JP7335588B2 - 抗ウイルス性組成物 - Google Patents
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Description
(1)ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメートからなる群より選ばれる1種以上とジンクピリチオンとを含有する抗ウイルス性組成物。
(2)ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび/または3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメートと、ジンクピリチオンの比率が、重量比で10:90~75:25の範囲にあることを特徴とする上記の抗ウイルス性組成物。
(3)対象がインフルエンザウイルスであることを特徴とする上記の抗ウイルス性組成物。
(4)上記の抗ウイルス性組成物が処理されてなる加工品。
を提供する。
「OMACIDE IPBC」 10部、ニューカルゲンCP-120(竹本油脂、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル) 5部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル 45部およびフェニルキシリルエタン 40部を混合して製剤A1を得た(IPBC含量:10%)。
「ヨートルDP95」 21部、ニューカルゲンCP-120 5部、イオン交換水 34.9部およびノプコNXZ(サンノプコ社製、鉱油系消泡剤) 0.1部を混合した後、パールミルで10分間分散・粉砕した後、キサンタンガムの1重量%溶液 30部とイオン交換水 9部を混合して製剤B1を得た(DIMTS含量:20%)。
ZINC OMADINE 30部、ニューカルゲンCP-120 5部、イオン交換水 44.9部およびノプコNXZ 0.1部を混合した後、パールミルで10分間分散・粉砕した後、キサンタンガムの1重量%溶液 20部を混合して製剤C1を得た(ZPT含量:30%)。
製剤A1 10部およびイオン交換水 60部を混合し得られた混合液に、製剤C1 30部を加え混合して本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:1%、ZPT含量:9%。以下、本発明組成物-1と記す)。
製剤A1 20部およびイオン交換水 53.3部を混合し得られた混合液に、製剤C1 26.7部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:2%、ZPT含量:8%。以下、本発明組成物-2と記す)。
製剤A1 40部およびイオン交換水 40部を混合し得られた混合液に、製剤C1 20部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:4%、ZPT含量:6%。以下、本発明組成物-3と記す)。
製剤A1 25部およびイオン交換水 66.7部を混合し得られた混合液に、製剤C1 8.3部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:2.5%、ZPT含量:2.5%。以下、本発明組成物-4と記す)。
製剤A1 37.5部およびイオン交換水 58.33部を混合し得られた混合液に、製剤C1 4.17部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:3.75%、ZPT含量:1.25%。以下、本発明組成物-5と記す)。
製剤B1 5部およびイオン交換水 65部を混合し得られた混合液に、製剤C1 30部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:1%、ZPT含量:9%。以下、本発明組成物-6と記す)。
製剤B1 10部およびイオン交換水 63.3部を混合し得られた混合液に、製剤C1 26.7部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:2%、ZPT含量:8%。以下、本発明組成物-7と記す)。
製剤B1 20部およびイオン交換水 60部を混合し得られた混合液に、製剤C1 20部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:4%、ZPT含量:6%。以下、本発明組成物-8と記す)。
製剤B1 12.5部およびイオン交換水 79.2部を混合し得られた混合液に、製剤C1 8.3部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:2.5%、ZPT含量:2.5%。以下、本発明組成物-9と記す)。
製剤B1 18.75部およびイオン交換水 77.08部を混合し得られた混合液に、製剤C1 4.17部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:3.75%、ZPT含量:1.25%。以下、本発明組成物-10と記す)。
製剤A1 25部およびイオン交換水 45.8部を混合し得られた混合液に、製剤B1 12.5部および製剤C1 16.7部を加え混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:2.5%、DIMTS含量:2.5%、ZPT含量:5%。以下、本発明組成物-11と記す)。
OMACIDE IPBC 10部、ニューカルゲンCP-120 5部およびジエチレングリコールモノメチルエーテル 45部を混合した後、得られた混合液に、カープレックス(エボニック・ジャパン社登録商標)#80 30部およびSタルク(日本滑石製錬) 10部を加え混合し製剤A2を得た(IPBC含量:10%)。
ヨートルDP95 21部、カープレックス#80 69部およびSタルク 10部を混合し、製剤B2を得た(DIMTS含量:20%)
ZINC OMADINE 20部、カープレックス#80 70部およびSタルク 10部を混合し、製剤C2を得た(ZPT含量:20%)。
製剤A2 50部と製剤C2 25部およびSタルク 25部を混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(IPBC含量:5%、ZPT含量:5%。以下、本発明組成物-11と記す)。
製剤B2 50部および製剤C2 50部を混合し本発明の抗ウイルス性組成物を得た(DIMTS含量:10%、ZPT含量:10%。以下、本発明組成物-13と記す)。
本発明組成物-1~13ならびに製剤A1、B1およびC1の各所定量を、IPBC、DIMTSおよびZPTからなる群より選ばれる1以上の有効成分の含有量が、パーマリン(三洋化成工業登録商標)UA-150に対する合計濃度として0.4重量%となるように調整して添加し、混合して処理液を作成した後、かかる処理液をA4サイズのPPC用紙に対して50g/m2となるように塗工し、105℃で1分間加熱乾燥させ本発明組成物-1~13ならびに製剤A1、B1およびC1を処理した試験片とした。試験片は夫々2枚作成した。
<その1>
インフルエンザウイルスH3N2株(influenza A virus:A/Hong Kong/8/68:TC adapted ATCC VR-1679)をMDCK細胞(イヌ腎臓由来細胞)で培養し、ウイルス感染価2×107PFU/mlの試験インフルエンザウイルス懸濁液を得た。本発明組成物-1~13ならびに製剤A1、B1およびC1の試験片を夫々50mm×50mmにカットし、プラスチックシャーレに入れ、該試験片の略中心域に上述の試験インフルエンザウイルス懸濁液を0.4ml滴下した後、試験ウイルス懸濁液全体を覆うように40mm×40mmのポリエチレンフィルムを載置し、25℃、湿度95%下で24時間保管した。次いで試験片とポリエチレンフィルムの間の試験インフルエンザウイルス懸濁液をSCDLP培地(日本製薬)により洗い出し、この洗い出し液をEMEM培地を用いて10倍希釈を繰り返して希釈を行い、MDCK細胞を対象にプラーク測定法によりインフルエンザウイルス感染価(IV感染価対数値)を測定した。
上記<その1>において、試験片に代えて、50mm×50mmのポリエチレンフィルムを用いると共に、40mm×40mmのポリエチレンフィルムの載置後のポリエチレンフィルム積層体(これを「接種直後PEフィルム」と記す)から、直ちに試験インフルエンザウイルス懸濁液を洗い出した以外は同様にして、インフルエンザウイルス感染価(IV感染価対数値)を測定した。
上記<その2>において、ポリエチレンフィルム積層体を25℃、湿度95%下で24時間保管した以外(ここで得たポリエチレンフィルム積層体を「24時間後PEフィルム」と記す)は同様にしてインフルエンザウイルス感染価(IV感染価対数値)を測定した。
上記<その1>において、試験片に代えて、パーマリンUA-150のみを塗工した(これをブランクと記す)PPC用紙を用いた以外は同様にしてインフルエンザウイルス感染価(IV感染価対数値)を測定した。
<その1>
ノロウイルスは増殖方法が確立されていないためエンベロープをもたない近縁種としてネコカリシウイルスを用いた。
ネコカリシウイルスF-9株(Feline calicivirus、Strain:F-9 ATCC VR-782)をCRFK細胞(ネコ腎臓由来細胞)で培養することによりウイルス感染価2×107PFU/mlの試験ネコカリシウイルス懸濁液を得た。本発明組成物-1~13ならびに製剤A1、B1およびC1の試験片を50mm×50mmにカットしてプラスチックシャーレに入れ、その略中心域に上述の試験ネコカリシウイルス懸濁液を0.4ml滴下した後、ウイルス懸濁液全体を覆うように、40mm×40mmのポリエチエレンフィルムを載置し、これらを25℃、湿度95%下で24時間保管した。該試験片とポリエチレンフィルムの間の試験ネコカリシウイルス懸濁液をSCDLP培地により洗い出し、この洗い出し液をEMEM培地を用いて10倍希釈を繰り返して希釈を行い、CRFK細胞を対象にプラーク測定法によりネコカリシウイルス感染価(FCV感染価対数値)を測定した。
上記<その1>において、試験片に代えて、50mm×50mmのポリエチレンフィルムを用いると共に、40mm×40mmのポリエチレンフィルムの載置後のポリエチレンフィルム積層体(これを「接種直後PEフィルム」と記す)から、直ちに試験ネコカリシウイルス懸濁液を洗い出した以外は同様にして、ネコカリシウイルス感染価(FCV感染価対数値)を測定した。
上記<その2>において、ポリエチレンフィルム積層体を25℃、湿度95%下で24時間保管した以外(ここで得たポリエチレンフィルム積層体を「24時間後PEフィルム」と記す)は同様にしてネコカリシウイルス感染価(FCV感染価対数値)を測定した。
上記<その1>において、試験片に代えて、パーマリンUA-150のみを塗工した(これをブランクと記す)PPC用紙を用いた以外は同様にしてネコカリシウイルス感染価(FCV感染価対数値)を測定した。
目付量80g/m2のポリエチレンテレフタレート製不織布を、本発明組成物-2、5および9の抗ウイルス性組成物のイオン交換水希釈液に、次式により定義されるピックアップ率が200%となるように浸漬した後、110℃で乾燥し加工不織布-1、2および3を調製した。
ピックアップ率=(浸漬後の不織布重量-浸漬前の不織布重量)/浸漬前不織布重量
なお前記イオン交換水希釈液の濃度は、前記不織布の総重量に対し、IPBC、DIMTSおよびZPTからなる群より選ばれる1以上の有効成分の含有量が合計濃度として0.2g/m2ないし0.4g/m2となるように調整した。
Claims (4)
- ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメートからなる群より選ばれる1種以上とジンクピリチオンとを含有する抗ウイルス性組成物であって、
ジヨードメチル-p-トリルスルホンおよび3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメートからなる群より選ばれる1種以上とジンクピリチオンとの比率が、重量比で40:60~75:25の範囲にあり、
ウイルスがインフルエンザウイルスであることを特徴とする抗ウイルス性組成物。 - 請求項1に記載の抗ウイルス性組成物が処理されてなる抗ウイルス性加工品。
- 加工品が繊維、不織布、塗料、表面処理剤およびコーティング剤のいずれか1種である請求項2に記載の抗ウイルス性加工品。
- 加工品に対する抗ウイルス性組成物の含有量が0.0001~5重量%である請求項2または3に記載の抗ウイルス性加工品。
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