JP7335745B2 - ショーケース - Google Patents

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Description

本開示は、ショーケースに関する。
従来のショーケースとして、例えば、下記特許文献1に記載の冷蔵ショーケースが知られている。この冷蔵ショーケースは、ショーケース本体と、左右一対の引扉と、4つのフィンと、を備えて構成されている。
ショーケース本体は、断熱材から形成されており、前面開口を有する箱体とされる。前面開口の上端部には、前後一対の上ガイドレールが設けられている。前面開口の下端部には、前後一対の下ガイドレールが設けられている。
左右一対の引扉のうち、左側の引扉は、後側に位置する上ガイドレールおよび下ガイドレールに取り付けられている。左側の引扉の右側面には、右縦枠が取り付けられている。
右側の引扉は、前側に位置する上ガイドレールおよび下ガイドレールに取り付けられている。右側の引扉の左側面には、左縦枠が取り付けられている。一対の引扉は、上ガイドレールおよび下ガイドレールに沿って、左右方向に開閉可能とされる。
一対の引扉が閉じられた状態において、左側の引扉の右縦枠、および、右側の引扉の左縦枠は、前後方向に所定の間隔を開けて対向している。
フィンは、薄い軟質合成樹脂材料により形成されている。4つのフィンのうち、2つのフィンは、左側の引扉の右縦枠に設けられている。残り2つのフィンは、右側の引扉の左縦枠に設けられている。
左側の引扉の右縦枠に設けられている2つのフィンは、左右方向に所定の間隔を開けて配されているとともに、引扉が閉じられた状態において、対向する右側の引扉の左縦枠に向けて突出している。右側の引扉の左縦枠に設けられている2つのフィンは、左右方向に所定の間隔を開けて配されているとともに、引扉が閉じられた状態において、対向する左側の引扉の右縦枠に向けて突出している。
左縦枠に設けられたフィンと、右縦枠に設けられたフィンとが当接することで、一対の引扉の間が塞がれ、外気がショーケース内に流入することが抑制される。
実開平6-18891号公報
上記構成において、引扉が閉じられた状態において、左縦枠に設けられたフィンと右縦枠に設けられたフィンとの当接が不十分となり、一対の引扉の間に隙間が生じることも起こりうる。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一対の引扉の間の隙間を確実に塞ぐことが可能なショーケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のショーケースは、前方に開口する開口部を有する収納室と、前記開口部に対し、スライドにより前記開口部を開閉可能なように取り付けられた複数のスライド扉と、前記スライド扉の各々の間をシールするシール部材と、を備えるショーケースであって、前記スライド扉によって前記開口部が閉じられた状態において、各前記スライド扉は、前後方向に対向する対向面をそれぞれ有し、前記シール部材は、前後方向に重なる前記対向面の各々の間をシールしており、前記開口部には、前記スライド扉が前記開口部を閉じる位置に移動する際、相対的に前側にある前側スライド扉を前方から押圧してその前側スライド扉を後方に変位させる、または相対的に後側にある後側スライド扉を後方から押圧してその後側スライド扉を前方に変位させる、押圧部が設けられている。
スライド扉が開口部を閉じる位置に移動する際、押圧部によって前側スライド扉を後方に、或いは後側スライド扉を前方に変位させることができるため、前後に配される各スライド扉を近接させることができる。これにより、スライド扉の各対向面の間に配されたシール部材のシール性を向上させることができ、各スライド扉の各々の間の隙間を確実に塞ぐことができる。また、押圧部は、スライド扉が開口部を閉じる位置に移動する際にスライド扉を押圧するため、開口部を開放する方向へのスライド扉の動作に妨げとなることもない。
また、前記開口部には、前記スライド扉の側部を収容するフレームが設けられており、
前記押圧部は、前記フレームから前記スライド扉に向けて突出する突出部よりなる構成としても良い。
このように、フレームに対して押圧部としての突出部を設ける構成とすると、スライド扉の側端部が収容された状態で突出部によりスライド扉を好適に押圧することが可能となる。
また、前記フレームは、前記開口部の左右縁に設けられた一対のサイドフレームであって、前記サイドフレームは、前記スライド扉によって前記開口部が閉じられた状態において、一方が前記前側スライド扉の側端部を収容し、他方が前記後側スライド扉の側端部を収容するものとされ、前記突出部は、一方の前記サイドフレームから、前記前側スライド扉の前面に向けて突出する第1突出部と、他方の前記サイドフレームから、前記後側スライド扉の後面に向けて突出する第2突出部と、を備えている構成としても良い。
スライド扉によって開口部が閉じられた状態において、前側スライド扉および後側スライド扉の側端部を収容するサイドフレームを設け、さらにサイドフレームに押圧部としての突出部(第1突出部および第2突出部)を設けることにより、スライド扉が開口部を閉じる位置に移動する際に、第1突出部により前側スライド扉を前面から押圧するとともに、第2突出部により後側スライド扉を後面から押圧することができる。これにより、前側スライド扉および後側スライド扉を互いに近接させる方向に変位させることができる。
また、前記開口部の上縁には、前記前側スライド扉をスライドさせる上側前レール部と、前記後側スライド扉をスライドさせる上側後レール部が設けられており、前記上側前レール部は、前記前側スライド扉の前面と対向する前側背面対向壁を備え、前記上側後レール部は、前記後側スライド扉の後面と対向する後側背面対向壁を備え、前記押圧部は、前記前側背面対向壁から前記前側スライド扉の前記前面に向けて突出する前側対向壁突出部と、前記後側背面対向壁から前記後側スライド扉の前記後面に向けて突出する後側対向壁突出部と、を備え、前記前側対向壁突出部は、前記前側背面対向壁における前記前側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置しており、前記後側対向壁突出部は、前記後側背面対向壁における前記後側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置している構成としても良い。
前側対向壁突出部は、上側前レール部における前側背面対向壁から前側スライド扉の前面に向けて突出するとともに、前側背面対向壁における前側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置していることから、前側スライド扉が開口部を閉じる位置に移動する際に、前側対向壁突出部により前側スライド扉を前面から押圧することができる。同様に、後側対向壁突出部は、上側後レール部における後側背面対向壁から後側スライド扉の後面に向けて突出するとともに、後側背面対向壁における後側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置していることから、後側スライド扉が開口部を閉じる位置に移動する際に、後側対向壁突出部により後側スライド扉を後面から押圧することができる。これにより、前側スライド扉および後側スライド扉を互いに近接させる方向に変位させることができる。
また、前記開口部の下縁には、前記前側スライド扉をスライドするための下側前レール部と、前記後側スライド扉をスライドするための下側後レール部とが設けられており、前記前側スライド扉と前記後側スライド扉とは、その下端部において、前記下側前レール部および前記下側後レール部から突出する部材を挟むことなく、直に対向している構成としても良い。
例えば、下側前レール部或いは下側後レール部から突出する部材(仕切り壁等)によって前側スライド扉と後側スライド扉とを仕切る構成を採用した場合には、シール部材が仕切り壁に干渉することを抑制するため、シール部材の下端部の高さ位置を仕切り壁よりも高い位置に設定する必要があった。しかし、上記構成では、前側スライド扉と後側スライド扉とを、その下端部において、下側前レール部および下側後レール部から突出する部材(仕切り壁等)を挟むことなく直に対向させているため、シール部材の下端部の高さ位置を、各スライド扉(前側スライド扉および後側スライド扉)の下端部の高さ位置と同じ高さ位置にすることができる。これにより、前側スライド扉と後側スライド扉との間のシールされる範囲がさらに増えることから、外気がショーケース内に流入することをさらに抑制できる。また、下側前レール部と下側後レール部との間に仕切り壁を設けないことにより、前側スライド扉と後側スライド扉との間の距離を狭くでき、シール部材による対向面間におけるシール性を更に向上させることができる。
本開示によれば、各スライド扉の間の隙間を確実に塞ぐことができるショーケースを提供できる。
図1は、実施形態1にかかる、扉が閉じられた状態におけるショーケースの正面図である。 図2は、ショーケースの側断面図である。 図3は、図1におけるA-A断面図である。 図4は、スライド扉を閉める途中の状態におけるスライド扉の断面図であって、図3と対応する断面図である。 図5は、図1におけるB-B断面図である。 図6は、スライド扉を閉める途中の状態におけるスライド扉の断面図であって、図5と対応する断面図である。 図7は、図1におけるC-C断面図である。 図8は、図1におけるD-D断面図である。 図9は、図1におけるE-E断面図である。 図10は、図9におけるF-F断面図である。 図11は、スライド扉を閉める途中の状態における左側方からみた車輪付近の断面図である。 図12は、実施形態2にかかる、右側方からみた上側レール部およびスライド扉の図である。 図13は、スライド扉が完全に閉じられた状態における断面図であって、実施形態1における図5と対応する断面図である。 図14は、スライド扉を閉める途中の状態におけるスライド扉の断面図であって、図13と対応する断面図である。 図15は、実施形態3にかかる、スライド扉の断面図であって、実施形態1における図11と対応する断面図である。 図16は、参考例1にかかる、スライド扉における車輪付近の断面図であって、実施形態1における図9と対応する断面図である。 図17は、図16におけるG-G断面図である。 図18は、参考例2にかかる、前方からみた左右のスライド扉における車輪付近の断面図である。 図19は、前方からみた左右のスライド扉における車輪付近の断面図である。 図20は、前方からみた左右のスライド扉における車輪付近の断面図である。 図21は、参考例3にかかる、スライド扉における車輪付近の断面図であって、実施形態1における図9と対応する断面図である。
<実施形態1>
図1から図11を参照して、実施形態1におけるショーケース10を説明する。実施形態1のショーケース10は、食料品や飲料品等の収納物(図示せず)を冷蔵状態で収納して陳列するものである。図1に示すように、ショーケース10は、断熱箱体12と、スライド扉13と、機械室14と、冷凍装置16と、を備えて構成されている。冷凍装置16は、冷気を生成する装置であって、圧縮機18および凝縮器20(図1参照)、ならびに冷却器22(図2参照)を備えて構成されている。冷凍装置16を構成する各機器は、冷媒管により循環接続されている。
[断熱箱体12]
図2に示すように、断熱箱体12は、外箱12Aと内箱12Bとを備えて構成されている。外箱12Aと内箱12Bとの間には、発泡樹脂からなる断熱材(図示せず)が発泡充填されている。断熱箱体12の内部には、収納室24および冷却器室26が設けられている。収納室24と、冷却器室26とは、エアダクト28によって区画されている。
[収納室24]
図2に示すように収納室24の前方には、開口部32が設けられている。収納物は開口部32から出し入れされる。収納室24の内部には、収納物が載置される複数の棚30が設けられている。開口部32には、上側レール部34および下側レール部36(図2参照)、ならびにサイドフレーム(フレーム)38(図5から図7参照)が取り付けられている。上側レール部34、下側レール部36、およびサイドフレーム38は、樹脂により形成されている。サイドフレーム38は、図5、図6に示す右側サイドフレーム(一方のサイドフレーム)40と、図7に示す左側サイドフレーム(他方のサイドフレーム)42と、を備えて構成されている。
[機械室14、冷却器室26]
図1に示すように、機械室14は、収納室24の下方に設けられている。機械室14には、冷凍装置16を構成する圧縮機18および凝縮器20が収容されている。図2に示すように、冷却器室26には、循環ファン44および冷凍装置16を構成する冷却器22が収容されている。冷却器22により生成された冷気は、循環ファン44により収納室24内に循環される。これにより、収納室24に収納された収納物は冷却される。
[スライド扉13]
スライド扉13は、開口部32に対し、スライドにより左右方向に開閉可能なように取り付けられており、図1に示すように、前側スライド扉13Aと、後側スライド扉13Bと、を備えて構成されている。
図1に示すように、各スライド扉13A、13Bが完全に閉じられた状態においては、前側スライド扉13Aは、後側スライド扉13Bに対して、左右方向について相対的に右側に位置している。また、図3に示すように、前側スライド扉13Aは、後側スライド扉13Bに対して、前後方向について相対的に前側に位置している(反対に、後側スライド扉13Bは、前側スライド扉13Aに対して、左右方向について相対的に左側に位置しており、前後方向について相対的に後側に位置している)。図3に示すように、前側スライド扉13Aの左側端部および後側スライド扉13Bの右側端部は、前後方向について重なっており、互いに対向する対向面52をそれぞれ有している。
図2に示すように、各スライド扉13A、13Bは、扉本体46と、枠体48と、戸車50と、をそれぞれ備えて構成されている。以降の説明では、図3に示すように、各スライド扉13A、13Bの閉まる方向(すなわち、前側スライド扉13Aについては右方向、後側スライド扉13Bについては左方向)をD1として説明する。
扉本体46は、ガラスやアクリル系樹脂等から形成された長方形状の透明板により構成されている。ユーザは、扉本体46から収納室24の内部を視認可能とされている。
図9に示すように、戸車50は、各スライド扉13A、13Bの下端部に取り付けられており、ローラ56と、軸支部58と、を備えて構成されている。軸支部58は、各スライド扉13A、13Bの下端部に固定されるとともに、ローラ56を回転自在な状態で軸支している。ローラ56の外周面には、前後方向の両端部56Aから中央に向けて傾斜する凹部56Bが設けられている。図示しないものの、ローラ56は、各スライド扉13A、13Bごとに一対ずつ設けられており、一対のローラ56は、左右方向に間隔をあけて配されている。なお、図11においては、各スライド扉13A、13Bの左側に位置するローラ56が図示されている。
枠体48は、扉本体46の外周縁に装着されており、扉本体46の上端縁に設けられる上枠部48A(図8参照)と、扉本体46の下端縁に設けられる下枠部48B(図9から図11参照)と、扉本体46の閉じる方向D1側の側縁に設けられる第1側枠部(側部)48C(図5から図7参照)と、扉本体46の閉じる方向D1と反対方向側の側縁に設けられる第2側枠部(側部)48D(図3、図4参照)と、を備えて構成されている。
図9、図11に示すように、下枠部48Bには、ローラ56を前後方向の双方から覆う一対のカバー部49が設けられている。図5から図7に示すように、第1側枠部48Cには、後述する第1シール部材60Aが取り付けられる取付け溝54が設けられている。
[シール部材60、第1シール部材60A、第2シール部材60B]
各スライド扉13A、13Bの枠体48には、シール部材60が取り付けられている。シール部材60は、開口部32と各スライド扉13A、13Bとの間をシールする第1シール部材60A(図5から図7参照)と、前側スライド扉13Aと後側スライド扉13Bとの間をシールする第2シール部材(シール部材)60B(図3、図4参照)と、を備えて構成されている。
第1シール部材60Aは、軟質合成樹脂材料により形成されており、図5から図7に示すように、板部62と、一対の延出部65と、マグネット収容部66と、を備えて構成されている。板部62は、平板上をなしており、枠体48の取付け溝54に取り付けられている。一対の延出部65は、板部62と連なっており、板部62から方向D1側にそれぞれ延出している。マグネット収容部66は、角筒状をなしており、一対の延出部65の先端と連なっている。マグネット収容部66の内部には、マグネット67が収容されている。
第2シール部材60Bは、軟質合成樹脂材料により形成されており、図3、図4に示すように、第2側枠部48Dにおける対向面52側に取り付けられている。前側スライド扉13Aの第2シール部材60Bは、前側スライド扉13Aの対向面52から、対向する後側スライド扉13Bの対向面52に向けて突出している。また、後側スライド扉13Bの第2シール部材60Bは、後側スライド扉13Bの対向面52から、対向する前側スライド扉13Aの対向面52に向けて突出している。前側スライド扉13Aの第2シール部材60Bと、後側スライド扉13Bの第2シール部材60Bとは、左右方向に間隔をあけて配されている。
[上側レール部34]
図8に示すように、上側レール部34は、開口部32の上縁32Aに取り付けられており、天井壁63と、第1前側背面対向壁64Aと、第1後側背面対向壁66Aと、上側仕切り部68Aと、を備えて構成されている。
天井壁63は、開口部32の上縁32Aに沿って設けられており、左右方向に長い形状をなしている。第1前側背面対向壁64Aは、天井壁63の前端部から下方に突出して設けられている。第1後側背面対向壁66Aは、天井壁63の後端部から下方に突出して設けられている。上側仕切り部68Aは、天井壁63から下方に突出して設けられており、第1前側背面対向壁64Aと第1後側背面対向壁66Aとの間に位置している。
第1前側背面対向壁64Aと上側仕切り部68Aとの間には、前側スライド扉13Aをスライドさせる上側前レール部34Aが形成されている。上側前レール部34Aには、前側スライド扉13Aの上枠部48Aが収容されている。第1前側背面対向壁64Aの後面は、前側スライド扉13Aにおける上枠部48Aの前面13A1と対向している。
第1後側背面対向壁66Aと上側仕切り部68Aとの間には、後側スライド扉13Bをスライドさせる上側後レール部34Bが形成されている。上側後レール部34Bには、後側スライド扉13Bの上枠部48Aが収容されている。第1後側背面対向壁66Aの前面は、後側スライド扉13Bにおける上枠部48Aの後面13B1と対向している。
[下側レール部36]
図11に示すように、下側レール部36は、開口部32の下縁32Bに取り付けられており、底壁70と、第2前側背面対向壁64Bと、第2後側背面対向壁66Bと、下側仕切り部68Bと、一対の突条72と、を備えて構成されている。
底壁70は、開口部32の下縁32Bに沿って設けられており、図10に示すように、左右方向に長い形状をなしている。図11に示すように、第2前側背面対向壁64Bは、底壁70の前端部から上方に突出して設けられている。第2後側背面対向壁66Bは、底壁70の後端部から上方に突出して設けられている。下側仕切り部68Bは、底壁70から上方に突出して設けられており、第2前側背面対向壁64Bと第2後側背面対向壁66Bとの間に位置している。
第2前側背面対向壁64Bと下側仕切り部68Bとの間には、前側スライド扉13Aをスライドさせる下側前レール部36Aが形成されている。第2前側背面対向壁64Bの後面は、前側スライド扉13Aの下枠部48Bの前面13A1と対向している。
第2後側背面対向壁66Bと下側仕切り部68Bとの間には、後側スライド扉13Bをスライドさせる下側後レール部36Bが形成されている。第2後側背面対向壁66Bの前面は、後側スライド扉13Bの下枠部48Bの後面13B1と対向している。
一対の突条72は、下側前レール部36Aおよび下側後レール部36Bのそれぞれの底壁70から、上方に突出して設けられている。図10に示すように、突条72は、下側レール部36の左右方向の全長に亘って延びている。突条72の高さ位置は、下側仕切り部68Bの高さ位置よりも低い位置となっている。
図11に示すように、各突条72には、各スライド扉13A、13Bのローラ56がそれぞれ乗せられており、ローラ56の凹部56Bの内面は、突条72の上面に接している。各スライド扉13A、13Bが開閉される際は、各スライド扉13A、13Bのローラ56が突条72上を回転することで、各スライド扉13A、13Bは、左右方向にスライドされる。
図10に示すように、突条72は、平坦部72Aおよび低突部72Bを有している。なお、図10においては、下側前レール部36Aの突条72を図示しているが、図示しないものの、下側後レール部36Bについても同様の構成となっている。平坦部72Aは、各スライド扉13A、13Bが開かれた状態において、ローラ56が乗せられる部分である。低突部72Bは、各スライド扉13A、13Bが閉じられた状態において、ローラ56が乗せられる部分である。低突部72Bの底壁70からの高さ位置T2は、平坦部72Aの底壁70からの高さ位置よりも低い位置となっている。平坦部72Aと低突部72Bとの間には、傾斜状に高さ寸法が変化する傾斜面72Cが設けられている。
前側スライド扉13Aが閉じられる際に、ローラ56が突条72における平坦部72Aから傾斜面72Cを介して低突部72B側に回転移動すると、ローラ56の両端部56Aは、下側前レール部36Aの底壁70に接地する。これにより、前側スライド扉13Aが開かれた状態(図11に示す状態)から、前側スライド扉13Aが閉じられた状態(図9に示す状態)に移行する。図示しないものの、後側スライド扉13Bが閉じられた状態においても同様に、ローラ56の両端部56Aは、下側後レール部36Bの底壁70に接地する。これにより、前側スライド扉13Aのカバー部49の下端が下側前レール部36Aの底壁70に接することとなり、前側スライド扉13Aの下部と底壁70との間の隙間が小さくなる。したがって、前側スライド扉13Aの下部と底壁70との間から外気が収納室24内に入ることを抑制できる。後側スライド扉13Bが閉じられる際も同様に、後側スライド扉13Bの下部と底壁70との間から外気が収納室24内に入ることを抑制できる。
[右側サイドフレーム40、左側サイドフレーム42]
図5、図6に示すように、右側サイドフレーム40は、開口部32の左右縁における右縁32Cに取り付けられている。また、図7に示すように、左側サイドフレーム42は、開口部32の左右縁における左縁32Dに取り付けられている。右側サイドフレーム40および左側サイドフレーム42は左右対称の形状をなしている。
図5、図6に示すように、右側サイドフレーム40は、右側壁40Aと、第1後側突出壁40Bと、第1前側突出壁40Cと、右側仕切り部40Dと、を備えて構成されている。右側壁40Aは、開口部32の右縁32Cに沿って設けられており、上下方向に長い形状をなしている。
第1後側突出壁40Bは、右側壁40Aの後端部から左方に突出して設けられている。第1前側突出壁40Cは右側壁40Aの前端部から左方に突出して設けられている。第1前側突出壁40Cの先端には、第1突出部(押圧部、突出部)74が設けられている。第1突出部74は、図5に示すように、前側スライド扉13Aが閉じられた状態において、前側スライド扉13Aの第1側枠部48Cの前面13A1に向けて突出している。右側壁40Aにおける、前側スライド扉13Aと対向する面(すなわち、右側壁40Aの左面)には、鋼板78が取り付けられている。
前側スライド扉13Aが閉じられる際は、前側スライド扉13Aの第1側枠部48Cの前面13A1が、右側サイドフレーム40の第1突出部74と摺動しつつ、前側スライド扉13Aは後方に押圧される。前側スライド扉13Aの第1側枠部48Cは、第1突出部74によって後方に押圧されつつ、右側サイドフレーム40における右側仕切り部40Dと、第1前側突出壁40Cとの間に収容される。前側スライド扉13Aの第1側枠部48Cが右側サイドフレーム40に収容されると、前側スライド扉13Aの第1シール部材60Aに設けられたマグネット67は、右側壁40Aに取り付けられた鋼板78に吸着され、前側スライド扉13Aは完全に閉じられた状態となる。
図7に示すように、左側サイドフレーム42は、左側壁42Aと、第2後側突出壁42Bと、第2前側突出壁42Cと、左側仕切り部42Dと、を備えて構成されている。第2後側突出壁42Bの先端には、第2突出部(押圧部、突出部)76が設けられている。第2突出部76は、図7に示すように、後側スライド扉13Bが閉じられた状態において、後側スライド扉13Bの後面13B1に向けて突出している。左側壁42Aにおける、後側スライド扉13Bと対向する面(すなわち、左側壁42Aの右面)には、後側スライド扉13Bのマグネット67が吸着される鋼板78が取り付けられている。
後側スライド扉13Bが閉じられる際は、後側スライド扉13Bの第1側枠部48Cの後面13B1が、左側サイドフレーム42の第2突出部76と摺動しつつ、後側スライド扉13Bは前方に押圧される。後側スライド扉13Bの第1側枠部48Cは、第2突出部76によって前方に押圧されつつ、左側サイドフレーム42における左側仕切り部42Dと、第2後側突出壁42Bとの間に収容される。後側スライド扉13Bの第1側枠部48Cが左側サイドフレーム42に収容されると、後側スライド扉13Bの第1シール部材60Aに設けられたマグネット67は、左側壁42Aに取り付けられた鋼板78に吸着され、後側スライド扉13Bは完全に閉じられた状態となる。
第1突出部74によって前側スライド扉13Aが後方に押圧され、第2突出部76によって後側スライド扉13Bが前方に押圧されることにより、前側スライド扉13Aの対向面52と後側スライド扉13Bの対向面52とは互いに近接する方向に変位する。これにより、前側スライド扉13Aの第2シール部材60Bは、後側スライド扉13Bの対向面52に接触し、後側スライド扉13Bの第2シール部材60Bは、前側スライド扉13Aの対向面52に接触する。したがって、前側スライド扉13Aと後側スライド扉13Bとの間から外気が収納室24内に入ることを抑制できる。このように、第1突出部74および第2突出部76によって各スライド扉13A、13Bを互いに近接させることによって、各スライド扉13A、13Bの間の隙間を第2シール部材60Bによって確実に塞ぐことができるため、各スライド扉13A、13Bの第2シール部材60Bのシール性を向上できる。
第1突出部74および第2突出部76は、右側サイドフレーム40および左側サイドフレーム42にそれぞれ設けられていることから、各スライド扉13A、13Bが開口部32を閉じる位置に移動する際に、第1突出部74および第2突出部76は、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bをそれぞれ押圧することとなる。言い換えると、各スライド扉13A、13Bの各対向面52が対向状態となる際に、第1突出部74および第2突出部76によって、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bがそれぞれ押圧される。したがって、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bが開く方向(方向D1と反対方向)にスライドする際に、第1突出部74および第2突出部76は、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bを押圧しないことから、各スライド扉13A、13Bの開く方向側へのスライド動作は妨げられることはない。なお、各スライド扉13A、13Bが完全に閉じられた状態においては、第1突出部74および第2突出部76は、各スライド扉13A、13Bを押圧していても、押圧していなくても良い。各スライド扉13A、13Bが完全に閉じられた状態において、第1突出部74および第2突出部76が各スライド扉13A、13Bを押圧しない構成とした場合、各スライド扉13A、13Bをよりスムーズに開けることができる。
次に、実施形態1の効果について説明する。
実施形態1によれば、スライド扉13が開口部32を閉じる位置に移動する際、押圧部(第1突出部74または第2突出部76)によって前側スライド扉13Aを後方に、或いは後側スライド扉13Bを前方に変位させることができるため、前後に配される各スライド扉13A、13B(前側スライド扉13A、後側スライド扉13B)を近接させることができる。これにより、各スライド扉13A、13Bの各対向面52の間に配されたシール部材60(第2シール部材60B)のシール性を向上させることができ、各スライド扉13A、13Bの各々の間の隙間を確実に塞ぐことができる。また、第1突出部74および第2突出部76は、各スライド扉13A、13Bによって開口部32が閉じられる際に限って前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bをそれぞれ押圧するため、開口部32を開放する方向へのスライド扉13の動作に妨げとなることもない。
また、フレーム(左側サイドフレーム42、右側サイドフレーム40)に対して押圧部としての突出部(第1突出部74および第2突出部76)を設ける構成とすると、各スライド扉13A、13Bの側端部が収容された状態で第1突出部74および第2突出部76により前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bを好適に押圧することが可能となる。
また、スライド扉13によって開口部32が閉じられた状態において、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bの側端部を収容するサイドフレーム(左側サイドフレーム42および右側サイドフレーム40)を設け、さらに左側サイドフレーム42および右側サイドフレーム40に押圧部としての突出部(第1突出部74および第2突出部76)を設けることにより、スライド扉13によって開口部32が閉じられる際に、第1突出部74により前側スライド扉13Aを前面13A1から押圧するとともに、第2突出部76により後側スライド扉13Bを後面13B1から押圧することができる。これにより、前側スライド扉13Aおよび後側スライド扉13Bを互いに近接させる方向に変位させることができる。
<実施形態2>
図12から図14を参照して、実施形態2におけるショーケース210を説明する。実施形態1においては、第1突出部74および第2突出部76は右側サイドフレーム40および左側サイドフレーム42にそれぞれ設けられる構成としたが、実施形態2においては、図12に示すように、第1突出部(前側対向壁突出部)274および第2突出部(後側対向壁突出部)276は、上側レール部234に設けられる構成となっている。その他の構成は、実施形態1と同じ構成となっている。
図12に示すように、第1突出部274は、上側前レール部234Aにおける第1前側背面対向壁(前側背面対向壁)264Aから前側スライド扉213Aの前面213A1に向けて突出して設けられている。図12に示すように、第1突出部274は、上下方向に間隔をあけて一対設けられている。
図13に示すように、第1突出部274は、第1前側背面対向壁264Aにおける、前側スライド扉213Aの閉じる方向D1の端部(右側の端部)側に設けられている。図13、図14に示すように、前側スライド扉213Aが閉じられると、第1突出部274が、前側スライド扉213Aの第1側枠部248Cの前面213A1を前方から押圧することで、前側スライド扉213Aは後方側に変位させられる。
第2突出部276は、上側後レール部234Bにおける第1後側背面対向壁(後側背面対向壁)266Aから後側スライド扉213Bの後面213B1に向けて突出して設けられている。第2突出部276は、第1後側背面対向壁266Aにおける、後側スライド扉213Bの閉じる方向の端部(図12における、紙面手前側から紙面奥側に向かう方向側の端部)側に設けられている。第2突出部276は、第1後側背面対向壁266Aの下端部に1つのみ設けられている。後側スライド扉213Bが閉じられると、第2突出部276が後側スライド扉213Bの後面213B1を後方から押圧し、後側スライド扉213Bは、前方側に変位させられる。
次に、実施形態2の効果について説明する。
実施形態2によれば、前側対向壁突出部(第1突出部274)は、上側前レール部234Aにおける第1前側背面対向壁(前側背面対向壁)264Aから前側スライド扉213Aの第1側枠部248Cの前面213A1に向けて突出するとともに、第1前側背面対向壁264Aにおける前側スライド扉213Aが閉じられる方向D1の端部側に位置していることから、前側スライド扉213Aが閉じられる際に、第1突出部274により前側スライド扉213Aを前面213A1から押圧することができる。同様に、後側対向壁突出部(第2突出部276)は、上側後レール部234Bにおける第1後側背面対向壁(後側背面対向壁)266Aから後側スライド扉213Bの後面213B1に向けて突出するとともに、第1後側背面対向壁266Aにおける後側スライド扉213Bが閉じられる方向D1の端部側に位置していることから、後側スライド扉213Bが閉じられる際に、第2突出部(後側対向壁突出部)276により後側スライド扉213Bを後面213B1から押圧することができる。これにより、前側スライド扉213Aおよび後側スライド扉213Bを互いに近接させる方向に変位させることができる。
<実施形態3>
図15を参照して、実施形態3におけるショーケース310を説明する。
実施形態1においては、図11に示すように、前側スライド扉13Aの下端部と後側スライド扉13Bの下端部との間には、下側前レール部36Aおよび下側後レール部36Bの底壁70から上方に突出する下側仕切り部68Bが挟まれる構成となっている。一方、実施形態3においては、図15に示すように、下側レール部336(下側前レール部336Aおよび下側後レール部336B)の底壁370には、下側仕切り部が設けられない構成となっている。すなわち、前側スライド扉313Aの下端部と後側スライド扉313Bの下端部との間には、仕切り部が挟まれておらず、前側スライド扉313Aの下端部と後側スライド扉313Bの下端部とは、前後方向について直に対向している。
また、実施形態1においては、第2シール部材60Bの下端部の底壁70からの高さ位置T1は、下側仕切り部68Bの上端よりも高い位置となっている。一方、実施形態3においては、下側仕切り部を廃止したことにより、第2シール部材360Bの底壁370からの下端部の高さ位置T1Aは、各スライド扉313(前側スライド扉313Aおよび後側スライド扉313B)の底壁370からの下端部の高さ位置T1Bと同じ高さ位置となっている。
次に、実施形態3の効果について説明する。
実施形態3によれば、例えば、実施形態1のように下側前レール部36A側の底壁70或いは下側後レール部36B側の底壁70から上方に突出する仕切り壁(下側仕切り部68B)によって前側スライド扉13Aと後側スライド扉13Bとを仕切る構成を採用した場合には、第2シール部材(シール部材)60Bが下側仕切り部68Bに干渉することを抑制するため、第2シール部材60Bの下端部の高さ位置T1を下側仕切り部68Bよりも高い位置に設定する必要があった。しかし、実施形態3では、前側スライド扉313Aと後側スライド扉313Bとを、その下端部において、下側前レール部336Aの底壁370および下側後レール部336Bの底壁370から上方に突出する下側仕切り部を挟むことなく前後方向において直に対向させているため、第2シール部材360Bの下端部の高さ位置T1Aを、各スライド扉313(前側スライド扉313Aおよび後側スライド扉313B)の下端部の高さ位置T1Bと同じ高さ位置にすることができる。これにより、前側スライド扉313Aと後側スライド扉313Bとの間のシールされる範囲がさらに増えることから、外気がショーケース内に流入することをさらに抑制できる。また、下側前レール部336Aと下側後レール部336Bとの間に下側仕切り部を設けないことにより、前側スライド扉313Aと後側スライド扉313Bとの間の距離を狭くでき、第2シール部材360Bによる各スライド扉313における対向面352間におけるシール性を更に向上させることができる。
<参考例1>
図16、図17を参照して、参考例1におけるショーケース410を説明する。参考例1のショーケース410は、下側レール部436の構成が、実施形態1における下側レール部36の構成と異なる。以下の説明では、下側前レール部436Aの構成について説明するが、下側後レール部の構成についても下側前レール部436Aと同じ構成となっているため、下側後レール部の説明は省略する。
図16、図17に示すように、下側前レール部436Aにおける突条472の低突部472Bの底壁470からの高さ位置T2Aは、実施形態1における突条72の低突部72Bの底壁70からの高さ位置T2(図9参照)よりも高い位置となっている。これにより、実施形態1においては、スライド扉13が閉じられた状態において、ローラ56の両端部56Aは、下側前レール部36Aの底壁70に接地しているが(図9参照)、参考例1においては、前側スライド扉413Aが閉じられた状態において、ローラ456の両端部456Aは、下側前レール部436Aの底壁470に接地していない。下側レール部436における下側前レール部436Aのレール幅W1Tは、実施形態1における下側前レール部36Aのレール幅W1(図9参照)よりも狭いレール幅となっている。
次に、参考例1の効果について説明する。
参考例1によれば、下側前レール部436Aのレール幅W1Tを小さくすることで、ローラ456が突条472から外れそうになっても、前側スライド扉413Aの下端部が仕切りにあたり、ローラ456は突条472上に押し戻されることとなる。これにより、前側スライド扉413Aの開閉時にローラ456が脱輪することを抑制できる。
また、レール幅W1Tを小さくすることで、前側スライド扉413Aをショーケース410に取り付ける際に、前側スライド扉413Aの下端部を仕切りに当てながら前側スライド扉413Aを差し込むことにより、突条472にローラ456を乗せられるため、前側スライド扉413Aの取り付けが容易なものとなる。図示しないものの、後側スライド扉についても同様に、取り付けが容易なものとなる。
<参考例2>
図18から図20を参照して、参考例2におけるショーケース510を説明する。参考例2のショーケース510は、下側レール部536の構成が、実施形態1における下側レール部36の構成と異なる。以下の説明では、下側前レール部536Aの構成について説明するが、下側後レール部の構成についても下側前レール部536Aと同じ構成となっているため、下側後レール部の説明は省略する。
図18に示すように、下側前レール部536Aの突条572には、前側スライド扉513Aの左側のローラ556B付近に、凹部580が設けられている。また、突条572の平坦部572Aと低突部572Bとの間の傾斜面572Cの傾斜、および、凹部580の傾斜は、実施形態1における傾斜面72Cの傾斜(図10参照)よりも緩やかな傾斜となっている。
図18に示すように、前側スライド扉513Aが開かれた状態において、前側スライド扉513Aを閉まる方向D1にスライドさせると、図19に示すように、左側のローラ556Bが凹部580の傾斜を下っていくこととなる。一方、右側のローラ556Aは、まだ、平坦部572A上に位置している。左側のローラ556Bが凹部580の傾斜を下ることにより、前側スライド扉513Aは、閉まる方向D1側に付勢されることとなる。
さらに、前側スライド扉513Aを閉まる方向D1にスライドさせると、図20に示すように、右側のローラ556Aが傾斜面572Cにかかる。右側のローラ556Aが傾斜面572Cを下り始めると、ユーザが前側スライド扉513Aに力を加えることなく、前側スライド扉513Aは方向D1側に変位し、前側スライド扉513Aの右側端部が右側サイドフレーム540の右側壁540Aに当たる。これにより、前側スライド扉513Aのスライドは停止し、前側スライド扉513Aは完全に閉じられた状態となる。
次に、参考例2の効果について説明する。
突条572の凹部580の傾斜および傾斜面572Cの傾斜は、実施形態1の傾斜面72Cの傾斜と比較して緩やかな傾斜であることから、傾斜により前側スライド扉513Aが閉まろうとする勢いを抑えることができる。また、前側スライド扉513Aを開ける際にスライドさせる力を抑えられ、前側スライド扉513Aを開け易くできる。
また、前側スライド扉513Aが閉じられる際は、左側のローラ556Bは凹部580側に変位するとともに、右側のローラ556Aは低突部572B側に変位することから、左右両側のローラ556A、556Bが共に下方に落とされることとなる。これにより、実施形態1のスライド扉13のように、片側のローラ56のみ下方に落とされる構成と比較して、前側スライド扉513Aの水平状態を保ったまま、前側スライド扉513Aを下方に落とすことができる。したがって、前側スライド扉513Aの下端部と、下側前レール部536Aの底壁との間の隙間を狭くでき、シール性を向上できる。
<参考例3>
図21を参照して、参考例3におけるショーケース610を説明する。参考例3のショーケース610は、ローラ656の幅W2Tの幅が、実施例1におけるローラ56の幅W2(図9参照)よりも広い幅となっている。具体的には、突条672の幅W3と比較して、ローラ656の幅W2Tは、3倍程度の幅となっている。
次に、参考例3の効果について説明する。
突条672の幅W3に対して、ローラ656の幅W2Tを3倍程度と、極端に大きくしたことで、ローラ656の溝内でのローラ656の位置ズレの許容範囲が大きくなる。これにより、スライド扉613が開閉時に脱輪することを抑制できる。また、スライド扉613のショーケース610への取り付けが容易なものとなる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、スライド扉13は、2つである構成(前側スライド扉13Aと後側スライド扉13Bとからなる構成)としたが、これに限られることはなく、スライド扉は、3つ以上である構成としても良い。
(2)実施形態1では、押圧部は、2つの突出部(第1突出部74および第2突出部76)からなる構成としたが、これに限られることはなく、例えば、突出部は、第1突出部または第2突出部のいずれか一方である構成としても良い。
(3)実施形態1では、押圧部は、突出部(第1突出部74および第2突出部76)である構成としたが、これに限られることはなく、例えば、押圧部は、ばね状の部材とし、ばね状の部材がスライド扉を前後方向から付勢する構成としても良い。
(4)実施形態1では、第2シール部材60Bは、各スライド扉13A、13Bにそれぞれ設けられる構成としたが、これに限られることはなく、例えば、第2シール部材は、前側スライド扉または後側スライド扉のいずれか一方のみ設けられる構成としても良い。また、第2シール部材は、各スライド扉に設けられる構成とせずに、例えば、各スライド扉の対向面の間に上下方向に長い柱を設け、その柱に第2シール部材を設ける構成としても良い。
10、210、310、410、510、610: ショーケース
12: 断熱箱体
12A: 外箱
12B: 内箱
13、313、613: スライド扉
13A、213A、313A、413A、513A: 前側スライド扉
13A1、213A1: 前面
13B、213B、313B: 後側スライド扉
13B1、213B1: 後面
14: 機械室
16: 冷凍装置
18: 圧縮機
20: 凝縮器
22: 冷却器
24: 収納室
26: 冷却器室
28: エアダクト
30: 棚
32: 開口部
32A: 上縁
32B: 下縁
32C: 右縁
32D: 左縁
34、234: 上側レール部
34A、234A: 上側前レール部
34B、234B: 上側後レール部
36、336、436、536: 下側レール部
36A、336A、436A、536A: 下側前レール部
36B、336B: 下側後レール部
38: サイドフレーム(フレーム)
40、540: 右側サイドフレーム(一方のサイドフレーム)
40A、540A: 右側壁
40B: 第1後側突出壁
40C: 第1前側突出壁
40D: 右側仕切り部
42: 左側サイドフレーム(他方のサイドフレーム)
42A: 左側壁
42B: 第2後側突出壁
42C: 第2前側突出壁
42D: 左側仕切り部
44: 循環ファン
46: 扉本体
48: 枠体
48A: 上枠部
48B: 下枠部
48C、248C: 第1側枠部(側部)
48D: 第2側枠部(側部)
49: カバー部
50: 戸車
52、352: 対向面
54: 取付け溝
56、456、656: ローラ
56A、456A: 両端部
56B: 凹部
58: 軸支部
60: シール部材
60A: 第1シール部材
60B、360B: 第2シール部材(シール部材)
62: 板部
63: 天井壁
64A、264A: 第1前側背面対向壁(前側背面対向壁)
64B: 第2前側背面対向壁
65: 延出部
66: マグネット収容部
66A、266A: 第1後側背面対向壁(後側背面対向壁)
66B: 第2後側背面対向壁
67: マグネット
68A: 上側仕切り部
68B: 下側仕切り部
70、370、470: 底壁
72、472、572、672: 突条
72A、572A: 平坦部
72B、472B、572B: 低突部
72C、572C: 傾斜面
74: 第1突出部(押圧部、突出部)
274: 第1突出部(前側対向壁突出部)
76: 第2突出部(押圧部、突出部)
276: 第2突出部(後側対向壁突出部)
78: 鋼板
556A: 右側のローラ
556B: 左側のローラ
580: 凹部

Claims (5)

  1. 前方に開口する開口部を有する収納室と、
    前記開口部に対し、スライドにより前記開口部を開閉可能なように取り付けられた複数のスライド扉と、
    前記スライド扉の各々の間をシールするシール部材と、を備えるショーケースであって、
    前記スライド扉は、
    板状の扉本体と、
    前記扉本体の外周縁に装着された枠体のうち、前記スライド扉が前記開口部を閉じる方向の反対側に設けられる反対側部と、を備え、
    前記スライド扉によって前記開口部が閉じられた状態において、各前記スライド扉は、前記扉本体の一部と前記反対側部とにより構成された対向面であって、前後方向に対向する対向面をそれぞれ有し、
    前記シール部材は、前後方向に重なる前記対向面の各々の間をシールしており、
    前記シール部材は、
    前記複数の前記スライド扉のうち、相対的に前側にある前側スライド扉の前記反対側部から、相対的に後側にある後側スライド扉に向かうほど前記前側スライド扉についての前記閉じる方向に向かって、斜めに延びた前側シール部材と、
    前記後側スライド扉の前記反対側部から、前記前側スライド扉に向かうほど前記後側スライド扉についての前記閉じる方向に向かって、斜めに延びた後側シール部材と、を備え、
    前記開口部には、前記スライド扉が前記開口部を閉じる位置に移動する際、相対的に前側にある前記前側スライド扉を前方から押圧してその前側スライド扉を後方に変位させること、または相対的に後側にある前記後側スライド扉を後方から押圧してその後側スライド扉を前方に変位させることで前記前側シール部材を、前記後側スライド扉の前記扉本体に接触させ、前記後側シール部材を、前記前側スライド扉の前記扉本体に接触させる、押圧部が設けられているショーケース。
  2. 前記開口部には、前記スライド扉の側部を収容するフレームが設けられており、
    前記押圧部は、前記フレームから前記スライド扉に向けて突出する突出部よりなる請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記フレームは、前記開口部の左右縁に設けられた一対のサイドフレームであって、
    前記サイドフレームは、前記スライド扉によって前記開口部が閉じられた状態において、一方が前記前側スライド扉の側端部を収容し、他方が前記後側スライド扉の側端部を収容するものとされ、
    前記突出部は、一方の前記サイドフレームから、前記前側スライド扉の前面に向けて突出する第1突出部と、他方の前記サイドフレームから、前記後側スライド扉の後面に向けて突出する第2突出部と、を備えている請求項2に記載のショーケース。
  4. 前記開口部の上縁には、前記前側スライド扉をスライドさせる上側前レール部と、前記後側スライド扉をスライドさせる上側後レール部が設けられており、
    前記上側前レール部は、前記前側スライド扉の前面と対向する前側背面対向壁を備え、
    前記上側後レール部は、前記後側スライド扉の後面と対向する後側背面対向壁を備え、
    前記押圧部は、
    前記前側背面対向壁から前記前側スライド扉の前記前面に向けて突出する前側対向壁突出部と、
    前記後側背面対向壁から前記後側スライド扉の前記後面に向けて突出する後側対向壁突出部と、を備え、
    前記前側対向壁突出部は、前記前側背面対向壁における前記前側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置しており、
    前記後側対向壁突出部は、前記後側背面対向壁における前記後側スライド扉が閉じられる方向の端部側に位置している請求項1に記載のショーケース。
  5. 前記開口部の下縁には、前記前側スライド扉をスライドするための下側前レール部と、前記後側スライド扉をスライドするための下側後レール部とが設けられており、
    前記前側スライド扉の下端部と前記後側スライド扉の下端部とは、前記下側前レール部および前記下側後レール部から突出する部材を挟むことなく、直に対向している請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のショーケース。
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