷する。
荷卸しを開始する前に、開閉弁21を開け、開閉弁24を閉じて荷卸しホース2を予冷する。荷卸しホース2が十分に予冷されたことを液温計8で確認し、迅速流体継手4を分離し、荷卸しホース2先端のソケット4Bを貯槽10のプラグ4Aに付け替える。
ポンプ7を起動して荷卸しを開始する。このとき、ポンプ7の運転信号を流量計測器6へ送ることで流量計測器6の積算カウンタをリセットし、荷卸し量の積算を開始する。
ポンプ7を停止し、荷卸しを終了する。このとき、ポンプ7の停止信号を流量計測器6へ送ることで流量計測器6の積算カウンタをリセットし、取引量を算出する。
荷卸しホース2先端のソケット4Bを貯槽10のソケット4Aからタンクローリーのソケット4Aに付け替える。
開閉弁21を閉じ、開閉弁24を開け、待機状態に移行する。
ユーザーの貯槽10に低温液化ガスを荷卸しする前から、タンクローリーに搭載されるポンプ7と流量計測器6を、タンク1内の低温液化ガスによって予冷している。ポンプ7および流量計測器6が配置された取り出し配管5は、下流側が連通路5Bによってタンク1の上部に連通している。上記開閉弁24を開けることにより上記取り出し配管5内にタンク1の低温液化ガスを導入する。すると、ポンプ7および流量計測器6内にも低温液化ガスが満たされ、予冷される。
つまり、荷卸し前は、流量計測器6による計測が始まっていない。この状態から荷卸しが始まると、荷卸しホース2内に存在する低温液化ガスまたはガスは、流量計測器6の計測を経ずに貯槽10に荷卸しされる。一方、荷卸しが終了したときに荷卸しホース2内に残った低温液化ガスまたはガスは、流量計測器6で計測はされるものの、貯槽10まで荷卸しはされない。
したがって、荷卸し前に荷卸しホース2内にガスが存在し、荷卸し後に荷卸しホース2内に低温液化ガスが残っていた場合、流量計測器6の計測量が貯槽10への荷卸し量よりも、荷卸しホース2の容量分だけ多くなってしまう。
本実施形態では、荷卸し前後のいずれも荷卸しホース2内が低温液化ガスで満たされているため、流量計測器6の計測量と貯槽10への荷卸し量とが等しくなる。したがって、本実施形態では、仮に長さが異なる荷卸しホース2を使ったとしても、長さの違いによって計測量に誤差が生じない。
ポンプ7稼動の開始と流量計測器6積算の開始が連動しているため、荷卸し結果である取引量の出力を荷卸しの終了と同時に行うことができ、スムーズな取引が可能となる。
タンクローリーからユーザーの貯槽10への荷卸し時間が短縮され、ユーザーにおいて取引量を計測することが可能となる。取引量の計量測定の精度が上がり、タンクローリーによる輸送の利便性が上がる。
図4は、第2実施形態を示す。
すなわち、タンク1の圧力が貯槽10の圧力よりも高い場合、ポンプ7を運転したりタンク1を加圧したりしなくても、タンクローリーのプラグ4Bを貯槽10のソケット4Aに接続した瞬間にタンク1内の液が貯槽10へ流れる。
背圧弁15を設けて、その設定圧力をタンク1からの圧送圧力よりも高くすることで、ポンプ7を運転したりタンク1を加圧したりして初めて、低温液化ガスが貯槽10へと流れ、荷卸し量の計測を開始する前に低温液化ガスの荷卸しが始まってしまうことを防ぐことができる。
たとえば、タンク1の圧力をP1、ポンプ7運転後の圧力をP2、貯槽10の圧力をP3とすると、つぎのようになる。
P1<P3<P2の場合、背圧弁15がなくても、プラグ4Bとソケット4Aを接続したときに低温液化ガスが勝手に貯槽10に流れることはない。
P3<P1<P2の場合、背圧弁15がないと、プラグ4Bとソケット4Aを接続するのと同時に低温液化ガスが貯槽10に流れる。
このとき、背圧弁15の設定圧力P4を、P1<P4<P2と設定することで、ポンプ運転開始後に始めて低温液化ガスが貯槽10へと流れていく。
したがって、荷卸し量の計測を開始する前に、低温液化ガスが貯槽10へ流れていくことを防止できる。
このように、背圧弁15を設けることにより、荷卸し量の計測を開始する前にタンク1から貯槽10に液化ガスが流れることを防ぐことができる。このため、荷卸し量の積算精度を向上することができる。
第3実施形態のタンクローリーは、上記タンク1には、上記タンク1内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホース2に向かって所定の圧送圧力で圧送するために上記タンク1内を加圧する加圧機構20が設けられている。したがって、この例では取り出し配管5にポンプ7が設けられていない。
第1例の加圧機構20は、取出管26、蒸発器27および加圧管28を備えて構成される。この例では、上記取出管26、蒸発器27および加圧管28が、いずれも車載されている。上記取出管26は、タンク1の底部から低温液化ガスを取り出す。上記蒸発器27は、取出管26で取り出した低温液化ガスを気化させる。上記加圧管28は、蒸発器27で発生させたガスをタンク1の上部に導入してタンク1内を加圧する。
第2例の加圧機構20は、加圧管25と蒸発器29を備えて構成される。上記加圧管25は、貯槽10の上部から取り出したガスをタンク1の上部に導入してタンク1内を加圧する。
第3例の加圧機構20は、取出管16、蒸発器17および加圧管18を備えて構成される。この例では、上記蒸発器17は、ユーザーの設備として設置されており、車載されていない。上記取出管16は、タンク1の底部から低温液化ガスを取り出す。上記蒸発器17は、取出管16で取り出した低温液化ガスを気化させる。上記加圧管18は、蒸発器17で発生させたガスをタンク1の上部に導入してタンク1内を加圧する。
この例は、上記荷卸しホース2の先端部と上記還流口3との接続に迅速流体継手4を使用しない例である。この例では、上記荷卸しホース2の先端部に設けた接続口42を上記還流口3に接続する。上記接続路9の還流口3近傍には、第1バルブ41Aが設けられている。上記荷卸しホース2の接続口42近傍には、第2バルブ41Bが設けられている。上記接続口42と還流口3を分離するときには、第1バルブ41Aと第2バルブ41Bを閉じ、接続路9と荷卸しホース2から低温液化ガスなどが漏れ出るのを防止する。上記接続口42と還流口3を接合したときには、第1バルブ41Aと第2バルブ41Bを開け、接続路9と荷卸しホース2の連通を確保する。
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
2:荷卸しホース
3:還流口
4:迅速流体継手
4A:ソケット
4B:プラグ
5:取り出し配管
5A:取出し路
5B:連通路
6:流量計測器
7:ポンプ
8:液温計
9:接続路
10:貯槽
11:排気路
12:荷受け配管
13:制御部
14:圧力センサ
15:背圧弁
16:取出管
17:蒸発器
18:加圧管
20:加圧機構
21:開閉弁
22:逆止弁
23:安全弁
24:開閉弁
25:加圧管
26:取出管
27:蒸発器
28:加圧管
29:蒸発器
30:受け部
31A:流路
31B:流路
32A:閉塞壁
32B:閉塞壁
33A:流通開口
33B:流通開口
34A:弁体
34B:弁体
35A:付勢部材
35B:付勢部材
41A:第1バルブ
41B:第2バルブ
41C:第3バルブ
42:接続口
43:受け口
44A:安全弁
44B:安全弁
Claims (9)
- 低温液化ガスを貯留するタンクと、
上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しするための荷卸しホースと、
上記荷卸しホースの先端部を接続することにより、上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口とを備えた
ことを特徴とする低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記荷卸しホースの先端部と上記還流口とは、両路開閉型の迅速流体継手によって接続される
請求項1記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記タンクから低温液化ガスを取り出して上記荷卸しホースに送るための取り出し配管をさらに備え、
上記取り出し配管には、上記荷卸しホースによって荷卸しされる上記低温液化ガスの流量を計測する流量計測器が配置されている
請求項1または2記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記取り出し配管の少なくとも一部は、上記タンクに貯留された低温液化ガスの底面より下側に配置されている
請求項3記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記取り出し配管には、
上記タンク内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホースに向かって圧送するためのポンプが配置されている
請求項3または4記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記ポンプと上記流量計測器は、上記ポンプの稼動開始と上記流量計測器の稼動開始が連動するように制御される
請求項5記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記タンクには、
上記タンク内の上記低温液化ガスを上記荷卸しホースに向かって圧送するために上記タンク内を加圧する加圧機構が設けられている
請求項1〜4のいずれか一項に記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 上記タンクからの圧送圧力が、荷卸しされる低温液化ガスの流路に設けられた背圧弁の設定圧力よりも高くなるよう設定されている
請求項1〜7のいずれか一項に記載の低温液化ガス用のタンクローリー。 - 低温液化ガスを貯留するタンクを搭載するタンクローリーにおいて、上記タンクから取り出した上記低温液化ガスを荷卸しホースによって荷卸しを開始する前に、
上記荷卸しホースの先端部を、上記荷卸しホースに取り出された低温液化ガスを上記タンクに還流させるための還流口に接続し、
上記荷卸しホースに取り出された上記低温液化ガスを上記タンクに還流させ、上記荷卸しホースに上記低温液化ガスを流通させ、上記荷卸しホースを予冷する
ことを特徴とする低温液化ガスの荷卸し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015155105A JP6512991B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015155105A JP6512991B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017030660A JP2017030660A (ja) | 2017-02-09 |
JP6512991B2 true JP6512991B2 (ja) | 2019-05-15 |
Family
ID=57986794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015155105A Active JP6512991B2 (ja) | 2015-08-05 | 2015-08-05 | 低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6512991B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109404726A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-03-01 | 中交第二航务工程勘察设计院有限公司 | 一种低温液体罐式集装箱泄放收集装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2547710Y2 (ja) * | 1990-11-08 | 1997-09-17 | 日本酸素株式会社 | 低温液化ガスローリー車 |
