JP7332409B2 - トイレ装置及びナースコールシステム - Google Patents
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Description
このような危険な行為を防ぐために、患者がトイレの使用を終了したら看護師等に通知されるシステムがある。
また特許文献2では、患者がトイレの使用を終了したことをトイレットペーパの使用やトイレの洗浄操作から検知して、看護師に通知するシステムが開示されている。
また特許文献3には、トイレに立位センサ、座位センサ、転倒センサ等の複数のセンサを配置してトイレ内での患者の状態を推定し、設定された状態変化パターンから逸脱していると判断したら、異常発生と判断するシステムが記載されている。
また特許文献2の技術は、トイレットペーパーの巻き取り等の検知で離座する予兆を検知できるが、離座センサに加えて機器の種類が増え、設置のコストと手間が発生した。また特許文献3の技術は、便座からの立ち上がりに加えて患者に異常があった場合も検知して報知できるが、必要なセンサ類がさらに増え、設置コストと手間が増えた。
この構成によれば、検知する人物が複数人から便座に腰掛けた一人になったらトイレに腰掛けた人物の特定動作の検出を開始するため、介助を必要とする人物のみ特定動作の監視を実施でき、誤った通報を防止できる。
そして、撮像手段の撮像画像を基に、人物の離座、或いは離座予兆の動作を検出したら通報するため、センサを複数設置すること無くトイレから出ようとする状態を検知できる。
この構成によれば、赤外線画像情報を基に人物の骨格を検出するため、処理するデータを少なくでき簡易な構成で姿勢を検出できる。また、通常のカメラを使用しないため、トイレ使用者は見られているという意識を抱くことがなく安心させることができる。
この構成によれば、呼出ボタンと共通のハウジングに姿勢検知手段及び状態検出手段が組み込まれるため、専用のハウジングが必要無く、設置作業を簡略化できる。また、安価に構成できる。
この構成によれば、人物が壁面或いは壁面の近傍に手を伸ばす動作、例えばトイレットペーパーを巻き取る、或いはトイレの洗浄ボタンを押す等の動作を検知したら離座予兆と判断するため、精度の高い離座予兆の検知を実施できる。
この構成によれば、トイレ内の人物が異常を示す姿勢或いは状態になったら特定動作を検出しなくても外部に通知するため、速やかな対処が可能となる。
この構成によれば、倒れた状態に加えて、便座に腰掛けた状態でも一定時間動かなければ異常発生と判断するため、異常状態を的確に判断できる。
この構成によれば、トイレ内の人物が1人から複数人になったら介助者が入ってきたと判断して特定動作の検出を終了する。そのため、特定動作自体を検出しなくても介助者が現れたら検出動作を終了でき、必要の無い通報をせずに済む。
この構成によれば、病室のトイレで人物の離座或いは離座予兆を検知したらナースコール親機が報知動作するため、看護師はそれを認識し易い。
この構成によれば、トイレ装置が動作中であるかどうか外部で認識でき、トイレまで行って確認する必要がない。
そして、撮像手段の撮像画像を基に、人物の離座、或いは離座予兆の動作を検出したら通報するため、センサを複数設置すること無くトイレから出ようとする状態を検知できる。
特に、赤外線アレイセンサを用いて赤外線画像情報を基に人物の骨格を検出すれば、処理するデータを少なくでき簡易な構成で姿勢を検出できる。加えて、通常のカメラを使用しないため、トイレ使用者は見られているという意識を抱くことがなく安心させることができる。
トイレ装置1は、赤外線アレイセンサ11、検知する人物の姿勢を選択する設定操作部12、赤外線アレイセンサ11の状態を表示する状態表示部13、トイレ装置1を制御するトイレ装置CPU14、外部と通信するトイレ装置通信IF15、そして看護師を呼び出すための呼出ボタン16を備えている。
設定操作部12は、検知モードを選択する操作部であり、離座を検知する離座検知モード、離座の予兆動作を検知する離座予兆検知モード、人物(患者)の異常発生を検知する異常発生検知モードの中から1つ或いは複数の検知モードの選択を可能としている。
状態表示部13は、3色のLEDが内蔵され、選択された検知モードが発光色で認識可能となっている。
そして、トイレ装置通信IF15を介して外部と通信を実施し、状態検出部14bが特定動作或いは特定状態を検知したら、外部に通知する制御を実施するし、状態検出部14bの動作状態を外部に通知する制御を実施する。
尚、呼出ボタン16が押下されると、呼出信号が外部に送出される。
図2,3は姿勢を検知する説明図であり、赤外線アレイセンサ11の赤外線画像情報から、姿勢検知部14aにより姿勢情報として骨格が検出される。
図2(a)は撮像画像から2人の人物を検出し、検出した人物のそれぞれの骨格を検出している説明図、図2(b)は検出した骨格を抽出した説明図、図3(a)は赤外線撮像画像から1人を検出し、その骨格を検出している説明図、図3(b)は検出した骨格のみを抽出した説明図である。
尚、赤外線アレイセンサ11を備えたトイレ装置1は、ここではトイレの便器横の壁面で、着座した人物の腰付近の高さに設置されている。
図6(a)は便座に腰掛けた人物が、前屈みになっているのを姿勢検知部14aが検出した状態を示している。図6(b)はそれから一定時間(例えば60秒後)後に検出した骨格m1の状態を示している。
このように、一定時間にわたり図3に示す便座に腰掛けた基本姿勢ではなく、図6に示すような前屈み等の低い状態の姿勢が継続している姿勢情報を姿勢検知部14aから受けたら、状態検出部14bは異常発生と判断する。
トイレに入ってきた人数が2人の状態から1人になった場合とは逆に、図8(a)に示す1人の状態から図8(b)に示す2人になったら、その変化を検出する。そして、図8(b)に示すように、入ってきた人物M3の骨格m3が検出されて、便座に座っていた人物M1を介助している場合、その動作が把握される。
尚、ここでは設定操作部12の設定状態が、離座、離座予兆に加えて異常発生も検知する設定となっているものとする。
そのため、検出した人物が最初は複数で、その後1人になった状況を受けて、状態検出部14bを起動させることで、介助が必要な患者がトイレの使用を終了したら外部にそれを通知する制御を実施させる。
更に、便座から立ち上がる離座動作をしたら、上記図4(b)に示す骨格m1の状態からその姿勢を検知し、外部に検出信号を出力する。
こうすることで、離座の通知を待たずに家族等が介助するためにトイレに入って来た場合は、それを検知して特定動作の検出が終了となるため、必要の無い通報をせずに済む。
尚、人物が増えても図8(b)に示すように介助動作を検知するまでは、検知動作を継続させても良い。
また、赤外線画像情報を基に人物の骨格を検出するため、処理するデータを少なくでき簡易な構成で姿勢を検出できるし、通常のカメラを使用しないため、トイレ使用者は見られているという意識を抱くことがなく安心させることができる。
更に、呼出ボタン16と共通のハウジングに姿勢検知部14a及び状態検出部14bが組み込まれるため、専用のハウジングが必要無く、設置作業を簡略化できる。また、安価に構成できる。
加えて、人物が壁面或いは壁面の近傍に手を伸ばす動作、例えばトイレットペーパーを巻き取る、或いはトイレの洗浄ボタンを押す等の動作を検知したら離座予兆と判断するため、精度の高い離座予兆の検知を実施できる。
但し、前屈みになった状態を検知しても、その姿勢が所定時間経過する前に通常の腰かけた状態或いは起立動作に移行したら、異常発生とは判断しない。
更に、上記図7に示すように、トイレに腰掛けた人物M1が床に横たわった状態に変化したらそれを検知し、異常発生と判断して速やかに外部に異常発生信号を送信する。
トイレ装置1から送信された検出信号あるいは異常発生信号は、廊下灯3、制御機5を介してナースコール親機4に送信されて、ナースコール親機4は受信した信号に応じた報知動作を実施する。
尚、ナースコール子機2が呼出操作されると、廊下灯3が呼出発生を通知し、ナースコール親機4で呼出音が鳴動する動作、また呼出音が鳴動するナースコール親機4にて応答操作すると患者と通話可能となる動作等は従来と同様であるため説明を省略する。
図10は廊下灯3のブロック図を示している。廊下灯3は、図10に示すように患者情報を表示するモニタ31、表示する患者情報を記憶する記憶部32、ナースコール子機2による呼出発生を表示する表示灯33、トイレ装置1の状態を表示する例えばLEDから成る状態表示部34、廊下灯3を制御する廊下灯CPU35、ナースコール子機2と通信する子機通信IF36、制御機5と通信する廊下灯通信IF37等を備えている。
この情報を受けた廊下灯3は、廊下灯CPU35が状態表示部34の表示を制御し、例えば特定動作の検知動作中であればLEDを点灯させ、検知動作していなければ消灯される。
また、トイレ装置1を呼出ボタン16と共通のハウジングとしているが、呼出ボタン16とは別体としても良い。
更に、撮像手段として赤外線アレイセンサ11を使用しているが、通常のカメラを使用しても良い。この場合、撮像画像が外部へ出力されないことを患者が認識できる手段を合わせて設ければ、通常のカメラを使用しても患者に安心感を与えることができる。
また、介助者M2,M3は、骨格m2,m3から姿勢を判断して検出するではなく、深層学習等で直接撮像画像内の人数を判断させても良い。
Claims (9)
- トイレ内の人物を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像画像から検出した人物の人数及び姿勢を検知する姿勢検知手段と、
前記姿勢検知手段が検知した姿勢情報から、トイレの便座からの人物が離座する特定動作、或いは離座の予兆を示す特定動作を検出する状態検出手段とを有し、
前記状態検出手段は、前記姿勢検知手段が検出した人物が最初は複数人であり、その後1人になった人物が便座に腰掛けた状態を検知したら前記特定動作の検出を開始し、前記特定動作を検出したら外部に検出信号を出力することを特徴とするトイレ装置。 - 前記撮像手段が赤外線画像を出力する赤外線アレイセンサであり、
前記姿勢検知手段は、前記赤外線画像から人物の骨格を検出して姿勢を検知することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。 - 前記撮像手段、前記姿勢検知手段、前記状態検出手段のうち、少なくとも前記姿勢検知手段及び前記状態検出手段は、看護師を呼び出すための呼出ボタンと共通のハウジングに内蔵されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレ装置。
- 前記状態検出手段は、便座に腰掛けた人物が壁面或いは壁面の近傍に手を伸ばす動作をしたら、離座の予兆を示す特定動作として検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のトイレ装置。
- 前記状態検出手段は、便座に腰掛けた人物が異常を示す特定姿勢或いは特定状態を検知したら異常発生と判断して外部に異常発生信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のトイレ装置。
- 前記状態検出手段は、人物が一定時間動かない姿勢状態、或いは床に倒れた状態を検知したら異常発生と判断することを特徴とする請求項5記載のトイレ装置。
- 前記状態検出手段は、前記姿勢検知手段が検知する人物が、一人の状態が一定時間以上継続し、その後2人以上となったら前記特定動作の検出を終了することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のトイレ装置。
- ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機、廊下において患者からの呼び出しを報知する廊下灯、ナースステーションに設置されて患者からの呼び出しに看護師が応答するためのナースコール親機を備えたナースコールシステムであって、
前記廊下灯或いは前記ナースコール子機に、請求項1乃至7の何れかに記載のトイレ装置が接続され、
前記トイレ装置から送出された通報を受けて、前記ナースコール親機が報知動作することを特徴とするナースコールシステム。 - 前記廊下灯に、前記トイレ装置が特定動作の検出中であるかどうかを表示する状態表示部を有することを特徴とする請求項8記載のナースコールシステム。
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