JP2003160403A - 安定なエマルション組成物 - Google Patents
安定なエマルション組成物Info
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- JP2003160403A JP2003160403A JP2001363632A JP2001363632A JP2003160403A JP 2003160403 A JP2003160403 A JP 2003160403A JP 2001363632 A JP2001363632 A JP 2001363632A JP 2001363632 A JP2001363632 A JP 2001363632A JP 2003160403 A JP2003160403 A JP 2003160403A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定の水不溶性防腐防カビ成分を有効成分と
する工業用防腐防カビ組成物中の水分配合量を顕著に高
め、長期間にわたり保存安定性の高いエマルション組成
物を提供する。 【解決手段】 メチレンビスチオシアネート、2−(チ
オシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールおよび3−ヨ
ード−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートからな
る水不溶性の防腐防カビ有効成分と、水、有機溶媒およ
び界面活性剤からなるエマルション組成物において、界
面活性剤としてアルキルスルホコハク酸塩型界面活性剤
を用いたことを特徴とする安定なエマルション組成物に
より、上記課題を解決する。
する工業用防腐防カビ組成物中の水分配合量を顕著に高
め、長期間にわたり保存安定性の高いエマルション組成
物を提供する。 【解決手段】 メチレンビスチオシアネート、2−(チ
オシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールおよび3−ヨ
ード−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートからな
る水不溶性の防腐防カビ有効成分と、水、有機溶媒およ
び界面活性剤からなるエマルション組成物において、界
面活性剤としてアルキルスルホコハク酸塩型界面活性剤
を用いたことを特徴とする安定なエマルション組成物に
より、上記課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、安定なエマル
ション組成物に関する。さらに詳細には、水不溶性化合
物を防腐防カビ有効成分とし、組成物中の水分配合量を
高めても長期間にわたり保存安定性が得られるエマルシ
ョン組成物に関する。
ション組成物に関する。さらに詳細には、水不溶性化合
物を防腐防カビ有効成分とし、組成物中の水分配合量を
高めても長期間にわたり保存安定性が得られるエマルシ
ョン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、染料、糊剤、木材、皮革、繊
維、パルプ、金属加工油剤、繊維油剤、ペイント類、各
種ラテックス、澱粉スラリーなどの各種工業用原材料ま
たは工業製品において、細菌や真菌による腐敗や汚染が
発生し、価値を低下させるという障害が生じている。
維、パルプ、金属加工油剤、繊維油剤、ペイント類、各
種ラテックス、澱粉スラリーなどの各種工業用原材料ま
たは工業製品において、細菌や真菌による腐敗や汚染が
発生し、価値を低下させるという障害が生じている。
【0003】これらの微生物による障害を防止するため
に、工業用防腐防カビ剤として種々の化合物が使用され
ており、メチレンビスチオシアネート、2−(チオシア
ノメチルチオ)−ベンゾチアゾールあるいは3−ヨード
−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートはいずれ
も、それぞれ単独で、あるいは各種殺菌・防腐・防カビ
剤と組合せて使用されてきた。
に、工業用防腐防カビ剤として種々の化合物が使用され
ており、メチレンビスチオシアネート、2−(チオシア
ノメチルチオ)−ベンゾチアゾールあるいは3−ヨード
−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートはいずれ
も、それぞれ単独で、あるいは各種殺菌・防腐・防カビ
剤と組合せて使用されてきた。
【0004】例えば、メチレンビスチオシアネートおよ
び2−(チオシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールを
有効成分とする木材防腐剤(特開昭61−41501号
公報)、2−(チオシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾ
ールおよび3−ヨード−2−プロピニル−N−ブチルカ
ーバメートを有効成分とする工業用防腐防カビ剤(特開
昭63−101305号公報)、さらにメチレンビスチ
オシアネートおよび3−ヨード−2−プロピニル−N−
ブチルカーバメートを有効成分とする工業用防腐防カビ
組成物(特開平6−157215号公報)などが提案さ
れている。
び2−(チオシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールを
有効成分とする木材防腐剤(特開昭61−41501号
公報)、2−(チオシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾ
ールおよび3−ヨード−2−プロピニル−N−ブチルカ
ーバメートを有効成分とする工業用防腐防カビ剤(特開
昭63−101305号公報)、さらにメチレンビスチ
オシアネートおよび3−ヨード−2−プロピニル−N−
ブチルカーバメートを有効成分とする工業用防腐防カビ
組成物(特開平6−157215号公報)などが提案さ
れている。
【0005】メチレンビスチオシアネート、2−(チオ
シアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールおよび3−ヨー
ド−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートは、いず
れも水不溶性の化合物である。したがって、上記3成分
のうちの2成分を有効成分とする工業用防腐防カビ剤
は、各種有機溶媒に溶解した油性製剤、各種有機溶媒と
界面活性剤を用いた乳剤、あるいは水、各種有機溶媒お
よび各種界面活性剤を用いて懸濁製剤として製剤化でき
ることが上記公報により提案されている。
シアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールおよび3−ヨー
ド−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートは、いず
れも水不溶性の化合物である。したがって、上記3成分
のうちの2成分を有効成分とする工業用防腐防カビ剤
は、各種有機溶媒に溶解した油性製剤、各種有機溶媒と
界面活性剤を用いた乳剤、あるいは水、各種有機溶媒お
よび各種界面活性剤を用いて懸濁製剤として製剤化でき
ることが上記公報により提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、工業用防腐防
カビ剤は、対象系中への分散や製剤の取扱い性、経済性
を考慮して、製剤中の水分含有量を多くすることが望ま
れている。また近年、環境面を考慮して、製剤中の有機
溶媒の使用量をできるだけ減少させることが望まれてい
る。
カビ剤は、対象系中への分散や製剤の取扱い性、経済性
を考慮して、製剤中の水分含有量を多くすることが望ま
れている。また近年、環境面を考慮して、製剤中の有機
溶媒の使用量をできるだけ減少させることが望まれてい
る。
【0007】一方、懸濁製剤は多量の水分を含有するこ
とができるが、使用時に水で希釈したり、あるいは製剤
を長期間保存すると、水不溶性の有効成分が分離・沈降
する場合があり、また沈降した有効成分が固化してしま
って使用できなくなるという問題点があった。
とができるが、使用時に水で希釈したり、あるいは製剤
を長期間保存すると、水不溶性の有効成分が分離・沈降
する場合があり、また沈降した有効成分が固化してしま
って使用できなくなるという問題点があった。
【0008】他方、前記公報で提案された乳剤は、使用
時に水で希釈して乳化液として使用するものである。し
たがって、希釈前の乳剤に水を加えてエマルション組成
物を得ることは考えられるが、この発明で使用する3種
の防腐防カビ有効成分を配合して製剤する場合には、そ
れぞれ単独、あるいはこれらのうちの2種を併用して製
剤する場合よりも一層、水分配合量を増加させて長期間
にわたり安定なエマルション組成物を得ることが困難で
あった。
時に水で希釈して乳化液として使用するものである。し
たがって、希釈前の乳剤に水を加えてエマルション組成
物を得ることは考えられるが、この発明で使用する3種
の防腐防カビ有効成分を配合して製剤する場合には、そ
れぞれ単独、あるいはこれらのうちの2種を併用して製
剤する場合よりも一層、水分配合量を増加させて長期間
にわたり安定なエマルション組成物を得ることが困難で
あった。
【0009】この発明は、上記のような問題点に鑑み、
特定の水不溶性防腐防カビ成分を有効成分とする工業用
防腐防カビ組成物中の水分配合量を顕著に高め、長期間
にわたり保存安定性の高いエマルション組成物を提供す
ることを課題とする。
特定の水不溶性防腐防カビ成分を有効成分とする工業用
防腐防カビ組成物中の水分配合量を顕著に高め、長期間
にわたり保存安定性の高いエマルション組成物を提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
防腐防カビ効果が高く、かつ、保存安定性の高いエマル
ション型防腐防カビ組成物を開発するために鋭意研究し
た結果、特定の水不溶性防腐防カビ成分を有効成分とす
る場合に、種々の界面活性剤の中でも特定の界面活性剤
を添加することにより、これまで得られなかった水分配
合量を顕著に高めたエマルション組成物を得ることがで
き、さらに、該エマルション組成物は長期間にわたり保
存安定性が得られることを見出し、この発明を完成する
に到った。
防腐防カビ効果が高く、かつ、保存安定性の高いエマル
ション型防腐防カビ組成物を開発するために鋭意研究し
た結果、特定の水不溶性防腐防カビ成分を有効成分とす
る場合に、種々の界面活性剤の中でも特定の界面活性剤
を添加することにより、これまで得られなかった水分配
合量を顕著に高めたエマルション組成物を得ることがで
き、さらに、該エマルション組成物は長期間にわたり保
存安定性が得られることを見出し、この発明を完成する
に到った。
【0011】かくしてこの発明によれば、メチレンビス
チオシアネート(以下、MBTCと略す)、2−(チオ
シアノメチルチオ)−ベンゾチアゾール(以下、TCM
TBと略す)および3−ヨード−2−プロピニル−N−
ブチルカーバメート(以下、IPBCと略す)からなる
水不溶性の防腐防カビ有効成分と、水、有機溶媒および
界面活性剤からなるエマルション組成物において、界面
活性剤としてアルキルスルホコハク酸塩型界面活性剤を
用いたことを特徴とする安定なエマルション組成物が提
供される。
チオシアネート(以下、MBTCと略す)、2−(チオ
シアノメチルチオ)−ベンゾチアゾール(以下、TCM
TBと略す)および3−ヨード−2−プロピニル−N−
ブチルカーバメート(以下、IPBCと略す)からなる
水不溶性の防腐防カビ有効成分と、水、有機溶媒および
界面活性剤からなるエマルション組成物において、界面
活性剤としてアルキルスルホコハク酸塩型界面活性剤を
用いたことを特徴とする安定なエマルション組成物が提
供される。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明に用いられる防腐防カビ
有効成分のMBTC、TCMTBおよびIPBCはいず
れも公知の防腐防カビ剤であり、市販のものを使用する
ことができる。
有効成分のMBTC、TCMTBおよびIPBCはいず
れも公知の防腐防カビ剤であり、市販のものを使用する
ことができる。
【0013】上記防腐防カビ有効成分の併用割合は、M
BTC:TCMTB:IPBC=1〜9:1〜9:1〜
9とするのが好ましく、MBTC:TCMTB:IPB
C=1:1:1とするのが特に好ましい。また、防腐防
カビ有効成分の配合割合は、組成物中1〜20重量%と
するのが好ましい実施態様である。
BTC:TCMTB:IPBC=1〜9:1〜9:1〜
9とするのが好ましく、MBTC:TCMTB:IPB
C=1:1:1とするのが特に好ましい。また、防腐防
カビ有効成分の配合割合は、組成物中1〜20重量%と
するのが好ましい実施態様である。
【0014】この発明に用いられるアルキルスルホコハ
ク酸塩型界面活性剤は、アニオン系界面活性剤の1種で
あり、市販のものを使用することができる。なかでも、
スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルのナト
リウム塩を用いるのが好ましい。また、アルキルスルホ
コハク酸塩型界面活性剤の配合割合は、組成物中1〜2
5重量%とするのが好ましく、1〜10重量%とするの
が特に好ましい。
ク酸塩型界面活性剤は、アニオン系界面活性剤の1種で
あり、市販のものを使用することができる。なかでも、
スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルのナト
リウム塩を用いるのが好ましい。また、アルキルスルホ
コハク酸塩型界面活性剤の配合割合は、組成物中1〜2
5重量%とするのが好ましく、1〜10重量%とするの
が特に好ましい。
【0015】この発明のエマルション組成物を得るため
に好適に用いられる有機溶媒を下記に例示する。 1) 芳香族炭化水素系 1−フェニル−1−エチルフェニルエタン、キシレン、
トルエン、エチルベンゼン、クメンなど 2) アルコール系 イソブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1
−ブタノール、イソペンタノール、1−ヘプタノール、
1−オクタノール、ネオペンチルアルコール、ジエチレ
ングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルなど 3) 脂肪族炭化水素系 n−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンな
ど 4) エステル系 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、酢酸アミル
など 5) ケトン系 アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノンなど
に好適に用いられる有機溶媒を下記に例示する。 1) 芳香族炭化水素系 1−フェニル−1−エチルフェニルエタン、キシレン、
トルエン、エチルベンゼン、クメンなど 2) アルコール系 イソブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1
−ブタノール、イソペンタノール、1−ヘプタノール、
1−オクタノール、ネオペンチルアルコール、ジエチレ
ングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルなど 3) 脂肪族炭化水素系 n−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンな
ど 4) エステル系 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、酢酸アミル
など 5) ケトン系 アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノンなど
【0016】これらの有機溶媒は単独で、あるいは2種
以上を混合して用いることができ、芳香族炭化水素系溶
媒とアルコール系溶媒とを混合して用いるのが好ましい
実施態様である。また、有機溶媒の配合割合は、組成物
中1〜25重量%とするのが好ましく、1〜20重量%
とするのが特に好ましい。
以上を混合して用いることができ、芳香族炭化水素系溶
媒とアルコール系溶媒とを混合して用いるのが好ましい
実施態様である。また、有機溶媒の配合割合は、組成物
中1〜25重量%とするのが好ましく、1〜20重量%
とするのが特に好ましい。
【0017】またこの発明において、エマルション組成
物中の水の配合割合は、組成物中1〜20重量%とする
のが好ましく、1〜15重量%とするのが特に好まし
い。
物中の水の配合割合は、組成物中1〜20重量%とする
のが好ましく、1〜15重量%とするのが特に好まし
い。
【0018】この発明の安定なエマルション組成物の製
剤法は、通常、防腐防カビ有効成分を有機溶媒中に添加
して混合溶液を調製し、次にアルキルスルホコハク酸塩
型界面活性剤を混合した後、水を添加、混合してエマル
ション組成物とする。
剤法は、通常、防腐防カビ有効成分を有機溶媒中に添加
して混合溶液を調製し、次にアルキルスルホコハク酸塩
型界面活性剤を混合した後、水を添加、混合してエマル
ション組成物とする。
【0019】この発明の安定なエマルション組成物は、
各種防腐防カビ対象系、すなわち染料、糊剤、木材、皮
革、繊維、パルプ、壁装材、金属加工油剤、繊維油剤、
切削油剤、重油スラッジ、ペイント類、各種ラテックス
類、合成樹脂のエマルション、澱粉スラリー、炭酸カル
シウムスラリー、コーティングカラー、泥水ポリマー、
紙用塗工液などの各種工業用原材料または工業製品に好
適に使用することができる。
各種防腐防カビ対象系、すなわち染料、糊剤、木材、皮
革、繊維、パルプ、壁装材、金属加工油剤、繊維油剤、
切削油剤、重油スラッジ、ペイント類、各種ラテックス
類、合成樹脂のエマルション、澱粉スラリー、炭酸カル
シウムスラリー、コーティングカラー、泥水ポリマー、
紙用塗工液などの各種工業用原材料または工業製品に好
適に使用することができる。
【0020】この発明では、安定なエマルション組成物
が得られる限りにおいて、公知の防腐防カビ剤や他の界
面活性剤をさらに添加することができる。
が得られる限りにおいて、公知の防腐防カビ剤や他の界
面活性剤をさらに添加することができる。
【0021】
【実施例】この発明を実施例によりさらに詳細に説明す
るが、この発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
るが、この発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
【0022】試験例1(製剤のエマルション化確認試
験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC5重量部、TCMTB5重量部およびIP
BC5重量部を添加し混合溶液を調製する。次に、表1
に示す各種界面活性剤を25重量部ずつ添加、混合した
後、水を所定量添加して溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表1に示す。
験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC5重量部、TCMTB5重量部およびIP
BC5重量部を添加し混合溶液を調製する。次に、表1
に示す各種界面活性剤を25重量部ずつ添加、混合した
後、水を所定量添加して溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】上記溶液の状態の評価は次の基準によっ
た。 ○:澄明な溶液の状態であった。 ×:乳化状態であった。 −:試験せず。
た。 ○:澄明な溶液の状態であった。 ×:乳化状態であった。 −:試験せず。
【0025】試験例2(エマルション組成物の長期保存
安定性確認試験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC5重量部、TCMTB5重量部およびIP
BC5重量部を添加し混合溶液を調製する。次に、アル
キルスルホコハク酸塩型界面活性剤(商品名「サンモリ
ンOT70」三洋化成株式会社製)を25重量部添加、
混合した後、水を25重量部添加して、直後および50
℃で2週間保存した後の溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表2に示す。
安定性確認試験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC5重量部、TCMTB5重量部およびIP
BC5重量部を添加し混合溶液を調製する。次に、アル
キルスルホコハク酸塩型界面活性剤(商品名「サンモリ
ンOT70」三洋化成株式会社製)を25重量部添加、
混合した後、水を25重量部添加して、直後および50
℃で2週間保存した後の溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】試験例3(木材の防カビ効果確認試験)
試験方法は(社)日本木材保存協会規格第2号1992
に規定された木材用防かび剤の防かび効力試験方法に準
じた。すなわち、試験片としてブナ辺材木片(20×3
×50mm)を用い、表4に示すそれぞれの濃度の供試
薬剤に3分間浸漬した後、2日間風乾して処理試験体と
した。また供試菌として、A4:Gliocladiu
m virens、A5:Rhizopus stol
onifer、A7:Trichodermasp.を
用いた。
に規定された木材用防かび剤の防かび効力試験方法に準
じた。すなわち、試験片としてブナ辺材木片(20×3
×50mm)を用い、表4に示すそれぞれの濃度の供試
薬剤に3分間浸漬した後、2日間風乾して処理試験体と
した。また供試菌として、A4:Gliocladiu
m virens、A5:Rhizopus stol
onifer、A7:Trichodermasp.を
用いた。
【0028】殺菌されたペトリ皿(直径90mm)に、
蒸気殺菌した2%寒天液(栄養源を含まないもの)を流
し固め、その上へ殺菌したポリプロピレン製の網を架台
としてしき、処理試験体と寒天が直接触れないようにす
る。1枚のペトリ皿に、処理試験体3枚を互いに接触し
ないように架台の上に平行に並べ、その上へ各供試菌の
単一胞子懸濁液をふりかけた。処理試験体は1濃度6枚
(ペトリ皿2枚)とする。これらを温度26℃、関係湿
度75%で4週間培養し、各供試菌種および濃度ごと
に、4週間後における個々の処理試験体ごとのカビの発
育状況を観察し、表3に示す基準に従って評価値を求め
た。その結果を表5に示す。
蒸気殺菌した2%寒天液(栄養源を含まないもの)を流
し固め、その上へ殺菌したポリプロピレン製の網を架台
としてしき、処理試験体と寒天が直接触れないようにす
る。1枚のペトリ皿に、処理試験体3枚を互いに接触し
ないように架台の上に平行に並べ、その上へ各供試菌の
単一胞子懸濁液をふりかけた。処理試験体は1濃度6枚
(ペトリ皿2枚)とする。これらを温度26℃、関係湿
度75%で4週間培養し、各供試菌種および濃度ごと
に、4週間後における個々の処理試験体ごとのカビの発
育状況を観察し、表3に示す基準に従って評価値を求め
た。その結果を表5に示す。
【0029】表5中の被害値Dは、処理試験体の各濃度
ごとに平均評価値の合計Sを求め、次に示す式によって
求める。 S=A4+A5+A7 D=S1/S0×100 S0:無処理試験体のS S1:ある濃度の処理試験体のS
ごとに平均評価値の合計Sを求め、次に示す式によって
求める。 S=A4+A5+A7 D=S1/S0×100 S0:無処理試験体のS S1:ある濃度の処理試験体のS
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】参考例(防腐防カビ有効成分を単独で用い
た製剤のエマルション化確認試験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC、TCMTBおよびIPBCをそれぞれ1
5重量部ずつ添加し混合溶液を調製する。次に、表6に
示す各種界面活性剤を25重量部ずつ添加、混合した
後、水を所定量添加して溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表6に示す。
た製剤のエマルション化確認試験) ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部お
よび芳香族炭化水素系溶媒(商品名「ハイゾール」日本
石油化学株式会社製)5重量部からなる混合有機溶媒
に、MBTC、TCMTBおよびIPBCをそれぞれ1
5重量部ずつ添加し混合溶液を調製する。次に、表6に
示す各種界面活性剤を25重量部ずつ添加、混合した
後、水を所定量添加して溶液の状態を目視で観察した。
その結果を表6に示す。
【0034】
【表6】
【0035】
【発明の効果】この発明により、水不溶性化合物を有効
成分として、これまで得られなかった水分配合量を顕著
に高めたエマルション組成物を得ることができた。該エ
マルション製剤は取扱い性に優れ、長期間にわたり保存
安定性があることから、実用に供し得る。さらに、防腐
防カビ効果が優れており、工業用防腐防カビ組成物とし
て産業上極めて有用である。
成分として、これまで得られなかった水分配合量を顕著
に高めたエマルション組成物を得ることができた。該エ
マルション製剤は取扱い性に優れ、長期間にわたり保存
安定性があることから、実用に供し得る。さらに、防腐
防カビ効果が優れており、工業用防腐防カビ組成物とし
て産業上極めて有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 メチレンビスチオシアネート、2−
(チオシアノメチルチオ)−ベンゾチアゾールおよび3
−ヨード−2−プロピニル−N−ブチルカーバメートか
らなる水不溶性の防腐防カビ有効成分と、水、有機溶媒
および界面活性剤からなるエマルション組成物におい
て、界面活性剤としてアルキルスルホコハク酸塩型界面
活性剤を用いたことを特徴とする安定なエマルション組
成物。 - 【請求項2】 組成物中に、アルキルスルホコハク
酸塩型界面活性剤を1〜25重量%配合する請求項1記
載のエマルション組成物。 - 【請求項3】 アルキルスルホコハク酸塩型界面活
性剤がスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステル
のナトリウム塩である請求項1または2に記載のエマル
ション組成物。 - 【請求項4】 組成物中に、水を1〜20重量%配
合する請求項1〜3のいずれかに記載のエマルション組
成物。 - 【請求項5】 組成物中に、防腐防カビ有効成分を
1〜20重量%配合する請求項1〜4のいずれかに記載
のエマルション組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363632A JP2003160403A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | 安定なエマルション組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363632A JP2003160403A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | 安定なエマルション組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=19173943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001363632A Pending JP2003160403A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | 安定なエマルション組成物 |
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JP (1) | JP2003160403A (ja) |
-
2001
- 2001-11-29 JP JP2001363632A patent/JP2003160403A/ja active Pending
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