JP2019160504A - ケースユニット - Google Patents
ケースユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019160504A JP2019160504A JP2018043840A JP2018043840A JP2019160504A JP 2019160504 A JP2019160504 A JP 2019160504A JP 2018043840 A JP2018043840 A JP 2018043840A JP 2018043840 A JP2018043840 A JP 2018043840A JP 2019160504 A JP2019160504 A JP 2019160504A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- case
- fitting portion
- fitted
- locking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】2つのケースを一体化する際に、ケースの外形を大型化しなくても、双方のケースの嵌合部同士を強固に嵌合させる。【解決手段】複数の電池40を上面に載置したロアケース20の各被嵌合部22の凹部25に、アッパーケース30の各脚部32の嵌合部35を、ロアケース20の矩形枠23の上端側から、各脚部32の嵌合量規制リブ38がロアケース20の矩形枠23の上端に当接するまで挿入する。すると、アッパーケース30の各嵌合部35の係止部36が、ロアケース20の各凹部25の係止部26の係止爪28に係止される。これにより、アッパーケース30の嵌合部35がロアケース20の被嵌合部22に嵌合されて、一体化されたロアケース20の矩形枠23とアッパーケース30の矩形枠33とで複数の電池40が挟持される。【選択図】図1
Description
本発明は、嵌合部同士の嵌合により2つのケースを一体化して構成されるケースユニットに関する。
例えば、複数の電池を上下のケースで挟持する電池パックでは、上下のケースの嵌合部同士を嵌合させることで、上下のケースで各電池を挟持した状態を保つようにしている。
ところで、嵌合部の嵌合力は、嵌合部の構造や大きさによって左右される。このため、上述した電池パックにおいて、電池の大型化や高容量化に伴い、電池の挟持のために上下のケースの嵌合部に強固な嵌合力が求められる場合は、両ケースの嵌合部に嵌合状態が解除されにくくなるような構造を採用したり、嵌合部を大型化する必要が生じる。
ここで、嵌合部の嵌合状態が解除されにくい構造は、例えば、他方のケースよりも一回り大きい一方のケースの周面を他方のケースの周面に被せて両ケースを一体化する際に、他方のケースの嵌合部に一方のケースの嵌合部が嵌合される構造にも存在する。
この構造では、一方のケースの嵌合部が他方のケースの嵌合部に嵌合されると、他方のケースのロック爪が一方のケースの嵌合部に嵌合方向の上流側から係止されて、両ケースの嵌合部同士が強固に嵌合される(例えば、特許文献1)。
上述した構造では、一方のケースが他方のケースよりも一回り大きいので、両ケースを一体化する際に双方のケースの周面が対向しつつ相対移動して、それぞれの嵌合部同士を嵌合させることができる。
言い換えると、両ケースを一体化する際に双方のケースの嵌合部同士を嵌合させるためには、一方のケースを他方のケースよりも一回り大きくしなければならない。つまり、容量としては他方のケースの大きさで十分なケースユニットの外形を、嵌合部同士の嵌合のために、他方のケースよりも一回り大きい一方のケースの大きさに合わせて大型化しなければならない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、2つのケースを一体化する際に、ケースの外形を大型化しなくても、双方のケースの嵌合部同士を強固に嵌合させることができるケースユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の態様によるケースユニットは、
第1の基台に形成した凹部による第1の嵌合部に第1の係止部をそれぞれ形成した第1のケースと、
第2の基台に突設した脚部の先端の、前記第1の嵌合部に対応する断面形状の第2の嵌合部に、該第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1の係止部と対向し係止される第2の係止部をそれぞれ形成し、前記第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1のケースと一体化されて、前記第1の基台と前記第2の基台とが協働して被保持物を保持する第2のケースと、
を備える。
第1の基台に形成した凹部による第1の嵌合部に第1の係止部をそれぞれ形成した第1のケースと、
第2の基台に突設した脚部の先端の、前記第1の嵌合部に対応する断面形状の第2の嵌合部に、該第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1の係止部と対向し係止される第2の係止部をそれぞれ形成し、前記第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1のケースと一体化されて、前記第1の基台と前記第2の基台とが協働して被保持物を保持する第2のケースと、
を備える。
本発明の第1の態様によるケースユニットによれば、第2の嵌合部が、凹部により構成された第1の嵌合部に対応する断面形状を有している。このため、第1のケースと第2のケースとを一体化した際に、第1の嵌合部と嵌合した第2の嵌合部が第1のケースの外側に張り出すことがない。
よって、第1の嵌合部と第2の嵌合部とを嵌合させるために、第1のケース及び第2のケースのいずれか一方を他方よりも一回り大きくして、双方のケースの周面同士を対向して位置させる必要がない。
また、本発明の第1の態様によるケースユニットによれば、第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合により第1のケースと第2のケースとを一体化すると、第1の係止部と第2の係止部とが対向し係止されて、第1の嵌合部と第2の嵌合部とが嵌合状態に保持される。
よって、一体化した第1のケースの第1の嵌合部と第2のケースの第2の嵌合部とが、第1の係止部と第2の係止部との係止により嵌合状態に保たれる。
したがって、2つのケースを一体化する際に、ケースの外形を大型化しなくても、双方のケースの嵌合部同士を強固に嵌合させることができる。
なお、本発明の第1の態様によるケースユニットにおいては、本発明の第2の態様によるケースユニットのように、前記第1の嵌合部は前記第1の基台の四隅にそれぞれ形成されており、前記第2の嵌合部は前記第2の基台の四隅にそれぞれ形成されている構成としてもよい。
本発明の第2の態様によるケースユニットによれば、第1及び第2の嵌合部を第1及び第2の基台の四隅にそれぞれ形成すると、第1及び第2の嵌合部は、第1及び第2の基台の各四隅で接続されて互いに異なる方向に延在する2つの面を含んで構成される。この2つの面は、一方の面が他方の面の補強用リブとして機能する。
このため、第1のケースと第2のケースとを一体化した際に、第1の嵌合部と嵌合した第2の嵌合部が第1のケースの外側に張り出さないように、第1及び第2の嵌合部を第1及び第2のケースの内外方向に薄肉に構成しても、各嵌合部に必要な強度を持たせることができる。
また、本発明の第3の態様によるケースユニットは、本発明の第1又は第2の態様によるケースユニットにおいて、前記第1のケース及び前記第2のケースは、電池を前記被保持物として挟持する電池パックのロアケース及びアッパーケースであり、前記第1の基台及び前記第2の基台は、前記電池に当接する前記ロアケース及び前記アッパーケースのリブを含んでいる。
本発明の第3の態様によるケースユニットによれば、電池と共に電池パックを構成するロアケース及びアッパーケースが、本発明の第1又は第2の態様によるケースユニットの第1のケース及び第2のケースによって構成される。
そして、第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合によりロアケースとアッパーケースとが一体化されると、ロアケースのリブとアッパーケースのリブとで電池が挟持される。
このため、電池の大型化や高容量化に伴い、電池の挟持のためにロアケースとアッパーケースとの嵌合部に強固な嵌合力が求められた場合に、ケースの外形を大型化することなく、嵌合状態が解除されにくくなるような構造を嵌合部に採用したり、嵌合部を大型化することができる。
また、電池の電極からガス等が発生した場合は、ロアケースやアッパーケースのリブが電池の周辺に構成する空気流路によって、ガスの排気流路を確保することもできる。
さらに、本発明の第4の態様によるケースユニットは、本発明の第1、第2又は第3の態様によるケースユニットにおいて、前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部の少なくとも一方は、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合量を、前記第1の係止部と前記第2の係止部とが係止されるまでのストロークに規制する嵌合量規制部を有している。
本発明の第4の態様によるケースユニットによれば、本発明の第1、第2又は第3の態様によるケースユニットにおいて、第1の嵌合部に対する第2の嵌合部の嵌合量が、第1の係止部と第2の係止部とが係止されて第1の嵌合部と第2の嵌合部とが嵌合される最小のストロークまでに、嵌合量規制部によって規制される。
このため、第1の係止部と第2の係止部とが係止状態を過ぎて両者間に遊びが生じるストロークまで第1の嵌合部と第2の嵌合部とが嵌合されることが防がれる。よって、第1の係止部と第2の係止部との係止による第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合状態の保持を、嵌合量規制部による第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合量の規制により、確実に実現することができる。
また、本発明の第5の態様によるケースユニットは、本発明の第1、第2、第3又は第4の態様によるケースユニットにおいて、前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部のうち一方は、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合方向に延在し、該嵌合方向及び前記第1の係止部と前記第2の係止部との対向方向と交差する方向に深さを有する案内溝を有しており、前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部のうち他方は、前記嵌合方向に延在して前記他方から前記対向方向と交差する方向に突設され、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合時に前記案内溝に挿入される案内突起を有している。
本発明の第5の態様によるケースユニットによれば、本発明の第1、第2、第3又は第4の態様によるケースユニットにおいて、第1の嵌合部に対する第2の嵌合部の嵌合時に案内溝に案内突起が挿入されて、第2の嵌合部が第1の嵌合部に対して第1の係止部と第2の係止部との対向方向に相対移動できなくなる。
このため、第1の嵌合部に嵌合された第2の嵌合部が第1の嵌合部に対して、第1の係止部と第2の係止部との対向方向において離間する方向に相対移動するのを防いで、第1の係止部と第2の係止部とを確実に係止させることができる。
本発明によれば、2つのケースを一体化する際に、ケースの外形を大型化しなくても、双方のケースの嵌合部同士を強固に嵌合させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る電池パックの概略構成を示す斜視図である。図1(a)に示す本実施形態の電池パック10(請求項中のケースユニットに相当)は、ロアケース20(請求項中の第1のケースに相当)及びアッパーケース30(請求項中の第2のケースに相当)を有している。
ロアケース20及びアッパーケース30は嵌合されて一体化され、図中想像線で示す電池40(請求項中の被保持物に相当)を挟持する。電池40は、例えば、絶縁材を介して複数積層した状態で、ロアケース20及びアッパーケース30により挟持することができる。
電池パック10のロアケース20は、台枠21(請求項中の第1の基台に相当)と、台枠21に形成された4本の被嵌合部22(請求項中の第1の嵌合部に相当)とを有している。
台枠21は、矩形枠23と、矩形枠23の内側の空間に架設された複数のリブ24とを有している。矩形枠23は、電池40よりも大きい外形を有している。ロアケース20及びアッパーケース30により挟持する電池40は、ロアケース20の上面における矩形枠23よりも内側のリブ24の部分に載置される。
各被嵌合部22は、矩形枠23の四隅にそれぞれ形成されている。各被嵌合部22は、図1(b)の斜視図に拡大して示すように、矩形枠23の四隅を外周側から切り欠いた略L字状の凹部25と、凹部25内に配置された2つの係止部26,26(請求項中の第1の係止部に相当)と、矩形枠23に沿って凹部25の両端からそれぞれ穿設した案内溝27,27とを有している。
係止部26は、矩形枠23の外側に露出する凹部25の2面にそれぞれ延設された片持ちのばね片である。凹部25の各面の係止部26は、矩形枠23の上端から下方に向けて延出されている。係止部26は、矩形枠23の外周側に露出する外面に、係止部26の先端側(矩形枠23の下端側)から基端側(矩形枠23の上端側)への移動を規制する係止爪28を有している。
案内溝27は、凹部25の両側面に、矩形枠23の上端から下端に亘って、被嵌合部22に対する後述のアッパーケース30の嵌合部35の嵌合方向Xに沿って直線状に形成されている。この案内溝27は、凹部25の各側面から一定の深さで形成されている。案内溝27の深さ方向Zは、被嵌合部22の係止部26と、被嵌合部22に嵌合部35を嵌合した際に係止部26に係止される後述の嵌合部35の係止部36とが対向する方向Yと直交している。
図1(a)に示すように、電池パック10のアッパーケース30は、天枠31(請求項中の第2の基台に相当)と、天枠31から突設された4本の脚部32とを有している。
天枠31は、矩形枠33と、矩形枠33の内側の空間に架設された複数のリブ34とを有している。矩形枠33は、台枠21の矩形枠23と同じ外形を有している。アッパーケース30の下面は、上面に電池40を載置したロアケース20にアッパーケース30を嵌合してアッパーケース30と一体化した際に、電池40の上面に当接する。
各脚部32は、矩形枠33の下面側において、矩形枠33の四隅からそれぞれ突設されている。即ち、各脚部32は、矩形枠33の各隅部で接続される2つの面の成分を含んでいる。各面の成分は、互いに直交する方向にそれぞれ延在している。図2(a)の斜視図に示すように、各脚部32は、嵌合部35(請求項中の第2の嵌合部に相当)と、嵌合部35に配置された2つの係止部36,36(請求項中の第2の係止部に相当)と、案内突起37と、嵌合量規制リブ38(請求項中の嵌合量規制部に相等)とを、先端側に有している。
嵌合部35は、各脚部32の先端にそれぞれ形成されている。嵌合部35は、略L字状の断面を有しており、図1(b)に示すロアケース20の各被嵌合部22にそれぞれ嵌合される。このため、嵌合部35は、ロアケース20の矩形枠23の凹部25に対応する断面形状を有している。
略L字状の断面形状の嵌合部35は、矩形枠33の各隅部で接続される2つの面の成分を含んでいる。この2つの面成分は、一方が他方に対する補強用リブとして機能する。
図2(a)に示す係止部36は、嵌合部35の裏側の2面にそれぞれ形成されている。嵌合部35の裏側の2面は、嵌合部35を図1(b)に示すロアケース20の被嵌合部22に嵌合した状態で、凹部25の係止部26を延設した2面にそれぞれ対向する。
図2(a)に示すように、係止部36は、脚部32の先端(下端)から基端(上端)に向かうに連れて凹部25の内側に延出する爪状の突起である。係止部36は、嵌合部35を図1(b)に示すロアケース20の被嵌合部22に嵌合した状態で、図2(b)の断面図に示すように、ロアケース20の係止部26の係止爪28に係止される。
図2(a)に示す案内突起37は、嵌合部35の両側面に、脚部32の先端から基端に亘って、ロアケース20の被嵌合部22に対する嵌合部35の嵌合方向Xに沿って直線状に形成されている。案内突起37は、嵌合部35の係止部36と、嵌合部35を被嵌合部22に嵌合した際に係止部36に係止される被嵌合部22の係止部26との対向方向Yと直交している。案内突起37は、嵌合部35を図1(b)に示すロアケース20の被嵌合部22に嵌合する際に、ロアケース20の案内溝27に矩形枠23の上端側から挿入される。
嵌合部35の案内突起37が被嵌合部22の案内溝27に挿入されると、被嵌合部22に対する嵌合部35の、係止部26と係止部36との対向方向Yへの相対移動が、案内溝27による案内突起37の案内によって規制される。
図2(a)に示す嵌合量規制リブ38は、脚部32の裏側の2面に、嵌合部35の各係止部36よりも脚部32の基端側に連なるように配置されている。嵌合量規制リブ38は、嵌合部35を図1(b)に示すロアケース20の被嵌合部22に嵌合した状態で、凹部25よりも内側の矩形枠23の上端に当接する。
このように構成された本実施形態の電池パック10を組み付ける際には、電池40を上面に載置したロアケース20の各被嵌合部22の凹部25に、アッパーケース30の各脚部32の嵌合部35を、ロアケース20の矩形枠23の上端側から挿入する。このとき、各脚部32の2つの案内突起37を、各被嵌合部22の2つの案内溝27にそれぞれ挿入し、嵌合部35をその断面方向において被嵌合部22に対し位置合わせする。
そして、各脚部32の嵌合量規制リブ38がロアケース20の矩形枠23の上端に当接するまで、アッパーケース30の各嵌合部35をロアケース20の各被嵌合部22の凹部25に挿入し、アッパーケース30の嵌合部35をロアケース20の被嵌合部22に嵌合させる。これにより、図3(a)の斜視図に示すように、アッパーケース30がロアケース20と一体化される。
アッパーケース30がロアケース20と一体化されると、ロアケース20の上面に載置された電池40の電極及びバスバーが配置される上面には、アッパーケース30の矩形枠33の下面が当接する。そして、ロアケース20の矩形枠23とアッパーケース30の矩形枠33とで電池40が挟持される。
このため、電池40のバスバーで接続された電極等からガスが発生した場合は、アッパーケース30の矩形枠33やリブ34の間に構成される空間を排気通路として利用して、電池パック10の外部に排出できるようにしてもよい。
同様に、ロアケース20の矩形枠23やリブ24の間に構成される空間を排気通路として利用して、電極等から発生したガスを電池パック10の外部に排出できるようにしてもよい。
なお、アッパーケース30がロアケース20に嵌合した状態では、アッパーケース30の各嵌合部35の係止部36が、ロアケース20の各凹部25の係止部26の係止爪28に対向し係止される。したがって、アッパーケース30の各嵌合部35をロアケース20の各被嵌合部22の凹部25から引き抜く方向へのロアケース20に対するアッパーケース30の移動が規制される。
また、アッパーケース30の各嵌合部35をロアケース20の各被嵌合部22の凹部25にさらに挿入する方向へのロアケース20に対するアッパーケース30の移動は、ロアケース20の矩形枠23に対するアッパーケース30の嵌合量規制リブ38の当接により規制される。
つまり、ロアケース20の各被嵌合部22に対するアッパーケース30の各嵌合部35の嵌合量は、アッパーケース30の嵌合量規制リブ38によって、アッパーケース30の各嵌合部35がロアケース20の各被嵌合部22に嵌合される嵌合量以内に規制される。
このため、係止部36,28の係止によりロアケース20の各被嵌合部22とアッパーケース30の各嵌合部35とが嵌合した状態を、ロアケース20の矩形枠23とアッパーケース30の嵌合量規制リブ38との当接によるロアケース20に対するアッパーケース30の嵌合量の規制により、確実に保持することができる。
さらに、アッパーケース30がロアケース20と一体化された状態では、アッパーケース30の各脚部32の嵌合部35が、図1(a),(b)に示すロアケース20の各被嵌合部22の凹部25内に配置される。したがって、各脚部32の嵌合部35は、図3(b)の斜視図に拡大して示すように、ロアケース20の矩形枠23の外側に突出しない。
そして、各脚部32の嵌合部35が各被嵌合部22の凹部25内に配置された状態でも、各被嵌合部22の係止部26の係止爪28と嵌合部35の係止部36とは、対向するように配置されて互いに係止される。
以上に説明したように、本実施形態の電池パック10によれば、ロアケース20の矩形枠23の四隅に形成した被嵌合部22の凹部25に係止部26を配置し、係止部26の係止爪28を、凹部25に挿入するアッパーケース30の嵌合部35の係止部36を係止させる構成とした。
このため、係止部36を設けるアッパーケース30の嵌合部35と係止部26を配置するロアケース20の被嵌合部22とを対向させるために、ロアケース20とアッパーケース30とのうちどちらか一方を他方よりも一回り大きい外形で形成する必要がない。よって、電池パック10の大きさを大型化しなくても、ロアケース20の被嵌合部22とアッパーケース30の嵌合部35とを、双方の係止爪28,36の係止により強固に嵌合させることができる。
また、本実施形態の電池パック10によれば、アッパーケース30がロアケース20と一体化されると、案内溝27に案内突起37が挿入されて、各嵌合部35の各被嵌合部22に対する相対移動が規制されて、被嵌合部22の係止部26と嵌合部35の係止部36とが対向方向Yにおいて離間できなくなる。
このため、被嵌合部22の係止部26と嵌合部35の係止部36とが離間し両係止部26,36の係止状態が解除されてしまうのを防ぎ、両係止部26,36を確実に係止させることができる。
さらに、アッパーケース30の矩形枠33の四隅にそれぞれ設けられた脚部32の先端の嵌合部35は、矩形枠33の各隅部で接続されて一方が他方に対する補強用リブとして機能する2つの面の成分を含んでいる。
このため、ロアケース20とアッパーケース30とを一体化した際に、ロアケース20の被嵌合部22と嵌合したアッパーケース30の嵌合部35がロアケース20の外側に張り出さないように、被嵌合部22と嵌合部35とを薄肉に構成しても、嵌合部35に必要な強度を持たせることができる。
なお、本実施形態では、ロアケース20の矩形枠23の四隅に被嵌合部22をそれぞれ形成し、アッパーケース30の矩形枠33の四隅から突設した各脚部32にそれぞれ形成した嵌合部35を、各被嵌合部22に嵌合させる構成とした。しかし、ロアケース20やアッパーケース30の矩形枠23,33の四隅でなく、例えば、対角線上の2つの隅部等、矩形枠23,33の3つ以下の隅部にそれぞれ形成した被嵌合部22と嵌合部35とを嵌合させる構成としてもよい。
また、ロアケース20の各被嵌合部22にアッパーケース30の各嵌合部35を嵌合させる際に、各被嵌合部22の案内溝27に各嵌合部35の案内突起37を挿入させる構成は、省略してもよい。同様に、ロアケース20の各被嵌合部22にアッパーケース30の各嵌合部35を嵌合させる際に、各嵌合部35の嵌合量規制リブ38をロアケース20の矩形枠23に当接させる構成は、省略してもよい。
さらに、本実施形態では、ロアケース20の台枠21やアッパーケース30の天枠31を、矩形枠23,33とリブ24,34とで構成する場合について説明したが、台枠21や天枠31を板状の部材により構成してもよい。
また、本実施形態では、電池40をロアケース20とアッパーケース30とで挟持する電池パック10を例に取って説明した。しかし、本発明は、電池パックのロアケース及びアッパーケース以外にも、2つのケースの嵌合部同士を嵌合させる場合に広く適用可能である。
例えば、それぞれ配電部品を収容したロアケースとアッパーケースとで各ケースの配電部品間を電気的に接続する接続部材を被保持物として保持する電気接続箱等にも、本発明を適用することができる。
本発明は、第1のケースの第1の嵌合部と第2のケースの第2の嵌合部とを嵌合して両ケースにより被保持物を保持するケースユニットに適用して極めて有用である。
10 電池パック(ケースユニット)
20 ロアケース(第1のケース)
21 台枠(第1の基台)
22 被嵌合部(第1の嵌合部)
23 矩形枠
24 リブ
25 凹部
26 係止部(第1の係止部)
27 案内溝
28 係止爪
30 アッパーケース(第2のケース)
31 天枠(第2の基台)
32 脚部
33 矩形枠
34 リブ
35 嵌合部(第2の嵌合部)
36 係止部(第2の係止部)
37 案内突起
38 嵌合量規制リブ(嵌合量規制部)
40 電池(被保持物)
X 嵌合方向
Y 係止方向
20 ロアケース(第1のケース)
21 台枠(第1の基台)
22 被嵌合部(第1の嵌合部)
23 矩形枠
24 リブ
25 凹部
26 係止部(第1の係止部)
27 案内溝
28 係止爪
30 アッパーケース(第2のケース)
31 天枠(第2の基台)
32 脚部
33 矩形枠
34 リブ
35 嵌合部(第2の嵌合部)
36 係止部(第2の係止部)
37 案内突起
38 嵌合量規制リブ(嵌合量規制部)
40 電池(被保持物)
X 嵌合方向
Y 係止方向
Claims (5)
- 第1の基台に形成した凹部による第1の嵌合部に第1の係止部を形成した第1のケースと、
第2の基台に突設した脚部の先端の、前記第1の嵌合部に対応する断面形状の第2の嵌合部に、該第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1の係止部と対向し係止される第2の係止部を形成し、前記第2の嵌合部の前記第1の嵌合部への嵌合により前記第1のケースと一体化されて、前記第1の基台と前記第2の基台とが協働して被保持物を保持する第2のケースと、
を備えるケースユニット。 - 前記第1の嵌合部は前記第1の基台の四隅にそれぞれ形成されており、前記第2の嵌合部は前記第2の基台の四隅にそれぞれ形成されている請求項1記載のケースユニット。
- 前記第1のケース及び前記第2のケースは、電池を前記被保持物として挟持する電池パックのロアケース及びアッパーケースであり、前記第1の基台及び前記第2の基台は、前記電池に当接する前記ロアケース及び前記アッパーケースのリブを含んでいる請求項1又は2記載のケースユニット。
- 前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部の少なくとも一方は、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合量を、前記第1の係止部と前記第2の係止部とが係止されるまでのストロークに規制する嵌合量規制部を有している請求項1、2又は3記載のケースユニット。
- 前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部のうち一方は、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合方向に延在し、該嵌合方向及び前記第1の係止部と前記第2の係止部との対向方向と交差する方向に深さを有する案内溝を有しており、前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部のうち他方は、前記嵌合方向に延在して前記他方から前記対向方向と交差する方向に突設され、前記第1の嵌合部に対する前記第2の嵌合部の嵌合時に前記案内溝に挿入される案内突起を有している請求項1、2、3又は4記載のケースユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018043840A JP2019160504A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | ケースユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018043840A JP2019160504A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | ケースユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019160504A true JP2019160504A (ja) | 2019-09-19 |
Family
ID=67997071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018043840A Abandoned JP2019160504A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | ケースユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019160504A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023097994A1 (zh) * | 2021-12-02 | 2023-06-08 | 湖北亿纬动力有限公司 | 一种电芯支架及单体电池 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001076697A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-03-23 | Tookado:Kk | 電池パック蓋結合構造 |
JP2004319314A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電池パックおよびこれに用いるパックケースの製造方法 |
JP2016119248A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 三洋電機株式会社 | 電池パック |
JP2016146432A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 富士電機機器制御株式会社 | 電気機器用収納ケース |
JP2017134959A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 住友電装株式会社 | プロテクタおよびバスバーモジュール |
-
2018
- 2018-03-12 JP JP2018043840A patent/JP2019160504A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001076697A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-03-23 | Tookado:Kk | 電池パック蓋結合構造 |
JP2004319314A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電池パックおよびこれに用いるパックケースの製造方法 |
JP2016119248A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 三洋電機株式会社 | 電池パック |
JP2016146432A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 富士電機機器制御株式会社 | 電気機器用収納ケース |
JP2017134959A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 住友電装株式会社 | プロテクタおよびバスバーモジュール |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023097994A1 (zh) * | 2021-12-02 | 2023-06-08 | 湖北亿纬动力有限公司 | 一种电芯支架及单体电池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101417694B1 (ko) | 노이즈 제거 성능을 가진 커넥터 | |
WO2019179202A1 (zh) | 卡扣组件及空调器 | |
JP6223927B2 (ja) | 電子部品の組付構造 | |
JP6432781B2 (ja) | 積層式コネクタ | |
JP7090584B2 (ja) | コネクタハウジングおよび端子位置保証ジョイントクリップサイト | |
JP2008198429A (ja) | コネクタ及びコネクタ装置 | |
US7946860B2 (en) | Electric junction box for a vehicle | |
JP2019160504A (ja) | ケースユニット | |
JP6599151B2 (ja) | 積層タイプコネクタのガタ詰め構造 | |
JPH10162888A (ja) | 二重係止構造のコネクタハウジング | |
JP2010108734A (ja) | 電池モジュール | |
JP2017224832A (ja) | Usbコンセント | |
JP2018107073A (ja) | カバー部材、カバーユニット及びコネクタ | |
WO2014162889A1 (ja) | コネクタ | |
CN212810591U (zh) | 电连接器固定结构、电池包及车辆 | |
JP7332402B2 (ja) | ロック構造 | |
JP2020115573A (ja) | Usbコンセント | |
JP6838883B2 (ja) | コネクタ装置 | |
JP2021018910A (ja) | コネクタ | |
JP2017045667A (ja) | コネクタ | |
JP7256076B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP2018206635A (ja) | コネクタ | |
JP6731647B2 (ja) | Usbコンセント | |
US11276968B2 (en) | Connector | |
JP2007220415A (ja) | コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220301 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20220413 |