US5353849A (en) * | 1992-05-27 | 1994-10-11 | Cryogenic Fuels Inc. | Apparatus for metering and transfer of cryogenic liquids |
JP3434203B2 (ja) * | 1998-05-07 | 2003-08-04 | エア・ウォーター株式会社 | タンクローリー |
JP2004076878A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Nihonkai Lng Co Ltd | 液化天然ガス供給システム |
CN102264596B (zh) * | 2008-11-20 | 2015-11-25 | 单点系泊公司 | 用于海上输送碳氢化合物的多功能单元 |
-
2015
- 2015-08-05 JP JP2015155105A patent/JP6512991B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017030660A (ja) | 2017-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11655940B2 (en) | Systems and methods for transporting fuel and carbon dioxide in a dual fluid vessel | |
JP7500598B2 (ja) | 流体燃料を貯蔵及び供給するための装置及び方法 | |
US5582218A (en) | Dispensing system for refueling transport containers with cryogenic liquids | |
CN103328876B (zh) | 用于充装气体的自动紧凑系统和方法 | |
JP2007024152A (ja) | ガス供給装置 | |
EP1308667A2 (en) | Storage pressure and heat management system for bulk transfers of cryogenic liquids | |
US20110022337A1 (en) | Method of Estimating the Volume of a Pressurized Gas Container | |
WO2012021953A4 (pt) | Sistema e método compacto de envasamento de gás | |
WO2002031403A9 (en) | System and method for dispensing cryogenic liquids | |
US4640323A (en) | Portable system for filling bottles with nitrous oxide | |
JP6512991B2 (ja) | 低温液化ガス用のタンクローリーおよびそれを用いた低温液化ガスの荷卸し方法 | |
JP2019525097A (ja) | ガス量の較正可能な検出のための方法および装置 | |
CN108700258A (zh) | 用于冷却第一低温压力容器的方法 | |
FI3359867T4 (en) | Method for supplying cryogenic liquid, and facility for implementing said method | |
JP2006160287A (ja) | タンクローリ及びその質量管理システム | |
US20170030523A1 (en) | Filling station for cryogenic refrigerant | |
US20120145279A1 (en) | Dosing of subcooled liquids for high volume flow applications | |
CN111306440B (zh) | 卸液计量装置 | |
WO2008097099A1 (en) | Method and device for transport of gas | |
US20170030522A1 (en) | Filling station for cryogenic refrigerant | |
JP2547710Y2 (ja) | 低温液化ガスローリー車 | |
JP5089125B2 (ja) | 液化ガス移送システム及び液化ガス移送方法 | |
JP2001301900A (ja) | 液化ガス燃料のローリ出荷装置 | |
US20230400155A1 (en) | Measuring system for determining a dispensed amount of hydrogen and method therefor | |
EP3390889A1 (en) | Handling liquefied natural gas |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190322 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6512991 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |