JP7333140B2 - ろう付管継手及び管材の接合構造 - Google Patents
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Description
そのうちの1つとして例えば特許文献1には、ろう付けによる熱交換器アルミニウム管の接合方法が開示されている。
同公報に開示する接合構造は、アルミニウム管の端部に拡管部を設けて、この部分に他方の管を挿入するとともに、拡管部の端部に線ろう材を保持させ、バーナートーチにより加熱する技術である。
この場合に、拡管部の端部に線ろう材を保持させるのに予熱が必要であり、熟練した技術が要求されるとともに、ろう材が均一に浸透したか否かの確認が大変である。
例えば、アルミ管,銅管,SUS管等の金属管が対象になり、同種,異種を問わない。
側面に沿ってシームを有するとは、内部にフラックスを包み込むように充填したろう材の側部に継ぎ部(シーム)を有し、このシームからもフラックスが溶け出すものをいう。
フラックス入り線状ろう材には、側面に継ぎ部を有しないシームレスのものがあるが、その場合には管継手の内側にプレセットすると、加熱時にろう材の端部からフラックスが溶け出すことになり、管材の外周面に均一に溶け出しにくくなるため、本発明ではシームありのろう材を用いた。
そこで、管材の挿入部はろう材を予めセットしておくための拡径部又はリング状の凹部を有するのが好ましい。
このようにすると、管継手の挿入部の内周面に沿ってろう材をリング状にセットしておくことが容易になる。
そこで本発明は、金属製の管材の接合構造であって、一方の管材の端部に他方の管材の端部を挿入するための挿入部を有し、前記挿入部の内周部にろう材が予めセットされており、前記ろう材は側面に沿ってシームを有するフラックス入り線状ろう材であり、前記他方の管材の端部を前記一方の管材の挿入部に挿入し、加熱することでろう付け接合されている形態も含まれる。
この場合に、挿入部は予めろう材をセットするための拡径部又はリング状の凹部を有するのが好ましい。
ろう材12は、線状ろう材を所定の長さに切断し、図3に示すようにリング状にして使用する。
図3に示したろう材12は、図3(d)に(a)のA-A線断面図を示すように、長方形の断面形状であり、内部にフラックス12cが充填され、帯状のろう材の側面に沿って継ぎ部としてのシーム12aを有する。
本実施例では、図3(b)に示すようにリング状にして使用することから、突き合せ部12bに隙間ができることから、上下二重にして使用する例となっているが、一重でもよい。
また、ろう材の断面形状もこれに限定されるものではなく、円形状等であってもよい。
図1(c)に示すように、管材1の端部を挿入部11aに挿入すると、管継手11の挿入部11aの内側であって、管材1の外周面に位置する部位にろう材12が全周にわたって配置されることになる。
本実施例では、管材1の先端部1aが突き当たるストッパー部11cを設けた例になっている。
この状態で、加熱機20を接合部の外周にわたって配置し、外部から所定の温度まで加熱すると、まず図3(d)に示すようにシーム12aから管材1の接合部全周にわたってフラックスが溶け出すとともに、ろう材が溶融し、図1(d)に示すように管継手11の内周面と管材1の外周面との間に拡散浸透し、管継手11の挿入端部11dと管材1との隙間から、ろう材が外部に向けて広がるように、にじみ出す。
この状態を図4の写真に示す。
図4の写真は、半割にして内部及び断面を観察したものである。
ろう材が均一に拡散し、接合されているのが確認できる。
加熱手段はバーナー等でもよいが、このように電気式の加熱機にすると、温度設定が容易である。
ろう材を溶融させるための加熱手段としては、従来から一般的に行われているバーナーによる火炎加熱でもよいが、より均一に加熱でき、加熱温度や加熱時間を管理するのが容易である点では、電熱コイル,シーズヒーター,高周波加熱等の電気制御式の加熱手段が好ましい。
本発明に係るろう付管継手は、ソケット型に限定されるものではなく、エルボ型,チーズ型等、各種形状が採用され、段付型でもよい。
11a 挿入部
11b 拡径部
12 ろう材
12a シーム
20 加熱機
21 ヒーター
Claims (1)
- 金属製の管材の接合方法であって、一方の管材の端部に他方の管材の端部を挿入するための挿入部を有し、
前記挿入部は前記他方の管材が挿入された状態で当該挿入部の内周面であって、他方の管材の外周面に位置する部位にろう材を予めセットしておくための挿入部の端部から徐々に拡径した拡径部を有し、
前記挿入部の内周面に有する拡径部に予めろう材をセットし、
前記ろう材は側面に沿ってシームを有するフラックス入り線状ろう材を二重のリング状にしたものであり、
前記他方の管材の端部を前記ろう材の内側に挿入し、加熱すると、前記挿入部の端部と前記他方の管材との隙間からろう材が外部に向けて広がるように、にじみ出すことでろう付け接合することを特徴とする管材の接合方法。
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JP2019130954A JP7333140B2 (ja) | 2019-07-16 | 2019-07-16 | ろう付管継手及び管材の接合構造 |
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JPS49107708U (ja) * | 1973-01-05 | 1974-09-13 |
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