JP7332402B2 - ロック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ロック構造に関する。
例えば電気接続箱において、筐体である箱本体に、係止部と被係止部とによってカバー部材を取り付けるロック構造が知られている。従来、この種のロック構造は、図10に示すように、一つの筐体501に対して第1カバー部材503と第2カバー部材505のように複数のカバー部材が並設して装着される場合、それぞれのカバー部材に、第1ロック爪507、第2ロック爪509が設けられた。これら第1ロック爪507と第2ロック爪509とは、筐体501に設けられて、それぞれの第1ロック爪507と第2ロック爪509とに個別に係止するように仕切られたロック受部511にロックされた。
特開2015-77060号公報 特開2018-182933号公報 特開2016-208671号公報 特開2010-259149号公報
しかしながら、上記のロック構造は、ロック受部511を設ける筐体501の側壁外面513が小さい(例えばロック爪の挿入方向に直交する幅方向Wが小さい)場合、十分な大きさのロック受部511を形成することができなくなる。このため、ロック受部511は、それぞれのロック爪が挿入される係止空間が、この係止空間を画成するために設けられる両側の側壁部515や隔壁部517の寸法を幅方向Wから減じた小さな空間となる。また、それぞれのロック爪は、図11に示すように、幅方向Wの内側に形成した幅W2の溝519における段部521に、図10に示すそれぞれの可撓係止片523の係止突起が係止されて抜け止めされる。ロック受部511は、それぞれの係止空間が小さくなることで、図11に示すように、第1ロック爪507及び第2ロック爪509のそれぞれの並び方向の幅W1が小さくなる。そして、第1ロック爪507及び第2ロック爪509は、幅W1が小さくなると、段部521の掛かり幅W2も小さく(少なく)なり、保持力が低くなる課題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、限られたスペースにおいても大きなロック爪を設定でき、保持力を高めることができるロック構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電子部品を収容する筐体に形成されるロック受部と、前記筐体に装着される第1カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記ロック受部により画成される係止空間の一部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第1ロック爪と、前記第1カバー部材に並設されて前記筐体に装着される第2カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記第1ロック爪が係止される前記ロック受部の前記係止空間の前記一部分を除く他部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第2ロック爪と、を備え、前記係止空間の前記一部分と前記他部分とを仕切る隔壁部が設けられていない前記ロック受部には、前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、板片状に一体的なロック爪となって挿入されることを特徴とするロック構造。
上記(1)の構成のロック構造によれば、筐体には、ロック受部が形成される。筐体に装着される第1カバー部材には、ロック受部の一部分に挿入されて係止される第1ロック爪が形成される。第1カバー部材に並設されて筐体に装着される第2カバー部材には、ロック受部の一部分を除く他部分に挿入されてロック受部に係止される第2ロック爪が形成される。
そこで、第1ロック爪及び第2ロック爪は、ロック受部の一部分と、この一部分以外の他部分に挿入される。つまり、ロック受部は、一つの係止空間が、第1ロック爪用と第2ロック爪用とに二分割されている。そのため、ロック受部では、従来構造で設けられていた隔壁部が削除されている。ロック受部は、隔壁部が削除された分、従来構造に比べ係止空間が大きく形成されている。その結果、第1ロック爪と第2ロック爪は、一つの一体的なロック爪となってロック受部の大きな係止空間に挿入される。
これに加え、第1ロック爪と第2ロック爪のそれぞれは、一つの一体的なロック爪となって組まれるので、従来構造において、段部を形成するため設けられた溝左右における爪表面の一方が削除可能となる。その分、第1ロック爪と第2ロック爪のそれぞれは、一方の爪表面が削除された幅広の拡幅溝で段部が形成可能となる。
更に、ロック受部は、これら第1ロック爪と第2ロック爪のそれぞれの拡幅溝の段部に一括して係止する幅広の可撓係止片を形成することができる。
これにより、本構成のロック構造は、従来構造に比べ、大きな掛かり幅を確保することが可能となり、保持力を高めることができる。
(2) 前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、前記ロック受部が設けられた前記筐体の側壁外面と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記挿入方向に沿って延在して前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とを互いに係合し前記側壁外面に垂直な方向の前記第1ロック爪と前記第2ロック爪との相対的な変位を規制する凸条及び凹溝を備えることを特徴とする上記(1)に記載のロック構造。
上記(2)の構成のロック構造によれば、第1ロック爪と第2ロック爪とが、筐体の側壁外面と平行な板片状に形成される。これら第1ロック爪と第2ロック爪とは、その挿入方向に直交する方向に並んで設けられる。つまり、第1ロック爪と第2ロック爪とは、板片状の一体的なロック爪となって、側壁外面と平行に設けられる。
第1ロック爪と第2ロック爪とには、双方に凸条又は凹溝が形成される。凸条は、例えば第1ロック爪に設けられる。凹溝は、例えば第2ロック爪に設けられる。凸条及び凹溝は、挿入方向に沿って延在して形成され、第1ロック爪と第2ロック爪とを互いに係合する。凸条と凹溝は、ほぞと、ほぞ穴とすることができる。更に、ほぞと、ほぞ穴は、例えば蟻ほぞと、蟻穴としてもよい。
第1ロック爪と第2ロック爪とは、凸条と凹溝が挿入方向に沿って係合することにより、側壁外面に垂直な方向における第1ロック爪と第2ロック爪との相対的な変位を規制することができる。つまり、一つに組まれた一体的なロック爪は、第1ロック爪と第2ロック爪とのいずれか一方が、側壁外面に垂直な方向にずれて、段差を生じることがなくなる。
これにより、ロック構造は、別体の第1カバー部材と第2カバー部材に形成された第1ロック爪と第2ロック爪とが、段差の無い一体的なロック爪に形状維持できる。その結果、ロック構造は、ロック受部への挿入性を良好にすることができるとともに、掛かり幅の減少による保持力の低下を抑制することができる。
(3) 前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、前記ロック受部が設けられた前記筐体の側壁外面と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記第1ロック爪と前記第2ロック爪の並び方向に沿って形成されて前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とを互いに係合し前記挿入方向の前記第1ロック爪と前記第2ロック爪との相対的な変位を規制する凸部及び凹部を備えることを特徴とする上記(1)に記載のロック構造。
上記(3)の構成のロック構造によれば、第1ロック爪と第2ロック爪とが、筐体の側壁外面と平行な板片状に形成される。これら第1ロック爪と第2ロック爪とは、挿入方向に直交する方向に並んで設けられる。つまり、第1ロック爪と第2ロック爪とは、板片状の一体的なロック爪となって、側壁外面と平行に設けられる。
第1ロック爪と第2ロック爪とには、双方に凸部又は凹部が形成される。凸部は、例えば第1ロック爪に設けられる。凹部は、例えば第2ロック爪に設けられる。凸部及び凹部は、第1ロック爪と第2ロック爪の並び方向に沿って形成され、第1ロック爪と第2ロック爪とを互いに係合する。
第1ロック爪と第2ロック爪とは、凸部と凹部が並び方向で接近して嵌合することにより、挿入方向における第1ロック爪と第2ロック爪との相対的な変位を規制することができる。つまり、一つに組まれた一体ロック爪は、第1ロック爪と第2ロック爪とのいずれか一方が、挿入の方向にずれて、段差の生じることがなくなる。
これにより、ロック構造は、別体の第1カバー部材と第2カバー部材に形成した第1ロック爪と第2ロック爪とを、段差の無い一体ロック爪に形状維持できる。その結果、ロック構造は、ロック受部への挿入性を良好にすることができるとともに、掛かり幅の減少による保持力の低下を抑制することができる。
本発明に係るロック構造によれば、限られたスペースにおいても大きなロック爪を設定でき、保持力を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るロック構造を備える電気接続箱の分解斜視図である。 図1に示したロック構造の要部拡大図である。 筐体からロアカバー及びアンダーカバーが外された分解斜視図である。 ロアカバーとアンダーカバーの分解斜視図である。 第1アンダーロックの要部拡大図である。 ロック受部と第1ロック爪との係止状況を表す要部拡大図である。 一体的なロック爪として組まれた第1ロック爪及び第2ロック爪の正面図である。 図7に示した第1ロック爪及び第2ロック爪の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る一体的なロック爪として組まれた第1ロック爪及び第2ロック爪の正面図である。 従来のロック構造を表す要部拡大図である。 図10に示したロック爪の正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るロック構造を備える電気接続箱1の分解斜視図である。
本第1実施形態に係るロック構造は、例えば電気接続箱1に適用される。電気接続箱1は、車両等に搭載され、図示しない車両の電源(二次電池)と電子機器との間に介在させ、その電源から電子機器への供給電力を調整するものである。この電気接続箱1は、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等と称される場合もある。
電気接続箱1は、例えばそれぞれが絶縁樹脂製の筐体13と、筐体13の嵌合保持部16(図3参照)に嵌合保持される嵌合部品15と、筐体13の下方開口を覆うロアカバー17と、筐体13とロアカバー17の間に組み付けられてロアカバー17に並設されるアンダーカバー19とを備えたケース本体21に複数の電子部品23を収容し、筐体13の上方開口を第1アッパーカバー25及び第2アッパーカバー27で覆っている。
ケース本体21に収容される電子部品23とは、例えば、リレー、ヒューズやヒュージブルリンク等のことである。電子部品23は、筐体13の内方に配置されたリレー本体やヒューズ本体等の電子部品本体(図示略)と、その電子部品本体に対して電気的に接続された電気接続部としての複数の端子(図示略)と、を備える。これら電子部品23の端子には、電線29が電気的に接続される。
この電子部品23の端子に対して電気的に接続される電線29は、一方の端部を電子部品23の端子に対して電気的に接続させ、他方の端部を電源(二次電池)や電子機器に対して電気的に接続させるものである。この電線29は、相手側端子(図示略)を介して電子部品23の端子に電気的に接続する。ケース本体21から引き出された複数本の電線29は、粘着テープやコルゲートチューブ等の外装材31で一纏めに束ねられている。
筐体13は、嵌合部品15を嵌合保持する嵌合保持部16と、複数の電子部品23を収容及び保持する複数の電子部品収容室33とを備える。嵌合部品15は、周壁35の前側に設けた嵌合部品側ロック爪37が電子部品収容室33の前側の外側面に設けた収容室側ロック部39にロック係止されることで、嵌合保持部16に対してロック状態で嵌合及び保持される。
電子部品収容室33は、筐体13の上方開口に露出するように複数の電子部品23が収容配置されている。また、電子部品収容室33は、嵌合部品15の下方に積層状態となるように複数の電子部品23が収容配置される。勿論、複数の電子部品収容室33の配置は、これに限らず種々の配置が可能であることは云うまでもない。
なお、本明細書においては説明の都合上、図1の嵌合部品15が組付けられる側を前側、その反対側を後側とし、嵌合部品15から電線29が引き出される側を右側、その反対側を左側とする。嵌合保持部16の右斜め前方から水平方向に案内されて嵌合開始位置に達した嵌合部品15が下方の嵌合完了位置まで案内される嵌合方向(矢印A方向)は、電気接続箱1の上側から下側となる。従って、本明細書中において、前後上下左右の方向は図1に示す矢印の通りとなる。
図2は、図1に示したロック構造の要部拡大図である。
本第1実施形態に係るロック構造は、ロック受部41と、第1ロック爪43と、第2ロック爪45とを主要な構成として有する。
ロック受部41は、筐体13に形成される。この他、筐体13には複数のロック機構である例えば第1フレームロック47、第2フレームロック49などが形成される。
第1ロック爪43は、筐体13に装着される第1カバー部材であるロアカバー17に形成される。この他、ロアカバー17には複数のロック機構である例えば第1ロアロック51、第2ロアロック53、第3ロアロック55(図4参照)などが形成される。第1ロック爪43は、ロアカバー17が筐体13に装着されるときにロック受部41の一部分57に挿入されてロック受部41に係止される。
第2ロック爪45は、ロアカバー17に並設されて筐体13とロアカバー17とに挟まれて一体的に筐体13に固定される第2カバー部材であるアンダーカバー19に形成される。この他、アンダーカバー19には複数のロック機構である例えば第1アンダーロック59、第2アンダーロック61、第3アンダーロック63(図4参照)、第4アンダーロック65(図4参照)などが形成される。第2ロック爪45は、ロアカバー17が筐体13に装着されるときに第1ロック爪43が係止されるロック受部41の一部分57を除く他部分67に挿入されてロック受部41に係止される。
図3は、筐体13からロアカバー17及びアンダーカバー19が外された分解斜視図である。
第1ロック爪43と第2ロック爪45は、ロアカバー17にアンダーカバー19が装着された状態で一体のロック機構である一体的なロック爪69となる。一体となったロアカバー17とアンダーカバー19は、第1フレームロック47と第1ロアロック51、ロック受部41と一体的なロック爪69、第2フレームロック49と第2アンダーロック61などがロック解除されることにより筐体13から下方向に分離される。
図4は、ロアカバー17とアンダーカバー19の分解斜視図である。
更に、筐体13から分離された一体のロアカバー17とアンダーカバー19は、第2ロアロック53と第1アンダーロック59、第3ロアロック55と第3アンダーロック63などがロック解除されることにより上下方向に分離される。このとき、一体となっていた一体的なロック爪69は、ロアカバー17の第1ロック爪43と、アンダーカバー19の第2ロック爪45とに分離される。
ロック機構である例えば第2ロアロック53は、アンダーカバー19に向かって起立する板片状に形成される。この第2ロアロック53は溝71を有する。第2ロアロック53は、挿入方向の略中間位置に、溝71を横断する係止部73を有する。この係止部73の上側は傾斜面75となり、下側は挿入方向に略直交する垂直面77となる。
図5は、第1アンダーロック59の要部拡大図である。
一方、第2ロアロック53が挿入される第1アンダーロック59は、ロック本体79が上下に貫通する四角筒状に形成される。このロック本体79の側面には、平行な一対のスリット81が切り込まれている。第1アンダーロック59は、この一対のスリット81の間が、可撓係止片83として形成される。可撓係止片83は、四角筒の上方に向かうに従って内方に徐々に傾斜する係止突起85を有する。係止突起85は、上端面が、挿入方向に略垂直な係止面87となる。
これにより、第1アンダーロック59の係止空間89に下方から挿入された第2ロアロック53は、傾斜面75により第1アンダーロック59の可撓係止片83を外方へ変位させた後、係止部73が係止突起85を通過すると、弾性復帰した係止面87が垂直面77に係止して第1アンダーロック59からの下方向の抜けが規制される。即ち、第1アンダーロック59は、第2ロアロック53から上方向への抜けが規制される。上記した他のロック機構も係止の基本構造は、ほぼ同様となる。
図6は、ロック受部41と第1ロック爪43との係止状況を表す要部拡大図である。なお、図6は、図2に示したロック受部41に係止している第1ロック爪43と第2ロック爪45のうち、第2ロック爪45を省略した図である。ロック受部41は、ロック本体79が上下に貫通する四角筒状に形成される。このロック本体79の側面には、平行な一対のスリット81が切り込まれている。ロック受部41は、この一対のスリット81の間が、可撓係止片83として形成される。可撓係止片83は、四角筒の上方に向かうに従って内方に徐々に傾斜する係止突起85を有する。係止突起85は、上端面が、挿入方向に略垂直な係止面87となる。
このロック受部41は、上記の第1アンダーロック59と異なり、係止空間89が二分割されて使用される。即ち、ロック受部41は、係止空間89の一部分57に、第1ロック爪43が挿入される。また、ロック受部41は、第1ロック爪43が係止されるロック受部41の一部分57を除く他部分67に第2ロック爪45が係止される。図6は、他部分67に係止される第2ロック爪45が省略されている。つまり、ロック受部41の係止空間89には、一体的なロック爪69が係止される。
図7は、一体的なロック爪69として組まれた第1ロック爪43及び第2ロック爪45の正面図である。
第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、ロック受部41が設けられた筐体13の側壁外面91(図2参照)と平行な板片状に形成される。側壁外面91と平行な板片状の第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、側壁外面91と平行でかつ挿入方向に直交する方向に並んで設けられる。
図8は、図7に示した第1ロック爪43及び第2ロック爪45の平面図である。
第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、互いに係合する凸条93及び凹溝95とを備える。凸条93及び凹溝95は、挿入の方向に渡り延在して、第1ロック爪43と第2ロック爪45との側壁外面91に垂直な方向の相対的な変位を規制する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本第1実施形態に係るロック構造では、筐体13には、ロック受部41が形成される。筐体13に装着されるロアカバー17には、ロック受部41の一部分57に挿入されて係止される第1ロック爪43が形成される。ロアカバー17に並設されて筐体13に装着されるアンダーカバー19には、ロアカバー17が筐体13に装着されるときに第1ロック爪43が係止されるロック受部41の一部分57を除く他部分67に挿入されてロック受部41に係止される第2ロック爪45が形成される。アンダーカバー19は、ロアカバー17が筐体13に装着されると、ロアカバー17とともに筐体13に一体的に固定される。
そこで、第1ロック爪43及び第2ロック爪45は、ロック受部41の一部分57と、この一部分以外の他部分67に挿入される。つまり、ロック受部41は、一つの係止空間89が、第1ロック爪用と第2ロック爪用とに二分割されている。そのため、ロック受部41では、従来構造で設けられていた隔壁部(図10参照)が削除されている。ロック受部41は、隔壁部が削除された分、従来構造に比べ係止空間89が大きく形成される。その結果、第1ロック爪43と第2ロック爪45は、一つの一体的なロック爪69となってロック受部41の大きな係止空間89に挿入される。
これに加え、第1ロック爪43と第2ロック爪45のそれぞれは、一つの一体的なロック爪69となって組まれることから、従来構造において、段部97を形成するため設けられた溝左右における爪表面99(図9参照)の一方が削除可能となる。その分、第1ロック爪43と第2ロック爪45のそれぞれは、一方の爪表面99が削除された幅広の拡幅溝101で段部97が形成可能となる。つまり、一体的なロック爪69は、それぞれのロック爪の段部に設けられていた従来の垂直面の2倍よりも大きい垂直面77を形成することができる。
更に、ロック受部41は、これら第1ロック爪43と第2ロック爪45のそれぞれの拡幅溝101の段部97に一括して係止する幅広の可撓係止片83を形成することができる。
これにより、本第1実施形態のロック構造は、従来構造に比べ、大きな掛かり幅を確保することが可能となり、保持力を高めることができる。
また、本第1実施形態のロック構造では、第1ロック爪43と第2ロック爪45とが、筐体13の側壁外面91と平行な板片状に形成される。これら第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、その挿入方向に直交する方向に並んで設けられる。つまり、第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、板片状の一体的なロック爪69となって、側壁外面91と平行に設けられる。
第1ロック爪43と第2ロック爪45とには、双方に凸条93又は凹溝95が形成される。凸条93は、例えば第1ロック爪43に設けられる。凹溝95は、例えば第2ロック爪45に設けられる。凸条93及び凹溝95は、挿入方向に沿って延在して形成され、第1ロック爪43と第2ロック爪45とを互いに係合する。凸条93と凹溝95は、ほぞと、ほぞ穴とすることができる。更に、ほぞと、ほぞ穴は、例えば蟻ほぞと、蟻穴としてもよい。
第1ロック爪43と第2ロック爪45とは、凸条93と凹溝95が挿入方向に沿って係合することにより、側壁外面91に垂直な方向における第1ロック爪43と第2ロック爪45との相対的な変位を規制することができる。つまり、一つに組まれた一体的なロック爪69は、第1ロック爪43と第2ロック爪45とのいずれか一方が、側壁外面91に垂直な方向にずれて、段差を生じることがなくなる。
これにより、本第1実施形態のロック構造は、別体のロアカバー17とアンダーカバー19に形成された第1ロック爪43と第2ロック爪45とが、段差の無い一体的なロック爪69に形状維持できる。その結果、ロック構造は、ロック受部41への挿入性を良好にすることができるとともに、一体的なロック爪69に段差が生じ、掛かり幅が減少して保持力が低下することを抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るロック構造を説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る一体的なロック爪103として組まれた第1ロック爪105及び第2ロック爪107の正面図である。
本発明の第2実施形態に係るロック構造は、第1ロック爪105と第2ロック爪107とが、ロック受部41が設けられた筐体13の側壁外面91と平行な板片状に形成される。第1ロック爪105と第2ロック爪107とは、その挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ凸部109及び凹部111とを備える。凸部109及び凹部111は、第1ロック爪105と第2ロック爪107の並び方向に沿って形成される。凸部109及び凹部111は、第1ロック爪105と第2ロック爪107とを互いに係合し、挿入方向の第1ロック爪105と第2ロック爪107との相対的な変位を規制する。
本発明の第2実施形態に係るロック構造では、第1ロック爪105と第2ロック爪107とが、筐体13の側壁外面91と平行な板片状に形成される。これら第1ロック爪105と第2ロック爪107とは、挿入の方向に直交する方向に並んで設けられる。つまり、第1ロック爪105と第2ロック爪107とは、板片状の一体的なロック爪69となって、側壁外面91と平行に設けられる。
第1ロック爪105と第2ロック爪107とには、双方に凸部109又は凹部111が形成される。凸部109は、例えば第1ロック爪105に設けられる。凹部111は、例えば第2ロック爪107に設けられる。凸部109及び凹部111は、第1ロック爪105と第2ロック爪107の並び方向に沿って形成され、第1ロック爪105と第2ロック爪107とを互いに係合する。
第1ロック爪105と第2ロック爪107とは、凸部109と凹部111が並び方向で接近して嵌合することにより、挿入方向における第1ロック爪105と第2ロック爪107との相対的な変位を規制することができる。つまり、一つに組まれた一体的なロック爪69は、第1ロック爪105と第2ロック爪107とのいずれか一方が、挿入の方向にずれて、段差の生じることがなくなる。
これにより、ロック構造は、別体のロアカバー17とアンダーカバー19に形成した第1ロック爪105と第2ロック爪107とを、段差の無い一体的なロック爪69に形状維持できる。その結果、ロック構造は、ロック受部41への挿入性を良好にすることができるとともに、一体的なロック爪69に段差が生じ、掛かり幅が減少して保持力が低下することを抑制できる。
従って、本実施形態に係るロック構造によれば、限られたスペースにおいても大きなロック爪を設定でき、保持力を高めることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
ここで、上述した本発明に係るロック構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電子部品(23)を収容する筐体(13)に形成されるロック受部(41)と、
前記筐体(13)に装着される第1カバー部材(ロアカバー17)に形成され、前記第1カバー部材(ロアカバー17)が前記筐体(13)に装着されるときに前記ロック受部(41)の一部分(57)に挿入されて前記ロック受部(41)に係止される第1ロック爪(43,105)と、
前記第1カバー部材(ロアカバー17)に並設されて前記筐体(13)に装着される第2カバー部材(アンダーカバー19)に形成され、前記第1カバー部材(ロアカバー17)が前記筐体(13)に装着されるときに前記第1ロック爪(43,105)が係止される前記ロック受部(41)の前記一部分(57)を除く他部分(67)に挿入されて前記ロック受部(41)に係止される第2ロック爪(45,107)と、
を備えることを特徴とするロック構造。
[2] 前記第1ロック爪(43)と前記第2ロック爪(45)とが、前記ロック受部(41)が設けられた前記筐体(13)の側壁外面(91)と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記挿入方向に沿って延在して前記第1ロック爪(43)と前記第2ロック爪(45)とを互いに係合し前記側壁外面(91)に垂直な方向の前記第1ロック爪(43)と前記第2ロック爪(45)との相対的な変位を規制する凸条(93)及び凹溝(95)を備えることを特徴とする上記[1]に記載のロック構造。
[3] 前記第1ロック爪(105)と前記第2ロック爪(107)とが、前記ロック受部(41)が設けられた前記筐体(13)の側壁外面(91)と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記第1ロック爪(105)と前記第2ロック爪(107)の並び方向に沿って形成されて前記第1ロック爪(105)と前記第2ロック爪(107)とを互いに係合し前記挿入方向の前記第1ロック爪(105)と前記第2ロック爪(107)との相対的な変位を規制する凸部(109)及び凹部(111)を備えることを特徴とする上記[1]に記載のロック構造。
13…筐体
17…ロアカバー(第1カバー部材)
19…アンダーカバー(第2カバー部材)
23…電子部品
29…電線
31…外装材
41…ロック受部
43…第1ロック爪
45…第2ロック爪
57…一部分
67…他部分

Claims (3)

  1. 電子部品を収容する筐体に形成されるロック受部と、
    前記筐体に装着される第1カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記ロック受部により画成される係止空間の一部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第1ロック爪と、
    前記第1カバー部材に並設されて前記筐体に装着される第2カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記第1ロック爪が係止される前記ロック受部の前記係止空間の前記一部分を除く他部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第2ロック爪と、
    を備え
    前記係止空間の前記一部分と前記他部分とを仕切る隔壁部が設けられていない前記ロック受部には、前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、板片状に一体的なロック爪となって挿入されることを特徴とするロック構造。
  2. 電子部品を収容する筐体に形成されるロック受部と、
    前記筐体に装着される第1カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記ロック受部の一部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第1ロック爪と、
    前記第1カバー部材に並設されて前記筐体に装着される第2カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記第1ロック爪が係止される前記ロック受部の前記一部分を除く他部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第2ロック爪と、
    を備え、
    前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、前記ロック受部が設けられた前記筐体の側壁外面と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記挿入方向に沿って延在して前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とを互いに係合し前記側壁外面に垂直な方向の前記第1ロック爪と前記第2ロック爪との相対的な変位を規制する凸条及び凹溝を備えることを特徴とするロック構造。
  3. 電子部品を収容する筐体に形成されるロック受部と、
    前記筐体に装着される第1カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記ロック受部の一部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第1ロック爪と、
    前記第1カバー部材に並設されて前記筐体に装着される第2カバー部材に形成され、前記第1カバー部材が前記筐体に装着されるときに前記第1ロック爪が係止される前記ロック受部の前記一部分を除く他部分に挿入されて前記ロック受部に係止される第2ロック爪と、
    を備え、
    前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とが、前記ロック受部が設けられた前記筐体の側壁外面と平行な板片状に形成されるとともにその挿入方向に直交する方向に並んで設けられ、かつ前記第1ロック爪と前記第2ロック爪の並び方向に沿って形成されて前記第1ロック爪と前記第2ロック爪とを互いに係合し前記挿入方向の前記第1ロック爪と前記第2ロック爪との相対的な変位を規制する凸部及び凹部を備えることを特徴とするロック構造。
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