JP5731749B2 - イソチアゾリン−3−オン含有抗菌組成物 - Google Patents

イソチアゾリン−3−オン含有抗菌組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5731749B2
JP5731749B2 JP2009527388A JP2009527388A JP5731749B2 JP 5731749 B2 JP5731749 B2 JP 5731749B2 JP 2009527388 A JP2009527388 A JP 2009527388A JP 2009527388 A JP2009527388 A JP 2009527388A JP 5731749 B2 JP5731749 B2 JP 5731749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
alkylamine
weight
isothiazolin
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009527388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010502707A (ja
Inventor
チョイ,スンメー
クラシウン,ラドゥ
ウィリアムズ,ガレス
ロバーツ,キャサリン・ピー
Original Assignee
アーチ・ウッド・プロテクション・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーチ・ウッド・プロテクション・インコーポレーテッド filed Critical アーチ・ウッド・プロテクション・インコーポレーテッド
Publication of JP2010502707A publication Critical patent/JP2010502707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5731749B2 publication Critical patent/JP5731749B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/12Powders or granules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N33/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic nitrogen compounds
    • A01N33/02Amines; Quaternary ammonium compounds
    • A01N33/04Nitrogen directly attached to aliphatic or cycloaliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N55/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing organic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen and sulfur
    • A01N55/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing organic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen and sulfur containing metal atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
    • A01N59/16Heavy metals; Compounds thereof
    • A01N59/20Copper

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

本発明は、木材防腐剤として使用するための組成物及び該組成物による木材の処理法に関する。更に詳しくは、本発明は、少なくとも一つのアルキルアミンと少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オンを含む組成物、及びこの組成物を用いる木材の処理法に関する。
イソチアゾリン−3−オンは、木材防腐剤としての使用に適切な公知の抗菌化合物である。例えば、Shinto Fine Co.,Ltdによる欧州特許公開EP1283096A1に、酸化銅又は銅塩及び抗真菌アゾール化合物を含む木材防腐剤組成物に防カビ効果を提供するための2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(“OIT”)及びN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(“BBIT”)を含む組成物の使用が開示されている。
欧州特許公開EP1283096A1
OIT又はBBIT、又はその組合せのようなイソチアゾリン−3−オン類を含有する木材防腐剤に付随する従来の一つの欠点は、木材防腐剤がカビの成長の阻害において費用効果的なレベルで本来所望されるより効果が少ないことである。本発明はこの問題に対する解決策を提供する。
本発明の一側面は抗菌組成物のコンセントレート(濃縮物)であり、該コンセントレートは、抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして約0.1重量%〜約40重量%の量の少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オン;抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして約2重量%〜約80重量%の量の少なくとも一つのアルキルアミン(前記アルキルアミンはアルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の平均鎖長を含む);抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして約1重量%〜約50重量%の量で存在する界面活性剤;及び抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして約1重量%〜約30重量%の量で存在する溶媒を含む。
本発明の別の側面は基質に抗菌効果を付与するための組成物であり、該組成物は、組成物の重量を基にして約0.001重量%〜約1.0重量%の量のイソチアゾリン−3−オン;組成物の重量を基にして約0.02重量%〜約2.0重量%の量のアルキルアミン;組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.50重量%の量の界面活性剤;及び組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.30重量%の量の溶媒を含む。
本発明の更に別の側面は、基質を処理して該基質に抗真菌及び抗カビ成長効果を提供するための方法であり、該方法は、該基質に抗菌組成物を接触させることを含み、該抗菌組成物は、銅含有化合物;組成物の重量を基にして約0.001重量%〜約1.0重量%の量の少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オン;組成物の重量を基にして約0.02重量%〜約2.0重量%の量のアルキルアミン;組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.50重量%の量の界面活性剤;及び組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.30重量%の量の溶媒を含む。この方法において前記抗菌組成物は基質に抗真菌及び抗カビ成長効果を提供する。
本発明の更に別の側面は防腐剤組成物であり、該組成物は、組成物の重量を基にして約0.001重量%〜約1.0重量%の量のイソチアゾリン−3−オン;組成物の重量を基にして約0.02重量%〜約2.0重量%の量のアルキルアミン;組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.50重量%の量の界面活性剤;及び組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.30重量%の量の溶媒;並びに銅含有化合物を含む。
本発明のなお更なる側面は、少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オン;及び第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含む少なくとも一つのアルキルアミンを含む組成物であり、前記アルキルアミンは、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の平均鎖長を含む。
これら及びその他の側面は以下の本発明の詳細な説明を読めば明らかになる。
本発明は、少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オン(“イソチアゾロン”としても知られる)、及び第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含有する少なくとも一つのアルキルアミンを含む組成物に関し、前記アルキルアミンは、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の鎖長を有する。この組成物に、少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オン及び少なくとも一つのアルキルアミンのマイクロエマルション又はマイクロディスパーションを形成するのに有効な量の界面活性剤を混合することもできる。所望により、少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オンと少なくとも一つのアルキルアミンを含有する組成物に有機溶媒のような溶媒を配合することもできる。
該組成物は、イソチアゾリン−3−オン又はアルキルアミンのみを個別に含有する組成物と比べて、特にカビ成長及びその他の微生物成長の阻害において増強された抗菌効果を提供する。該組成物は木材防腐のような用途に特に適している。
該組成物はコンセントレートとして利用でき、その後希釈されて木材防腐液のような機能液として使用するための希釈組成物となる。該組成物コンセントレートは、銅含有防腐剤化合物のような防腐剤化合物、及び水のようなその他の成分と混合できる。典型的には、該組成物コンセントレートは、水性及び/又は有機溶媒と混合することによって希釈される。組成物コンセントレート対溶媒は典型的には1:10〜1:800の比率である。好ましくは、組成物コンセントレートと溶媒は1:100の重量比である。
希釈組成物は約0.001重量%〜1.0重量%のイソチアゾリン−3−オンを含有する。組成物コンセントレートのその他の成分もそれに比例して希釈されて、機能液として使用するための希釈組成物を形成する。
これらの組成物中にアルキルアミンが存在すると、費用効果的レベルで所望の抗菌効果、特に抗真菌及び抗カビ効果を提供するためのイソチアゾリン−3−オンの量が、アルキルアミンの不在下で必要とされるよりも少量ですむ。これは、アルキルアミンのコストがイソチアゾリン−3−オンに付随するコストに比べて低いことを考えると特に好都合である。
いずれのイソチアゾリン−3−オンでも本発明に使用できると考えられる。しかしながら、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(以後OITと呼ぶ)及びN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(以後BBITと呼ぶ)は、別々でも互いに組み合わせても特に有用なイソチアゾリン−3−オンの例である。
組成物の一態様においては一つのイソチアゾリン−3−オンのみが存在する。例えば、該組成物はOIT又はBBITのいずれかを含有できる。組成物の別の態様においては二つ以上のイソチアゾリン−3−オンが使用できる。例えば、該組成物はOIT及びBBITの両方を含有できる。同様に、組成物コンセントレートは、両イソチアゾリン−3−オンの一つ又は組合せのいずれかを含有しうる。
二つのイソチアゾリン−3−オンを組成物に利用する場合、一つのイソチアゾリン−3−オン対他のイソチアゾリン−3−オンの重量比は、組成物が利用される用途に応じて典型的には1:50〜50:1である。一つのイソチアゾリン−3−オン対他のイソチアゾリン−3−オンの重量比は1:1〜2:1であってもよい。例えば、組成物中にOITとBBITがどちらも存在する場合、上記範囲内におけるOIT対BBITの適切な重量比は2:1であろう。しかしながら、重量比は想定される用途に応じて変動しうる。
組成物コンセントレート中にイソチアゾリン−3−オンは、典型的には組成物コンセントレートの総重量を基にして約0.1重量%〜約40.0重量%の量で存在する。機能液を作製するために組成物コンセントレートを希釈した後は、イソチアゾリン−3−オンは組成物の重量を基にして約0.001重量%〜約1.0重量%の量存在する。
更に具体的には、OITとBBITを2:1の重量比で組み合わせて使用する場合、OITは希釈組成物中に約0.003重量%〜約0.005重量%、又は30〜50ppmの量で存在し、BBITは機能液中に約0.0015重量%〜約0.0025重量%、又は15〜25ppmの量で存在する。
さらに組成物及び組成物コンセントレート中に含まれるのはアルキルアミンで、第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含有し、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素を有する。イソチアゾリン−3−オンとアルキルアミンとの間に驚くべき、そして思いがけない相乗効果が見出された。発明者らは何らかの特定の理論に拘束されることを望まないが、相乗効果の結果、イソチアゾリン−3−オンのみ又はアルキルアミンのみを含有する組成物と比べて組成物の抗菌効果が増大すると考えられる。組成物の抗菌効果は、アルキルアミンがアルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の鎖長を有する場合に増大する。
本発明の組成物に使用するのに適切なアルキルアミンは直鎖でも分岐鎖でもよい。第一級、第二級又は第三級アルキルアミンが組成物に使用するのに適切であるが、特に有用なアルキルアミンは第三級アルキルアミンである。メチル又はエチル置換基と、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の平均鎖長を有する長鎖置換基とを一緒に有する第三級アルキルアミンが有益であろう。特に好適なのはアルキル−、ジメチル−アミンで、その場合のアルキル基は1分子あたり8〜18個の炭素の平均鎖長を有する。本明細書中の実施例に示されているように、アルキル−、ジメチル−アミンを含有し、各アルキル部分が12個の炭素を有する(“C−12アルキルアミン”)本発明の組成物は、アミンを含有しない組成物と比べて増強された抗菌効果を示す。適切なアルキルアミンの例は、スイスのLonza GroupからBarlene 12Sの商品名で販売されているドデシルアルキルアミンである。同様に、別の適切なドデシルアルキルアミンが米国イリノイ州のMason ChemicalからMacat C12アミンの商品名で販売されている。
アルキルアミンを単一のイソチアゾリン−3−オンと組み合わせて使用する場合、単一のイソチアゾリン−3−オン対アルキルアミンの重量比は1:1〜1:800である。好ましくは、イソチアゾリン−3−オン対アルキルアミンの重量比は1:1〜1:40、更に好ましくは重量比は1:6〜1:12である。
組成物中に二つ以上のイソチアゾリン−3−オンが存在する場合、総イソチアゾリン−3−オン対アルキルアミンの重量比は1:1〜1:800である。好ましくは、組成物の一態様において、総イソチアゾリン−3−オン対アルキルアミンの重量比は約1:10〜約1:20である。
組成物コンセントレート中にアルキルアミンは典型的には、組成物コンセントレートの総重量を基にして約2.0重量%〜約80.0重量%の量で存在する。機能液に希釈された場合、アルキルアミンは典型的には、組成物の重量を基にして約0.02重量%〜約2.0重量%の量で存在する。典型的には、アルキルアミンは希釈組成物中に約0.2重量%〜約0.3重量%、又は2000ppm〜3000ppmの量で存在する。
組成物中に存在するイソチアゾリン−3−オンとアルキルアミンは一般的に当該技術分野で公知の手段によって混合される。組成物コンセントレートを調製するには、イソチアゾリン−3−オンとアルキルアミンを、一つ又は複数の溶媒及び界面活性剤と組み合わせて使用すればよい。溶媒及び界面活性剤は組成物コンセントレート中に1:1〜5:1の重量比で存在する。
典型的には、溶媒及び界面活性剤は、組成物コンセントレート中に組成物コンセントレートの重量を基にして約1重量%〜約55重量%の量で存在する。同様に、希釈して機能液にする場合、組成物コンセントレートが1:100の重量比で希釈されると、溶媒及び界面活性剤は組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約0.55重量%の量で存在することになる。
組成物コンセントレートは、イソチアゾリン−3−オンを溶解するのに有用な一つ又は複数の溶媒を含有しうる。有用な溶媒は、有機溶媒、例えばメタノール及びエタノールのようなアルコール、ジエタノールアミンのようなアミン、グリコール又はエトキシル化グリコール、エーテル、エステルなどである。本発明に使用される典型的な有機溶媒は、ジプロピレングリコール2−メチル−エーテル及びモノエタノールアミン(MEA)などである。典型的には、溶媒は組成物コンセントレート中に組成物コンセントレートの総重量を基にして約1重量%〜約30重量%の量で存在する。同様に、希釈して機能液にする場合、組成物コンセントレートが1:100の重量比で希釈されると、溶媒は希釈組成物の総重量を基にして0.01重量%〜約0.30重量%の量で存在することになる。
界面活性剤は、組成物コンセントレートが希釈形で使用される場合、イソチアゾリン−3−オン/溶媒のマイクロエマルションを維持するのに役立ちうる。有用な界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの組合せなどである。有用なノニオン界面活性剤は、直鎖アルコールアルコキシレート、例えば直鎖アルコールエトキシレート、エトキシル化/プロポキシル化ブロックコポリマー、エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール、及びポリオキシエチレンセチルエーテルなどである。有用な直鎖アルコールアルコキシレートは、例えばArch Corporation社製の登録商標POLY−TERGENT SL−42の名の下に市販されている。その他の有用なノニオン界面活性剤は、NEODOL 91−6(Shell Chemicalの商標登録された界面活性剤製品)として市販されているものなどである。この界面活性剤は、C9〜C11直鎖第一級アルコールエトキシレートの洗剤系混合物で、アルコール1モルあたり平均6モルのエチレンオキシドを有する。その他の有用なノニオン界面活性剤は、直鎖のC9〜C11炭素鎖と1分子あたり5又は6個のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド基を含有するものなどである。有用なアニオン界面活性剤は、アルキルジフェニルエーテルジスルホネート、アルキルフェニルエトキシル化ホスフェートエステル、カルボキシル化直鎖アルコールアルコキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ジイソブチルスルホスクシネート、アビエチン酸及びアルキルスルホネートなどである。
その他の有用なアニオン界面活性剤は、ポリカルボキシル化アルコールアルコキシレート、好ましくは、以下の酸又は有機もしくは無機塩からなる群から選ばれるもの、すなわちポリカルボキシル化直鎖アルコールアルコキシレート、ポリカルボキシル化分岐アルコールアルコキシレート、ポリカルボキシル化環状アルコールアルコキシレート、及びそれらの組合せである。個別的にはカチオン及び両性界面活性剤も本発明の方法に使用するのに容認可能であるが、それらは他のクラスの一つに属する少なくとも一つの界面活性剤と組み合わせて使用するのが好適である。例示的なカチオン界面活性剤は、アルキルトリアンモニウムハライド、非直鎖アルキルジメチルハライド及びアルキルジメチルベンジルアンモニウムハライド含有界面活性剤などである。例示的な両性界面活性剤は、ポリグリコールエーテル誘導体、エトキシレートオキサゾリン誘導体、ラウラミドプロピルベタイン及びレシチンなどである。
上記界面活性剤のブレンド又は組合せが本発明の組成物に使用できる。そのようなブレンドは、上記四つの界面活性剤の広範囲のクラス間又はクラス内の界面活性剤の二つ以上の界面活性剤の任意の組合せでありうる。組合せは、アニオン系とアニオン系、アニオン系とノニオン系、アニオン系とカチオン系、アニオン系と両性系、カチオン系とカチオン系、カチオン系と両性系、ノニオン系とノニオン系、ノニオン系と両性系、及び両性系と両性系のブレンドを含みうる。同様に、界面活性剤の三元及び四元ブレンドも、それぞれ上記クラス内又はクラス間から3又は4個の界面活性剤を選択することによって可能である。界面活性剤は、本発明のコンセントレート中に、組成物コンセントレートの総重量を基にして約1.0重量%〜約50重量%の量で適切に使用される。同様に、希釈して機能液にする場合、組成物コンセントレートが1:100の重量比で希釈されると、界面活性剤は希釈組成物の総重量を基にして約0.01重量%〜約0.50重量%の量で存在することになる。
上記組成物は抗菌剤として驚くほど有効である。すなわち、該組成物は、該組成物を接触させたあらゆる製品又は材料に抗真菌特性又は殺生物特性を付与する。組成物コンセントレートは濃縮形で適用しても、使用前に希釈してもよい。組成物及び組成物コンセントレートは、水性及び/又は有機溶媒と混合することによって希釈して機能液にすることができる。機能液は、例えば、木材防腐剤、塗料又は金属加工油でありうる。
典型的には、使用の際、組成物コンセントレートは水性溶媒及び/又は有機溶媒と混合することによって希釈される。組成物コンセントレート対溶媒の希釈重量比は典型的には1:10〜1:800である。
さらに、希釈組成物は銅含有抗菌化合物を含有していてもよい。銅は次のうちの一つであろう。すなわち、様々な粒径分布の銅金属、酸化銅、水酸化銅、各種の無機又は有機銅錯体、例えば、Cu−エタノールアミン、Cu−ジメチル−ジチオ−カルバメート(CDDC)、Cu−スルフェート、Cu−2−エチル−ヘキサノエート、Cu−第四級アルキルアンモニウム、Cu(OH)、BCC(塩基性炭酸銅)、Cu−ニトレート、銅−8−キノリノレート、Cu−ベンタイン(Cu-bentains)、又はCu−HDOなど。銅は、約0.001ミクロン〜約10ミクロンの粒径を有しうる。あるいは、希釈組成物は、組成物の基質への適用を容易にするのに効果的な任意の成分を含有していてもよい。
銅は典型的には希釈組成物中に希釈組成物の重量を基にして約0.01重量%〜約5重量%の量で存在する。希釈組成物の残り部分は、典型的には水及びその他の所望による成分、例えば顔料、共殺生物剤(co-biocide)などである。
機能液はその他の所望による添加剤を含有していてもよい。例えば、共界面活性剤;水;色素;及び共殺生物剤などであるが、これらに限定されない。適切な共殺生物剤は、例えば、テブコナゾール、プロピコナゾール又はその他のアゾール類、例えば銅アゾール;クロロタロニル、銅エタノールアミン、酸化銅、炭酸水素銅、銅−2−エチルヘキサノエート、銅−エチル−アセト−アセテート、及び銅ジメチル−ジチオ−カルバメートなどである。使用される場合、所望による共殺生物剤は、希釈組成物の総重量を基にして0.1重量%〜60重量%の量の範囲で機能液中に適切に使用される。これらの共殺生物剤の量は用途又は使用法に応じて変動しうる。
組成物コンセントレート及び機能液は、カビ又は細菌増殖の問題を経験しうるいずれかの基質、例えば、木材、木材含有製品又はその他の基質、例えば石膏、ウォールボード、ファイバーボード、プラスチック、プラスターボード、ファイバーガラスなど、及びそれらの組合せと接触又は適用することが可能である。
組成物コンセントレートもその希釈形も、そのような製品及び材料に当該技術分野で公知のいずれかの様式で適用できる。例えば、加圧処理;真空処理;スプレー;スプリッツ(さっと振りかけること);浸漬;含浸;注入などであるが、これらに限定されない。
あるいは、組成物、組成物コンセントレート又は希釈組成物は、真菌又は微生物からの保護を求められている材料又は製品の前駆体とブレンドしてもよい。すなわち、組成物は、材料又は製品に直接その製造中に配合してもよい。
組成物コンセントレート及びその希釈形は、ある種の微生物、例えば各種の細菌種及びカビ種(これらに限定されない)に対して改良された効果を示した。発明者らは、本発明の機序に関して一つの理論に限定されることを望まないが、アルキルアミンは、組成物が適用される基質の中又は上に付着し、層を形成すると考えられる。アルキルアミンの基質への付着は、イソチアゾリン−3−オンの存在下で基質における微生物増殖に改良された耐性を付与することを促進する。イソチアゾリン−3−オンは、そうでなければ基質と強く結合して最終的に生物学的に不活性になる。
第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含有するアルキルアミンと、OIT又はBBITとの組合せを含有する組成物が持つ抗菌効果を以下の実施例で示す。
本発明を以下の実施例及び比較例によってさらに詳細に説明する。別途明記しない限り、すべての部及びパーセンテージは重量により、すべての温度はセ氏である。
実施例1
パートA.組成物コンセントレートの製造
組成物コンセントレートの製剤例を表1に示す。イソチアゾリン−3−オンの平均量は、組成物コンセントレートの重量を基にして約6.3重量%である。OITは組成物コンセントレートに45重量%のアルコールベース溶媒の溶液として加え、BBITは組成物コンセントレートに92重量%のアルコールベース溶媒の溶液として加えた。
表1に示された組成物コンセントレートの製剤は溶媒と界面活性剤を含有する。この実施例では、ジプロピレングリコール2−メチルエーテルが有機溶媒として使用され、エトキシル化ヒマシ油が界面活性剤として使用されている。溶媒と界面活性剤は、室温でわずかに撹拌することにより、イソチアゾリン−3−オンを安定化し、アルキルアミンと合わせた場合に均一系を形成する。
この実施例で組成物コンセントレートに使用されているアルキルアミンは、スイスのLonza Group社製のBarlene 12Sとして知られているC12−アルキルアミンである。
組成物コンセントレートは水に混和性なので、業界で使用されている銅ベースの木材防腐剤系と適合可能である。
Figure 0005731749
パートB.組成物コンセントレートの希釈形の製造
表2では、組成物コンセントレートが、該コンセントレートを銅含有製剤及び水と混合することによって希釈されている。様々な濃度の組成物コンセントレートをわずかな撹拌下で銅含有製剤及び水に加えた。
この希釈組成物中、イソチアゾリン−3−オンは典型的には、希釈組成物の総重量を基にして約0.035重量%〜約0.07重量%の量で存在する。
Figure 0005731749
表2Aに示されているように、溶媒としてモノエタノールアミン(MEA)及び界面活性剤としてエトキシル化ヒマシ油を含有する組成物コンセントレートを銅含有製剤に加えて銅エタノールアミンを形成した。表に示されているように、イソチアゾリン−3−オン対アルキルアミンの重量比は約1:2〜約1:3である。
目視検査したところ、組成物A0〜F0は透明又はわずかに混濁のいずれかであった。
Figure 0005731749
表2Bにおいて、組成物コンセントレートは溶媒としてプロピレングリコール及び界面活性剤としてエトキシル化ヒマシ油を含有することもできる。銅含有製剤はこの機能液には加えなかった。
実施例2
アルキルアミンとOIT及び/又はBBITを組み合わせて含有する組成物の有効性を測定するために、該組成物を、アルキルアミンのみを含有する組成物又はOITもしくはBBITのみを含有する組成物と比較した。これらの組成物の効能は、該組成物をサザンイエローパイン(SYP)木材サンプルに適用することによって示した。
SYPサンプルを評価される特別の組成物で処理した後、該サンプルを深底ペトリ皿内の支持体上に載せた。
ありふれた2種類のカビ種(アスペルギルス(Aspergillus)及びフサリウム(Fusarium))の真菌胞子懸濁液を木材サンプル上に塗り広げた。サンプル表面上の真菌の菌糸成長を週1回顕微鏡下で調べた。木材表面の菌糸体被覆率に基づく尺度は次の通りである。
0 0%
1 <10%
2 〜10−30%
3 〜30−60%
4 >60%
アルキルアミンとOIT、BBIT、又はOIT及びBBITを組み合わせて含有する組成物の効能
ありふれたカビ種に対する組成物の有効性を評価するために、様々な濃度のBBIT、OIT及びC12−アルキルアミン、又はこれらの成分の混合物を含有する組成物をSYP木材ブロック上で上記の試験プロトコルを用いて試験した。具体的には、表2Aに示した組成物を木材ブロックに適用して組成物の抗真菌効果を測定した。
OITとC12−アルキルアミンを含有する組成物は、組成物A0とB0を記載の比率で混合することによって得たことに注意する。同様に、BBITとC12−アルキルアミンを含有する組成物は、組成物A0とC0の混合によって得た。
Figure 0005731749
異なる濃度のOIT、BBIT及びアルキルアミンを試験した。さらに、組成物の最適比率をスクリーニング及び評価するために、様々な比率のイソチアゾリン−3−オン対アミンを試験した。組成物の製造にアルキルアミンを用いた場合、OIT及びBBITはよく分散して均一溶液を形成していたことが観察された。
表3に、アルキルアミンのみ、BBITのみ、OITのみ、又はアルキルアミンとOIT又はBBITいずれかとの組合せを含有する組成物の効能を示す。表3に示されているように、100ppmの濃度で単独のOIT、及び80ppmの濃度で単独のBBITは、殺カビ剤として有効に機能した。1000ppmの濃度で単独で使用したC12−アルキルアミンもフサリウムに対しては殺カビ剤として有効に働いたが、アスペルギルスに対してはあまり有効ではなかった。
C12−アルキルアミンとOIT又はBBITいずれかとの組合せも殺カビ剤として有効であった。しかしながら、組み合わせて使用すると、各成分の濃度は、成分を単独で使用する場合よりも著しく減少した。
例えば、OITとC12−アルキルアミンを重量比1:5でそれぞれ濃度75ppm及び375ppmで使用した場合、組成物は、OIT又はアルキルアミン単独で使用した場合と比べて殺カビ剤として同等に有効であった。抗真菌効果はBBITとC12−アルキルアミンの組合せを含有する組成物でも同様である。
このように低濃度のOIT又はBBITを低濃度のアルキルアミンと組み合わせると、高濃度のアルキルアミンのみを含有する組成物又は高濃度のOITもしくはBBITのみを含有する組成物と比べた場合に、カビの制御において同等に有効な組成物が得られる。
従って、これらの結果に基づくと、アルキルアミンを組成物に加えた場合、同じレベルの抗菌効果を得るのに必要とされるOIT又はBBITは少量で済む。組成物に使用されるOIT又はBBITの量が削減されると、これらの組成物の製造に伴うコストも削減される。
さらに、アルキルアミンとOIT又はBBITいずれかとの組合せは、OIT又はBBITのいずれかを単独で使用した場合と比べて、アスペルギルス胞子タイプのカビに対して増大した効果を有していたことに注意する。重量比1:5のOIT対アルキルアミンをそれぞれ75ppm及び375ppmの濃度で含有する組成物の利用は、100ppmのOITのみを含有する組成物を利用するよりアスペルギルスに対してより有効であった。同様に、重量比1:12.5のBBIT対アルキルアミンを50ppm及び625ppmの濃度で含有する組成物の利用は、80ppmのBBITのみを含有する組成物を利用するよりアスペルギルスに対してより有効であった。
以下に示す表4に、アルキルアミンとOIT及びBBIT両方との組合せを含有する組成物の効能を示す。OIT、BBIT及びアルキルアミンを含有する組成物を、対照(水)、アルキルアミンのみ、OITのみ及びBBITのみと比較する。
Figure 0005731749
高濃度のOITとBBITを含有する組成物は、アルキルアミンが存在しなくても、カビ成長の制御に極めて有効である。しかしながら、低濃度のOITとBBITしか含有しない組成物は、高濃度を含有する組成物ほどの効果を発揮しなかった(OIT:BBITが50:25及び33:17の組成物の結果参照)。
低濃度のOIT:BBITしか含有しない組成物の効能は、アルキルアミンを組成物に加えると増大する。事実、低濃度のOITとBBITしか含有しない組成物の効能は、第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含有するアルキルアミンと組み合わせて使用すると、アルキルアミンを含まない高濃度のOITとBBITを含有する組成物の効能に匹敵する。同様に、アルキルアミンを単独で使用すると、そのカビ制御効果は高濃度のOITとBBITを有する組成物の効能ほど有効でない。
このように、OIT:BBIT混合物とC12−アルキルアミンの間には明白な相乗効果が示されている。そのような相乗効果は組成物の抗菌効果を増大すると考えられる。従って、OIT:BBIT混合物と、第一級、第二級又は第三級アミン官能基を含有するアルキルアミンとを含有する組成物の製造が考えられるが、これはOIT:BBIT混合物しか含有しない組成物と比べてより費用効果的な組成物である。
概して、アルキルアミンとOIT又はBBIT又はOIT及びBBITとの組合せは効果的に働く。重量比1:5のOIT:アルキルアミンを含有する実施例及び重量比1:6.5のBBIT:アルキルアミンを含有する実施例は、試験した実施例の中で最大の抗菌効果を有するようである。三元系の場合、BBIT:OIT:アルキルアミンが(2:1):24の比率のものが最良の抗菌効果を示した。
本発明をその態様と組み合わせて説明してきたが、当業者には前述の説明を踏まえて多様な代替、変更及び変形が可能であることは明白である。従って、すべてのそのような代替、変更及び変形も添付の特許請求の範囲の精神及び広義の範囲に含まれるものとする。

Claims (14)

  1. 木材の菌やカビの成長を抑制するための抗菌組成物コンセントレートであって、
    抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして0.1重量%〜40重量%の量の少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オンであって、前記イソチアゾリン−3−オンが、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びそれらの組合せから選ばれる前記イソチアゾリン−3−オンと;
    抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして2重量%〜80重量%の量の少なくとも一つのアルキルアミンであって、前記アルキルアミンはメチル又はエチル置換基と、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の平均アルキル鎖長を有する長鎖アルキル置換基とを有する第三級アルキルアミンを含む前記アルキルアミンと;
    抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして1重量%〜50重量%の量で存在する少なくとも一つの界面活性剤と;そして
    抗菌組成物コンセントレートの重量を基にして1重量%〜30重量%の量で存在する少なくとも一つの有機溶媒とを含み;
    前記イソチアゾリン−3−オンが2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンからなる場合、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと前記アルキルアミンとの重量比が1:5〜1:20であり;
    前記イソチアゾリン−3−オンがN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンからなる場合、前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンと前記アルキルアミンとの重量比が1:6.25〜1:25であり;
    前記アルキルアミンが2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及びN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの両方と組合せて用いられる場合、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの合計と前記アルキルアミンとの重量比が1:10〜1:20であり、そして、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンとの重量比が1:1〜2:1である、抗菌組成物コンセントレート。
  2. 前記有機溶媒が、ジプロピレングリコール2−メチル−エーテル、モノエタノールアミン、プロピレングリコール及びそれらの組合せから選ばれ、前記界面活性剤が、アルキルジフェニルエーテルジスルホネート、アルキルフェニルエトキシル化ホスフェートエステル、カルボキシル化直鎖アルコールアルコキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ジイソブチルスルホスクシネート、アビエチン酸、アルキルスルホネート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、エトキシル化ヒマシ油、及びそれらの組合せから選ばれ、前記有機溶媒と界面活性剤は抗菌組成物コンセントレート中に1:1〜5:1の重量比で存在する、請求項1に記載の抗菌組成物コンセントレート。
  3. 木材の菌やカビの成長を抑制するための組成物であって、該組成物は、
    組成物の重量を基にして0.001重量%〜1.0重量%の量の少なくとも一つのイソチアゾリン−3−オンであって、前記イソチアゾリン−3−オンが、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びそれらの組合せから選ばれる前記イソチアゾリン−3−オンと;
    組成物の重量を基にして0.02重量%〜2.0重量%の量の少なくとも一つのアルキルアミンであって、前記アルキルアミンはメチル又はエチル置換基と、アルキルアミン1分子あたり8〜18個の炭素の平均アルキル鎖長を有する長鎖アルキル置換基とを有する第三級アルキルアミンを含む前記アルキルアミンと;
    組成物の重量を基にして0.01重量%〜0.50重量%の量の少なくとも一つの界面活性剤と;そして
    組成物の重量を基にして0.01重量%〜0.30重量%の量の少なくとも一つの有機溶媒とを含み;
    前記イソチアゾリン−3−オンが2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンからなる場合、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと前記アルキルアミンとの重量比が1:5〜1:20であり;
    前記イソチアゾリン−3−オンがN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンからなる場合、前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンと前記アルキルアミンとの重量比が1:6.25〜1:25であり;
    前記アルキルアミンが2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及びN−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの両方と組合せて用いられる場合、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの合計と前記アルキルアミンとの重量比が1:10〜1:20であり、そして、前記2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと前記N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンとの重量比が1:1〜2:1である、組成物。
  4. 組成物の重量を基にして0.01重量%〜5重量%の量の銅をさらに含む、請求項に記載の組成物。
  5. 銅が、0.001ミクロン〜10ミクロンの粒径を有する、請求項に記載の組成物。
  6. 銅が、組成物中に、銅金属、酸化銅、水酸化銅、各種の無機又は有機銅錯体、例えば、Cu−エタノールアミン、Cu−ジメチル−ジチオ−カルバメート(CDDC)、Cu−スルフェート、Cu−2−エチル−ヘキサノエート、Cu−第四級アルキル−アンモニウム、Cu(OH)、BCC(塩基性炭酸銅)、Cu−ニトレート、銅−8−キノリノレート、Cu−ベンタイン及びCu−HDOから選ばれる化合物で存在する、請求項に記載の組成物。
  7. 組成物の重量を基にして0.1重量%〜60重量%の量の共殺生物剤をさらに含む、請求項に記載の組成物。
  8. 水をさらに含む、請求項に記載の組成物。
  9. 前記アルキルアミンが、アルキルアミン1分子あたり12個の炭素の平均アルキル鎖長を有する長鎖アルキル置換基を含有する、請求項1又は請求項のいずれかに記載の組成物。
  10. 木材に抗真菌及び抗カビ成長効果を提供するために前記木材を処理する方法であって、該方法は、
    前記木材に請求項6に記載の抗菌組成物を接触させることを含み、
    前記抗菌組成物は、
    前記組成物の重量を基にして0.01重量%〜5重量%の量である銅又は銅含有化合物を含む、方法。
  11. 前記アルキルアミンが、アルキルアミン1分子あたり12個の炭素の平均アルキル鎖長を有する長鎖アルキル置換基を含有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記有機溶媒が、ジプロピレングリコール2−メチル−エーテル、モノエタノールアミン、プロピレングリコール及びそれらの組合せから選ばれ、前記界面活性剤が、アルキルジフェニルエーテルジスルホネート、アルキルフェニルエトキシル化ホスフェートエステル、カルボキシル化直鎖アルコールアルコキシレート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ジイソブチルスルホスクシネート、アビエチン酸、アルキルスルホネート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、エトキシル化ヒマシ油、及びそれらの組合せから選ばれ、前記有機溶媒と界面活性剤は抗菌組成物中に1:1〜5:1の重量比で存在する、請求項10に記載の方法。
  13. 銅又は銅含有化合物が、銅金属、酸化銅、水酸化銅、各種の無機又は有機銅錯体、例えば、Cu−エタノールアミン、Cu−ジメチル−ジチオ−カルバメート(CDDC)、Cu−スルフェート、Cu−2−エチル−ヘキサノエート、Cu−第四級アルキル−アンモニウム、Cu(OH)、BCC(塩基性炭酸銅)、Cu−ニトレート、銅−8−キノリノレート、Cu−ベンタイン及びCu−HDOから選ばれる、請求項10に記載の方法。
  14. 前記銅又は銅含有化合物が、0.001ミクロン〜10ミクロンの粒径を有する、請求項10に記載の方法。
JP2009527388A 2006-09-08 2007-09-04 イソチアゾリン−3−オン含有抗菌組成物 Expired - Fee Related JP5731749B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US84304606P 2006-09-08 2006-09-08
US60/843,046 2006-09-08
US11/846,019 US20080063723A1 (en) 2006-09-08 2007-08-28 Isothiazolin-3-one-containing antimicrobial composition
US11/846,019 2007-08-28
PCT/US2007/019337 WO2008030458A2 (en) 2006-09-08 2007-09-04 Isothiazolin-3-one-containing antimicrobial composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010502707A JP2010502707A (ja) 2010-01-28
JP5731749B2 true JP5731749B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=39157804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009527388A Expired - Fee Related JP5731749B2 (ja) 2006-09-08 2007-09-04 イソチアゾリン−3−オン含有抗菌組成物

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20080063723A1 (ja)
EP (1) EP2059126A4 (ja)
JP (1) JP5731749B2 (ja)
AR (1) AR063703A1 (ja)
CL (1) CL2007002564A1 (ja)
NZ (1) NZ575246A (ja)
WO (1) WO2008030458A2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007020390A1 (de) * 2007-04-30 2008-11-06 Pfleiderer Holzwerkstoffe Gmbh & Co. Kg Biozide Zusammensetzung, sowie Harzzusammensetzungen, Kompositmaterialien und Laminate, die diese enthalten
JP5629905B2 (ja) * 2008-09-18 2014-11-26 株式会社パーマケム・アジア 工業用殺菌剤
EP2376443A1 (en) * 2008-12-15 2011-10-19 Basf Se Process for the manufacture of easily dispersible, solid n'-hydroxy-n-cyclohexyl-diazenium oxide salts
US20100239650A1 (en) * 2009-03-20 2010-09-23 Wilson Kurt Whitekettle Isothiazolin biodelivery systems
DE102009048189A1 (de) * 2009-10-02 2011-04-07 Schülke & Mayr GmbH Lagerstabile mikrobizide Konzentrate und deren Verwendung als Konservierungsmittel
DE102009048188A1 (de) * 2009-10-02 2011-04-07 Schülke & Mayr GmbH Antimikrobiell wirksame Gebrauchslösungen enthaltend Kombinationen von Isothiazolonen und Aminen
GB2479556A (en) * 2010-04-13 2011-10-19 Arch Timber Protection Ltd Wood preservative formulation
GB201010808D0 (en) 2010-06-28 2010-08-11 Finch Stephen Antimicrobial device for a shower
WO2012076529A1 (de) * 2010-12-07 2012-06-14 Sanitized Ag Verfahren zur antimikrobiellen ausrüstung von geweben mit schmelzklebstoff-zusammensetzungen, schmelzklebstoff-zusammensetzungen und deren verwendung
US10721934B2 (en) * 2013-11-19 2020-07-28 Arch Chemicals, Inc. Enhanced preservative
CN106455570B (zh) 2014-05-16 2022-03-15 营养与生物科技美国第一有限公司 异噻唑酮在水性组合物中的稳定化
US20180332847A1 (en) * 2017-05-19 2018-11-22 Troy Corporation Antimicrobial metal carboxylate-benzisothiazolinone mixtures

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4034079A (en) * 1974-02-12 1977-07-05 Marten Leonard Schoonman Self-sanitizing plastic
DE3605007A1 (de) * 1986-02-18 1987-08-20 Wolman Gmbh Dr Salz eines substituierten morpholins mit fluoroborsaeure und holzschutzmittel
DE3609939A1 (de) * 1986-03-24 1987-10-01 Cassella Ag Fluessige zubereitung von 1,2-benzisothiazolin-3-on, ihre herstellung und verwendung
DE3839640A1 (de) * 1988-11-24 1990-05-31 Wolman Gmbh Dr Holzschutzmittel
US4964892A (en) * 1988-12-22 1990-10-23 Rohm And Haas Company Synergistic microbicidal combinations containing 2-N-octyl-3-isothiazolone and certain commercial biocides
US4906651A (en) * 1988-12-22 1990-03-06 Rohm And Haas Company Synergistic microbicidal combinations containing 3-isothiazolone and commercial biocides
DE3937658A1 (de) * 1989-11-11 1991-05-16 Wolman Gmbh Dr Holzschutzmittel
DK0645086T3 (da) * 1991-11-26 2003-09-29 Rohm & Haas Synergistiske kombinationer af 2-methyl-3-isothiazolon og 4-(2-nitrobutyl)morfolin
DE60029431T2 (de) * 1999-04-08 2007-03-15 Lonza Inc. Verfahren zur verbesserung des eindringens von holzschutzmitteln in holz
DE60000804T2 (de) * 1999-04-16 2003-09-11 Rohm And Haas Co., Philadelphia Stabile mikrobizide Formulierung
EP1185400B1 (en) * 1999-05-24 2006-01-18 Lonza Inc. Copper/amine oxide wood preservatives
JP2001150404A (ja) * 1999-11-26 2001-06-05 Xyence Corp 銅系木材保存用組成物
US6403533B2 (en) * 2000-01-27 2002-06-11 Rohm And Haas Company Stabilized microbicide formulation
AU2002310982A1 (en) * 2001-04-03 2002-10-21 Lonza Ag Method for the protective treatment of wood and derived timber products
JP4804656B2 (ja) * 2001-07-03 2011-11-02 住化エンビロサイエンス株式会社 木材防黴組成物
US20080194518A1 (en) * 2005-12-23 2008-08-14 MOOKERJEE Pradip Antimicrobial Compositions
US20080057134A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Agion Technologies, Inc. Antifungal compositions and method

Also Published As

Publication number Publication date
US20170071206A1 (en) 2017-03-16
AR063703A1 (es) 2009-02-11
WO2008030458A2 (en) 2008-03-13
AU2007293366A1 (en) 2008-03-13
EP2059126A2 (en) 2009-05-20
CL2007002564A1 (es) 2008-06-27
WO2008030458A3 (en) 2008-12-04
US20080063723A1 (en) 2008-03-13
NZ575246A (en) 2011-10-28
EP2059126A4 (en) 2012-06-27
JP2010502707A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5731749B2 (ja) イソチアゾリン−3−オン含有抗菌組成物
CA2947590C (en) Wood preservative composition
AU2011268757B2 (en) Wood preservative compositions useful for treating copper-tolerant fungi
JPH07500092A (ja) 木材及び他のセルロース性材料の防腐剤
JP2017512824A (ja) 即効性消毒剤組成物
EP2046125B1 (en) Biocidal composition for leather tanning
JP4804656B2 (ja) 木材防黴組成物
CA3031903C (en) Stable wood preservative formulations
JP2024511720A (ja) 亜鉛およびホウ素含有強化木材防腐剤
NZ243460A (en) Synergistic fungicides containing a biocidal metal compound and a triazole derivative; preservatives for wood and other cellulosic materials
EP1049573A1 (de) Holzschutzmittel
JP5568762B2 (ja) 木材防黴組成物
CN101528043A (zh) 含异噻唑啉-3-酮的抗菌组合物
JP6578152B2 (ja) 殺菌効力増強方法および液状殺菌組成物
AU2017311045B2 (en) Stable aqueous dispersions of biocides
AU2007293366B2 (en) Isothiazolin-3-one-containing antimicrobial composition
JP5101828B2 (ja) 木材用防カビ組成物および防カビ方法
JP2021011444A (ja) 抗ウイルス性組成物
JP2003277207A (ja) 木材用防カビ防変色菌組成物
JP6524433B2 (ja) 木材用抗菌組成物
JP2005213172A (ja) 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンおよび2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを含む抗菌・抗カビ用水性組成物。
PL210155B1 (pl) Nowy czwartorzędowy związek typu gemini oraz zastosowanie nowego czwartorzędowego związku typu gemini w koncentracie środka do konserwacji drewna
JP2018145157A (ja) 工業用殺菌組成物
JPH03161403A (ja) 防菌防カビ剤組成物
JP2003160403A (ja) 安定なエマルション組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120816

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121115

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130619

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130904

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20131018

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140325

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5731749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees