JP7331622B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents
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Description
また、配線基板が薄型のガラスエポキシ基板のように撓みやすい場合、配線基板が撓んだときにも、同様のストレスが生じ得る。さらに、配線基板自体に力が加わった際に基板が撓んで変形することによっても同様のストレスが生じ得る。これらのストレス(応力)が、積層セラミックコンデンサに加わることで、積層セラミックコンデンサにクラックが生じるおそれがあった。
特許文献1に示す方法は、はんだ付け時の熱が金属端子を通して電子部品本体に伝わることになるので、電子部品本体に対して、熱衝撃を加わりにくくすることができる。また、温度変化によるストレスや配線基板の変形が生じたとしても、金属端子の弾性的変形によって有利に吸収することができる。
さらに、近年では、上記に記載したような例えば、特許文献1に記載されるような構造において、より高耐圧かつより大容量のものが求められるようになってきている。
このような状況において、例えば、特許文献2のように、金属端子付きの積層セラミック電子部品において、2個以上の積層セラミックコンデンサを直列に接続して高耐圧、大容量化をはかる技術が開示されている。
すなわち、第1の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第1の金属端子と第3の金属端子に測定端子を接続して第1の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)を測定し、第2の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第2の金属端子と第3の金属端子に測定端子を接続して第2の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)を測定する。
これにより、外装材で覆われた直列に接続された複数の積層セラミック電子部品本体のいずれかにおいて、規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回る積層セラミック電子部品本体が含まれていた場合には、確実に特性選別で、そのような積層セラミック電子部品本体を含む積層セラミック電子部品を取り除くことができる。
なお、外装材で覆われた直列に接続された複数の積層セラミック電子部品本体のいずれかにおいて、規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回る積層セラミック電子部品本体が含まれていた場合、積層セラミック電子部品の寿命が低下してしまう。
したがって、本発明では、外装材で覆われた直列に接続された複数の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)の総和としては良品であっても、積層セラミック電子部品本体のいずれか単体で規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回っている積層セラミック電子部品本体が含まれる積層セラミック電子部品を不良として選別が可能となる。よって、確実にそれぞれの積層セラミック電子部品本体において規格となる絶縁抵抗値(IR値)を上回る品質の高い積層セラミック電子部品を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1の線II-IIにおける断面図である。図3は、図1の線III-IIIにおける断面図である。図4は、図1の線IV-VIにおける断面図である。
積層セラミック電子部品10の長さ方向Zの寸法はL寸法とされる。L寸法は、特に限定はされないが、1.0mm以上100.0mm以下とする。積層セラミック電子部品10の高さ方向Xの寸法はT寸法とされる。T寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上20.0mm以下とする。積層セラミック電子部品10の幅方向Yの寸法はW寸法とされる。W寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上50.0mm以下とすることができる。
第1の積層セラミック電子部品本体12と第2の積層セラミック電子部品本体14とは、後述する第2の外部電極30bと第3の外部電極50aとで接続される。接続方法としては、接合材70を用いて接続される。接合材70の材料は、例えば、はんだ、導電性接着材、TLP(遷移的液相焼結)材などを用いることができる。
(i)第1の積層体
図1ないし図4に示すように、第1の積層体20は、積層された複数のセラミック層22と積層された複数の内部電極層24とを含んでいる。さらに、第1の積層体20は、積層方向に相対する第1の主面20aおよび第2の主面20bと、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面20cおよび第2の側面20dと、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面20eおよび第2の端面20fとを有する。
また、第1の積層体20に、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体12は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、第1の積層体20に、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体12は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層24は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
なお、第1の内部電極24層aおよび第2の内部電極層24bは、実装面に対して平行になるように配置されていてもよく、垂直になるように配置されていてもよい。
第2の内部電極層24bは、第1の内部電極層24aと対向する第2の対向電極部28bと、第2の内部電極層24bの一端側に位置し、第2の対向電極部28bから第1の積層体20の第2の端面20fまでの第2の引出電極部26bを有する。第2の引出電極部26bは、その端部が第2の端面20fに引き出され、露出している。
第1の内部電極層24aの第1の引出電極部26aと第2の内部電極層24bの第2の引出電極部26bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部が丸められていたり、コーナー部が斜めに(テーパ状)形成されていたりしてもよい。
第1の内部電極層24aの第1の対向電極部28aの幅と第1の内部電極層24aの第1の引出電極部26aの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。同様に、第2の内部電極層24bの第2の対向電極部28bの幅と第2の内部電極層24bの第2の引出電極部26bの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。
第1の内部電極層24aおよび第2の内部電極層24bは、第1の端面20eや第2の端面20fにのみ引き出されていてもよい、第1の端面20eや第2の端面20fだけでなく、第1の側面20cおよび第2の側面20dに引き出されるようなT字形状でもよい。
第1の積層体20の第1の端面20e側には、第1の外部電極30aが配置され、第2の端面20f側には、第2の外部電極30bが配置される。
また、第2の下地電極層32bは、第1の積層体20の第2の端面20fの表面に配置され、第2の端面20fから延伸して第1の主面20a、第2の主面20b、第1の側面20cおよび第2の側面20dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。ただし、第2の下地電極層32bは、第1の積層体20の第2の端面20fの表面にのみ配置されていてもよい。
導電性樹脂層は、焼付け層の表面に焼付け層を覆うように配置されるか、第1の積層体20の表面に直接配置されてもよい。
導電性樹脂層は、熱硬化性樹脂および金属を含む。導電性樹脂層は、熱硬化性樹脂を含むため、たとえば、めっき膜や導電性ペーストの焼成物からなる導電層よりも柔軟性に富んでいる。このため、積層セラミックコンデンサに物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、導電性樹脂層が緩衝層として機能し、積層セラミックコンデンサへのクラックを防止することができる。
導電性樹脂層に含まれる金属は、導電性樹脂全体の体積に対して、35vol%以上75vol%以下で含まれていることが好ましい。
導電性樹脂層に含まれる金属(導電性フィラー)の形状は、特に限定されない。導電性フィラーは、球形状、扁平状などのものを用いることができるが、球形状金属粉と扁平状金属粉とを混合して用いるのが好ましい。
導電性樹脂層に含まれる金属(導電性フィラー)の平均粒径は、特に限定されない。導電性フィラーの平均粒径は、たとえば、0.3μm以上10μm以下程度であってもよい。
導電性樹脂層に含まれる金属(導電性フィラー)は、主に導電性樹脂層の通電性を担う。具体的には、導電性フィラーどうしが接触することにより、導電性樹脂層内部に通電経路が形成される。
導電性樹脂層に含まれる樹脂は、導電性樹脂全体の体積に対して、25vol%以上65vol%以下で含まれていることが好ましい。
また、導電性樹脂層には、熱硬化性樹脂とともに、硬化剤を含むことが好ましい。ベース樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合、エポキシ樹脂の硬化剤としては、フェノール樹脂、アミン系、酸無水物系、イミダゾール系など公知の種々の化合物を使用することができる。
また、第1の主面20aおよび第2の主面20b、ならびに第1の側面20cおよび第2の側面20dの表面に下地電極層を設ける場合には、第1の主面20aおよび第2の主面20b、ならびに第1の側面20cおよび第2の側面20dの表面に位置する第1の下地電極層32aおよび第2の下地電極層32bである長さ方向の中央部におけるそれぞれの導電性樹脂層の厚みは、5μm以上40μm以下程度であることが好ましい。
また、第2の下地電極層32bは、内部電極層24と直接接続されるめっき層から構成され、第1の積層体20の第2の端面20fの表面に直接に配置され、第2の端面20fから延伸して第1の主面20a、第2の主面20b、第1の側面20cおよび第2の側面20dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
ただし、第1の下地電極層32aおよび第2の下地電極層32bがめっき層から構成されるためには、前処理として第1の積層体20上に触媒が設けられる。
第2の積層セラミック電子部品本体14は、第1の積層セラミック電子部品本体12と同様の構成を有しており、第1の積層セラミック電子部品本体12の部分と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
(i)第2の積層体
図1ないし図4に示すように、第2の積層体40は、積層された複数のセラミック層42と積層された複数の内部電極層44とを含んでいる。さらに、第2の積層体40は、積層方向に相対する第3の主面40aおよび第4の主面40bと、積層方向に直交する幅方向に相対する第3の側面40cおよび第4の側面40dと、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第3の端面40eおよび第4の端面40fとを有する。
焼成後のセラミック層42の厚みは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
なお、第3の内部電極層44aおよび第4の内部電極層44bは、実装面に対して平行になるように配置されていてもよく、垂直になるように配置されていてもよい。
第4の内部電極層44bは、第3の内部電極層44aと対向する第4の対向電極部48bと、第4の内部電極層44bの一端側に位置し、第4の対向電極部48bから第2積層体40の第4の端面40fまでの第4の引出電極部46bを有する。第4の引出電極部46bは、その端部が第4の端面40fに引き出され、露出している。
第3の内部電極層44aの第3の引出電極部46aと第4の内部電極層44bの第4の引出電極部46bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部が丸められていたり、コーナー部が斜めに(テーパ状)形成されていたりしてもよい。
第3の内部電極層44aの第3の対向電極部48aの幅と第3の内部電極層44aの第3の引出電極部46aの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。同様に、第4の内部電極層44bの第4の対向電極部48bの幅と第4の内部電極層44bの第4の引出電極部46bの幅とは、同じ幅に形成されていてもよく、どちらか一方が狭く形成されてもよい。
第3の内部電極層44aおよび第4の内部電極層44bは、第3の端面40eや第4の端面40fにのみ引き出されていてもよい、第3の端面40eや第4の端面40fだけでなく、第3の側面40cおよび第4の側面40dに引き出されるようなT字形状でもよい。
内部電極層44の厚みは、例えば、0.2μm以上3.0μm以下であることが好ましい。
第2の積層体40の第3の端面40e側には、第3の外部電極50aが配置され、第4の端面40f側には、第4の外部電極50bが配置される。
また、第4の下地電極層52bは、第2の積層体40の第4の端面40fの表面に配置され、第4の端面40fから延伸して第3の主面40a、第4の主面40b、第3の側面40cおよび第4の側面40dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。ただし、第4の下地電極層52bは、第2の積層体40の第4の端面40fの表面にのみ配置されていてもよい。
金属端子は、第1の金属端子16、第2の金属端子18および第3の金属端子19を有する。
第1の金属端子16は、第1の外部電極30aに接続されている。第2の金属端子18は、第4の外部電極50bに接続されている。第3の金属端子19は、第1の積層セラミック電子部品本体12の第2の外部電極30bと、第2の積層セラミック電子部品本体14の第3の外部電極50aとに跨るように接続され、後述する外装材500から露出するように設けられる。
この板状のリードフレームにより形成される第1の金属端子16および第2の金属端子18は、第1の外部電極30aと第4の外部電極50bと接続される第1の主面、第1の主面と対向する第2の主面(各積層セラミック電子部品本体とは反対側の面)および第1の主面と第2の主面との間の厚みを形成する周囲面を有する。
また、第1の外部電極30aと第1の接合部62とを接合するために、あるいは第4の外部電極50bと第2の接合部82とを接合するために用いられる接合材70は、たとえば、半田、導電性接着剤、TLP(遷移的液相、焼結)材を用いることができる。接合材として、半田を用いる場合は、Sn-Sb系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Cu系、Sn-Bi系などのLF半田を用いることができる。特に、Sn-Sb系半田の場合は、Sbの含有率が5%以上15%以下程度であることが好ましい。
なお、第1の金属端子16の第1の延長部64の積層セラミック電子部品10の長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されない。
また、第1の金属端子16の第1の延長部64の第1の積層体20の幅方向に沿った長さは、第1の接合部62と同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
さらに、第1の金属端子16の第1の延長部64には、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、第1の金属端子16の材料量の低減をする事ができ、コスト削減効果を得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
なお、第2の金属端子18の第3の延長部84の積層セラミック電子部品10の長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されない。
また、第2の金属端子18の第3の延長部84の第2の積層体40の幅方向に沿った長さは、第2の接合部82と同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
さらに、第2の金属端子18の第3の延長部84には、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、第2の金属端子18の材料量の低減をする事ができ、コスト削減効果を得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
第1の金属端子16の第2の延長部65の第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14の長さ方向に沿った長さは、特に限定されないが、第1の延長部64の第1の積層セラミック電子部品本体12の長さに沿った長さと略同じ長さで形成されていてもよい。
第2の延長部65の実装面へと延びる長さは、特に限定されないが、後述する外装材500の実装面に対向する面と実装面との間に隙間が形成されるように設けられる。例えば、0.15mm以上2mm以下になるように設定することができる。このように外装材500に被覆された第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14を実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くする事ができ、実装基板からの応力を緩和する効果を得られる。また、下側の外装材500の樹脂厚みを厚くする事ができ、絶縁性を確保する事ができる。
第2の延長部65の一部は、第1の延長部64と同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において金属端子の母材が露出していても良い。これにより、万が一、第1の接合部62における接合材70が溶融したとしても、この凹状の加工部おいて、金属端子の母材が露出することにより半田の濡れ性が低下しているため、半田の流出をくいとめられ、溶融した半田が外装材500の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第2の延長部65の中央部には、切り欠き部が形成されており、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
第2の金属端子18の第4の延長部85の第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14の長さ方向に沿った長さは、特に限定されないが、第3の延長部84の第2の積層セラミック電子部品本体14の長さに沿った長さと略同じ長さで形成されていてもよい。
第4の延長部85の実装面へと延びる長さは、特に限定されないが、後述する外装材500の実装面に対向する面と実装面との間に隙間が形成されるように設けられる。例えば、0.15mm以上2mm以下になるように設定することができる。このように外装材500に被覆された第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14を実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くする事ができ、実装基板からの応力を緩和する効果を得られる。また、下側の外装材500の樹脂厚みを厚くする事ができ、絶縁性を確保する事ができる。
第4の延長部85の一部は、第3の延長部84と同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において金属端子の母材が露出していても良い。これにより、万が一、第2の接合部82における接合材70が溶融したとしても、この凹状の加工部おいて、金属端子の母材が露出することにより半田の濡れ性が低下しているため、半田の流出をくいとめられ、溶融した半田が外装材500の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第4の延長部85の中央部には、切り欠き部が形成されており、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
第1の金属端子16の第1の実装部66は、第2の延長部65の端部から第1の端面20eおよび第2の端面20fの端面同士を結ぶ長さ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第1の実装部66の折り曲げられる方向は、第1の積層体20および第2の積層体40側に折り曲げられていても良いし、第1の積層体20および第2の積層体40とは反対側に折り曲げられていても良い。
第1の金属端子16の第1の実装部66の第1の端面20eおよび第2の端面20f同士を結ぶ長さ方向の長さは、特に限定されないが、第1の積層体20の第2の主面20b(実装面側)上に形成される第1の外部電極30aの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。
第2の金属端子18の第2の実装部86は、第4の延長部85の端部から第3の端面40eおよび第4の端面40fの端面同士を結ぶ長さ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第2の実装部86の折り曲げられる方向は、第1の積層体20および第2の積層体40側に折り曲げられていても良いし、第1の積層体20および第2の積層体40とは反対側に折り曲げられていても良い。
第2の金属端子18の第2の実装部86の第3の端面40eおよび第4の端面40f同士を結ぶ長さ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層体40の第4の主面40b(実装面側)上に形成される第4の外部電極50bの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。
これにより、外装材500で覆われた直列に接続された第1の積層セラミック電子部品本体12、または、第2の積層セラミック電子部品本体14のいずれかが、規格のIR値の下限を下回っていた場合には、確実に特性選別で取り除くことができる。したがって、本発明では、外装材500で覆われた直列に接続された第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14の総和としては良品であっても、第1の積層セラミック電子部品本体12、または、第2の積層セラミック電子部品本体14のいずれか単体で規格のIR値の下限を下回っている積層セラミック電子部品本体が含まれる積層セラミック電子部品10を不良として選別が可能となる。よって、確実にそれぞれの積層セラミック電子部品本体においてIR値の規格を上回る品質の高い積層セラミック電子部品10を提供することが可能となる。
第3の金属端子19としては、第1の金属端子16および第2の金属端子18と同様の素材を用いてもよいが、電気的な測定のみを対象にしているので、実装するために形成するめっき層(例えば、Niめっき、Snめっき)は形成されていなくてもよい。
また、第3の金属端子19の材質は、金属だけでなく、測定に影響が出ない程度の伝導率のものであればよい。例えば、金属全般、グラファイト、半導体、導電性高分子などを用いることができる。また、第3の金属端子19の厚みについても、特に限定はされない。
第3の金属端子19の第4の接合部94は、図2に示すように、第2の積層セラミック電子部品本体14の第3の外部電極50aに接合材70によって接続されている。
第2の外部電極30bと第3の接合部92、第3の外部電極50aと第4の接合部94とを接合するために用いられる接合材70は、例えば、はんだ、導電性接着材、TLP(遷移的液相焼結)材を用いることができる。
接合材70として、はんだを用いる場合には、例えば、Sn-Sb系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Cu系、Sn-Bi系などのLFはんだを用いることができる。特に、Sn-Sb系のはんだの場合は、Sbの含有率が5%以上15%以下程度であることが好ましい。
積層セラミック電子部品110の長さ方向Zの寸法はL寸法とされる。L寸法は、特に限定はされないが、1.0mm以上100.0mm以下とする。積層セラミック電子部品110の高さ方向Xの寸法はT寸法とされる。T寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上20.0mm以下とする。積層セラミック電子部品110の幅方向Yの寸法はW寸法とされる。W寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上50.0mm以下とすることができる。
第1の金属端子116は、断面の形状がL字形状に形成されている。このように、第1の金属端子116の断面の形状がL字形状に形成されると、積層セラミック電子部品110を実装基板に実装したとき、実装基板のたわみに対する耐性を向上させることができる。
第2の金属端子118は、断面の形状がL字形状に形成されている。このように、第2の金属端子118の断面の形状がL字形状に形成されると、積層セラミック電子部品110を実装基板に実装したとき、実装基板のたわみに対する耐性を向上させることができる。
また、第1の外部電極30aと第1の接合部162とを接合するために、あるいは第4の外部電極50bと第2の接合部182とを接合するために用いられる接合材70は、たとえば、半田、導電性接着剤、TLP(遷移的液相、焼結)材を用いることができる。接合材として、半田を用いる場合は、Sn-Sb系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Cu系、Sn-Bi系などのLF半田を用いることができる。特に、Sn-Sb系半田の場合は、Sbの含有率が5%以上15%以下程度であることが好ましい。
第1の延長部164は、たとえば、矩形板状を有しており、第1の接合部162から実装面方向に両主面と直交する高さ方向Xに延び、第1の接合部162と同一平面状に形成されている。また、第1の延長部164の幅方向の長さ(第1の側面20cと第2の側面20dとを結ぶ方向の長さ)は、第1の接合部162の幅方向の長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の接合部162の幅方向の長さより短くても長くてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
また、第1の延長部164の高さ方向Xの長さは、特に限定されないが、後述する外装材500で覆われた第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14と実装面との間(外装材500の実装面に対向する面と実装面との間)に空間が空くように設けられる。
さらに、第1の金属端子116の第1の延長部164には、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、第1の金属端子116の材料量の低減をする事ができ、コスト削減効果を得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
第3の延長部184は、たとえば、矩形板状を有しており、第2の接合部182から実装面方向に両主面と直交する高さ方向Xに延び、第2の接合部182と同一平面状に形成されている。また、第3の延長部184の幅方向の長さ(第3の側面40cと第4の側面40dとを結ぶ方向の長さ)は、第2の接合部182の幅方向の長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第2の接合部182の幅方向の長さより短くても長くてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
また、第3の延長部184の高さ方向Xの長さは、特に限定されないが、後述する外装材500で覆われた第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14と実装面との間(外装材500の実装面に対向する面と実装面との間)に空間が空くように設けられる。
さらに、第2の金属端子118の第3の延長部184には、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、第2の金属端子118の材料量の低減をする事ができ、コスト削減効果を得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果を得られる。
第1の金属端子116の第1の実装部166は、第1の延長部164の端部から第1の積層体20の第1の端面20eと第2の端面20fとを結ぶ長さ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第1の実装部166の折り曲げられる方向は、第1の積層体20および第2の積層体40とは反対側に折り曲げられていてもよい。
第1の金属端子116の第1の実装部166の第1の積層体20の第1の端面20eと第2の端面20fとを結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第1の積層体20の第2の主面20b(実装面側)上に形成される第1の外部電極30aの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。
第2の金属端子118の第2の実装部186は、第3の延長部184の端部から第2の積層体40の第3の端面40eと第4の端面40fとを結ぶ長さ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第2の実装部186の折り曲げられる方向は、第1の積層体20および第2の積層体40とは反対側に折り曲げられていてもよい。
第2の金属端子118の第2の実装部186の第2の積層体40の第3の端面40eと第4の端面40fとを結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層体40の第4の主面40b(実装面側)上に形成される第4の外部電極50bの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。
積層セラミック電子部品210の長さ方向Zの寸法はL寸法とされる。L寸法は、特に限定はされないが、1.0mm以上100.0mm以下とする。積層セラミック電子部品110の高さ方向Xの寸法はT寸法とされる。T寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上20.0mm以下とする。積層セラミック電子部品110の幅方向Yの寸法はW寸法とされる。W寸法は、特に限定はされないが、0.5mm以上50.0mm以下とすることができる。
下層めっき膜は、端子本体の表面に形成されており、上層めっき膜は、下層めっき膜の表面に形成されている。なお、下層めっき膜および上層めっき膜のそれぞれは、複数のめっき層により構成されていてもよい。
また、めっき膜は、少なくとも第1の金属端子116の第1の延長部164および第1の実装部166の周囲面、ならびに第2の金属端子118の第2の延長部184および第2の実装部186の周囲面においては形成されていなくてもよい。
これにより、積層セラミック電子部品10,110,210を実装基板に半田を用いて実装する際に、半田の第1の金属端子16,116および第2の金属端子18,118への濡れ上がりを抑制することができる。そのため、特に、積層セラミック電子部品本体12と第1の金属端子16,116との間(浮き部分)および積層セラミック電子部品本体14と第2の金属端子18,118との間(浮き部分)に、はんだが濡れ上がることを抑制することができるため、浮き部分にはんだが充填されることを防止することができる。よって、浮き部分の空間を十分に確保することができる。従って、第1の金属端子16,116の第1の延長部64,164および第2の金属端子18,118の第2の延長部84,184が弾性変形し易くなるため、交流電圧が加わることでセラミック層に生じる機械的歪みをより吸収することができる。これにより、このとき生じる振動が、第1の外部電極30aおよび第4の外部電極50bを介して実装基板に伝達することを抑制することができる。従って、第1の金属端子16,116および第2の金属端子18,118を備えることで、より安定してアコースティックノイズ(鳴き)の発生を抑制することができる。なお、第1の金属端子16,116および第2の金属端子18,118の全周囲面において、めっき膜が形成されていなくても良い。
外装材500は、第1の積層セラミック電子部品本体12、第2の積層セラミック電子部品本体14、第1の金属端子16,116の少なくとも一部、第2の金属端子18,118の少なくとも一部、および第3の金属端子19,219の少なくとも一部を覆うように配置されている。言い換えると、第1の金属端子16,116、第2の金属端子18,118、および第3の金属端子19,219は、外装材500から露出するように設けられる。
すなわち、第1の積層セラミック電子部品本体12の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第1の金属端子16と第3の金属端子19に測定端子を接続して第1の積層セラミック電子部品本体12の絶縁抵抗値(IR値)を測定し、第2の積層セラミック電子部品本体14の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第2の金属端子18と第3の金属端子19に測定端子を接続して第2の積層セラミック電子部品本体14の絶縁抵抗値(IR値)を測定する。
これにより、外装材500で覆われた直列に接続された第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14のいずれかにおいて、規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回る積層セラミック電子部品本体が含まれていた場合には、確実に特性選別で、そのような積層セラミック電子部品本体を含む積層セラミック電子部品10,110,210を取り除くことができる。
なお、外装材500で覆われた直列に接続された複数の積層セラミック電子部品本体12,14のいずれかにおいて、規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回る積層セラミック電子部品本体が含まれていた場合、積層セラミック電子部品の寿命が低下してしまう。
したがって、本発明にかかる積層セラミック電子部品10,110,210によれば、外装材500で覆われた直列に接続された第1の積層セラミック電子部品本体12および第2の積層セラミック電子部品本体14の絶縁抵抗値(IR値)の総和としては良品であっても、積層セラミック電子部品本体のいずれか単体で規格の絶縁抵抗値(IR値)の下限を下回っている積層セラミック電子部品本体が含まれる積層セラミック電子部品10,110,210を不良として選別が可能となる。よって、確実にそれぞれの積層セラミック電子部品本体において規格となる絶縁抵抗値(IR値)を上回る品質の高い積層セラミック電子部品10,110,210を提供することが可能となる。
次に、以上の構成からなる積層セラミック電子部品の製造方法の一実施の形態について説明する。
まず、第1の積層セラミック電子部品本体および第2の積層セラミック電子部品本体の製造方法について説明する。
誘電体グリーンシートおよび内部電極層を形成するための内部電極用導電性ペーストが準備される。なお、誘電体グリーンシートおよび内部電極用導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を用いることができる。
外部電極の焼付け層を形成するために、たとえば、積層体の表面に第1の端面から露出している第1の内部電極層の第1の引出電極部の露出部分にガラス成分と金属とを含む外部電極用の導電性ペーストがディッピングなどの方法により塗布されて焼き付けられ、第1の下地電極層が形成される。また、同様に、外部電極の焼付け層を形成するために、たとえば、積層体の第2の端面から露出している第2の内部電極層の第2の引出電極部の露出部分にガラス成分と金属とを含む外部電極用導電性ペーストがディッピングなどの方法により外部電極用の導電性ペーストが塗布されて焼き付けられ、第2の下地電極層が形成される。このとき、焼き付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
なお、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに、導電性樹脂層を単体で積層体の表面に直接形成してもよい。
導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂および金属成分を含む導電性樹脂ペーストを焼付け層もしくは積層体の表面に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層が形成される。この時の熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
下地電極層が薄膜層で形成する場合は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層を形成することができる。薄膜層で形成された下地電極層は金属粒子が堆積された1μm以下の層とされる。
積層体の第1の端面および第2の端面にめっき処理を施し、内部電極層の露出部上に下地めっき電極を形成する。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するデメリットがある。したがって、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。めっき工法としては、バレルめっきを用いることが好ましい。また、必要に応じて、下層めっき電極の表面に上層めっき電極を同様に形成してもよい。
各積層セラミック電子部品本体は、焼付け層の表面にめっき層として、Niめっき層およびSnめっき層が形成される。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえばバレルめっき法により、順次形成される。
次に、第1の積層セラミック電子部品本体と第2の積層セラミック電子部品本体を接合する方法について説明する。
第1の積層セラミック電子部品本体の第2の端面20f、もしくは、第2の積層セラミック電子部品本体14の第3の端面40eのいずれか一方に接合材70を塗布した複数の第1の積層セラミック電子部品本体12または第2の積層セラミック電子部品本体14を複数個準備する。ここでは、接合材70として半田を用いた。
続いて、積層セラミック電子部品の製造方法における金属端子の取り付け工程について、説明する。
外装材の形成方法について説明する。
まず、第1の積層セラミック電子部品本体および第2の積層セラミック電子部品本体、第1の金属端子の少なくとも一部および第2の金属端子の少なくとも一部、第3の金属端子の少なくとも一部を覆うように外装材でモールドする。たとえば、トランスファーモールド工法によって、金型に樹脂を充填し硬化させて、第1の積層セラミック電子部品本体および第2の積層セラミック電子部品本体、第1の金属端子の少なくとも一部および第2の金属端子の少なくとも一部、第3の金属端子の少なくとも一部を覆うように樹脂モールドを実施する。
上記の製造方法に従って、積層セラミック電子部品を製作し、積層セラミック電子部品を構成する第1の積層セラミック電子部品本体、および第2の積層セラミック電子部品本体それぞれのIR値を測定し、品質評価を行った。なお、第1の積層セラミック電子部品本体、および第2の積層セラミック電子部品本体は、積層セラミックコンデンサを用いた。
各積層セラミック電子部品本体のサイズ:L×W×T(設計値):6.1mm×5.0mm×2.6mm
セラミック材料:BaTiO3
容量:22μF
定格電圧:25V
内部電極層の材料:Ni
外部電極の構造
下地電極層
Cuとガラスを含む電極
めっき層:Niめっき層(厚み:2μm)+Snめっき層(厚み:4μm)の2層構造
積層セラミック電子部品のサイズ:L×W×T(金属端子も含む部品全体):16.0mm×6.0mm×4.0mm
容量:44μF
定格電圧:50V
沿面距離:13mm
積層セラミック電子部品本体(コンデンサ)の個数:2個を直列接続
金属端子:端子本体:SUS430+めっき膜:Niめっき層+Snめっき層の2層構造
外装材:エポキシ樹脂
そして、上記で準備した試料番号1ないし試料番号3にかかる積層セラミック電子部品の絶縁抵抗値(IR値)を測定した。
IR値の測定方法としては、第1の積層セラミック電子部品本体(A)(以下、チップAという)の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第1の金属端子と第3の金属端子に測定端子を接続して第1の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)の値を測定し、第2の積層セラミック電子部品本体(B)(以下、チップBという)の絶縁抵抗値(IR値)を測定する場合は、第2の金属端子と第3の金属端子に測定端子を接続して第2の積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)の値を測定した。
その他の測定条件としては、50V、60sでの電流値における絶縁抵抗値を算出した。
(i)各積層セラミック電子部品本体に対する判定方法
試料番号1ないし試料番号3のサンプルである積層セラミック電子部品におけるチップAおよびチップBに対して、50V、60sでの電流値における絶縁抵抗値(IR値)を算出した。
そして、絶縁抵抗値の範囲が、2.5×106Ω以上10.0×106Ω以下のものをG(良)、2.5×106Ω未満をNG(不良)と判定した。
試料番号1ないし試料番号3のサンプルである積層セラミック電子部品に対する判定方法は、チップAおよびチップBのうちのどちらか一方の積層セラミック電子部品本体においてNG(不良)と判定されて積層セラミック電子部品本体が含まれるものをNG(不良)と判定した。
チップAとチップBとの抵抗比(Aの絶縁抵抗値/Bの絶縁抵抗値)に基づいて、品質の評価を行った。
これは、第1の積層セラミック電子部品本体および第2の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの電圧の分担が、各積層セラミック電子部品本体の絶縁抵抗値(IR値)によって変化するため、絶縁抵抗値が大きな積層セラミック電子部品本体側に各積層セラミック電子部品本体の定格を超えたより大きな電圧がかかるため、全体として、品質の低下が生じてしまうことによる。
具体的な、評価基準は、以下の通りである。すなわち、
抵抗比(Aの絶縁抵抗値/Bの絶縁抵抗値)が、0.8以上1.2以下の場合は、「○」とし、
抵抗比(Aの絶縁抵抗値/Bの絶縁抵抗値)が、0.4以上0.8未満の場合、および1.2以上2.3未満の場合は、「△」とし、
抵抗比(Aの絶縁抵抗値/Bの絶縁抵抗値)が、0.4未満、および2.3以上の場合は、「×」、
とした。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
12 第1の積層セラミック電子部品本体
14 第2の積層セラミック電子部品本体
16,116 第1の金属端子
18,118 第2の金属端子
19,219 第3の金増端子
20 第1の積層体
20a 第1の積層体の第1の主面
20b 第1の積層体の第2の主面
20c 第1の積層体の第1の側面
20d 第1の積層体の第2の側面
20e 第1の積層体の第1の端面
20f 第1の積層体の第2の端面
22,42 セラミック層
23a,43a 外層部
23b,43b 内層部
24,44 内部電極層
24a 第1の内部電極層
24b 第2の内部電極層
24c,44c 浮き内部電極層
26a 第1の引出電極部
26b 第2の引出電極部
28a 第1の対向電極部
28b 第2の対向電極部
28c,48c 対向電極部
29a,49a 側部(Wギャップ)
29c,49c 端部(Lギャップ)
40 第2の積層体
40a 第2の積層体の第3の主面
40b 第2の積層体の第4の主面
40c 第2の積層体の第3の側面
40d 第2の積層体の第4の側面
40e 第2の積層体の第3の端面
40f 第2の積層体の第4の端面
44a 第3の内部電極
44b 第4の内部電極
46a 第3の引出電極部
46b 第4の引出電極部
48a 第3の対向電極部
48b 第4の対向電極部
30,50 外部電極
30a 第1の外部電極
30b 第2の外部電極
32a 第1の下地電極層
32b 第2の下地電極層
34a 第1のめっき層
34b 第2のめっき層
50a 第3の外部電極
50b 第4の外部電極
52a 第3の下地電極層
52b 第4の下地電極層
54a 第3のめっき層
54b 第4のめっき層
62 第1の接合部
64 第1の延長部
65 第2の延長部
66 第1の実装部
70 接合材
82 第2の接合部
84 第3の延長部
85 第4の延長部
86 第2の実装部
92 第3の接合部
94 第4の接合部
96 第5の延長部
162 第1の接合部
164 第1の延長部
166 第1の実装部
182 第2の接合部
184 第3の延長部
186 第2の実装部
500 外装材
X 積層セラミック電子部品の高さ方向
Y 積層セラミック電子部品の幅方向
Z 積層セラミック電子部品の長さ方向
Claims (3)
- 積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第1の積層体と、
前記第1の積層体の第1の端面上に配置される第1の外部電極と、
前記第1の積層体の前記第2の端面上に配置される第2の外部電極と、
を備える第1の積層セラミック電子部品本体と、
積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第2の積層体と、
前記第2の積層体の第1の端面上に配置される第3の外部電極と、
前記第2の積層体の前記第2の端面上に配置される第4の外部電極と、
を備える第2の積層セラミック電子部品本体と、
を有する積層セラミック電子部品であって、
前記第1の積層セラミック電子部品本体と前記第2の積層セラミック電子部品本体とは、前記第1の端面と前記第2の端面とを結ぶ長さ方向に対向するように配置されており、
前記第1の外部電極は、前記第1の積層体の実装面側に位置することになる前記第2の主面上にも配置されており、前記第1の積層体の前記第2の主面上に位置する第1の外部電極に、第1の金属端子が接続され、
前記第4の外部電極は、前記第2の積層体の実装面側に位置することになる前記第2の主面上にも配置されており、前記第2の積層体の前記第2の主面上に位置する第4の外部電極に、第2の金属端子が接続され、
前記第1の積層セラミック電子部品本体および前記第2の積層セラミック電子部品本体と、前記第1の金属端子の少なくとも一部および前記第2の金属端子の少なくとも一部を覆うように外装材が設けられており、
前記第1の積層セラミック電子部品本体の第2の外部電極と、前記第2の積層セラミック電子部品本体の第3の外部電極とに跨るように接続され、前記実装面側とは反対側の面側のみにおいて前記外装材から露出するように設けられた第3の金属端子をさらに有しており、
前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第2の積層体の前記セラミック層の材料は、前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第1の積層体の前記セラミック層と同一の材料であり、
前記第1の積層セラミック電子部品本体の第2の外部電極と、前記第2の積層セラミック電子部品本体の第3の外部電極とは、前記外装材の内部で、高さ方向において接合材を介して前記第3の金属端子に接続され、且つ、前記外装材の内部で前記第3の金属端子を介さず、長さ方向において接合材を介して接続されている、
積層セラミック電子部品。 - 前記第1の金属端子は、前記第1の外部電極に接続され前記第2の主面と対向する第1の接合部と、前記第1の接合部に接続され、前記第2の主面と略平行となる方向に前記第1および第2の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第1の延長部と、
前記第1の延長部に接続され、前記第2の主面と実装面との間に隙間を設けるために実装面側に延びる第2の延長部と、前記第2の延長部に接続され、実装基板に実装されることとなる実装面に略平行に延びる第1の実装部と、を有し、
前記第2の金属端子は、前記第2の外部電極に接続され前記2の主面と対向する第2の接合部と、前記第2の接合部に接続され、前記第2の主面と略平行となる方向に前記第1および第2の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第3の延長部と、前記第3の延長部に接続され、前記第2の主面と実装面との間に隙間を設けるために実装面側に延びる第4の延長部と、前記第4の延長部に接続され、実装基板に実装されることとなる実装面に略平行に延びる第2の実装部と、を有する、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。 - 前記外装材は、シリコーン系やエポキシ系からなる、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
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