JP2005160921A - 人体状態検知システム - Google Patents

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真司 田中
Shigeyuki Inoue
茂之 井上
Koji Yamamoto
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Abstract

【課題】入力された身長情報に基づいて距離検出手段の方向を確定し制御し、身長に対応した検知結果を確実に得、姿勢異常判定を行う人体状態検知システム。
【解決方法】あらかじめ定めた監視区域に入室した人体の身長情報が入力される身長入力手段11と、人体までの距離を検出する複数個の距離検出手段41と、前記複数個の距離検出手段41の方向を確定し制御する制御手段と、前記距離検出手段41からの情報に基づきあらかじめ定めた監視区域における人体の存在および状態を判定する判定手段34とを備え、前記制御手段は前記身長を検出する手段により検出された身長に基づいて複数個の距離検出手段41の方向を確定し制御することにより身長に対応した検知結果を確実に得ることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の距離センサからなる検知手段を用いて建物内の監視区域における人体の状態検知を行う状態検知システムに関する。
高齢化社会の到来は、独居老人住宅の増加をもたらしてきている。この事実は家庭内で身体的な異常が生じる可能性が高まっていることを示唆するものである。その中でも特定の監視区域、とくにトイレなどにおいて異常が発生する可能性は高いため、今後重点的にケアが必要となる。このような背景を受けて特定の監視区域において異常を検出する方式は多種提案されてきた。監視区域内における異常検知の従来の手法としては、その多くが入退室あるいは動作の有無を検出するセンサを装着することなどによる、長時間滞在型の異常の検出という観点でしか存在しなかった。また、これより一歩進んだ方式として、長時間滞在異常のみならず、姿勢の異常を検出することによりさらに迅速に異常を検出するという方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この中では監視区域の一角に設置した複数個の距離センサを有する検知手段からの情報に基づき、監視区域における滞在者の状態を判定するという方法を採り、独居老人の家庭、病院や施設等のトイレ、洗面所、浴室、ランドリー、休憩の共用施設等の監視区域での使用者の滞在情報および滞在中の異常状態の有無を容易に得ることができるとしている。
特開平10−276075号公報
上述のように、監視区域における滞在者の姿勢の状態を検出することで異常を検知する方法が特許文献1に提案されている。この方式の中では複数の距離センサのうち、異常姿勢を取った場合にある特定の距離センサに反応が生じることを利用して姿勢の異常を検出している。しかしながら、距離センサの角度が常に固定であることから、様々な体格の人体が入室した場合において必ずしも想定したセンサ反応を得ることができずに、その結果として、誤検知することなく異常判定を行うことができていなかった。
上記課題を解決するために本発明の人体状態検知システムは、様々な体格の人体が入室した場合において、誤検知することなく異常判定を行うために、あらかじめ定めた監視区域に入室する人体の身長を検出する手段と、入室した人体までの距離を検出する複数個の距離検出手段と、前記複数個の距離検出手段の方向を確定し制御する制御手段と、前記距離検出手段からの情報に基づきあらかじめ定めた監視区域における人体の存在および状態を判定する判定手段とを備え、前記制御手段は前記身長を検出する手段により検出された身長に基づいて複数個の距離検出手段の方向を確定し制御することにより身長に対応した検知結果を確実に得ることを特徴とする。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記監視区域への入退室の有無および方向を検出する通過物体検出手段をさらに備え、制御手段が通過物体検出手段により入室を確認するとともに身長を検出する手段により検出された身長に基づいて複数個の距離検出手段の方向を確定し、監視区域における人体の存在および状態を判定するようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、人体の身長を検出する手段の代わりに人体の座高を検出する手段を備え、監視区域における人体の存在および状態を判定するようにす
ることもできる。
また、本発明の人体状態検知システムは、人体の身長を検出する手段の代わりに個人を特定する手段を人体に所持させ、さらに前記個人を特定する手段により特定した個人に基づいた身長あるいは座高情報を保持する保持手段をそなえることにより、前記特定した個人に基づいた身長あるいは座高情報を都度抽出することで、複数個の距離検出手段の方向を確定し、監視区域における人体の存在および状態を判定するようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記制御手段が制御信号を送出する送出手段と、前記複数個の距離検出手段の個々に接続した制御ギアとから構成するようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記判定手段は、人体の姿勢を検出することにより人体の存在および状態を判定するようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記個人を特定する手段は、IDカードおよび前記監視区域の入口に設置したIDカードリーダであるようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記監視区域の入口に設置したテンキーであるようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記判定手段による判定結果に基づき警報を発生する警報手段をさらに備えるようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記距離検出手段は、赤外線の投受光による距離センサもしくは、超音波の発信・受信による超音波センサで構成するようにすると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記判定手段が、人体を検出しかつ予め定めた時間を経過した場合、あるいは人体の姿勢の異常を検出し、かつ予め定めた時間を経過した場合に前記警報手段を作動させるようにすると有効である。このようにすることにより、入室時などの一時的なセンサ検出による異常判定を除去することができ、安定して姿勢異常を検出することができる。
また、本発明の人体状態検知システムは、使用者の長時間の滞在もしくは異常状態を検知すると有効である。
また、本発明の人体状態検知システムは、前記警報手段を作動させるとともに集中管理システムに判定結果を通報するように構成すると有効である。このようにすることで、異常の場合には急行するなどのセキュリティシステム・安否確認システム・緊急通報システム・介護支援システムなどの運用が期待できる。なお、ここでは集中管理システムとしているが、これは外部のセキュリティ会社やケア会社や病院などに別途設置するかたちでよい。また、外部との連絡は電話回線・専用回線で明示的に電話をかける形式などのほかに、インターネットを会してウェブ表示を自動更新する形式をとってもよい。
また、本発明の人体状態検知システムの前記集中管理システムは前記警報手段が警報を発しており、かつ、判定手段が前記監視区域に人体が存在しないと判定した場合に、前記警報手段の警報を停止すると有効である。このようにすることで、異常が発生した後、人体が自力で復帰した場合等に警報手段を自動的に停止することができる。
本発明によれば、様々な体格の人体が入室した場合においても誤検知することなく異常判定を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図1から図18を用いて説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1の人体状態検知方法について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、図1(a)に示すように身長情報が入力される身長入力手段11、人体状態検知センサ12、無線受信手段16とから構成される。なお、この図では監視区域15としてトイレルームを設定している。まず監視区域15内に人体14が入室する際に、身長入力手段11により入室した人体の身長を入力し、無線受信手段16を介して便座に内蔵した人体状態検知センサ12に身長情報が入力される。ここで、入力は無線で記述してあるが、有線の方法をとることもできる。なお、ここでの身長入力手段11は、図1(b)に示すように身長検出センサ17により入室した人体の身長を検出し、無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に身長情報が入力されるようにすることもできる。
また、図2は人体状態検知センサにおけるセンサの向きを示したものである。なお、本図では、人体状態検知センサ12は、距離検出手段である複数(ここでは2つ)の距離センサA、Bから構成されており、同センサ12内にこれらの距離センサを実装している。各センサは、人体の姿勢の変化により物体を検知するよう設定しておく。センサの向きとしては、センサA21が便座13よりさらに前方の空間を、センサB22が便座13上面にそれぞれあたるよう設定している。なお、通常の排便姿勢での人体14が、センサA21およびセンサB22の検知範囲に入るようセンサの検知方向を設定する。図2(a)は、通常の排便姿勢における状況を、(b)は、排便中に異常が発生し、うずくまった状態を示している。(a)ではセンサA21およびセンサB22に人体が検知されているのに対し、(b)ではセンサB22のみに人体14があたっている。人体状態検知センサ12はこの検知出力の違いを判定し、排便中における異常状態を早期に検出することができる。なお、ここで示したセンサA、Bは、赤外線の投受光による距離センサもしくは、超音波の発信・受信による超音波センサなどを用いることができる。
図3は人体状態検知センサ内部におけるブロック図を示したものである。人体が入室すると、身長入力ポート36を介し制御信号送出部37に入室した人体の身長データが入力される。身長データが制御信号送出部37に入力されると、その身長データに対応した信号を制御信号送出部37が、距離検出手段32に接続した制御ギア38に送出する。制御ギア38は、制御信号送出部37から受信した信号に基づき、距離検出手段32を身長データに対応した角度に制御する。その後、各距離検出手段32は入室した人体の監視区域15内における物体検出を開始する。距離検出手段32により検出された入力情報は判定手段34に対し距離入力ポート33を介して入力される。その後判定手段34において、人体14の姿勢異常を判定し、もし異常と判定された場合には警報手段35により警報を発する。上述の人体状態検知センサの構成において、本発明の制御手段は、制御信号送出部37及び制御ギア38から構成される。
また、図4は、本実施の形態における制御ギアと、人体状態検知センサとしての距離検出手段を便座蓋43に実装した場合の断面図を示している。各距離検出手段41に個別の制御ギア42を配置し、あらゆる身長の人体が入室した場合においても誤検知することなく人体の姿勢を検出し、異常を判定することができる。この制御ギア42により、入室し
た人体の身長に応じ、センサA21については通常の排便姿勢において検知範囲に人体を確認でき、かつ異常姿勢においては検知範囲から人体が外れる角度に、また、センサB22については人体が便座に座っている限り人体を確認できる角度に制御するよう設定する。
なお、これらは便座蓋43の開放時における上端に内蔵させることにより、蓋の交換のみで簡便に設置できるという効果も得ることができる。なお、この便座にさらに荷重センサを装備し、人体の着座を検出した時にのみ距離検出手段を作動させるという運用することもできる。
また、図5は制御ギアにより距離検出手段を制御する場合の制御角の例を示したものである。通常の姿勢でセンサA21の検知範囲に入り、かつうずくまるなどの姿勢になった場合にセンサA21から検知範囲が外れるには、人体の肩峰高あたりにセンサA21が通常の姿勢で検知されることが望ましい。このことから、人体状態検知センサ12の床面からの取り付け高をHsens,身長検出センサ11により検出した入室人体の身長をHstand、入室人体の座高(坐骨結節点〜頭頂点)をHsit、入室人体の座位における肩峰高(坐骨結節点〜肩峰点)をHsit_shoulder、入室人体の立位における肩峰高(床面〜肩峰点)をHstand_shoulder、トイレの床面からの高さををHtoilet、トイレに座った場合における便座蓋と人体の背中面までの距離をHback、制御ギア42により角度を付けられたセンサA21が距離検出手段41の実装基板と成す角度をθとした場合、次の関係式(数1)に基づいてθを決定することが理論的に望ましい。なお、実装基板は床面に垂直方向に存在しているとする。
Figure 2005160921
また、Hsit、Hsit_shoulder、Hstand_shoulderとHstandの間には以下の(数2)のような関係式がなりたつ。
Figure 2005160921
HsitとHstandの比率をXとし、Hstand_shoulderとHstandの比率をYとした場合、θは以下の(数3)のように変換できるため、身長情報からθを算出できることになる。
Figure 2005160921
なお、XおよびYはほぼ一定の比率であるとされており、人間工学の見地によると、平均値としてそれぞれ約0.55、0.8との見解がある。
また、図6は制御ギアにより距離検出手段を制御した場合の検知の様子を示したものである。(a)、(b)は成人を示しており、(a)が正常な姿勢の場合を、(b)がうずくまった場合を示している。また、(c)、(d)は子供を示しており、そのうち(c)は、制御ギアがない場合における、(d)は、制御ギアがある場合における正常な姿勢の場合を示している。(a)および(c)図を比較すると、もし人体状態検知センサ12が制御ギア42を備えていない場合には、人体状態検知センサ12中の距離検出手段41が常に同じ方向を向き、正常な姿勢にもかかわらず子供の場合にセンサA21の検知範囲に子供が入らない、あるいは子供の頭しか検知範囲に入らないという状況が考えられ、通常の姿勢の子供に対して安定してセンサA21の出力を得ることが出来ないことが考えられることから、正しく異常状態を検出することができない。これと同様に、もし制御ギアが存在しない場合には個人個人における体格の違いから、すべての人間に対して安定して検出することが出来なくなる恐れがある。これを防ぐため、人体状態検知センサ12中に制御ギア42を備えることにより、(d)に示したように子供の身長に対応した向きに距離検出手段41が向き、良好に異常姿勢を検出することができる。
以上のように、本実施の形態の人体状態検知センサにより、様々な体格の人体が入室した場合においても誤検知することなく異常判定を行うことができる。また、その結果として病院の監視区域での使用者の滞在情報や異常姿勢等の情報を容易に得ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の人体状態検知方法について図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示す。
以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、図7(a)については、図1(a)の構成において、人体状態検知センサ12を天井に設置した場合について示している。まず、監視区域15内に人体14が入室すると、身長入力手段11に入室した人体の身長が入力され、無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に身長情報が入力される。なお、ここでの身長入力手段11は、図7(b)に示すように身長検出センサ17により入室人体の身長を検出し、無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に身長情報が入力されるようにすることもできる。
また、図8は、人体状態検知センサにおけるセンサの向きを示す。なお、この図では、図7における人体状態検知センサ12は、その内部に距離検出手段である複数(ここでは4つ)の距離センサA〜Dを備えている。各センサは、その検知範囲に人体14が入ってきた場合にその各センサ出力として物体を検知するよう設定しておく。4つのセンサの向きとしては、センサA81が便座13よりさらに前方の空間を、センサB82が便座13から右側を、センサC83が便座13から左側を、センサD84が便座13上面にそれぞれあたるよう設定している。
なお、通常の排便姿勢においては、センサD84の検知範囲にのみ人体14が検知され、センサA81、センサB82、センサC83には人体14が入ってこないよう設定する。図8(a)は通常の排便姿勢における状況を、(b)は排便中に異常が発生し、うずくまった状態を示している。(a)ではセンサD84のみに人体が検知されているのに対し、(b)ではセンサD84ではなくセンサA81に人体14があたっている。人体状態検知センサ12はこの検知出力の違いを判定し、排便中における異常状態を早期に検出することができる。なお、ここで示したセンサA〜Dは、赤外線の投受光による距離センサもしくは、超音波の発信・受信による超音波センサなどを用いることができる。
また、図9は、人体状態検知センサとしての距離検出手段及びこれの角度を制御する制
御ギアの実装例を示す。このように、各距離検出手段91に個別の制御ギア92を配置することで、あらゆる身長の人体が入室した場合においても誤検知することなく人体の姿勢を検出し、異常を判定することができる。この制御ギア92により、入室した人体の身長に応じ、センサD84については通常の排便姿勢において検知範囲に人体を確認でき、かつ異常姿勢においては検知範囲から人体が外れる角度に、また、センサA81、センサB82、センサC83については通常の排便姿勢において検知範囲から人体が外れ、かつ異常姿勢において検知範囲に人体を確認できる角度に制御するよう設定する。
また、図10は制御ギアにより距離検出手段を制御する場合の制御角の例を示したものである。人体状態検知センサ12の床面からの取り付け高をHsens,身長検出センサ11により検出した入室人体の身長をHstand、入室人体の座高(坐骨結節点〜頭頂点)をHsit、トイレの床面からの高さをHtoilet、制御ギア42により角度を付けられた距離検出手段41の実装基板と成す角度をθとした場合、うずくまるなどの姿勢になった場合にセンサA81、センサB82、センサC83が人体を検知するには、次の関係式(数4)に基づいてθを決定することが理論的に望ましい。
Figure 2005160921
また、HsitとHstandの比率をXとした場合、θは以下の(数5)のようになる。
Figure 2005160921
なお、制御ギア92により角度を制御された距離検出手段91のうち、センサB82、センサC83については、便座蓋面との水平軸に対して単に直角にするより、便座面よりに角度を設けるほうが望ましい(図内、δと表現)。これは、人体が左右方向にうずくまる場合において、腰椎の構造により、前かがみになることが想定されるからである。
また、図11は制御ギアにより距離検出手段を制御した場合の検知の様子を示したものである。(a)は成人を、(b)は制御ギアがない場合における子供を示している。(a)および(b)図を比較すると、もし人体状態検知センサ12が制御ギア92を備えていない場合には、人体状態検知センサ12中の距離検出手段91が常に同じ方向を向き、うずくまった子供の場合には、子供は、センサA81の検知範囲に入らず、異常状態を検出することができない。これを防ぐため、人体状態検知センサ12中に制御ギア92を備えることで、(c)のように子供の身長に対応した角度に距離検出手段91が向き、良好に異常姿勢を検出することができる。
また、図12は入室した人体が排便中に右側に倒れた場合における異常姿勢検出から姿勢異常の警報発報までの出力グラフを示したものである。図では10秒に入室して、21秒までは正常に排便を行い、21秒に異常が発生して右に倒れこんだ場合における信号の変化を示している。なお、ここでは姿勢異常の発生から実際に姿勢異常の警報を発するまでのタイマーをあらかじめ設定し、10秒としている。図のように、入室直後は入室位置から便座へ移動する際に一時的にセンサA81の検知範囲を通過するため、姿勢異常と判
定するが、姿勢が異常になってから、人体の姿勢が異常である状態と判定するに足るあらかじめ定めた所定の時間が経過した場合に姿勢異常の警報を発することにより、入室直後における通過を誤って異常状態として検出することなく、実際に右に倒れたという異常姿勢になった場合のみに異常と判定することができる。
以上のように本実施の形態によれば、異常な姿勢を特定して判定するということにより、単に長時間滞在している場合に警報を発する場合と比較した場合に、設定時間としてより短い時間にタイマーを設定することができ、脳卒中により倒れた場合でも、より早期に発見することができるので安全性も十分に得ることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の人体状態検知方法について図面を参照しながら説明する。図13は本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示す。以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、図1に示した構成からなる身長入力手段11、人体状態検知センサ12、無線受信手段16と、にさらに通過方向検出センサ81とから構成している。まず監視区域15内に人体14が入室する際に、身長検出センサ11により入室人体の身長を検出するとともに通過方向検出センサ131により入室人体の通過方向を検出する。もし人体14の移動方向が入室方向であった場合には無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に身長情報が入力されるが、もし人体14の移動方向が退室方向であった場合には身長情報を入力しないこととする。このようにすることにより、人体退室時に間違えて異常状態を検出するという誤検知を防ぐことができる。なお、ここでの身長入力手段は実施の形態1でも示したように身長検出センサ17として設定してもよい。
(実施の形態4)
実施の形態4の人体状態検知方法について図面を参照しながら説明する。図14は本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、図1に示した構成からなる身長検出センサ17のかわりに座高センサ141を用いており、座高センサ141とともに人体状態検知センサ12、無線受信手段16とを構えている。
また、ここでの座高センサのかわりに座高情報を入力される座高入力手段を用いてもよい。まず監視区域15内に人体14が入室し、便座13に着座した際に、座高センサ141により入室人体の座高を検出し、無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に座高情報が入力される。そして、この入力された座高情報に基づいて人体状態検知センサ12としての複数の距離センサの角度が、上述の実施の形態に示すように制御される。こうすることで、あらゆる座高の人体が入室した場合においても誤検知することなく人体の姿勢を検出し、異常を判定することができる。また、ここでは省略したが、実施の形態3に示した通過方向検出センサ131をさらに装備して入退室人体を区別したうえで異常状態を検出するよう構成することもできる。
また、ここでは座高を検出するとしたが、これは、座位における床面から頭頂点までの高さを検出する手段でもよい。なお、この便座にさらに荷重センサを装備し、人体の着座を検出した時にのみ座高センサ141を作動させるという運用をすることもできる。
(実施の形態5)
実施の形態5の人体状態検知方法について図面を参照しながら説明する。図15は、本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示す。以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、図1に示した構成からなる人体状態検知センサ12、無線受信手段16とともに、身長入力手段11の代わりに、人体に個人特定手段1
51を所持させている。監視区域15内に人体14が入室し、無線受信手段16を介して人体状態検知センサ12に個人特定情報が入力される。
図16は、実施の形態4における人体状態検知センサ内部におけるブロック図を示したものである。人体14が入室すると、個人ID入力ポート161を介し個人IDがCPU392内の制御信号送出部37に入力される。CPU392はさらに身長情報記憶手段162を有しており、個人IDが入力されると制御信号送出部37は、身長情報記憶手段162を参照し、各個人IDに対応する身長情報あるいは座高情報を抽出する。
身長情報あるいは座高情報が抽出されるとこれに基づいて制御信号送出部37は、制御ギア38を制御する信号を送出する。制御ギア38は、制御信号送出部37から受信した信号に基づいて、制御ギア38の角度を制御することで、入室人体の身長に応じた最適な角度に距離検出手段32を制御する。
図17は個人特定手段151の模式図を示す。人体が入室する入退室口に通過個所送信部171を設置しておき、その近傍を個人特定手段151を所持した人体が接近した場合にのみ、通過個所受信部172が通過個所送信部171の信号を受信するよう通過個所送信部171と通過個所送信部171の通信距離を設定することにより、通過個所判定部173が通過の発生および通過個所を判定する。通過個所判定部173において通過個所が判定されると個人特定手段151特有のIDを付与し、無線送信部175より人体状態検知センサ12に通過したことを送信する。
なお、ここで示した通過個所送信部171および通過個所受信部172としては、限定された範囲でのみ信号を検知する特徴を有する、IDカードおよびIDカードリーダ等のRF−ID(Radio Frequency - IDentification)技術などを用いることができる。また、ここでは個人特定手段を上記のように構成したが、これは監視区域の入口に設置したテンキーなどにより実現してもよいし、無線送信部175としてbluetooth通信などの短距離通信部を使用して、無線受信手段16の近傍に来た時のみ通信が成立するようにすることで個人特定手段151の接近を検出する構成にしてもよい。
(実施の形態6)
実施の形態6の人体状態検知システムについて図面を参照しながら説明する。図18は本発明の一実施の形態の人体状態検知システムの概略構成図を示す。
以下に本実施の形態における構成を説明する。本実施の形態は、人体状態検知センサ12、通報端末181、集中管理システムである管理端末182から構成する。人体状態検知センサ12内に装備した判定手段34が人体14の姿勢異常を判定し、その異常姿勢が所定時間以上継続し、異常状態と判定された場合には図16に示したように警報手段35により警報を発する。本実施の形態では、この警報手段35を作動させるとともに管理端末182に通報端末181を介して判定結果を通報する。このようにまた、建物内のネットワーク信号により、通報端末181を用いて部屋や監視区域等の使用状況を遠隔地にいる管理者が集中管理することができるので、コスト的にも安い在室人体検知システムを得ることができる。特に、監視区域での人体の異常判定を信号処理手段で行い、異常状態と判定した場合には監視区域のみの信号を中央制御装置に送信するので、リアルタイムの監視を行うことができる。
また、管理端末182は、警報手段35が警報を発した後、人体14が退室し、判定手段34が監視区域15に人体が存在しないと判定した場合に、警報手段35の警報を停止するように構成することもできる。このようにすることにより、もし誤検知が発生した場合にもメンテナンスをすることなく初期状態に復帰することができる。なお、本システム
では異常の時のみ通報するよう設定したが、トイレへの入退室を常に通報するように運用することにより、遠隔地にいる管理者が人体14の活動状態を知ることができるようにでき、安心感を得ることもできる。
本発明の人体状態検知システムは、様々な体格の人体が入室した場合においても誤検知することなく異常判定を行うことができるという効果を有するもので、人体の異常判定を行うシステム等として有用である。
本発明の実施の形態1における人体状態検知システムの概略構成図 本発明の実施の形態1における人体状態検知センサのセンサの向きを示す図 本発明の実施の形態1における人体状態検知センサ内部におけるブロック図 本発明の実施の形態1における制御ギアと距離検出手段の人体状態検知センサにおける実装図 本発明の実施の形態1における人体状態検知センサにおける距離検出手段の制御方向の概略図 本発明の実施の形態1における制御ギアにより距離検出手段を制御した場合の検知の様子を示す図 本発明の実施の形態2における人体状態検知システムの概略構成図 本発明の実施の形態2における人体状態検知センサにおけるセンサの向きを示す図 本発明の実施の形態2における制御ギアと距離検出手段の人体状態検知センサにおける実装図 本発明の実施の形態2における人体状態検知センサにおける距離検出手段の制御方向の概略図 本発明の実施の形態2における制御ギアにより距離検出手段を制御した場合の検知の様子を示す図 本発明の実施の形態2における異常姿勢検出から姿勢異常の警報発報までの出力グラフ 本発明の実施の形態3における人体状態検知システムの概略構成図 本発明の実施の形態4における人体状態検知システムの概略構成図 本発明の実施の形態5における人体状態検知システムの概略構成図 本発明の実施の形態5における人体状態検知センサ内部におけるブロック図 本発明の実施の形態5における個人特定手段における模式図 本発明の実施の形態6における人体状態検知システムの概略構成図
符号の説明
11 身長入力手段
12 人体状態検知センサ
13 便座
14 人体
15 監視区域
16 無線受信手段
17 身長検出センサ
21 センサA
22 センサB
32 距離検出手段
33 距離入力ポート
34 判定手段
35 警報手段
36 身長入力ポート
37 制御信号送出部
38 制御ギア
39 電源
392 CPU
41 距離検出手段
42 制御ギア
43 便座蓋
61 成人
62 子供
81 センサA
82 センサB
83 センサC
84 センサD
91 距離検出手段
92 制御ギア
121 センサA出力
122 センサB出力
123 センサC出力
124 センサD出力
125 在室
126 姿勢異常
127 異常姿勢継続
131 通過方向検出センサ
141 座高センサ
151 個人特定手段
161 個人ID入力ポート
162 身長保持手段
171 通過個所送信部
172 通過個所受信部
173 通過個所判定部
174 端末ID付与部
175 無線送信部
181 通報端末
182 管理端末

Claims (15)

  1. 身長情報が入力される手段と、
    物体までの距離を検出する複数個の距離検出手段と、
    前記身長情報を入力する手段により入力された身長情報に基づいて前記複数個の距離検出手段の方向を確定し制御する制御手段と、前記距離検出手段からの情報に基づきあらかじめ定めた監視区域における人体の存在および状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする人体状態検知システム。
  2. 前記人体状態検知システムは、さらに人体の身長を検出する手段あるいは座高を検出する手段を備えており、前記身長情報を入力する手段は前記人体の身長を検出する手段あるいは座高を検出する手段により検出された身長あるいは座高を入力することを特徴とする請求項1または2記載の人体状態検知システム。
  3. 前記人体状態検知システムはさらに個人を特定する手段と、前記個人を特定する手段により特定した個人に基づいた身長情報を保持する保持手段を備えており、前記制御手段は、前記特定した個人に基づき抽出した身長情報に基づいて前記複数個の距離検出手段の方向を確定し制御することを特徴とする請求項1記載の人体状態検知システム。
  4. 前記保持手段は前記個人に基づいた身長情報として人体の身長あるいは座高を保持していることを特徴とする請求項3記載の人体状態検知システム。
  5. 前記監視区域への入退室の有無および方向を検出する通過人体検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  6. 前記制御手段は制御信号を送出する送出手段と、前記複数個の距離検出手段の個々に接続した制御ギアとから構成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  7. 前記判定手段は、人体の姿勢を検出することにより人体の存在および状態を判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  8. 前記個人を特定する手段は、IDカードおよび前記監視区域の入口に設置したIDカードリーダであることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  9. 前記個人を特定する手段は、前記監視区域の入口に設置したテンキーであることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  10. 前記判定手段による判定結果に基づき警報を発生する警報手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  11. 前記距離検出手段は、赤外線の投受光による距離センサもしくは、超音波の発信・受信による超音波センサであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  12. 前記判定手段が、人体を検出しかつ予め定めた時間を経過した場合、あるいは人体の姿勢の異常を検出し、かつ予め定めた時間を経過した場合に前記警報手段を作動させることを特徴とする請求項10〜11のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  13. 前記監視区域がトイレであり、前記トイレ内の一角に設置した複数個の距離検出手段によ
    り、トイレ使用者の長時間の滞在もしくは異常状態を検知することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  14. 前記判定手段が、前記警報手段を作動させるとともに集中管理システムに判定結果を通報することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の人体状態検知システム。
  15. 前記集中管理システムは、前記警報手段が警報を発しており、かつ、判定手段が前記監視区域に人体が存在しないと判定した場合に、前記警報手段の警報を停止することを特徴とする請求項14に記載の人体状態検知システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018070389A1 (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 国立大学法人東北大学 生体状態推定システム、センサユニットおよび家具、ならびに生体状態推定方法
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