JP7334577B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7334577B2 JP7334577B2 JP2019195443A JP2019195443A JP7334577B2 JP 7334577 B2 JP7334577 B2 JP 7334577B2 JP 2019195443 A JP2019195443 A JP 2019195443A JP 2019195443 A JP2019195443 A JP 2019195443A JP 7334577 B2 JP7334577 B2 JP 7334577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- layer
- organic
- emitting layer
- derivatives
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
その中でも諧調表現はアクティブマトリクス方式による各画素の制御で行われることが多い。しかしながら、簡便な有機ELパネルを提供するためには、パッシブマトリクス方式が好ましく、この場合には発光部分のみで諧調を表現する手段が必要となる。
ここで、発光部分のみによる諧調を表現するためには、面内方向において膜中の組成や発光部材量などを変化させることで、同一電圧での発光輝度を調整する必要がある。その状態を作るために、まず一般的な有機ELの作製方法である蒸着法が挙げられる。
蒸着法では、マスクを用いることで一部分のみに発光部材を付けることができる。したがって、マスクを用いて面内方向につける発光部材量を変化させることで発光部分のみによる諧調表現は達成することができる。
しかしながら、この方法ではマスクの形成や蒸着といった煩雑なプロセスを含むためコストが高くなってしまうという問題がある。
そこで、簡便なプロセスとして濃淡のある溶液を塗布方式で用いることは容易に想像がつくが、この方法でも複数の濃度の溶液を用意する必要があるという問題がある。
一つ目としては、特許文献1に開示されているような塗布方式を用いて、塗布量や塗布回数を制御することで塗布対象物上に濃度差を形成する方法である。この方法では一般的な画像形成においては有効な手段となりえるが、有機EL素子の作製において上記方法を採用した場合、発光性ドーパントは高濃度になると消光が発生してしまうため、諧調表現には限界がある。
二つ目としては、インクジェット印刷法などで発光層用塗布液を微小径塗布し、面積差によって諧調を表現する方法が挙げられるが、この方法を用いても、最小画素単位がノズル径よりも大きくなってしまい、高精細には限界がある。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
少なくとも前記電極を備えた前記支持基板上に、発光層を形成する工程と、
前記発光層を形成する工程後、前記発光層の面内方向において、イオン性液体を含有する電解質溶液を異なる量でイオン性液体の濃度が連続的又は断続的に変化するようにそれぞれ塗布し、前記イオン性液体を含浸させる工程と、を備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
3.前記電解質溶液を、インクジェット印刷法を用いて塗布することを特徴とする第1項又は第2項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
本発明の効果の発現機構又は作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように推察している。
発光層の面内方向において、異なる量の電解質が塗布・含浸されているので、面内方向における電解質濃度差が形成され、電解質濃度が高い部分ほど低電圧で発光することから、容易に諧調を表現することができる。
すなわち、従来のように、発光性ドーパントの塗布量や塗布回数を制御することで、発光輝度を調整する場合には、発光性ドーパントが高濃度になると濃度消光が生じることがあるが、本発明のように電解質溶液を準備し、電解質の含浸量を制御することで、容易に発光輝度を調整でき、低電圧で諧調を表現することができる。
また、高電圧では発光輝度をほぼ一律にすることができるので、低電圧と高電圧を使い分けすることで、用途に応じて発光輝度を調整することができる。
この特徴は、下記各実施形態に共通又は対応する技術的特徴である。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)は、支持基板と少なくとも一対の電極と発光層とを備えた有機EL素子であって、前記発光層の面内方向において、異なる量の電解質が塗布・含浸されていることを特徴とする。
また、「電解質が塗布・含浸されている」とは、発光層の表面に電解質溶液を塗布することにより、当該発光層の表面及び内部の隙間に当該電解質溶液を浸み込ませ、その結果として、当該表面及び内部の隙間に電解質が含有されている状態をいう。
前記イオン性液体とは、100℃未満で液体であるものをいい、本発明では、特に常温において溶液状態を呈する常温性イオン性液体を用いることが好ましい。
また、イオン性液体としては、特に限定はしないが、具体例として1-Butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphateに代表されるイミダゾリウム系イオン性液体、ピリジニウム系イオン性液体及び脂肪族系イオン性液体等を用いることが好ましい。
本発明の有機EL素子における代表的な素子構成としては、以下の構成を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
(i)陽極/発光層/陰極
(ii)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
(iii)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(iv)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(v)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(vi)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(vii)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/(電子阻止層/)発光層/(正孔阻止層/)電子輸送層/電子注入層/陰極
上記の中で(vii)の構成が好ましく用いられるが、これに限定されるものではない。
本発明に係る電子輸送層とは、電子を輸送する機能を有する層であり、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。また、複数層で構成されていてもよい。
本発明に係る正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有する層であり、広い意味で正孔注入層、電子阻止層も正孔輸送層に含まれる。また、複数層で構成されていてもよい。
上記の代表的な素子構成において、陽極と陰極を除いた層を「有機層」ともいう。
本発明の有機EL素子は、少なくとも1層の発光層を含む発光ユニットを複数積層した、いわゆるタンデム構造の素子であってもよい。
タンデム構造の代表的な素子構成としては、例えば以下の構成を挙げることができる。
陽極/第1発光ユニット/第2発光ユニット/第3発光ユニット/陰極
陽極/第1発光ユニット/中間層/第2発光ユニット/中間層/第3発光ユニット/陰極
ここで、上記第1発光ユニット、第2発光ユニット及び第3発光ユニットは全て同じであっても、異なっていてもよい。また二つの発光ユニットが同じであり、残る一つが異なっていてもよい。
また、第3発光ユニットはなくてもよく、一方で第3発光ユニットと電極の間にさらに発光ユニットや中間層を設けてもよい。
《発光層》
本発明に係る発光層は、電極又は隣接層から注入されてくる電子及び正孔が再結合し、励起子を経由して発光する場を提供する層であり、発光する部分は発光層の層内であっても、発光層と隣接層との界面であってもよい。
発光層の厚さの総和は、特に制限はないが、形成する層の均質性や、発光時に不必要な高電圧を印加するのを防止し、かつ、駆動電流に対する発光色の安定性向上の観点から、2nm~5μmの範囲内に調整することが好ましく、より好ましくは2~500nmの範囲内に調整され、さらに好ましくは5~200nmの範囲内に調整される。
また、個々の発光層の厚さとしては、2nm~1μmの範囲内に調整することが好ましく、より好ましくは2~200nmの範囲内に調整され、さらに好ましくは3~150nmの範囲に調整される。
発光性ドーパントとしては、蛍光発光性ドーパント(蛍光ドーパント、蛍光性化合物ともいう。)と、遅延蛍光性ドーパント(熱活性型遅延蛍光性化合物ともいう。)、リン光発光性ドーパント(リン光ドーパント、リン光性化合物ともいう。)が好ましく用いられ、特に熱活性型遅延蛍光性化合物が発光効率の点で好ましい。
本発明においては、発光層が発光性ドーパントを5~100質量%の範囲内で含有することが好ましく、10~30質量%の範囲内で含有することがより好ましい。
発光層中の発光性ドーパントの濃度については、使用される特定の発光性ドーパント及びデバイスの必要条件に基づいて、任意に決定することができ、発光層の層厚方向に対し、均一な濃度で含有されていてもよく、また任意の濃度分布を有していてもよい。
また、発光性ドーパントは、複数種を併用して用いてもよく、構造の異なる発光性ドーパント同士の組み合わせや、蛍光発光性化合物とリン光発光性化合物とを組み合わせて用いてもよい。これにより、任意の発光色を得ることができる。
本発明においては、1層又は複数層の発光層が、発光色の異なる複数の発光性ドーパントを含有し、白色発光を示すことも好ましい。
白色を示す発光性ドーパントの組み合わせについては特に限定はないが、例えば青と橙や、青と緑と赤の組み合わせ等が挙げられる。
本発明の有機EL素子における白色とは、特に限定はなく、橙色寄りの白色であっても青色寄りの白色であってもよいが、2度視野角正面輝度を前述の方法により測定した際に、1000cd/m2でのCIE1931表色系における色度がx=0.39±0.09、y=0.38±0.08の領域内にあることが好ましい。
本発明に係るリン光発光性ドーパント(以下、「リン光ドーパント」ともいう。)について説明する。
本発明に係るリン光ドーパントは、励起三重項からの発光が観測される化合物であり、具体的には、室温(25℃)にてリン光発光する化合物であり、リン光量子収率が、25℃において0.01以上の化合物であると定義されるが、好ましいリン光量子収率は0.1以上である。
リン光ドーパントの発光は原理としては2種挙げられ、一つはキャリアが輸送されるホスト化合物上でキャリアの再結合が起こってホスト化合物の励起状態が生成し、このエネルギーをリン光ドーパントに移動させることでリン光ドーパントからの発光を得るというエネルギー移動型である。もう一つはリン光ドーパントがキャリアトラップとなり、リン光ドーパント上でキャリアの再結合が起こりリン光ドーパントからの発光が得られるというキャリアトラップ型である。いずれの場合においても、リン光ドーパントの励起状態のエネルギーはホスト化合物の励起状態のエネルギーよりも低いことが条件である。
本発明に使用できる公知のリン光ドーパントの具体例としては、以下の文献に記載されている化合物等が挙げられる。
Nature 395,151 (1998)、Appl. Phys. Lett. 78, 1622 (2001)、Adv. Mater. 19, 739 (2007)、Chem. Mater. 17, 3532 (2005)、Adv. Mater. 17,1059 (2005)、国際公開第2009/100991号、国際公開第2008/101842号、国際公開第2003/040257号、米国特許公開第2006/835469号、米国特許公開第2006/0202194号、米国特許公開第2007/0087321号、米国特許公開第2005/0244673号、Inorg. Chem. 40, 1704 (2001)、Chem. Mater. 16, 2480 (2004)、Adv. Mater. 16, 2003 (2004)、Angew. Chem. Int. Ed. 2006, 45, 7800、Appl. Phys. Lett. 86, 153505 (2005)、Chem. Lett. 34, 592 (2005)、Chem. Commun. 2906 (2005)、Inorg. Chem.42, 1248 (2003)、国際公開第2009/050290号、国際公開第2002/015645号、国際公開第2009/000673号、米国特許公開第2002/0034656号、米国特許第7332232号、米国特許公開第2009/0108737号、米国特許公開第2009/0039776号、米国特許第6921915号、米国特許第6687266号、米国特許公開第2007/0190359号、米国特許公開第2006/0008670号、米国特許公開第2009/0165846号、米国特許公開第2008/0015355号、米国特許第7250226号、米国特許第7396598号、米国特許公開第2006/0263635号、米国特許公開第2003/0138657号、米国特許公開第2003/0152802号、米国特許第7090928号、Angew. Chem. Int. Ed. 47, 1 (2008)、Chem. Mater. 18, 5119 (2006)、Inorg. Chem. 46, 4308 (2007)、Organometallics 23, 3745 (2004)、Appl. Phys. Lett. 74, 1361 (1999)、国際公開第2002/002714号、国際公開第2006/009024号、国際公開第2006/056418号、国際公開第2005/019373号、国際公開第2005/123873号、国際公開第2007/004380号、国際公開第2006/082742号、米国特許公開第2006/0251923号、米国特許公開第2005/0260441号、米国特許第7393599号、米国特許第7534505号、米国特許第7445855号、米国特許公開第2007/0190359号、米国特許公開第2008/0297033号、米国特許第7338722号、米国特許公開第2002/0134984号、米国特許第7279704号、米国特許公開第2006/098120号、米国特許公開第2006/103874号、国際公開第2005/076380号、国際公開第2010/032663号、国際公開第2008/140115号、国際公開第2007/052431号、国際公開第2011/134013号、国際公開第2011/157339号、国際公開第2010/086089号、国際公開第2009/113646号、国際公開第2012/020327号、国際公開第2011/051404号、国際公開第2011/004639号、国際公開第2011/073149号、米国特許公開第2012/228583号、米国特許公開第2012/212126号、特開2012-069737号公報、特開2012-195554号公報、特開2009-114086号公報、特開2003-81988号公報、特開2002-302671号公報、特開2002-363552号公報等である。
本発明に係る蛍光発光性ドーパント(以下、「蛍光ドーパント」ともいう。)について説明する。
本発明に係る蛍光ドーパントは、励起一重項からの発光が可能な化合物であり、励起一重項からの発光が観測される限り特に限定されない。
本発明に係る蛍光ドーパントは、有機EL素子の発光層に使用される公知の蛍光ドーパントや遅延蛍光性ドーパントの中から適宜選択して用いてもよい。
要件(A):R25及びR26は、単結合を形成する。
要件(B):R27及びR28は、置換又は無置換のベンゼン環を形成するのに必要な原子団を表す。]
本発明に係るホスト化合物は、発光層において主に電荷の注入及び輸送を担う化合物であり、有機EL素子においてそれ自体の発光は実質的に観測されない。
好ましくは室温(25℃)においてリン光発光のリン光量子収率が、0.1未満の化合物であり、さらに好ましくはリン光量子収率が0.01未満の化合物である。また、発光層に含有される化合物の内で、その層中での質量比が20%以上であることが好ましい。
また、ホスト化合物の励起状態エネルギーは、同一層内に含有される発光性ドーパントの励起状態エネルギーよりも高いことが好ましい。
ホスト化合物としては、特に制限はなく、従来有機EL素子で用いられる化合物を用いることができる。低分子化合物でも繰り返し単位を有する高分子化合物でもよく、また、ビニル基やエポキシ基のような反応性基を有する化合物でもよい。
逆エネルギー移動の観点から、ドーパントの励起一重項エネルギー準位より高い励起エネルギーをもつものが好ましく、さらにドーパントの励起三重項エネルギー準位より高い励起三重項エネルギーをもつものがより好ましい。
ここで、ガラス転移点(Tg)とは、DSC(Differential Scanning Calorimetry:示差走査熱量法)を用いて、JIS-K-7121に準拠した方法により求められる値である。
特開2001-257076号公報、同2002-308855号公報、同2001-313179号公報、同2002-319491号公報、同2001-357977号公報、同2002-334786号公報、同2002-8860号公報、同2002-334787号公報、同2002-15871号公報、同2002-334788号公報、同2002-43056号公報、同2002-334789号公報、同2002-75645号公報、同2002-338579号公報、同2002-105445号公報、同2002-343568号公報、同2002-141173号公報、同2002-352957号公報、同2002-203683号公報、同2002-363227号公報、同2002-231453号公報、同2003-3165号公報、同2002-234888号公報、同2003-27048号公報、同2002-255934号公報、同2002-260861号公報、同2002-280183号公報、同2002-299060号公報、同2002-302516号公報、同2002-305083号公報、同2002-305084号公報、同2002-308837号公報、米国特許公開第2003/0175553号、米国特許公開第2006/0280965号、米国特許公開第2005/0112407号、米国特許公開第2009/0017330号、米国特許公開第2009/0030202号、米国特許公開第2005/0238919号、国際公開第2001/039234号、国際公開第2009/021126号、国際公開第2008/056746号、国際公開第2004/093207号、国際公開第2005/089025号、国際公開第2007/063796号、国際公開第2007/063754号、国際公開第2004/107822号、国際公開第2005/030900号、国際公開第2006/114966号、国際公開第2009/086028号、国際公開第2009/003898号、国際公開第2012/023947号、特開2008-074939号公報、特開2007-254297号公報、EP2034538、等である。
本発明において電子輸送層とは、電子を輸送する機能を有する材料からなり、陰極より注入された電子を発光層に伝達する機能を有していればよい。
本発明における電子輸送層の総膜厚については特に制限はないが、通常は2nm~5μmの範囲内であり、より好ましくは2~500nmの範囲内であり、さらに好ましくは5~200nmの範囲内である。
従来公知の化合物としては、例えば、含窒素芳香族複素環誘導体(カルバゾール誘導体、アザカルバゾール誘導体(カルバゾール環を構成する炭素原子の一つ以上が窒素原子に置換されたもの)、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラジン誘導体、ピリダジン誘導体、トリアジン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、フェナントロリン誘導体、アザトリフェニレン誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンズチアゾール誘導体等)、ジベンゾフラン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、シロール誘導体、芳香族炭化水素環誘導体(ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、トリフェニレン等)等が挙げられる。
また、これらの材料を高分子鎖に導入した、又はこれらの材料を高分子の主鎖とした高分子材料を用いることもできる。
米国特許第6528187号、米国特許第7230107号、米国特許公開第2005/0025993号、米国特許公開第2004/0036077号、米国特許公開第2009/0115316号、米国特許公開第2009/0101870号、米国特許公開第2009/0179554号、国際公開第2003/060956号、国際公開第2008/132085号、Appl. Phys. Lett. 75, 4 (1999)、Appl. Phys. Lett. 79, 449 (2001)、Appl. Phys.Lett. 81, 162 (2002)、Appl. Phys. Lett. 81, 162 (2002)、Appl. Phys. Lett. 79, 156 (2001)、米国特許第7964293号、米国特許公開第2009/030202号、国際公開第2004/080975号、国際公開第2004/063159号、国際公開第2005/085387号、国際公開第2006/067931号、国際公開第2007/086552号、国際公開第2008/114690号、国際公開第2009/069442号、国際公開第2009/066779号、国際公開第2009/054253号、国際公開第2011/086935号、国際公開第2010/150593号、国際公開第2010/047707号、EP2311826号、特開2010-251675号公報、特開2009-209133号公報、特開2009-124114号公報、特開2008-277810号公報、特開2006-156445号公報、特開2005-340122号公報、特開2003-45662号公報、特開2003-31367号公報、特開2003-282270号公報、国際公開第2012/115034号、等である。
電子輸送材料は単独で用いてもよく、また複数種を併用して用いてもよい。
正孔阻止層とは広い意味では電子輸送層の機能を有する層であり、好ましくは電子を輸送する機能を有しつつ正孔を輸送する能力が小さい材料からなり、電子を輸送しつつ正孔を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。
また、前述する電子輸送層の構成を必要に応じて、本発明に係る正孔阻止層として用いることができる。
前記正孔阻止層は、発光層の陰極側に隣接して設けられることが好ましい。
また、正孔阻止層の膜厚としては、好ましくは3~100nmの範囲内であり、さらに好ましくは5~30nmの範囲内である。
正孔阻止層に用いられる材料としては、前述の電子輸送層に用いられる材料が好ましく用いられ、また、前述のホスト化合物として用いられる材料も正孔阻止層に好ましく用いられる。
本発明に係る電子注入層(「陰極バッファー層」ともいう)とは、駆動電圧低下や発光輝度向上のために陰極と発光層との間に設けられる層のことで、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123~166頁)に詳細に記載されている。
本発明において電子注入層は必要に応じて設け、上記のように陰極と発光層との間、又は陰極と電子輸送層との間に存在させてもよい。
電子注入層はごく薄い膜であることが好ましく、素材にもよるがその膜厚は0.1~5nmの範囲内が好ましい。また構成材料が断続的に存在する不均一な膜であってもよい。
また、上記の電子注入層に用いられる材料は単独で用いてもよく、複数種を併用して用いてもよい。
本発明において正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有する材料からなり、陽極より注入された正孔を発光層に伝達する機能を有していればよい。
前記正孔輸送層の総膜厚については特に制限はないが、通常は5nm~5μmの範囲内であり、より好ましくは2~500nmの範囲内であり、さらに好ましくは5~200nmの範囲内である。
例えば、ポルフィリン誘導体、フタロシアニン誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、トリアリールアミン誘導体、カルバゾール誘導体、インドロカルバゾール誘導体、イソインドール誘導体、アントラセンやナフタレン等のアセン系誘導体、フルオレン誘導体、フルオレノン誘導体、及びポリビニルカルバゾール、芳香族アミンを主鎖又は側鎖に導入した高分子材料又はオリゴマー、ポリシラン、導電性ポリマー又はオリゴマー(例えばPEDOT:PSS、アニリン系共重合体、ポリアニリン、ポリチオフェン等)等が挙げられる。
また、特表2003-519432号公報や特開2006-135145号公報等に記載されているようなヘキサアザトリフェニレン誘導体も同様に正孔輸送材料として用いることができる。
さらに不純物をドープしたp性の高い正孔輸送層を用いることもできる。その例としては、特開平4-297076号公報、特開2000-196140号公報、同2001-102175号公報の各公報、J.Appl.Phys.,95,5773(2004)等に記載されたものが挙げられる。
また、特開平11-251067号公報、J.Huang et.al.著文献(Applied Physics Letters 80(2002),p.139)に記載されているような、いわゆるp型正孔輸送材料やp型-Si、p型-SiC等の無機化合物を用いることもできる。さらにIr(ppy)3に代表されるような中心金属にIrやPtを有するオルトメタル化有機金属錯体も好ましく用いられる。
正孔輸送材料としては、上記のものを使用することができるが、トリアリールアミン誘導体、カルバゾール誘導体、インドロカルバゾール誘導体、アザトリフェニレン誘導体、有機金属錯体、芳香族アミンを主鎖又は側鎖に導入した高分子材料又はオリゴマー等が好ましく用いられる。
例えば、Appl. Phys. Lett. 69, 2160 (1996)、J. Lumin. 72-74, 985 (1997)、Appl. Phys. Lett. 78, 673 (2001)、Appl. Phys. Lett. 90, 183503(2007)、Appl. Phys. Lett. 90, 183503 (2007)、Appl. Phys. Lett. 51, 913 (1987)、Synth. Met. 87, 171 (1997)、Synth. Met. 91, 209 (1997)、Synth. Met. 111,421 (2000)、SID Symposium Digest, 37, 923 (2006)、J. Mater. Chem. 3, 319 (1993)、Adv. Mater. 6, 677 (1994)、Chem. Mater. 15,3148 (2003)、米国特許公開第2003/0162053号、米国特許公開第2002/0158242号、米国特許公開第2006/0240279号、米国特許公開第2008/0220265号、米国特許第5061569号、国際公開第2007/002683号、国際公開第2009/018009号、EP650955、米国特許公開第2008/0124572号、米国特許公開第2007/0278938号、米国特許公開第2008/0106190号、米国特許公開第2008/0018221号、国際公開第2012/115034号、特表2003-519432号公報、特開2006-135145号公報、米国特許出願番号13/585981号等である。
正孔輸送材料は単独で用いてもよく、また複数種を併用して用いてもよい。
電子阻止層とは広い意味では正孔輸送層の機能を有する層であり、好ましくは正孔を輸送する機能を有しつつ電子を輸送する能力が小さい材料からなり、正孔を輸送しつつ電子を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。
また、前述する正孔輸送層の構成を必要に応じて、本発明に係る電子阻止層として用いることができる。
前記電子阻止層は、発光層の陽極側に隣接して設けられることが好ましい。
また、電子阻止層の膜厚としては、好ましくは3~100nmの範囲内であり、さらに好ましくは5~30nmの範囲内である。
電子阻止層に用いられる材料としては、前述の正孔輸送層に用いられる材料が好ましく用いられ、また、前述のホスト化合物として用いられる材料も電子阻止層に好ましく用いられる。
本発明に係る正孔注入層(「陽極バッファー層」ともいう)とは、駆動電圧低下や発光輝度向上のために陽極と発光層との間に設けられる層のことで、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123~166頁)に詳細に記載されている。
本発明において正孔注入層は必要に応じて設け、上記のように陽極と発光層又は陽極と正孔輸送層との間に存在させてもよい。
中でも銅フタロシアニンに代表されるフタロシアニン誘導体、特表2003-519432号公報や特開2006-135145号公報等に記載されているようなヘキサアザトリフェニレン誘導体、酸化バナジウムに代表される金属酸化物、アモルファスカーボン、ポリアニリン(エメラルディン)やポリチオフェン等の導電性高分子、トリス(2-フェニルピリジン)イリジウム錯体等に代表されるオルトメタル化錯体、トリアリールアミン誘導体等が好ましい。
前述の正孔注入層に用いられる材料は単独で用いてもよく、また複数種を併用して用いてもよい。
前述した本発明における有機層は、さらに他の添加剤が含まれていてもよい。
添加剤としては、例えば臭素、ヨウ素及び塩素等のハロゲン元素やハロゲン化化合物、Pd、Ca、Na等のアルカリ金属やアルカリ土類金属、遷移金属の化合物や錯体、塩等が挙げられる。
添加剤の含有量は、任意に決定することができるが、含有される層の全質量%に対して1000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは500ppm以下であり、さらに好ましくは50ppm以下である。
ただし、電子や正孔の輸送性を向上させる目的や、励起子のエネルギー移動を有利にするための目的などによってはこの範囲内ではない。
有機EL素子における陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上、好ましくは4.5V以上)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としては、Au等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。また、IDIXO(In2O3-ZnO)等非晶質で透明導電膜を作製可能な材料を用いてもよい。
又は、有機導電性化合物のように塗布可能な物質を用いる場合には、印刷方式、コーティング方式等湿式成膜法を用いることもできる。この陽極より発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましく、また陽極としてのシート抵抗は数百Ω/sq.以下が好ましい。
陽極の膜厚は材料にもよるが、通常10nm~1μm、好ましくは10~200nmの範囲で選ばれる。
陰極としては仕事関数の小さい(5eV以下)金属(電子注入性金属と称する。)、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム-カリウム合金、マグネシウム、リチウム、銀、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム、希土類金属等が挙げられる。
これらの中で、電子注入性及び酸化等に対する耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、例えば、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム等が好適である。
なお、発光した光を透過させるため、有機EL素子の陽極又は陰極のいずれか一方が透明又は半透明であれば発光輝度が向上し好都合である。
また、陰極に上記金属を1~20nmの膜厚で作製した後に、陽極の説明で挙げる導電性透明材料をその上に作製することで、透明又は半透明の陰極を作製することができ、これを応用することで陽極と陰極の両方が透過性を有する素子を作製することができる。
本発明における有機EL素子に用いることのできる支持基板(以下、基体、基板、基材、支持体等ともいう。)としては、ガラス、プラスチック等の種類には特に限定はなく、また透明であっても不透明であってもよい。支持基板側から光を取り出す場合には、支持基板は透明であることが好ましい。好ましく用いられる透明な支持基板としては、ガラス、石英、透明樹脂フィルムを挙げることができる。特に好ましい支持基板は、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能な樹脂フィルムである。
本発明の有機EL素子の発光の室温における外部取り出し量子効率は、1%以上で
あることが好ましく、5%以上であるとより好ましい。
ここで、外部取り出し量子効率(%)=有機EL素子外部に発光した光子数/有機EL素子に流した電子数×100である。
また、カラーフィルター等の色相改良フィルター等を併用しても、有機EL素子からの発光色を蛍光体を用いて多色へ変換する色変換フィルターを併用してもよい。
本発明の有機EL素子の製造方法は、支持基板と少なくとも一対の電極と発光層とを備えた有機エレクトロルミネッセンス素子を製造する有機EL素子の製造方法であって、少なくとも前記電極を備えた前記支持基板上に、発光層を形成する工程と、前記発光層を形成する工程後、前記発光層の面内方向において、電解質溶液を異なる量でそれぞれ塗布し、電解質を含浸させる工程と、を備えることを特徴とする。
発光層を形成する工程は、少なくとも電極(陽極又は陰極)を備えた支持基板上に発光層を形成する工程である。
当該発光層を形成する工程は、特に制限はなく、従来公知の例えば真空蒸着法、湿式法(ウェットプロセスともいう)等による形成方法を用いることができる。
湿式法としては、例えばグラビア印刷法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法等の印刷法のほか、スピンコート法、キャスト法、インクジェット印刷法(インクジェット法)、ダイコート法、ブレードコート法、ロールコート法、スプレーコート法、カーテンコート法、LB法(ラングミュア-ブロジェット法)等があるが、均質な薄膜が得られやすく、かつ高生産性の点から、ダイコート法、ロールコート法、インクジェット印刷法、スプレーコート法などのロール・to・ロール方式適性の高い方法が好ましい。特に、インクジェット印刷法により塗布することが好ましい。
界面活性剤としては、溶媒に含まれる水分の影響、レベリング性、基板への濡れ性等の観点から、例えばアニオン性又はノニオン性の界面活性剤等が挙げられる。具体的には、含フッ素系活性剤等、国際公開第08/146681号、特開平2-41308号公報等に挙げられた界面活性剤を用いることができる。
塗布膜の膜厚は、発光層として必要とされる機能と有機材料の溶解度又は分散性により適宜選択することが可能で、具体的には例えば1~90μmの範囲内で選択することができる。
以下、インクジェット印刷法による発光層の形成方法について、その一例を、図を参照して説明する。
図2は、インクジェット印刷法に適用可能なインクジェットヘッドの構造の一例を示す概略外観図である。
電解質を含浸させる工程は、前記発光層を形成する工程後、前記発光層の面内方向において、電解質溶液を異なる量でそれぞれ塗布し、電解質を含浸させる。
これらの液媒体の沸点としては、迅速に液媒体を乾燥させる観点から乾燥処理の温度未満の沸点が好ましく、具体的には60~200℃の範囲内が好ましく、さらに好ましくは、80~180℃の範囲内である。
電解質を含浸させる工程では、前記電解質溶液を、ダイコート法、ロールコート法、ディスペンサー法、スプレーコート法又はインクジェット印刷法等を用いて塗布することが好ましく、特に、インクジェット印刷法を用いることが電解質量の塗布量を容易に制御することができる点で好ましい。
電解質溶液を異なる量で塗布するためには、例えば、スプレーコート法では電解質溶液の吐出流量を一定とし塗布時間を変更することで塗布することができ、また、インクジェット印刷法では電解質溶液の塗布回数(打ち込み回数)又は塗布量(打ち込み量)を変更することで塗布することができる。このように塗布することによって、発光層の面内方向において、電解質の濃度を連続的又は断続的に変化するように調整することができる。
具体的には、図3(a)に示すように、発光層形成用塗布液(202)を用いて発光層(201)を形成した後、発光層(201)の面内方向における一部に電解質溶液(203)を塗布し(図3(b)参照。)、さらに、当該塗布した箇所のうちの一部に電解質溶液(203)を塗布する(図3(c)参照。)ことにより、面内方向における電解質濃度差を形成することができる。
本発明に係る発光層以外の有機機能層、例えば正孔注入層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注入層等の形成方法について、特に制限はなく、従来公知の例えば真空蒸着法、ウェット・プロセス等による形成方法を用いることができる。
ウェット・プロセスについては、発光層の形成方法と同様の方法を採用できる。
有機EL素子の封止に用いられる封止手段としては、例えば、封止部材と、一対の電極、支持基板とを接着剤で接着する方法を挙げることができる。封止部材としては、有機EL素子の表示領域を覆うように配置されていればよく、凹板状でも、平板状でもよい。また、透明性、電気絶縁性は特に限定されない。
具体的には、ガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等が挙げられる。ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等を挙げることができる。また、ポリマー板としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルフォン等を挙げることができる。金属板としては、ステンレス、鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、亜鉛、クロム、チタン、モリブテン、シリコン、ゲルマニウム及びタンタルからなる群から選ばれる1種以上の金属又は合金からなるものが挙げられる。
7126-1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が1×10-3mL/m2/24h以下、JIS K 7129-1992に準拠した方法で測定された、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%)が、1×10-3g/(m2/24h)以下のものであることが好ましい。
接着剤として具体的には、アクリル酸系オリゴマー、メタクリル酸系オリゴマーの反応性ビニル基を有する光硬化及び熱硬化型接着剤、2-シアノアクリル酸エステル等の湿気硬化型等の接着剤を挙げることができる。また、エポキシ系等の熱及び化学硬化型(二液混合)を挙げることができる。また、ホットメルト型のポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンを挙げることができる。また、カチオン硬化タイプの紫外線硬化型エポキシ樹脂接着剤を挙げることができる。
なお、有機EL素子が熱処理により劣化する場合があるので、室温から80℃までに接着硬化できるものが好ましい。また、前記接着剤中に乾燥剤を分散させておいてもよい。封止部分への接着剤の塗布は市販のディスペンサーを使ってもよいし、スクリーン印刷のように印刷してもよい。
吸湿性化合物としては、金属酸化物(例えば、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等)、硫酸塩(例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸コバルト等)、金属ハロゲン化物(例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、フッ化セシウム、フッ化タンタル、臭化セリウム、臭化マグネシウム、ヨウ化バリウム、ヨウ化マグネシウム等)、過塩素酸類(例えば、過塩素酸バリウム、過塩素酸マグネシウム等)等が挙げられ、硫酸塩、金属ハロゲン化物及び過塩素酸類においては無水塩が好適に用いられる。
有機層を挟み支持基板と対向する側の前記封止膜又は前記封止用フィルムの外側に、素子の機械的強度を高めるために、保護膜又は保護板を設けてもよい。特に、封止が前記封止膜により行われている場合には、その機械的強度は必ずしも高くないため、このような保護膜、保護板を設けることが好ましい。これに使用することができる材料としては、前記封止に用いたのと同様なガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等を用いることができるが、軽量かつ薄膜化ということからポリマーフィルムを用いることが好ましい。
本発明における有機EL素子は、空気よりも屈折率の高い(屈折率1.6~2.1程度の範囲内)層の内部で発光し、発光層で発生した光のうち15%から20%程度の光しか取り出せないことが一般的に言われている。これは、臨界角以上の角度θで界面(透明基板と空気との界面)に入射する光は、全反射を起こし素子外部に取り出すことができないことや、透明電極又は発光層と透明基板との間で光が全反射を起こし、光が透明電極又は発光層を導波し、結果として、光が素子側面方向に逃げるためである。
透明電極と透明基板の間に低屈折率の媒質を光の波長よりも長い厚さで形成すると、透明電極から出てきた光は、媒質の屈折率が低いほど、外部への取り出し効率が高くなる。
本発明は、これらの手段を組み合わせることにより、さらに高輝度又は耐久性に優れた素子を得ることができる。
また、低屈折率媒質の厚さは、媒質中の波長の2倍以上となるのが望ましい。これは、低屈折率媒質の厚さが、光の波長程度になってエバネッセントで染み出した電磁波が基板内に入り込む膜厚になると、低屈折率層の効果が薄れるからである。
導入する回折格子は、二次元的な周期屈折率を持っていることが望ましい。これは、発光層で発光する光はあらゆる方向にランダムに発生するので、ある方向にのみ周期的な屈折率分布を持っている一般的な一次元回折格子では、特定の方向に進む光しか回折されず、光の取り出し効率がさほど上がらない。
しかしながら、屈折率分布を二次元的な分布にすることにより、あらゆる方向に進む光が回折され、光の取り出し効率が上がる。
回折格子を導入する位置としては、いずれかの層間、又は媒質中(透明基板内や透明電極内)でも良いが、光が発生する場所である有機発光層の近傍が望ましい。このとき、回折格子の周期は、媒質中の光の波長の約1/2~3倍程度の範囲内が好ましい。回折格子の配列は、正方形のラチス状、三角形のラチス状、ハニカムラチス状など、二次元的に配列が繰り返されることが好ましい。
本発明における有機EL素子は、支持基板(基板)の光取出し側に、例えばマイクロレンズアレイ上の構造を設けるように加工すること、又は、いわゆる集光シートと組み合わせることにより、特定方向、例えば素子発光面に対し正面方向に集光することにより、特定方向上の輝度を高めることができる。
マイクロレンズアレイの例としては、基板の光取り出し側に一辺が30μmでその頂角が90度となるような四角錐を二次元に配列する。一辺は10~100μmの範囲内が好ましい。これより小さくなると回折の効果が発生して色付く、大きすぎると厚さが厚くなり好ましくない。
また、有機EL素子からの光放射角を制御するために光拡散板・フィルムを、集光シートと併用してもよい。例えば、(株)きもと製拡散フィルム(ライトアップ)などを用いることができる。
本発明の有機EL素子は、電子機器、例えば、表示装置、ディスプレイ、各種発光装置(発光光源)として用いることができる。
発光装置(発光光源)として、例えば、照明装置(家庭用照明、車内照明)、時計や液晶用バックライト、看板広告、信号機、光記憶媒体の光源、電子写真複写機の光源、光通信処理機の光源、光センサーの光源等が挙げられるがこれに限定するものではないが、特に液晶表示装置のバックライト、照明用光源としての用途に有効に用いることができる。
本発明における有機EL素子においては、必要に応じ成膜時にメタルマスクやインクジェット印刷法等でパターニングを施してもよい。パターニングする場合は、電極のみをパターニングしてもよいし、電極と発光層をパターニングしてもよいし、素子全層をパターニングしてもよく、素子の作製においては、従来公知の方法を用いることができる。
本発明の有機EL素子を具備した、照明装置の一態様について説明する。
本発明の有機EL素子の非発光面をガラスケースで覆い、厚さ300μmのガラス基板を封止用基板として用いて、周囲にシール材として、エポキシ系光硬化型接着剤(東亞合成社製ラックストラックLC0629B)を適用し、これを陰極上に重ねて透明支持基板と密着させ、ガラス基板側からUV光を照射して、硬化させて、封止し、図4及び図5に示すような照明装置を形成することができる。
図5は、照明装置の断面図を示し、図5において、(105)は陰極、(106)は有機EL層、(107)は透明電極付きガラス基板を示す。なお、ガラスカバー(102)内には窒素ガス(108)が充填され、捕水剤(109)が設けられている。
実施例及び比較例で使用した化合物を以下に示す。
<有機EL素子(1-1)の作製>
陽極として、100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、ITO(インジウム・スズ酸化物)を厚さ100nmの成膜を施した基板(NHテクノグラス製NA45)を用意し、その基板上にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、さらにUVオゾン洗浄を5分間行った。
4CzIPN((4s,6s)-2,4,5,6-テトラ(9H-カルバゾール-9-イル)イソフタロニトリル) 5.0質量部
PMMA 7.5質量部
ジエチレングリコール 100質量部
BMIM-PF6(電解質) 0.01質量部
クロロホルム 100質量部
有機EL素子(1-1)の作製において、発光層形成用塗布液1の発光性ドーパント又は電解質溶液1の電解質を下記表Iのように変化させた以外は同様にして、有機EL素子(1-2)~(1-4)を作製した。
有機EL素子(1-1)の作製において、電解質溶液1を以下の発光層形成用塗布液2に変更した以外は同様にして有機EL素子(1-5)を作製した。
(発光層形成用塗布液2)
4CzIPN(ドーパント) 5.0質量部
クロロホルム 100質量部
(発光輝度)
上記作製した各有機EL素子を、室温(約25℃)で、5Vの定電圧条件下で発光させ、発光輝度を分光放射輝度計CS-2000(コニカミノルタ社製)を用い、0.01m間隔で位置を変えて各領域20点測定した。20点の測定値の平均を各素子の発光輝度とした。表Iに、得られた発光輝度の相対値(有機EL素子1-1における領域1の発光輝度に対する相対値)を示した。
<有機EL素子(2-1)の作製>
陽極として、100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、ITO(インジウム・スズ酸化物)を厚さ100nmの成膜を施した基板(NHテクノグラス製NA45)を用意し、その基板上にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、さらにUVオゾン洗浄を5分間行った。
4CzIPN(ドーパント) 5.0質量部
PMMA 7.5質量部
ジエチレングリコール 100質量部
BMIM-PF6(電解質) 0.01質量部
クロロホルム 100質量部
上記素子の非発光面側を、純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下で、缶状ガラスケースで覆い、電極取り出し配線を設置して、有機EL素子(2-1)を作製した。
有機EL素子(2-1)の作製において、発光層形成用塗布液1の発光性ドーパント又は電解質溶液1の電解質を下記表IIのように変化させた以外は同様にして、有機EL素子(2-2)~(2-4)を作製した。
有機EL素子(2-1)の作製において、電解質溶液1を以下の発光層形成用塗布液2に変更した以外は同様にして有機EL素子(2-5)を作製した。
(発光層形成用塗布液2)
4CzIPN(ドーパント) 5.0質量部
クロロホルム 100質量部
作製した有機EL素子(2-1)~(2-4)について、実施例1と同様に発光輝度を評価した。表IIに、得られた発光輝度の相対値(有機EL素子2-1における領域1の発光輝度に対する相対値)を示した。
<有機EL素子3-1の作製>
陽極として、100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、ITO(インジウム・スズ酸化物)を厚さ100nmの成膜を施した基板(NHテクノグラス製NA45)を用意し、その基板上にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、さらにUVオゾン洗浄を5分間行った。
PMMA 7.5質量部
ジエチレングリコール 100質量部
4CzIPN(ドーパント) 5.0質量部
クロロホルム 100質量部
BMIM-PF6(電解質) 0.01質量部
クロロホルム 100質量部
上記素子の非発光面側を、純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下で、缶状ガラスケースで覆い、電極取り出し配線を設置して、有機EL素子(3-1)を作製した。
有機EL素子(3-1)の作製において、発光層形成をディスペンサーで行った以外は同様にして、有機EL素子(3-2)を作製した。
陽極として、100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、ITO(インジウム・スズ酸化物)を厚さ100nmの成膜を施した基板(NHテクノグラス製NA45)を用意し、その基板上にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、さらにUVオゾン洗浄を5分間行った。
PMMA 7.5質量部
ジエチレングリコール 100質量部
4CzIPN(ドーパント) 5.0質量部
クロロホルム 100質量部
上記素子の非発光面側を、純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下で、缶状ガラスケースで覆い、電極取り出し配線を設置して、有機EL素子(3-3)を作製した。
(光度と画素面積)
上記作製した各有機EL素子を、室温(約25℃)で、8Vの定電圧条件下で発光させ、光度(光量)(単位:cd)を分光放射輝度計CS-2000(コニカミノルタ社製)を用い測定した輝度(単位:cd/m2)と画素面積(単位:m2)から計算した。なお、画素面積を画像処理ソフトウェア(ImageJ、National Institutes of Health(NIH)開発のパブリックドメインソフトウェア)を用い測定した。ここで画素面積とは各方式で1諧調を表現する際に必要な面積をいう。
表IIIに、光度及び画素面積の相対値(光度は有機EL素子3-1におけるドット0に対する相対値、画素面積は有機EL素子3-1に対する相対値)を示した。
2 基板
30、100 インクジェットヘッド
31、39 ポンプ
32 フィルター
33 配管分岐
34 廃液タンク
35 制御部
36、37、38A、38B タンク
56 筐体
57 キャップ受板
59 カバー部材
61 ノズルプレート
62 キャップ受板取り付け部
68 取り付け用孔
71 ノズル用開口部
81a 第1ジョイト
81b 第2ジョイント
82 第3ジョイント
101 有機EL素子
102 ガラスカバー
105 陰極
106 有機EL層
107 透明電極付きガラス基板
108 窒素ガス
109 捕水剤
201 発光層
202 発光層形成用塗布液
203 電解質溶液
Claims (3)
- 支持基板と少なくとも一対の電極と発光層とを備えた有機エレクトロルミネッセンス素子を製造する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、
少なくとも前記電極を備えた前記支持基板上に、発光層を形成する工程と、
前記発光層を形成する工程後、前記発光層の面内方向において、イオン性液体を含有する電解質溶液を異なる量でイオン性液体の濃度が連続的又は断続的に変化するようにそれぞれ塗布し、前記イオン性液体を含浸させる工程と、を備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 - 前記発光層が、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を含有することを特徴とする請求項1の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
- 前記電解質溶液を、インクジェット印刷法を用いて塗布することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019195443A JP7334577B2 (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019195443A JP7334577B2 (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021068875A JP2021068875A (ja) | 2021-04-30 |
JP7334577B2 true JP7334577B2 (ja) | 2023-08-29 |
Family
ID=75637535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019195443A Active JP7334577B2 (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7334577B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001160487A (ja) | 1999-12-06 | 2001-06-12 | Toyota Motor Corp | 有機el素子 |
JP2003272868A (ja) | 2002-03-20 | 2003-09-26 | Denso Corp | 有機el素子 |
JP2008034288A (ja) | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Sony Corp | 有機発光素子および表示装置 |
JP2012523100A (ja) | 2009-04-06 | 2012-09-27 | イーグルピッチャー テクノロジーズ,エルエルシー | 熱電池のカソード材料およびそれを含有する電池 |
WO2014129330A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 株式会社カネカ | 有機el素子、ならびにそれを用いた照明器具及びディスプレイ装置 |
US20150155430A1 (en) | 2013-11-21 | 2015-06-04 | Atom Nanoelectronics, Inc. | Devices, Structures, Materials and Methods for Vertical Light Emitting Transistors and Light Emitting Displays |
JP2019054110A (ja) | 2017-09-15 | 2019-04-04 | 国立大学法人山形大学 | イオン性化合物キャリア注入材料を用いた有機el素子 |
US20190157601A1 (en) | 2017-11-23 | 2019-05-23 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Organic electroluminescent device, production method thereof, and display apparatus |
-
2019
- 2019-10-28 JP JP2019195443A patent/JP7334577B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001160487A (ja) | 1999-12-06 | 2001-06-12 | Toyota Motor Corp | 有機el素子 |
JP2003272868A (ja) | 2002-03-20 | 2003-09-26 | Denso Corp | 有機el素子 |
JP2008034288A (ja) | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Sony Corp | 有機発光素子および表示装置 |
JP2012523100A (ja) | 2009-04-06 | 2012-09-27 | イーグルピッチャー テクノロジーズ,エルエルシー | 熱電池のカソード材料およびそれを含有する電池 |
WO2014129330A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 株式会社カネカ | 有機el素子、ならびにそれを用いた照明器具及びディスプレイ装置 |
US20150155430A1 (en) | 2013-11-21 | 2015-06-04 | Atom Nanoelectronics, Inc. | Devices, Structures, Materials and Methods for Vertical Light Emitting Transistors and Light Emitting Displays |
JP2019054110A (ja) | 2017-09-15 | 2019-04-04 | 国立大学法人山形大学 | イオン性化合物キャリア注入材料を用いた有機el素子 |
US20190157601A1 (en) | 2017-11-23 | 2019-05-23 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Organic electroluminescent device, production method thereof, and display apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021068875A (ja) | 2021-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016017684A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、発光性薄膜、表示装置及び照明装置 | |
WO2016017757A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置、π共役系化合物、発光性薄膜 | |
KR20180132129A (ko) | 유기 일렉트로루미네센스 소자용 재료, 유기 일렉트로루미네센스 소자, 표시 장치 및 조명 장치 | |
WO2018097153A1 (ja) | 発光性膜、有機エレクトロルミネッセンス素子、有機材料組成物及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
KR20170082447A (ko) | 유기 일렉트로루미네센스 소자, 유기 일렉트로루미네센스 소자의 제조 방법, 표시 장치 및 조명 장치 | |
JP2016036022A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、電荷移動性薄膜、表示装置及び照明装置 | |
JP2016225498A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
WO2016181773A1 (ja) | π共役系化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子材料、発光材料、発光性薄膜、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
CN104919899A (zh) | 透明电极、电子器件、及有机电致发光元件 | |
JPWO2011132550A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP6197404B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、及び、電子機器 | |
WO2017104242A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP7173145B2 (ja) | 薄膜、電子デバイス、有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス用材料、表示装置、及び、照明装置 | |
JP7334577B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP6123438B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、それを具備した照明装置及び表示装置 | |
JP6941160B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP2017079181A (ja) | 光変換材料、光変換フィルム、及び発光素子 | |
JP7416079B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP2008305613A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP7476786B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、表示装置及び照明装置 | |
JP7196926B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子用の混合組成物 | |
JPWO2019146396A1 (ja) | 発光性薄膜、発光性積層膜、有機エレクトロルミネッセンス素子、及びその製造方法 | |
WO2021059813A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP7351310B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子用の混合組成物 | |
JP7060490B2 (ja) | 非イオン性有機エレクトロニクス材料、電子デバイス、有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子作製用溶液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230718 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230731 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7334577 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |