JP2001150404A - 銅系木材保存用組成物 - Google Patents

銅系木材保存用組成物

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JP2001150404A
JP2001150404A JP33551399A JP33551399A JP2001150404A JP 2001150404 A JP2001150404 A JP 2001150404A JP 33551399 A JP33551399 A JP 33551399A JP 33551399 A JP33551399 A JP 33551399A JP 2001150404 A JP2001150404 A JP 2001150404A
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copper
acid
compound
composition
based wood
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JP33551399A
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Masahiro Nagano
征廣 長野
Tetsuharu Shiraishi
徹治 白石
Kensho Araino
憲昭 新井野
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Xyence Corp
Original Assignee
Xyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防腐性及び防蟻性を損なわせることなしに防
カビ性を付与した長期間にわたり保管することができる
銅系木材保存用組成物を低コストで提供する。 【解決手段】 (A)無機系銅化合物と、(B)アンモ
ニア、又は、無機系銅化合物と錯体を形成する水溶性ア
ミン化合物と、(C)イソチアゾリン系化合物とから構
成される銅系木材保存用組成物において、(D)モノカ
ルボン酸及び/又はジカルボン酸から選ばれる少なくと
も1種のカルボン酸を含有させる。前記銅系木材保存組
成物におけるカルボン酸の含有比率は、好ましくは、無
機系銅化合物中の銅の重量1に対して0.1〜10であ
る。そして、前記銅系木材保存用組成物のpHは、好ま
しくは、8.5〜9.2に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材の腐朽を防止
すると共にシロアリによる劣化を防止する銅系木材保存
用組成物に関し、さらに、詳しくは、長期間の保管安定
性に優れた銅系木材保存用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】木材は、建材、家具、工業用材料、土木
用材料などとして種々の用途に使用されているが、それ
らを野外で使用する場合には、木材腐朽菌による腐朽が
生じたり、また、シロアリによる劣化が生じることがあ
るので、その長期の使用が困難とされている。そこで、
木材を木材腐朽菌やシロアリから保護するために、無機
系銅化合物をアンモニア又は水溶性アミン化合物で錯塩
化した水溶性の銅系木材保存用組成物が提案されてい
る。
【0003】このような水溶性の銅系木材保存用組成物
は、木材を処理した場合に防腐性及び防蟻性を有するこ
と、水で容易に希釈できること、安価であること、等の
利点を有しているが、木材腐朽菌(カワラタケ、ナミダ
タケ等)には有効であっても、ある種のカビ(ペニシリ
ウム、アザリウム等)には効果はなく、むしろ、そのア
ルカリ成分による窒素源供給のためにカビの発生を助長
するという問題があった。カビが発生した木材は、腐朽
に強度劣化はないが、その表面の汚染によって、商品価
値を著しく下げるものとなっていた。
【0004】かかる問題を解決するために、無機系銅化
合物をアンモニア又は水溶性アミン化合物で錯塩化した
水溶性の銅系木材保存用組成物に防カビ剤として5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び
4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オンから選ばれるイソチアゾリン系化合物を
含有させた銅系木材保存用組成物が提案されている。こ
のような銅系木材保存用組成物は、長期間保管しなけれ
ば、実用上使用可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなイソチアゾリン系化合物を含有させた無機系銅化合
物をアンモニア又は水溶性アミン化合物で錯塩化した水
溶性の銅系木材保存用組成物は、これを長期間保管する
と、イソチアゾリン系化合物が劣化し、そのために、防
カビ性能が徐々に低下する、という問題があった。
【0006】そこで、このような銅系木材保存用組成物
を長期間保管しても防カビ性を損なわせないようにする
ためには、銅系木材保存用組成物に上記イソチアゾリン
系化合物を実用的に有効な量よりも補分に添加する必要
があり、そのために、コストが高くなるという問題があ
った。
【0007】また、本発明者は、このような銅系木材保
存用組成物に酸を添加してpHを下げれば、長期保管中
の銅系木材保存用組成物における上記イソチアゾリン系
化合物を安定化できるのではないかと考えて、銅系木材
保存用組成物に酸を添加してpHを下げたところ、銅系
木材保存用組成物中で銅が析出してしまうという問題が
あった。
【0008】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、防腐性及び防蟻性を損
なわせることなしに防カビ性を付与した長期間にわたり
保管することができる銅系木材保存用組成物を低コスト
で提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、かかる目
的を達成するために、無機系銅化合物と、アンモニア、
又は、無機系銅化合物と錯体を形成する水溶性アミン化
合物と、イソチアゾリン系化合物とから構成される銅系
木材保存用組成物において、これに含有させる酸の種類
及びその含有比率並びに銅系木材保存用組成物のpHに
ついて鋭意探究を行ったところ、酸としてモノカルボン
酸及び/又はジカルボン酸から選ばれる少なくとも1種
のカルボン酸を選択すること、これらのカルボン酸の含
有比率を無機系銅化合物中の銅の重量1に対して0.1
〜10になるようにすること、及び、銅系木材保存用組
成物のpHを8.5〜9.2に調整すること、により銅
の析出を防止して、防腐性及び防蟻性を損なわせること
なしに防カビ性を付与した長期間にわたり保管すること
ができる銅系木材保存用組成物を低コストで提供できる
ことを見出して本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、請求項1に記載された発明は、
(A)無機系銅化合物と、(B)アンモニア、又は、無
機系銅化合物と錯体を形成する水溶性アミン化合物と、
(C)イソチアゾリン系化合物とから構成される銅系木
材保存用組成物において、(D)モノカルボン酸及び/
又はジカルボン酸から選ばれる少なくとも1種のカルボ
ン酸を含有させたことを特徴とする銅系木材保存用組成
物である。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、無機系銅化合物が、酸化銅、
塩基性炭酸銅、水酸化銅、塩基性硫酸銅、隣酸銅及び硝
酸銅から選ばれる少なくとも1種の無機系銅化合物であ
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は2に記載された発明において、アミン化合物が、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン、エチレンジアミン、分子量300〜7000
のポリエチレンイミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、ペンタメチル−ジエチレンートリ
アミンから選ばれる少なくとも1種のアミン化合物であ
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載された発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載された発明において、イソチア
ゾリン系化合物が、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン及び4,5−ジクロロ−2−n−オ
クチル−4−イソチアゾリン−3−オンから選ばれる少
なくとも1種のイソチアゾリン化合物であることを特徴
とするものである。
【0014】請求項5に記載された発明は、請求項1な
いし4のいずれかに記載された発明において、モノカル
ボン酸が、プロピオン酸、グルコン酸、乳酸、クロトン
酸、n−ドコサン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、n−ヘプタデカン酸、リノール酸及びリノレ
ン酸から選ばれる少なくとも1種の酸であり、そして、
ジカルボン酸が、リンゴ酸、フマル酸、マロン酸、セバ
シン酸、コハク酸及びグルタル酸から選ばれる少なくと
も1種の酸であることを特徴とするものである。
【0015】請求項6に記載された発明は、請求項1な
いし5のいずれかに記載された発明において、モノカル
ボン酸及び/又はジカルボン酸の含有比率が、無機系銅
化合物中の銅の重量1に対して0.1〜10であること
を特徴とするものである。
【0016】請求項7に記載された発明は、請求項1な
いし6のいずれかに記載された発明において、銅系木材
保存用組成物のpHが8.5〜9.2に調整されている
ことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の銅系木材保存用組成物
は、(A)無機系銅化合物と、(B)アンモニア、又
は、無機系銅化合物と錯体を形成する水溶性アミン化合
物と、(C)イソチアゾリン系化合物と、(D)モノカ
ルボン酸及び/又はジカルボン酸から選ばれる少なくと
も1種のカルボン酸と、を含有している。
【0018】前記無機系銅化合物は、好ましくは、酸化
銅、塩基性炭酸銅、水酸化銅、塩基性硫酸銅、隣酸銅及
び硝酸銅から選ばれる少なくとも1種の無機系銅化合物
であるが、本発明の目的に反しないかぎり、これら以外
の無機系銅化合物であってもかまわない。
【0019】前記アミン化合物は、好ましくは、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノール
アミン、エチレンジアミン、分子量300〜7000の
ポリエチレンイミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエ
チレンヘキサミン、ペンタメチル−ジエチレンートリア
ミンから選ばれる少なくとも1種のアミン化合物である
が、本発明の目的に反しないかぎり、これら以外のアミ
ン化合物であってもかまわない。
【0020】前記イソチアゾリン系化合物は、好ましく
は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン及び4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンから選ばれる少なくとも1種の
イソチアゾリン化合物である。
【0021】モノカルボン酸は、プロピオン酸、グルコ
ン酸、乳酸、クロトン酸、n−ドコサン酸、ステアリン
酸、パルミチン酸、オレイン酸、n−ヘプタデカン酸、
リノール酸及びリノレン酸から選ばれる少なくとも1種
の酸であり、そして、ジカルボン酸が、リンゴ酸、フマ
ル酸、マロン酸、セバシン酸、コハク酸及びグルタル酸
から選ばれる少なくとも1種の酸であるが、本発明の目
的に反しないかぎり、これら以外のモノカルボン酸及び
ジカルボン酸であってもかまわない。
【0022】本発明におけるモノカルボン酸及び/又は
ジカルボン酸の含有比率は、好ましくは、無機系銅化合
物中の銅の重量1に対して0.1〜10である。カルボ
ン酸の添加比率が銅化合物を構成する銅を金属銅に換算
した重量1に対して0.1より少ない場合には、銅系木
材保存用組成物に期待できるような長期保存性を付与す
ることができないし、カルボン酸の添加比率が銅化合物
を構成する銅を金属銅に換算した重量1に対して10よ
り多い場合には、製剤化が困難になり、また、コスト高
になる。そして、本発明の銅系木材保存用組成物におけ
るpHは、8.5〜9.2に調整されている。このよう
に銅系木材保存用組成物におけるpHが8.5〜9.2
に調整されていると、銅の析出が防止されて、防腐性及
び防蟻性を損なわせることなしに銅系木材保存用組成物
を長期間にわたり保管することができる。
【0023】本発明の銅系木材保存用組成物による防腐
性及び防蟻性は、モノカルボン酸及びジカルボン酸から
選ばれる少なくとも1種のカルボン酸を添加しないもの
と同等であり、かかるカルボン酸を無機系銅化合物と、
アンモニア、又は、銅と錯体を形成する水溶性アミン類
と、から構成される銅系木材保存用組成物に添加しても
銅本来の防腐性及び防蟻性を損なうことはない。
【0024】本発明の銅系木材保存用組成物は、例え
ば、そのまま、あるいは、水又は水を含む有機溶剤に溶
解して、木材の表面に塗布したり、木材を浸漬して含浸
させたり、木材中に加圧して注入したりする等の適宜の
手段を採用することにより、木材に適用することができ
る。
【0025】
【実施例】(実施例1)モノエタノールアミン36重量
%を秤取ったガラスビーカーに水44.2重量%を加
え、これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶
液とした。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して
75℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率50%)1
8重量%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この
塩基性炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液にフ
マル酸0.9重量%を加え、これをさらに30分間攪拌
して均一な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重
量/重量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを100ppmになるよ
うに添加して銅系木材保存用組成物とした。このように
して得られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸と
の比率は、1:0.1であり、また、そのpHは、9.
2であった。
【0026】(実施例2)モノエタノールアミン36重
量%を秤取ったガラスビーカーに水30重量%を加え、
これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶液と
した。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率50%)9重量
%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この塩基性
炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液にフマル酸
25重量%を加え、これをさらに30分間攪拌して均一
な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重量/重
量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンを100ppmになるように添
加して銅系木材保存用組成物とした。このようにして得
られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との比率
は、1:5.6であり、また、そのpHは、8.7であ
った。
【0027】(実施例3)モノエタノールアミン18重
量%を秤取ったガラスビーカーに水28重量%を加え、
これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶液と
した。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率50%)9重量
%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この塩基性
炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液にフマル酸
45重量%を加え、これをさらに30分間攪拌して均一
な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重量/重
量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンを100ppmになるように添
加して銅系木材保存用組成物とした。このようにして得
られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との比率
は、1:10.0であり、また、そのpHは、8.5で
あった。
【0028】(実施例4)モノエタノールアミン26重
量%を秤取ったガラスビーカーに水56重量%を加え、
これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶液と
した。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率70%)13重
量%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この塩基
性炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液にマロン
酸5重量%を加え、これをさらに30分間攪拌して均一
な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重量/重
量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンを100ppmになるように添
加して銅系木材保存用組成物とした。このようにして得
られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との比率
は、1:0.55であり、また、そのpHは、9.1で
あった。
【0029】(実施例5)ジノエタノールアミン16重
量%を秤取ったガラスビーカーに水56重量%を加え、
これらをよく混合して、ジノエタノールアミン水溶液と
した。このジノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに水酸化銅(銅含有率70%)13重量%
を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この水酸化銅
を加えたモノエタノールアミン水溶液にコハク酸5重量
%を加え、これをさらに30分間攪拌して均一な溶液と
した。この溶液を水道水で35倍(重量/重量)に希釈
し、ここに4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オンを100ppmになるように
添加して銅系木材保存用組成物とした。このようにして
得られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との比
率は、1:0.55であり、また、そのpHは、9.1
であった。
【0030】(実施例6)モノエタノールアミン26重
量%を秤取ったガラスビーカーに水36重量%を加え、
これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶液と
した。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに水酸化銅(銅含有率70%)13重量%
を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この水酸化銅
を加えたモノエタノールアミン水溶液にコハク酸25重
量%を加え、これをさらに30分間攪拌して均一な溶液
とした。この溶液を水道水で35倍(重量/重量)に希
釈し、ここに4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オンを100ppmになるよう
に添加して銅系木材保存用組成物とした。このようにし
て得られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との
比率は、1:2.75であり、また、そのpHは、8.
7であった。
【0031】(実施例7)モノエタノールアミン26重
量%を秤取ったガラスビーカーに水36重量%を加え、
これらをよく混合して、モノエタノールアミン水溶液と
した。このモノエタノールアミン水溶液を加熱して75
℃にし、これに水酸化銅(銅含有率70%)13重量%
を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この水酸化銅
を加えたモノエタノールアミン水溶液にプロピオン酸
2.5重量%を加え、これをさらに30分間攪拌して均
一な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重量/重
量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンを100ppmになるように添
加して銅系木材保存用組成物とした。このようにして得
られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸との比率
は、1:0.27であり、また、そのpHは、9.2で
あった。
【0032】(比較例1)モノエタノールアミン36重
量%を秤取ったガラスビーカーに水45.55重量%を
加え、これらをよく混合して、モノエタノールアミン水
溶液とした。このモノエタノールアミン水溶液を加熱し
て75℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率50%)
18重量%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。こ
の塩基性炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液に
フマル酸0.45重量%を加え、これをさらに30分間
攪拌して均一な溶液とした。この溶液を水道水で35倍
(重量/重量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オンを100ppmにな
るように添加して銅系木材保存用組成物とした。このよ
うにして得られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン
酸との比率は、1:0.05であり、また、そのpH
は、10.5であった。
【0033】(比較例2)モノエタノールアミン36重
量%を秤取ったガラスビーカーに水45.55重量%を
加え、これらをよく混合して、モノエタノールアミン水
溶液とした。このモノエタノールアミン水溶液を加熱し
て75℃にし、これに塩基性炭酸銅(銅含有率50%)
18重量%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。こ
の塩基性炭酸銅を加えたモノエタノールアミン水溶液に
フマル酸0.45重量%を加え、これをさらに30分間
攪拌して均一な溶液とした。この溶液を水道水で35倍
(重量/重量)に希釈し、ここに4,5−ジクロロ−2
−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを10
0ppmになるように添加して銅系木材保存用組成物と
した。このようにして得られた銅系木材保存用組成物の
銅とカルボン酸との比率は、1:0.05であり、ま
た、そのpHは、10.5であった。
【0034】(比較例3)モノエタノールアミン26重
量%を秤取ったガラスビーカーに水60.54重量%を
加え、これらをよく混合して、モノエタノールアミン水
溶液とした。このモノエタノールアミン水溶液を加熱し
て75℃にし、これに水酸化銅(銅含有率70%)13
重量%を加えて、75℃にて30分間攪拌した。この水
酸化銅を加えたモノエタノールアミン水溶液にプロピオ
ン酸0.46重量%を加え、これをさらに30分間攪拌
して均一な溶液とした。この溶液を水道水で35倍(重
量/重量)に希釈し、ここに5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを100ppmになるよ
うに添加して銅系木材保存用組成物とした。このように
して得られた銅系木材保存用組成物の銅とカルボン酸と
の比率は、1:0.05であり、また、そのpHは、
9.7であった。
【0035】(試験例)実施例1〜7及び比較例1〜3
により調合した銅系木材保存用組成物を試験薬剤として
次の耐候性試験を行った。
【0036】耐候性試験 (A)試験材 巾4cm、厚さ1cm及び長さ7cmの乾燥ベイツガ材
を多数準備し、これらを試験材とした。
【0037】(B)試験薬剤処理 (1) 試験薬剤の調整 実施例1〜7及び比較例1〜3により調合した銅系木材
保存用組成物をそれぞれ1000mlのポリエチレン製
容器に1000ml入れて密閉し、これらを40℃の恒
温器中において4週間放置して試験薬剤とした。
【0038】(2) 試験薬剤による試験材の処理 真空デシケータ内に試験材15枚を入れ、これらの試験
材に浮かないように重石を載せた。この真空デシケータ
に蓋を閉め、デシケータ内を減圧して750mmHgの
状態で1時間保持した後、ここに試験薬剤1000ml
を吸引導入し、試験材を試験薬剤に完全に浸漬させた。
この状態で試験材を6時間保持した後デシケータより取
り出した。取り出した試験材から試験薬剤の平均吸収量
が450±50Kg/m3 になるように7枚選び出し
た。選び出した試験材を室内で2週間乾燥し、これらを
JIS−K−1571(1998)に基づいて耐候試験
した。即ち、試験材をそれらの体積の10倍容量の水道
水に浸漬し、これらをマグネットスターラーを用いて8
時間攪拌した後、これらの試験材から水を除去し、さら
に、これらの試験材を60℃のオーブン中に16時間放
置して揮散操作を行った。これらの操作を実施例1〜7
及び比較例1〜3より得られた試験薬剤につて併せて1
0回行った。さらに、これらの試験材をすべて真空デシ
ケーターに入れ、試験材が浮かないように重石を載せ、
そして、デシケータ内を750mmHgの状態で一時間
保持した。その後、このなかに水を導入し、試験時を完
全に水没させた。この状態でデシケータ内を6時間保持
した後、デシケーターから試験材を取り出し、表面の水
分を取り去った後に、カビ試験に供した。
【0039】(3) 防カビ試験 底部に水を入れたデシケータ内に試験材を水に濡れない
ように納め、これらの試験材に Fusarium sp.,Rhizopu
s sp.,Penicillium sp,Aspergillus sp.,Trichoderm
a sp,Aureobasidium sp 及び Ceratosystis sp からな
る混合胞子液を噴霧した。デシケータに蓋をし、カビの
生育を促進させるために、これを30℃の恒温器に3ヶ
月間放置した。
【0040】(C)試験結果 各試験材毎に次に示す評価基準により評価して、各試験
薬剤について平均カビ発生被害度を求めた。 評価基準 1:試験材全面積の5%以下にカビが発生 2:試験材全面積の5〜10%にカビが発生 3:試験材全面積の10〜30%にカビが発生 4:試験材全面積の30〜50%にカビが発生 5:試験材全面積の50%以上にカビが発生
【0041】試験結果は、次の表1及び表に示される。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1及び表2より次のことが判明した。即
ち、銅化合物を構成する銅を金属銅に換算した重量1当
たり0.1以下のモノカルボン酸又はジカルボン酸を含
む銅系木材保存用組成物では、pHが9.2を越え、そ
のために、それらの平均カビ発生被害度は、1.5ヶ月
放置後で4.3〜4.9となり、そして、3ヶ月放置後
で5.0となり、長期安定性が阻害されることがわかっ
た。これに対して、銅化合物を構成する銅を金属銅に換
算した重量1当たり0.1〜10のモノカルボン酸又は
ジカルボン酸を含む木材保存組成物では、pHが8.5
〜9.2の範囲に入り、そのために、それらの平均カビ
発生被害度は、1.5ヶ月放置後で0.0〜0.7とな
り、そして、3ヶ月放置後で0.7〜2.4となり、長
期安定性が阻害されないことがわかった。
【0045】以上、本発明によれば、次の利点がある。 (1)無機系銅化合物と、アンモニア又は銅と錯体を形
成する水溶性アミン類と、イソチアゾリン系化合物とか
ら構成される銅系木材保存用組成物に、モノカルボン酸
及びジカルボン酸から選ばれる少なくとも1種のカルボ
ン酸を含有さたので、銅化合物と、アンモニア又は水溶
性アミン類と、イソチアゾリン系化合物とから構成され
る銅系木材保存用組成物に防腐性及び防蟻性を損なわせ
ることなしに防カビ性を付与し、しかも、長期間にわた
り保管することができるようにし、それらのために、前
記銅系木材保存組成物による防腐・防蟻作業の効率性を
著しく向上させることができる。 (2)モノカルボン酸及び/又はジカルボン酸の含有比
率を無機系銅化合物中の銅の重量1に対して0.1〜1
0とすることにより、銅系木材保存用組成物に長期保存
性を付与すると共に製剤化を容易にすることができる。 (3)銅系木材保存用組成物のpHが8.5〜9.2に
調整されていることにより、銅の析出が防止されて、防
腐性及び防蟻性を損なわせることなしに防カビ性を付与
した銅系木材保存用組成物を長期間にわたり保管するこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】防腐性及び防蟻性を損なわせることなし
に防カビ性を付与した長期間にわたり保管することがで
きる銅系木材保存用組成物を低コストで提供することが
でき、そのために、前記銅系木材保存組成物による防腐
・防蟻作業の効率性を著しく向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 59/20 A01N 59/20 Z Fターム(参考) 2B230 AA01 AA03 AA05 BA01 BA17 BA18 CA01 CA06 CB08 CB10 CB19 DA02 EB01 EB02 EB03 EB13 4H011 AA02 AA03 AC03 BA01 BA04 BA06 BB10 BB18 BC03 BC06 DA13 DC05 DE11 DE17 DF03 DG04 DG11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)無機系銅化合物と、(B)アンモ
    ニア、又は、無機系銅化合物と錯体を形成する水溶性ア
    ミン化合物と、(C)イソチアゾリン系化合物とから構
    成される銅系木材保存用組成物において、(D)モノカ
    ルボン酸及び/又はジカルボン酸から選ばれる少なくと
    も1種のカルボン酸を含有させたことを特徴とする銅系
    木材保存用組成物。
  2. 【請求項2】 無機系銅化合物が、酸化銅、塩基性炭酸
    銅、水酸化銅、塩基性硫酸銅、隣酸銅及び硝酸銅から選
    ばれる少なくとも1種の無機系銅化合物であることを特
    徴とする請求項1記載の銅系木材保存用組成物。
  3. 【請求項3】 アミン化合物が、モノエタノールアミ
    ン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン、エチ
    レンジアミン、分子量300〜7000のポリエチレン
    イミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
    ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
    ミン、ペンタメチル−ジエチレンートリアミンから選ば
    れる少なくとも1種のアミン化合物であることを特徴と
    する請求項1又は2のいずれかに記載の銅系木材保存用
    組成物。
  4. 【請求項4】 イソチアゾリン系化合物が、5−クロロ
    −2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n
    −オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び4,5
    −ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
    3−オンから選ばれる少なくとも1種のイソチアゾリン
    化合物であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の銅系木材保存用組成物。
  5. 【請求項5】 モノカルボン酸が、プロピオン酸、グル
    コン酸、乳酸、クロトン酸、n−ドコサン酸、ステアリ
    ン酸、パルミチン酸、オレイン酸、n−ヘプタデカン
    酸、リノール酸及びリノレン酸から選ばれる少なくとも
    1種の酸であり、そして、ジカルボン酸が、リンゴ酸、
    フマル酸、マロン酸、セバシン酸、コハク酸及びグルタ
    ル酸から選ばれる少なくとも1種の酸であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の銅系木材保
    存用組成物。
  6. 【請求項6】 モノカルボン酸及び/又はジカルボン酸
    の含有比率が、無機系銅化合物中の銅の重量1に対して
    0.1〜10であることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の銅系木材保存用組成物。
  7. 【請求項7】 銅系木材保存用組成物のpHが8.5〜
    9.2に調整されていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の銅系木材保存用組成物。
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