JP7334429B2 - ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物、ポリウレタンスラブフォーム、及びその製造方法 - Google Patents

ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物、ポリウレタンスラブフォーム、及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物、該組成物から得られるポリウレタンスラブフォーム、及びその製造方法に関する。
ポリウレタンフォームはポリオールとポリイソシアネートとを発泡剤及び触媒の存在下に反応させて製造される。
従来、ポリウレタンフォームを形成するための発泡剤として、クロロフルオロカーボン類やハイドロフルオロカーボン類のようなフロン化合物あるいはメチレンクロライド等の低沸点有機化合物が使用されていた。しかしながら、最近における脱フロン化の要請や環境への悪影響及びその毒性が指摘され、発泡剤として水を使用する方法が提案されている。
ポリウレタンフォームの製造には数多くの金属系化合物や第3級アミン化合物を触媒として用いることが知られている。これらの触媒は大きく泡化触媒、樹脂化触媒、ヌレート化触媒に分類される。泡化触媒には第3級アミン化合物が好適に使用され、樹脂化触媒やヌレート化触媒では第3級アミン化合物に加え、金属化合物や第4級アンモニウム塩が好適に使用される。
発泡剤として水を用いるポリウレタンフォームの製造において、生産性、成形性に優れることから、これらの触媒のうち、とりわけ第3級アミン化合物が広く用いられている。しかし、第3級アミン化合物は、多量に使用した場合、刺激臭を発したり、製造作業時に触媒蒸気による目の霞みを引き起こしたりする可能性があり、環境衛生面で欠点がある。
これらの欠点を解消するため、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N,N,N’,N’-テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の高沸点の第3級アミン触媒が提案され、ある程度の効果が認められるものの、未だ十分とは言いがたい。また、これらの第3級アミン触媒は、ウレタン化反応の際に、ポリウレタン中に化学結合で取り込まれないため、ポリウレタンから放散し、自動車内装材として使用される樹脂シートが変色したり、自動車の窓ガラスが曇ったりする不具合を生じる恐れがある。
ウレタン化反応の際にポリウレタン中に取り込まれるアミン触媒として、イソシアネート基と反応する水酸基及びアミノ基を分子内に有する第3アミン触媒が提案されている。
例えば、自動車のヘッドライナーとして利用される連続気泡構造のポリウレタンスラブフォームを製造する方法として、触媒にジメチルエタノールアミンを用いた方法が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のポリウレタンフォームは、未反応の触媒がフォーム中に残存し、その触媒の沸点が133℃と低く、臭気改善効果が十分とは言いがたい。
特開平4-211416号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、臭気問題や環境問題を引き起こすことなく、優れた可撓性と機械的特性とをバランスよく兼ね備えた自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物、該組成物から得られるポリウレタンスラブフォーム、及びその製造方法を提供することにある。
すなわち本発明は、以下の実施形態を含むものである。
[1]有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオールミックス(B)とからなる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物であって、ポリオールミックス(B)が、ポリオール成分(b)、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)を含み、ポリオール成分(b)中に、1官能あたりの分子量が1500以上のポリオール(b1)を20~50質量%、1官能あたりの分子量が100以上1500未満のポリオール(b2)を40~70質量%、及び1官能あたりの分子量が100未満のポリオール(b3)を1~10質量%含み、触媒(C)として沸点200℃以上の反応性触媒を含み、発泡剤(D)として水を含むことを特徴とする自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
[2]ポリオールミックス(B)中にポリエステルポリオールを含まないことを特徴とする、上記[1]に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
[3]ポリオール(b3)が、1官能あたりの分子量が100未満のジオールであることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
[4]触媒(C)が、2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンを含むことを特徴とする、上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
[5]助剤(F)として、有機酸とNa、Ca、およびZnから選ばれる少なくとも一種の金属イオンとの塩をさらに含むことを特徴とする、上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
[6]上記[1]乃至[5]のいずれかに記載のポリウレタンスラブフォーム形成用組成物から得られる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム。
[7]有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオールミックス(B)とを、反応・発泡させて得られる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法であって、ポリオールミックス(B)が、ポリオール成分(b)、触媒(C)、発泡剤(D)、整泡剤(E)、及び助剤(F)を含み、ポリオール成分(b)中に、1官能あたりの分子量が1500以上のポリオール(b1)を20~50質量%、1官能あたりの分子量が100~1500未満のポリオール(b2)を40~70質量%、1官能あたりの分子量が100未満のポリオール(b3)を1~10質量%含み、触媒(C)として沸点200℃以上の反応性触媒を含み、発泡剤(D)として水を含み、有機ポリイソシアネート成分(A)中のイソシアネート基とポリオールミックス(B)中の水酸基とのモル比を、イソシアネート基/水酸基=0.9~1.5として発泡することを特徴とする自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
[8]ポリオールミックス(B)中にポリエステルポリオールを含まないことを特徴とする、上記[7]に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
[9]ポリオール(b3)が、1官能あたりの分子量が100未満のジオールであることを特徴とする上記[7]又は[8]に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
[10]触媒(C)が、2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンを含むことを特徴とする上記[7]乃至[9]のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
[11]助剤(F)が、有機酸とNa、Ca、およびZnから選ばれる少なくとも一種の金属イオンとの塩を含むことを特徴とする、上記[7]乃至[10]のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
[12]上記[6]に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームを用いた車両用天井材。
本発明の組成物によれば、環境負荷の少ない低臭気性、優れた可撓性、引張強度に代表される優れた機械特性を兼ね備えた自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームを形成することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームは、有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオールミックス(B)とからなる、自動車成形天井用ポリウレタンフォーム形成用組成物から得られるものである。
<有機ポリイソシアネート成分(A)>
本発明に用いる有機ポリイソシアネート成分(A)は、1分子中にベンゼン環及びイソシアネート基を各2個有するジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDI)(A1)と、1分子中にベンゼン環及びイソシアネート基を各3個以上有するジフェニルメタンジイソシアネート系多核縮合体(A2)の混合物である、ポリメリックMDIを含むものである。
MDI(A1)には、4,4’-MDI、2,4’-MDI、2,2’-MDIが含まれ、MDI(A1)中の4,4’-MDIの割合は50質量%以上であることが好ましい。
ポリイソシアネート成分(A)中のMDI(A1)の割合としては、40~80質量%であることが好ましく、更に好ましくは70~80質量%である。
MDI(A1)の割合が80質量%を超える場合には、形成されるポリウレタンスラブフォームが十分な強度を有するものとならない恐れがある。
一方、MDI(A1)の割合が40質量%未満である場合には、形成されるポリウレタンスラブフォームが十分な可撓性を有するものとならない恐れがある。また、高分子体の増加に伴ってポリイソシアネート成分の粘度が過度に上昇するため、フォーム発泡時において、ポリオール成分との混合性に悪影響を及ぼす恐れがある。
本発明の有機ポリイソシアネート成分(A)には、任意成分として、ポリメリックMDI以外のポリイソシアネートが含まれていてもよい。
ポリメリックMDI以外のポリイソシアネートとしては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、1,8-ジイソシアネートー4-イソシアネートメチルオクタン、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられ、これら2種以上を混合して用いてもよい。また、これらのポリイソシアネートとポリオールとの反応によるイソシアネート含有プレポリマーや、これらのポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基、アミド基、イミド基、ウレトンイミン基、ウレトジオン基又はオキサゾリドン基を含有する変性物)を含んでもよい。
有機ポリイソシアネート成分(A)のNCO含量は、30~33質量%であることが好ましく、更に好ましくは31~33質量%である。
有機ポリイソシアネート成分(A)の平均官能基数は2.0~3.0であることが好ましく、更に好ましくは2.0~2.5である。
<ポリオールミックス(B)>
本発明のポリオールミックス(B)は、ポリオール成分(b)、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)を含むものである。
<ポリオール成分(b)>
本発明のポリオール成分(b)は、1官能あたりの分子量(MW/f)が1500以上のポリオール(b1)を20~50質量%、MW/fが100以上1500未満のポリオール(b2)を40~70質量%、及びMW/fが100未満のポリオール(b3)を1~10質量%含むものである。ここで、MWはポリオールの数平均分子量を表わし、fはポリオールの官能基数を表わす。
(b1)が20質量%未満の場合、フォームの可撓性が得られず、50質量%を超える場合、フォーム強度が不足する。(b2)が40質量%未満の場合、フォーム強度が低下しやすく、70質量%を超える場合、得られるフォームに可撓性を付与しづらくなる。ポリオールミックス(B)に鎖延長剤として機能する(b3)を導入することで、引張強度に代表される機械特性を付与でき、またポリウレタンスラブフォームの底面の状態として、エアボイドが無く、凹凸や荒れの少ない良好な表面性を得ることができる。
導入量が10質量%を超える場合、得られるフォームに脆性が発現しやすくなる。
(b1)の数平均分子量としては、3000~10000であることが好ましく、4000~6000であることが更に好ましく、5000~6000であることが最も好ましい。
(b1)の水酸基価としては、20~60mgKOH/gであることが好ましく、25~40mgKOH/gであることが更に好ましく、30~35であることが最も好ましい。
(b2)の数平均分子量としては、150~3000であることが好ましく、200~1000であることが更に好ましく、300~700であることが最も好ましい。
(b2)の水酸基価としては、60~1000mgKOH/gであることが好ましく、170~850mgKOH/gであることが更に好ましく、240~600であることが最も好ましい。
(b3)の分子量としては、50~150であることが好ましく、60~150であることが更に好ましく、90~120であることが最も好ましい。
(b3)の水酸基価としては、700~3370mgKOH/gであることが好ましく、750~1800mgKOH/gであることが更に好ましく、1000~1800であることが最も好ましい。
ポリオール(b1)、(b2)としては、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、動植物系ポリオール、鎖延長剤として機能する短分子ポリオール、ハロゲン含有ポリオール、リン含有ポリオール、フェノールベースポリオール等を挙げることができる。
ポリエーテルポリオールは、2個以上の活性水素を有する化合物を開始剤として、これらに環式エーテルを付加させることにより製造することができる。
ポリエーテルポリオールの製造に供される「2個以上の活性水素を有する化合物」としては、例えばエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ビスフェノールA等の短鎖ジオール;グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン等の短鎖トリオール;2,2,6,6-テトラキス(ヒドロキシルメチル)シクロヘキサノール、ソルビトール(グルシトール)、マンニトール、ズルシトール(ガラクチトール)、スークロース等、5~8個のOH基を有するポリオール類;ジエチレントリアミン、アニリン等の低分子ポリアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の低分子アミノアルコール等を挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリエーテルポリオールの製造に供される「環式エーテル」としては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド、1-ブテンオキシド、2-ブテンオキシド等を挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのうち好ましくはエチレンオキシド、プロピレンオキシドで、これらの割合を調整することで分子量の異なるポリオール間の分散性を調整したり、フォームの通気性を調整することができる。
ポリエステルポリオールは、2個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールと、2個以上のカルボキシル基を有する多塩基酸とを公知の方法によって反応させることにより製造することができる。
ポリエステルポリオールの製造に供される「2個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコール」としては、例えば前記短鎖ジオールおよび短鎖トリオール等を挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリエステルポリオールの製造に供される「2個以上のカルボキシル基を有する多塩基酸」としては、例えばアジピン酸、マロン酸、琥珀酸、酒石酸、ピメリン酸、セバシン酸、シュウ酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、アゼライン酸、トリメリット酸、クルタコン酸、α-ハイドロムコン酸、β-ハイドロムコン酸、α-ブチル-α-エチルグルタル酸、α,β-ジエチルサクシン酸、ヘミメリチン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-ビフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2-ジフェノキシエタン-4’,4”-ジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、2,5-ピリジンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸等を挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。ただし、ポリオールミックス中にポリエステルポリオールを含む場合、ポリエステルポリオールが、ポリオールミックス中の水と反応し、酸成分を生成することによる触媒の活性低下を引き起こしやすいため、ポリオールミックス中に含まないことが好ましい。
また、ε-カプロラクトン、メチルバレロラクトン等のラクトン類を開環重合することにより得られるラクトン系ポリエステルポリオールを用いてもよい。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば前記短鎖ジオール、短鎖トリオール等と、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート等の低分子カーボネートとの脱アルコール反応や脱フェノール反応により得られるものを挙げることができる。
ポリオレフィンポリオールとしては、例えば水酸基を2個以上有するポリブタジエン、水素添加ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素添加ポリイソプレン等を挙げることができる。
動植物系ポリオールとしては、例えばヒマシ油系ポリオール、絹フィブロイン等を挙げることができる。
ポリマーポリオールとしては、ポリエーテルポリオールとエチレン性不飽和単量体(例えばブタジエン、アクリロニトリル、スチレン等)をラジカル重合触媒の存在下に反応させた重合体ポリオール等を挙げることができる。
ハロゲン含有ポリオールとしては、例えばエピクロロヒドリン、トリクロロブチレンオキシドを開環重合して得られるもの、多価アルコールを臭素化したものにアルキレンオキシドを付加して臭素化されたもの等を挙げることができる。
リン含有ポリオールとしては、例えばリン酸、亜リン酸、有機リン酸等にアルキレンオキシドを付加重合したもの、ポリヒドロキシプロピルホスフィンオキシドにアルキレンオキシドを付加したもの等を挙げることができる。
フェノールベースポリオールとしては、例えばフェノールとホルマリンから得られるノボラック樹脂、レゾール樹脂に、アルキレンオキシド類を反応させたポリオール、フェノール類とアルカノールアミンおよびホルマリンとを反応したものにアルキレンオキサイド類を反応させたマンニッヒベースポリオール等を挙げることができる。
ポリオール(b3)としては、ポリエーテルポリオールの製造に供されるものとして例示した化合物の中で、分子量50~150の短鎖ジオール、短鎖トリオール、低分子ポリアミン、低分子アミノアルコール等を挙げることができる。これらのうち、ポリウレタンスラブフォームの底面の状態として、より凹凸や荒れの少ない良好な表面性を得られる、分子量50~150の短鎖ジオールが好ましい。特に限定されないが、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール等のグリコール等が挙げられる。
<触媒(C)>
本発明の触媒(C)は、常圧において沸点200℃以上の反応性触媒を含むものであり、例えばN,N,N’-トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N,N-ジメチルアミノヘキサノール、2,(2-ジメチルアミノエトキシ)エタノール等を挙げることができる。また、本発明においては、常圧において沸点が250℃以上の反応性触媒を用いることがさらに好ましく、例えば2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミン、N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)エチル)-Nメチル-1,3-プロパンジアミン、N、N-ビス(3-メチルアミノプロピル)-N-イソプロパノールアミン等を挙げることができる。これらのうち、樹脂化反応を促進させる効果の高い、2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンが最も好ましい。
本発明の触媒(C)は、ポリオール成分(b)100質量%に対して、0.2~2質量%含むことが好ましく、0.4~1.5質量%含むことが更に好ましい。触媒(C)が0.2質量%未満の場合、フォームの硬化が進まず硬化不足でフォームが収縮する恐れがあり、2質量%を超える場合、反応が速すぎ良好なフォームが得られない恐れがある。
本発明の触媒(C)には、任意成分として、常圧において沸点200℃以上の反応性触媒以外の触媒や、常圧において沸点200℃未満の反応性触媒、例えばジメチルアミノプロパノール、あるいはジブチルチンジアセテート、ジブチルチンジラウレート等のスズ化合物、アセチルアセトン金属塩等の金属錯化合物等が、本発明の主旨を逸脱しない範囲で含まれていてもよい。
なお、本発明における反応性触媒とは、イソシアネート基と反応する水酸基及びアミノ基を分子内に有するアミン触媒を意味する。
<発泡剤(D)>
本発明の発泡剤(D)としては、水を用いる。なお、市販の物理的発泡剤、化学的発泡剤等を併用しても良い。
物理的発泡剤としては、例えばクロロフルオロカーボン類、ハイドロクロロフルオロオレフィン類、ハイドロクロロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロオレフィン類、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、塩化メチレン等の低沸点のハロゲン系ハイドロカーボン類、ペンタン、シクロペンタン等のハイドロカーボン類、空気、窒素、二酸化炭素等の気体、又は低温液体等が挙げられる。化学的発泡剤としては、例えば水、有機酸、硼酸等の無機酸類、アルカリ炭酸塩類、環状カーボネート類、ジアルキルカーボネート等が挙げられ、また、ポリウレタン原料と反応又は熱等により分解してガスを発生させるもの等が挙げられる。
なかでも、オゾン破壊係数(ODP)が小さく、温暖化係数(GWP)が小さいことから、HCFO-1233zd、HFO-1336mzz等のハイドロクロロフルオロオレフィン類、ハイドロフルオロオレフィン類が、環境負荷が小さく好ましい。
本発明の発泡剤(D)は、ポリオール成分(b)100質量%に対して、4~7質量%含むことが好ましく、5~6質量%含むことが更に好ましい。(D)が4質量%未満の場合、フォーム密度が高くなり不経済となる恐れがあり、7質量%を超える場合、水とイソシアネートの反応熱による内部蓄熱が増加することによるフォーム内部の焼けが発生しやすくなる恐れがあり、機械特性の低下や、フォーム密度が低くなる恐れがある。
<整泡剤(E)>
本発明においては、良好な気泡構造を有するポリウレタンスラブフォームを形成する目的から、整泡剤(E)を含有する。
かかる整泡剤としては、ポリウレタン工業において従来公知の整泡剤を挙げることができ、シリコーン系整泡剤および含フッ素化合物系整泡剤などを例示することができる。
本発明の整泡剤としては、特に限定されないが、例えば、「L-540」、「L-580」、「L-818」、「Y-10901C」、「Y-10366」、「L-3620」、「L-3630」、「L-3639」、「L-5309」、「L-5345」、「L-5420」、「L-6164」、「L-6190」、「L-6861」、「L-6900」、「L-6952」、「L-6970」(以上、モーメンティブ社製)、「B-8123」、「B-8409」、「B-8443」、「B-8450」、「B-8460」、「B-8462」、「B-8465」、「B-8466」、「B-8486」、「B-8487」、「B-8491」、「B-8495」、「B-8462」、「B-8534」、「B-8547」、「B-8558」、「B-8871」、「BF-2370」、「BF-8715LF2」、「BF-8724LF2」、「BF-8734LF2」、「BF-8737LF2」、「BF-8742LF2」、「BF-8745LF2」、「BF-8747LF2」(以上、エボニック社製)等を挙げることができる。
なお、整泡剤として、フォーム連通化用整泡剤を使用または併用してもよい。
フォーム連通化用整泡剤は、形成されるポリウレタンスラブフォームの独立気泡率を低下させることができる整泡剤であり、引張特性、可撓性および圧縮特性等、優れた機械的特性を実質的に損なうことなく、高い通気度のポリウレタンスラブフォームを形成することができる。
かかるフォーム連通化用整泡剤の一例として、ポリシロキサンセグメントとポリオキシアルキレンセグメントとからなる線状構造のブロック共重合体を使用することが好ましい。この線状構造ブロック共重合体は、気泡開放作用を有する。
フォーム連通化用整泡剤としては、例えば「L-6164」、「L-6186」、「L-6189」(以上、モーメンティブ社製));「B8934」、「B8935」、「TEGOSTAB VCO」(以上、エボニック社製)等を挙げることができる。
本発明の整泡剤(E)の使用量は特に制限されないが、ポリオール成分(b)100質量%に対して、0.1~3質量%含むことが好ましく、0.1~1質量%含むことが更に好ましい。整泡剤(E)が0.1質量%未満の場合、セルが不均一となることによる機械特性の低下を引き起こす恐れがあり、3質量%を超えると不経済となる恐れがある。
<助剤>
本発明には、必要に応じて、さらに助剤(F)として、例えば通気性向上剤、充填剤、安定剤、着色剤、難燃剤、酸化防止剤等を含有してもよい。
例えばフォームの通気性向上のために、通気性向上剤(F1)として、高級脂肪酸、樹脂酸、及びナフテン酸などの有機酸と、金属イオンとの塩を含有してもよい。金属としては、Na、Ca、およびZnから少なくとも一種が選ばれることが好ましい。具体的には、通気性向上剤(F1)としては、例えばステアリン酸カルシウム「Ca-St」、ステアリン酸ナトリウム「ナトリウムステアレート」、ステアリン酸亜鉛「Zn-St」、ラウリン酸カルシウム「Cs-3」、12―ヒドロキシステアリン酸カルシウム「Cs-6CP」、カプリル酸カルシウム「C-08N」(以上、日東化成工業社製)等を挙げることができる。
本発明の通気性向上剤(F1)の使用量は特に制限されないが、ポリオール成分(b)100質量%に対して、0.001~1質量%含むことが好ましく、0.005~0.5質量%含むことが更に好ましい。通気性向上剤(F1)が0.001質量%未満の場合、効果が発揮されない恐れがあり、1質量%を超えるとポリオールミックス中で沈降する恐れがあり、また不経済となる恐れがある。
また、例えばフォーム内部の発泡時の蓄熱や酸化によるスコーチ発生を防止するために、酸化防止剤(F2)を含有してもよい。代表的な酸化防止剤としては、「I-3015」、「PUR-65」、「PUR-68」、「PUR-70」(以上、BASF社製)等を挙げることができる。
本発明の酸化防止剤(F2)の使用量は特に制限されないが、ポリオール成分(b)100質量%に対して、0.1~10質量%含むことが好ましく、0.5~3質量%含むことが更に好ましい。酸化防止剤(F2)が0.1質量%未満の場合、効果が発揮されない恐れがあり、10質量%を超えるとフォームの発泡不良を起こす恐れがある。
これら助剤(F)は、有機ポリイソシアネート成分(A)、ポリオール成分(B)のいずれに含有させても良い。
<ポリウレタンスラブフォームの製造方法>
本発明におけるポリウレタンスラブフォームの製造方法は、特に限定されるものではなく、スラブフォームを製造するための従来公知の方法を採用することができる。
ここに、製造方法の一例を示せば、有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオール成分(b)とを、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)の存在下、公知の撹拌混合機により混合して、発泡性の混合物を調製し、これを天面開放状態のモールド内に注入して自由発泡させ、スラブとして硬化成形する方法を挙げることができる。
また、製造方法の他の例として、有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオール成分(b)とを、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)の存在下、公知の撹拌混合機により混合して、発泡性の混合物を調製し、天面開放状態の連続ラインに該組成物を連続吐出して自由発泡させ、スラブとして硬化成形する方法も挙げることができる。
なお、作業性、生産性の観点から、ポリオール成分(b)は、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)を含む成分を混合したポリオールミックス(B)として、有機ポリイソシアネートと反応・発泡させることがより好ましい。
このようにして製造されるポリウレタンスラブフォームは、種々の用途に使用することができる。ここに、好適な使用態様として、このスラブフォームを所望の形状(平面形状および厚さ)に裁断/スライスして板状体を作製し、この板状体をライナーとして、自動車天井の内面に貼り付ける態様を挙げることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下に示す実施例のうち、実施例4については本発明の範囲に属しない参考例としての試験例である。
<実施例1>
下記表1に示す配合処方に従って調製されたポリオールミックス、および同表に示すポリイソシアネート成分の各々を用意した。また、両者は予め25℃に調整した。
当該ポリオール混合物と、当該ポリイソシアネート成分とを、表1に示す配合質量比で、かつ、両者の合計質量が3800gとなるように、撹拌速度6000rpmで15秒間撹拌混合させたポリウレタン原料混合物を、50×50×50cmの上部開放容器に注ぎ、フリー発泡させた。
撹拌混合操作の開始時刻から1時間以上経過後に脱型操作を行って、ポリウレタンスラブフォームを得た。
<実施例2~8、比較例1~5>
実施例1と同様、表1の配合で実施例1と同様フリー発泡を行い、ポリウレタンスラブフォームを得た。
表1における各種原料は以下の通り。
・ポリオールb1:グリセリンにプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドを付加した分子量6000、官能基数3のポリエーテルポリオール(商品名:NJ-360N、JURONG NINGWU社製)、1官能あたりの分子量2000
・ポリオールb2-1:グリセリンにプロピレンオキシドを付加した分子量700、官能基数3のポリエーテルポリオール(商品名:G-700、佳化化学社製)、1官能あたりの分子量233
・ポリオールb2-2:グリセリンにプロピレンオキシドを付加した分子量300、官能基数3のポリエーテルポリオール(商品名:G-300、佳化化学社製)、1官能あたりの分子量100
・ポリオールb2-3:グリセリンにエチレンオキシドを付加した分子量600、官能基数3のポリエーテルポリオール(商品名:GE-600、三洋化成工業社製)、1官能あたりの分子量100
・ポリオールb3-1:1,4-ブタンジオール(三菱化学社製)、1官能あたりの分子量45
・ポリオールb3-2:グリセリン(阪本薬品工業社製)、1官能あたりの分子量31
・整泡剤E-1:商品名 L-6168(モーメンティブ社製)
・整泡剤E-2:商品名 B-8462(エボニック社製)
・整泡剤E-3:商品名 L-6186(モーメンティブ社製)
・助剤F1-1:商品名 ナトリウムステアレート(通気性向上剤、日東化成工業)
・助剤F1-2:商品名 Zn-St(通気性向上剤、日東化成工業)
・助剤F2-1:商品名 PUR-68(酸化防止剤、BASF社製)
・触媒C-1:2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンを主成分とする反応性触媒(商品名:RZETA 東ソー社製)、沸点250℃以上
・触媒C-2:N,N,N’-トリメチルアミノエチルエタノールアミン(商品名:TOYOCAT-RX5 東ソー社製)、沸点200℃以上
・触媒C-3:N,N-ジメチル-2-アミノエタノール(東京化成工業 試薬)、沸点133℃
・触媒C-4:N,N,N’,N’-テトラメチルヘキサメチレンジアミン(商品名:KAOLIZER NO.1、花王社製)、沸点198℃
・イソシアネートA-1:4,4’-MDIの割合が71質量%であるMDI(A1)を68質量%含むポリメリックMDI、NCO含量32質量%
・イソシアネートA-2:4,4’-MDIの割合が62質量%であるMDI(A1)を79質量%含むポリメリックMDI、NCO含量32質量%。
<評価>
<反応性>
発泡・硬化成形過程における反応時間として、クリームタイム(CT)、ゲルタイム(GT)、ヘルスバブルタイム(HBT)、ライズタイム(RT)を測定した。
・クリームタイム(CT):発泡開始時間であり、発泡を開始する時間を目視にて測定した。
・ゲルタイム(GT):ポリウレタンフォームが硬化しはじめる時間であり、細い棒状物を発泡フォーム中に突き刺し、引き抜くときに糸引き現象が起こる時間、あるいは突き刺した際に抵抗を感じた時間を測定した。
・ヘルスバブルタイム(HBT):フォーム表面に気泡孔が現れる時間目視にて測定した。
・ライズタイム(RT):ポリウレタンフォームの上昇が停止する時間を目視にて測定した。
<フォーム密度>
得られたポリウレタンスラブフォームの側面15cmを発泡方向にカット、さらに発泡上下面を5cm切り落とし、中央部を縦横20cmにカット後、高さ方向を3等分し、重量と体積から密度を測定。上中下3点の平均値を算出した。
<臭気>
フォーム中央部より3x3x3cmのサンプル12個を切り出し、ガラス瓶内で室温1週間養生後に、ガラス瓶内の臭気を5名で嗅ぎ、臭いの強弱を評価。臭気が気にならないと評価した人数が4名以上は○、3名以下は×。
<可撓性>
フォーム密度を測定した上中下3点のフォームから厚み5mmにスライス、折り曲げた時の状態を評価。
折れない:○、折れる:×。
<通気度>
可撓性を評価したスライスフォームの通気度をJIS K6400-7に準拠し測定。
通気度:1.0cm/cm/sec以上であれば良好と言える。
<底面状態>
得られたポリウレタンスラブフォームの側面から15cmの位置を発泡方向にカットし、カット面下部に見られるエアボイドの底辺からの高さ、カット面底辺からのフォームのせり上がり量を測定した。
・エアボイド、フォームの変形量のいずれも底辺から1cm未満:○
・エアボイド、フォームの変形量の少なくとも一方が底辺から1cm以上3cm未満:△
・エアボイド、フォームの変形量の少なくとも一方が底辺から3cm以上:×。
<引張強度、伸び>
フォーム密度を測定した上中下3点のフォームから厚み5mmにスライス、中国国家規格GB9641-88に準拠し、各位置6点測定した値の平均値を記載。
引張強度:15N/cm以上であれば良好と言える。
伸び:10%以上であれば良好と言える。

Claims (10)

  1. 有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオールミックス(B)とからなる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物であって、
    ポリオールミックス(B)が、ポリオール成分(b)、触媒(C)、発泡剤(D)、及び整泡剤(E)を含み、
    ポリオール成分(b)中に、1官能あたりの分子量が1500以上のポリオール(b1)を20~50質量%、1官能あたりの分子量が100以上1500未満のポリオール(b2)を40~70質量%、及び1官能あたりの分子量が100未満のジオールを1~10質量%含み、触媒(C)として沸点200℃以上の反応性触媒を含み、発泡剤(D)として水を含むことを特徴とする、自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
  2. ポリオールミックス(B)中にポリエステルポリオールを含まないことを特徴とする、請求項1に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
  3. 触媒(C)が、2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
  4. 助剤(F)として、有機酸とNa、Ca、およびZnから選ばれる少なくとも一種の金属イオンとの塩をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム形成用組成物から得られる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォーム。
  6. 有機ポリイソシアネート成分(A)と、ポリオールミックス(B)とを、反応・発泡させて得られる自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法であって、ポリオールミックス(B)が、ポリオール成分(b)、触媒(C)、発泡剤(D)、整泡剤(E)、及び助剤(F)を含み、ポリオール成分(b)中に、1官能あたりの分子量が1500以上のポリオール(b1)を20~50質量%、1官能あたりの分子量が100~1500未満のポリオール(b2)を40~70質量%、1官能あたりの分子量が100未満のジオールを1~10質量%含み、触媒(C)として沸点200℃以上の反応性触媒を含み、発泡剤(D)として水を含み、有機ポリイソシアネート成分(A)中のイソシアネート基とポリオールミックス(B)中の水酸基とのモル比を、イソシアネート基/水酸基=0.9~1.5として発泡することを特徴とする、自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
  7. ポリオールミックス(B)中にポリエステルポリオールを含まないことを特徴とする、請求項6に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
  8. 触媒(C)が、2-ヒドロキシメチルトリエチレンジアミンを含むことを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
  9. 助剤(F)が、有機酸とNa、Ca、およびZnから選ばれる少なくとも一種の金属イオンとの塩を含むことを特徴とする、請求項6乃至8のいずれかに記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
  10. 請求項5に記載の自動車成形天井用ポリウレタンスラブフォームを用いた車両用天井材。
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